JP2015132228A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊星歯車機構を介して電動モータに接続されると共に、遊星歯車機構及び動力伝達機構を介してクランク軸に接続されたルーツ式の過給機を備えた内燃機関において、電動モータを小型化する。【解決手段】 遊星歯車機構35を介して電動モータ36に接続されると共に、遊星歯車機構及び動力伝達機構50を介してクランク軸37に接続されたルーツ式の過給機13を備えた内燃機関1であって、−0.36≰(1+ρ1)?ρ2−0.45?Pb?Ve/Vsc≰0.36を満たすようにする。ここで、ρ1は遊星歯車機構の変速比、ρ2は動力伝達機構の変速比、Pbは過給圧、Veは内燃機関の排気量、Vscは1回転当りの過給機の吐出量である。【選択図】 図1

Description

本発明は、遊星歯車機構を介して電動モータに接続されると共に、前記遊星歯車機構及び動力伝達機構を介してクランク軸に接続されたルーツ式の過給機を備えた内燃機関に関する。
内燃機関において、機械式の過給機と、クランク軸と、電動モータとを遊星歯車機構を介して互いに接続したものがある(例えば、特許文献1)。この内燃機関では、遊星歯車機構の太陽歯車に過給機の回転軸を接続し、遊星キャリアにベルト・プーリ等の動力伝達機構を介してクランク軸を接続し、内歯車に電動モータの回転軸を接続している。これにより、過給機は、クランク軸及び電動モータの少なくとも一方から駆動力を受けて回転する。この内燃機関では、電動モータの回転数を変化させることによって、過給機の回転数を変化させることができる。そのため、アクセル開度やシフト位置等に基づく運転状態に対応して、高負荷時には過給機の吐出量を増大させて出力を増大させると共に、低負荷時には過給機の吐出量を低減して、不必要な出力を削減することができる。
特許第3315549号公報
このような遊星歯車機構を介してクランク軸及び電動モータと接続された過給機において、電動モータを小型化し、装置全体の小型化及び低コスト化を図りたいという要求がある。そのためには、可能な限りクランク軸からの駆動力によって、過給機が要求される過給圧を達成できるようにする必要がある。クランク軸の駆動力は、動力伝達機構及び遊星歯車機構によって変速されて過給機に伝達されるため、動力伝達機構及び遊星歯車機構の変速比を、要求される過給圧や過給機の容量に応じて適切に設定する必要がある。
本発明は、以上の背景を鑑み、遊星歯車機構を介して電動モータに接続されると共に、遊星歯車機構及び動力伝達機構を介してクランク軸に接続されたルーツ式の過給機を備えた内燃機関において、可能な限りクランク軸からの駆動力によって、過給機が要求される過給圧を達成できるようにし、電動モータを小型化することを課題とする。
上記課題を解決するために、遊星歯車機構(35)を介して電動モータ(36)に接続されると共に、前記遊星歯車機構及び動力伝達機構(50)を介してクランク軸(37)に接続されたルーツ式の過給機(13)を備えた内燃機関(1)であって、前記遊星歯車機構は、太陽歯車(44)と、前記太陽歯車と同軸に設けられた内歯車(45)と、前記太陽歯車及び前記内歯車に噛み合う遊星歯車(46)と、前記遊星歯車を回転可能に支持し、前記太陽歯車と同軸の回転軸線を中心として回転する遊星キャリア(47)とを有し、前記太陽歯車は、前記過給機の回転軸(13A)に接続され、前記内歯車は、前記電動モータの回転軸(36A)に接続され、前記遊星キャリアは、前記動力伝達機構を介して前記クランク軸に接続され、前記電動モータの電源電圧が12Vであり、次の数式を満たすことを特徴とする。
Figure 2015132228
ここで、ρは前記内歯車の歯数を前記太陽歯車の歯数で除した値であり、前記遊星歯車機構の変速比を表し、ρは前記動力伝達機構の前記クランク軸側を入力、前記遊星キャリア側を出力とした場合の変速比であり、Pbは過給圧(bar)であり、Vscは前記過給機の1回転当たりの吐出量(L)であり、Veは当該内燃機関の排気量(L)である。
この構成によれば、内燃機関の排気量、過給機の1回転当たりの吐出量、及び過給圧に応じて、上記の数式を満たすように動力伝達機構及び遊星歯車機構の変速比を設定することによって、要求される過給圧を達成するために過給機に供給しなければならない動力の大部分が、クランク軸からの動力によって賄われるようになる。これにより、電源電圧が12Vである場合において、電動モータが過給機に供給すべき出力を低減することができ、電動モータを小型化することができる。
また、本発明の他の側面は、上記と同様の構成において、前記電動モータの電源電圧が48Vである場合に、次の数式を満たすことを特徴とする。
Figure 2015132228
この構成によれば、電源電圧が48Vである場合において、電動モータが過給機に供給すべき出力を低減することができ、電動モータを小型化することができる。
以上の構成によれば、遊星歯車機構を介して電動モータに接続されると共に、遊星歯車機構及び動力伝達機構を介してクランク軸に接続されたルーツ式の過給機を備えた内燃機関において、可能な限りクランク軸からの駆動力によって、過給機が要求される過給圧を達成できるようになり、電動モータの小型化が図れる。
第1実施形態に係る内燃機関の構成図 遊星歯車機構の太陽歯車、内歯車及び遊星キャリアの回転数及びトルクの関係を表す共線図 シミュレーション結果を示すグラフ
以下、図面を参照して、本発明を自動車の内燃機関に適用した第1実施形態について説明する。第1実施形態に係る内燃機関1は、走行用の動力源として車両に搭載された4ストロークの内燃機関である。
内燃機関1は、機関本体3に複数の気筒(不図示)と気筒に対応して形成された燃焼室(不図示)とを有し、燃焼室に空気を供給する吸気通路6と、燃焼室から排気ガスを排出する排気通路7とを有している。吸気通路6には、上流側から吸気入口11、エアクリーナ(不図示)、スロットル弁12、過給機13、インタークーラー14、吸気マニホールド15、吸気ポート16が記載の順序で直列に設けられている。排気通路7には、上流側から排気ポート21、排気マニホールド22、触媒コンバータ23、消音器(不図示)、排気出口24が記載の順序で直列に設けられている。
内燃機関1の吸気通路6及び排気通路7の間には、EGR装置26が設けられている。EGR装置26は、排ガスの一部を吸気側に還流させ、その還流させた排ガスを各気筒の燃焼室に空気と共に供給する装置である。EGR装置26は、排気通路7と、吸気通路6における過給機13よりも上流側部分とを接続する第1EGR通路27を有している。詳細には、第1EGR通路27は、排気通路7における触媒コンバータ23よりも下流側部分と、吸気通路6におけるスロットル弁12と過給機13との間の部分とに接続されている。
第1EGR通路27には、排気通路7側から順に、通路を通過するガスを冷却する排気ガス冷却手段としてのEGRクーラー28と、通路を開閉する第1EGR弁29とが設けられている。第1EGR弁29の開度を制御することで、EGR率(燃焼室に供給する新気量に対するEGRガス(排ガス)量の割合)を制御することが可能となっている。
また、EGR装置26は、第1EGR通路27における第1EGR弁29よりも吸気通路6側の部分と、吸気通路6における過給機13よりも下流側部分とを接続する第2EGR通路31を有している。詳細には、第2EGR通路31は、吸気通路6における過給機13とインタークーラー14との間の部分に接続されている。第2EGR通路31には、通路を開閉する第2EGR弁32が設けられている。
第1EGR通路27と第2EGR通路31とは、吸気通路6において、過給機13とインタークーラー14とを迂回するバイパス通路としても機能する。第2EGR弁32は、バイパス通路を開閉するバイパス弁として機能する。
第1EGR弁29が閉じられた状態では、排気通路7から吸気通路6へEGRガス(排気)は還流されない。第1EGR弁29が開かれ、かつ第2EGR弁32が閉じられた状態では、EGRガスは第1EGR通路27を通り、スロットル弁12と過給機13との間の部分から吸気通路6に供給される。第1EGR弁29及び第2EGR弁32が開かれた状態では排気は、排気は第1EGR通路27及び第2EGR通路31を通り、スロットル弁12と過給機13との間の部分、及びインタークーラー14と吸気マニホールド15との間の部分から吸気通路6に供給される。吸気通路における過給機13の上流側及び下流側へのEGRガスの分配比は、第2EGR弁32の開度及び、吸気通路における過給機13の上流側及び下流側の圧力差等によって決まる。
スロットル弁12は、電動式のスロットル弁12であり、その開度が図示しない電動モータによって制御される。
過給機13は、機械式過給機(スーパーチャージャー)13である。過給機13は、ルーツ式の公知の機械式過給機であり、2つのロータ(不図示)を有し、一方のロータの回転軸13A(以下、過給機13の回転軸13Aという)が、遊星歯車機構35を介して電動モータ(電動機)36及び機関本体3の駆動軸であるクランク軸37に接続される。他方のロータは、ギヤ等によって一方のロータと係合し、一方のロータと同期して回転する。
過給機13の回転軸13Aは、第1クラッチ41を介して過給機13のケーシング42に連結されている。ケーシング42は、車体に対して変位不能に固定されている。第1クラッチ41は、接続状態で過給機13の回転軸13Aとケーシング42とを連結して過給機13の回転軸13Aの回転を規制し、切断状態で過給機13の回転軸13Aとケーシング42とを切断して過給機13の回転軸13Aの回転を許容する。第1クラッチ41は、通常時において接続を維持する常閉型であることが好ましい。例えば、第1クラッチ41は、電力によって駆動されるクラッチであり、電力の供給を受けたときに接続を遮断するとよい。
電動モータ36の電源電圧は、12V又は48Vであることが好ましい。本実施形態では、電動モータ36及び電源を接続するハーネスに流れる電流を150A以下にするために、電源電圧が12Vである場合には電動モータ36の出力を1.8kW以下にすることが好ましく、電源電圧が48Vである場合には電動モータ36の出力を7.2kW以下にすることが好ましい。
遊星歯車機構35は、外歯を有する太陽歯車44と、太陽歯車44と同軸に配置される内歯車45と、太陽歯車44及び内歯車45の双方に噛み合う複数の遊星歯車46と、各遊星歯車46を回転可能に支持すると共に、太陽歯車44と同軸に配置された遊星キャリア47とを有する。太陽歯車44は、過給機13の回転軸13Aに連結され、一体に回転する。内歯車45の外周部には外歯45Aが形成されており、この外歯45Aは電動モータ36の回転軸36Aに設けられたギヤ36Bと噛み合う。これにより、電動モータ36と内歯車45とは同期して回転する。遊星キャリア47は、動力伝達機構50を介してクランク軸37に接続される。
遊星歯車機構35の変速比を遊星歯車機構変速比ρとすると、遊星歯車機構変速比ρは、次の数式(1)で表される。
Figure 2015132228
ここで、Zrは内歯車45の歯数であり、Zsは太陽歯車44の歯数である。
動力伝達機構50は、第1プーリ51と、第2プーリ52と、第1プーリ51及び第2プーリ52に掛け渡されたベルト53と、第1プーリ51とクランク軸37との間に設けられた第2クラッチ54とを有している。第2プーリ52は、遊星キャリア47に同軸に結合され、一体となって回転する。第2クラッチ54は、接続及び切断がECU2によって制御される。
動力伝達機構50の変速比である動力伝達機構変速比ρは、第1プーリ51の直径を第2プーリ52の直径で除した値である。第2クラッチ54が接続された状態では、第2プーリ52はクランク軸37の回転数に動力伝達機構変速比ρを掛けた値の回転数で回転する。遊星キャリア47は、第2プーリ52と一体に回転するため、クランク軸37の回転数に動力伝達機構変速比ρを掛けた値の回転数で回転する。
電動モータ36側を入力、内歯車45側を出力とした場合のギヤ36B及び外歯45Aからなる動力伝達機構の変速比ρは、ギヤ36Bの歯数を外歯45Aで除した値である。これにより、内歯車45は電動モータ36の回転軸36Aに変速比ρを掛けた値の回転数で回転する。
過給機13は、過給機13の回転軸13Aが回転しない停止モードと、過給機13の回転軸13Aが回転する第1〜第3駆動モードを取り得る。停止モードでは、第1クラッチ41が接続(ON)され、過給機13の回転軸13A及び太陽歯車44の回転が禁止される。停止モードでは、クランク軸37と電動モータ36とが所定の変速比をもって同期して回転する。これにより、電動モータ36がクランク軸37の駆動力を受けて発電することができる。また、電動モータ36の駆動力がクランク軸37に伝達され、クランク軸37の駆動をアシストすることができる。例えば、内燃機関1の始動時に、電動モータ36の駆動力をクランク軸37に伝達し、クランキングを行うことができる。
各駆動モードでは、第1クラッチ41が切断(OFF)され、過給機13の回転軸13A及び太陽歯車44の回転が許容される。第1駆動モードでは、内歯車45が固定され、過給機13の回転軸13Aは、クランク軸37に対して所定の変速比で回転する。第2駆動モードでは、電動モータ36及びクランク軸37の駆動力が遊星歯車機構35を介して過給機13に伝達される。この状態では、電動モータ36の回転数を制御することによって、過給機13の回転数を増減することができ、過給機13の回転数をクランク軸37の回転数に対して変化させることができる。第3駆動モードでは、遊星キャリア47が固定され、過給機13の回転軸13Aは、電動モータ36に対して所定の変速比で回転する。
過給機13は、回転軸13Aの回転数が変化することによって、吐出する空気量(以下、SC吐出量という)が変化する。
ここで、内燃機関1は、電源電圧が12Vの場合には以下の数式(2)を満たし、電源電圧が48Vの場合には以下の数式(3)を満たすように、各パラメータが設定されている。
Figure 2015132228
Figure 2015132228
ここで、上述したように、ρは、内歯車45の歯数を太陽歯車44の歯数で除した値であり、遊星歯車機構35の変速比を表し、ρは動力伝達機構50のクランク軸37側を入力、遊星キャリア47側を出力とした場合の変速比である。Pbは過給圧(bar)であり(後述する数式(11)参照)、Vscは過給機13の1回転当たりの吐出量(L)であり、Veは内燃機関1の排気量(L)である。
以下に数式(2)及び(3)の導出方法について説明する。図2は、遊星歯車機構35の太陽歯車44、内歯車45及び遊星キャリア47の回転数及びトルクの関係を表す共線図である。ここで、Nsは太陽歯車44の回転数(rpm)であり、Nrは内歯車45の回転数(rpm)であり、Ncは遊星キャリア47の回転数(rpm)である。図2に記載された共線図から、(Ns−Nc):(Nc−Nr)=ρ:1の関係が明らかである。この比を変形すると以下に示す数式(4)が得られる。
Figure 2015132228
ここで、遊星キャリア47は変速比ρの動力伝達機構50を介してクランク軸37に接続されているため、遊星キャリア47の回転数Ncは、クランク軸37の回転数(内燃機関1の回転数)Neと動力伝達機構50の変速比ρとの積に等しく、次の数式(5)が成立する。
Figure 2015132228
また、太陽歯車44は、過給機13の回転軸13Aと一体回転するように結合されているため、過給機13の回転数(回転軸13Aの回転数)Nscと等しく、次の数式(6)が成立する。
Figure 2015132228
また、内歯車45はギヤ36B及び外歯45Aからなる変速比ρ3の動力伝達機構を介して電動モータ36の回転軸36Aに接続されているため、内歯車45の回転数Nrは電動モータ36の回転数(回転軸36Aの回転数)Nmと変速比ρ3との積に等しく、次の数式(7)が成立する。
Figure 2015132228
また、遊星キャリア47のトルクをTc(Nm)とすると、図2からトルクTcは、太陽歯車44に対応する座標S上に作用するトルクと、内歯車45に対応する座標R上に作用するトルクとに分解することができる。図2に示す状態が安定であるためには、太陽歯車44のトルクTs(Nn)が遊星キャリア47のトルクTcの内で座標S上に作用するトルクと等しく、内歯車45のトルクTr(Nm)が遊星キャリア47のトルクTcの内で座標R上に作用するトルクと等しくなるため、次の数式(8)及び(9)が成立する。
Figure 2015132228
Figure 2015132228
また、数式(8)及び(9)からTcを消去すると、次の(10)が成立する。
Figure 2015132228
過給圧Pb(bar)は、単位時間当たりの過給機13の吐出量(L)を、単位時間当たりの内燃機関1の排気量(L)で除することによって算出することができるため、次の数式(11)で表される。
Figure 2015132228
ここで、Vscは過給機13の1回転当りの吐出量(L)であり、Veは内燃機関1の排気量(L)であり、Aは係数である。係数Aは、内燃機関1の体積効率や吸気温度、過給機13の体積効率や吸気温度によって変化する。本実施形態に係る内燃機関1は、4ストロークであるため、クランク軸37が1回転することによって、排気量Veの1/2に相当する空気が内燃機関1のシリンダ内に吸入される。この1/2に相当する係数は係数A内に含まれている。
過給機の出力は、次の数式(12)で表される。
Figure 2015132228
ここで、Pscは過給機13の出力(kW)であり、Bは係数であり、B=2×π/60/1000である。
電動モータ36の出力は、次の数式(13)で表される。
Figure 2015132228
ここで、Pmは電動モータ36の出力(kW)であり、Prは内歯車45の出力(kW)である。Bは上述した係数である。電動モータ36の回転軸36Aはギヤ36B及び外歯45Aを介して内歯車45と接続されているため、電動モータ36の出力Pmは、内歯車45の出力Prと等しく、内歯車45のトルクTr及び回転数Nrで表される。
上述した数式(4)〜(6)、(11)に基づいて、次の数式(14)が得られる。
Figure 2015132228
また、上述した数式(10)及び(13)に基づいて、次の数式(15)が得られる。
Figure 2015132228
上述した数式(14)及び(15)に基づいて、次の数式(16)が得られる。
Figure 2015132228
ここで、過給機13のトルクTscは、一般的に内燃機関1の排気量に比例した関係を有するため、次の数式(17)のように表すことができる。
Figure 2015132228
ここで、Tsc'は係数である。数式(16)のTscを数式(16)に基づいて変換すると、次の数式(18)が得られる。
Figure 2015132228
数式(18)は、Pb×Ve/Vscをx軸、(1+ρ)ρをy軸とした1次関数として表される。
数式(18)の傾き及び切片は、シミュレーションによって同定される。シミュレーションは、本実施形態に係る内燃機関1について、内燃機関1及び過給機13の体積効率や、内燃機関1及び過給機13に供給される吸気温度を考慮して行った。排気量Ve、過給機13の1回転当りの吐出量Vsc、過給圧Pb、遊星歯車機構変速比ρ、動力伝達機構変速比ρ、クランク軸37の回転数Ne、モータ出力Pmを変化させたシミュレーションの結果を図3に示す。図3に示すシミュレーションでは、モータ出力Pmを、+7.2kW、+1.8kW、0kW、−1.8kW、―7.2kWとした。上述したように、モータ出力Pmが−7.2kW〜+7.2kWの範囲は電動モータ36の電源電圧を48Vとした場合の最適範囲であり、モータ出力Pmが−1.8kW〜+1.8kWの範囲は電動モータ36の電源電圧を12Vとした場合の最適範囲である。
図3のシミュレーション結果に基づく近似線から、数式(18)の傾き(1/A)は、0.45と同定された。数式(18)の切片は、モータ出力Pmが0kWのときに0、モータ出力Pmが+7.2kWのときに1.44、モータ出力Pmが−7.2kWのときに−1.44、モータ出力Pmが+1.8kWのときに0.36、モータ出力Pmが−1.8kWのときに−0.36と同定された。以上より、電動モータ36の電源電圧を12Vとした場合に数式(2)が成立し、電動モータ36の電源電圧を48Vとした場合に数式(3)が成立する。
数式(2)で表される関係を満たすとき、電動モータ36の電源電圧が12Vの場合において、電動モータ36の出力を1.8kW以下とすることができ、電動モータ36の小型化が図れる。また、数式(3)で表される関係を満たすとき、電動モータ36の電源電圧が48Vの場合において、電動モータ36の出力を7.2kW以下とすることができ、電動モータ36の小型化が図れる。
数式(2)又は(3)の利用方法としては、最初に、当該内燃機関1が搭載される車両の車載バッテリの電圧(電源電圧)に基づいて、電源電圧が12Vである場合には数式(2)を選択し、電源電圧が48Vである場合には数式(3)を選択する。次に、内燃機関1の排気量及び過給機13の1回転当りの吐出量(容量)、過給圧を決定する。次に、選択した数式(2)又は(3)を満たすように、遊星歯車機構変速比ρ及び動力伝達機構変速比ρを決定する。数式(2)又は(3)を利用し、上記の手順で内燃機関1の各パラメータを設定すると、電動モータ36に要求される出力を抑制することができ、電動モータ36の小型化が図れる。
上述した実施形態の実施例について以下に説明する。以下の表1は、実施例1及び比較例1の各パラメータを示している。
Figure 2015132228
表中のDは、D=(1+ρ)×ρ−0.45×Pb×Ve/Vscである。実施例1では、Dが0.14となり、数式(2)及び(3)のいずれも満たし、電動モータ36の出力は0.85kWとなる。一方、比較例1では、Dが2.15となり、数式(2)及び(3)のいずれも満たさず、電動モータ36の出力は10.5kWとなる。そのため、比較例1では電源電圧が48Vであったとしても、ハーネスを流れる電流が219Aとなる。
1…内燃機関、2…ECU、3…機関本体、5…燃焼室、6…吸気通路、7…排気通路、12…スロットル弁、13…過給機、14…インタークーラー、26…EGR装置、27…第1EGR通路、29…第1EGR弁、31…第2EGR通路、32…第2EGR弁、35…遊星歯車機構、36…電動モータ、37…クランク軸、41…第1クラッチ、44…太陽歯車、45…内歯車、46…遊星歯車、47…遊星キャリア、50…動力伝達機構、54…第2クラッチ

Claims (2)

  1. 遊星歯車機構を介して電動モータに接続されると共に、前記遊星歯車機構及び動力伝達機構を介してクランク軸に接続されたルーツ式の過給機を備えた内燃機関であって、
    前記遊星歯車機構は、太陽歯車と、前記太陽歯車と同軸に設けられた内歯車と、前記太陽歯車及び前記内歯車に噛み合う遊星歯車と、前記遊星歯車を回転可能に支持し、前記太陽歯車と同軸の回転軸線を中心として回転する遊星キャリアとを有し、
    前記太陽歯車は、前記過給機の回転軸に接続され、
    前記内歯車は、前記電動モータの回転軸に接続され、
    前記遊星キャリアは、前記動力伝達機構を介して前記クランク軸に接続され、
    前記電動モータの電源電圧が12Vであり、
    次の数式を満たすことを特徴とする内燃機関。
    Figure 2015132228
    ここで、ρは前記内歯車の歯数を前記太陽歯車の歯数で除した値であり、前記遊星歯車機構の変速比を表し、ρは前記動力伝達機構の前記クランク軸側を入力、前記遊星キャリア側を出力とした場合の変速比であり、Pbは過給圧(bar)であり、Vscは前記過給機の1回転当たりの吐出量(L)であり、Veは当該内燃機関の排気量(L)である。
  2. 遊星歯車機構を介して電動モータに接続されると共に、前記遊星歯車機構及び動力伝達機構を介してクランク軸に接続されたルーツ式の過給機を備えた内燃機関であって、
    前記遊星歯車機構は、太陽歯車と、前記太陽歯車と同軸に設けられた内歯車と、前記太陽歯車及び前記内歯車に噛み合う遊星歯車と、前記遊星歯車を回転可能に支持し、前記太陽歯車と同軸の回転軸線を中心として回転する遊星キャリアとを有し、
    前記太陽歯車は、前記過給機の回転軸に接続され、
    前記内歯車は、前記電動モータの回転軸に接続され、
    前記遊星キャリアは、前記動力伝達機構を介して前記クランク軸に接続され、
    前記電動モータの電源電圧が48Vであり、
    次の数式を満たすことを特徴とする内燃機関。
    Figure 2015132228
    ここで、ρは前記内歯車の歯数を前記太陽歯車の歯数で除した値であり、前記遊星歯車機構の変速比を表し、ρは前記動力伝達機構の前記クランク軸側を入力、前記遊星キャリア側を出力とした場合の変速比であり、Pbは過給圧(bar)であり、Vscは前記過給機の1回転当たりの吐出量(L)であり、Veは当該内燃機関の排気量(L)である。
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