JP2015129837A - 光ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非金属による生物被害対策を施すに際し、低コスト化、軽量化、並びに可撓性の向上を図った光ケーブルを提供する。【解決手段】本発明に係る光ケーブル1は、複数の光ファイバ心線を有するケーブルコア11と、ケーブルコア11を被覆する外被13と、を備えると共に、ケーブルコア11の外周にパラ系アラミド繊維層12を備える。パラ系アラミド繊維層12は、外被13の内面に溶着されている。【選択図】図1A

Description

本発明は、複数の光ファイバ心線を有する光ケーブル、及びその製造方法に関する。
近年の映像配信、IP(Internet Protocol)電話、データ通信等のブロードバンドサービスの拡大により、光ファイバケーブル(光ケーブル)を介した家庭向けのデータ通信サービス(FTTH:Fiber To The Home)の加入者が増加している。
このような光ケーブルは、市街地だけでなく山間部にも敷設されている。特に山間部に敷設された光ケーブルは、鳥やリス等に囓られたり突かれたりすることで、穴が開き、内部の光ファイバ心線が断線してしまうことがある。
このような生物被害の対策としては、ケーブルコアに強度な金属外装を施し、生物から内部の光ファイバ心線を守る方法が一般的である。例えばHS(High Strength Sheath)ケーブルのように外被(シースとも言う)の内面にステンレステープを溶着させたり、LAP(Laminated Aluminum Polyethylene)ケーブルのように外被の内面にアルミテープを溶着させたりすることにより、金属外装が施される。特許文献1には、外被となるプラスチック層の内面にステンレス、銅、アルミ等の金属層を設けた通信ケーブルが開示されている。
特開昭62−143309号公報
ところで、近年では、光ケーブルの敷設時間やコストを削減するために、光ケーブルには細さ、軽さ、及び可撓性が求められている。
しかしながら、従来のHSケーブルやLAPケーブルは、金属テープを使用しているため、重量と可撓性を犠牲にせざるを得ない。さらに、このような従来の生物被害対策を施した光ケーブルは、ノンメタリックケーブルではないため、強電磁界の条件下で使用できない。
また、従来のノンメタリックの光ケーブルには、繊維強化プラスチック(FRP)ロッドやFRP線をケーブルコアの外周に層撚りしたような外装を採用したものも存在する。しかしながら、このような光ケーブルは、材料コストを含めた製造コストが比較的嵩むため、一部での使用に限られ、主流とはなっていない。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、非金属による生物被害対策を施すに際し、低コスト化、軽量化、並びに可撓性の向上を図った光ケーブルを提供することにある。
本発明に係る光ケーブルは、複数の光ファイバ心線を有するケーブルコアと、上記ケーブルコアを被覆する外被と、を備えた光ケーブルであって、上記ケーブルコアの外周にパラ系アラミド繊維層を備え、上記パラ系アラミド繊維層は、上記外被の内面に溶着されている。
本発明に係る光ケーブルの製造方法は、複数の光ファイバ心線を有するケーブルコアが外被で被覆された光ケーブルを製造する製造方法であって、上記ケーブルコアの外周にパラ系アラミド繊維層を配する工程と、上記パラ系アラミド繊維層の外周に上記外被を溶着させる工程と、を有する。
本発明によれば、低コスト化、軽量化、並びに可撓性の向上を図った上で光ケーブルに非金属による生物被害対策を施すことができる。
本発明の一実施形態に係る光ケーブルの一構成例を示す図である。 図1Aの光ケーブルの長手方向に垂直な面の断面図である。 図1Bの光ケーブルにおけるケーブルコアの一例を示す図である。 図1Bの光ケーブルにおけるケーブルコアの他の例を示す図である。 図1Bの光ケーブルにおけるケーブルコアの他の例を示す図である。 図1Bの光ケーブルにおけるケーブルコアの他の例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る光ケーブルの一構成例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る光ケーブルの一構成例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る光ケーブルの一構成例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る光ケーブルの一構成例を示す図である。
[本発明の実施形態の説明]
まず、本発明の実施形態を列記して説明する。
(1)本発明の実施形態に係る光ケーブルは、複数の光ファイバ心線を有するケーブルコアと、上記ケーブルコアを被覆する外被と、を備えた光ケーブルであって、上記ケーブルコアの外周にパラ系アラミド繊維層を備え、上記パラ系アラミド繊維層は上記外被の内面に溶着されている。これにより、低コスト化、軽量化、並びに可撓性の向上を図った上で光ケーブルに非金属による生物被害対策を施すことができる、といった効果を奏する。
(2)本発明の他の実施形態に係る光ケーブルは、上記(1)の光ケーブルにおいて、上記パラ系アラミド繊維層は、上記ケーブルコアの外周にパラ系アラミド繊維のテープ状織物を横巻き又は縦添えした層である。これにより、上記効果を奏する光ケーブルを、汎用のテープを用いて容易に製造することができる。
(3)本発明の他の実施形態に係る光ケーブルは、上記(1)の光ケーブルにおいて、上記パラ系アラミド繊維層は、上記ケーブルコアの外周に、パラ系アラミド繊維をZ撚りの方向で横巻きした層とパラ系アラミド繊維をS撚りの方向で横巻きした層とを、交互に配した層である。これにより、上記効果を奏する光ケーブルを、容易に製造することができる。
(4)本発明の他の実施形態に係る光ケーブルは、上記(1)の光ケーブルにおいて、上記パラ系アラミド繊維層は、上記ケーブルコアの外周にパラ系アラミド繊維を編組した層である。これにより、上記効果を奏する光ケーブルを、容易に製造することができる。
(5)本発明の他の実施形態に係る光ケーブルは、上記(1)〜(4)のいずれか1の光ケーブルにおいて、上記外被の材料はポリエチレンである。これにより、パラ系アラミド繊維層との溶着を容易にし、もって上記効果を奏する光ケーブルを容易に製造することができる。
(6)本発明の実施形態に係る光ケーブルの製造方法は、複数の光ファイバ心線を有するケーブルコアが外被で被覆された光ケーブルを製造する製造方法であって、上記ケーブルコアの外周にパラ系アラミド繊維層を配する工程と、上記パラ系アラミド繊維層の外周に上記外被を溶着させる工程と、を有する。これにより、非金属による生物被害対策を光ケーブルに施すに際し、低コスト化、軽量化、並びに可撓性の向上を図ることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る光ケーブル及びその製造方法の具体例について説明する。
まず、図1A,図1Bを参照しながら、本発明の一実施形態に係る光ケーブル(光ファイバケーブルとも言う)の構成例について説明する。図1Aは本発明の一実施形態に係る光ケーブルの一構成例を示す図で、図1Bは図1Aの光ケーブルの長手方向に垂直な面の断面図である。
図1A,図1Bで例示するように、本実施形態に係る光ケーブル1は、複数の光ファイバ心線を有するケーブルコア11と、ケーブルコア11を被覆する外被(ケーブルシース)13と、を備える。なお、ケーブルコア11の構造については具体例を挙げて後述するが、複数の光ファイバ心線が収容されたものであれば、どのようなものであってもよい。
さらに、光ケーブル1は、ケーブルコア11の外周にパラ系アラミド繊維層12を備える。なお、パラ系アラミド繊維層12は、パラ系アラミド繊維で構成された繊維層であり、その具体的な構造の例は後述する。パラ系アラミド繊維としては、例えばケブラー(登録商標)やトワロン(登録商標)などが挙げられる。
そして、パラ系アラミド繊維層12は、外被13の内面に溶着されているものとする。結果的に溶着部分は両者が混在することになるが、外被13はパラ系アラミド繊維層12の直上に配するように施される。パラ系アラミド繊維は強靱であるため、外被13とパラ系アラミド繊維層12を溶着させて一体化させることで、ケーブル外装として生物被害対策の効果を持たせることができる。
また、外被13の材料はポリエチレンであることが好ましい。これにより、パラ系アラミド繊維層12との溶着を容易にし、もって上記効果を奏する光ケーブルを容易に製造することができる。無論、外被13の材料としては、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)など他の材料を採用してもよい。
このように、本実施形態に係る光ケーブル1は、生物被害対策のために金属材料ではないパラ系アラミド繊維層12を用いているため、金属テープを用いる場合に比べ、強電磁界の条件下でも使用できるだけでなく、軽量化及び可撓性の向上も図れるようになる。そして、光ケーブル1は、金属テープを用いた同じ細さの光ケーブルと比較した場合、軽量化及び可撓性の向上によって敷設にかかる時間やコストを削減でき、優れた敷設作業性を有することになる。
また、パラ系アラミド繊維層12は、FRPロッド(線)を層撚りした場合に比べ、引張強度を比重で割った比強度が強い。従って、光ケーブル1は、FRPを層撚りした生物被害対策を施した従来のノンメタリック光ケーブルと同じ細さで比べた場合、軽量化及び可撓性の向上が図れる。そして、光ケーブル1は、同じ細さの上記従来のノンメタリック光ケーブルと比較した場合、軽量化及び可撓性の向上によって敷設にかかる時間やコストを削減でき、優れた敷設作業性を有することになる。さらに、光ケーブル1は、上記従来のノンメタリック光ケーブルに比べ、材料コストも含めた製造コストが低減できる。
以上のように、本実施形態に係る光ケーブル1では、低コスト化、軽量化、並びに可撓性の向上を図った上で非金属による生物被害対策を施すことができ、軽量化及び可撓性の向上により敷設作業性にも優れるようになる。また、光ケーブル1は、パラ系アラミド繊維層12により生物被害対策を施しているため、ノンメタリックの生物被害対策光ケーブルを構成することができる。
但し、光ケーブル1は、ケーブルコア11及び/又は外被13に、金属製のテンションメンバを設けた構成を採用することもできる。無論、このテンションメンバはFRPロッド等の非金属材料で構成することもできる。
次に、光ケーブル1におけるケーブルコア(ケーブル内部のコア部分)11の構造の様々な例について説明する。光ケーブル1におけるケーブルコア11としては、テープスロット型、スロットレス型など、一般的な幹線用の光ケーブルで用いられる構造の全てが適用できる。但し、本実施形態に係る光ケーブル1の用途は幹線用に限ったものではない。
まず、図2Aを参照しながら、スロット型の光ケーブルに収容されるケーブルコアの一例について説明する。図2Aで例示するケーブルコア21は、中心にFRPや鋼線等のテンションメンバ(抗張力体とも言う)21aを埋設一体化し、外周に複数の溝21cを設けたプラスチック材からなるスロットロッド(スペーサロッドとも言う)21bを有する。各溝21cは螺旋状又はSZ状に形成され、各溝21cには複数枚の光ファイバテープ心線(以下、テープ心線)21dが収容される。
そして、収納後のスロットロッド21bの外周には、テープ心線21dの脱落防止のために粗巻き紐(図示せず)が巻き付けられ、さらにその上から長手方向に縦添え又は横巻きで押え巻きテープ(上巻テープとも言う)21eが巻き付けられている。なお、溝21cが螺旋状の場合は、上記粗巻き紐を省略することもある。また、押え巻きテープ21eが縦添えの場合、その上からさらに粗巻き紐(図示せず)を巻き付けてもよい。
押え巻きテープ21eは、溝21cに収容されたテープ心線21dが外に飛び出さないように(ばらけないように)保持すると共に、外被13を樹脂の押出成形で形成する際に樹脂がパラ系アラミド繊維層12を通過してテープ心線21dの面上に落ち込んで接触するのを抑制する接触抑制層や、外被13の押出成形時の熱絶縁層として機能させることができる。押え巻きテープ21eとしては、例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の繊維からなる不織布などが用いられる。また、押え巻きテープ21eは、吸水剤を付与しておくことで、光ケーブル1内への止水のための吸水層として機能させることもできる。
なお、複数枚のテープ心線21dの代わりに、溝21cに単心の光ファイバ心線を複数本収納してもよい。また、張力がかかった状態で単心又はテープ状の光ファイバ心線を引き出す必要がある場所に光ケーブル1を設置する場合、溝21cはSZ状に形成されていることが好ましい。
次に、図2B〜図2Dを参照しながら、スロットレス型の光ケーブルに収容されるケーブルコアの例について説明する。
図2Bで例示するケーブルコア22は、複数枚のテープ心線22aを積層して収納し、その外周にヤーンなどを束ねた緩衝材22bを配し、さらにその外周に押え巻きテープ21eと同様の押え巻きテープ22cが縦添え又は横巻きで巻き付けられてなる。
図2Cで例示するケーブルコア23は、複数の光ファイバ心線23aをテープ等でバンドル状に束ねて光ファイバ線束23bとし、この光ファイバ線束23bを複数本集合させ、ヤーンなどを束ねた緩衝材23cと共に撚り合わせて外形が円形になるようにしたものである。緩衝材23cの外周には、押え巻きテープ21eと同様の押え巻きテープ23dが縦添え又は横巻きで巻き付けられている。なお、図2Cでは、緩衝材23cは4本の光ファイバ線束23bを束ねた外側のみに設けてあるが、中央の空間にも設けてもよい。
図2Dで例示するケーブルコア24は、複数の光ファイバ心線24aを収納し、その外周に押え巻きテープ21eと同様の押え巻きテープ24bが縦添え又は横巻きで巻き付けられてなる。なお、図示しないが、複数の光ファイバ心線24aの隙間にはヤーンなどの緩衝材を配し、それらを束ねて収納しておけばよい。但し、このような緩衝材を配さず、複数の光ファイバ心線24aのみを束ねて収納してもよい。
なお、押え巻きテープ22c,23d,24bが縦添えの場合、その上からさらに粗巻き紐(図示せず)を巻き付けてもよい。
また、図2A〜図2Dを参照しながらケーブルコア11の構造について例示したが、ケーブルコア11の構造はこれらの構造に限ったものではない。例えば、ケーブルコア11に、インドアケーブルと呼ばれる2心型のケーブルを多数収納したものであってもよい。また、ケーブルコア11は、吸水テープ等の押え巻きテープで保護された状態のもの以外にも、さらにその外周に一旦、内部被覆を施したものであってもよい。
次に、本実施形態に係る光ケーブル1の製造方法について説明する。この製造方法は、ケーブルコア11の外周にパラ系アラミド繊維層12を配する工程(以下、配設工程)と、パラ系アラミド繊維層12の外周に外被13を溶着させる工程(以下、溶着工程)と、を有する。
ここで、上記配設工程では、パラ系アラミド繊維層12の形態によっても異なるが、ケーブルコア11を形成した後にその外周にパラ系アラミド繊維層12を配すればよい。上記溶着工程では、形成したケーブルコア11の外周に、押出成形装置により外被13の材料となる樹脂を押出成形し、冷却装置で冷却硬化させればよい。その後、光ケーブル1をケーブルキャプスタンにより引き取り、巻き取りボビンに巻き取ればよい。
このような製造方法を採用することで、低コスト化、軽量化、並びに可撓性の向上を実現した非金属による生物被害対策を施した光ケーブル1を製造することができる。
次に、図3を参照しながら、本発明の他の実施形態に係る光ケーブルの一構成例を説明する。図3で例示する光ケーブル3では、図1のパラ系アラミド繊維層12として、ケーブルコア11の外周にパラ系アラミド繊維のテープ状織物30を横巻きした層を有する。テープ状織物30は、パラ系アラミド繊維で編まれた織物であり、どのような編み方であってもよい。
本実施形態における上記配設工程では、押え巻きテープを横巻きで巻き付ける従来の方法と同様の方法で、テープ状織物30を供給ボビンから繰り出してケーブルコア11の外周に横巻き(螺旋巻き)に巻き付けていけばよい。そして、上記溶着工程では、その外周に外被13を押出成形で施せばよい。
本実施形態では、低コスト化、軽量化、並びに可撓性の向上を実現した非金属による生物被害対策を施した光ケーブルを、汎用のテープを用いて容易に製造することができる。
次に、図4を参照しながら、本発明の他の実施形態に係る光ケーブルの一構成例を説明する。図4で例示する光ケーブル4では、図1のパラ系アラミド繊維層12として、ケーブルコア11の外周にパラ系アラミド繊維のテープ状織物40を縦添えした層を有する。テープ状織物40は、パラ系アラミド繊維で編まれた織物であり、どのような編み方であってもよい。また、テープ状織物40の外周には粗巻き紐41が施されている。
本実施形態における上記配設工程では、押え巻きテープを縦添えで巻き付ける従来の方法と同様の方法で、テープ状織物40を供給ボビンから繰り出してケーブルコア11の外周に縦添えし、縦添えの上から押え巻き用の粗巻き紐41を施していけばよい。
そして、上記溶着工程では、その外周に外被13を押出成形で施せばよい。
本実施形態では、低コスト化、軽量化、並びに可撓性の向上を実現した非金属による生物被害対策を施した光ケーブルを、汎用のテープを用いて容易に製造することができる。
次に、図5を参照しながら、本発明の他の実施形態に係る光ケーブルの一構成例を説明する。図5で例示する光ケーブル5では、図1のパラ系アラミド繊維層12として、ケーブルコア11の外周に、パラ系アラミド繊維をZ撚りの方向で横巻きした層とパラ系アラミド繊維を逆向きのS撚りの方向で横巻きした層とを、交互に配した層を有する。つまり、本実施形態では、ケーブルコア11の外周に、Z撚りとS撚りの反対方向に交互に撚られた複数層が横巻きされ、その直上に外被13が被覆されている。
図5の例では、ケーブルコア11の外周にS撚りで横巻きした第1層51を施し、その外周にZ撚りで横巻きした第2層52を施し、さらにその外周にS撚りで横巻きした第3層53を施した後、その外周に外被13が施されている。但し、第1,3層をZ撚り、第2層をS撚りとしてもよい。また、横巻きした層は、合計3層に限ったものではなく、少なくとも合計で2層以上あればよい。
本実施形態における上記配設工程では、糸を横巻きで巻き付ける従来の方法と同様の方法で、パラ系アラミド繊維を供給ボビンから繰り出してケーブルコア11の外周にS撚りで横巻きして第1層51を形成し、その上から同じく別の供給ボビンから供給したパラ系アラミド繊維をZ撚りで横巻きして第2層52を形成し、さらにその上から同じく別の供給ボビンから供給したパラ系アラミド繊維をS撚りで横巻きして第3層53を形成すればよい。なお、層数が異なる場合や最初にZ撚りで横巻きする場合にも、同様に順番に層を形成していけばよい。
そして、上記溶着工程では、その外周に外被13を押出成形で施せばよい。
本実施形態では、低コスト化、軽量化、並びに可撓性の向上を実現した非金属による生物被害対策を施した光ケーブルを、容易に製造することができる。
次に、図6を参照しながら、本発明の他の実施形態に係る光ケーブルの一構成例を説明する。図6で例示する光ケーブル6では、図1のパラ系アラミド繊維層12として、上記ケーブルコアの外周にパラ系アラミド繊維を編組した層60を有する。編組した層60における編祖構造の網目の形状(角度)や大きさは、特に問わないが、生物被害対策であるため、生物による歯が入りにくい狭さにしておく必要がある。
本実施形態における上記配設工程では、同軸ケーブルで使用されるような編組シールドを編む従来の方法と同様の方法で、編組装置により複数本のパラ系アラミド繊維と複数本のパラ系アラミド繊維とを互いに斜めに交差させながら、ケーブルコア11の外周上で編み込んでいけばよい。
そして、上記溶着工程では、そのように形成した編組構造の外周に外被13を押出成形で施せばよい。
本実施形態では、低コスト化、軽量化、並びに可撓性の向上を実現した非金属による生物被害対策を施した光ケーブルを、容易に製造することができる。
以上、光ケーブル3〜6を例に挙げて説明したが、パラ系アラミド繊維層の構造はこれらに限ったものではない。
さらに、上述した各実施形態に係る光ケーブルにおけるパラ系アラミド繊維層及び外被は、電線ケーブルでも利用することができる。また、このような電線ケーブルの製造方法として上述したような製造方法を援用することができる。
以上、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は、上述した例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図されている。
1,3,4,5,6…光ケーブル、11,21,22,23,24…ケーブルコア、12…パラ系アラミド繊維層、13…外被、21a…テンションメンバ、21b…スロットロッド、21c…溝、21d,22a…テープ心線、21e,22c,23d,24b…押え巻きテープ、22b,23c…緩衝材、23a,24a…光ファイバ心線、23b…光ファイバ線束、30,40…テープ状織物、41…粗巻き紐、51…第1層、52…第2層、53…第3層、60…編組した層。

Claims (6)

  1. 複数の光ファイバ心線を有するケーブルコアと、該ケーブルコアを被覆する外被と、を備えた光ケーブルであって、
    前記ケーブルコアの外周にパラ系アラミド繊維層を備え、
    該パラ系アラミド繊維層は前記外被の内面に溶着されている、光ケーブル。
  2. 前記パラ系アラミド繊維層は、前記ケーブルコアの外周にパラ系アラミド繊維のテープ状織物を横巻き又は縦添えした層である、請求項1に記載の光ケーブル。
  3. 前記パラ系アラミド繊維層は、前記ケーブルコアの外周に、パラ系アラミド繊維をZ撚りの方向で横巻きした層とパラ系アラミド繊維をS撚りの方向で横巻きした層とを、交互に配した層である、請求項1に記載の光ケーブル。
  4. 前記パラ系アラミド繊維層は、前記ケーブルコアの外周にパラ系アラミド繊維を編組した層である、請求項1に記載の光ケーブル。
  5. 前記外被の材料はポリエチレンである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ケーブル。
  6. 複数の光ファイバ心線を有するケーブルコアが外被で被覆された光ケーブルを製造する製造方法であって、
    前記ケーブルコアの外周にパラ系アラミド繊維層を配する工程と、
    該パラ系アラミド繊維層の外周に前記外被を溶着させる工程と、
    を有する、光ケーブルの製造方法。
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