JP2015123876A - 自動二輪車の物品収納構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、リッドの構造を簡素化することができ、リッド外観のデザイン自由度を一層高めることができ、併せて、乗員が跨ぐ際に、リッドを保護することができる技術を提供することを課題とする。
【解決手段】車体カバー16に囲まれる空間に配置され、この車体カバー16に設けられる開口51に接続される開口部52を備える物品収納部41と、開口部52を開閉自在に覆う蓋部材42とを備える自動二輪車10において、蓋部材42は、着色樹脂材料で成形される内側部材53と、車体カバー16と連なるように配置される塗装が施される塗装面を有する外側部材54とを備える。内側部材53は、物品収納部41に嵌合するシール部81と、外側に露出し露出面65aを有する露出部65とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動二輪車の物品収納構造の改良に関する。
物品収納室を開閉自在に覆うリッドを備えた自動二輪車の物品収納構造が知られている(例えば、特許文献1(図1、図6、図7)参照。)。
特許文献1の図1、図6及び図7に示すように、自動二輪車の前部に、第二物品収納室(24)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)が備えられ、この第二物品収納室(24)は、開閉自在にリッド(25)で覆われる。このリッド(25)は、内側部材(28)と外側部材(27)とに分割して形成される。外側部材(27)は、その外周縁に沿ってシール面(29)が形成され、内側部材(28)には、ヒンジ(36)が備えられる。
特許文献1の技術では、外側部材(27)に、シール面(29)と外観面とが形成されており、外側部材(27)は内側部材(28)より大きい。外側部材(27)にシール面(29)が備えられるため、内側部材にシール面が備えられる場合に比べ、シール長さが長くなり、外観面も大きくなるため、リッドが複雑な構造になる場合がある。
また、リッド(25)の外部に露出する面は、外側部材(27)のみで形成されるので、外観形状を表現する点で制約がある。さらに、リッドは、跨ぎ空間内で外部へ露出しているため、乗員が跨ぐ際に、リッドを保護することができる構造とすることが望まれる。
特許第3608365号公報
本発明は、リッドの構造を簡素化することができ、リッド外観のデザイン自由度を一層高めることができ、併せて、乗員が跨ぐ際に、リッドを保護することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、乗員が座る乗員シートの前方に配置され、乗員が乗降時に足を通す跨ぎ部を備えると共に、ヘッドパイプの後方を覆う車体カバーと、この車体カバーに囲まれる空間に配置され、この車体カバーに設けられる開口に接続される開口部を備える物品収納部と、開口部を開閉自在に覆う蓋部材とを備える自動二輪車の物品収納構造において、蓋部材は、内側部材と、この内側部材を外側から覆い、車体カバーと連なるように配置される外側部材とを備え、内側部材は、物品収納部に嵌合しシール面を有するシール部と、外側に露出し露出面を有する露出部とを備え、この露出部は、シール部よりも下方で外観面を形成することを特徴とする。
請求項2に係る発明では、内側部材は、着色樹脂材料で成形され、外側部材は、塗装が施される塗装面を有する塗装部を備え、露出部は、塗装面よりも下方に配置されることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、内側部材は、この内側部材と一体に回動する回動軸を備え、
この回動軸は、露出部の下方に配置されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、回動軸を保持するヒンジカバーは、車体背面視で、露出部と重なることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、ヒンジカバーは、車両前方から物品収納部に嵌合されると共に、車体カバーに支持され、物品収納部は、車体背面視で、露出部と重なることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、シール部と露出部との間に、車幅方向外側に向かうにつれて下方へ延びる段差面を有する段差部が設けられ、段差面は、車幅方向外側に向かって、前後に、末広がり形状であることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、外側部材は、車両側面視で、車両後方に向け窄まっている略く字状を呈し、シール部と外側部材との間に、所定距離だけ離間した空間が設けられることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、外側部材に塗装部が備えられ、内側部材にも露出部が備えられている。すなわち、蓋部材の外観面を外側部材と内側部材とで構成したので、リッド外観形状のデザイン自由度を高めることができる。
また、内側部材に、シール部が備えられている。外側部材にシール部が形成される場合に比べ、シール部の長さを短くできる。結果、リッドの構造を簡素化することができる。
請求項2に係る発明では、着色樹脂層で成形された露出部は、塗装面よりも下方に配置される。また、着色樹脂層で成形された露出部でリッドの下部を構成した。塗装面よりも下方に位置し、乗員に近い位置に露出部を配置したので、傷や汚れを目立ち難くできる。
請求項3に係る発明では、シール部よりも下方に露出部が配置され、この露出部の下方に回動軸が配置される。これにより、例えば、露出部と同等高さに回動軸が配置される場合に比べ、蓋部材が開いたときに、外側部材及びシール部の回動半径を大きくとることができる。蓋部材の回動半径が大きくなれば、物品収納部に収納された物品を乗員が取出し易くできる。結果、物品収納に係る利便性を高めることができる。
請求項4に係る発明では、ヒンジカバーは、露出部と重なる位置で露出部の前方に設けられるため、露出部周辺の剛性を高めることができる。結果、蓋部材の露出部を保護する機能を高めることができる。
請求項5に係る発明では、ヒンジカバーは、車両前方から物品収納部に嵌合されると共に、車体カバーに支持され、物品収納部は、露出部と重なっている。すなわち、ヒンジカバーは、露出部と物品収納部の前後間に介在されるので、露出部周辺の車体カバーの剛性を高めることができる。結果、蓋部材を閉じたときに、露出部周辺の保護機能を高めることができる。
請求項6に係る発明では、段差面は、車幅方向外側に向かって、車両前後に、末広がりの形状である。段差面によって、外側部材と露出面とは車両前後にオフセット配置されるので、外側部材と露出面とは車両前後にオフセット配置されていない場合に比べ、乗員の乗車位置から離れた位置に外側部材を設けることができる。このため、塗装部を有する外側部材に傷がつき難くなる。従って、塗装面をもつ外側部材を露出面によって保護することができる。
請求項7に係る発明では、シール部と外側部材との間に、空間が設けられる。空間が設けられる分だけ、外側部材の形状自由度を高めることができる。これにより、独特な外観形状を備えた蓋部材を形成することができる。結果、車両の外観性を高めることが可能となる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 物品収納部と蓋部材を説明する図1の要部拡大図である。 蓋部材の構造を説明する図4の3−3線断面図である。 物品収納部を説明する図1の4方向から見た背面図である。 図4の要部拡大図である。 蓋部材の分解斜視図である。 回転ダンパの位置決め保持構造を説明する図である。 回動軸と回転ダンパとの嵌合構造を説明する図である。 物品収納部と蓋部材を説明する左側面図である。 物品収納部及び周辺部を説明する自動二輪車前部の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11を含む車体フレーム12と、この車体フレーム12及び車体を覆う車体カバー16と、車体フレーム12のヘッドパイプ11に操向自在に設けられ前輪17及び操向ハンドル21を含む前輪操向部22と、この前輪操向部22の後方に配置され乗員が座る乗員シート23と、車体フレーム12の下後部から後方へ延びパワーユニット25及び後輪18を含むユニットスイング部26と、このユニットスイング部26と車体フレーム12間に渡されるクッションユニット27とを主要素とする。ユニットスイング部26は、車体フレーム12に対し揺動自在に支持される。
車体カバー16は、前輪操向部22の前方を覆うフロントカバー31と、このフロントカバー31と対向するように車両後方からヘッドパイプ11を覆うフロントインナカバー32と、このフロントインナカバー32に連続して車両後方に延び車体側方を覆うサイドカバー33と、このサイドカバー33の下方に連続して延び車体下部を覆うアンダカバー34とからなる。乗員シート23の前方位置で、フロントインナカバー32とサイドカバー33にわたって、車両側面視で上方へ略U字状に開放され乗員が乗降時に足を通すことができる跨ぎ部35が形成される。
車体の前上部には、風をよける風防37と後方確認用のミラー38とが配置される。フロントカバー31の後側部には、車両前端で取り入れた走行風を排出する排風口39が形成される。この排風口39の上方にて車体カバー16には、物品収納部41が備えられると共にこの物品収納部41を開閉可能に塞ぐ蓋部材42が備えられている。前輪操向部22に、前輪17ではねた泥をよけるフロントフェンダ44が取付けられ、サイドカバー33の後端に、後輪18ではねた泥をよけるリヤフェンダ45が取付けられる。車体後端の丈夫にリヤトップボックス46が取付けられている。
以下、物品収納部について詳細に説明する。
図2に示すように、自動二輪車10の前部において、車体カバー16に囲まれる空間48に物品収納部41が配置される。物品収納部41は、蓋部材42で覆われる。蓋部材42の直下方には、乗員が乗降時に足を通す跨ぎ部35が配置されている。すなわち、車両側面視で、足が通る跨ぎ部35の輪郭線49と蓋部材42とは、近い位置に配置される。
次に、物品収納部及びこの物品収納部を塞ぐ蓋部材の詳細について説明する。
図3に示すように、車体カバー16に開口51が設けられ、この開口51に接続するように物が収納可能な物品収納部41が備えられる。物品収納部41は、開口部52を有する。物品収納部41に形成される開口部52は、蓋部材42で開閉自在に覆われる。
蓋部材42は、内側部材53と、この内側部材53を外側から覆い、車体カバー16と連なるように配置される外側部材54とから構成される。内側部材53には、ヒンジ部55が一体的に設けられる。ヒンジ部55にはヒンジ軸(回動軸56)が一体的に設けられる。内側部材53と外側部材54の詳細については後述する。
図4に示すように、車幅方向中心周辺にて、フロントインナカバー32の上部は、車両後方からセンタカバー36で覆われる。センタカバー36の左側方位置にて、フロントインナカバー32に、車両前方から後方に向け物品収納部41が取付けられる。物品収納部41の上部に、蓋部材42により開閉可能に覆われる開口部52が設けられる。
なお、本実施例では、車幅方向左側のみに物品収納部が配置されるが、車幅方向右側に物品収納部を配置することは差し支えない。若しくは、少なくとも左右のいずれか一方に配置することは差し支えない。
次に、蓋部材の外観部等について説明する
図5に示すように、物品収納部41(図4参照)を開閉可能に覆う蓋部材42は、その上方、車幅方向外方及び下方がフロントインナカバー32に連続するように覆われ、蓋部材42の車幅方向内方がセンタカバー36に連続するように覆われる。蓋部材42の外観部61は、外側部材54に形成され塗装が施される塗装部63と、この塗装部63の下方にて内側部材53に形成され車両後方に延びる段差部64及びこの段差部64から下方へ延びる露出部65とから構成される。
車体カバー(フロントインナカバー32)に、回動軸56を保持するヒンジカバー57が設けられる。このヒンジカバー57は、車両背面視で、露出部65と重なるように配置される。ヒンジカバー57は、車体カバー(フロントインナカバー32)に支持される。物品収納部41は、車両背面視で、露出部65と重なっている。
ヒンジカバー57は、露出部65と重なる位置で露出部65の車両前方に設けられるため、露出部65の周辺の車体剛性を高めることができる。結果、蓋部材42の露出部65を保護する機能を高めることができる。
また、ヒンジカバー57は、車両前方から物品収納部41(図4参照)に嵌合されると共に、車体カバー16に支持され、物品収納部41は、露出部65と重なっている。図3を併せて参照し、ヒンジカバー57は、露出部65と物品収納部41の前後間に介在されるので、露出部周辺の車体カバー16の剛性を高めることができる。結果、蓋部材42を閉じたときに、露出部65周辺の保護機能を高めることができる。
次に、内側部材と外側部材の構造等について説明する。
図6に示すように、蓋部材42は、内側部材53と、外側部材54とからなる。内側部材53は、車両前方を臨む前壁67と、この前壁67の両端部から後方に延びる左側壁68及び右側壁69と、前壁67の下端から略車両後方へ延びる段差部64と、この段差部64の先から略下方へ延び外観部61を構成する露出部65と、露出部65の裏面65bから延びるヒンジ部55とからなる。このヒンジ部55に一体に回動する回動軸56を備える。この回動軸56は、外観面61aを構成する露出部65の下方に配置される。なお、内側部材53は、着色樹脂材料で成形されている。
次に、外側部材54は、稜線部71から前斜上方へ延びる後上斜部72と、稜線部71から前斜下方へ延びる後下斜部73とからなる。後上斜部72と後下斜部73は、いずれも塗装が施される塗装面63aを有する塗装部63となっている。すなわち、外側部材54は、塗装が施される塗装面63aを有する塗装部63を備えている。
外側部材54は、車両前方を臨む固定座部75を有し、当該固定座部75に、内側部材53の取付座部76を合わせ、第1固定ねじ77で内側部材53に外側部材54を取付けるようにした。併せて、第2固定ねじ78で外側部材54を内側部材53の左側壁68に車幅方向に延びている第2固定ねじ78で固定する。内側部材53と外側部材54を予め組み立て蓋部材42とした状態で、この蓋部材42を、ヒンジカバー57に取付けるようにした。なお、内側部材53に外側部材54を取付けたときに、内側部材53の露出部65は、塗装面63aを構成する後下斜部73よりも下方に位置する。
また、後上斜部72、後下斜部73を有する外側部材54は、車両側面視で、車両後方に向け窄まっている略く字状を呈する。図3を併せて参照し、内側部材53に外側部材54を取付けたときに、内側部材53に形成されるシール部81(図7参照)と外側部材54との間に、所定距離だけ離間した空間48が設けられる。
内側部材53のシール部81と外側部材54との間に、空間48が設けられる。空間48が設けられる分だけ、外側部材54の形状自由度を高めることができる。これにより、独特な外観形状を備えた蓋部材42を形成することができる。結果、車両の外観性を高めることが可能となる。
図7(a)はヒンジ回転部に回転ダンパがセットされた状態を示す図であり、図7(b)はセットされた回転ダンパがストッパ爪部によって位置決め保持されたことを示す図である。
図7(a)及び図7(b)に示すように、内側部材53の前壁67に、外側部材54(図6参照)の固定座部75(図6参照)が当接され第1固定ねじ77(図6参照)が挿入される上下2つの取付座部76が設けられる。前述したように、外観部61の下部を構成する露出部の裏面65bに、複数の補強リブ83が立設されると共に、ヒンジ部55が突設される。このヒンジ部55は、車体カバー16(図1参照)に固定されるヒンジカバー57によって支持される。すなわち、ヒンジカバー57は、嵌合部84によって、車両前方から物品収納部41(図2参照)に嵌合されると共に、車体カバー(フロントインナカバー32)に支持される。
図において、ヒンジカバー57は、ヒンジ部55が収納される本体部86と、この本体部86から車幅方向に延びてヒンジ軸56と回転ダンパ88とが収容されるダンパ収容部87とからなる。本体部86は、フロントインナカバー32へ取付けられる取付部91と、車両前方側へ突設され物品収納部41に嵌合される嵌合部84とを有する。ダンパ収容部87は、その端部に、折り返し可能な折返部93で折り返し、ねじ94で固定可能なストッパ爪部95を有するストッパ腕96を備えている。
図7(b)において、ヒンジカバー57に、回動軸56をセットし、回転ダンパ88を位置決め保持するために、折返部93でストッパ爪部95を図矢印mの方向に折り返し、軸規制部としてのストッパ爪部95をねじ94でダンパ収容部87に固定することで、ヒンジカバー57に回動軸56及び回転ダンパ88を車幅方向に移動することを規制しながら、ダンパ収容部87に保持させることができる。ヒンジカバー57に、折返部93を有するストッパ爪部95を一体的に設けたので、回動軸56及び回転ダンパ88の組付性を高めることができる。
ここで、内側部材53は、物品収納部41に嵌合しシール面81aを有するシール部81と、外側に露出し露出面65aを有する露出部65とを備えている。図6に戻り、外側部材54に外観面61aの構成要素となる露出面65aが備えられ、内側部材53にも外観面61aが備えられている。すなわち、蓋部材42の外観面61aを外側部材54と内側部材53とで構成したので、リッド外観形状に自由度をもたせることができる。
図5を併せて参照し、シール部81よりも下方に露出部65が配置され、この露出部65の下方に回動軸56が配置される。例えば、露出部65と同等高さに回動軸56が配置される場合に比べ、蓋部材42を開いたときに、外側部材54及びシール部81の回動半径を大きくとることができる。蓋部材42の回動半径が大きくなれば、物品収納部41に収納された物品を乗員が取出し易くできる。結果、物品収納に係る利便性を高めることができる。
次に、回動軸56と回転ダンパ88との嵌合構造について説明する。
図8(a)は、回動軸56に回転ダンパ88が取付けられることを示す斜視図であり、図8(b)は図8(a)の図8(b)−図8(b)断面図である。
図8(a)及び図8(b)において、回動軸56の側方に隣り合うように回転ダンパ88が配置され、回動軸56の側面56sに形成した凹部97に回転ダンパ88の凸部98が挿入されることで、回動軸56と回転ダンパ88とが一体化される。また、回転ダンパ88は、前下方に延びる突起部99を備え、この突起部99は、ヒンジカバー57に設けられる係合部101(図7(a)参照)に係合されることで、ヒンジカバー57に回転ダンパ88が保持される。
なお、回転軸に連結される回転ダンパの代わりに、例えば、うずまきばねといった弾性部材を用いても良い。
図9に示すように、内側部材53に形成されるシール部81(図7参照)と露出部65との間に、車幅方向外側に向かうにつれて下方へ延びる段差面64aを有する段差部64が設けられ、段差面64aは、車幅方向外側に向かって、前後に、末広がりに形成されている。図中、理解を容易にするため、車体カバーは省略されている。
段差面64aによって、外側部材54と露出面65aとは車両前後にオフセット配置されるので、外側部材と露出面とが車両前後にオフセット配置されていない場合に比べ、乗員の乗車位置から離れた位置に外側部材を設けることができる。従って、塗装面63aをもつ外側部材54を露出面65aによって保護することができる。
また、外側部材54に外観面61aの構成要素である露出面65aを有する露出部65が備えられ、内側部材53にも外観面61aが備えられている。すなわち、蓋部材42の外観面61aを外側部材54と内側部材53とで構成したので、リッド外観形状に自由度をもたせることができる。従って、リッド部(蓋部材42)のデザイン自由度を高めることができ、車両の外観性を容易に高めることができる。
図10に示すように、内側部材53に形成されている段差面64aによって、蓋部材42に付着した雨水は車幅方向外側に導かれ、排出することができる。したがって、蓋部材42を汚れ難い構造とすることができる。
また、車体カバー16を構成するフロントカバー31は、段差面64aと面一であると共に、フロントカバー31の側方に位置するフロントインナカバー32と面一である。フロントカバー31とフロントインナカバー32とで形成される排風口39によって、段差面64aを流れる雨水を効果的に排出することができる。
着色樹脂材料で成形された露出部65は、塗装面63aよりも下方に配置される。また、塗装面63aよりも下方に位置し、乗員に近い位置に露出部65を配置したので、傷や汚れを目立ち難くすることができる。
図7を併せて参照し、本発明では、内側部材53にシール部81が備えられている。外側部材にシール部が形成される場合に比べ、シール部81の長さを短くできる。結果、蓋部材42の構造を簡素化することができる。
尚、本発明は、実施の形態では車両前部に物品収納部を備えている自動二輪車に適用したが、車両前部に物品収納部を備えている三輪車にも適用可能であり、車両前部に物品収納部を備えている一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明は、車両前部に物品収納部を備えている自動二輪車に好適である。
10…自動二輪車、11…ヘッドパイプ、16…車体カバー、23…乗員シート、35…跨ぎ部、41…物品収納部、42…蓋部材、48…空間、51…開口、52…開口部、53…内側部材、54…外側部材、56…回動軸、57…ヒンジカバー、61…、62…、63…塗装部、63a…塗装面、64…段差部、64a…段差面、65…露出部、65a…露出面、81…シール部、81a…シール面。

Claims (7)

  1. 乗員が座る乗員シート(23)の前方に配置され、乗員が乗降時に足を通す跨ぎ部(35)を備えると共に、ヘッドパイプ(11)の後方を覆う車体カバー(16)と、この車体カバー(16)に囲まれる空間(48)に配置され、この車体カバー(16)に設けられる開口(51)に接続される開口部(52)を備える物品収納部(41)と、前記開口部(52)を開閉自在に覆う蓋部材(42)とを備える自動二輪車の物品収納構造において、
    前記蓋部材(42)は、内側部材(53)と、この内側部材(53)を外側から覆い、前記車体カバー(16)と連なるように配置される外側部材(54)とを備え、
    前記内側部材(53)は、前記物品収納部(41)に嵌合しシール面(81a)を有するシール部(81)と、外側に露出し露出面(65a)を有する露出部(65)とを備え、
    この露出部(65)は、前記シール部(81)よりも下方で外観面(61a)を形成することを特徴とする自動二輪車の物品収納構造。
  2. 前記内側部材(53)は、着色樹脂材料で成形され、
    前記外側部材(54)は、塗装が施される塗装面(63a)を有する塗装部(63)を備え、
    前記露出部(65)は、前記塗装面(63a)よりも下方に配置されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の物品収納構造。
  3. 前記内側部材(53)は、この内側部材(53)と一体に回動する回動軸(56)を備え、
    この回動軸(56)は、前記露出部(65)の下方に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車の物品収納構造。
  4. 前記車体カバー(16)に、前記回動軸(56)を保持するヒンジカバー(57)が設けられ、このヒンジカバー(57)は、背面視で、前記露出部(65)と重なることを特徴とする請求項3記載の自動二輪車の物品収納構造。
  5. 前記ヒンジカバー(57)は、車両前方から前記物品収納部(41)に嵌合されると共に、前記車体カバー(16)に支持され、
    前記物品収納部(41)は、車体背面視で、前記露出部(65)と重なることを特徴とする請求項4項記載の自動二輪車の物品収納構造。
  6. 前記シール部(81)と前記露出部(65)との間に、車幅方向外側に向かうにつれて下方へ延びる段差面(64a)を有する段差部(64)が設けられ、
    前記段差面(64a)は、車幅方向外側に向かって、車両前後に、末広がり形状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の自動二輪車の物品収納構造。
  7. 前記外側部材(54)は、車両側面視で、車両後方に向け窄まっている略く字状を呈し、
    前記シール部(81)と前記外側部材(54)との間に、所定距離だけ離間した空間(48)が設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の自動二輪車の物品収納構造。
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