JP2015128107A - 回路基板及び回路基板形成装置並びに回路基板形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の電子部品A,Bが実装され、導電体の配線パターン2を有する回路基板1であって、複数の電子部品A,Bが設けられる区間における配線パターン2が形成されている領域のうち、区間の距離以内の長さを有するスリット3を少なくとも1つ設け、スリット3は、当該回路基板1の一方の面及び該一方の面と反対側の面の両面を貫通し、半田が充填される。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の電子部品が実装され、導電体の配線パターンを有する回路基板であって、複数の前記電子部品が設けられる区間における前記配線パターンが形成されている領域のうち、前記区間の距離以内の長さを有するスリットを少なくとも1つ設け、前記スリットは、当該回路基板の一方の面及び該一方の面と反対側の面の両面を貫通し、前記半田が充填される回路基板を提供する。
本発明によれば、回路基板上の配線パターンに加え、半田が充填されたスリットが導電体となるので、コストアップせずに配線パターンの抵抗を減らすことができる。これにより、パターンでの損失が低減できるため、回路基板の小型化に寄与できる。
半田が充填可能な幅のスリットにされることにより、半田がスリット幅で十分に充填される。
図1に示されるように、回路基板1には、複数の電子部品A,Bが実装されており、電子部品A,Bの区間は導電体の配線パターン2で接続されている。
配線パターン2は、電子部品間を電気的に接続する導電体であり、銅箔5で形成されている。
スリット3は、回路基板1の一方の面及び一方の面と反対側の面の両面を貫通し、半田が充填される。なお、スリット3は、1つの配線パターン2の領域に少なくとも1つ設けられていればよく、1つの配線パターン2の領域にスリット3が1つであってもよいし、スリット3が2つ以上あってもよい。
スリット3を上面から見た場合の形状は特に限定されず、円・楕円・長方形等何でもよく、長さ方向の形状も真っ直ぐでもよいし、くの字に曲がっていてもよい。本実施形態におけるスリット3は、電子部品A,Bの方向に長い長穴とする。
図2に示されるように、本実施形態の回路基板1において、スリット3の紙面横方向の幅を2〔mm〕とし、配線パターン2の領域のうちスリット3が設けられていない部分をそれぞれ2〔mm〕とする場合には、導体断面積は以下の(1)式で示される。
{2〔mm〕×35〔μm〕×6}+{1.6〔mm〕×35〔μm〕×4}
+{2〔mm〕×(1.6〔mm〕+35〔μm〕+35〔μm〕)×2}
=7.324〔mm2〕 (1)
図3に示されるように、スリット3が設けられない場合には、導体断面積は、以下の(2)式で示される。
10〔mm〕×35〔μm〕×2=0.7〔mm2〕 (2)
つまり、スリット3を設け、スリット3部分に半田6を充填させることによって、基材4の上下面に加え、基材4を貫通するスリット3部分も導電体となるので、配線パターン2のライン抵抗を減らすことができる。
基材4の複数の電子部品A,Bが設けられる区間において、紙面左側、紙面中央、紙面右側の3つの配線パターン2が形成される場合に、紙面中央の配線パターン2の領域には、直線型のスリット3を2本設け、紙面右側の配線パターン2には、くの字型のスリット3を1本設ける。スリット3が形成された後、銅箔5によってめっきされ、その後スリット3の壁面に半田付けされる。スリット3は、半田6が充填される幅に設計されているので、熱処理が施されるとスリット3に沿って半田6が吸い上げられ、スリット3に半田6が充填される。
また、図2に示されるように、スリット3が基材4を貫通する部分(面)は、後に銅箔5によってめっきされるので、スリット3の幅は銅箔5の厚みを考慮して決定する。
本発明によれば、回路基板1上の配線パターン2に加え、半田6が充填されたスリット3が導電体となるので、コストアップせずに電流容量が増加できるので、配線パターン2の抵抗を減らすことができ、放熱効果が期待できる。また、抵抗が減ることにより損失が低減でき、回路基板の小型化に寄与できる。
2 配線パターン
3 スリット
4 基材
5 銅箔
6 半田
Claims (4)
- 複数の電子部品が実装され、導電体の配線パターンを有する回路基板であって、
複数の前記電子部品が設けられる区間における前記配線パターンが形成されている領域のうち、前記区間の距離以内の長さを有するスリットを少なくとも1つ設け、
前記スリットは、当該回路基板の一方の面及び該一方の面と反対側の面の両面を貫通し、前記半田が充填される回路基板。 - 前記スリットは、半田が充填可能な幅とされている請求項1に記載の回路基板。
- 複数の電子部品が実装され、導電体の配線パターンを有する回路基板を形成する回路基板形成装置であって、
前記回路基板に、複数の前記電子部品が設けられる区間における前記配線パターンが形成されている領域のうち、前記区間の距離以内の長さを有するスリットを少なくとも1つ設け、
当該回路基板の一方の面及び該一方の面と反対側の面の両面を貫通させたスリットを設け、該スリットに前記半田を充填させる回路基板形成装置。 - 複数の電子部品が実装され、導電体の配線パターンを有する回路基板を形成する回路基板形成方法であって、
前記回路基板に、複数の前記電子部品が設けられる区間における前記配線パターンが形成されている領域のうち、前記区間の距離以内の長さを有するスリットを少なくとも1つ設け、
当該回路基板の一方の面及び該一方の面と反対側の面の両面を貫通させたスリットを設け、該スリットに前記半田を充填させる回路基板形成方法。
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JP2013273204A JP2015128107A (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | 回路基板及び回路基板形成装置並びに回路基板形成方法 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0650376U (ja) * | 1992-12-02 | 1994-07-08 | 小島プレス工業株式会社 | プリント基板 |
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2013
- 2013-12-27 JP JP2013273204A patent/JP2015128107A/ja active Pending
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