JP2005147065A - 内燃機関の吸気機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内燃機関の形態や運転領域に関わらず、吸気流路内に適切な脈動を生成し、体積効率を向上させることを可能とする。
【解決手段】 吸気機構は、吸気流路内に周期的な圧力脈動を生成する圧力脈動生成部94と、圧力脈動生成部94により生成される圧力脈動の内燃機関のサイクルに対する位相を変化させる位相制御部92とを備え、圧力脈動生成部94は、内燃機関の1サイクルあたりn(nは自然数)個の圧力脈動を生成する。位相制御部92により圧力脈動の位相を変化させることによって、内燃機関の形態や運転領域に関わらず、吸気流路内に適切な脈動を生成し、体積効率を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吸気流路内に圧力脈動を生成可能な内燃機関の吸気機構に関する。
内燃機関において、熱効率向上や大気汚染物質排出量低減のために、体積効率を向上させることが望ましい。体積効率を向上させるための手段の1つとして、吸気流路内の脈動を利用することが有効である。すなわち、適切なタイミングに吸気流路内の圧力が高まるような脈動を吸気流路内に発生させることによって体積効率を向上させることができる。
このような技術として、例えば、吸気管長を内燃機関の回転数に応じて可変として慣性脈動を効果的に利用する技術や、2ストローク式エンジンのクランクケース掃気のように掃気期間に同調した給気を行う技術などが知られている。
特開2001−303960公報 特開平10−212945号公報 特開2000−248946号公報 特開2002−081324号公報 特開2002−309947号公報
しかし、例えば、可変吸気管長の技術は、吸気管長を段階的に切替えることしかできないため、広い運転領域に対して適切な脈動を生成することができず、また、脈動の周波数が内燃機関の形態に依存する。また、掃気期間に同調した給気を行う技術では、脈動の位相を積極的に変化させることができず、また適用できる内燃機関の形態が限定される。このように、上記のような技術は、内燃機関の形態や運転領域に一定の制限を受けるため、種々の内燃機関や広い運転領域に対して適切な脈動を生成することができないという問題があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、内燃機関の形態や運転領域に関わらず、吸気流路内に適切な脈動を生成し、体積効率を向上させることを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の内燃機関は、内燃機関の吸気機構であって、
吸気流路内に周期的な圧力脈動を生成する圧力脈動生成部と、
前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の前記内燃機関のサイクルに対する位相を変化させる位相制御部と、
を備え、
前記圧力脈動生成部は、前記内燃機関の1サイクルあたりn(nは自然数)個の圧力脈動を生成する。
この内燃機関の吸気機構は、吸気流路内に、内燃機関の1サイクルあたりn(nは自然数)個の周期的な圧力脈動を生成し、その圧力脈動の位相を変化させることによって、内燃機関の形態や運転領域に関わらず、吸気流路内に適切な脈動を生成し、体積効率を向上させることができる。
上記内燃機関の吸気機構において、前記内燃機関は、2ストローク式エンジンであり、前記位相制御部は、前記内燃機関の掃気期間における吸気流路内と排気流路内との圧力差を大きくすることによって吸気量が大きくなるように、前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させるとしてもよい。
このようにすれば、2ストローク式エンジンの掃気が効率的に行われ、吸気量が大きくなり、体積効率を向上させることができる。
また、上記内燃機関の吸気機構において、前記内燃機関は、4ストローク式エンジンであり、前記位相制御部は、前記内燃機関の吸気期間後半に吸気流路内の圧力を大きくすることによって吸気量が大きくなるように、前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させるとしてもよい。
このようにすれば、4ストローク式エンジンにおいて、シリンダ内に吸入された空気が吸気期間後半に吸気流路内に逆流することを抑制することができ、その結果、吸気量が大きくなり、体積効率を向上させることができる。
また、上記内燃機関の吸気機構において、前記nの値が、前記内燃機関の気筒数の自然数倍であるとしてもよい。
このようにすれば、すべてのシリンダにおいて吸気量を大きくすることができ、体積効率をより向上させることができる。
また、上記内燃機関の吸気機構において、前記位相制御部は、前記内燃機関の回転数に応じて、前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させるとしてもよい。
このようにすれば、より広い運転領域において吸気量を大きくすることができ、体積効率をより向上させることができる。
また、上記内燃機関の吸気機構において、前記圧力脈動生成部は、圧力脈動を生成するための回転体を備え、
前記位相制御部は、前記内燃機関のクランク軸の位相および回転数と、前記圧力脈動生成部の前記回転体の位相および回転数とを検出する位相検出部を備え、前記位相検出部の検出結果に基づき前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させるとしてもよい。
この構成によれば、例えばエンジンのチューニングの変更(バルブタイミングの変更等)が行われても、吸気流路内の圧力脈動を適切に制御することができ、吸気量を大きくして体積効率を向上させることができる。
上記内燃機関の吸気機構において、前記圧力脈動生成部は、ロータの回転によって間欠的に空気を吐出する容積型ポンプを備え、
前記容積型ポンプの前記ロータは、前記内燃機関のクランク軸により駆動されており、
前記位相制御部は、前記容積側ポンプの前記ロータの位相および回転数を変化させることによって、前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させるとしてもよい。
この構成によれば、吸気流路内に圧力脈動を生成し、その圧力脈動の位相を任意に変化させることができる。
また、上記内燃機関の吸気機構において、前記圧力脈動生成部は、ロータの回転によって間欠的に空気を吐出する容積型ポンプを備え、
前記位相制御部は、前記容積型ポンプの前記ロータを回転させるロータ駆動部を備え、
前記位相制御部は、前記容積側ポンプの前記ロータの位相および回転数を変化させることによって、前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させるとしてもよい。
この構成によっても、吸気流路内に圧力脈動を生成し、その圧力脈動の位相を任意に変化させることができる。
また、上記内燃機関の吸気機構において、前記圧力脈動生成部は、連続的に圧縮空気を吐出する軸流式ポンプと、吸気流路内の前記軸流式ポンプの下流側に設けられ吸気流路の断面積を周期的に変化させるロータリ弁と、を備え、
前記位相制御部は、前記ロータリ弁を回転させる弁駆動部を備え、
前記位相制御部は、前記ロータリ弁の位相および回転数を変化させることによって、前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させるとしてもよい。
この構成によれば、圧力脈動を生成しない過給機を用いる場合でも、吸気流路内に圧力脈動を生成し、その圧力脈動の位相を任意に変化させることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、内燃機関や、内燃機関の吸気方法、内燃機関の吸気装置等の態様で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1実施例としてのガソリンエンジン100の構成を概念的に示した説明図である。第1実施例におけるガソリンエンジン100は、クランクシャフトが1回転する間にエンジンの1サイクルの運転を行う2ストローク式エンジンである。
ガソリンエンジン100は、図示しないシリンダブロック内に4つのシリンダ76を備える4気筒エンジンである。シリンダ76のそれぞれの内部には図示しないピストンが上下に摺動可能に設けられており、ピストンのそれぞれは図示しないコネクティングロッドを介して図示しないクランクシャフトに接続されている。クランクシャフトは、ピストンの上下動に伴い、軸を中心に回転する。
シリンダ76のそれぞれには、吸入空気が流入する吸気マニホールド71の吸気管72が、シリンダブロックの上部に設けられたシリンダヘッド77の内部の吸気ポート78を介して接続されている。また、同様に、シリンダ76のそれぞれには、燃焼ガスを排出する排気マニホールド73の排気管74が、シリンダヘッド77の内部の排気ポート79を介して接続されている。吸気ポート78および排気ポート79のシリンダ76に面する開口部は、シリンダヘッド77に設けられた図示しない吸気弁および排気弁によって開閉される。
排気マニホールド73には、排気ガスが通過する排気通路16が接続されており、排気通路16の下流には、排気ガスに含まれる大気汚染物質を浄化するための触媒26が設けられている。なお本明細書において、排気通路16、排気マニホールド73の排気管74、排気ポート79で構成される排気のための流路を「排気流路」と呼ぶ。
一方、吸気マニホールド71には吸入空気を導く吸気通路12がサージタンク60を介して接続されている。なお本明細書において、吸気通路12、吸気マニホールド71の吸気管72、吸気ポート78で構成される吸気のための流路を「吸気流路」と呼ぶ。
吸気通路12の上流にはエアクリーナ20が設けられており、エンジンに吸入される空気は、エアクリーナ20を通過する際に異物を除去される。また、吸気通路12内にはスロットル弁22が設けられており、スロットル弁22は電動アクチュエータ24によって適切な開度に設定されて、吸入空気量を調整する機能を有している。
さらに、吸気通路12には、ルーツ式過給機94が設けられている。ルーツ式過給機94は、図示しないクランクシャフトにより駆動される機械式過給機であり、ルーツ式過給機94に内蔵されたロータの回転に伴ってエアクリーナ20から吸い込んだ空気の圧力を高めて、シリンダ76に加圧された空気を供給している。なお、ルーツ式過給機94の構成の詳細については後述する。
ルーツ式過給機94と図示しないクランクシャフトとの間には、遊星歯車機構80が設けられており、ルーツ式過給機94とクランクシャフトとは、遊星歯車機構80を介して互いに接続されている。遊星歯車機構80は、同一軸上で回転数を変化させることができる歯車機構である。遊星歯車機構80は、外歯歯車であるサンギア82が中央に配置され、その周囲に内歯歯車であるリングギア86が配置されており、サンギア82とリングギア86との間には外歯歯車であるプラネタリギア84が複数個配置されている。プラネタリギア84のそれぞれは、サンギア82とリングギア86とに噛み合っており、また各プラネタリギア84はキャリア88という枠に支持されている。
また、遊星歯車機構80のリングギア86の付近には位相制御アクチュエータ92が設けられており、位相制御アクチュエータ92の制御歯車部922は、リングギア86に噛み合っている。位相制御アクチュエータ92は、制御歯車部922を固定したり回転させたりすることによって、制御歯車部922に噛み合っているリングギア86を固定したり回転させたりすることができる。
なお、ルーツ式過給機94で加圧すると空気温度が上昇するので、吸入空気を冷却するために、ルーツ式過給機94の下流側にはインタークーラ62が設けられている。また、クランクシャフトには、クランク角θcやエンジン回転数Neを検出することができるクランクセンサ32が設けられている。また、ルーツ式過給機94には、ルーツ式過給機94に内蔵されているロータの角度θdや回転数Ndを検出することができるロータ位相センサ96が設けられている。
このガソリンエンジン100の動作は、エンジン制御ユニット(以下、ECU)30によって制御されている。ECU30は、クランク角θcやエンジン回転数Ne、アクセル開度θac等を検出し、これらに基づいてスロットル弁22の開度の制御や、位相制御アクチュエータ92の制御を実行する。アクセル開度θacはアクセルペダルに内蔵されたアクセル開度センサ34によって検出される。
図2は、ルーツ式過給機94の構成を概略的に示す説明図である。ルーツ式過給機94は、2つのまゆ型のロータ(ドライブロータ944およびドリブンロータ946)が互いに接触してハウジング948に内蔵されるように構成されている。ドライブロータ944が、図示しないクランクシャフトにより駆動されて回転軸945を中心として回転すると、ドリブンロータ946はドライブロータ944からの作用を受けて回転軸947を中心として同じ速度で逆方向に回転する。
ロータ944,946の回転により、吸入口940付近の空気はハウジング948内部に吸入される。ハウジング948内部に吸入された空気は、ロータ944,946のさらなる回転によって、ロータ944,946とハウジング948との隙間に閉じこめられる。その後さらにロータ944,946が回転すると、ロータ944,946とハウジング948との隙間に閉じこめられていた空気は吐出口942に開放され、ロータ944,946に押し出されることによって圧力を高められた状態で吐出される。このように、ルーツ式過給機94は、ロータ944,946の回転に伴う周期的な圧縮空気の吐出により、吸気流路内に周期的な圧力脈動を生成する。本実施例におけるルーツ式過給機94は、ドライブロータ944が1回転する間に4回の吸入および吐出が行われるため、ドライブロータ944の1回転あたり4つの圧力脈動を生成する。
本実施例では、クランクシャフトはサンギア82に接続され、ルーツ式過給機94のドライブロータ944の回転軸945はキャリア88に接続されている(図1)。従って、クランクシャフトの回転は、サンギア82に伝達され、サンギア82の回転が遊星歯車機構80によって回転数変換を伴ってキャリア88に伝達された後、ルーツ式過給機94のドライブロータ944の回転軸945に伝達される。
ガソリンエンジン100は、遊星歯車機構80と位相制御アクチュエータ92との組み合わせにより、ルーツ式過給機94によって生成される吸気流路内の圧力脈動の周波数およびエンジンのサイクルに対する位相を変化させることができる。なお、本明細書において、吸気流路内の圧力脈動の周波数は、クランクシャフト1回転あたりの脈動数によって表すものとする。
図3は、吸気流路内の圧力脈動の周波数および位相を変化させる方法の一例を示す説明図である。図3(a)および(b)において、Nsはサンギア82の回転数、Nr(Nr1,Nr2)はリングギア86の回転数、Nc(Nc1,Nc2)はキャリア88の回転数を示している。また、ρはリングギア86の歯数に対するサンギア82の歯数の比である。
図3に示すように、遊星歯車機構80のサンギア82、リングギア86、キャリア88の各回転数(Ns、Nr、Nc)は、直線で結ばれる関係にある。そのため、例えば図3(a)および(b)に示すように、サンギア82の回転数Nsを一定の値としても、リングギア86の回転数Nrを変化させることによって、キャリア88の回転数Ncは変化する。すなわち、サンギア82の回転数Nsとキャリア88の回転数Ncとの比は、リングギア86の回転数Nrの値を変化させることにより、種々の値に設定することができる。
上述のとおり本実施例においては、サンギア82はクランクシャフトによって駆動されており、またキャリア88の回転によってルーツ式過給機94のドライブロータ944が駆動されている。そして、ドライブロータ944が1回転する間に4つの圧力脈動が吸気流路内に生成される。従って、吸気流路内の圧力脈動の周波数(クランクシャフト1回転あたりの圧力脈動数)は、リングギア86の回転数Nrの値を変化させることにより、種々の値に設定することができる。
また、位相制御アクチュエータ92によって、リングギア86を固定したり回転させたりすることにより、吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相も変化させることができる。例えば、サンギア82が一定の回転数で回転しているときに、位相制御アクチュエータ92がリングギア86を固定している状態から、位相制御アクチュエータ92がリングギア86に一定の回転を与えた後、再びリングギア86を固定する場合を考える。
位相制御アクチュエータ92がリングギア86を固定している状態のときは、図3(a)のように、リングギア86の回転数Nrの値はゼロである。このとき、キャリア88は一定の回転数で回転しており、キャリア88の回転数Ncと相関関係にあるルーツ式過給機94のドライブロータ944の回転数も一定の値となっている。従って、吸気流路内には一定の周波数の圧力脈動が発生している。
次に、位相制御アクチュエータ92がリングギア86に一定の回転を与えると、図3(b)のように、リングギア86の回転数Nrが増加するのに伴って、キャリア88の回転数Ncが増加する。そして、キャリア88の回転数Ncが増加している間は、ドライブロータ944の回転数も増加する。一方、サンギア82の回転数は変化していないのでエンジンのサイクルの周期は変化していない。従って、ドライブロータ944の回転数が増加した分、吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相は変化することとなる。
その後、再び、位相制御アクチュエータ92がリングギア86を固定すると図3(a)の状態に戻る。このとき吸気流路内の圧力脈動の周波数も元の状態に戻る。
このように、例えば、リングギア86の回転数Nrを変化させる量および変化させている時間を制御することによって、吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相を任意に変化させることができる。
以上説明したように遊星歯車機構80と位相制御アクチュエータ92とを用いることによって、ルーツ式過給機94によって生成される吸気流路内の圧力脈動の周波数を種々の値に設定できると共に、圧力脈動の位相を変化させることができる。ここで、ガソリンエンジン100は、1サイクルあたり、n(nは自然数を表す。以下同じ。)個の圧力脈動が生成されるように設定されている。すなわち、本実施例におけるガソリンエンジン100は2ストローク式エンジンであるため、クランクシャフト1回転あたりn個の圧力脈動が生成されるように、遊星歯車機構80と位相制御アクチュエータ92とが設定されている。
このように設定することにより、一定のエンジン回転数の下でガソリンエンジン100のサイクル毎に吸気流路内の圧力脈動の位相が変動することがなくなるので、吸気流路内の圧力脈動のサイクル間変動を生じさせないようにすることができる。
また、ガソリンエンジン100は、掃気期間における吸気流路内と排気流路内との圧力差を大きくすることによって吸気量が大きくなるように、吸気流路内の圧力脈動の位相の制御が行われるのが好ましい。図4は、第1実施例におけるガソリンエンジン100の吸気流路内の圧力脈動の位相制御の一例を示す説明図である。図4には、横軸にクランク角をとり、ガソリンエンジン100のある気筒の吸気流路の吸気弁近傍における圧力脈動を実線で、排気流路の排気弁近傍における圧力脈動を破線でそれぞれ示している。また、図4(a)は位相制御前の状態であり、図4(b)は位相制御後の状態を示している。図4の例では、吸気流路内の圧力脈動は、エンジンの1サイクル中に4個生成されている。
図4(a)の状態では、掃気期間における吸気流路内と排気流路内との圧力差が小さくなっている。すなわち、吸気流路内の圧力が大きいときに排気流路内の圧力も大きくなっている。従って、掃気が効率的に行われず、その結果、吸気量が小さくなる。
一方、図4(a)の状態から吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相を変化させた後の図4(b)の状態では、掃気期間における吸気流路内と排気流路内との圧力差が大きくなっている。すなわち、吸気流路内の圧力が大きいときに排気流路内の圧力が小さくなっている。従って、掃気が効率的に行われ、その結果、吸気量が大きくなる。
このように、2ストローク式エンジンであれば、掃気期間における吸気流路内と排気流路内との圧力差を大きくするように吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相を変化させることによって、吸気量を大きくし、体積効率の向上を図ることができる。
また、ガソリンエンジン100は、1サイクルあたり、シリンダ数の自然数倍個の圧力脈動が生成されるように運転が行われるのがさらに好ましい。例えば、本実施例では、シリンダ数が4つであるので、4の自然数倍個の圧力脈動が生成されるのが好ましい。
図5は、第1実施例におけるガソリンエンジン100の各シリンダにおける吸気流路内および排気流路内の圧力脈動の一例を示す説明図である。図5には、横軸にクランク角をとり、ガソリンエンジン100の各シリンダ(aシリンダ〜dシリンダ)の吸気流路の吸気弁近傍における圧力脈動を実線で、排気流路の排気弁近傍における圧力脈動を破線でそれぞれ示している。図5の例では、吸気流路内の圧力脈動は、エンジンの1サイクルあたり、シリンダ数の自然数倍である4個生成されている。
図5に示すように、aシリンダからdシリンダまでの4つのシリンダ76に接続される吸気流路の圧力脈動の周波数および位相は、すべて同じである。これは、シリンダ76の各シリンダに、ルーツ式過給機94により生成された脈動が、ほぼ同一距離の経路を経て到達するからである。
一方、排気流路内の圧力脈動は、各シリンダ毎に位相がずれている。これは、排気流路内の圧力脈動は主に排気弁の開閉に伴う排気の慣性効果により生成されるが、圧縮・膨張・掃気を行うエンジンの1サイクルは各シリンダ毎にずれており、各シリンダで排気弁の開閉時期が異なるからである。本実施例のガソリンエンジン100は、4気筒の2ストローク式エンジンエンジンであるため、各シリンダのサイクルは、クランク角90度づつずれている。例えば、aシリンダにおける圧縮の開始から90度遅角してbシリンダにおける圧縮が開始され、さらに90度づつ遅角してdシリンダ、cシリンダの順に圧縮が開始される。従って、本実施例におけるガソリンエンジン100は、排気流路内の圧力脈動が、各シリンダ毎に90度づつ位相がずれている。
図5の例では、排気流路内の圧力脈動が各シリンダ毎に位相がずれていても、すべてのシリンダにおいて、掃気期間における吸気流路内と排気流路内との圧力差が大きくなっている。このように、吸気流路内の圧力脈動の生成個数をエンジンの1サイクル中にシリンダ数の自然数倍個とすると、ある1つのシリンダにおける吸気流路内の圧力脈動の位相を掃気期間における吸気流路内と排気流路内との圧力差が大きくなるように変化させれば、他のすべてのシリンダにおいても同様になる。従って、このようにすれば、すべてのシリンダにおいて掃気が効率的に行われるように吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相を変化させることができ、シリンダ間の吸気量のばらつきを抑制することができると共に、吸気量をさらに大きくすることができる。
また、吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相は、ガソリンエンジン100の回転数が変化しても維持されるように制御を行うのが好ましい。ルーツ式過給機94によって生成された圧力脈動は、各シリンダの吸気弁に到達するまでに時間を要する。この時間は「時間遅れ」と呼ばれ、ルーツ式過給機94から各シリンダ76までの距離を圧力脈動の伝播速度で割ることによって求められる。ルーツ式過給機94から各シリンダ76までの距離は、各シリンダについてほぼ同一で、一定の値である。また、圧力脈動の伝播速度も、ほぼ音速で一定である。従って、時間遅れは、ガソリンエンジン100の回転数が変化しても、ほぼ一定である。一方、時間遅れの間にクランクシャフトの回転するクランク角は、ガソリンエンジン100の回転数の変化に伴って変化する。すなわち、低回転では時間遅れの間に回転するクランク角は小さく、高回転になるほど大きくなる。そのため、ガソリンエンジン100の回転数が変化すると、吸気流路内の圧力脈動とエンジンのサイクルとの関係が変化し、それに伴って、吸気流路内の圧力脈動と排気流路内の圧力脈動との関係も変化する。従って、ガソリンエンジン100の回転数が変化しても、吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相を維持するように遊星歯車機構80および位相制御アクチュエータ92の制御を行うことにより、広い運転領域において、掃気期間における吸気流路内と排気流路内との圧力差が大きくなるようにするのが好ましい。
さらに、吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相は、ガソリンエンジン100の回転数に応じて変化させるようにしてもよい。排気流路内の圧力脈動は、あるサイクルにおいて排気弁の開弁により排気流路内に高い圧力が発生することにより生成される。この圧力脈動は、時間の経過と共に減衰していくが、次のサイクルにおいて排気弁の開弁により同様に生成される圧力脈動に影響を与える。エンジンの回転数が変化すると排気弁開弁作用の時間的間隔が変化するため、前のサイクルの脈動の減衰の程度も変化する。そのため、排気流路内の圧力脈動はエンジンの回転数に応じて変化しうる。
従って、吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相を、エンジンの回転数に応じて変化させることによって、同じくエンジンの回転数に応じて変化しうる排気流路内の圧力脈動に対して適切な、すなわち掃気期間における吸気流路内と排気流路内との圧力差が大きくなるような、吸気流路内の圧力脈動を生成することができる。
遊星歯車機構80と位相制御アクチュエータ92とによるガソリンエンジン100の吸気流路内の圧力脈動の位相の制御方法は、あらかじめ定めておくこともできる。例えば、ガソリンエンジン100の回転数Neの値やその変化量に応じて、位相制御アクチュエータ92によりリングギア86を回転させる量や時間を定めておくことにより、広い運転領域において吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相を適切に変化させることができる。
また、ガソリンエンジン100が運転状態を検知して、その検知結果に基づいて吸気流路内の圧力脈動の位相を制御するようにすることもできる。例えば、ガソリンエンジン100が、クランクセンサ32により検知されたクランク角θcおよびエンジン回転数Neと、ロータ位相センサ96により検知されたドライブロータ944の位相(角度)θdおよび回転数Ndとに基づき、位相制御アクチュエータ92によりリングギア86を回転させる量や時間を算出して、位相を変化させるようにすることもできる。このようにすれば、例えばバルブタイミングの変更等のようなエンジンのチューニングが行われても、吸気流路内の圧力脈動の位相を適切に制御することが可能である。
以上のようにして、本実施例においては、エンジン形態や運転領域に関わらず吸気流路内に適切な脈動を生成し、体積効率を向上させることができる。
また、本実施例において用いる機構(ルーツ式過給機94、遊星歯車機構80、位相制御アクチュエータ92)は、複雑なものではなく、コスト・スペース・耐久性の面でも優れている。
なお、予めシリンダ内に予混合気を形成し、その混合気を圧縮して自着火燃焼させる予混合圧縮自着火燃焼運転においては、燃焼音低減等の面から、より多くの空気をシリンダ内に供給するのが好ましい。従って、ガソリンエンジン100が予混合圧縮自着火燃焼方式による運転を行う場合は、上記のようにして体積効率を向上させることが特に好ましい。
B.第2実施例:
第2実施例におけるガソリンエンジン100は、クランクシャフトが2回転する間にエンジンの1サイクルの運転を行う4ストローク式エンジンであることが第1実施例と異なる点であり、その他の点は第1実施例と同じである。
第2実施例におけるガソリンエンジン100は、第1実施例と同様に、1サイクルあたり、n個の圧力脈動が生成されるように設定されている。すなわち、本実施例におけるガソリンエンジン100は4ストローク式エンジンであるため、クランクシャフト2回転あたりn個の圧力脈動が生成されるように、遊星歯車機構80と位相制御アクチュエータ92とが設定されている。
また、第2実施例におけるガソリンエンジン100は、吸気期間後半に吸気流路内の圧力を大きくすることによって吸気量が大きくなるように、吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相の制御が行われる。図6は、第2実施例におけるガソリンエンジン100の吸気流路内の圧力脈動の位相制御の一例を示す説明図である。図6には、横軸にクランク角をとり、ガソリンエンジン100のある気筒の吸気流路の吸気弁近傍における圧力脈動を示している。また、図6(a)は位相制御前の状態であり、図6(b)は位相制御後の状態を示している。図6の例では、吸気流路内の圧力脈動は、エンジンの1サイクル中に8個生成されている。
図6(a)の状態では、吸気期間後半(特に圧縮期間の直前)における吸気流路内の圧力が小さくなっている。従って、一旦シリンダ76内に吸入された空気が、吸気期間後半に吸気流路内の負の圧力によって吸気流路内に逆流し、吸気量が小さくなる。その結果、体積効率が低下してしまう。
一方、図6(a)の状態から吸気流路内の圧力脈動の位相を変化させた後の図6(b)の状態では、吸気期間後半(特に圧縮期間の直前)における吸気流路内の圧力が大きくなっている。従って、シリンダ76に吸入された空気が、吸気期間後半に吸気流路内に逆流することを抑制することができ、吸気量が大きくなる。その結果、体積効率を向上させることができる。
このように、4ストローク式エンジンであれば、吸気期間後半における吸気流路内の圧力を大きくするように吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相を変化させることによって、吸気量を大きくし、体積効率の向上を図ることができる。
また、第2実施例におけるガソリンエンジン100は、第1実施例と同様に、1サイクルあたり、シリンダ数の自然数倍個の圧力脈動が生成されるように運転が行われるのがさらに好ましい。例えば、本実施例では、シリンダ数が4つであるので、4の自然数倍個の圧力脈動が生成されるのが好ましい。
図7は、第2実施例におけるガソリンエンジン100の各シリンダにおける吸気流路内の圧力脈動の一例を示す説明図である。図7には、横軸にクランク角をとり、ガソリンエンジン100の各シリンダ(aシリンダ〜dシリンダ)の吸気流路の吸気弁近傍における圧力脈動を示している。図7の例では、吸気流路内の圧力脈動は、エンジンの1サイクルあたり、シリンダ数の自然数倍である8個生成されている。
図7に示す第2実施例においても、図5を用いて説明した第1実施例と同様に、aシリンダからdシリンダまでの4つのシリンダ76に接続される吸気流路の圧力脈動の周波数および位相は、すべて同じである。また、吸気・圧縮・膨張・排気を行うエンジンの1サイクルは各シリンダ毎にずれており、本実施例のガソリンエンジン100は、4気筒の4ストローク式エンジンエンジンであるため、各シリンダのサイクルは、クランク角180度づつずれている。
図7の例では、すべてのシリンダにおいて、吸気期間後半(特に圧縮期間の直前)における吸気流路内の圧力が大きくなっている。このように、吸気流路内の圧力脈動の生成個数をエンジンの1サイクル中にシリンダ数の自然数倍個とすると、ある1つのシリンダにおける吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相を吸気期間後半における吸気流路内の圧力が大きくなるように変化させれば、他のすべてのシリンダにおいても同様になる。従って、このようにすれば、すべてのシリンダにおいて吸気量が大きくなるように吸気流路内の圧力脈動のエンジンのサイクルに対する位相を変化させることができ、シリンダ間の吸気量のばらつきを抑制することができると共に、吸気量をさらに大きくすることができる。
以上のようにして、本実施例においても第1実施例と同様に、エンジン形態や運転領域に関わらず吸気流路内に適切な脈動を生成し、体積効率を向上させることができる。
C.第3実施例:
図8は、本発明の第3実施例としてのガソリンエンジン100の構成を概念的に示した説明図である。図1に示した第1実施例との違いは、ルーツ式過給機94がモータ114によって駆動されている点だけであり、その他の点は第1実施例と同じである。
モータ114は、回転数を可変とすることができるインバータ式のモータである。モータ114は、ルーツ式過給機94に接続されており、ルーツ式過給機94のドライブロータ944を回転軸945を中心に回転させる。従って、モータ114の回転数を変化させることにより、ドライブロータ944の回転数を変化させ、ルーツ式過給機94により生成される吸気流路内の圧力脈動の周波数およびエンジンのサイクルに対する位相を変化させることができる。
モータ114による吸気流路内の圧力脈動の周波数およびエンジンのサイクルに対する位相の制御は、クランクセンサ32により検出されるクランク角θcおよびエンジン回転数Neと、ロータ位相センサ96により検出されるドライブロータ944の位相(角度)θdおよび回転数Ndとに基づき行うことができる。このようにして、本実施例においても第1実施例と同様に、エンジン形態や運転領域に関わらず吸気流路内に適切な脈動を生成し、体積効率を向上させることができる。
D.第4実施例
図9は、本発明の第4実施例としてのガソリンエンジン100の構成を概念的に示した説明図である。図1に示した第1実施例との違いは、ルーツ式過給機94の代わりにリショルム式過給機120が設けられている点と、吸気通路12のリショルム式過給機120より下流側にモータ124によって駆動されるロータリ弁122が設けられている点だけであり、その他の点は第1実施例と同じである。
リショルム式過給機120は、ルーツ式過給機94と同様にクランクシャフトにより駆動される機械式過給機であり、エアクリーナ20から吸い込んだ空気の圧力を高めて、シリンダ76に加圧された空気を供給している。しかし、リショルム式過給機120は、その構造上周期的な圧力脈動を生成しない点でルーツ式過給機94と異なる。
このように、本実施例においては、過給機によっては吸気流路内に圧力脈動が生成されないが、ロータリ弁122を用いることによって、第1実施例と同様に、吸気流路内に周期的な圧力脈動を生成することができる。すなわち、ロータリ弁122が、モータ124によって回転させられ、吸気通路12の断面積を周期的に変化させることによって、吸気流路内に周期的な圧力脈動を生成される。
また、モータ124は、回転数を可変とすることができるインバータ式のモータである。従って、モータ124の回転数を変化させることにより、吸気通路12の断面積の変化の周期を変化させ、吸気流路内の圧力脈動の周波数およびエンジンのサイクルに対する位相を変化させることができる。
モータ124による吸気流路内の圧力脈動の周波数およびエンジンのサイクルに対する位相の制御は、クランクセンサ32により検出されるクランク角θcおよびエンジン回転数Neと、ロータリ弁位相センサ126により検出されるロータリ弁122の角度θvおよび回転数Nvとに基づき行うことができる。
このように、周期的な圧力脈動を生成しない過給機を用いる場合でも、吸気通路12の断面積を周期的に変化させることができるロータリ弁122のような機構を用いることによって、吸気流路内に周期的な圧力脈動を生成し、その圧力脈動の周波数およびエンジンのサイクルに対する位相を変化させることができる。従って、本実施例においても第1実施例と同様に、エンジン形態や運転領域に関わらず吸気流路内に適切な脈動を生成し、体積効率を向上させることができる。
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
E1.変形例1:
各実施例では、4つのシリンダを備える4気筒エンジンを例に用いて説明したが、気筒数は任意の数でよい。例えば、2気筒、3気筒、6気筒等であってもよい。
E2.変形例2:
第4実施例では、ロータリ弁をモータで駆動させているが、ロータリ弁を第1実施例に用いたような遊星歯車機構と位相制御アクチュエータとの組み合わせにより駆動させてもよい。
E3.変形例3:
第4実施例では、脈動を生成しない過給機としてリショルム式過給機を例に用いて説明したが、他の過給機を用いてもよく、例えば、排気ターボチャージャ等を用いることができる。
E4.変形例4:
第1実施例ではガソリンエンジンは2ストローク式エンジンであり、第2実施例では4ストローク式エンジンであったが、ガソリンエンジンは2ストローク運転と4ストローク運転を切り替え可能なエンジンであるとしてもよい。
本発明の第1実施例としてのガソリンエンジン100の構成を概念的に示した説明図。 ルーツ式過給機の構成を概略的に示す説明図。 吸気流路内の圧力脈動の周波数および位相を変化させる方法の一例を示す説明図。 第1実施例におけるガソリンエンジン100の吸気流路内の圧力脈動の位相制御の一例を示す説明図。 第1実施例におけるガソリンエンジン100の各シリンダにおける吸気流路内および排気流路内の圧力脈動の一例を示す説明図。 第2実施例におけるガソリンエンジン100の吸気流路内の圧力脈動の位相制御の一例を示す説明図。 第2実施例におけるガソリンエンジン100の各シリンダにおける吸気流路内の圧力脈動の一例を示す説明図。 本発明の第3実施例としてのガソリンエンジン100の構成を概念的に示した説明図。 本発明の第4実施例としてのガソリンエンジン100の構成を概念的に示した説明図。
符号の説明
12...吸気通路
16...排気通路
20...エアクリーナ
22...スロットル弁
24...電動アクチュエータ
26...触媒
32...クランクセンサ
34...アクセル開度センサ
60...サージタンク
62...インタークーラ
71...吸気マニホールド
72...吸気管
73...排気マニホールド
74...排気管
76...シリンダ
77...シリンダヘッド
78...吸気ポート
79...排気ポート
80...遊星歯車機構
82...サンギア
84...プラネタリギア
86...リングギア
88...キャリア
92...位相制御アクチュエータ
94...ルーツ式過給機
96...ロータ位相センサ
100...ガソリンエンジン
114...モータ
120...リショルム式過給機
122...ロータリ弁
124...モータ
126...ロータリ弁位相センサ
922...制御歯車部
942...吐出口
944...ドライブロータ
945...回転軸
946...ドリブンロータ
947...回転軸
948...ハウジング

Claims (9)

  1. 内燃機関の吸気機構であって、
    吸気流路内に周期的な圧力脈動を生成する圧力脈動生成部と、
    前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の前記内燃機関のサイクルに対する位相を変化させる位相制御部と、
    を備え、
    前記圧力脈動生成部は、前記内燃機関の1サイクルあたりn(nは自然数)個の圧力脈動を生成する、吸気機構。
  2. 請求項1記載の吸気機構であって、
    前記内燃機関は、2ストローク式エンジンであり、前記位相制御部は、前記内燃機関の掃気期間における吸気流路内と排気流路内との圧力差を大きくすることによって吸気量が大きくなるように、前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させる、吸気機構。
  3. 請求項1記載の吸気機構であって、
    前記内燃機関は、4ストローク式エンジンであり、前記位相制御部は、前記内燃機関の吸気期間後半に吸気流路内の圧力を大きくすることによって吸気量が大きくなるように、前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させる、吸気機構。
  4. 請求項1記載の吸気機構であって、
    前記nの値が、前記内燃機関の気筒数の自然数倍である、吸気機構。
  5. 請求項1記載の吸気機構であって、
    前記位相制御部は、前記内燃機関の回転数に応じて、前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させる、吸気機構。
  6. 請求項1記載の吸気機構であって、
    前記圧力脈動生成部は、圧力脈動を生成するための回転体を備え、
    前記位相制御部は、前記内燃機関のクランク軸の位相および回転数と、前記圧力脈動生成部の前記回転体の位相および回転数とを検出する位相検出部を備え、前記位相検出部の検出結果に基づき前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させる、吸気機構。
  7. 請求項1記載の吸気機構であって、
    前記圧力脈動生成部は、ロータの回転によって間欠的に空気を吐出する容積型ポンプを備え、
    前記容積型ポンプの前記ロータは、前記内燃機関のクランク軸により駆動されており、
    前記位相制御部は、前記容積側ポンプの前記ロータの位相および回転数を変化させることによって、前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させる、吸気機構。
  8. 請求項1記載の吸気機構であって、
    前記圧力脈動生成部は、ロータの回転によって間欠的に空気を吐出する容積型ポンプを備え、
    前記位相制御部は、前記容積型ポンプの前記ロータを回転させるロータ駆動部を備え、
    前記位相制御部は、前記容積側ポンプの前記ロータの位相および回転数を変化させることによって、前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させる、吸気機構。
  9. 請求項1記載の吸気機構であって、
    前記圧力脈動生成部は、連続的に圧縮空気を吐出する軸流式ポンプと、吸気流路内の前記軸流式ポンプの下流側に設けられ吸気流路の断面積を周期的に変化させるロータリ弁と、を備え、
    前記位相制御部は、前記ロータリ弁を回転させる弁駆動部を備え、
    前記位相制御部は、前記ロータリ弁の位相および回転数を変化させることによって、前記圧力脈動生成部により生成される圧力脈動の位相を変化させる、吸気機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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