JP2015129453A - Egr制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRを用いてエンジンを迅速に暖気しつつ、始動不良を抑える。
【解決手段】EGR制御装置140は、エンジンの回転数を取得する回転数取得部148と、エンジンの始動時において、取得されたエンジンの回転数の上昇率を示す指標値が、第1閾値未満であるか否かを判定する回転数判定部150と、目標EGR率を設定する目標EGR率設定部142と、を備え、目標EGR率設定部は、指標値が第1閾値未満であると判定されると、目標EGR率を下げる。
【選択図】図2

Description

本発明は、EGR流路へ還流させる排気ガスの流量を制御するEGR制御装置に関する。
EGR(Exhaust Gas Recirculation)は、エンジンから排出された排気ガスをエンジンの吸気に混入して循環させることで、酸素濃度を低下させて、エンジンの燃焼温度を低減して窒素酸化物(NOx)などの生成を抑える技術である。EGR流路に、排気ガスを還流させる流量は、大気圧や冷却水温度、吸入空気量などに基づいて制御される(例えば、特許文献1、2)。
このようなEGRを利用して、エンジンの始動時に、燃焼室から排出された排気ガスを燃焼室に還流させることで、燃焼室の昇温を図る構成が公開されている(例えば、特許文献3、4)。燃焼室が昇温されると、燃焼室に噴射された燃料が霧状になって燃焼し易く燃費が改善する。
特許第3493986号公報 特開平11−200907号公報 特開昭61−215426号公報 特許第3493981号公報
上述したように、特許文献3、4の構成によれば、エンジンの始動時、エンジンを迅速に暖気することが可能となる。しかし、エンジンの始動時は燃焼が不安定であるため、従来の大気圧や冷却水温度、吸入空気量などに基づく制御では、エンジンの始動不良(例えば、エンジンストップ)が発生するおそれがあった。
本発明は、このような課題に鑑み、EGRを用いてエンジンを迅速に暖気しつつ、始動不良を抑えることが可能なEGR制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のEGR制御装置は、排気ガスをエンジンのシリンダに還流させるEGR流路の流量を、シリンダへ流入する気体全量と、シリンダに還流する排気ガスの量との比を示すEGR率の目標値である目標EGR率に基づいて制御するEGR制御装置であって、エンジンの回転数を取得する回転数取得部と、エンジンの始動時において、取得されたエンジンの回転数の上昇率を示す指標値が、第1閾値未満であるか否かを判定する回転数判定部と、目標EGR率を設定する目標EGR率設定部と、を備え、目標EGR率設定部は、指標値が第1閾値未満であると判定されると、目標EGR率を下げることを特徴とする。
回転数判定部は、さらに、指標値が、第1閾値よりも小さい第2閾値未満であるか否かを判定し、目標EGR率設定部は、指標値が第2閾値未満であると判定されると、目標EGR率を0としてもよい。
目標EGR率設定部は、エンジンの始動時、エンジンの回転数がアイドル時における目標回転数を超えるまで、目標EGR率を0としてもよい。
目標EGR率設定部は、エンジンの始動時、エンジンの回転数がアイドル時における目標回転数を超えると、目標EGR率を漸増させてもよい。
本発明によれば、EGRを用いてエンジンを迅速に暖気しつつ、始動不良を抑えることが可能となる。
エンジンの吸排気系の概略的な構成を示した図である。 EGR制御装置における制御系を説明するための機能ブロック図である。 EGR制御に用いられるテーブルを示した図である。 エンジンの始動時におけるEGR制御処理の流れを示した第1のタイミングチャートである。 エンジンの始動時におけるEGR制御処理の流れを示した第2のタイミングチャートである。 エンジンの始動時におけるEGR制御処理の流れを示した第3のタイミングチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、エンジン100の吸排気系の概略的な構成を示した図である。エンジン100は、例えば、車両などに搭載されて車両に駆動力を供給する。エンジン100には、シリンダヘッド102に複数のシリンダ104が連結されており、シリンダヘッド102には、シリンダ104ごとに、点火プラグ106が、シリンダ104内に先端を向けて固定されている。インジェクタ108は、シリンダ104内に燃料を噴射する。
吸気マニホールド110は、シリンダヘッド102に連結されており、各シリンダ104に吸気を供給する。吸気マニホールド110には吸気管112が連通しており、エアクリーナ114を通って過給機116のコンプレッサ116aで圧縮された空気が、インタークーラ118で冷却された後、吸気管112から吸気マニホールド110に流入する。スロットル弁120は、吸気管112に設けられ、吸気管112の流路幅を調整することで、吸気の流量を制御する。
排気マニホールド122は、シリンダヘッド102に連結されており、各シリンダ104から排出される排気ガスが流通する。排気マニホールド122には排気管124が連通しており、排気管124を流通する排気ガスは、排気管124に連結された過給機116のタービン116bを回転させ、触媒が収容された触媒ユニット126で浄化されて排出される。
EGR流路128は、排気管124におけるタービン116bの上流と、吸気管112におけるスロットル弁120の下流とを連通させる。EGR流路128には、EGRクーラ130が設けられており、EGRクーラ130で冷却された排気ガスがシリンダ104に還流する。EGRバルブ132(バルブ)は、EGR流路128に設けられ、EGR流路128の流路幅を調整することで、EGR流路128を流れる排気ガスの流量(以下、EGR流量と称す)を制御する。
EGR流路128を介して吸気管112に流入した排気ガスは、インタークーラ118で冷却された吸気とともにシリンダ104に供給される。このように、排気ガスを吸気と共にシリンダ104に供給することで、酸素濃度を低下させて、燃料の燃焼温度を低減してNOx(窒素酸化物)などの生成を抑えることが可能となる。続いて、このようなEGR処理の制御を遂行するEGR制御装置140について詳述する。
図2は、EGR制御装置140における制御系を説明するための機能ブロック図である。EGR制御装置140は、例えば、ECU(Engine Control Unit)の一部であって、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成され、エンジン100全体を制御する。
また、EGR制御装置140は、目標EGR率設定部142、バルブ開度決定部144、バルブ制御部146、回転数取得部148、回転数判定部150としても機能する。
目標EGR率設定部142は、エンジン100の冷却水の温度を検出する水温センサ142aから、冷却水の温度を示す信号を取得し、冷却水の温度に応じて目標EGR率を導出する。
ここで、EGR率は、シリンダ104へ流入する気体全量と、シリンダ104に還流する排気ガスの量との比である。すなわち、EGR率は、EGR流量を、シリンダ104内に流入する流量(吸入空気量+EGR流量)で除算した値である(EGR流量/(吸入空気量+EGR流量))。また、目標EGR率は、随時更新されるEGR率の目標値である。
図3は、EGR制御に用いられるテーブルを示した図である。目標EGR率設定部142は、図3(a)に示すような目標EGR率特定テーブルを参照し、冷却水の温度(水温)に応じて、目標EGR率を特定する。
図2に示すバルブ開度決定部144は、EGRバルブ132の開度を決定する。まず、バルブ開度決定部144は、吸気マニホールド110内の圧力(インマニ圧)を検出するインマニ圧センサ144aから、インマニ圧を示す信号を取得する。さらに、バルブ開度決定部144は、大気圧を検出する大気圧センサ144bから、大気圧を示す信号を取得する。
そして、バルブ開度決定部144は、図3(b)に示すような背圧特定テーブルを参照し、インマニ圧および大気圧に応じて、排気マニホールド122の圧力(背圧)を特定(推定)する。
続いて、バルブ開度決定部144は、図3(c)に示すようなEGR流量特定テーブルを参照し、インマニ圧から背圧を減算した差分値(インマニ圧−背圧)と、EGRバルブ132の現在の開度(バルブ開度)とに応じて、EGR流量を特定(推定)する。ここで、バルブ開度は、例えば、段階的に設定されるステップ数で示される。
また、図2に示すバルブ開度決定部144は、シリンダ104内に流入する吸気の流量(吸入空気量)を検出する流量センサ144cから、吸入空気量を示す信号を取得する。そして、バルブ開度決定部144は、特定したEGR流量と吸入空気量からEGR率を導出する。
その後、バルブ開度決定部144は、導出したEGR率と、目標EGR率に基づいて、EGR率と目標EGR率との差分が0に近づくように、EGRバルブ132のバルブ開度のステップ数を調整する。すなわち、バルブ開度決定部144は、EGR率と、目標EGR率とを入力値とし、バルブ開度を出力値とするフィードバック制御を遂行する。
バルブ制御部146は、バルブ開度決定部144が決定したバルブ開度となるように、EGRバルブ132の開度を制御する。
ところで、上述したように、エンジン100の始動時には、シリンダ104から排出された排気ガスを還流させることで、シリンダ104やシリンダヘッド102の昇温を図ることができる。しかし、エンジン100の始動時は燃焼が不安定であるため、大気圧や冷却水温度、吸入空気量などに基づく制御では、EGR流量が多くなり過ぎ、酸素不足などによって、エンジン100の始動不良(例えば、エンジンストップ(所謂エンスト))が発生するおそれがあった。そこで、本実施形態では、EGR制御装置140によって、エンストを抑えた適切なEGR制御を遂行する。
(エンジン100の始動時の制御処理)
図4は、エンジン100の始動時におけるEGR制御処理の流れを示した第1のタイミングチャートである。図4(a)において、二点鎖線160は、エンジン100の始動時、アイドル状態において設定されるエンジン100の目標回転数を示す。また、実線162は、エンジン100の実際の回転数(実回転数)の推移を示し、破線164は、エンジン100の実回転数の一次遅れの推移を示す。ここで、一次遅れは、例えば、ラプラス変換した場合に分母がSの一次式で表された、遅れ要素を示す伝達関数で表される。
また、図4(b)において、二点鎖線166は、目標EGR率を示し、破線168は、EGRバルブ132のステップ数(バルブ開度)を示す。ここでは、説明の便宜上、破線168におけるステップ数の変化を段階的ではなく直線的に示す。
また、図4において、期間a1は、クランキングを経てエンジン100が始動した後、エンジン100の実回転数が目標回転数を超えるまでの期間を示す。期間a2は、期間a1の後、エンジン100の実回転数の一次遅れが、実回転数を超えるまでの期間を示す。期間a3は、期間a2の後、エンジン100の実回転数が目標回転数に収束するまでの期間を示す。
図4に示す、二点鎖線160、実線162、破線164、二点鎖線166、破線168は、下記の図5および図6でも、同様の凡例を示す。また、図5および図6において、期間a1、期間a2、期間a3は、それぞれ、図4と同様の契機によって特定される期間を示す。
図4(a)に示すように、エンジン100の実回転数は、エンジン100の始動後、目標回転数を一時的に超えた後、目標回転数に収束する。
図2に示す回転数取得部148は、少なくとも期間a1〜期間a3において、クランク角センサ148aからクランクシャフトの回転角度(クランク角)を示す信号を取得し、エンジン100の回転数を導出する。
回転数判定部150は、回転数取得部148が導出したエンジン100の回転数から、エンジン100の回転数の上昇率を示す指標値を導出する。指標値は、値が大きいほど、エンジン100の回転数の上昇率が大きいことを示す。具体的に、指標値は、例えば、エンジン100の回転数の微分値、または、図4(a)に実線162で示す実回転数と破線164で示す一次遅れとの差分値などである。ここでは、指標値は、エンジン100の回転数の微分値とする。
期間a1においては、エンジン100の状態が不安定であることから、回転数判定部150が導出した指標値に関わらず、目標EGR率設定部142は、目標EGR率を0に設定しており、EGRバルブ132のステップ数は0、すなわち、EGRバルブ132を閉じている。そのため、EGR流量は0となり、EGR率は0となる。
すなわち、バルブ制御部146は、エンジン100の始動時、エンジン100の実回転数が目標回転数を超えるまで、EGRバルブ132を閉じている。こうして、期間a1において、EGR流量が0となり、酸素不足によるエンストの発生を抑えることが可能となる。
期間a2、および、期間a3の間、回転数判定部150は、導出した指標値が予め設定された負の値である第1閾値未満であるか否かを、繰り返し判定する。図4の例では、指標値は、期間a2、および、期間a3の間中、第1閾値以上であるものとする。
指標値が第1閾値以上の場合、エンジン100は、正常に始動していると推定される。目標EGR率設定部142は、期間a2において、目標EGR率特定テーブルによって特定された目標EGR率を暫定値とし、かかる暫定値に補正処理を施して暫定値より大きくなった値を目標EGR率とする。
目標EGR率設定部142は、目標EGR率特定テーブルによって目標EGR率の暫定値を特定するごとに、このような補正処理を行いながら、図4(b)に二点鎖線166で示すように、時間経過とともに目標EGR率を漸増させる。
すなわち、バルブ制御部146は、エンジン100の始動時、エンジン100の実回転数が目標回転数を超えると、EGRバルブ132の開度を漸増させる。こうして、期間a2および期間a3において、EGR流量を極端に急増させ過ぎて、エンストが発生してしまう事態を回避することが可能となる。
このとき、目標EGR率設定部142は、回転数判定部150が導出した指標値、すなわち、エンジン100の実回転数の微分値が正の値であると、エンジン100の実回転数の微分値の大きさに応じ、目標EGR率の上昇率、すなわち、目標EGR率の微分値を大きく設定する。
このように、エンジン100の始動後、燃焼が安定化したと推定される期間a2において、エンジン100の回転数が順調に増加していると、目標EGR率の増加を急峻とし、シリンダ104やシリンダヘッド102の昇温を図ることが可能となる。
その後、期間a3に至ると、目標EGR率設定部142は、目標EGR率の微分値が、正の値であって、かつ、期間a2のときよりも小さい値となるように目標EGR率を設定する。その結果、目標EGR率は、期間a3において、期間a2よりも、傾きが小さいものの、漸増を続ける。
期間a3においては、エンジン100の実回転数が減少していることから、エンジン100の実回転数の増加時よりも、エンストのリスクが上昇している。そのため、目標EGR率の増加の傾きを期間a2よりも抑えることで、エンジン100への排気ガスの流入によるエンストの発生を抑える。
期間a3の後、アイドル状態の間、目標EGR率設定部142は、目標EGR率の増加を止め、所定値に維持する。
このように、エンジン100の回転数の微分値に応じて、目標EGR率およびその増加の傾きを変化させることで、エンジン100を迅速に暖気しつつ、エンストを抑えることが可能となる。また、エンジン100の始動後、期間a1〜期間a3といったように、エンジン100の回転数に応じて区画された期間に合わせて、目標EGR率や、目標EGR率の増加の傾きを制御することで、さらなる暖気の迅速化と、エンストの抑制を図ることが可能となる。
図4では、指標値が第1閾値以上であると判定された場合について説明した。一方で、目標EGR率設定部142は、指標値が第1閾値未満であると判定されると、目標EGR率を下げる。
図5は、エンジン100の始動時におけるEGR制御処理の流れを示した第2のタイミングチャートである。図5に示す例では、期間a3において、すなわち、エンジン100の実回転数が減少に転じ、エンジン100の実回転数を実回転数の一次遅れが超えたとき、例えば、時刻t1において、実回転数の減少の傾きが大きくなり過ぎて、指標値が第1閾値未満となったものとする(ただし、後述する第2閾値以上)。
この場合、目標EGR率設定部142は、目標EGR率特定テーブルによって特定された目標EGR率を暫定値とし、かかる暫定値に補正処理を施して暫定値より小さくなった値を目標EGR率とする。
目標EGR率設定部142は、目標EGR率特定テーブルによって目標EGR率の暫定値を特定するごとに、このような補正処理を行いながら、図5(b)に二点鎖線166で示すように、時間経過とともに目標EGR率を漸減させる。
その結果、図5(b)に破線168で示すように、EGRバルブ132のステップ数も漸減し、バルブ制御部146は、EGRバルブ132の開度を小さくする。やがて、目標EGR率が0に収束すると、バルブ制御部146は、EGRバルブ132を閉じる。
このように、指標値が第1閾値未満であると判定されると、エンジン100がエンストするリスクが高いことから、バルブ制御部146は、EGRバルブ132の開度を小さくすることで、EGR流量を抑え、エンジン100への排気ガスの流入によるエンストの発生をさらに抑えることが可能となる。
ここでは、エンジン100の実回転数の減少が続き、指標値が第1閾値未満の状態が続き、目標EGR率が0に至る場合について説明した。しかし、指標値が第1閾値未満となった後、再び第1閾値以上になると、目標EGR率設定部142は、目標EGR率を漸増させることとなる。
図6は、エンジン100の始動時におけるEGR制御処理の流れを示した第3のタイミングチャートである。図6に示す例では、期間a3において、すなわち、エンジン100の実回転数が減少に転じ、エンジン100の実回転数を実回転数の一次遅れが超えたとき、例えば、時刻t2において、実回転数の減少の傾きが大きくなり過ぎて、指標値が第1閾値よりも小さい第2閾値未満となったものとする。
回転数判定部150は、指標値が第2閾値未満であるか否かを判定する。指標値が第2閾値未満であると判定されると、目標EGR率設定部142は、図6(b)に二点鎖線166で示すように、目標EGR率を0に固定する。
その結果、図6(b)に破線168で示すように、EGRバルブ132のステップ数も0となり、バルブ制御部146は、EGRバルブ132を閉じる。
このように、指標値が第2閾値未満となると、エンジン100がエンストを起こす可能性が高いと推定される。そのため、バルブ制御部146は、EGRバルブ132を即座に閉じることでEGR流量を0とし、エンジン100への排気ガスの流入によるエンストを回避することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、指標値が第2閾値未満となると、目標EGR率が0に設定される場合について説明したが、指標値が第2閾値未満となっても、目標EGR率が0に設定されなくともよい。
また、上述した実施形態では、目標EGR率設定部142は、エンジン100の始動時、エンジン100の回転数が目標回転数を超えるまで、目標EGR率を0とする場合について説明したが、かかる制御は必須の構成ではない。
また、上述した実施形態では、目標EGR率設定部142は、エンジン100の始動時、エンジン100の回転数が目標回転数を超えると、目標EGR率を漸増させる場合について説明したが、かかる制御は必須の構成ではない。
本発明は、EGR流路へ還流させる排気ガスの流量を制御するEGR制御装置に利用することができる。
100 エンジン
128 EGR流路
132 EGRバルブ(バルブ)
140 EGR制御装置
142 目標EGR率設定部
148 回転数取得部
150 回転数判定部

Claims (4)

  1. 排気ガスをエンジンのシリンダに還流させるEGR流路の流量を、該シリンダへ流入する気体全量と、該シリンダに還流する該排気ガスの量との比を示すEGR率の目標値である目標EGR率に基づいて制御するEGR制御装置であって、
    前記エンジンの回転数を取得する回転数取得部と、
    前記エンジンの始動時において、取得された前記エンジンの回転数の上昇率を示す指標値が、第1閾値未満であるか否かを判定する回転数判定部と、
    前記目標EGR率を設定する目標EGR率設定部と、
    を備え、
    前記目標EGR率設定部は、前記指標値が前記第1閾値未満であると判定されると、前記目標EGR率を下げることを特徴とするEGR制御装置。
  2. 前記回転数判定部は、さらに、前記指標値が、前記第1閾値よりも小さい第2閾値未満であるか否かを判定し、
    前記目標EGR率設定部は、前記指標値が前記第2閾値未満であると判定されると、前記目標EGR率を0とすることを特徴とする請求項1に記載のEGR制御装置。
  3. 前記目標EGR率設定部は、前記エンジンの始動時、該エンジンの回転数がアイドル時における目標回転数を超えるまで、前記目標EGR率を0とすることを特徴とする請求項1または2に記載のEGR制御装置。
  4. 前記目標EGR率設定部は、前記エンジンの始動時、前記エンジンの回転数が前記アイドル時における目標回転数を超えると、前記目標EGR率を漸増させることを特徴とする請求項3に記載のEGR制御装置。
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