JP5429557B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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本発明は、自動車等に搭載される電気接続箱に係り、特に、防水構造を備えた電気接続箱に関する。
自動車には、ヒューズボックス、リレーボックス、ジャンクションボックス等の電気接続箱が、車室内やエンジンルーム等に適当なスペースを確保して装着されている。このような電気接続箱は、それぞれ有底の箱形状とされた二つのケースが各開口側を互いに重ね合わせて組み付けられることにより構成された箱本体を備えている。箱本体の内部には、バスバーや単芯線等からなる電気回路が収容される一方、ケースの底壁部には、ヒューズ装着部やコネクタ装着部等の多数の電気部品装着部が外面に開口して形成される。そして、それら電気部品装着部に装着された電気部品が内部の電気回路に接続される。
ところで、電気接続箱を構成するケースの底壁部には、例えばヒューズ装着部を外方からカバーするカバー部材やワイヤーハーネスを固定するためのプロテクタ等の別部材が取り付けられる場合がある。このような別部材を装着する際には、かかる別部材を装着状態に保持するために、別部材に対して係止されるロック爪を、ケースの底壁部に形成することが多い。
ところが、かかるロック爪は、ケースの成形時にオーバーハング状に突設されることから、成形型にアンダーカット部分が必要とされる。それ故、ロック爪の形成部位において、ケースの成形型の型抜きを可能とするために、ケースの表面に開口する型抜穴の形成が避けられず、この型抜穴からの電気接続箱内部への水の浸入が問題となっていた。
特に、配設スペースの関係上、二つのケースの組み付け方向が略水平方向となるように、電気接続箱が装着される縦型配置の場合は、ケースの底壁部外面を伝って流下する水が、底壁部に開口した型抜穴から電気接続箱内に浸入し易くなることから、縦型配置の場合に特別な対策が望まれていたのである。
なお、特開平7−39047号公報(特許文献1)には、ケースの底壁部の内面において、ロック爪成形用の型抜穴の直下に排水用のガイドリブを突出形成して、型抜穴から電気接続箱の内部に浸入した水を、内部の電気回路を避けた周壁部分に案内する構造が提案されている。
しかし、特許文献1に記載の排水構造は、内部に浸入した水の電気回路への悪影響を回避するものに過ぎず、型抜穴からの電気接続箱内部への水の浸入を防止するものではなかった。従って、型抜穴から電気接続箱の内部へ水が浸入してしまう以上、それらの水の水蒸気が問題を誘発したり、或いは内部に溜まった水が結露して内部の電気回路がショートするおそれを完全に回避することができなかった。
特開平7−39047号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、二つのケースの組み付け方向が略水平方向となるように縦型配置される電気接続箱において、ケースの底壁部に開口形成された型抜穴からの水の浸入を、簡単な構造で防止することが出来る、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、底壁部の外縁に周壁部が一体形成されたケースの二つを各開口側で略水平方向に重ね合わせて互いに組み付けることにより縦型配置の箱本体が構成されており、該箱本体の内部に電気回路が収容されている一方、前記二つのケースのうち少なくとも一方のケースの前記底壁部の外面に複数の電気部品装着部が形成されており、前記一方のケースの外面に装着される別部材に対して係止されて該別部材を装着状態に保持するロック爪が、前記底壁部を貫通する型抜穴を伴って形成されている電気接続箱において、前記複数の電気部品装着部のうちの少なくとも一つを、前記一方のケースの前記底壁部における前記型抜穴の上方に位置して、前記底壁部の外面に突出するフード部を備えて形成すると共に、前記フード部の外周面から水平方向両側で斜め下方に傾斜してそれぞれ延び出す一対の浸水防止壁を一体形成したことを特徴とする。
本態様では、型抜穴の上方に位置して電気部品装着部のフード部が形成されていることから、ケースの底壁部の外面を伝って流下する水が直線的に型抜穴の開口部に至ることが、フード部の存在によって防止される。しかも、このフード部から両側に延び出して一対の浸水防止壁が一体形成されていることにより、それらフード部と一対の浸水防止壁が協働して、型抜穴をあたかも傘で覆うようにして広がる傘構造体を構成する。そして、このフード部と一対の浸水防止壁によって構成された傘構造体の存在によって、上方から直線的に型抜穴にまで導かれる水の流れが防止されるだけでなく、傘構造体の両端縁部となる一対の浸水防止壁の各延出先端部に導かれて、そこから下方に向かって、型抜穴から外方に外れた位置で流下されることとなる。これにより、電気部品装着部を巧く利用して、ケースの底壁部の外面を上方から下方に流下する水を、型抜穴からできるだけ離隔した部分に効率的に案内し、型抜穴への水の浸入を確実に防止できる。また、一対の浸水防止壁が、フード部と一体形成され、且つ斜め下方に向かって延び出していることから、フード部の外周面を伝って周方向に回り込むようにして、水が型抜穴へ向かって導かれることも確実に防止することができる。
しかも、一対の浸水防止壁が電気部品装着部のフード部に一体形成されていることから、これら浸水防止壁とフード部との相互間で補強効果が発揮される。それ故、例えば、一対の浸水防止壁を形成することにより、フード部の強度や剛性を確保しつつ、フード部の肉厚寸法を従来構造よりも薄肉にすることも可能となる。また、浸水防止壁をそれ程肉厚にしなくとも、浸水防水壁自体の強度や剛性を確保することが出来、少ない材料で目的とする浸水防止壁を形成することも可能となる。
また、電気部品装着部のフード部に対して、型抜穴から延び出す一対の浸水防止壁を一体形成するだけで、型抜穴の防水構造が構成されることから、電気接続箱の底壁部における空きスペースを有効に利用しつつ、部品点数の増加を伴うこともなく効率的で確実な防水構造を実現できる。なお、一方のケースの底壁部の外面に取り付けられる別部材には、電気部品装着部の開口部を覆うカバー部材やハーネスを固定するプロテクタ等が含まれる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載の電気接続箱であって、前記フード部における前記底壁部からの突出高さに比して、前記一対の浸水防止壁における前記底壁部からの突出高さが小さくされている。
本態様によれば、型抜穴の防水効果を充分に確保しつつ、ケースの底壁部に設けられる電気部品装着部に対する電気部品の着脱等の各種の作業性も良好に発揮される。即ち、ケースの底壁部の外面に沿った水の流下は、一対の浸水防止壁においても、ケース底壁部から大きく離れることなく浸水防止壁の基端近くによって案内される。一方、ケースの底壁部に設けられた電気部品装着部に対する電気部品の着脱等の作業は、ケースの底壁部からある程度離れた領域で行われることが多い。それ故、一対の浸水防止壁の高さ寸法を小さくすることで、浸水防止壁において目的とする水の案内作用を充分に維持したままで、電気部品装着部に対する電気部品の着脱等の作業性が浸水防止壁で阻害されることを回避することが可能となる。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載の電気接続箱であって、縦型配置される前記箱本体の装着状態での高さ方向において、前記一対の浸水防止壁の延出先端部が、前記フード部における最下端にまで達する位置まで延びている。
本態様によれば、型抜穴と一対の浸水防止壁の下端との上下方向での離隔距離が、型抜穴の上方に位置するフード部によって制限されてしまうことがない。即ち、型抜穴の上方において、フード部の最下端を型抜穴の近くに設定することで、型抜穴と一対の浸水防止壁の下端とを上下方向で充分に接近位置させることが出来る。それ故、型抜穴に対して一対の浸水防止壁の下端が上下方向で大きく離れてしまって、浸水防止壁の下端から再びケース底壁部の外面に沿って流下する水が型抜穴に向かって流れ込むことを効果的に防止することが可能となる。
本発明の第四の態様は、前記第一〜三の何れか一の態様に記載の電気接続箱であって、前記別部材が前記型抜穴の下方に設けられた他の電気部品装着部の開口を覆蓋するカバー部材であって、縦型配置される前記箱本体の装着状態において、前記カバー部材が水平方向に延びる上辺部を備えており、該上辺部において前記ロック爪に係止されるロック片が設けられていると共に、前記一対の浸水防止壁の延出先端部が、それぞれ、前記カバー部材の上辺部における水平方向の両端部を超える長さで延びている。
本態様によれば、一対の浸水防止壁の先端から流下した水が、カバー部材の上辺部に至り、かかる上辺部に沿って型抜穴に導かれることが防止される。即ち、一対の浸水防止壁の先端から流下した水が、仮に、カバー部材に至るとしても、その至った位置が、カバー部材においてロック爪へ係止されるロック片が設けられた上辺部を外れてそれよりも下方とされることから、当該位置よりも上方に位置することとなる型抜穴にまでは、カバー部材を伝って水が導かれることがない。
本発明の第五の態様は、前記第一〜四の何れか一の態様に記載の電気接続箱であって、前記電気部品装着部の前記フード部が、各平行な一対の上下壁部と一対の側壁部を有する矩形筒体形状とされており、前記一対の側壁部から外方に延び出す一対の前記浸水防止壁が形成されている。
本態様によれば、電気部品装着部の上方からケースの底壁部の外面に沿って流下される水を、フード部の上壁部から左右の側壁部を経て、一対の浸水防止壁にまで、効果的に導き、型抜穴を外れた位置において、浸水防止壁から下方に導くことが可能となる。より好適には、かかる電気部品装着部は、上下壁部が左右側壁部よりも周方向に長くされた横長のフード部をもって形成され、これにより、フード部の横長寸法を効果的に利用し、一対の浸水防止壁と協働して、型抜穴を外れた位置まで流下水を導く傘構造体を、一層効率的に且つ高強度をもって形成することが可能となる。
本発明によれば、縦型配置された電気接続箱において、ケースの底壁部に開口形成された型抜穴への水の浸入を、特定位置に形成した電気部品装着部のフード部と該フード部に一体形成した特定構造の一対の浸水防止壁との協働作用によって構成された傘構造体により、確実に防止することができる。
本発明の第一の実施形態としての電気接続箱の平面図。 図1においてカバーを外した平面図。 図1におけるIII−III断面図。 図1におけるIV−IV断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜図4には、本発明に従う構造を有する電気接続箱の一実施形態として、自動車の車室内やエンジンルーム内に搭載される電気接続箱10が、それぞれ概略的に示されている。かかる電気接続箱10は、中空構造の箱本体12に対して、バスバー13を組み付けたバスバー絶縁板14や、図示しない単芯線が配索された単芯線配索板16が収容配置されており、それらのバスバー13や単芯線によって通電用の電気回路が形成されている。
箱本体12は、それぞれ矩形開口箱形状とされた第一のケース18と第二のケース20の二つのケースを組み合わせることによって構成されている。第一のケース18は、底壁部22とその外縁に一体形成された周壁部24を備えた有底の開口した矩形箱形状とされていると共に、第二のケース20も同様に、底壁部26とその外縁に一体形成された周壁部28を備えた有底の開口した矩形箱形状とされている。そして、これら第一のケース18と第二のケース20が、互いの開口側で重ね合わされ、各周壁部24,28で嵌め合わされることによって相互に組み付けられている。
また、図面に明示はされていないが、電気接続箱10には、第一及び第二のケース18,20の周壁部24,28に対してブラケットが装着されるようになっている。そして、かかる電気接続箱10は、ブラケットを介して、自動車のボデー等に対して固定的に取り付けられるようになっている。ここにおいて、電気接続箱10は、かかる取付状態下、第一のケース18と第二のケース20の重ね合わせ方向が水平方向とされて、収容されたバスバー絶縁板14や単芯線配索板16が鉛直方向に広がるようにされて、縦型配置の電気接続箱とされる。
また、これら第一のケース18と第二のケース20には、各底壁部22,26において、電気接続箱10の内部に収容された電気回路に対して、外部の通電線や別体の外部の電気部品等を接続装着する複数の電気部品接続部が形成されている。具体的には、例えば、ヒューズが取り付けられるヒューズ装着部30や、外部の電線の末端に装着された接続コネクタが取り付けられるコネクタ装着部32がこれらの電気部品装着部を構成する。なお、電気部品装着部には、ヒューズ装着部30やコネクタ装着部32の他、図示しないリレー装着部なども含まれ得る。また、これらの電気部品接続部においては、箱本体12の内部にバスバー13や図示しない単芯線から構成される電気回路に導通された、接続用の接続端子34が露出配置されている。
特に、本実施形態では、第一のケース18の底壁部22において、その下部領域の比較的広い部分に位置して、ヒューズ装着部30が複数集まって形成されている。そして、これら複数のヒューズ装着部30には、全てのヒューズ装着部30を覆う別部材としてのカバー部材36が着脱可能に装着されている。
このカバー部材36は、浅底の皿形状を有しており、その開口部を第一のケース18の底壁部22に向けて、開口端面を底壁部22の外面に重ね合わせることで、複数のヒューズ装着部30を全体に亘って覆って装着されている。カバー部材36の底辺部38は、最も幅広で左右に直線的に延びており、この底辺部38の左右両端から上方に立ち上がる左右両側の側辺部40,41は、高さ方向の中間部分で内方に段差状に入り込んで次第に幅方向が上方に行くに従って小さくされている。そして、カバー部材36の最も上端部に位置する上辺部42は、底辺部38よりも小さい左右幅寸法を有しており、水平方向に直線的に延びている。
この上辺部42の中間部分に位置して、カバー部材36を底壁部22に対する装着状態に保持するためのロック部44が設けられている。かかるロック部44は、カバー部材36の上辺部42の周壁から、第一のケース18の底壁部22に向かって突出するロック片46と、第一のケース18の底壁部22の対応位置に形成されて該ロック片46が係止されるロック爪48とによって構成されている。ロック片46の先端突起49がロック爪48に係止されることで、カバー部材36が第一のケース18の底壁部22への装着状態に保持されるようになっている。
ここにおいて、第一のケース18の底壁部22には、ロック爪48の形成部位において、底壁部22を内外に貫通する型抜穴50が形成されている。即ち、ロック爪48は、そのオーバーハングの形状故に、成形型においてアンダーカットが必要となるから、ロック爪48の形成部位において、離型を可能とするために型抜穴50を形成する必要がある。なお、ロック部44が、カバー部材36の上辺部42に形成されるのは、重力作用によるカバー部材36の外れに対する抵抗モーメントを効果的に得ることが出来るからである。本実施形態では、同様の構造とされたロック部52がカバー部材36の底辺部38の幅方向略中央部分にもう一つ設けられている。このようなロック部は、その他適当な部位に複数形成されてもよい。
一方、第一のケース18の底壁部22には、複数のヒューズ装着部30の上方に位置して、特に、カバー部材36の上辺部42に形成されたロック部44の上方に位置して、底壁部22の外面に開口して電気部品装着部としてのコネクタ装着部32aが設けられている。なお、このコネクタ装着部32aには、底壁部から突出する複数本の接続端子34が突設されており、図示しない雄コネクタが、このコネクタ装着部32aに接続されることにより、該雄コネクタに設けられて外部電線に導通された複数本の接続金具が、それぞれ対応する接続端子34に導通される。それにより、外部通電路が電気接続箱10の内部の電気回路に導通されるようになっている。
かかるコネクタ装着部32aは、略矩形の正面形状を有しており、略矩形の筒型のフード部54が、周囲を取り囲んで第一のケース18の底壁部22の外面に突出して一体形成されている。即ち、このフード部54は、水平方向に延びる一対の平行な上壁部56,下壁部58と、高さ方向で互いに平行に延びる一対の側壁部60,62とを有する、全体として略矩形の筒体形状とされている。
そして、このコネクタ装着部32aは、そのフード部54の幅方向中間部分が、第一のケース18の底壁部22に形成された型抜穴50の上方に位置されている。これにより、型抜穴50が、その上方において、フード部54によって覆われている。
さらに、フード部54の外周面には、左右両側の側壁部60,62から、それぞれ、外方に向かって突出する一対の浸水防止壁64a,64bが設けられている。この一対の浸水防止壁64a,64bは、何れも、フード部54の外周面と底壁部22の外面とに対して一体的に繋がった構造で、フード部54や底壁部22を備えた第一のケース18において一体成形されている。
各浸水防止壁64a,64bは、フード部54の側壁部60,62の外周面から水平方向外方で且つ斜め下方に傾斜して延び出していると共に、図1および2に示された正面視において略直線的に延びている。そして、図3に示すとおり、各浸水防止壁64a,64bの底壁部22からの突出高さ(a)は、フード部54の底壁部22からの突出高さ(b)よりも十分に小さくされている。
また、各浸水防止壁64a,64bは、縦型配置される電気接続箱10の装着状態での高さ方向(図1の上下方向)において、その延出先端部66a,66bが、フード部54の下壁部58に達するか、それを僅かに超える位置まで達する程度の十分な延出長さをもって形成されている。
さらに、各浸水防止壁64a,64bは、縦型配置される電気接続箱10の装着状態において、水平方向(図1の左右方向)に延びるカバー部材36の上辺部42の両端部よりも、その延出先端部66a,66bが更に水平方向で外側に達する長さで延び出している。
上述の如き構造とされた本実施形態の電気接続箱10においては、第一のケース18と第二のケース20の組み付け方向が水平方向となる縦型配置で装着された状態下において、第一のケース18の底壁部22に開口形成された型抜穴50の上方に、コネクタ装着部32aのフード部54が形成されていることから、第一のケース18の底壁部22の外面を伝って流下する水が直線的に型抜穴50の開口部へ流入することが、フード部54によって防止されている。
しかも、フード部54の側壁部60,62から水平方向外方で且つ斜め下方に傾斜して延び延び出す一対の浸水防止壁64a,64bが一体形成されていることから、フード部54と一対の浸水防止壁64a,64bが協働して、型抜穴50の上方を広く傘状に覆う傘構造体を構成するようになっている。従って、このフード部54と一対の浸水防止壁64a,64bの協働によって、第一のケース18の底壁部22の上方から外面を直線的に型抜穴50にまで導かれる水を、傘構造体の両端縁部となる一対の浸水防止壁64a,64bの延出先端部66a,66bにまで導いて、型抜穴50から十分に外方に外れた位置で流下させることができる。また、上述の如き構造の一対の浸水防止壁64a,64bがフード部54と一体形成されていることから、フード部54の外周面を伝って周方向に回り込むようにして、型抜穴50へ向かって導かれる水の流れを確実に防止することができる。
また、一対の浸水防止壁64a,64bがコネクタ装着部32aのフード部54に一体形成されていることにより、浸水防止壁64a,64bとフード部54との相互間で補強効果が発揮される。従って、一対の浸水防止壁64a,64bやフード部54の肉厚寸法を薄肉にすることも可能となり、少ない材料で目的とする浸水防止壁を形成することも可能となる。また、コネクタ装着部32aのフード部54の側壁部60,62両側の空きスペースを有効に利用して、浸水防止壁64a,64bを一体的に延び出させるだけで、部品点数の増加を伴うことなく、型抜穴50への浸水を確実に防止できる防水構造を提供できる。
さらに、一対の浸水防止壁64a,64bの底壁部22からの突出高さ寸法は、底壁部22の外面を流下する水の案内作用を発揮できる程度であればよく、フード部54の突出高さよりも十分に小さくされている。従って、浸水防止壁64a,64bは、コネクタ装着部32aやその他の電気部品装着部に対する電気部品の着脱等の作業性を阻害することなく、目的とする水の案内作用を発揮することができる。
なお、縦型配置される電気接続箱10の装着状態において、一対の浸水防止壁64a,64bの延出先端部66a,66bが、高さ方向でフード部54の下壁部58に達すると共に、水平方向でカバー部材36の上辺部42の両端部よりも外方に達するように延出されていることから、フード部54の幅寸法を利用して、上方から流下する水を型抜穴50から大きく離隔した位置に案内することができる。また、延出先端部66a,66bから流下される水は、カバー部材36においてロック爪48に係止するロック片46が設けられた上辺部42を水平方向で外方に外れた位置に導かれて、カバー部材36の側辺部40,41の外側へ導かれる。これにより、側辺部40,41よりも上方に位置することとなる型抜穴50には、カバー部材36を伝って水が導かれることを効果的に防止できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、本実施形態においては、第一のケース18の底壁部22の略中央部分に設けられた型抜穴50に対して、フード部54と一対の浸水防止壁64a,64bの協働による防水構造を適用したが、第二のケース20の底壁部26において、水の流入が問題となる型抜穴が存在する場合は、それらの型抜穴に対しても、上方に位置する電気部品装着部に対して一対の浸水防止壁を設けることにより型抜穴への水の流入を阻止するようにしてもよい。好適には、水の流入が問題となる各ケース18,20に形成された型抜穴に対して本発明の防水構造が適用される。
また、上述の実施形態においては、一つのコネクタ装着部32aのフード部54を利用して本発明の防水構造が構成されていたが、複数の電気部品装着部のフード部を利用して本発明の防水構造を構成することも勿論可能である。
また、一対の浸水防止壁の具体的形状や大きさは適宜に変更可能であり、互いに異なる形状を備えた二つの浸水防止壁によって構成されてもよい。例えば、底壁部22に形成されるコネクタ装着部32や他電気部品装着部等との関係で、それを避ける等の目的で、屈曲したり湾曲して延びる浸水防止壁を採用しても良い。
10:電気接続箱、12:箱本体、14:バスバー絶縁板(電気回路)、16:単芯線絶縁板(電気回路)、18:第一のケース、20:第二のケース、22,26:底壁部、24,28:周壁部、30:ヒューズ装着部(電気部品装着部)、32a:コネクタ装着部(電気部品装着部)、36:カバー部材(別部材)、42:上辺部、46:ロック片、48:ロック爪、56:上壁部、58:下壁部、60:側壁部、62:側壁部、64a,64b:浸水防止壁、66a,66b:延出先端部

Claims (5)

  1. 底壁部の外縁に周壁部が一体形成されたケースの二つを各開口側で略水平方向に重ね合わせて互いに組み付けることにより縦型配置の箱本体が構成されており、該箱本体の内部に電気回路が収容されている一方、前記二つのケースのうち少なくとも一方のケースの前記底壁部の外面に複数の電気部品装着部が形成されており、前記一方のケースの外面に装着される別部材に対して係止されて該別部材を装着状態に保持するロック爪が、前記底壁部を貫通する型抜穴を伴って形成されている電気接続箱において、
    前記複数の電気部品装着部のうちの少なくとも一つを、前記一方のケースの前記底壁部における前記型抜穴の上方に位置して、前記底壁部の外面に突出するフード部を備えて形成すると共に、前記フード部の外周面から水平方向両側で斜め下方に傾斜してそれぞれ延び出す一対の浸水防止壁を一体形成したことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記フード部における前記底壁部からの突出高さに比して、前記一対の浸水防止壁における前記底壁部からの突出高さが小さい請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 縦型配置される前記箱本体の装着状態での高さ方向において、前記一対の浸水防止壁の延出先端部が、前記フード部における最下端にまで達する位置まで延びている請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 前記別部材が前記型抜穴の下方に設けられた他の電気部品装着部の開口を覆蓋するカバー部材であって、縦型配置される前記箱本体の装着状態において、前記カバー部材が水平方向に延びる上辺部を備えており、該上辺部において前記ロック爪に係止されるロック片が設けられていると共に、
    前記一対の浸水防止壁の延出先端部が、それぞれ、前記カバー部材の上辺部における水平方向の両端部を超える長さで延びている請求項1〜3の何れか一項に記載の電気接続箱。
  5. 前記電気部品装着部の前記フード部が、各平行な一対の上下壁部と一対の側壁部を有する矩形筒体形状とされており、前記一対の側壁部から外方に延び出す一対の前記浸水防止壁が形成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の電気接続箱。
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