JP2015132563A - 計量システム、計量装置、プリンタ及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように計量システム1は、計量装置10と、計量装置10との通信が可能な2台のプリンタ20、21とで構成される。
表示部101は、液晶ディスプレイなどの表示画面を備え、商品の計量結果や商品情報などを示すプリント情報を上記表示画面に表示する。
重量検出部103は、商品を載せるための秤皿を備え、該秤皿に置かれた商品を計量する。
通信部104は、プリンタ20(およびプリンタ21)との通信確立やデータ転送などの通信処理を行う。
制御部100は上記所定のプログラムを実行し、各部101〜104を制御するなどして以下の二つの手段(識別情報取得手段およびプリントデータ送信手段)を構成する。
なお、上記識別情報取得手段を設けずに構成することもできる。この場合、上記識別情報を予め制御部100に記憶させておく。上記プリントデータ送信手段は、制御部100が記憶する上記識別情報を宛先にしてプリントデータを送信するように構成することができる。
次に、プリンタ20及びプリンタ21について説明する。
ただし、プリンタ20及びプリンタ21については構成や機能が同様であり、説明が重複するので、以下ではプリンタ20のみについて説明するものとする。なお、このとき、プリンタ21の構成及び機能は、プリンタ20の各部の符号上二桁目を「1」に変更して読み替えて(つまり符号「200」の場合は符号「210」と読み替えて)、また識別情報を示す「X」と「Y」を入れ替えて解釈されたい。
変更部201は、ユーザの直接操作により機械的に切換えることができる機械式スイッチを備えている。この機械式スイッチをユーザが操作することにより、プリンタ20のもつ識別情報(ここでは識別情報Xとする)をプリンタ21の識別情報(ここでは識別情報Yとする)に変更する。
通信部202は、計量装置10との通信確立やプリントデータ受信処理などの通信処理を行う。
また、プリンタ20は自機のもつ識別情報X(プリンタ21の場合は識別情報Y)を内蔵の記憶手段(つまり識別情報記憶手段)で記憶する。当該記憶手段は、不揮発性のメモリの一つで、電気的な書き換えや消去が可能で、オンボード状態でも制御部200の制御により書き換えや消去が自由に行われるものを使用する。上記記憶手段の一例としてはフラッシュROM(Read Only Memory)がある。
すなわち、識別情報Xから識別情報Yへの変更部201でのユーザ操作に基づく、制御部200の上記記憶手段に記憶されている識別情報Xを、もう片方のプリンタ21の識別情報Yに書き換える識別情報書換え手段を構成する。また、受信したプリントデータの宛先を参照し、この宛先が制御部200の上記記憶手段に記憶されている識別情報と一致する場合に上記プリントデータをプリント処理するプリント処理手段を構成する。
本実施の形態の計量システム1は、以上のように構成することにより、次のような作用効果がある。
つまり、計量装置10は識別情報取得手段を備えているので、通信ケーブルL1、L2を介してプリンタ20及びプリンタ21のそれぞれの固有の識別情報(識別情報X及び識別情報Y)を取得することができる。これにより、計量装置10側に必要なプリンタの識別情報(当初の識別情報)の登録を簡単に済ませることが可能となる。
プリンタ20(またはプリンタ21)は、更に、プリント処理手段を備えているので、受信したプリントデータが自機宛のものであるかどうかをプリントデータの宛先にある識別情報と自機の識別情報記憶手段の識別情報とにより判定できるようになる。つまり、プリンタ20の(プリンタ21も同様に)識別情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致する宛先のプリントデータをプリント処理すればよいことになる。
従って、プリンタの代替機を予め用意しておく必要がなくなり、引き続き、ラベルプリント処理を続けながら、故障したプリンタの修理を発売元に修理することができる。
従って、この場合、プリンタの代替機として1台だけ用意しておけばよく、引き続き、2台のプリンタによるラベルプリント処理を続行できる。
図2から図5は、上記計量システム1における計量装置10とプリンタ20及びプリンタ21との通信をUSB(Universal Serial Bus)通信で実施した場合の実施例である。
図2は、計量装置10aの内部のハードウエア構成を説明するためのブロック図である。
ROM102aは、各種プログラムやそれら各種プログラムの処理で用いられる各種データなどのファイルを記憶する。
RAM103aは、作業中のデータを一時記憶する。
商品マスタDA1は、「ユーザID」、「品番コード」、「商品名」、「単価」、「数量/内容量」、及び「登録日時」などの項目で構成される多数の商品レコード情報からなる。
ユーザ管理テーブルDA2は、「ユーザID」と「用紙種類」などの項目で構成される、ユーザ毎に異なる用紙種類レコード情報群である。
以下では、プリンタ20a及びプリンタ21aのそれぞれのUSB機器ID情報を通信により事前取得し、上記識別情報Xおよび識別情報Yとして当該USB機器ID情報をROM102aに登録して利用するものとする。
入力部105aは、不図示のキーボードと、そのキーボードからのキー操作の入力信号を処理する、これまた不図示のキーボードコントローラとを備える。
表示部106aは、不図示の表示画面と、その表示画面における各種情報の表示処理を行う、これまた不図示の表示コントローラとを備える。
USBI/F108aは、USBコントローラ1080aと2つのUSBソケット(ソケット1081a、ソケット1082a)を備える。該USBソケットのそれぞれには外部のUSB機器(プリンタ20a及びプリンタ21a)と通信接続するためのUSBケーブル109−1a、109−2aが接続されている。
フラッシュROM202aは、自機のUSB機器ID情報を記憶する。出荷時はフラッシュROM202aに対して自機のUSB機器ID情報(つまりUSBI/F20Aaに固有の識別情報)が記憶される。因みに、プリンタ21aに備えるフラッシュROM212aは、自機のUSB機器ID情報としてUSBI/F21Aaに固有の識別情報が記憶される。
EEPROMは204aは各種プログラムやそれら各種プログラムの処理で用いられる各種データなどのファイルを記憶する。
I/O部205aは、複数の入力ポート及び複数の出力ポートを備え、I/O部205aに接続される各部206a〜20Aaへの入出力の切り替え制御や入出力のタイミンング調整などを行う。
表示部208aは、不図示の表示画面と、その表示画面における各種情報の表示処理を行う、これまた不図示の表示コントローラとを備える。
上記ラベルプリント処理では、外部機器から転送されたプリントデータをインタフェースを介して取り込み、このプリントデータを変換して画像メモリに展開する。CPU200aは、受信したプリントデータを変換したプリントデータから1ライン毎の素印刷データを当該プリント処理部206aに出力する。
USBI/F20Aaは、ホストである計量装置10aとUSB通信を確立し、ホストから送信されたプリントデータを受信する。当該USBI/F20Aaは、1つのUSBソケット2101aを備えており、当該USBソケット2101aにホストに接続したUSBケーブル109−1aが接続されている。
続いてプリンタ20aにおける識別情報の更新処理について説明する。
なお、言うまでもないが、プリンタ21aにおいても以下の更新処理が同様に行われる。
本実施例1では、識別情報の更新プログラムを使用し、識別情報の更新処理を実施する。
この更新プログラムは、EEOROM204aに予め格納されているものである。当該更新プログラムは、プリンタ20aの電源を立ち上げることにより、CPU200aによって実行され、以下のように動作する。
先ず、CPU200aはDIPSW209aの状態(本例ではSW1の状態)を検出する(ステップ1)。ここでは、SW1からIO部205aへ入力される入力信号の状態を検出する。
ステップ2でYES判定であった場合、フラッシュROM202aに格納されている出荷時の情報(つまり自機のUSB機器ID情報)を他機のUSB機器情報(この場合はプリンタ21のUSB機器ID情報)に書き換え(ステップ3)、更新処理を終了する。なお、プリンタ21aで当該更新プログラムを実行した場合はプリンタ20aのUSB機器ID情報に書き換えて処理を終了する。
続いて、当該計量システム1の全体の動作について図2から図4を適宜参照しながら図6により説明する。
同図は、計量装置10a、計量装置10a側のUSBI/F108a、プリンタ20a側のUSBI/F20Aa、及びプリンタ21a側のUSBI/F21Aa間の相互の処理を同図の下方向に時間軸をとって示したものである。同図の矢印は信号の方向を示している。
USBI/F108aは、上記プリンタ20aのUSB機器ID情報(図6においては情報Xa)とプリント情報とをパケットに格納してなるプリントデータを作成し、そして、接続されているすべてのUSB機器(本例では2つのUSB機器)にブロードキャストで当該プリントデータを送信する(S2)。
この場合、ユーザは、正常動作する残りのプリンタ21aでプリンタ20a宛のプリントデータを処理させるために、プリンタ21aのDIPSW219aを操作する。具体的には、SW1を入れてGNDに短絡させる(ステップ16)。
そして、この新しい設定を有効化させるためにプリンタ21aを再起動させる(ステップ17)。
このプログラムの実行により、プリンタ21aのフラッシュROM212aに記憶されている情報が自機のUSB機器ID情報からプリンタ20aのUSB機器ID情報に書き換えられる(ステップ18)。
従って、これ以後、故障を起こしているプリンタ20aに向けてのラベル出力処理が計量装置10aにて行われ(S3)、プリントデータが送信されると(S4)、このプリントデータは次のように処理されることになる。
プリンタ21aのUSBI/F21Aaは受信したプリントデータの宛先が自機宛かどうかをチェックする。この場合、宛先として自機のUSB機器ID情報ではなくプリンタ20aのUSB機器ID情報(情報Xa)が指定されているが、プリンタ21aのフラッシュROM212aはプリンタ20aのUSB機器ID情報(情報Xa)に書き換えられているため、宛先が一致するものと判定し、当該プリントデータを廃棄せずにラベルプリント処理する(ステップ19)。
なお、特に図示しないが、プリンタ21aにプリンタ21a向けのプリントデータを処理させる場合には、自機のDIPSW219aのSW1を開放して、プリンタ21aを再起動することで、更新を自機のCPUに通知し、フラッシュROM212aに記憶させたプリンタ20aのUSB機器ID情報(Xa)を元の自機のUSB機器ID情報(Ya)に自機のCPU210aに書き換えるようにさせればよい。
プリンタ21aが故障した場合は、ユーザは代替機のSW1をOFFにしSW2をONにして、プリンタ21aと交換することで、プリンタ21aの変わりにプリントデータを処理することができる。
続いて、プリンタがDIPSW209a及びDIPSW219aにより切換えられていることをユーザが一目で分かるように、プリンタ20a(及びプリンタ21a)に更にLED(Light Emitting Diode)を設けたプリンタの例を示す。
なお、基本的な構成は上述したプリンタ20a(及びプリンタ21a)と同様であるため、新たに設けた部分についてのみ図7により説明する。
同図のDIPSW209a(219aも同様)は、図4に示したものと同様の構成で、スイッチSWを8つ備えている。この内、SW1が識別情報更新手段である。
I/Oは、図3に説明したI/O部205aである。ただし、DIPSW209aからの入力ポート205a−2とLED300への出力のポート205a−1のみ示し、LED300に関係のないCPU200aへの通知用の配線などのその他の配線は全て省略している。また、DIPSW209aからI/O部205aへの配線においてVccとの接続線やVccからの電圧を印加するための回路もここではすべて省略している。
なお、LED300の発光色は適宜決めれば良い。例えば、プリンタを切換えたことをユーザに報知するという意味でLED300を設ける場合は、赤色のLEDを設ける。
また、特に図示していないが、LED300を複数個設けてもよい。複数個のLEDを発光させることにより、ユーザはプリンタが切り替えられえいることをはっきりと認めることができる。
以上のように、報知手段としてLEDを発光させることにより、操作者はDIPSWの状態をわざわざ確認しなくてもプリンタが切り替えられているかどうかを一目で知ることができるようになる。
以上では本実施の形態の計量システムの識別情報変更手段の最も好ましい形態の一つとしてDIPSW(ディップスイッチ)を採用したが、この限りではない。プリンタの自機のCPUにユーザから情報を伝達できる構成のものであれば良く、例えばトグルスイッチなどの機械式のスイッチであっても良い。
10 計量装置
20,21 プリンタ
100,200 制御部
101 表示部
102 入力部
103 重量検出部
104,202 通信部
201 変更部
BL1,BL2 バスライン
Claims (6)
- 商品を計量することにより得られた計量結果を基にプリントデータを生成する計量装置と複数のプリンタとを通信接続させてなる計量システムであって、
前記計量装置は、
前記複数のプリンタが個別に有する識別情報の内の何れか一つの識別情報を宛先にしてプリントデータを送信するプリントデータ送信手段、
を有し、
前記複数のプリンタは、それぞれ、
自機のプリンタまたは前記複数のプリンタの内の他機のプリンタの何れか一つの識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
前記自機の識別情報を変更する識別情報変更手段と、
前記識別情報記憶手段の前記自機の識別情報を前記識別情報変更手段に基づいて前記他機の識別情報に書き換える識別情報書換え手段と、
受信したプリントデータの宛先が前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致する場合に前記プリントデータをプリント処理するプリント処理手段と、
を有することを特徴とする計量システム。 - 商品を計量し該計量結果を基にプリントデータを生成する計量装置に通信接続可能なプリンタであって、
自機のプリンタまたは他機のプリンタの内の何れか一つの識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
前記自機の識別情報を変更する識別情報変更手段と、
前記識別情報記憶手段の前記自機の識別情報を前記識別情報変更手段に基づいて前記他機の識別情報に書き換える識別情報書換え手段と、
受信したプリントデータの宛先が前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致する場合に前記プリントデータをプリント処理するプリント処理手段と、
を有することを特徴とするプリンタ。 - 更に、
前記識別情報変更手段により前記自機の識別情報の変更があると発光する発光手段、
を有することを特徴とする請求項2記載のプリンタ。 - 前記識別情報変更手段は、機械式スイッチである、
ことを特徴とする請求項2記載のプリンタ。 - 商品を計量し該計量結果を基にプリントデータを生成する計量装置であって、
複数のプリンタが個別にもつ識別情報の内の何れか一つの識別情報を宛先に指定してプリントデータを送信するプリントデータ送信手段、
を有することを特徴とする計量装置。 - 商品を計量し該計量結果を基にプリントデータを生成する計量装置に通信接続可能なプリンタのコンピュータで実行可能なプログラムであって、
DIPSWの状態を読み取る機能と、
DIPSWが変更された場合に前記プリンタの記憶部に記憶されている前記プリンタの自機の識別情報を他機の識別情報に書き換える識別情報書換え機能と、
受信したプリントデータの宛先が前記記憶部の識別情報と一致する場合に前記プリントデータをプリント処理するプリント処理機能と、
をコンピュータで実現可能なプログラム。
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