JP2015128593A5 - - Google Patents

Claims (17)

1. ６〜２００個のアミノ酸残基の長さを有する自己集合ペプチドまたはそのペプチド模倣物を含む処方物であって、
   前記自己集合ペプチドまたはペプチド模倣物は、組織特異的成分および／または疎水性尾部をさらに含み、
   前記組織特異的成分および／または疎水性尾部は、前記ペプチドまたはペプチド模倣物を特異的細胞型または組織型に標的化し、または特異的細胞型または組織型に結合させ、
   前記処方物は５ｍＭ未満の濃度のイオンを含み、
   前記自己集合ペプチドまたはペプチド模倣物の濃度は、５ｍＭを超える濃度のイオンへの曝露により、体液の移動および／または汚染に対するバリア形成に有効である、前記処方物。
2. 前記自己集合ペプチドが、以下の式ＩからＩＶ：
   

   

   の１つ以上に適合するアミノ酸残基の配列を有するペプチドを含み、式中、
   Ｘａａ^ｎｅｕは、中性電荷を有するアミノ酸残基を表し、
   Ｘａａ^＋は、正電荷を有するアミノ酸残基を表し、
   Ｘａａ⁻は、負電荷を有するアミノ酸残基を表し、
   ｘおよびｙは、それぞれ１、２、３、または４の値を有する整数であり、
   ｎは、１〜５の値を有する整数である、
   請求項１に記載の処方物。
3. 前記自己集合ペプチドが、式ＩＩＩまたは式ＩＶに適合するアミノ酸残基の配列を含む、請求項２に記載の処方物。
4. Ｘａａ^ｎｅｕがアラニンを表し、Ｘａａ^＋がアルギニンまたはリジンを表し、そしてＸａａ⁻がアスパラギン酸またはグルタミン酸を表す、請求項３に記載の処方物。
5. 前記アミノ酸残基が、天然に存在するアミノ酸残基を含む、請求項２に記載の処方物。
6. 前記アミノ酸残基が、天然由来ではないアミノ酸残基である、請求項２に記載の処方物。
7. 前記自己集合物質が、ペプチド模倣物である、請求項６に記載の処方物。
8. 前記ペプチド模倣物が、α−ペプチド、β−ペプチド、γ−ペプチド、δ−ペプチド、およびらせんまたはシート構造を取りえるバックボーンを有するオリゴマーからなる群より選択される、請求項７に記載の処方物。
9. 自己集合ペプチドまたは自己集合ペプチド模倣物の濃度が、０．１％〜９９％である、請求項１〜８のいずれか一項に記載の処方物。
10. 身体上もしくは身体中への投与のための薬学的に許容される担体またはマトリックスまたは支持物質をさらに含む、請求項１〜９のいずれか一項に記載の処方物。
11. 前記薬学的に許容される担体またはマトリックスまたは支持物質が、医療装置もしくは移植片上のコーティングとして、または重合体のマトリックス、ヒドロゲル、布、縫糸、もしくはスポンジ中に取り込まれる、乾燥粉末、液体、懸濁物および溶液からなる群より選択される、請求項１０に記載の処方物。
12. ０．５％ ｖ／ｗ〜５．０％ ｖ／ｗの自己集合ペプチド濃度を有する液体である、請求項１〜１１のいずれか一項に記載の処方物。
13. 一つ以上の治療薬、予防薬、診断薬または細胞をさらに含む、請求項１〜１２のいずれか一項に記載の処方物。
14. 一つ以上の治療薬、予防薬または診断薬が、血管収縮薬、着色薬、鎮痛剤、抗微生物薬、抗炎症薬、成長因子、栄養薬およびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項１３に記載の処方物。
15. 自己集合ペプチドまたはそのペプチド模倣物が、配列番号１〜５９からなる群より選択される、請求項１〜１４のいずれか一項に記載の処方物。
16. 組織特異的成分および／または疎水性尾部が、配列番号１２６〜４０９からなる群より選択される、請求項１〜１５に記載の処方物。
17. 自己集合ペプチドまたはそのペプチド模倣物が、配列番号６０〜１２５からなる群より選択される１つ以上の付加的アミノ酸配列をさらに含む、請求項１〜１５に記載の処方物。