JP2015126542A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体内に侵入した水を適正に外部に排出することができる電気接続箱を提供することを目的とする。
【解決手段】電気接続箱1は、内部の収容空間部5に電子部品を収容する筐体2と、筐体2の鉛直方向下側に設けられ、当該筐体2を車両の所定の位置に固定する取付足部4とを備え、取付足部4は、鉛直方向下端部が閉塞した筒状に形成され、内部に形成される排水空間部6が収容空間部5と連通すると共に、鉛直方向下部に排水空間部6と連通する排水口7が形成されることを特徴とする。したがって、電気接続箱1は、筐体内2に侵入した水を適正に外部に排出することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来の電気接続箱として、例えば、特許文献1には、電気部品等を収納する箱本体と、該箱本体の下面に着脱自在に装着される固定用の取付ブラケットと、箱本体の下面に装着されるアンダーカバーとを備える電気接続箱が開示されている。この電気接続箱は、箱本体と取付ブラケットには、該取付ブラケットが適正な状態に装着されたとき1本の溝部として連続し、不適正な状態に装着されたとき不連続となる溝部がそれぞれ形成され、アンダーカバーには、箱本体側の溝部と取付ブラケット側の溝部が1本に連続したとき、その1本に連続した溝部に嵌まる凸部が設けられている。
特開2008−160924号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の電気接続箱は、上記構成により生産性の向上や車体取付時の信頼性の向上を図っているが、例えば、筐体内部に水が浸入することを想定して当該侵入した水を適正に排出することが望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、筐体内に侵入した水を適正に外部に排出することができる電気接続箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、内部の収容空間部に電子部品を収容する筐体と、前記筐体の鉛直方向下側に設けられ、当該筐体を車両の所定の位置に固定する取付足部とを備え、前記取付足部は、鉛直方向下端部が閉塞した筒状に形成され、内部に形成される排水空間部が前記収容空間部と連通すると共に、鉛直方向下部に前記排水空間部と連通する排水口が形成されることを特徴とする。
また、上記電気接続箱では、前記筐体の内部で前記収容空間部を区画する鉛直方向底面は、前記取付足部の前記排水空間部側に向けて液体を誘導する勾配が設けられるものとすることができる。
また、上記電気接続箱では、前記取付足部は、前記鉛直方向に沿って設けられる補強壁を有し、当該補強壁によって前記排水空間部が複数の分割空間部に区画され、各分割空間部にそれぞれ前記排水口が形成されるものとすることができる。
また、上記電気接続箱では、前記排水口は、前記補強壁側に開口するものとすることができる。
本発明に係る電気接続箱は、収容空間部内に侵入した水を、電子部品が収容される当該収容空間部から比較的に離れた位置にある取付足部内の排水空間部の鉛直方向下部に設けられた排水口から筐体の外部に排出することができるので、筐体内に侵入した水を適正に外部に排出することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る電気接続箱の概略構成を表す斜視図である。 図2は、実施形態に係る電気接続箱のロアカバーの斜視図である。 図3は、実施形態に係る電気接続箱のロアカバーの平面図である。 図4は、実施形態に係る電気接続箱の排水口近傍の概略構成図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態に係る電気接続箱の概略構成を表す斜視図である。図2は、実施形態に係る電気接続箱のロアカバーの斜視図である。図3は、実施形態に係る電気接続箱のロアカバーの平面図である。図4は、実施形態に係る電気接続箱の排水口近傍の概略構成図である。
図1に示す本実施形態に係る電気接続箱1は、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネス等の接続処理用部品や、ヒューズ、リレー、電子制御ユニット等の電装品を集約して内部に収容するものである。電気接続箱1は、例えば、車両のエンジンルームや車体の下方部分に設置され、バッテリ等の電源と、車両内に搭載される各種電子機器との間に接続されている。電気接続箱1は、電源から供給された電力を車両内の各種電子機器に分配する。なお、電気接続箱1は、ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックスなどとも呼ばれる場合があるが、本実施形態ではこれらを総称して電気接続箱と呼ぶ。
具体的には、本実施形態の電気接続箱1は、図1、図2、図3に示すように、筐体2と、上側取付部3と、取付足部4とを備える。
筐体2は、内部の収容空間部5(図2、図3等参照)に電子部品を収容する。本実施形態の筐体2は、本体21と、アッパカバー22と、ロアカバー23とを含んで構成される。ここでは、筐体2は、本体21、アッパカバー22、及び、ロアカバー23が分割された3層分割構造となっている。
本体21は、収容空間部5を形成する主たる部材である。本体21は、略ロの字型に形成された側壁21aを含んで構成される。本体21は、当該側壁21aによって両端が開口した矩形筒状に形成される。本体21は、この電気接続箱1がエンジンルーム等に接続された状態で、鉛直方向上側、及び、鉛直方向下側に開口が位置する。
アッパカバー22は、本体21の鉛直方向上側の開口を塞ぐ蓋状の部材である。アッパカバー22は、略ロの字型に形成された矩形枠状部22aと、当該矩形枠状部22aの一方の開口を閉塞する天井面22bとを含んで構成される。アッパカバー22は、当該矩形枠状部22a、及び、天井面22bよって一端が開口し他端が閉塞した矩形筒状に形成される。
ロアカバー23は、本体21の鉛直方向下側の開口を塞ぐ皿状(トレイ状)の部材である。ロアカバー23は、略ロの字型に形成された矩形枠状部23aと、当該矩形枠状部23aの一方の開口を閉塞する底面23bとを含んで構成される。ロアカバー23は、当該矩形枠状部23a、及び、底面23bよって一端が開口し他端が閉塞した矩形筒状に形成される。
筐体2は、本体21の鉛直方向上側の開口とアッパカバー22の開口とが対向し、本体21の鉛直方向下側の開口とロアカバー23の開口とが対向するようにして、アッパカバー22が本体21の鉛直方向上側に組み付けられ、ロアカバー23が本体21の鉛直方向下側に組み付けられる。筐体2は、本体21に対して、種々の形式の係止機構24を介して、アッパカバー22、ロアカバー23が係止される。
筐体2は、本体21、アッパカバー22、ロアカバー23が一体となって内部が中空の矩形箱状(略直方体形状)をなす。筐体2は、本体21の側壁21a、アッパカバー22の矩形枠状部22a、天井面22b、ロアカバー23の矩形枠状部23a、底面23bによって内部に電子部品を収容するための収容空間部5が区画される。筐体2は、所定の箇所、例えば、ロアカバー23に電線等を導出入するための開口部25が形成されている。
上側取付部3は、筐体2の鉛直方向上側に設けられ、当該筐体2を車両の所定の位置に固定するものである。ここでは、上側取付部3は、本体21の側壁21aから鉛直方向上側に突出するように当該側壁21aと一体で形成される。取付足部4は、筐体2の鉛直方向下側に設けられ、当該筐体2を車両の所定の位置に固定するものである。ここでは、取付足部4は、ロアカバー23の矩形枠状部23aと底面23bとが接続する角部近傍から鉛直方向下側に突出するように当該矩形枠状部23a、底面23bと一体で形成される。筐体2は、上側取付部3、取付足部4が車両のエンジンルーム等の固定部にボルト等を介して締結されることで、所定の位置に固定される。
ところで、この電気接続箱1は、例えば、筐体2の本体21とアッパカバー22、ロアカバー23との接続部分の壁が二重壁とされるなど、収容空間部5内への水の侵入を阻止するための防水構造を備えた防水ボックスとなっているが、収容空間部5内に水が浸入することを想定して、当該収容空間部5内に侵入した水を適正に外部に排水することが望まれる。
そこで、本実施形態の電気接続箱1は、取付足部4を筒状に形成し、所定の排水構造が設けられることで、筐体2内に侵入した水を適正に外部に排出することができるようにしている。
具体的には、取付足部4は、鉛直方向下端部が閉塞した中空筒状に形成され、内部に排水空間部6(図3参照)が形成される。当該排水空間部6は、収容空間部5と連通する。そして、取付足部4は、鉛直方向下部に排水空間部6と連通する排水口7が形成される。
より詳細には、取付足部4は、4枚の側壁4a、4b、4c、4dを有する。側壁4aは、ロアカバー23の矩形枠状部23aから連続するようにして鉛直方向下側に向けて延設される。側壁4bは、水平方向に対して側壁4aと間隔をあけて対向し、ロアカバー23の底面23bから連続するようにして鉛直方向下側に向けて延設される。側壁4c、及び、側壁4dは、水平方向に対して互いに間隔をあけて対向し、ロアカバー23の底面23bから連続するようにして鉛直方向下側に向けて延設される。側壁4c、側壁4dは、ともに側壁4aと側壁4bとの間に位置し当該側壁4aと当該側壁4bとをつなぐようにして形成される。取付足部4は、側壁4a、4b、4c、4dによって水平方向の断面が略矩形状に形成されると共に、鉛直方向下側に向けて徐々にすぼまり、鉛直方向最下端が閉塞した形状となっている。取付足部4は、側壁4a、4b、4c、4dによって内部に排水空間部6が区画され、当該排水空間部6が筐体2内部の収容空間部5と連通している。排水口7は、取付足部4の鉛直方向最下部に設けられ排水空間部6と連通する。つまり、収容空間部5、排水空間部6、及び、排水口7は、鉛直方向上側から収容空間部5、排水空間部6、排水口7の順で空間として連続している。
なお、本実施形態では、筐体2の内部で収容空間部5を区画する鉛直方向底面、すなわち、ロアカバー23の底面23bは、上記取付足部4の排水空間部6側に向けて液体を誘導する勾配(水勾配)が設けられる。底面23bは、当該収容空間部5を区画する面、すなわち、収容空間部5と対向する内部側の面(ここでは鉛直方向上側の面)に上記勾配が形成される。
さらに、本実施形態の取付足部4は、補強壁4eを有する。ここでは、補強壁4eは、2枚が設けられる。各補強壁4eは、水平方向に対して側壁4c側壁4dに間隔をあけて対向し鉛直方向に沿って設けられる。各補強壁4eは、ともに側壁4aと側壁4bとの間に位置し当該側壁4aと当該側壁4bとをつなぐようにして形成される。一対の補強壁4eは、鉛直方向上端部が補強上部壁4f(図3参照)によって連結されている。ここでは、側壁4bは、当該一対の補強壁4eの間の領域が切り欠かれた形状となっている。この結果、本実施形態の排水空間部6は、当該一対の補強壁4eによって複数の分割空間部6a、6bに区画される(図3等参照)。つまり、排水空間部6は、一対の補強壁4eによって分割空間部6aと分割空間部6bとの二股に分かれている。2つの分割空間部6a、6bは、共に収容空間部5と連通している。
そして、本実施形態の取付足部4は、各分割空間部6a、6bにそれぞれ排水口7が1つずつ形成される(図3等参照)。各排水口7は、図4に示すように、各補強壁4e側に開口する。分割空間部6aに対して形成される排水口7と分割空間部6bに対して形成される排水口7とは、水平方向に対して互いに対向する。
上記のように構成される電気接続箱1は、収容空間部5内に水が浸入してしまった場合、当該侵入した水は、自重によって、当該収容空間部5の鉛直方向下側に位置する取付足部4内の排水空間部6に向けて落下、移動していく。このとき、電気接続箱1は、ロアカバー23の底面23bに排水空間部6側に向けた勾配が設けられているので、当該底面23b上に落下した水は、この勾配によって排水空間部6側に案内される。そして、排水空間部6に到達した水は、排水空間部6内に一旦貯留される。つまり、当該排水空間部6は、筐体2内に侵入した水の一時貯留部として機能する。このとき、排水空間部6に到達した水は、分割空間部6a側と分割空間部6b側とに2系統に分かれて貯留される。そして、排水空間部6に貯留された水は、鉛直方向下部の各排水口7から筐体2の外部に排出される。つまり、排水口7は、水抜き孔として機能する。
以上で説明した電気接続箱1によれば、内部の収容空間部5に電子部品を収容する筐体2と、筐体2の鉛直方向下側に設けられ、当該筐体2を車両の所定の位置に固定する取付足部4とを備え、取付足部4は、鉛直方向下端部が閉塞した筒状に形成され、内部に形成される排水空間部6が収容空間部5と連通すると共に、鉛直方向下部に排水空間部6と連通する排水口7が形成される。したがって、この電気接続箱1は、取付足部4を筒状とすることで当該取付足部4の強度を向上した上で、収容空間部5内に侵入した水を、電子部品が収容される当該収容空間部5から比較的に離れた位置にある取付足部4内の排水空間部の鉛直方向下部に設けられた排水口7から筐体2の外部に排出することができるので、筐体2内に侵入した水を適正に外部に排出することができる。また、この電気接続箱1は、筐体2内に侵入した水の量が相対的に多くなった場合には、当該侵入した水を、電子部品が収容される当該収容空間部5から比較的に離れた位置にある取付足部4内の排水空間部6に一旦集めた後に排水口7から外部に排出することができる。この場合、電気接続箱1は、電子部品を収容する収容空間部5から排水空間部6に一旦隔離した後、排水口7から筐体2の外部に排出することができるので、この点でも、筐体2内に侵入した水を適正に外部に排出することができる。また、この電気接続箱1は、筐体2内に侵入した水を外部に排出するための排水口7が、排水空間部6を挟んで収容空間部5から比較的に離れた位置にあるので、仮に排水口7から排水空間部6側に水が浸入してしまった場合でも当該逆流した水から電子部品を保護することができる。
さらに、以上で説明した電気接続箱1によれば、筐体2の内部で収容空間部5を区画する鉛直方向底面である底面23bは、取付足部4の排水空間部6側に向けて液体を誘導する勾配が設けられる。したがって、電気接続箱1は、筐体2内に侵入し底面23b上に落下した水を当該勾配によって排水空間部6側に案内することができるので、筐体2内に侵入した水の排水性を向上することができる。
さらに、以上で説明した電気接続箱1によれば、取付足部4は、鉛直方向に沿って設けられる補強壁4eを有し、当該補強壁4eによって排水空間部6が複数の分割空間部6a、6bに区画され、各分割空間部6a、6bにそれぞれ排水口7が形成される。したがって、電気接続箱1は、補強壁4eによって取付足部4を補強しさらに強度を向上することができると共に、その上で、筐体2内に侵入した水を、排水空間部6の各分割空間部6a、6bを介して複数系統(ここでは2系統)で外部に排水することができる。この結果、電気接続箱1は、複数系統のうちのいずれかが詰まってしまった場合でも他の系統で排水を継続することができるのでこの点でも筐体2内に侵入した水を適正に外部に排出することができる。
さらに、以上で説明した電気接続箱1によれば、排水口7は、補強壁4e側に開口する。したがって、この電気接続箱1は、当該排水口7を介して排水空間部6側に水が浸入(逆流)しにくい構成とすることができ、この点でも排水性を向上することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る電気接続箱は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、筐体2は、本体21、アッパカバー22、及び、ロアカバー23が分割された3層分割構造となっているものとして説明したがこれに限らない。そして、取付足部4は、ロアカバー23に設けられるものとして説明したが、筐体2の鉛直方向下側に設けられていればこれに限らない。
また、以上の説明では、取付足部4は、補強壁4eを有するものとして説明したが、補強壁4eを有さない構成であってもよい。
1 電気接続箱
2 筐体
3 上側取付部
4 取付足部
4e 補強壁
5 収容空間部
6 排水空間部
6a、6b 分割空間部
7 排水口
23b 底面

Claims (4)

  1. 内部の収容空間部に電子部品を収容する筐体と、
    前記筐体の鉛直方向下側に設けられ、当該筐体を車両の所定の位置に固定する取付足部とを備え、
    前記取付足部は、鉛直方向下端部が閉塞した筒状に形成され、内部に形成される排水空間部が前記収容空間部と連通すると共に、鉛直方向下部に前記排水空間部と連通する排水口が形成されることを特徴とする、
    電気接続箱。
  2. 前記筐体の内部で前記収容空間部を区画する鉛直方向底面は、前記取付足部の前記排水空間部側に向けて液体を誘導する勾配が設けられる、
    請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記取付足部は、前記鉛直方向に沿って設けられる補強壁を有し、当該補強壁によって前記排水空間部が複数の分割空間部に区画され、各分割空間部にそれぞれ前記排水口が形成される、
    請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記排水口は、前記補強壁側に開口する、
    請求項3に記載の電気接続箱。
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