JP2015133279A - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加締めプレス工程における加締め治具の移動距離を、予め定められた目標移動距離に近づける。【解決手段】加締めプレス工程は、(1)加締め治具を被カシメ部に接触前進させて加締め治具の荷重を設定接触荷重に到達させる工程と、(2)加締め治具をさらに設定距離にわたって前進させた後に停止させる座屈工程とを含む。工程(1)における第1のオーバーシュート量と、工程(2)における第2のオーバーシュート量と、の少なくとも一方に基づいて、設定接触荷重と設定距離とのうちの少なくとも一方を調整することによって、加締め治具の目標移動距離と実際の移動距離との差を低減させる。【選択図】図6

Description

本発明は、スパークプラグの製造方法に関する。
一般に、スパークプラグは、その先端側に中心電極と接地電極とを有し、その後端側に電力の供給を受けるための端子金具を有している。端子金具は絶縁体の後端から突出しており、絶縁体は主体金具の内部に収容されて保持されている。スパークプラグの製造工程では、絶縁体を筒状の主体金具の内部に挿入し、主体金具の後端にある被カシメ部を加締めて絶縁体を固定する加締め工程が行われる(例えば特許文献1)。主体金具は、被カシメ部よりも先端側に厚肉の工具係合部と薄肉の被座屈部(「薄肉部」とも呼ぶ)とを有しており、加締め工程ではこの被座屈部が座屈する。なお、加締め工程は加締めプレス機を用いて行われるので、「加締めプレス工程」とも呼ばれる。
特開2013−101805号公報
加締めプレス工程における被座屈部の座屈量は、絶縁体と主体金具の固定状態、及び、端子金具と主体金具の位置関係を決める大きな要因であるため、スパークプラグの性能(特に耐久性や着火性)に大きな影響を及ぼす。従って、加締めプレス工程における座屈量を、予め定められた目標座屈量に可能な限り近づけることが望まれている。また、この座屈量は、加締めプレス工程において主体金具の被カシメ部に押し当てられる加締めプレス機の治具(「加締め治具」と呼ぶ)の移動量に直接的に依存する。従って、加締めプレス工程では、加締め治具の移動距離を、予め定められた目標移動距離に可能な限り近づけることが望まれている。特に、いわゆる絶縁体マーク径(主体金具の後端位置における絶縁体の外径)が小さな小径スパークプラグでは、主体金具の被カシメ部の肉厚が薄いので、上述の課題が特に重要である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、後端に被カシメ部を有するとともに前記被カシメ部よりも先端側に工具係合部と被座屈部とを有する筒状の主体金具の内部に、絶縁体を挿入した状態で、加締めプレス機を用いて前記被カシメ部を加締めて前記絶縁体を固定するとともに前記被座屈部を座屈させる加締めプレス工程を備えるスパークプラグの製造方法が提供される。前記加締めプレス工程は:(1)前記加締めプレス機の加締め治具を、前記被カシメ部に接触前進させ、前記加締めプレス機の圧力センサで検出される前記加締め治具の荷重を設定接触荷重に到達させる工程と;(2)前記工程(1)の後、前記加締め治具をさらに設定距離にわたって前進させた後に停止させ、前記加締め治具を停止状態で維持する座屈工程と;を含む。この方法は、前記工程(1)における前記加締め治具の過移動である第1のオーバーシュート量と、前記工程(2)における前記加締め治具の過移動である第2のオーバーシュート量と、の少なくとも一方に基づいて、前記設定接触荷重と前記設定距離とのうちの少なくとも一方を調整することによって、前記加締め治具が前記被カシメ部に接触してから前記停止状態に至るまでの目標移動距離と、前記加締め治具の実際の移動距離との差を低減させる、ことを特徴とする。
この方法によれば、第1のオーバーシュート量と第2のオーバーシュート量との少なくとも一方に基づいて、設定接触荷重と設定距離とのうちの少なくとも一方を調整することにより、加締め治具の目標移動距離と実際の移動距離との差を低減させるので、加締め治具の移動距離を、予め定められた目標移動距離に近づけることができる。
(2)上記方法において、前記第1のオーバーシュート量の実測値又は推定値と、前記第2のオーバーシュート量の推定値と、のうちの少なくとも一つを前記設定距離から減算する設定距離調整を行うことによって、前記目標移動距離と前記実際の移動距離との差を低減させる、ものとしてもよい。
この方法によれば、第1のオーバーシュート量と第2のオーバーシュート量の少なくとも一方の値を設定距離から減算するので、加締め治具の移動距離を目標移動距離に近づけることができる。
(3)上記方法において、前記第1のオーバーシュート量の過去の実測値から算出された推定値を、前記設定距離から減算することによって前記設定距離調整を行う、ものとしてもよい。
この方法によれば、加締めプレス工程で処理中の個々のワークに関する第1のオーバーシュート量を直ちに求めて高速に制御処理を行う必要がない。
(4)上記方法において、前記第1のオーバーシュート量の前記推定値は、前記第1のオーバーシュート量の過去の実測値から算出された平均値である、ものとしてもよい。
この方法によれば、第1のオーバーシュート量にかなりのバラツキがある場合にも、設定距離を適切に調整することが可能である。
(5)上記方法において、前記工程(1)において前記加締め治具が前記被カシメ部に接触する時の前記加締め治具の移動速度と、前記第1のオーバーシュート量の過去の実測値との間の関係に基づいて、前記工程(1)における前記加締め治具の現実の当該移動速度から前記第1のオーバーシュート量の前記推定値を決定する、ものとしてもよい。
この方法によれば、加締め治具の現実の移動速度から、第1のオーバーシュート量を適切に推定することができる。
(6)上記方法において、前記第2のオーバーシュート量の過去の実測値から算出された推定値を、前記設定距離から減算することによって前記設定距離調整を行う、ものとしてもよい。
この方法によれば、第2のオーバーシュート量にかなりのバラツキがある場合にも、設定距離を適切に調整することが可能である。
(7)上記方法において、前記第2のオーバーシュート量の前記推定値は、前記第2のオーバーシュート量の過去の実測値の平均値である、ものとしてもよい。
この方法によれば、第2のオーバーシュート量にかなりのバラツキがある場合にも、設定距離を適切に調整することが可能である。
(8)上記方法において、前記工程(2)において前記加締め治具が前記被座屈部を座屈させる時の前記加締め治具の移動速度と、前記第2のオーバーシュート量の過去の実測値との間の関係に基づいて、前記工程(2)における前記加締め治具の現実の当該移動速度から前記第2のオーバーシュート量の前記推定値を決定する、ものとしてもよい。
この方法によれば、加締め治具の現実の移動速度から、第2のオーバーシュート量を適切に推定することができる。
(9)上記方法において、前記第1のオーバーシュート量に対応する前記加締め治具の過荷重の過去の実測値に基づいて前記第1のオーバーシュート量に対応する前記加締め治具の過荷重の推定値を求め、
前記加締め治具の過荷重の前記推定値を前記設定接触荷重から減算する接触荷重調整を行うことによって、前記目標移動距離と前記実際の移動距離との差を低減させる、ものとしてもよい。
この方法によれば、個々のワークに関する過荷重OLを直ちに求めて高速に制御処理を行う必要がない。
(10)上記方法において、前記加締め治具の過荷重の前記推定値は、前記第1のオーバーシュート量に対応する前記加締め治具の過荷重の過去の実測値の平均値である、ものとしてもよい。
この方法によれば、加締め治具の過荷重にかなりのバラツキがある場合にも、設定接触荷重を適切に調整することが可能である。
(11)上記方法において、前記工程(1)において前記加締め治具が前記被カシメ部に接触する時の前記加締め治具の移動速度と、前記第1のオーバーシュート量に対応する前記加締め治具の過荷重の過去の実測値との間の関係に基づいて、前記工程(1)における前記加締め治具の現実の当該移動速度から前記加締め治具の過荷重の前記推定値を決定する、ものとしてもよい。
この方法によれば、加締め治具の現実の移動速度から、加締め治具の過荷重を適切に推定することができる。
(12)上記方法において、前記主体金具の後端位置における前記絶縁体の外径が、9mm以下である、ものとしてもよい。
この方法によれば、絶縁体の外径が9mm以下である小径スパークプラグにおいて、加締め治具の移動距離を目標移動距離に近づけることが可能である。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、スパークプラグの製造方法、スパークプラグの製造装置、製造システム等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態によって製造されるスパークプラグの全体構成を示す説明図。 加締めプレス機の構成例を示す説明図。 加締めプレス工程の手順を示すフローチャート。 加締めプレス工程における主体金具と絶縁体の状態を示す説明図。 理想的な加締めプレス工程における加締め治具の上下位置と荷重の変化を示すグラフ。 現実の加締めプレス工程における加締め治具の上下位置と荷重の変化を示すグラフ。 設定距離調整方法1の動作を示す説明図。 設定距離調整方法3におけるオーバーシュート量の推定値の決定方法の例を示すグラフ。 設定接触荷重調整方法2におけるオーバーシュート荷重の推定値の決定方法の例を示すグラフ。
図1は、本発明の一実施形態によって製造されるスパークプラグ100の全体構成を示す説明図である。ここでは、軸線Oの右側にスパークプラグ100の外観を示し、軸線Oの左側にスパークプラグ100を軸線Oを通る面で切断した断面を示している。図1の下側(発火部側)をスパークプラグ100の先端側と呼び、上側(端子側)を後端側と呼ぶ。スパークプラグ100は、絶縁体10と、主体金具50と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40とを備えている。
絶縁体10は、軸線Oに沿って延びる軸孔12が形成された筒状体である。絶縁体10の軸線方向ODの略中央には、外径が最も大きな鍔部19が形成されており、それより後端側には後端側胴部18が形成されている。後端側胴部18には、表面長さを長くして絶縁性を高めるための襞部11(「コルゲーション」とも呼ぶ)が形成されている。鍔部19より先端側には、後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成されている。先端側胴部17よりもさらに先端側には、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は、先端側ほど外径が小さくなっている。この脚長部13は、スパークプラグ100が内燃機関のエンジンヘッド200に取り付けられた際には、内燃機関の燃焼室内に曝される。脚長部13と先端側胴部17との間には段部15が形成されている。
中心電極20は、絶縁体10の先端側から後端側に向かって軸線Oに沿って延びており、絶縁体10の先端側において露出している。中心電極20は、電極母材21の内部に芯材25を埋設した構造を有する棒状の電極である。軸孔12内において、中心電極20は、シール体4およびセラミック抵抗3を介して、絶縁体10の後端側に設けられた端子金具40に電気的に接続されている。
主体金具50は、低炭素鋼材より形成された筒状の金具であり、絶縁体10を内部に収容し保持している。絶縁体10の後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位は、主体金具50によって取り囲まれている。主体金具50は、工具係合部51と、取付ネジ部52とを備えている。工具係合部51は、スパークプラグレンチ(図示せず)が嵌合する部位であり、本実施形態では、軸線方向ODから見た場合に、六角形の形状を有している。取付ネジ部52は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けるためにネジ山が形成された部位であり、内燃機関の上部に設けられたエンジンヘッド200の取付ネジ孔201に螺合する。
主体金具50の工具係合部51と取付ネジ部52との間には、径方向外側に膨出するフランジ状の鍔部54が形成されている。取付ネジ部52と鍔部54との間のネジ首59には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。このガスケット5の変形により、スパークプラグ100とエンジンヘッド200間が封止され、取付ネジ孔201を介した燃焼ガスの漏出が抑制される。
主体金具50の工具係合部51より後端側には、薄肉の被カシメ部53が設けられている。この被カシメ部53は、加締めプレス工程によって加締められた部分である。工具係合部51より後端側であって被カシメ部53より先端側には、傾斜面51fが形成されている。鍔部54と工具係合部51との間には、薄肉の被座屈部58が設けられている。主体金具50の工具係合部51から被カシメ部53にかけての内周面と、絶縁体10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が挿入されている。さらに両リング部材6,7間には、気密を保持するための充填材として、タルク(滑石)9の粉末が充填されている。後述する加締めプレス工程では、加締めプレス機の加締め治具を用いて被カシメ部53を内側に折り曲げて加締めることにより、主体金具50と絶縁体10とが固定される。また、この加締めプレス工程では被座屈部58も座屈する。加締めプレス工程は、冷間でも熱間でも行なうことができる。主体金具50と絶縁体10との間の気密性は、主体金具50の内周面に形成された段部56と、絶縁体10の段部15との間に介在する環状の板パッキン8によって保持され、燃焼ガスの漏出が防止される。被座屈部58は、加締めの際に、圧縮力の付加に伴い外向きに撓み変形するように構成されており、タルク9の圧縮長さを確保して主体金具50内の気密性を高めている。なお、本明細書では、主体金具50の後端部分のうちで加締め加工される 薄肉部を、加締めプレス工程の前後のいずれにおいても「被カシメ部53」と呼ぶ。また、工具係合部51の先端側に設けられた薄肉部であって加締めプレス工程において座屈する部分を、加締めプレス工程の前後のいずれにおいても「被座屈部58」と呼ぶ。
主体金具50の先端部には、屈曲した接地電極30が接合されている。接地電極30の先端部33は、中心電極20と対向している。中心電極20と接地電極30には、それぞれ貴金属チップ90,95が取り付けられている。但し、貴金属チップ90,95は省略可能である。
図2は、スパークプラグ100の加締めプレス工程に使用される加締めプレス機の構成例を示す説明図である。この加締めプレス機500は、駆動装置510と、ロードセル520(荷重センサ)と、加締め治具530と、リニアスケール540(位置センサ)と、制御装置550とを備えている。加締め治具530は、駆動装置510によって上下方向に移動可能であり、主体金具50の後端にある被カシメ部53を下方に押圧する治具である。加締め治具530に加えられる荷重は、ロードセル520によって測定される。また、加締め治具530の上下方向の移動距離は、リニアスケール540によって測定される。ロードセル520の出力Q520(加締め治具530の荷重)と、リニアスケール540の出力Q540(加締め治具530の位置)は、制御装置550に与えられる。制御装置550は、駆動装置510に駆動信号DRVを供給することによって、加締め治具530を上下方向に移動させる。後述するように、制御装置550は、センサ520,540の出力Q520,Q540を利用して、駆動信号DRVを適宜修正することが可能である。
図3は、スパークプラグの製造工程における加締めプレス工程の手順を示すフローチャートである。図4は、加締めプレス工程における主体金具50と絶縁体10の状態を示す説明図である。
工程S100(図3)では、主体金具50と絶縁体10とを固定する工程に先立って、主体金具50の内部に絶縁体10が挿入された状態の部材(「ワーク」とも呼ぶ)を準備する(図4(A))。加締め治具530は、筒状であり、テーパ状に形成されたテーパ面534と、テーパ面534の後端側に形成された湾曲部532とを有している。
工程S200では、加締め治具530の湾曲部532を、主体金具50の被カシメ部53に接触させる(図4(B))。このとき、主体金具50の傾斜面51fには、加締め治具530のテーパ面534は接触しておらず、主体金具50の被カシメ部53が、先端側からわずかに変形する。
工程S300では、加締め治具530を更に前進させて被座屈部58を座屈させ、この状態で一定時間維持する(図4(C))。このとき、加締め治具530のテーパ面534は、主体金具50の傾斜面51fに接触しており、主体金具50を強く下方に押圧するので、被座屈部58を座屈させることができる。工程S300を終えると、加締め治具530を後退させて、ワーク(絶縁体10と主体金具50)を解放する。そして、接地電極30を中心電極20に対向させるように湾曲させる工程などの次の製造工程に移行する。
図5は、理想的な加締めプレス工程における加締め治具530の上下位置と荷重の変化を示すグラフである。横軸は時間経過であり、この例では、次の5つの工程に区切られている。
(1)アプローチ工程:この工程は、加締め治具530を、ワーク(絶縁体10と主体金具50)の上方に退避した作業原点から、ワークに接触する手前の位置(探り開始位置)まで高速に移動させる工程である。
(2)探り工程:この工程は、加締め治具530を低速で移動させることによって、主体金具50の被カシメ部53に接触させる工程である。この探り工程の途中において、加締め治具530が被カシメ部53に接触する。探り工程の終点は、図4(B)の状態に対応しており、ロードセル520で検出される荷重(接触荷重)が、予め設定された設定接触荷重Ltまで達している。この設定接触荷重Ltは、加締め治具530が被カシメ部53に接触した状態を検出するための荷重であり、ゼロよりもやや大きな値に設定される。
(3)加圧駆動工程:この工程は、探り工程よりも高い速度で加締め治具530を更に前進(図2では下降)させて、被カシメ部53を加締めるとともに被座屈部58を座屈させる工程である。なお、加締め治具530は、探り工程の終点で停止することなくそのまま加圧駆動工程に推移する。加圧駆動工程では、加締め治具530が予め設定された目標移動距離Atだけ移動する。加圧駆動工程の終点は、図4(C)の状態に対応している。「目標移動距離At」は、加圧駆動工程において加締め治具530が移動する距離の目標値である。また、この「目標移動距離At」は、探り工程において加締め治具530が被カシメ部53に接触してから加圧駆動工程の最後に停止するまでの間に加締め治具530が移動する距離の目標値である。すなわち、理想的な動作では、探り工程における過移動(後述する第1のオーバーシュート量)がゼロなので、加圧駆動工程単独の目標移動距離Atと、探り工程及び加圧駆動工程の両工程に亘る目標移動距離Atとは等しい。後述する現実の動作においては、現実の移動距離を、理想的な動作における「目標移動距離At」に可能な限り近づけることが望まれる。
(4)停止工程:この工程は、加締め治具530を停止した状態で維持することによって、被座屈部58を確実に座屈させる工程である。上記加圧駆動工程と停止工程とを合わせた工程を、「座屈工程」とも呼ぶ。
(5)戻り工程:この工程は、加締め治具530を作業原点まで後退させることによって、ワークを解放する工程である。
これらの5つの工程を有する加締めプレス工程を実行することによって、被カシメ部53の加締めと、被座屈部58の座屈を実行することができる。また、被座屈部58を、予め設定された目標座屈量だけ座屈させることが可能である。
図6は、現実の加締めプレス工程における加締め治具530の上下位置と荷重の変化を示すグラフである。ここでは、理想的な動作を破線で描き、理想から外れた現実の動作を実線で描いている。現実の探り工程の終点付近において、加締め治具530が設定接触荷重Ltの位置では探り工程が終了せずに、過荷重OLだけ設定接触荷重Ltよりも大きな荷重の位置で加締め治具530が探り工程から加圧駆動工程に推移する。このときの過荷重OLを「オーバーシュート荷重OL」とも呼ぶ。また、現実の探り工程の終点において、加締め治具530の位置は、理想的な動作における探り工程の終点位置よりも微小な距離OD1だけ前進した位置に到達してしまう可能性がある。この過移動の距離OD1は、過荷重OLに対応する距離であり、「第1のオーバーシュート量OD1」とも呼ぶ。なお、図6において、各工程の境界を示す破線は、理想的な動作に関するものであり、現実の動作では各工程の境界はこれからズレたものとなっている。
探り工程後の加圧駆動工程では、駆動装置510が加締め治具530を予め設定された目標移動距離Atだけ移動させる。但し、現実の加圧駆動工程の終点において、加締め治具530が、加圧駆動工程の開始位置から目標移動距離Atだけ移動した位置では停止せずに、さらに微小な距離OD2だけ前進した位置に到達しまう可能性がある。このような過移動は、加圧駆動工程における設定距離As(制御装置550における設定値)を、目標移動距離Atよりも若干小さな値に設定した場合にも同様に発生する可能性がある。これらの場合において、加圧駆動工程における過移動OD2、すなわち、加圧駆動工程における現実の移動距離から目標移動距離Atを減算した値OD2を「第2のオーバーシュート距離OD2」又は「第2のオーバーシュート量OD2」と呼ぶ。その後は、理想的な動作と同じ停止工程及び戻り工程を行うことによって、加締めプレス工程が終了する。
現実の探り工程と加圧駆動工程において、仮に、上述した2つのオーバーシュート量OD1,OD2が発生すると、実際に加締め治具530が被カシメ部53に接触した位置から加圧駆動工程の終点までの間に加締め治具530が移動する移動距離Arは、目標移動距離Atよりも、これらのオーバーシュート量OD1,OD2の和(OD1+OD2)だけ大きな値となる。この結果、被座屈部58の座屈量が、予め定められた目標座屈量よりもかなり大きくなってしまう可能性がある。この不具合は、2つのオーバーシュート量OD1,OD2の一方のみが発生する場合(他方が無視できる程度に小さな場合)にも同様に発生する。
そこで、本実施形態では、第1のオーバーシュート量OD1と第2のオーバーシュート量OD2の少なくとも一方に基づいて、探り工程における設定接触荷重Ltと、加圧駆動工程における設定距離Asとのうちの少なくとも一方を調整する。そして、この調整により、加締め治具530が被カシメ部53に接触してから停止工程に至るまでの目標移動距離Atと、加締め治具530の実際の移動距離Arとの差を低減させる。この結果、被座屈部58の現実の座屈量を、予め定められた目標座屈量に近づけることが可能となる。具体的な調整方法は、例えば以下の通りである。
<設定距離Asの調整方法>
(1)設定距離調整方法1:探り工程における第1のオーバーシュート量OD1の実測値を、その直後の加圧駆動工程における設定距離Asから減算することによって、新たな設定距離(As−OD1)を求める。
ここで、「第1のオーバーシュート量OD1の実測値」とは、探り工程における過荷重OLに対応する距離OD1を意味している(図6)。すなわち、第1のオーバーシュート量OD1の実測値は、ロードセル520で測定された荷重が設定接触荷重Ltに到達した時点におけるリニアスケール540の第1の測定値と、過荷重OLに達した時点におけるリニアスケール540の第2の測定値との差分として決定される。なお、調整前の設定距離Asは、目標移動距離Atと等しい値、又は、目標移動距離Atよりも若干小さな値に設定されるのが普通である。
図7(A)は、設定距離調整方法1による調整前の動作を示しており、図7(B)は調整後の動作を示している。但し、図7(A),(B)では、図示の便宜上、加圧駆動工程までの動作のみを描いている。調整前の動作は、図6に示したものと同じである。一方の調整後の動作では、加圧駆動工程における設定距離Asから、第1のオーバーシュート量OD1の実測値を減算した値(As−OD1)を新たな設定距離として用いて、そのワークについての加圧駆動工程を実行している。この設定距離調整方法1では、個々のワークの加締めプレス工程において、その探り工程における第1のオーバーシュート量OD1の実測値を、その直後における加圧駆動工程における設定距離Asから減算するので、個々のワークに関する第1のオーバーシュート量OD1の影響を解消して、加締め治具530の現実の移動距離を目標移動距離Atに近づけることが可能である。但し、設定距離調整方法1では、センサ520,540の出力Q520,Q540を受けた制御装置550が、直ちに調整後の設定距離(As−OD1)を示す駆動信号DRVを駆動装置510に供給することが可能なように、迅速な処理を行えるプレス設備を利用する。
(2)設定距離調整方法2:探り工程における第1のオーバーシュート量OD1の過去の実測値から算出された平均値OD1aveを設定距離Asから減算することによって、新たな設定距離(As−OD1ave)を求める。
ここで、「平均値OD1ave」としては、同じ品番(又は型番)のスパークプラグ用のワーク(絶縁体10と主体金具50)に対する実測値から算出された平均値を使用することが好ましい。特に、最も最近の所定期間(例えば直近の1時間)に亘る平均値や、或いは、最も最近の所定個数(例えば直近の20個)に亘る平均値を使用することが好ましい。これらは、いわゆる「移動平均」であり、加締めプレス工程の環境の変化を反映した適切な平均値として使用することが可能である。これらの点は、過去の実測値や平均値を使用する他の調整方法(後述)においても同様である。この設定距離調整方法2によれば、第1のオーバーシュート量OD1にかなりのバラツキがある場合にも、設定距離Asを適切に調整することが可能である。また、個々のワークに関する第1のオーバーシュート量OD1を直ちに求めて高速に制御処理を行う必要がないので、プレス設備の応答性や制御装置550の処理速度が遅い場合にも、適切な設定距離調整を行うことができる。但し、新たな品番(又は型番)のスパークプラグ用のワークに対しては、この設定調整方法2を採用することはできないので、ある程度の個数のワークに対する実測値が得られるまでは、他の調整方法を採用することが好ましい。この点は、過去の実測値や平均値を使用する他の調整方法(後述)においても同様である。
(3)設定距離調整方法3:探り工程において加締め治具530が被カシメ部53に接触する時の加締め治具530の移動速度と、第1のオーバーシュート量OD1の過去の実測値との間の関係に基づいて、探り工程における加締め治具530の現実の移動速度から第1のオーバーシュート量OD1の推定値OD1preを決定し、この推定値OD1preを設定距離Asから減算することによって、新たな設定距離(As−OD1pre)を求める。
図8は、この設定距離調整方法3におけるオーバーシュート量OD1の推定値OD1preの決定方法の例を示すグラフである。図8の横軸は、探り工程において加締め治具530が被カシメ部53に接触する時の加締め治具530の移動速度を示し、縦軸は、第1のオーバーシュート量OD1を示している。また、グラフ中の「X」のマークは、過去の実測値を示している。この例では、個々のワークの探り工程における加締め治具530の現実の移動速度Vaから、第1のオーバーシュート量OD1の推定値OD1preを決定している。この設定距離調整方法3によれば、加締め治具530の現実の移動速度から、第1のオーバーシュート量OD1を適切に推定することができる。また、個々のワークに関する第1のオーバーシュート量OD1を直ちに求めて高速に制御処理を行う必要がないので、プレス設備の応答性や制御装置550の処理速度が遅い場合にも、適切な設定距離調整を行うことが可能である。
なお、上述した設定距離調整方法2で使用した第1のオーバーシュート量OD1の平均値OD1aveも、現実の第1のオーバーシュート量OD1を推定した推定値の一種と考えることができる。この意味では、設定距離調整方法2,3は、いずれも第1のオーバーシュート量OD1の過去の実測値から算出された推定値を設定距離Asから減算することによって、新たな設定距離を求める方法である、という点で共通している。
(4)設定距離調整方法4:加圧駆動工程における第2のオーバーシュート量OD2の過去の実測値から算出された平均値OD2aveを設定距離Asから減算することによって、新たな設定距離(As−OD2ave)を求める。
この設定距離調整方法4は、上述した設定距離調整方法2における「第1のオーバーシュート量OD1の過去の実測値から算出された平均値OD1ave」を「第2のオーバーシュート量OD2の過去の実測値から算出された平均値OD2ave」に置き換えたものである。従って、上述した設定距離調整方法2と同様な効果を有している。また、設定距離調整方法2と同様の変形が可能である。
(5)設定距離調整方法5:加圧駆動工程において加締め治具530が被座屈部58を座屈させる時の加締め治具530の移動速度と、第2のオーバーシュート量OD2の過去の実測値との間の関係に基づいて、加圧駆動工程における加締め治具530の現実の移動速度から第2のオーバーシュート量OD2の推定値OD2preを決定し、この推定値OD2preを設定距離Asから減算することによって、新たな設定距離(As−OD2pre)を求める。
この設定距離調整方法5は、上述した設定距離調整方法3における「第1のオーバーシュート量OD1の推定値OD1pre」を「第2のオーバーシュート量OD2の推定値OD2pre」に置き換えたものである。従って、上述した設定距離調整方法3と同様な効果を有している。また、設定距離調整方法3と同様の変形が可能である。
なお、上述した設定距離調整方法4で使用した第2のオーバーシュート量OD2の平均値OD2aveも、現実の第2のオーバーシュート量OD2を推定した推定値の一種と考えることができる。この意味では、設定距離調整方法4,5は、いずれも第2のオーバーシュート量OD2の過去の実測値から算出された推定値を設定距離Asから減算することによって、新たな設定距離を求める方法である、という点で共通している。
なお、通常は、第1のオーバーシュート量OD1の方が、第2のオーバーシュート量OD2よりも大きい。従って、第1のオーバーシュート量OD1を用いる設定距離調整方法2や設定距離調整方法3の方が、第2のオーバーシュート量OD2を用いる設定距離調整方法4や設定距離調整方法5よりも効果が大きいものと期待される。
上述した5種類の設定距離調整方法1〜5のうち、最初の3つの設定距離調整方法1〜3は、第1のオーバーシュート量OD1の実測値又は推定値を設定距離Asから減算する方法である点で共通している。また、他の2つの設定距離調整方法4,5は、第2のオーバーシュート量OD2の推定値OD2preを設定距離Asから減算する方法である点で共通している。第1のオーバーシュート量OD1と第2のオーバーシュート量OD2は、互いに独立に発生するので、第1のオーバーシュート量OD1の実測値又は推定値を利用する設定距離調整方法1〜3のうちのいずれか1つと、第2のオーバーシュート量OD2の推定値を利用する設定距離調整方法4,5のうちのいずれか1つとを共に利用して、設定距離Asを行うようにしても良い。例えば、設定距離調整方法1,4を共に利用し、探り工程における第1のオーバーシュート量OD1の実測値と、加圧駆動工程における第2のオーバーシュート量OD2の過去の実測値から算出された平均値OD2aveとの両方を設定距離Asから減算することによって、新たな設定距離(As―OD1−OD2ave)を求めることができる。こうすれば、加締め治具530の目標移動距離Atと現実の移動距離との差を更に小さくすることが可能である。このような各種の設定距離調整方法の組合せを考慮すれば、第1のオーバーシュート量OD1の実測値又は推定値と、第2のオーバーシュート量OD2の推定値と、のうちの少なくとも一方を設定距離Asから減算することによって、加締め治具530の目標移動距離Atと実際の移動距離との差を低減させる、という調整方法を採用することが可能である。
<設定接触荷重Ltの調整方法>
(1)設定接触荷重調整方法1:探り工程における第1のオーバーシュート量OD1に対応する加締め治具530の過荷重OLの過去の実測値から算出された平均値OLaveを設定接触荷重Ltから減算することによって、新たな設定接触荷重(Lt−OLave)を求める。
ここで、「平均値OLave」としては、同じ品番(又は型番)のスパークプラグ用のワーク(絶縁体10と主体金具50)に対する実測値から算出された平均値を使用することが好ましい。特に、最も最近の所定期間(例えば直近の1時間)に亘る平均値や、或いは、最も最近の所定個数(例えば直近の20個)に亘る平均値を使用することが好ましい。この設定接触荷重調整方法1によれば、加締め治具530の過荷重OLにかなりのバラツキがある場合にも、設定接触荷重Ltを適切に調整することが可能である。また、個々のワークに関する過荷重OLを直ちに求めて高速に制御処理を行う必要がないので、プレス設備の応答性や制御装置550の処理速度が遅い場合にも、適切な設定接触荷重調整を行うことができる。但し、新たな品番(又は型番)のスパークプラグ用のワークに対しては、この設定接触荷重調整方法1を採用することはできないので、ある程度の個数のワークに対する実測値が得られるまでは、他の調整方法を採用することが好ましい。
(2)設定接触荷重調整方法2:探り工程において加締め治具530が被カシメ部53に接触する時の加締め治具530の移動速度と、第1のオーバーシュート量OD1に対応する過荷重OLの過去の実測値との間の関係に基づいて、探り工程における加締め治具530の現実の移動速度から加締め治具530の過荷重OLの推定値OLpreを決定し、この推定値OLpreを設定接触荷重Ltから減算することによって、新たな設定接触荷重(Lt−OLpre)を求める。
図9は、この設定接触荷重調整方法2におけるオーバーシュート荷重OLの推定値OLpreの決定方法の例を示すグラフである。図9の横軸は、探り工程において加締め治具530が被カシメ部53に接触する時の加締め治具530の移動速度を示し、縦軸は、オーバーシュート荷重OLを示している。また、グラフ中の「X」のマークは、過去の実測値を示している。この例では、個々のワークの探り工程における加締め治具530の現実の移動速度Vaから、オーバーシュート荷重OLの推定値OLpreを決定している。この設定接触荷重調整方法2によれば、現実のオーバーシュート荷重OLを適切に推定することができるので、適切な設定接触荷重調整を行うことができ、この結果、加締め治具530の現実の移動距離を、目標移動距離Atに近づけることが可能である。また、個々のワークに関する過荷重OLを直ちに求めて高速に制御処理を行う必要がないので、プレス設備の応答性や制御装置550の処理速度が遅い場合にも、適切な設定接触荷重調整を行うことが可能である。
なお、上述した設定接触荷重調整方法1で使用したオーバーシュート荷重OLの平均値OLaveも、現実のオーバーシュート荷重OLを推定した推定値の一種と考えることができる。この意味では、設定距離調整方法1,2は、いずれもオーバーシュート荷重OLの過去の実測値から算出された推定値を設定接触荷重Ltから減算することによって、新たな設定接触荷重を求める方法である、という点で共通している。
なお、設定接触荷重調整方法1〜2のいずれか1つと、第2のオーバーシュート量OD2の推定値OD2preを設定距離Asから減算する上述の設定距離調整方法3〜5のいずれか1つとを適宜組合せて適用することが可能である。例えば、設定接触荷重調整方法1を利用して、探り工程における第1のオーバーシュート量OD1に対応する加締め治具530の過荷重OLの過去の実測値から算出された平均値OLaveを設定接触荷重Ltから減算して新たな設定接触荷重(Lt−OLave)を求め、且つ、設定距離調整方法4を利用して、加圧駆動工程における第2のオーバーシュート量OD2の過去の実測値から算出された平均値OD2aveを設定距離Asから減算することによって新たな設定距離(As−OD2ave)を求めてもよい。こうすれば、加締め治具530の目標移動距離Atと現実の移動距離との差を更に小さくすることが可能である。従って、本実施形態においては、第1のオーバーシュート量OD1と第2のオーバーシュート量OD2の少なくとも一方に基づいて、探り工程における設定接触荷重Ltと、加圧駆動工程における設定距離Asとのうちの少なくとも一方を調整することが可能である。そして、この調整により、加締め治具530が被カシメ部53に接触してから停止工程に至るまでの目標移動距離Atと、加締め治具530の実際の移動距離との差を低減させることができる。この結果、被座屈部58の現実の座屈量を、予め定められた目標座屈量に近づけることが可能となる。
ところで、加締めプレス工程における加締め治具530の目標移動距離Atからのずれや、被座屈部58の目標座屈量からのずれは、特に、絶縁体マーク径(主体金具50の後端位置における絶縁体10の外径)が小さな小径スパークプラグにおいて重要となる。この理由は、絶縁体マーク径が小さいスパークプラグでは、被カシメ部53の肉厚が薄いので、目標移動距離Atからのずれや、被座屈部58の目標座屈量からのずれが大きくなり易いからである。この意味では、上述した各種の調整は、絶縁体マーク径が9mm以下であるスパークプラグに適用することが好ましい。なお、絶縁体マーク径の9mmは、主体金具50の取付ネジ部52のネジ径がM12であるものに対応する。従って、上述した各種の調整は、主体金具50の取付ネジ部52のネジ径がM12以下であるスパークプラグに適用することが好ましく、特に、ネジ径がM10以下であるスパークプラグに適用することが好ましい。
・変形例
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、リニアスケール540を用いて加締め治具530の移動距離を測定していたが、リニアスケール以外の位置センサを用いて加締め治具530の移動距離を測定してもよい。また、位置センサを用いることなく、加締め治具530の移動距離を決定してもよい。例えば、駆動装置510がパルスモータ(ステッピングモータ)を使用している場合には、パルスモータの駆動パルス数に基づいて加締め治具530の移動距離を決定することが可能である。
・変形例2:
スパークプラグとしては、図1に示したもの以外の種々の構成を有するスパークプラグを本発明に適用することが可能である。
3…セラミック抵抗
4…シール体
5…ガスケット
6…リング部材
8…板パッキン
9…タルク
10…絶縁体
11…襞部
12…軸孔
13…脚長部
15…段部
17…先端側胴部
18…後端側胴部
19…鍔部
20…中心電極
21…電極母材
25…芯材
30…接地電極
33…先端部
40…端子金具
50…主体金具
51…工具係合部
51f…傾斜面
52…取付ネジ部
53…被カシメ部
54…鍔部
56…段部
58…被座屈部
59…ネジ首
90…貴金属チップ
100…スパークプラグ
200…エンジンヘッド
201…取付ネジ孔
500…プレス機
510…駆動装置
520…ロードセル
530…加締め治具
532…湾曲部
534…テーパ面
540…リニアスケール
550…制御装置
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
<1>本発明の第1の形態は、後端に被カシメ部を有するとともに前記被カシメ部よりも先端側に工具係合部と被座屈部とを有する筒状の主体金具の内部に、絶縁体を挿入した状態で、加締めプレス機を用いて前記被カシメ部を加締めて前記絶縁体を固定するとともに前記被座屈部を座屈させる加締めプレス工程を備えるスパークプラグの製造方法であって、前記加締めプレス工程は、
(1)前記加締めプレス機の加締め治具を、変形前の前記被カシメ部に接触前進させ、前記加締めプレス機の圧力センサで検出される前記加締め治具の荷重を設定接触荷重に到達させる工程と、
(2)前記工程(1)の後、前記加締め治具をさらに設定距離にわたって前進させた後に停止させ、前記加締め治具を停止状態で維持する座屈工程と、
を含み、
前記工程(1)における前記加締め治具の過移動である第1のオーバーシュート量と、前記工程(2)における前記加締め治具の過移動である第2のオーバーシュート量と、の少なくとも一方に基づいて、前記設定接触荷重と前記設定距離とのうちの少なくとも一方を調整することによって、前記加締め治具が前記被カシメ部に接触してから前記停止状態に至るまでの目標移動距離と、前記加締め治具の実際の移動距離との差を低減させる、ことを特徴とする。
この方法によれば、第1のオーバーシュート量と第2のオーバーシュート量との少なくとも一方に基づいて、設定接触荷重と設定距離とのうちの少なくとも一方を調整することにより、加締め治具の目標移動距離と実際の移動距離との差を低減させるので、加締め治具の移動距離を、予め定められた目標移動距離に近づけることができる。
<2>本発明の第2の形態は、後端に被カシメ部を有するとともに前記被カシメ部よりも先端側に工具係合部と被座屈部とを有する筒状の主体金具の内部に、絶縁体を挿入した状態で、加締めプレス機を用いて前記被カシメ部を加締めて前記絶縁体を固定するとともに前記被座屈部を座屈させる加締めプレス工程を備えるスパークプラグの製造方法であって、前記加締めプレス工程は、
(1)前記加締めプレス機の加締め治具を、前記被カシメ部に接触前進させ、前記加締めプレス機の圧力センサで検出される前記加締め治具の荷重を設定接触荷重に到達させる工程と、
(2)前記工程(1)の後、前記加締め治具をさらに設定距離にわたって前進させた後に停止させ、前記加締め治具を停止状態で維持する座屈工程と、
を含み、
前記工程(1)における前記加締め治具の過移動である第1のオーバーシュート量と、前記工程(2)における前記加締め治具の過移動である第2のオーバーシュート量と、のうち、少なくとも前記第1のオーバーシュート量に基づいて、前記設定接触荷重と前記設定距離とのうちの少なくとも一方を調整することによって、前記加締め治具が前記被カシメ部に接触してから前記停止状態に至るまでの目標移動距離と、前記加締め治具の実際の移動距離との差を低減させる、ことを特徴とする。
この方法によれば、第1のオーバーシュート量と第2のオーバーシュート量とのうち、少なくとも第1のオーバーシュート量に基づいて、設定接触荷重と設定距離とのうちの少なくとも一方を調整することにより、加締め治具の目標移動距離と実際の移動距離との差を低減させるので、加締め治具の移動距離を、予め定められた目標移動距離に近づけることができる。

Claims (12)

  1. 後端に被カシメ部を有するとともに前記被カシメ部よりも先端側に工具係合部と被座屈部とを有する筒状の主体金具の内部に、絶縁体を挿入した状態で、加締めプレス機を用いて前記被カシメ部を加締めて前記絶縁体を固定するとともに前記被座屈部を座屈させる加締めプレス工程を備えるスパークプラグの製造方法であって、
    前記加締めプレス工程は、
    (1)前記加締めプレス機の加締め治具を、前記被カシメ部に接触前進させ、前記加締めプレス機の圧力センサで検出される前記加締め治具の荷重を設定接触荷重に到達させる工程と、
    (2)前記工程(1)の後、前記加締め治具をさらに設定距離にわたって前進させた後に停止させ、前記加締め治具を停止状態で維持する座屈工程と、
    を含み、
    前記工程(1)における前記加締め治具の過移動である第1のオーバーシュート量と、前記工程(2)における前記加締め治具の過移動である第2のオーバーシュート量と、の少なくとも一方に基づいて、前記設定接触荷重と前記設定距離とのうちの少なくとも一方を調整することによって、前記加締め治具が前記被カシメ部に接触してから前記停止状態に至るまでの目標移動距離と、前記加締め治具の実際の移動距離との差を低減させる、
    ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記第1のオーバーシュート量の実測値又は推定値と、前記第2のオーバーシュート量の推定値と、のうちの少なくとも一つを前記設定距離から減算する設定距離調整を行うことによって、前記目標移動距離と前記実際の移動距離との差を低減させる、ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  3. 請求項2に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記第1のオーバーシュート量の過去の実測値から算出された推定値を、前記設定距離から減算することによって前記設定距離調整を行う、ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記第1のオーバーシュート量の前記推定値は、前記第1のオーバーシュート量の過去の実測値から算出された平均値である、ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  5. 請求項2又は請求項3に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記工程(1)において前記加締め治具が前記被カシメ部に接触する時の前記加締め治具の移動速度と、前記第1のオーバーシュート量の過去の実測値との間の関係に基づいて、前記工程(1)における前記加締め治具の現実の当該移動速度から前記第1のオーバーシュート量の前記推定値を決定する、ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  6. 請求項2に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記第2のオーバーシュート量の過去の実測値から算出された推定値を、前記設定距離から減算することによって前記設定距離調整を行う、ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  7. 請求項2又は請求項6に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記第2のオーバーシュート量の前記推定値は、前記第2のオーバーシュート量の過去の実測値の平均値である、ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  8. 請求項2又は請求項6に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記工程(2)において前記加締め治具が前記被座屈部を座屈させる時の前記加締め治具の移動速度と、前記第2のオーバーシュート量の過去の実測値との間の関係に基づいて、前記工程(2)における前記加締め治具の現実の当該移動速度から前記第2のオーバーシュート量の前記推定値を決定する、ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  9. 請求項1,6,7,8のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記第1のオーバーシュート量に対応する前記加締め治具の過荷重の過去の実測値に基づいて前記第1のオーバーシュート量に対応する前記加締め治具の過荷重の推定値を求め、
    前記加締め治具の過荷重の前記推定値を前記設定接触荷重から減算する接触荷重調整を行うことによって、前記目標移動距離と前記実際の移動距離との差を低減させる、ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  10. 請求項9に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記加締め治具の過荷重の前記推定値は、前記第1のオーバーシュート量に対応する前記加締め治具の過荷重の過去の実測値の平均値である、ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  11. 請求項9に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記工程(1)において前記加締め治具が前記被カシメ部に接触する時の前記加締め治具の移動速度と、前記第1のオーバーシュート量に対応する前記加締め治具の過荷重の過去の実測値との間の関係に基づいて、前記工程(1)における前記加締め治具の現実の当該移動速度から前記加締め治具の過荷重の前記推定値を決定する、ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記主体金具の後端位置における前記絶縁体の外径が、9mm以下である、ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
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