JP2004218685A - 固定クリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】誤解を招く孔の存在を廃止できる固定クリップの提供。
【解決手段】断面U字状を呈する基体1の内外側に2枚のパネル材P1・P2の通孔H1・H2付き端部を挟み込んで、当該2枚のパネル材の端部同士を固定する固定クリップであって、基体のU字形状を画成する一方の壁部2の内面に第1パネル材の端部通孔に係止する係止爪5を形成すると共に、他方の壁部3の外面側に第2パネル材を挟持する挟持手段8・12を設ける一方、基体のU字状連結部位4に上記係止爪を内包する開口6を穿設することにより、係止爪の裏側の金型を当該開口から抜けるので、基体のU字形状を画成する両壁部から金型を抜く必要がなくなって、両壁部に形成される孔を廃止できる結果、車体組付現場などで、孔の存在が組付未了と誤解されて、不良品であると判断されたり、当該孔にボルト等を無理矢理捩じ込んで、固定クリップ自体を破損する心配がなくなる。
【選択図】 図8
【解決手段】断面U字状を呈する基体1の内外側に2枚のパネル材P1・P2の通孔H1・H2付き端部を挟み込んで、当該2枚のパネル材の端部同士を固定する固定クリップであって、基体のU字形状を画成する一方の壁部2の内面に第1パネル材の端部通孔に係止する係止爪5を形成すると共に、他方の壁部3の外面側に第2パネル材を挟持する挟持手段8・12を設ける一方、基体のU字状連結部位4に上記係止爪を内包する開口6を穿設することにより、係止爪の裏側の金型を当該開口から抜けるので、基体のU字形状を画成する両壁部から金型を抜く必要がなくなって、両壁部に形成される孔を廃止できる結果、車体組付現場などで、孔の存在が組付未了と誤解されて、不良品であると判断されたり、当該孔にボルト等を無理矢理捩じ込んで、固定クリップ自体を破損する心配がなくなる。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車のフェンダープロテクタをフェンダーパネルに固定する場合のように、通孔付き端部を有する2枚のパネル材同士を締結固定する固定クリップの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の固定クリップは、具体的には図示しないが、合成樹脂の一体成形品で、全体が断面S字状を呈して、その共通する基板の中央部に貫通孔を形成して、該貫通孔内に上下方向に突出するブロック状のロック体を弾性変形可能な連結片を介して一体的に設ける一方、基板に一定の間隔をおいて平行に連設される上板と下板に上記ロック体が臨むロック解除孔を個々に形成する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
依って、斯かる従来の固定クリップを用いて、フェンダープロテクタをフェンダーパネルに固定する場合には、まず、固定クリップの基板と上板間にフェンダーパネルの端部を差し込むと、一旦、上記ロック体が連結片を介して下方に押し下げられて、ロック体とフェンダーパネルの端部に形成されている通孔とが一致した時点で、ロック体が原位置に復帰して当該通孔に係止するので、これにより、固定クリップがフェンダーパネル側に取り付けられる。
【0004】
次いで、基板と下板間にフェンダープロテクタの端部を差し込むと、今度は、ロック体が連結片を介して上方に押し上げられて、同様に、ロック体とフェンダープロテクタの端部に形成されている通孔とが一致した時点で、ロック体が原位置に復帰して当該通孔に係止するので、これにより、フェンダープロテクタがフェンダーパネル側に固定されることとなる。
【0005】
又、フェンダープロテクタとフェンダーパネルとの固定状態を解除する場合や、フェンダーパネルと固定クリップとの取付状態を解除する場合には、上記した上板と下板の各々に形成されているロック解除孔内に工具を通して、ロック体を下方に押し下げたり上方に押し上げると、各通孔からロック体が外れるので、その固定状態や取付状態を容易に解除することが可能となる。尚、このロック解除孔は成形時の型抜き用の孔を兼用している。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−195223号公報
【特許文献2】
特開2001−173614号公報
【特許文献3】
特開平10−54412号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、従来の固定クリップにあっては、上板と下板に個々に形成されているロック解除孔を利用して、フェンダープロテクタとフェンダーパネルとの固定状態を解除したり、フェンダーパネルと固定クリップとの取付状態を解除できる利点を有するものであるが、反面、フェンダープロテクタのフェンダーパネルに対する固定状態にあって、フェンダーパネルの下側から覗き込むと、上記いずれか一方のロック解除孔が必ず見えてしまう。
【0008】
この為、車体組付現場などにおいては、このロック解除孔の存在が組付未了と誤解されて、不良品であると判断されたり、或いは、当該ロック解除孔にボルト等を無理矢理捩じ込んで、固定クリップ自体を破損してしまう恐れがあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、斯かる従来の固定クリップが抱える課題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1記載の発明は、断面U字状を呈する基体の内外側に2枚のパネル材の通孔付き端部を挟み込んで、当該2枚のパネル材の端部同士を固定する固定クリップであって、基体のU字形状を画成する一方の壁部内面に第1パネル材の端部通孔に係止する係止爪を形成すると共に、他方の壁部外面側に第2パネル材を挟持する挟持手段を設ける一方、基体のU字状連結部位に上記係止爪を内包する開口を穿設する構成を採用した。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1を前提として、他方の壁部の開口端縁に揺動片をヒンジ部を介して連設して、該揺動片の他方の壁部と対向する内面中央部に係止脚を形成すると共に、他方の壁部外面に該係止脚と係止する引掛爪を形成する構成を採用した。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項2を前提として、引掛爪は、対の関係をもって他方の壁部外面においてU字状連結部位方向に向かって平行に伸び、係止脚は、該対の関係にある引掛爪間に入り込んで各引掛爪に係止し、且つ、他方の壁部の開口端縁に揺動片を連設するヒンジ部に、対の関係にある引掛爪を内包する開口を穿設する構成を採用した。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1を前提として、係止爪を内包する開口は凹字状を逆さまにした形状を呈して、該開口の中央矩形突部を画成する窪みから続く係止爪の両側に薄肉部を連続して形成する構成を採用した。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項2乃至請求項3を前提として、揺動片の開口端縁側と基端縁側は、他方の壁部外面に接近し、揺動片の中央部側は、他方の壁部外面から離間している構成を採用した。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項3を前提として、対の関係にある引掛爪よりも係止脚の巾寸法を長く設定して、該係止脚の両端縁を第2パネル材の端部通孔の周縁に当接させる構成を採用した。
【0015】
依って、請求項1記載の発明にあっては、基体のU字状連結部位に係止爪を内包する開口を穿設した関係で、係止爪の裏側の金型を当該開口から抜けるので、従来の如く、基体のU字形状を画成する両壁部から金型を抜く必要がなくなって、両壁部に形成される孔を廃止できる結果、車体組付現場などで、孔の存在が組付未了と誤解されて、不良品であると判断されたり、当該孔にボルト等を無理矢理捩じ込んで、固定クリップ自体を破損する心配がなくなる。
【0016】
請求項2記載の発明にあっては、揺動片をヒンジ部を介して連設した関係で、ヒンジ部を曲げて、揺動片を他方の壁部側に揺動させるだけで、係止脚が引掛爪に自動的に係止して、第2パネル材を揺動片の内面と他方の壁部外面間で確実に挟持できる。請求項3記載の発明にあっては、係止爪を内包する開口と引掛爪を内包する開口とが互いに反対側に穿設されている関係で、金型を左右で2割りして固定クリップを成形できるので、金型構造がシンプルとなる。
【0017】
請求項4記載の発明にあっては、係止爪の両側に薄肉部を形成した関係で、固定クリップの第1パネル材に対する装脱が容易となる。請求項5記載の発明にあっては、揺動片に他方の壁部外面に接近する部分と離間する部分を付与した関係で、離間する部分に形成される係止脚の長さが十分に取れるので、撓み易さとロックの確実さが得られると共に、接近する部分で第2パネル材を確実に挾持できる。請求項6記載の発明にあっては、係止脚の両端縁を第2パネル材の端部通孔の周縁に当接させる関係で、端部通孔に対するガタツキを有効に防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する好適な実施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係る固定クリップも、合成樹脂の一体成形品で、自動車のフェンダーパネルに合成樹脂製のフェンダープロテクタを締結固定するものとして開発されたものである。
【0019】
そして、その具体的な構造は、図1乃至図5に示す如く、周縁が半袋状に連接された一対の壁部2・3と連結部位4を有する断面U字状を呈する基体1を備え、該基体1はその内側にフェンダーパネルの通孔付き端部を嵌め込んで挾持するもので、U字形状を画成する一方の壁部2の内面に上記フェンダーパネルの端部通孔に係止する係止爪5を一体に形成すると共に、U字状の連結部位4に該係止爪5を内包する開口6を穿設する構成となっている。尚、この開口6は、凹字状を逆さまにした形状を呈して、当該開口6の中央矩形突部が一方の壁部2の内面と一体となっている。又、開口6の中央矩形突部を画成する両窪みが一方の壁部2の内面上に溝状として刻設されているので、係止爪5の両側に薄肉部7が連続して形成されることとなるが、これにより、係止爪5自体は一方の壁部2に対して変形が容易となるので、大きな変形量が得られることとなる。
【0020】
又、フェンダープロテクタを挟持することとなる他方の壁部3に対しては、その外面にU字状連結部位4方向に伸びて内側に鉤状を呈する一対の引掛爪8を一定の間隔をおいて一体に立設して、各引掛爪8の対角線上の端部内面に後述する係止脚12の巾方向のズレを防止する突起9を形成すると共に、他方の壁部3の開口端縁に揺動片10をヒンジ部11を介して揺動可能に連設して、該揺動片10の他方の壁部3と対向する内面中央部10cに上記一対の引掛爪8の間に入り込んで両側の引掛爪8と同時に係止する錨状の係止脚12を形成する構成となっている。尚、係止脚12と引掛爪8の関係は、引掛爪8の巾寸法よりも係止脚12の巾寸法を長めに設定し、係止脚12と引掛爪8とが係止して、フェンダープロテクタを挟持した状態では、係止脚12の両端縁のみがフェンダープロテクタの丸孔状の端部通孔の周縁に当接する。
【0021】
又、上記した揺動片10に対しては、その開口端縁10aとヒンジ部11側の基端縁10bを他方の壁部3の外面に接近させ、中央部10cを他方の壁部3の外面から比較的に離間させる構成を採用しているので、離間する中央部10c側に形成される係止脚12の長さが十分に取れて、撓み易さとロックの確実さが得られると共に、接近する自由端縁10aと基端縁10bとでフェンダープロテクタを強固に挟持できることとなる。
【0022】
従って、係止脚12と引掛爪8とが係止した時には、揺動片10の開口端縁10aと基端縁10bとは、フェンダープロテクタの板厚と略等しい間隔を有すると共に、他方の壁部3と平行な面を有することとなるので、フェンダープロテクタの端部通孔を挟む両側でフェンダープロテクタを他方の壁部3に押し付けながら挟持できる。一方、揺動片10の中央部10cは、係止脚12と引掛爪8を収納するのに十分な間隔をもって他方の壁部3と対向することとなるので、係止脚12と引掛爪8の形状や寸法に制約を加えることがなく、本実施の形態で述べているような構成をもった係止脚12や引掛爪8を備えることが可能となる。
【0023】
又、樹脂製であるフェンダープロテクタと金属製であるフェンダーパネルは温度による線膨張係数が異なるので、気候の変化やフェンダー周辺の気温や温度によって、フェンダープロテクタとフェンダーパネルの位置関係が修正できるように微動可能でなければならないが、揺動片10を既述した構成にすることによって、他方の壁部3との間隔値を微調整することが可能となるので、フェンダープロテクタはフェンダーパネルに確実且つ微動可能に保持されることとなる。
【0024】
更に、本実施の形態にあっては、上記ヒンジ部11の中央部に一対の引掛爪8を内包する開口13を穿設すると共に、揺動片10に係止脚12を内包する開口14を穿設する構成を採用しているので、図1に示す如く、開口6と開口13と開口14の開口方向が全て平行となり、且つ、図3に示す如く、3個の開口6・13・14は互いに重ならないように配置される関係で、2割りにした金型の片方を開口方向と平行に移動させることにより、型開きと型締めを行なわせる金型構造とすることができ、これによって、本実施の形態に係る固定クリップを射出成形することが可能となる。
【0025】
他方、従来の固定クリップは、断面S字状に成形されて、貫通孔内にロック体を設ける構成を採用しているので、上記した金型構造に加えて、貫通孔方向にも移動できる金型部材が必要となるため、金型構造が複雑となって保守点検にも時間を要することとなる。
従って、本実施の形態に係る固定クリップの下では、従来のものと比べると、簡素な金型構造で射出成形できるので、金型製造費や生産管理費が低減でき、固定クリップ自体のコストダウンに貢献できると共に、一方の壁部2に誤解を招く不要な孔を存在させる必要が全くなくなるので、従来の如く、車体組付現場などで、孔の存在が組付未了と誤解されて、不良品であると判断されたり、当該孔にボルト等を無理矢理捩じ込んで、固定クリップ自体を破損する心配がなくなる訳である。
【0026】
依って、斯かる固定クリップを用いて、フェンダーパネルP1にフェンダープロテクタP2を固定する場合には、まず、最初に、図6に示す如く、フェンダープロテクタP2の端部に形成されている通孔H2内に一対の引掛爪8を挿入する状態を得て、揺動片10をヒンジ部11を介して引掛爪8側に曲げれば、当該揺動片10の内面中央部10cに形成されている係止脚12が一対の引掛爪8の間に入り込んで係止して、フェンダープロテクタP2の表裏面を他方の壁部3の外面と揺動片10の内面間で挟持することとなるので、これにより、固定クリップが抜け外れることなくフェンダープロテクタP2側に先付けされて、固定クリップ自体は断面S字状を呈することとなる。
【0027】
尚、この先付け状態にあっては、既述した如く、引掛爪8の巾寸法よりも係止脚12の巾寸法が長く設定されている関係で、図7に示す如く、係止脚12の両端縁がフェンダープロテクタP2の丸孔状端部通孔H2の周縁に当接することとなるので、端部通孔H2に対するガタツキを有効に防止できると共に、係止脚12の引掛爪8に対する係止状態にあっては、各引掛爪8の対角線上の端部内面に位置をずらして形成されている突起9が、対応する係止脚12の錨形状を画成する両端面に前後方向から同時に当接して、係止脚12が一対の引掛爪8の間で引掛爪8の巾方向に移動するズレも有効に防止される。
【0028】
そこで、今度は、図8に示す如く、フェンダーパネルP1の通孔H1付き端部を基体1の内側、即ち、基体1のU字形状を画成する一方の壁部2と他方の壁部3間に嵌め込むと、フェンダーパネルP1の端部が両壁部2・3で挟持されると同時に、係止爪5がその端部通孔H1に係止するので、これにより、フェンダープロテクタP2がフェンダーパネルP1に確実に固定されることとなる。
【0029】
しかも、この固定状態にあっては、既述した如く、揺動片10に対して、その開口端縁10aとヒンジ部11側の基端縁10bを他方の壁部3の外面に接近させ、中央部10cを他方の壁部3の外面から比較的に離間させている関係で、離間する部分10cに形成される係止脚12の長さが十分に取れるので、撓み易さとロックの確実さが得られると共に、接近する部分10a・10bでフェンダープロテクタP2を2箇所で強固に挾持できるので、その固定状態も頗る安定することとなる。
【0030】
又、フェンダープロテクタP2をフェンダーパネルP1から取り外す必要が生じた場合には、基体1の一方の壁部2からドライバー等の工具先端を差し込んで、一方の壁部2を外側に開いて、固定クリップを引き抜くこととなるが、この場合には、係止爪5の両側に薄肉部7が連続して形成されているので、係止爪5が撓み易くなって、フェンダープロテクタP2に固定クリップを取り付けたまま、フェンダーパネルP1から容易に取り外すことが可能となる。尚、固定クリップ自体をフェンダープロテクタP2から取り外す場合には、実施の形態の下では、係止脚12を一対の引掛爪8から無理抜きしなければならないが、係止脚12又は引掛爪8の一方を片爪構造となせば、ドライバー等の工具で抉じ開けるだけで、容易に取り外すことが可能となる。
【0031】
【発明の効果】
以上の如く、本発明は、上記構成の採用により、基体のU字状連結部位に係止爪を内包する開口を穿設した関係で、係止爪の裏側の金型を当該開口から抜けるので、従来の如く、基体のU字形状を画成する両壁部から金型を抜く必要がなくなって、両壁部に形成される孔を廃止できる結果、車体組付現場などで、孔の存在が組付未了と誤解されて、不良品であると判断されたり、当該孔にボルト等を無理矢理捩じ込んで、固定クリップ自体を破損する心配がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)は本発明の実施の形態に係る固定クリップを表裏側から示す斜視図である。
【図2】同固定クリップの正面図である。
【図3】同固定クリップの側面図である。
【図4】図1におけるA−A断面図である。
【図5】(A)は図1におけるB−B断面図、(B)は同C−C断面図である。
【図6】同固定クリップをフェンダープロテクタの端部に先付けした状態を示す要部斜視図である。
【図7】係止爪の両端縁がフェンダープロテクタの端部通孔の周縁に当接している状態を示す説明図である。
【図8】同固定クリップを用いて、フェンダープロテクタの端部とフェンダーパネルの端部同士を固定した状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 基体
2 一方の壁部
3 他方の壁部
4 連結部位
5 係止爪
6 開口
7 薄肉部
8 引掛爪
9 突起
10 揺動片
10a 揺動片の開口端縁
10b 揺動片の基端縁
10c 揺動片の中央部
11 ヒンジ部
12 係止脚
13 開口
14 開口
P1 フェンダーパネル(第1パネル材)
H1 フェンダーパネルの端部通孔
P2 フェンダープロテクタ(第2パネル材)
H2 フェンダープロテクタの端部通孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車のフェンダープロテクタをフェンダーパネルに固定する場合のように、通孔付き端部を有する2枚のパネル材同士を締結固定する固定クリップの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の固定クリップは、具体的には図示しないが、合成樹脂の一体成形品で、全体が断面S字状を呈して、その共通する基板の中央部に貫通孔を形成して、該貫通孔内に上下方向に突出するブロック状のロック体を弾性変形可能な連結片を介して一体的に設ける一方、基板に一定の間隔をおいて平行に連設される上板と下板に上記ロック体が臨むロック解除孔を個々に形成する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
依って、斯かる従来の固定クリップを用いて、フェンダープロテクタをフェンダーパネルに固定する場合には、まず、固定クリップの基板と上板間にフェンダーパネルの端部を差し込むと、一旦、上記ロック体が連結片を介して下方に押し下げられて、ロック体とフェンダーパネルの端部に形成されている通孔とが一致した時点で、ロック体が原位置に復帰して当該通孔に係止するので、これにより、固定クリップがフェンダーパネル側に取り付けられる。
【0004】
次いで、基板と下板間にフェンダープロテクタの端部を差し込むと、今度は、ロック体が連結片を介して上方に押し上げられて、同様に、ロック体とフェンダープロテクタの端部に形成されている通孔とが一致した時点で、ロック体が原位置に復帰して当該通孔に係止するので、これにより、フェンダープロテクタがフェンダーパネル側に固定されることとなる。
【0005】
又、フェンダープロテクタとフェンダーパネルとの固定状態を解除する場合や、フェンダーパネルと固定クリップとの取付状態を解除する場合には、上記した上板と下板の各々に形成されているロック解除孔内に工具を通して、ロック体を下方に押し下げたり上方に押し上げると、各通孔からロック体が外れるので、その固定状態や取付状態を容易に解除することが可能となる。尚、このロック解除孔は成形時の型抜き用の孔を兼用している。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−195223号公報
【特許文献2】
特開2001−173614号公報
【特許文献3】
特開平10−54412号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、従来の固定クリップにあっては、上板と下板に個々に形成されているロック解除孔を利用して、フェンダープロテクタとフェンダーパネルとの固定状態を解除したり、フェンダーパネルと固定クリップとの取付状態を解除できる利点を有するものであるが、反面、フェンダープロテクタのフェンダーパネルに対する固定状態にあって、フェンダーパネルの下側から覗き込むと、上記いずれか一方のロック解除孔が必ず見えてしまう。
【0008】
この為、車体組付現場などにおいては、このロック解除孔の存在が組付未了と誤解されて、不良品であると判断されたり、或いは、当該ロック解除孔にボルト等を無理矢理捩じ込んで、固定クリップ自体を破損してしまう恐れがあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、斯かる従来の固定クリップが抱える課題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1記載の発明は、断面U字状を呈する基体の内外側に2枚のパネル材の通孔付き端部を挟み込んで、当該2枚のパネル材の端部同士を固定する固定クリップであって、基体のU字形状を画成する一方の壁部内面に第1パネル材の端部通孔に係止する係止爪を形成すると共に、他方の壁部外面側に第2パネル材を挟持する挟持手段を設ける一方、基体のU字状連結部位に上記係止爪を内包する開口を穿設する構成を採用した。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1を前提として、他方の壁部の開口端縁に揺動片をヒンジ部を介して連設して、該揺動片の他方の壁部と対向する内面中央部に係止脚を形成すると共に、他方の壁部外面に該係止脚と係止する引掛爪を形成する構成を採用した。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項2を前提として、引掛爪は、対の関係をもって他方の壁部外面においてU字状連結部位方向に向かって平行に伸び、係止脚は、該対の関係にある引掛爪間に入り込んで各引掛爪に係止し、且つ、他方の壁部の開口端縁に揺動片を連設するヒンジ部に、対の関係にある引掛爪を内包する開口を穿設する構成を採用した。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1を前提として、係止爪を内包する開口は凹字状を逆さまにした形状を呈して、該開口の中央矩形突部を画成する窪みから続く係止爪の両側に薄肉部を連続して形成する構成を採用した。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項2乃至請求項3を前提として、揺動片の開口端縁側と基端縁側は、他方の壁部外面に接近し、揺動片の中央部側は、他方の壁部外面から離間している構成を採用した。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項3を前提として、対の関係にある引掛爪よりも係止脚の巾寸法を長く設定して、該係止脚の両端縁を第2パネル材の端部通孔の周縁に当接させる構成を採用した。
【0015】
依って、請求項1記載の発明にあっては、基体のU字状連結部位に係止爪を内包する開口を穿設した関係で、係止爪の裏側の金型を当該開口から抜けるので、従来の如く、基体のU字形状を画成する両壁部から金型を抜く必要がなくなって、両壁部に形成される孔を廃止できる結果、車体組付現場などで、孔の存在が組付未了と誤解されて、不良品であると判断されたり、当該孔にボルト等を無理矢理捩じ込んで、固定クリップ自体を破損する心配がなくなる。
【0016】
請求項2記載の発明にあっては、揺動片をヒンジ部を介して連設した関係で、ヒンジ部を曲げて、揺動片を他方の壁部側に揺動させるだけで、係止脚が引掛爪に自動的に係止して、第2パネル材を揺動片の内面と他方の壁部外面間で確実に挟持できる。請求項3記載の発明にあっては、係止爪を内包する開口と引掛爪を内包する開口とが互いに反対側に穿設されている関係で、金型を左右で2割りして固定クリップを成形できるので、金型構造がシンプルとなる。
【0017】
請求項4記載の発明にあっては、係止爪の両側に薄肉部を形成した関係で、固定クリップの第1パネル材に対する装脱が容易となる。請求項5記載の発明にあっては、揺動片に他方の壁部外面に接近する部分と離間する部分を付与した関係で、離間する部分に形成される係止脚の長さが十分に取れるので、撓み易さとロックの確実さが得られると共に、接近する部分で第2パネル材を確実に挾持できる。請求項6記載の発明にあっては、係止脚の両端縁を第2パネル材の端部通孔の周縁に当接させる関係で、端部通孔に対するガタツキを有効に防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する好適な実施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係る固定クリップも、合成樹脂の一体成形品で、自動車のフェンダーパネルに合成樹脂製のフェンダープロテクタを締結固定するものとして開発されたものである。
【0019】
そして、その具体的な構造は、図1乃至図5に示す如く、周縁が半袋状に連接された一対の壁部2・3と連結部位4を有する断面U字状を呈する基体1を備え、該基体1はその内側にフェンダーパネルの通孔付き端部を嵌め込んで挾持するもので、U字形状を画成する一方の壁部2の内面に上記フェンダーパネルの端部通孔に係止する係止爪5を一体に形成すると共に、U字状の連結部位4に該係止爪5を内包する開口6を穿設する構成となっている。尚、この開口6は、凹字状を逆さまにした形状を呈して、当該開口6の中央矩形突部が一方の壁部2の内面と一体となっている。又、開口6の中央矩形突部を画成する両窪みが一方の壁部2の内面上に溝状として刻設されているので、係止爪5の両側に薄肉部7が連続して形成されることとなるが、これにより、係止爪5自体は一方の壁部2に対して変形が容易となるので、大きな変形量が得られることとなる。
【0020】
又、フェンダープロテクタを挟持することとなる他方の壁部3に対しては、その外面にU字状連結部位4方向に伸びて内側に鉤状を呈する一対の引掛爪8を一定の間隔をおいて一体に立設して、各引掛爪8の対角線上の端部内面に後述する係止脚12の巾方向のズレを防止する突起9を形成すると共に、他方の壁部3の開口端縁に揺動片10をヒンジ部11を介して揺動可能に連設して、該揺動片10の他方の壁部3と対向する内面中央部10cに上記一対の引掛爪8の間に入り込んで両側の引掛爪8と同時に係止する錨状の係止脚12を形成する構成となっている。尚、係止脚12と引掛爪8の関係は、引掛爪8の巾寸法よりも係止脚12の巾寸法を長めに設定し、係止脚12と引掛爪8とが係止して、フェンダープロテクタを挟持した状態では、係止脚12の両端縁のみがフェンダープロテクタの丸孔状の端部通孔の周縁に当接する。
【0021】
又、上記した揺動片10に対しては、その開口端縁10aとヒンジ部11側の基端縁10bを他方の壁部3の外面に接近させ、中央部10cを他方の壁部3の外面から比較的に離間させる構成を採用しているので、離間する中央部10c側に形成される係止脚12の長さが十分に取れて、撓み易さとロックの確実さが得られると共に、接近する自由端縁10aと基端縁10bとでフェンダープロテクタを強固に挟持できることとなる。
【0022】
従って、係止脚12と引掛爪8とが係止した時には、揺動片10の開口端縁10aと基端縁10bとは、フェンダープロテクタの板厚と略等しい間隔を有すると共に、他方の壁部3と平行な面を有することとなるので、フェンダープロテクタの端部通孔を挟む両側でフェンダープロテクタを他方の壁部3に押し付けながら挟持できる。一方、揺動片10の中央部10cは、係止脚12と引掛爪8を収納するのに十分な間隔をもって他方の壁部3と対向することとなるので、係止脚12と引掛爪8の形状や寸法に制約を加えることがなく、本実施の形態で述べているような構成をもった係止脚12や引掛爪8を備えることが可能となる。
【0023】
又、樹脂製であるフェンダープロテクタと金属製であるフェンダーパネルは温度による線膨張係数が異なるので、気候の変化やフェンダー周辺の気温や温度によって、フェンダープロテクタとフェンダーパネルの位置関係が修正できるように微動可能でなければならないが、揺動片10を既述した構成にすることによって、他方の壁部3との間隔値を微調整することが可能となるので、フェンダープロテクタはフェンダーパネルに確実且つ微動可能に保持されることとなる。
【0024】
更に、本実施の形態にあっては、上記ヒンジ部11の中央部に一対の引掛爪8を内包する開口13を穿設すると共に、揺動片10に係止脚12を内包する開口14を穿設する構成を採用しているので、図1に示す如く、開口6と開口13と開口14の開口方向が全て平行となり、且つ、図3に示す如く、3個の開口6・13・14は互いに重ならないように配置される関係で、2割りにした金型の片方を開口方向と平行に移動させることにより、型開きと型締めを行なわせる金型構造とすることができ、これによって、本実施の形態に係る固定クリップを射出成形することが可能となる。
【0025】
他方、従来の固定クリップは、断面S字状に成形されて、貫通孔内にロック体を設ける構成を採用しているので、上記した金型構造に加えて、貫通孔方向にも移動できる金型部材が必要となるため、金型構造が複雑となって保守点検にも時間を要することとなる。
従って、本実施の形態に係る固定クリップの下では、従来のものと比べると、簡素な金型構造で射出成形できるので、金型製造費や生産管理費が低減でき、固定クリップ自体のコストダウンに貢献できると共に、一方の壁部2に誤解を招く不要な孔を存在させる必要が全くなくなるので、従来の如く、車体組付現場などで、孔の存在が組付未了と誤解されて、不良品であると判断されたり、当該孔にボルト等を無理矢理捩じ込んで、固定クリップ自体を破損する心配がなくなる訳である。
【0026】
依って、斯かる固定クリップを用いて、フェンダーパネルP1にフェンダープロテクタP2を固定する場合には、まず、最初に、図6に示す如く、フェンダープロテクタP2の端部に形成されている通孔H2内に一対の引掛爪8を挿入する状態を得て、揺動片10をヒンジ部11を介して引掛爪8側に曲げれば、当該揺動片10の内面中央部10cに形成されている係止脚12が一対の引掛爪8の間に入り込んで係止して、フェンダープロテクタP2の表裏面を他方の壁部3の外面と揺動片10の内面間で挟持することとなるので、これにより、固定クリップが抜け外れることなくフェンダープロテクタP2側に先付けされて、固定クリップ自体は断面S字状を呈することとなる。
【0027】
尚、この先付け状態にあっては、既述した如く、引掛爪8の巾寸法よりも係止脚12の巾寸法が長く設定されている関係で、図7に示す如く、係止脚12の両端縁がフェンダープロテクタP2の丸孔状端部通孔H2の周縁に当接することとなるので、端部通孔H2に対するガタツキを有効に防止できると共に、係止脚12の引掛爪8に対する係止状態にあっては、各引掛爪8の対角線上の端部内面に位置をずらして形成されている突起9が、対応する係止脚12の錨形状を画成する両端面に前後方向から同時に当接して、係止脚12が一対の引掛爪8の間で引掛爪8の巾方向に移動するズレも有効に防止される。
【0028】
そこで、今度は、図8に示す如く、フェンダーパネルP1の通孔H1付き端部を基体1の内側、即ち、基体1のU字形状を画成する一方の壁部2と他方の壁部3間に嵌め込むと、フェンダーパネルP1の端部が両壁部2・3で挟持されると同時に、係止爪5がその端部通孔H1に係止するので、これにより、フェンダープロテクタP2がフェンダーパネルP1に確実に固定されることとなる。
【0029】
しかも、この固定状態にあっては、既述した如く、揺動片10に対して、その開口端縁10aとヒンジ部11側の基端縁10bを他方の壁部3の外面に接近させ、中央部10cを他方の壁部3の外面から比較的に離間させている関係で、離間する部分10cに形成される係止脚12の長さが十分に取れるので、撓み易さとロックの確実さが得られると共に、接近する部分10a・10bでフェンダープロテクタP2を2箇所で強固に挾持できるので、その固定状態も頗る安定することとなる。
【0030】
又、フェンダープロテクタP2をフェンダーパネルP1から取り外す必要が生じた場合には、基体1の一方の壁部2からドライバー等の工具先端を差し込んで、一方の壁部2を外側に開いて、固定クリップを引き抜くこととなるが、この場合には、係止爪5の両側に薄肉部7が連続して形成されているので、係止爪5が撓み易くなって、フェンダープロテクタP2に固定クリップを取り付けたまま、フェンダーパネルP1から容易に取り外すことが可能となる。尚、固定クリップ自体をフェンダープロテクタP2から取り外す場合には、実施の形態の下では、係止脚12を一対の引掛爪8から無理抜きしなければならないが、係止脚12又は引掛爪8の一方を片爪構造となせば、ドライバー等の工具で抉じ開けるだけで、容易に取り外すことが可能となる。
【0031】
【発明の効果】
以上の如く、本発明は、上記構成の採用により、基体のU字状連結部位に係止爪を内包する開口を穿設した関係で、係止爪の裏側の金型を当該開口から抜けるので、従来の如く、基体のU字形状を画成する両壁部から金型を抜く必要がなくなって、両壁部に形成される孔を廃止できる結果、車体組付現場などで、孔の存在が組付未了と誤解されて、不良品であると判断されたり、当該孔にボルト等を無理矢理捩じ込んで、固定クリップ自体を破損する心配がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)は本発明の実施の形態に係る固定クリップを表裏側から示す斜視図である。
【図2】同固定クリップの正面図である。
【図3】同固定クリップの側面図である。
【図4】図1におけるA−A断面図である。
【図5】(A)は図1におけるB−B断面図、(B)は同C−C断面図である。
【図6】同固定クリップをフェンダープロテクタの端部に先付けした状態を示す要部斜視図である。
【図7】係止爪の両端縁がフェンダープロテクタの端部通孔の周縁に当接している状態を示す説明図である。
【図8】同固定クリップを用いて、フェンダープロテクタの端部とフェンダーパネルの端部同士を固定した状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 基体
2 一方の壁部
3 他方の壁部
4 連結部位
5 係止爪
6 開口
7 薄肉部
8 引掛爪
9 突起
10 揺動片
10a 揺動片の開口端縁
10b 揺動片の基端縁
10c 揺動片の中央部
11 ヒンジ部
12 係止脚
13 開口
14 開口
P1 フェンダーパネル(第1パネル材)
H1 フェンダーパネルの端部通孔
P2 フェンダープロテクタ(第2パネル材)
H2 フェンダープロテクタの端部通孔
Claims (6)
- 断面U字状を呈する基体の内外側に2枚のパネル材の通孔付き端部を挟み込んで、当該2枚のパネル材の端部同士を固定する固定クリップであって、基体のU字形状を画成する一方の壁部内面に第1パネル材の端部通孔に係止する係止爪を形成すると共に、他方の壁部外面側に第2パネル材を挟持する挟持手段を設ける一方、基体のU字状連結部位に上記係止爪を内包する開口を穿設したことを特徴とする固定クリップ。
- 他方の壁部の開口端縁に揺動片をヒンジ部を介して連設して、該揺動片の他方の壁部と対向する内面中央部に係止脚を形成すると共に、他方の壁部外面に該係止脚と係止する引掛爪を形成したことを特徴とする請求項1記載の固定クリップ。
- 引掛爪は、対の関係をもって他方の壁部外面においてU字状連結部位方向に向かって平行に伸び、係止脚は、該対の関係にある引掛爪間に入り込んで各引掛爪に係止し、且つ、他方の壁部の開口端縁に揺動片を連設するヒンジ部に、対の関係にある引掛爪を内包する開口を穿設したことを特徴とする請求項2記載の固定クリップ。
- 係止爪を内包する開口は凹字状を逆さまにした形状を呈して、該開口の中央矩形突部を画成する窪みから続く係止爪の両側に薄肉部を連続して形成したことを特徴とする請求項1記載の固定クリップ。
- 揺動片の開口端縁側と基端縁側は、他方の壁部外面に接近し、揺動片の中央部側は、他方の壁部外面から離間していることを特徴とする請求項2乃至請求項3のいずれかに記載の固定クリップ。
- 対の関係にある引掛爪よりも係止脚の巾寸法を長く設定して、該係止脚の両端縁を第2パネル材の端部通孔の周縁に当接させることを特徴とする請求項3記載の固定クリップ。
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JP2003004527A JP2004218685A (ja) | 2003-01-10 | 2003-01-10 | 固定クリップ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015134616A (ja) * | 2014-01-16 | 2015-07-27 | 株式会社ニフコ | 封緘用クリップ |
JP2017031990A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 本田技研工業株式会社 | クリップ及びクリップによる結合構造 |
-
2003
- 2003-01-10 JP JP2003004527A patent/JP2004218685A/ja active Pending
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