JP2015127227A - 繰出容器 - Google Patents

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古原 裕嗣
Hirotsugu Kohara
裕嗣 古原
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Abstract

【課題】操作性に優れ、定量の内容物をスムーズに吐出すること。【解決手段】内容物が収容される容器本体2と、吐出孔21が形成された吐出部材3と、容器軸O回りに回転自在に配設されたねじ軸4と、ねじ軸の回転に伴って容器軸方向に移動する中皿5と、容器軸回りに回転自在に装着された操作部材6と、操作部材に伴って容器軸回りに回転すると共に、操作部材とねじ軸とを連結する連結部材7と、連結部材と容器本体とを連結すると共に連結部材の回転量を規制する弾性部材8とを備え、連結部材とねじ軸との間には、中皿を吐出孔に向けて移動させる第1回転方向に向けて連結部材が回転したときに、連結部材及びねじ軸を供回りさせ、且つ第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に向けて連結部材が回転したときに、連結部材を空回りさせる第1ラチェット部55が設けられている繰出容器1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、繰出容器に関する。
この種の容器として、例えば、内部に内容物が収容され、上方が開口した容器本体と、容器本体内に容器軸方向に沿って延設され、且つ容器軸回りに回転自在に配設された螺軸と、螺軸を容器軸回りに回転操作する操作部と、容器本体内に摺動自在に嵌合された状態で螺軸に螺着され、螺軸の回転操作に伴って容器本体内を容器軸方向に移動する中皿と、を備える繰出容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この繰出容器では、操作部を介して螺軸を容器軸回りに回転操作することで中皿を上昇させることができ、容器本体内の内容物を押し上げて外部に吐出することが可能とされている。
特開2009−50374号公報
しかしながら、上記した従来の繰出容器では、操作部の回転操作だけで中皿の移動量(上昇量)を調整することが難しいので、定量の内容物を吐出させることについては課題があった。また、吐出時とは逆方向に螺軸を回転させてしまうと中皿が下降するので、操作性に課題があるうえ、内容物をスムーズに吐出させ難くなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、操作性に優れ、定量の内容物をスムーズに吐出することができる繰出容器を提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
(1)本発明に係る繰出容器は、内容物が収容される容器本体と、前記内容物を吐出する吐出孔が形成された吐出部材と、前記容器本体内に容器軸方向に沿って延設され、且つ前記容器軸回りに回転自在に配設されたねじ軸と、前記容器本体内に摺動自在に嵌合された状態で前記ねじ軸に螺着され、前記ねじ軸の回転に伴って前記容器本体内を前記容器軸方向に移動する中皿と、前記容器本体に前記容器軸回りに回転自在に装着された操作部材と、前記操作部材に伴って前記容器軸回りに回転すると共に、前記操作部材と前記ねじ軸とを連結する連結部材と、前記連結部材と前記容器本体とを連結すると共に、前記連結部材の回転量を規制する弾性部材と、を備え、前記連結部材と前記ねじ軸との間には、前記容器軸回りに沿う回転方向のうち、前記中皿を前記吐出孔に向けて移動させる第1回転方向に向けて前記連結部材が回転したときに、前記連結部材及び前記ねじ軸を供回りさせ、且つ前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に向けて前記連結部材が回転したときに、前記連結部材を空回りさせる第1ラチェット部が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る繰出容器によれば、容器本体に対して操作部材を第1回転方向へ回転させると、連結部材が同方向に回転すると共に、第1ラチェット部を介してねじ軸が同方向に回転する。これにより、中皿を吐出孔に向けて移動(例えば上昇)させることができ、吐出孔を通じて容器本体内に収容されている内容物を外部に吐出することができる。
ところで内容物を吐出する際、弾性部材は、回転する連結部材と回転しない容器本体との間に連結されているので、連結部材の回転に伴って徐々に弾性変形し、弾性限度まで変形した時点で連結部材のそれ以上の回転を規制する。これにより、操作部材の回転角度を一定の回転角度に規制することができ、1回の操作での中皿の移動量を規定できる。そのため、定量の内容物を吐出することができる。
また、内容物の吐出後、操作部材の操作を解除すると、弾性限度まで変形した弾性部材が復元変形して、連結部材及び操作部材を第2回転方向に向けて逆回転させる。これにより、操作部材を回転前の状態に復帰させることができる。このとき、第1ラチェット部が第2回転方向に回転した連結部材を空回りさせるので、連結部材の回転力がねじ軸に伝達することを防止できる。従って、中皿が吐出孔から離間するように逆方向に移動(例えば下降)することを防止できる。
これにより、次回に操作部材を第1回転方向に回転させたときに、直ちに内容物を吐出孔から吐出することができ、内容物をスムーズに吐出できる。また、吐出孔に向かう方向にだけ中皿を移動できるので、操作性に優れている。
さらに、操作部材を第1回転方向に向けて、一定の回転角度ずつ連続的に繰り返し回転させることで、定量の内容物を順次吐出でき、まとまった量の内容物を容易且つ精度良く吐出することができる。従って、より一層の優れた操作性を具備することができる。
(2)前記吐出部材には、前記ねじ軸が挿入される挿入筒が設けられ、前記挿入筒と前記ねじ軸との間には、前記第1回転方向への前記ねじ軸の回転を許容し、且つ前記第2回転方向への前記ねじ軸の回転を規制する第2ラチェット部が設けられていても良い。
この場合には、第2ラチェット部が第2回転方向にねじ軸が回転することを規制するので、中皿が吐出孔から離間するように逆方向に移動することを、より確実に防止することができる。従って、内容物を、より一層スムーズに吐出することができる。
(3)前記弾性部材は、前記連結部材に装着された装着筒と、内端部が前記装着筒に連結され、且つ外端部が前記容器本体に連結された弾性梁と、を備え、前記弾性梁は、前記連結部材が回転したときに前記装着筒に巻き付くように弾性変形しても良い。
この場合には、操作部材及び連結部材を第1回転方向に回転させると、弾性梁の外端部の位置はそのままに、内端部が装着筒と共に連結部材に伴って回転移動するので、弾性梁は装着筒に巻き付くように弾性変形する。従って、弾性梁が局所的に過度に弾性変形することを抑制でき、弾性梁の作動信頼性を向上することができると共に、連結部材の回転量を、より一層精度良く規制することが可能である。
本発明に係る繰出容器によれば、操作性に優れ、定量の内容物をスムーズに吐出することができる。
本発明に係る繰出容器の実施形態を示す半縦断面図である。 図1に示す繰出容器における吐出部材周辺を拡大した半縦断面図である。 図2に示す矢印A−A線に沿った断面図である。 図1に示す繰出容器における操作部材周辺を拡大した半縦断面図である。 図4に示す矢印B−B線に沿った断面図である。 図5に示す状態から連結部材が第2回転方向に回転した状態を示す断面図である。 図3に示す状態から連結部材が第2回転方向に回転した状態を示す断面図である。 図4に示す矢印C−C線に沿った断面図である。 図8に示す状態から連結部材が第1回転方向に回転した状態を示す断面図である。 図9に示す状態からオーバーキャップを取り外した後、内容物を吐出している状態を示す半縦断面図である。
以下、本発明に係る繰出容器の実施形態について図面を参照して説明する。
(繰出容器の構成)
図1に示すように、本実施形態の繰出容器1は、内容物が収容される円筒状の容器本体2と、容器本体2に装着され、内容物を吐出する吐出孔21が形成された吐出部材3と、容器本体2内に配設された雄ねじ軸(ねじ軸)4と、容器本体2内に摺動自在に嵌合され、雄ねじ軸4に螺着された円筒状の中皿5と、容器本体2に装着された有底円筒状の操作部材6と、操作部材6と雄ねじ軸4とを連結する連結部材7と、連結部材7と容器本体2とを連結する弾性部材8と、容器本体2に着脱自在に装着された有頂円筒状のオーバーキャップ9と、を備えている。
容器本体2、吐出部材3、雄ねじ軸4、中皿5、操作部材6、連結部材7及びオーバーキャップ9は、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置した状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿ったオーバーキャップ9側を上側、その反対側を下側という。また、容器軸O方向から平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
さらに、周方向のうち、下方から見て反時計回り(CCW)を第1回転方向T1(図3参照)といい、その逆方向である時計回り(CW)を第2回転方向T2(図3参照)という。
(容器本体)
図1及び図2に示すように、容器本体2は、下方に開口した胴部10と、胴部10の上端部に肩部11を介して接続された口部12と、を備えている。
胴部10は、外形が横断面視円形に形成されており、下端部側は外径が縮径した下胴部10Aとされている。胴部10の内形は、下胴部10Aの下端部が横断面視円形に形成され、下胴部10Aの下端部を除く部分が非真円形、例えば横断面視楕円形に形成されている。そして、下胴部10Aの下端部の内側には、上下方向に亘って径方向内側に向かって突出するガイドリブ13が周方向に間隔をあけて複数形成されている(図9参照)。
肩部11は、胴部10の上端部から径方向内側に向かって突出するように形成されている。口部12は、肩部11の径方向内端部から上方に向かって突出するように形成されている。
(吐出部材)
吐出部材3は、容器本体2の口部12に装着されると共に吐出孔21が形成された有頂円筒状の吐出本体部20と、吐出孔21を開閉自在に塞ぐ吐出弁体22と、を備えている。
吐出本体部20は、容器本体2の口部12の開口端上に当接し、口部12を上方から閉塞する平面視円形状の頂壁部20aと、頂壁部20aの外縁部から下方に向けて突出し、容器本体2の口部12を径方向外側から囲む周壁部20bと、を備えている。
頂壁部20aは、容器本体2の口部12よりも外径が大きく形成されていると共に、その中央部には下方に向けて滑らかに湾曲しながら窪んだ窪み部23が形成されている。吐出孔21は、この窪み部23の中心に形成されている。
吐出孔21は、第1吐出孔21aと、第1吐出孔21aの下方に位置し、且つ第1吐出孔21aよりも縮径した第2吐出孔21bと、が上下に連設されることで径が2段階に変化するように形成されている。
第2吐出孔21bの内周面には、上下方向に亘って内容物を通過させる吐出溝24が周方向に間隔をあけて複数形成されている。周壁部20bの下端部は径方向外側に向けて突出するように屈曲している。
頂壁部20aには、容器本体2の口部12の内側に例えば液密に嵌合した内筒20cと、容器本体2の口部12の外側に外嵌した外筒20dと、がそれぞれ下方に向けて突出するように形成されている。
外筒20dは、容器本体2の口部12に対して周方向に回り止めがされた状態で、例えばアンダーカット嵌合により装着されている。図示の例では、外筒20dは縦リブ同士の係止により回り止めがなされている。但し、外筒20dは回り止めがされていなくても構わない。
さらに、頂壁部20aには、図2及び図3に示すように、雄ねじ軸4の上端部が回転自在に下方から挿入される円筒状の挿入筒25が下方に向けて突出するように形成されている。
挿入筒25には、内容物を通過させる吐出窓25aが形成されている。図示の例では、吐出窓25aは挿入筒25の上下方向に亘って縦長に形成されていると共に、周方向に間隔をあけて3つ形成されている。但し、吐出窓25aの形状や個数はこの場合に限定されるものではない。
また、挿入筒25には、上下方向に亘って径方向内側に向かって突出する縦長の凸リブ26が周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、凸リブ26は周方向に間隔をあけて3つ形成されている。但し、凸リブ26は縦長に形成されていなくても良く、また3つに限定されるものではない。
凸リブ26は、第1回転方向T1に向かうにしたがって径方向の内側に突出するように形成されていると共に、第1回転方向T1に向いた凸リブ面26aを有している。
図2に示すように、吐出弁体22は、吐出孔21内に上方から挿入された軸部22aと、軸部22aの上端部から径方向外側に向かって突出し、第1吐出孔21a内に着座した環状弁22bと、を備えている。
軸部22aの下端部は、頂壁部20aよりも下方に突出していると共に、第2吐出孔21bよりも径方向外側に拡径している。これにより、吐出弁体22は、上方への抜け止めがされた状態で、吐出孔21内に挿入されている。なお、内容物は、軸部22aと第2吐出孔21bに形成された上記吐出溝24との間の隙間を通じて環状弁22b側に移動する。環状弁22bは、外縁部が第1吐出孔21a内に着座していると共に、内容物に押し上げられることで上方に弾性変形可能とされている(図10参照)。これにより、吐出孔21を通じて内容物を外部に吐出することが可能とされる。
(操作部材)
図1及び図4に示すように、操作部材6は、円筒状の操作筒30及び底壁部31を備え、有底円筒状に形成されている。
操作筒30は、容器本体2の下胴部10Aに容器軸O回りに回転自在に装着されている。これにより、容器本体2に対して操作部材6を容器軸O回りに回転操作することが可能とされている。図示の例では、操作筒30は、下胴部10Aに対して例えばアンダーカット嵌合されており、容器本体2からの脱落が防止されている。
底壁部31は、操作筒30の下端部に接続され、容器本体2の下端開口部を下方から塞いでいる。底壁部31の中央部には、後述する連結軸50の下端部を支持する円筒状の支持筒32が上方に向けて突設されている。支持筒32の内側には、上下方向に亘って径方向内側に向けて突出した縦長の支持リブ32aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。
(雄ねじ軸)
雄ねじ軸4は、容器本体2内に上下方向に沿って配設されると共に、容器軸O回りに回転可能に配設され、連結部材7を介して操作部材6の底壁部31上に支持されている。
雄ねじ軸4の上端部は、他の部分よりも外径が縮径し、吐出部材3の挿入筒25内に下方から挿入された円柱状の挿入部35とされている。雄ねじ軸4の下端部には、下方に開口した有頂筒状の連結筒36が接続されている。この連結筒36は、雄ねじ軸4の他の部分よりも外径が拡径している。雄ねじ軸4の外周面のうち挿入部35と連結筒36との間の部分には、上下方向に亘って雄ねじ部4Aが形成されている。
図4及び図5に示すように、連結筒36には、上下方向に亘って径方向内側に向かって突出する縦長の連結リブ37が周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、連結リブ37は周方向に間隔をあけて4つ形成されている。これら連結リブ37は、第2回転方向T2に向いた連結リブ面37aを有している。
(中皿)
図1及び図4に示すように、中皿5は、容器本体2内に摺動自在に嵌合された状態で雄ねじ軸4に螺着され、雄ねじ軸4の回転に伴って容器本体2内を上下方向に移動可能とされている。この際、中皿5は、雄ねじ軸4が第1回転方向T1に回転したときに上昇移動するように、雄ねじ軸4に螺着されている。
中皿5は、雄ねじ軸4に螺着される円筒状のねじ筒部40と、容器本体2の胴部10の内周面に摺接する摺接筒部41と、ねじ筒部40と摺接筒部41とを全周に亘って連結すると共に、内容物を容器本体2内において該中皿5よりも上方に閉じ込める隔壁板42と、を備えている。
ねじ筒部40の内周面には、雄ねじ部4Aに螺合する雌ねじ部40Aが上下方向に亘って形成されている。摺接筒部41は、断面形状が楕円形等の非真円形とされた容器本体2の内周面に全周に亘って摺接している。これにより、摺接筒部41は、容器本体2の内周面によって回り止めがされると共に、容器本体2の内周面でガイドされながら雄ねじ軸4の回転によって上下方向に移動可能とされている。
なお、摺接筒部41の外周面は、上下方向の中間部が径方向内側に若干凹み、上端部及び下端部が胴部10の内周面に摺接している。
隔壁板42は、径方向内端部がねじ筒部40の上端部に全周に亘って接続されていると共に、径方向外端部が摺接筒部41の上端に全周に亘って接続されている。隔壁板42は、中皿5が最上昇位置に達したときに、容器本体2の肩部11に対して下方から接する。これにより、中皿5のそれ以上の上昇が規制される。
また、隔壁板42には、ねじ筒部40と摺接筒部41との間に位置する部分から、上方に向かって突出した突起筒43が形成されている。この突起筒43は、中皿5が最上昇位置に達したときに、容器本体2の口部12と吐出部材3の挿入筒25との間に位置する。これにより、内容物を無駄なく吐出孔21に向けて押し出すことが可能とされている。
なお、本実施形態の中皿5は、本体部5Aと、該本体部5Aを上方側から被覆するように本体部5Aと一体的に成形された弾性材料部5Bと、で構成されている。弾性材料部5Bは、例えばニトリルゴム、ブチルゴム、シリコンゴム、エラストマ等の本体部5Aよりも軟質の弾性変形可能な材料で形成されている。但し、この場合に限定されるものではなく、中皿5を1種類の材料で成形しても良い。
(連結部材)
図1、図4及び図5に示すように、連結部材7は、下端部が操作部材6の支持筒32によって支持され、上端部が雄ねじ軸4に形成された連結筒36内に挿入された円柱状の連結軸50と、連結軸50の上端部と連結筒36とを連結する連結体51と、を備えている。
連結軸50の下端部は、支持筒32内に上方から挿入されている。連結軸50の外周面のうち連結体51よりも下方に位置する部分には、上下方向に亘って径方向外側に向かって突出する縦長の第1縦リブ50aが周方向に間隔をあけて形成されている。これら第1縦リブ50aは、支持筒32に形成された複数の支持リブ32aに対して周方向に係止し合っている。これにより、連結部材7は、操作部材6と共に、第1回転方向T1及び第2回転方向T2に向けて供回りする。
連結体51は、連結軸50の上端部に接続された一対の連結梁51aを備えている。
一対の連結梁51aは、容器軸Oを挟んで径方向に向かい合うように配置されている。これら連結梁51aは、上下方向に幅広とされた弾性変形可能な帯状に形成され、基端部が連結軸50の上端部に接続(一体成型)されると共に、先端部が自由端とされている。これにより、連結梁51aは、先端部が径方向に移動可能に弾性変形可能(撓み変形可能)とされている。また、連結梁51aの先端部には、第1回転方向T1に向いた第1係止面52aを有する係止突起52が形成されている。なお、係止突起52の外面のうち、第1係止面52aを除く部分は、第1係止面52aの径方向外端部から第2回転方向T2に向かうにしたがって径方向内側に湾曲する湾曲面とさされている。
係止突起52は、連結軸50が第1回転方向T1に回転したときに、第1係止面52aが連結リブ37の連結リブ面37aに係止し、連結軸50の回転力を、連結リブ37を介して雄ねじ軸4に伝達する。これにより、操作部材6と雄ねじ軸4とは、連結部材7を介して連結された状態となり、第1回転方向T1に供回りする。
これに対して、連結軸50が第2回転方向T2に回転した際、図6に示すように、係止突起52は第1係止面52aが連結リブ37の連結リブ面37aに係止されることなく、連結リブ37を乗り越えながら第2回転方向T2に回転移動する。なお、上述したように、係止突起52の外面は第1係止面52aを除いて湾曲面とされているので、連結リブ37を乗り越え易い。また、連結梁51aは、連結リブ37を乗り越える際に、先端部が径方向内側に向けて移動するように弾性変形する。従って、連結軸50は第2回転方向T2に空回りした状態となり、連結軸50の回転力が雄ねじ軸4に伝達されない。
以上のことにより、連結リブ37及び連結体51は、中皿5を吐出孔21に向けて移動させる第1回転方向T1に向けて連結部材7が回転したときに、連結部材7及び雄ねじ軸4を第1回転方向T1に供回りさせ、且つ第2回転方向T2に向けて連結部材7が回転したときに、連結部材7を空回りさせるラチェット機構(第1ラチェット部)55として機能する。
ところで、図2及び図3に示すように、雄ねじ軸4の挿入部35には、上下方向に亘って径方向外側に向かって突出する縦長の係止凸部60が周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、係止凸部60は、周方向に間隔をあけて3つ形成されているが、この場合に限定されるものではない。
これら係止凸部60は、第2回転方向T2に向かうにしたがって径方向の外側に突出するように形成されていると共に、第2回転方向T2に向いた第2係止面60aを有している。
図7に示すように、係止凸部60は、雄ねじ軸4が第2回転方向T2に回転したときに、第2係止面60aが挿入筒25に形成された凸リブ26の凸リブ面26aに係止する。これにより、雄ねじ軸4は、第2回転方向T2への回転が規制される。
これに対して、図3に示すように、雄ねじ軸4が第1回転方向T1に回転した場合には、係止凸部60は第2係止面60aが係止されることなく、凸リブ26を乗り越えながら第1回転方向T1に回転移動する。従って、雄ねじ軸4は第1回転方向T1への回転が許容される。
以上のことにより、凸リブ26と係止凸部60とは、第1回転方向T1への雄ねじ軸4の回転を許容し、且つ第2回転方向T2への雄ねじ軸4の回転を規制するラチェット機構(第2ラチェット部)61として機能する。
(弾性部材)
図1、図4及び図8に示すように、弾性部材8は、連結部材7に装着された内側リング(装着筒)70と、容器本体2の内側に装着された外側リング71と、内端部72aが内側リング70に連結され、且つ外端部72bが外側リング71を介して容器本体2に連結された弾性梁72と、を備えている。
内側リング70は、上下で径が異なる二段筒とされており、下側部分70aが操作部材6の支持筒32を径方向外側から囲み、上側部分70bが連結部材7の連結軸50に装着されている。
内側リング70の上側部分70bには、上下方向に亘って径方向内側に向かって突出する縦長の第2縦リブ70cが周方向に間隔をあけて形成されている。これら第2縦リブ70cは、連結軸50に形成された複数の第1縦リブ50aに対して周方向に係止し合っている。これにより、内側リング70は、第1回転方向T1及び第2回転方向T2に向けて、操作部材6及び連結部材7と共に供回りする。
外側リング71の外周面には、上下方向に亘って径方向外側に向かって突出した回り止め突起71aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。これら回り止め突起71aは、容器本体2の複数のガイドリブ13に対して周方向に係止し合っている。これにより、外側リング71は、容器軸O回りの回転が規制されている。
弾性梁72は、上下方向に幅広とされた弾性変形可能な帯状に形成されていると共に、内端部72aが内側リング70の下側部分70aに連結され、外端部72bが外側リング71に連結されている。この際、弾性梁72は、張った状態に形成されているのではなく、波状にうねるように十分な長さを有した状態で、下側部分70a及び外側リング71に連結されている。従って、弾性梁72は、連結部材7が容器軸O回りに回転するにつれて、外端部72bの位置がそのままに内端部72aが回転移動するので、図9に示すように、内側リング70の下側部分70aに巻き付くように弾性変形可能とされている、
なお、図示の例では、弾性梁72は周方向に間隔をあけて3つ設けられている。但し、弾性梁72の個数はこの場合に限定されるものではない。
(オーバーキャップ)
図1及び図2に示すように、オーバーキャップ9は、内キャップ9A及び外キャップ9Bを備えた二重キャップとされている。
内キャップ9Aは、吐出部材3の頂壁部20aを上方から覆う平面視円形状の内側天壁部80と、内側天壁部80の外縁部から下方に向けて突出し、吐出部材3の周壁部20bに例えばアンダーカット嵌合により着脱自在に外嵌される内側周壁部81と、を備えている。なお、内側天壁部80の中央部は、頂壁部20aに形成された窪み部23に倣うように下方に向けて窪んでいる。
外キャップ9Bは、内側天壁部80を上方から覆う平面視円形状の外側天壁部82と、外側天壁部82の外縁部から下方に向けて突出し、吐出部材3の周壁部20b及び内側周壁部81を径方向外側から囲む外側周壁部83と、を備えている。
外側周壁部83と内側周壁部81とは、例えば嵌合や固着等によって一体的に接続されている。これにより、内キャップ9A及び外キャップ9Bは一体に組み合わされている。但し、この場合に限定されるものではなく、例えば内側天壁部80及び外側天壁部82同士が一体に接続されることで、内キャップ9A及び外キャップ9Bが一体に組み合わされていても構わない。
なお、オーバーキャップ9は、二重キャップである必要はなく、例えば内キャップ9Aと外キャップ9Bとを一体成型(1パーツ)したキャップとしても良い。
(繰出容器の使用)
次に、上述したように構成された繰出容器1を使用する場合について説明する。
この場合には、図10に示すように、オーバーキャップ9を取り外した後、容器本体2に対して操作部材6を第1回転方向T1に回転させる。これにより、連結部材7を第1回転方向T1に回転させることができると共に、図5に示すように、ラチェット機構55を介して雄ねじ軸4を第1回転方向T1に回転させることができる。これにより、図1に示すように、中皿5を吐出孔21に向けて上昇移動させることができ、内容物を上方に押し上げることができる。
押し上げられた内容物は、図10に示す矢印のように、挿入筒25の吐出窓25a及び吐出溝24を通過した後、環状弁22bを押し上げながら窪み部23に吐出される。その結果、容器本体2内の内容物を、吐出孔21を通じて外部に吐出することができる。
ところで、内容物を吐出する際、図9に示すように、弾性部材8の弾性梁72は、内端部72aが連結部材7と供回りする内側リング70に連結され、外端部72bが回転しない外側リング71に連結されているので、連結部材7の第1回転方向T1への回転に伴って徐々に弾性変形する。具体的には、弾性梁72は、波状にうねるように十分な長さを有しているので、外端部72bの位置はそのままに、内端部72aが第1回転方向T1に回転移動し、内側リング70に巻き付くように弾性変形する。そして、弾性梁72が弾性限度まで変形した時点で、連結部材7のそれ以上の回転を規制する。これにより、操作部材6の回転角度を一定の回転角度に規制することができる。従って、1回の操作での中皿5の上昇量を規定することができ、定量の内容物を吐出することができる。
特に、弾性梁72は内側リング70に巻き付くように弾性変形するので、弾性梁72が局所的に過度に弾性変形することを抑制できる。そのため、弾性梁72の作動信頼性を向上することができると共に、連結部材7の回転量をより一層精度良く規制することができる。
内容物の吐出後、操作部材6の回転操作を解除すると、弾性限度まで変形した弾性梁72が復元変形して、内端部72aが第2回転方向T2に向けて回転移動する。これにより、連結部材7及び操作部材6を第2回転方向T2に向けて逆回転させることができ、操作部材6を回転前の状態に復帰させることができる。
また、連結部材7が第2回転方向T2に回転した場合には、図6に示すように、ラチェット機構55が連結部材7を空回りさせる。つまり、係止突起52の第1係止面52aが連結リブ37の連結リブ面37aに係止されることなく、係止突起52が連結リブ37を乗り越えながら第2回転方向T2に回転移動するので、連結軸50が第2回転方向T2に空回りする。
従って、連結部材7の回転力が雄ねじ軸4に伝達されてしまうことを防止でき、中皿5が吐出孔21から離間するように下降移動することを防止できる。
これにより、次回に操作部材6を第1回転方向T1に回転させたときに、直ちに内容物を吐出孔21から吐出することができ、内容物をスムーズに吐出できる。また、吐出孔21に向かう方向にだけ中皿5を移動させることができるので、操作性に優れている。
さらに、操作部材6を第1回転方向T1に向けて、一定の回転角度ずつ連続的に繰り返し回転させることで、定量の内容物を順次吐出でき、まとまった量の内容物を容易且つ精度良く吐出することができる。従って、より一層の優れた操作性を具備することができる。
さらに、連結部材7は第2回転方向T2に向けて空回りするので、雄ねじ軸4が第2回転方向T2に回転することを抑制することができるが、仮に雄ねじ軸4が第2回転方向T2に回転した場合であっても、図7に示すように、ラチェット機構61が第2回転方向T2に回転することを規制する。つまり、係止凸部60の第2係止面60aが挿入筒25に形成された凸リブ26の凸リブ面26aに係止するので、雄ねじ軸4が第2回転方向T2に回転することを規制する。
従って、中皿5が下降移動することを、より確実に防止することができ、内容物をより一層スムーズに吐出することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、吐出孔21を吐出弁体22で開閉自在に塞ぐ構成としたが、吐出弁体22を設けなくても構わない。この場合、例えばスリット状の吐出孔とすることで、内容物の乾燥等を適切に防止することが可能である。
また、連結部材6と雄ねじ軸4とを別体としたが、これらは一体に形成されていても構わない。
O…容器軸
T1…第1回転方向
T2…第2回転方向
1…繰出容器
2…容器本体
3…吐出部材
4…雄ねじ軸(ねじ軸)
5…中皿
6…操作部材
7…連結部材
8…弾性部材
21…吐出孔
25…挿入筒
55…ラチェット機構(第1ラチェット部)
61…ラチェット機構(第2ラチェット部)
70…内側リング(装着筒)
72…弾性梁

Claims (3)

  1. 内容物が収容される容器本体と、
    前記内容物を吐出する吐出孔が形成された吐出部材と、
    前記容器本体内に容器軸方向に沿って延設され、且つ前記容器軸回りに回転自在に配設されたねじ軸と、
    前記容器本体内に摺動自在に嵌合された状態で前記ねじ軸に螺着され、前記ねじ軸の回転に伴って前記容器本体内を前記容器軸方向に移動する中皿と、
    前記容器本体に前記容器軸回りに回転自在に装着された操作部材と、
    前記操作部材に伴って前記容器軸回りに回転すると共に、前記操作部材と前記ねじ軸とを連結する連結部材と、
    前記連結部材と前記容器本体とを連結すると共に、前記連結部材の回転量を規制する弾性部材と、を備え、
    前記連結部材と前記ねじ軸との間には、前記容器軸回りに沿う回転方向のうち、前記中皿を前記吐出孔に向けて移動させる第1回転方向に向けて前記連結部材が回転したときに、前記連結部材及び前記ねじ軸を供回りさせ、且つ前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に向けて前記連結部材が回転したときに、前記連結部材を空回りさせる第1ラチェット部が設けられていることを特徴とする繰出容器。
  2. 請求項1に記載の繰出容器において、
    前記吐出部材には、前記ねじ軸が挿入される挿入筒が設けられ、
    前記挿入筒と前記ねじ軸との間には、前記第1回転方向への前記ねじ軸の回転を許容し、且つ前記第2回転方向への前記ねじ軸の回転を規制する第2ラチェット部が設けられていることを特徴とする繰出容器。
  3. 請求項1又は2に記載の繰出容器において、
    前記弾性部材は、
    前記連結部材に装着された装着筒と、
    内端部が前記装着筒に連結され、且つ外端部が前記容器本体に連結された弾性梁と、を備え、
    前記弾性梁は、前記連結部材が回転したときに前記装着筒に巻き付くように弾性変形することを特徴とする繰出容器。
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