JP2015126107A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁性部材が持つ熱を効率良く放熱すること。【解決手段】第1のコア20の底面20eと周面20aとを繋ぐ第1のコア20の角部に面取り部25を形成し、面取り部25と角アール部45との間に空隙46を設けた。これによれば、角アール部45に第1のコア20の角部が乗り上げてしまうことが回避される。その結果、収容凹部40の角アール部45に第1のコア20の角部が乗り上げて、第1のコア20の底面20eと収容凹部40の底壁40eとの間に隙間が生じてしまうことが無く、第1のコア20の底面20eと収容凹部40の底壁40eとの接触面積が確保される。【選択図】図1
Description
本発明は、電子機器に関する。
従来から、電子機器は、磁性コアにコイルを巻回して構成される磁性部材を有している。磁性コアは、電子機器の一部である放熱部材に接する第1のコアと、第1のコアを挟んで放熱部材とは反対側に配置される第2のコアとから構成されている。
放熱部材に対する第1のコア及び第2のコアの取り付けには、例えばブラケットが用いられる(例えば特許文献1参照)。ブラケットは、放熱部材に支持されている。そして、第1のコア及び第2のコアは、ブラケットと第2のコアの上面とが密着することで、ブラケットと放熱部材の上面(載置面)との間で挟持され、放熱部材に取り付けられる。第1のコア及び第2のコアが放熱部材に取り付けられると、第1のコアの底面と放熱部材の上面とが密着して、第1のコアと放熱部材とが熱的に結合される。
磁性部材は、コイルだけでなく磁性コア自身も発熱することが知られている。そして、磁性コアから発せられたり、コイルから発せられて磁性コアに伝達されたりすることで、磁性コアが持つ熱が、第1のコアの底面から放熱部材に伝達されて放熱される。また、ブラケットと第2のコアとが密着することで、第2のコアと放熱部材とがブラケットを介して熱的に結合される。そして、磁性コアが持つ熱が、第2のコアからブラケットを介して放熱部材に伝達されて放熱される。
ところで、第1のコアが放熱部材に対して配置されるべき位置からずれていると、第1のコアを挟んで放熱部材とは反対側に配置される第2のコアも配置されるべき位置からずれてしまう。すると、磁性部材が、放熱部材に対して配置されるべき位置からずれてしまう。よって、磁性部材を放熱部材に対して配置されるべき位置に配置するためには、第1のコアが放熱部材に対して配置されるべきに位置決めされていることが必要である。
そこで、放熱部材の上面に収容凹部を形成するとともに、第1のコアを収容凹部内に収容することで、第1のコアを放熱部材に対して位置決めすることが考えられる。放熱部材は、通常、鋳造で形成されるため、収容凹部における底壁と、底壁から立設される周壁とを繋ぐ隅部には、弧状に湾曲する角アール部が形成される。
ここで、第1のコアが収容凹部内に収容された状態において、第1のコアが収容凹部内で動くと、収容凹部の角アール部に第1のコアの角部が乗り上げる場合がある。収容凹部の角アール部に第1のコアの角部が乗り上げると、第1のコアの底面と収容凹部の底壁との間に隙間が生じてしまう。すると、磁性コアが持つ熱が第1のコアの底面から放熱部材に伝達され難くなってしまい、磁性コアが持つ熱を効率良く放熱することができなくなってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、磁性コアが持つ熱を効率良く放熱することができる電子機器を提供することにある。
上記課題を解決する電子機器は、放熱部材と、前記放熱部材に載置される磁性部材とを有し、前記磁性部材は、前記放熱部材に接する第1のコアと、前記第1のコアを挟んで前記放熱部材とは反対側に配置される第2のコアとから構成される磁性コアと、前記磁性コアに巻回されるコイルと、を有し、前記放熱部材には、少なくとも前記第1のコアが収容される収容凹部が形成されており、前記収容凹部における底壁と、前記底壁から立設される周壁とを繋ぐ隅部に弧状に湾曲する角アール部が形成されている電子機器であって、前記第1のコアにおける前記収容凹部の底壁に対して対向配置される面である底面と、前記底面から立設される周面とを繋ぐ前記第1のコアの角部には、面取り部が形成されており、前記面取り部と前記角アール部との間には空隙が設けられている。
これによれば、面取り部と角アール部との間に空隙が設けられることにより、角アール部に第1のコアの角部が乗り上げてしまうことが回避されている。その結果、収容凹部の角アール部に第1のコアの角部が乗り上げて、第1のコアの底面と収容凹部の底壁との間に隙間が生じてしまうことが無く、第1のコアの底面と収容凹部の底壁との接触面積を確保することができる。よって、磁性コアが持つ熱を第1のコアの底面から放熱部材に伝達させることができ、磁性コアが持つ熱を効率良く放熱することができる。
上記電子機器において、絶縁基板と、前記絶縁基板に接着される金属板とを有する基板を備え、前記基板が前記磁性コアの周囲に配置されることで、前記金属板が前記コイルとして機能しており、前記基板は前記放熱部材に支持されていることが好ましい。
これによれば、コイルとして機能する金属板から発せられる熱を、放熱部材に放熱することができるため、金属板から磁性コアに伝達される熱の量を少なくすることができる。その結果、磁性コアが持つ熱の量が少なくなり、磁性コアの耐久性を向上させることができる。
この発明によれば、磁性コアが持つ熱を効率良く放熱することができる。
以下、電子機器を具体化した一実施形態を図1にしたがって説明する。
図1(a)及び(b)に示すように、電子機器10は、金属(例えばアルミニウム)により形成される放熱部材11と、放熱部材11に載置される磁性部材12とを有している。磁性部材12は、放熱部材11に接する第1のコア20と、第1のコア20を挟んで放熱部材11とは反対側に配置される第2のコア30とから構成される磁性コア13を有する。
図1(a)及び(b)に示すように、電子機器10は、金属(例えばアルミニウム)により形成される放熱部材11と、放熱部材11に載置される磁性部材12とを有している。磁性部材12は、放熱部材11に接する第1のコア20と、第1のコア20を挟んで放熱部材11とは反対側に配置される第2のコア30とから構成される磁性コア13を有する。
電子機器10は、平板状の絶縁基板50と、絶縁基板50の表面(第1面)に接着される環状の金属板51と、絶縁基板50の裏面(第2面)に接着される環状の金属板52とからなる基板15を備える。各金属板51,52は、厚さ0.5mmの平板状の銅板からなるとともに、所定の形状にパターニングされている。そして、基板15が磁性コア13の周囲に配置されることで、各金属板51,52は、磁性コア13に巻回されるコイルとして機能する。基板15は、伝熱シート16を介して放熱部材11に支持されている。
放熱部材11の内部には、冷却媒体として流体が通過する流体経路11aが形成されている。本実施形態では、冷却媒体として水が用いられている。放熱部材11は、磁性部材12等から放熱部材11に伝達される熱を、流体経路11aを通過する流体により奪うことで放熱する。
放熱部材11の上面には、第1のコア20が収容される収容凹部40が形成されている。収容凹部40は、四角形状であるとともに平坦面状の底壁40eと、底壁40eの四側縁から直交する方向に立設される平坦面状の第1側壁41、第2側壁42、第3側壁43及び第4側壁44により形成される周壁40aとを有する。第1側壁41と第2側壁42とは対向配置されるとともに互いに平行に延びている。第3側壁43と第4側壁44とは対向配置されるとともに互いに平行に延びている。
放熱部材11は、鋳造で形成されるため、収容凹部40における底壁40eと周壁40aとを繋ぐ隅部には、弧状に湾曲する角アール部45が形成されている。具体的には、第1側壁41と底壁40eとを繋ぐ隅部、第2側壁42と底壁40eとを繋ぐ隅部、第3側壁43と底壁40eとを繋ぐ隅部、及び第4側壁44と底壁40eとを繋ぐ隅部にそれぞれ角アール部45が形成されている。
第1のコア20はフェライトにより形成されている。また、第1のコア20は、略直方体形状である。第1のコア20は、収容凹部40の底壁40eに対して対向配置される面である平坦面状の底面20eと、底面20eから直交する方向に立設される平坦面状の第1側面21、第2側面22、第3側面23及び第4側面24により形成される周面20aとを有する。第1側面21は第1側壁41に対して対向配置されるとともに、第2側面22は第2側壁42に対して対向配置されている。第3側面23は第3側壁43に対して対向配置されるとともに、第4側面24は第4側壁44に対して対向配置されている。
第1のコア20の底面20eと周面20aとを繋ぐ第1のコア20の角部には、面取り部25が形成されている。具体的には、第1側面21と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部、第2側面22と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部、第3側面23と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部、第4側面24と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部にそれぞれ面取り部25が形成されている。各面取り部25は直線状に延びるテーパ形状(C面取り形状)である。
第1側面21は第1側壁41に接触可能であるとともに、第2側面22は第2側壁42に接触可能である。第3側面23は第3側壁43に接触可能であるとともに、第4側面24は第4側壁44に接触可能である。
第2のコア30はフェライトにより形成されている。また、第2のコア30は、略直方体形状であるとともに側断面視C字状である。第2のコア30は、第1のコア20の上面20bに対して対向配置される平坦面状の底面30eと、底面30eから直交する方向に立設される平坦面状の第1側面31、第2側面32、第3側面33及び第4側面34により形成される周面30aとを有する。第2のコア30は、第1側面31、第2側面32、第3側面33及び第4側面34が、第1のコア20の第1側面21、第2側面22、第3側面23及び第4側面24側にそれぞれ位置するように、第1のコア20を挟んで放熱部材11とは反対側に配置される。
第2のコア30の底面30eには、第3側面33から第4側面34にかけて延びる四角形状の切欠30kが形成されている。そして、第1のコア20の上面20bと第2のコア30の切欠30kの内面との間には、基板15の一部が通過する空間19が形成されている。第1のコア20の上面20bと第2のコア30の底面30eとの間には、磁性コア13を流れる磁束を形成するための磁気的空隙(ギャップ)を形成するシート14が介在されている。シート14は、透磁率が低い合成樹脂よりなる。
放熱部材11には、放熱部材11の上面から第2のコア30の上面30bが位置する高さ近傍まで延びる延設部11fが一体的に形成されている。そして、第1のコア20及び第2のコア30は、延設部11fに支持されたブラケット17によって放熱部材11に対して取り付けられている。
ブラケット17は、矩形板状の金属(例えば、鉄や銅)を折り曲げて形成されている。ブラケット17の基端部には、延設部11fに支持される支持部17aが形成されている。支持部17aは平板状であるとともに、ボルト18によって延設部11fに締結されている。そして、ボルト18の締結によって、支持部17aと延設部11fとの接触が確保されている。ブラケット17の先端部には、第2のコア30の上面30bに接触するように配置される接触部17bが形成されている。接触部17bは第2のコア30の上面30bに向けて膨らむ湾曲状になっている。
そして、第1のコア20が収容凹部40に収容された状態において、第1のコア20上にシート14を介して第2のコア30を載置し、ブラケット17の接触部17bと第2のコア30の上面30bとを密着させる。これにより、第1のコア20及び第2のコア30が、ブラケット17の接触部17bと収容凹部40の底壁40eとの間で挟持され、放熱部材11に取り付けられる。そして、第1のコア20の底面20eと収容凹部40の底壁40eとが密着して、第1のコア20と放熱部材11とが熱的に結合される。また、ブラケット17の接触部17bと第2のコア30の上面30bとが密着することで、第2のコア30と放熱部材11の延設部11fとがブラケット17を介して熱的に結合される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
第1側面21と第1側壁41とが接触することで、第1のコア20における第1側壁41側への移動が規制される。このとき、第1側面21と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部に形成された面取り部25と、第1側壁41と底壁40eとを繋ぐ隅部に形成された角アール部45との間には空隙46が形成されるようになっている。そして、第1のコア20の底面20eにおける各角アール部45側の縁部は、収容凹部40の底壁40eに接触している。すなわち、第1のコア20の底面20e全体が収容凹部40の底壁40eに接触しており、収容凹部40の角アール部45に、第1側面21と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部が乗り上げないようになっている。
第1側面21と第1側壁41とが接触することで、第1のコア20における第1側壁41側への移動が規制される。このとき、第1側面21と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部に形成された面取り部25と、第1側壁41と底壁40eとを繋ぐ隅部に形成された角アール部45との間には空隙46が形成されるようになっている。そして、第1のコア20の底面20eにおける各角アール部45側の縁部は、収容凹部40の底壁40eに接触している。すなわち、第1のコア20の底面20e全体が収容凹部40の底壁40eに接触しており、収容凹部40の角アール部45に、第1側面21と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部が乗り上げないようになっている。
第2側面22と第2側壁42とが接触することで、第1のコア20における第2側壁42側への移動が規制される。このとき、第2側面22と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部に形成された面取り部25と、第2側壁42と底壁40eとを繋ぐ隅部に形成された角アール部45との間には空隙46が形成されるようになっており、第1のコア20の底面20eにおける各角アール部45側の縁部は、収容凹部40の底壁40eに接触している。すなわち、第1のコア20の底面20e全体が収容凹部40の底壁40eに接触しており、収容凹部40の角アール部45に、第2側面22と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部が乗り上げないようになっている。
第3側面23と第3側壁43とが接触することで、第1のコア20における第3側壁43側への移動が規制される。このとき、第3側面23と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部に形成された面取り部25と、第3側壁43と底壁40eとを繋ぐ隅部に形成された角アール部45との間には空隙46が形成されるようになっており、第1のコア20の底面20eにおける各角アール部45側の縁部は、収容凹部40の底壁40eに接触している。すなわち、第1のコア20の底面20e全体が収容凹部40の底壁40eに接触しており、収容凹部40の角アール部45に、第3側面23と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部が乗り上げないようになっている。
第4側面24と第4側壁44とが接触することで、第1のコア20における第4側壁44側への移動が規制される。このとき、第4側面24と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部に形成された面取り部25と、第4側壁44と底壁40eとを繋ぐ隅部に形成された角アール部45との間には空隙46が形成されるようになっており、第1のコア20の底面20eにおける各角アール部45側の縁部は、収容凹部40の底壁40eに接触している。すなわち、第1のコア20の底面20e全体が収容凹部40の底壁40eに接触しており、収容凹部40の角アール部45に、第4側面24と底面20eとを繋ぐ第1のコア20の角部が乗り上げないようになっている。
このようにして、収容凹部40内での第1のコア20の位置決めが行われる。そして、角アール部45に第1のコア20の角部が乗り上げてしまうことが回避されているため、第1のコア20の底面20eと収容凹部40の底壁40eとの間に隙間が生じてしまうことが無く、第1のコア20の底面20eと収容凹部40の底壁40eとの接触面積が確保されている。よって、磁性コア13から発せられたり、コイルとして機能する各金属板51,52から発せられて磁性コア13に伝達されたりすることで、磁性コア13が持つ熱が、第1のコア20の底面20eから放熱部材11に伝達され、磁性コア13が持つ熱が効率良く放熱される。
また、基板15は、伝熱シート16を介して放熱部材11に支持されているため、コイルとして機能する金属板51,52から発せられる熱が、放熱部材11に放熱される。
ところで、第1のコア20の上面20bと第2のコア30の底面30eとの間にシート14が介在されているため、第2のコア30が持つ熱は、第1のコア20側に伝達され難い。しかし、ブラケット17の接触部17bと第2のコア30の上面30bとが密着することで、第2のコア30と放熱部材11とがブラケット17を介して熱的に結合されているため、第2のコア30が持つ熱は、ブラケット17を介して放熱部材11に放熱される。
ところで、第1のコア20の上面20bと第2のコア30の底面30eとの間にシート14が介在されているため、第2のコア30が持つ熱は、第1のコア20側に伝達され難い。しかし、ブラケット17の接触部17bと第2のコア30の上面30bとが密着することで、第2のコア30と放熱部材11とがブラケット17を介して熱的に結合されているため、第2のコア30が持つ熱は、ブラケット17を介して放熱部材11に放熱される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)第1のコア20の底面20eと周面20aとを繋ぐ第1のコア20の角部に面取り部25を形成し、面取り部25と角アール部45との間に空隙46を設けた。これによれば、角アール部45に第1のコア20の角部が乗り上げてしまうことを回避することができる。その結果、収容凹部40の角アール部45に第1のコア20の角部が乗り上げて、第1のコア20の底面20eと収容凹部40の底壁40eとの間に隙間が生じてしまうことが無く、第1のコア20の底面20eと収容凹部40の底壁40eとの接触面積を確保することができる。よって、磁性コア13が持つ熱を第1のコア20の底面20eから放熱部材11に伝達させることができ、磁性コア13が持つ熱を効率良く放熱することができる。
(1)第1のコア20の底面20eと周面20aとを繋ぐ第1のコア20の角部に面取り部25を形成し、面取り部25と角アール部45との間に空隙46を設けた。これによれば、角アール部45に第1のコア20の角部が乗り上げてしまうことを回避することができる。その結果、収容凹部40の角アール部45に第1のコア20の角部が乗り上げて、第1のコア20の底面20eと収容凹部40の底壁40eとの間に隙間が生じてしまうことが無く、第1のコア20の底面20eと収容凹部40の底壁40eとの接触面積を確保することができる。よって、磁性コア13が持つ熱を第1のコア20の底面20eから放熱部材11に伝達させることができ、磁性コア13が持つ熱を効率良く放熱することができる。
(2)電子機器10は、絶縁基板50と、絶縁基板50に接着される金属板51,52とを有する基板15を備える。そして、基板15が磁性コア13の周囲に配置されることで、金属板51,52がコイルとして機能する。さらに、基板15を放熱部材11に支持した。これによれば、コイルとして機能する金属板51,52から発せられる熱を、放熱部材11に放熱することができるため、金属板51,52から磁性コア13に伝達される熱の量を少なくすることができる。その結果、磁性コア13が持つ熱の量が少なくなり、磁性コア13の耐久性を向上させることができる。
(3)第1のコア20の第1側面21、第2側面22、第3側面23及び第4側面24が、収容凹部40の第1側壁41、第2側壁42、第3側壁43及び第4側壁44にそれぞれ接触することで、第1のコア20における第1側壁41、第2側壁42、第3側壁43及び第4側壁44側への移動がそれぞれ規制される。これによれば、第1のコア20を収容凹部40内で位置決めすることができる。
(4)第1のコア20の第1側面21、第2側面22、第3側面23及び第4側面24が、収容凹部40の第1側壁41、第2側壁42、第3側壁43及び第4側壁44にそれぞれ接触することで、第1のコア20の持つ熱を、収容凹部40の第1側壁41、第2側壁42、第3側壁43及び第4側壁44にそれぞれ放熱することができる。
(5)基板15は、伝熱シート16を介して放熱部材11に支持されている。よって、コイルとして機能する金属板51,52から発せられる熱における放熱部材11への熱伝達を、伝熱シート16によって促進させることができるため、金属板51,52から発せられる熱をさらに効率良く放熱することができる。
(6)第1のコア20の角部に面取り部25を形成した分、面取り部25が形成されていない第1のコア20に比べると、第1のコア20を軽量化することができる。また、第1のコア20を型成形する場合、第1のコア20の角部が面取りされる分、角部が面取りされていない第1のコア20に比べると、材料費を抑えることができる。
(7)第1のコア20の角部に面取り部25が形成されているため、面取り部25が形成されていない第1のコア20に比べると、第1のコア20の角部が破損して欠けてしまうことを抑制することができる。
(8)第1のコア20の上面20bと第2のコア30の底面30eとの間にシート14が介在されているため、第2のコア30が持つ熱は、第1のコア20側に伝達され難い。しかし、ブラケット17の接触部17bと第2のコア30の上面30bとが密着することで、第2のコア30と放熱部材11とがブラケット17を介して熱的に結合されているため、第2のコア30が持つ熱を、ブラケット17を介して放熱部材11に放熱することができる。
(9)ブラケット17は、放熱部材11に一体的に形成されるとともに第2のコア30の上面30bが位置する高さ近傍まで延びる延設部11fに対して支持されているため、ブラケット17を極力短くすることができ、第2のコア30から放熱部材11までの熱伝達経路を極力短くすることができる。その結果、第2のコア30が持つ熱を放熱部材11に効率良く放熱することができる。
(10)例えば、第1のコア20及び第2のコア30が互いに位置がずれないように、第1のコア20と第2のコア30とを対向配置させた状態で、第1のコア20及び第2のコア30をテープで巻いて予め一体化させておき、テープにより一体化された第1のコア20及び第2のコア30を放熱部材11に載置することが考えられる。しかし、第1のコア20及び第2のコア30におけるテープが巻かれた部位においては、テープによって熱抵抗が増大し、放熱性が悪化する。そこで、本実施形態では、第1のコア20を収容凹部40に収容して位置決めしておき、位置決めされた第1のコア20上に、シート14を介して第2のコア30を載置して、ブラケット17により第1のコア20及び第2のコア30を放熱部材11に対して取り付けた。よって、第1のコア20及び第2のコア30が互いに位置がずれないように、第1のコア20及び第2のコア30をテープで巻いて予め一体化させておく必要が無く、テープによる熱抵抗の増大が生じることが無い。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、面取り部25の形状は特に限定されるものではない。例えば、面取り部25を、角アール部45よりも曲率の小さいアール形状にしてもよい。
○ 実施形態において、面取り部25の形状は特に限定されるものではない。例えば、面取り部25を、角アール部45よりも曲率の小さいアール形状にしてもよい。
○ 実施形態において、収容凹部40に、第1のコア20及び第2のコア30が収容されていてもよい。
○ 実施形態において、絶縁基板50の表面及び裏面に接着される金属板51,52の枚数は特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、絶縁基板50の表面及び裏面に接着される金属板51,52の枚数は特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、磁性コア13の周囲に基板15を配置し、金属板51,52をコイルとして機能させたが、磁性コア13の周囲にコイルが巻回されたボビンを配置した構成としてもよい。
○ 実施形態において、第1のコア20及び第2のコア30は、フェライトに代えて、例えば、Si鋼板により形成されていてもよい。
○ 実施形態において、第2のコア30が二つ以上設けられていてもよい。
○ 実施形態において、第2のコア30が二つ以上設けられていてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記面取り部は直線状に延びるテーパ形状である。
(ロ)前記第1のコア及び前記第2のコアは、ブラケットによって前記放熱部材に対して取り付けられている。
(イ)前記面取り部は直線状に延びるテーパ形状である。
(ロ)前記第1のコア及び前記第2のコアは、ブラケットによって前記放熱部材に対して取り付けられている。
(ハ)前記基板は伝熱シートを介して前記放熱部材に支持されている。
10…電子機器、11…放熱部材、12…磁性部材、13…磁性コア、15…基板、20…第1のコア、20a…周面、20e…底面、25…面取り部、30…第2のコア、40…収容凹部、40a…周壁、40e…底壁、45…角アール部、46…空隙、50…絶縁基板、51,52…コイルとして機能する金属板。
Claims (2)
- 放熱部材と、
前記放熱部材に載置される磁性部材とを有し、
前記磁性部材は、前記放熱部材に接する第1のコアと、前記第1のコアを挟んで前記放熱部材とは反対側に配置される第2のコアとから構成される磁性コアと、
前記磁性コアに巻回されるコイルと、を有し、
前記放熱部材には、少なくとも前記第1のコアが収容される収容凹部が形成されており、
前記収容凹部における底壁と、前記底壁から立設される周壁とを繋ぐ隅部に弧状に湾曲する角アール部が形成されている電子機器であって、
前記第1のコアにおける前記収容凹部の底壁に対して対向配置される面である底面と、前記底面から立設される周面とを繋ぐ前記第1のコアの角部には、面取り部が形成されており、
前記面取り部と前記角アール部との間には空隙が設けられていることを特徴とする電子機器。 - 絶縁基板と、前記絶縁基板に接着される金属板とを有する基板を備え、
前記基板が前記磁性コアの周囲に配置されることで、前記金属板が前記コイルとして機能しており、前記基板は前記放熱部材に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
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