JP2008505919A5

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Publication number: JP2008505919A5
Application number: JP2007520521A
Authority: JP
Filing date: 2005-07-06
Publication date: 2008-09-04
Anticipated expiration: 2025-07-06

Claims

交互する親水性アミノ酸及び疎水性のアミノ酸を各々が有する複数の両親媒性ペプチドを含む組成物であって、
ここで、該ペプチド鎖は各々少なくとも８アミノ酸を含有し、相補的であり、構造的に適合し、そして、自己組立によりβ−シートの巨視的スカホールドとなり、そしてここで該ペプチド鎖の約７５％〜約９９％が同じ配列を有する、
組成物。
前記ペプチドが、以下：

から選択される配列を有する、請求項１に記載の組成物。
前記ペプチドが、以下：

から選択される配列を有する、請求項１に記載の組成物。
前記ペプチドが、以下：

から選択される配列を有する、請求項１に記載の組成物。
前記ペプチドが、以下：

から選択される配列を有する、請求項１に記載の組成物。
前記ペプチドの配列が、

である、請求項１に記載の組成物。
請求項１に記載の組成物を含む、水溶液。
前記溶液が機械的攪拌に対して安定であるヒドロゲルを形成する、請求項７に記載の水溶液。
前記溶液が注入可能である、請求項７に記載の水溶液。
前記水溶液のｐＨが約４．５〜約８．５の間である、請求項７に記載の水溶液。
前記ペプチドが自己組立を起こして前記溶液中でマトリックスとなる、請求項７に記載の水溶液。
前記自己組立が機械的攪拌に対して安定ではない、請求項１１に記載の水溶液。
少なくとも約０．１ｍＭの電解質を更に含む、請求項１１に記載の水溶液。
前記溶液が注入可能である、請求項１３に記載の水溶液。
前記ペプチド鎖が注入後に自己組立可能である、請求項９又は１４のいずれか１項に記載の水溶液。
緩衝剤を更に含む、請求項７に記載の水溶液。
前記水溶液中の前記ペプチド鎖の濃度が約１重量％〜約８重量％である、請求項７に記載の水溶液。
１つ以上の生物学的に活性な物質を更に含む、請求項１又は７のいずれか１項に記載の水溶液。
以下の工程：
保護基に連結する側鎖内の基を含むアミノ酸を準備する工程；
該アミノ酸を組み立てて両親媒性のペプチド鎖とする工程；
該ペプチド鎖を酸と反応させることにより該保護基を除去する工程；および、
該酸を非フッ素化アセテート塩と交換する工程；
を含む、ペプチド鎖の調製方法。
前記非フッ素化アセテート塩が酢酸ナトリウム及び酢酸カリウムから選択される、請求項１９に記載の方法。
前記方法は、約７５％〜約９９％が同じ配列番号を有する複数のペプチド鎖を調製する工程を更に含んでいる、請求項１９に記載の方法。
前記酸がトリフルオロ酢酸である、請求項１９に記載の方法。
交互する親水性アミノ酸及び疎水性のアミノ酸を有する約２％〜約８％の両親媒性ペプチド鎖を含む水溶液であって、該ペプチド鎖各々が少なくとも８アミノ酸を含有する、水溶液
を含む組成物。
前記ペプチド鎖が機械的攪拌に対して安定であるヒドロゲルを形成する、請求項２３に記載の水溶液。
前記溶液が注入可能である、請求項２３に記載の組成物。
前記ペプチド鎖が自己組立を起こして前記溶液中でマトリックスとなる、請求項２３に記載の組成物。
前記自己組立が機械的攪拌に対して安定ではない、請求項２６に記載の組成物。
前記溶液が少なくとも約０．１ｍＭの電解質を含有する、請求項２６に記載の組成物。
前記溶液が注入可能である、請求項２８に記載の組成物。
前記ペプチド鎖が注入後に自己組立可能である、請求項２５又は２９のいずれか1項に記
載の組成物。
生物学的に活性な１つ以上の物質を更に含む、請求項２３に記載の組成物。
両親媒性ペプチド鎖を含む巨視的スカホールドであって、
ここで該ペプチド鎖は、交互する親水性アミノ酸及び疎水性のアミノ酸を有し、相補的であり構造的に適合し、そして、自己組立によりβ−シート巨視的スカホールドとなり、そしてここで両親媒性ペプチド鎖は水溶液中にあり、そしてここで該ペプチド鎖の約７５％〜約９９％が同じ配列を有する、
巨視的スカホールド。
前記水溶液中の前記ペプチド鎖の濃度が約１重量％〜約８重量％である、請求項３２に記載の巨視的スカホールド。
前記スカホールドが物理的攪拌に対して安定である、請求項３２に記載の巨視的スカホールド。
前記両親媒性ペプチドを含有する水溶液が注入可能である、請求項３４に記載の巨視的スカホールド。
前記スカホールドが物理的攪拌に対して安定ではない請求項３２に記載の巨視的スカホールド。
前記ペプチド鎖が注入後に自己組立可能である、請求項３５に記載の巨視的スカホールド。
前記両親媒性ペプチドが電解質を含有する水溶液中にあり、そして前記スカホールドが物理的攪拌に対して安定である、請求項３２に記載の巨視的スカホールド。
前記両親媒性ペプチド鎖を含有する水溶液が注入可能である、請求項３８に記載の巨視的スカホールド。
前記スカホールド内にカプセル化された生物学的に活性な物質を更に含む、請求項３２に記載の巨視的スカホールド。
生物学的に活性な物質を患者に送達するためのキットであって、
請求項７に記載の水溶液；
所定量の生物学的に活性な物質；及び、
所定量の電解質；
を含み、該所定量の生物学的に活性な物質および該所定量の電解質が該水溶液に添加された場合に、該水溶液がヒドロゲルを形成することを特徴とする、
キット。
前記生物学的に活性な物質及び前記電解質が単一の水溶液中で組み合わせられ、そして前記両親媒性のペプチドの水溶液に同時に添加されることを特徴とする、請求項４１に記載のキット。
前記生物学的に活性な物質が抗炎症剤、抗生物質、抗癌剤、鎮痛剤、オピオイド、薬剤、成長因子、タンパク質、アミノ酸、ペプチド、ポリヌクレオチド、ヌクレオチド、炭水化物、糖、脂質、多糖類、核タンパク質、糖タンパク質、リポタンパク質、ステロイド、化学誘引剤及びこれらの何れかの組み合わせから選択される、請求項４１に記載のキット。
前記ヒドロゲルが、患者の所定部位に注入されるのに適していることを特徴とする、請求項４１に記載のキット。
前記水溶液が、前記所定量の電解質が添加される前かつ前記所定量の生物学的に活性な物質が添加された後に患者に注入するのに適しており、該所定量の電解質の添加は、周囲組織から、注入された溶液内にイオンを移動させることを含む、請求項４１に記載のキット。
前記水溶液が、前記所定量の電解質が添加される前かつ前記所定量の生物学的に活性な物質が添加された後に患者の所定部位内に注入するのに適しており、該注入された水溶液は所定部位からの移動に関して安定である、請求項４１に記載のキット。
以下要素：
請求項１に記載の組成物；及び、
電解質、緩衝剤、送達装置、他の薬剤１つ以上と該組成物とを混合するために適する容器、使用のために該組成物を調製するための説明書、他の物質と該組成物とを混合するための説明書、および、対象内に該組成物を導入するための説明書、のうちの１つ以上；
を備える、患者に物質を送達するためのキット。
前記組成物が乾燥形態又は水溶液である、請求項４７に記載のキット。
前記水溶液が所定の条件下で少なくとも９週間の貯蔵寿命を有する、請求項４８に記載のキット。
前記水溶液が更に電解質を含む、請求項４８に記載のキット。
前記送達装置が１つ以上のカテーテル、針及びシリンジを含む、請求項４７に記載のキット。
生物学的に活性な物質を更に含む、請求項４７に記載のキット。
前記生物学的に活性な物質が前記組成物と予備混合される、請求項５２に記載のキット。
前記生物学的に活性な物質がナノスフェア又はマイクロスフェアの形態である、請求項５２に記載のキット。
前記キットを用いて送達されるべき細胞の調製に関する説明書を更に含む、請求項４７に記載のキット。