JP2015123852A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関及び電動機を有する車両における減速制御を好適に実行することが可能な車両を提供する。
【解決手段】運転者による目標動力入力部への入力に対応する目標動力が、車両を減速させる負の動力であるとき、車両のECUは、目標動力と内燃機関が発生する負の動力との差に対応する電動機の目標回生動力である第1目標回生動力ΔTと、車両の電気作動補機又は電動機とは異なる他の電動機の消費電力に基づいて求めた電動機の目標回生動力である第2目標回生動力Tmot_minのうち大きい方を、電動機の目標回生動力とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、走行のための動力源として内燃機関及び電動機を有する車両に関する。
特許文献1では、電気モータ又はエンジンの単独走行中に、バッテリの劣化や余剰電力放出のための抵抗器を使用することなく、大きな制動力の要求に対応することが可能なハイブリッド型車両を提供することを目的としている([0006]、要約)。
この目的を達成するため、特許文献1では、モータ15の単独走行中において、制動要求を制動要求検出部30で検出する。次いで、バッテリの電圧、電流、温度、比重等からバッテリ残量をバッテリ残量検出部26で演算し、車速とバッテリ残量からモータ最大回生トルクをバッテリ21への過充電や急速充電等を考慮して求める。そして、シフトレバーポジションが「R」又は「D」レンジのときには、ブレーキ踏み込み量に応じた回生制動を行う。一方、「2」、「L」レンジのような更に大きな制動要求の場合、モータ最大回生トルクによる回生制動を行うと共に、クラッチ13を係合してエンジンブレーキによる制動を併用する(要約)。
特許文献1の第1〜第4実施形態では、モータ回生トルクTbm(回生トルクの目標値)を、回生トルクTb又はモータ最大回生トルクTbm maxに設定する(図3のS7、S8、S10、図5のS14、S16〜S18、図9のS9、S10、S12、図10のS14、S16〜S18)。回生トルクTbは、ブレーキ32の踏み込み量に対応するもの(図3のS6、[0019]、図9のS8、[0034])又はブレーキ32の踏み込み量及びシフトポジションに対応するものとされている(図4のS13、[0027]、[0037])。
また、特許文献1の第1実施形態では、シフトポジションが「L」である場合、クラッチ13を係合してエンジンブレーキによる制動を行う(図3のS11、S12、[0021]、[0022])。一方、シフトポジションが「L」でない場合、クラッチ13を解放してエンジンブレーキを作動させない(図3のS9、[0019])。第3実施形態では、シフトポジションが「2」又は「L」であるか否かに応じて第1実施形態と同様の処理を行う(図9のS11、S13〜S17、[0034]〜[0036])。
さらに、特許文献1の第2及び第4実施形態では、回生トルクTbがモータ最大回生トルクTbm maxを上回り且つシフトポジションが「R」でない場合、両者の差をエンジンブレーキトルクTbeとし、クラッチ13を駆動する(図5及び図10のS14、S15、S18、S23)。一方、回生トルクTbがモータ最大回生トルクTbm maxを上回らない場合又はシフトポジションが「R」である場合、クラッチ13を解放してエンジンブレーキを作動させない(図5及び図10のS14、S15、S19)。
特開平06−055941号公報
上記のような特許文献1の開示によれば、エンジン11の単独走行中であっても、クラッチ13を解放してエンジンブレーキを作動させない場合がある。この場合、エンジン11が作動しているにもかかわらず、エンジンブレーキが作動しないことにより運転者に違和感を与えるおそれがある。或いは、クラッチ13の解放に伴い、エンジン11の回転速度(単位時間当たりの回転数)の減少が緩やかになり、回転速度と車速の間の相関関係がなくなる。その結果、その後の再加速のための変速が円滑に行われず、運転者に違和感を与えるおそれがある。
また、特許文献1では、モータ15の単独走行中(エンジンが作動していない状況)であっても、クラッチ13を係合してエンジンブレーキを作動させる場合がある。この場合、それまでモータ15で単独走行していたにもかかわらず、急にエンジンが動作を開始することに伴う振動又は音の発生により運転者に違和感を与えるおそれがある。また、急にエンジンブレーキを作動させることに伴うエンジンの劣化を生じさせる可能性も考えられる。
本発明は、上記のような課題を考慮してなされたものであり、内燃機関及び電動機を有する車両における減速制御を好適に実行することが可能な車両を提供することを目的とする。
本発明に係る車両は、前輪及び後輪のいずれか一方である第1駆動輪に機械的に接続される内燃機関と、前記前輪及び前記後輪のいずれか他方である第2駆動輪に機械的に接続される電動機と、前記内燃機関及び前記電動機を制御する駆動制御装置と、前記内燃機関及び前記電動機が発生する目標動力を設定するための運転者からの入力を行う目標動力入力部とを備えるものであって、前記駆動制御装置は、前記目標動力入力部への入力に基づいて前記内燃機関及び前記電動機が発生する前記目標動力を設定し、前記目標動力入力部への入力に対応する前記目標動力が、前記車両を減速させる負の動力であるとき、前記駆動制御装置は、前記目標動力と前記内燃機関が発生する負の動力との差に対応する前記電動機の目標回生電力である第1目標回生動力と、前記車両の電気作動補機又は前記電動機とは異なる他の電動機の消費電力に基づいて求めた前記電動機の目標回生電力である第2目標回生動力のうち大きい方を、前記電動機の目標回生動力とする回生動力選択制御を実行することを特徴とする。
本発明によれば、運転者による目標動力入力部への入力に対応する目標動力が、車両を減速させる負の動力であるとき、目標動力と内燃機関が発生する負の動力との差に対応する第1目標回生動力と、車両の電気作動補機又は電動機とは異なる他の電動機の消費電力に基づいて求めた第2目標回生動力のうち大きい方を、電動機の目標回生動力とする回生動力選択制御を実行する。これにより、運転者が要求する負の動力(制動力)を超える場合であっても、電気作動補機等の消費電力を発生可能となる。このため、内燃機関に負の動力を発生させつつ、電動機による回生を行うことが可能となる。従って、内燃機関が作動しているにもかかわらず、内燃機関の負の動力が減速に利用されないことに伴う悪影響を回避することが可能となる。
また、内燃機関に負の動力を発生させている状態であっても、電動機による回生が継続され、電気作動補機等の消費電力が生成される。このため、車両の停止まで又は停止後の必要電力が確保し易くなり、ユーザの利便性を高めることが可能となる。
前記駆動制御装置は、前記第2駆動輪に発生させる負の動力の上限値である上限負動力を、車速に基づいて設定し、前記目標回生動力が前記上限負動力を超えないように前記電動機を制御してもよい。例えば、電動機による回生電力を一定に保持しようとすると、低車速(低回転速度)では電動機の回生動力(トルク等)が過大となり、電動機による負の動力が増加してユーザに違和感を与えるおそれがある。本発明によれば、車速に応じた上限負動力を超えないように電動機の目標回生動力を制御する。このため、低車速時の回生動力の増加に伴うユーザの違和感を回避することが可能となる。
前記駆動制御装置は、前記第1駆動輪のみ又は前記第1駆動輪及び前記第2駆動輪の両方を駆動させる第1駆動輪駆動状態と、前記第2駆動輪のみを駆動させる第2駆動輪単独駆動状態とを切り替え可能であり、前記駆動制御装置は、前記車速が等しい場合、前記第2駆動輪単独駆動状態の減速度よりも、前記第1駆動輪駆動状態の減速度を大きくさせてもよい。これにより、第1駆動輪駆動状態のときは(回生動力が多少大きくなっても)回生動力を確保し易くすると共に、第2駆動輪単独駆動状態のときは回生動力を適切に設定し易くすることが可能となる。
前記車両は、前記電動機に電力を供給すると共に、前記電動機の回生電力を充電する蓄電装置を備え、前記駆動制御装置は、前記回生動力選択制御を実行するか否かを判定するための前記蓄電装置の充電量の閾値である充電量閾値を設定し、前記充電量が前記充電量閾値を下回るとき、前記回生動力選択制御を実行し、前記充電量が前記充電量閾値を上回るとき、前記回生動力選択制御を禁止してもよい。
これにより、蓄電装置の充電量が充電量閾値を下回るとき、すなわち、蓄電装置の充電を要する可能性が高い場合にのみ回生動力選択制御を行うこととなる。このため、回生動力選択制御を禁止している際は、回生のための回生動力の発生又は増加に伴う車両の減速度に対するユーザの違和感を発生させ難くすることが可能となる。
前記目標動力入力部は、アクセルペダル及びブレーキペダルを含み、前記駆動制御装置は、前記アクセルペダル及び前記ブレーキペダルの操作量がゼロであることを前記回生動力選択制御の開始条件又は実行条件の1つとしてもよい。これにより、運転者によるアクセルペダル及びブレーキペダルの操作がない場合の減速制御において回生動力選択制御が行われることとなる。このため、両ペダルの操作がない状態における減速度を柔軟に制御することが可能となる。
本発明によれば、内燃機関及び電動機を有する車両における減速制御を好適に実行することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両の駆動系及びその周辺の概略構成図である。 前記実施形態における減速トルク調整制御のフローチャートである。 エンジン走行時通常減速制御のフローチャート(図2のS5の詳細)である。 前記エンジン走行時通常減速制御におけるエンジントルク及び目標モータトルクと目標車両減速トルクとの関係の一例を示す図である。 回生強化制御の第1フローチャート(図2のS6の詳細)である。 前記回生強化制御の第2フローチャート(図2のS6の詳細)である。 前記回生強化制御におけるエンジントルク及び目標モータトルクと目標車両減速トルクとの関係の一例を示す図である。 前記回生強化制御における車速と目標車両減速トルク等との関係の一例を示す図である。 RWD時減速制御のフローチャート(図2のS7の詳細)である。 前記RWD時減速制御における目標モータトルクと目標車両減速トルクとの関係の一例を示す図である。 本発明の変形例に係る車両の駆動系及びその周辺の概略構成図である。
I.一実施形態
[1.構成]
(1−1.全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る車両10の駆動系及びその周辺の概略構成図である。図1に示すように、車両10は、車両10の前側に直列配置されたエンジン12及び第1走行モータ14と、車両10の後ろ側に配置された第2及び第3走行モータ16、18と、高圧バッテリ20(以下「バッテリ20」ともいう。)と、第1〜第3インバータ22、24、26と、駆動電子制御装置28(以下「駆動ECU28」又は「ECU28」という。)と、補機29とを有する。
以下では、第1走行モータ14を、「第1モータ14」、「モータ14」又は「前側モータ14」ともいう。また、第2走行モータ16を、「第2モータ16」、「左側モータ16」、「モータ16」又は「後ろ側モータ16」ともいう。さらに、第3走行モータ18を、「第3モータ18」、「右側モータ18」、「モータ18」又は「後ろ側モータ18」ともいう。
エンジン12及び第1モータ14は、トランスミッション30を介して左前輪32a及び右前輪32b(以下「前輪32」と総称する。)に駆動力(以下「前輪駆動力Ff」という。)を伝達する。エンジン12及び第1モータ14は、前輪駆動装置34(操舵輪駆動装置)を構成する。
第2モータ16は、その出力軸が左後輪36aの回転軸に接続されており、左後輪36aに駆動力を伝達する。第3モータ18は、その出力軸が右後輪36bの回転軸に接続されており、右後輪36bに駆動力を伝達する。第2モータ16と左後輪36aの間及び第3モータ18と右後輪36bの間それぞれに図示しない減速機を配置してもよい。第2及び第3モータ16、18は、後輪駆動装置38(非操舵輪駆動装置)を構成する。以下では、左後輪36a及び右後輪36bを合わせて後輪36と総称する。また、後輪駆動装置38から後輪36に伝達される駆動力を後輪駆動力Frという。
例えば、車両10が低車速のときに第2及び第3モータ16、18による駆動を行い、中車速のときにエンジン12及び第2及び第3モータ16、18による駆動を行い、高車速のときにエンジン12及び第1モータ14による駆動を行う。また、低車速のときには、図示しないクラッチによりエンジン12とトランスミッション30とを切り離した状態(又は接続した状態)でエンジン12により第1モータ14を駆動させることで第1モータ14による発電を行い、その発電電力を第2及び第3モータ16、18若しくは補機29に供給し又はバッテリ20に充電することもできる。換言すると、第1モータ14を発電機として用いることもできる。
高圧バッテリ20は、第1〜第3インバータ22、24、26を介して第1〜第3モータ14、16、18に電力を供給すると共に、第1〜第3モータ14、16、18からの回生電力Pregを充電する。
駆動ECU28は、各種センサ及び各電子制御装置(以下「ECU」という。)からの出力に基づいてエンジン12及び第1〜第3インバータ22、24、26を制御することにより、エンジン12及び第1〜第3モータ14、16、18の出力を制御する。駆動ECU28は、入出力部40、演算部42及び記憶部44を有する。また、駆動ECU28は、複数のECUを組み合わせたものであってもよい。例えば、エンジン12及び第1〜第3モータ14、16、18それぞれに対応して設けた複数のECUと、エンジン12及び第1〜第3モータ14、16、18の駆動状態を管理するECUとにより駆動ECU28を構成してもよい。
ECU28は、車両10の「駆動状態」として「RWD」(後輪駆動:Rear Wheel Drive)、「FWD」(前輪駆動:Front Wheel Drive)及び「AWD」(前後輪駆動:All Wheel Drive)を切り替える。RWD及びFWDは、いずれも2輪駆動(2WD)であり、AWDは、4輪駆動(4WD)である。また、ECU28は、車両10の減速時に直前の駆動状態に応じて第1〜第3走行モータ14、16、18の少なくとも1つにより回生を行う。このため、以下では、回生時におけるエンジン12及び第1〜第3モータ14、16、18それぞれの利用状態についても、RWD、FWD及びAWDの文言を用いる。
駆動ECU28に対して出力する各種センサには、例えば、車速センサ50、アクセルペダル開度センサ52、ブレーキペダル開度センサ54、SOCセンサ56、モータ回転数センサ58、エンジン回転数センサ60、電流センサ62及びシフト位置センサ64がある。
補機29は、バッテリ20からの電力により作動する電気作動補機(電気で作動する補機)である。補機29としては、例えば、図示しないエアコンディショナ及び/又はウォータポンプ(エンジン12の冷却用)が含まれる。また、補機29が降圧型DC/DCコンバータを含む場合、図示しない12Vバッテリ、駆動ECU28及びその他のECUが含まれてもよい。
(1−2.各部の構成及び機能)
エンジン12は、例えば、6気筒型エンジンであるが、2気筒、4気筒又は8気筒型等のその他のエンジンであってもよい。また、エンジン12は、ガソリンエンジンに限らず、ディーゼルエンジン、空気エンジン等のエンジンとすることができる。
第1〜第3モータ14、16、18は、例えば、3相交流ブラシレス式であるが、3相交流ブラシ式、単相交流式、直流式等のその他のモータであってもよい。第1〜第3モータ14、16、18の仕様は等しくても異なるものであってもよい。また、第2モータ16と左後輪36aの間及び第3モータ18と右後輪36bの間それぞれに図示しない減速機を配置し、それぞれの減速機の減速比を可変とする場合、左後輪36a及び右後輪36bを1つの走行モータで駆動してもよい。
第1〜第3インバータ22、24、26は、3相ブリッジ型の構成とされて、直流/交流変換を行い、直流を3相の交流に変換して第1〜第3モータ14、16、18に供給する一方、第1〜第3モータ14、16、18の回生動作に伴う交流/直流変換後の直流を高圧バッテリ20に供給する。
高圧バッテリ20は、複数のバッテリセルを含む蓄電装置(エネルギストレージ)であり、例えば、リチウムイオン2次電池、ニッケル水素2次電池又はキャパシタ等を利用することができる。本実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。なお、第1〜第3インバータ22、24、26と高圧バッテリ20との間に図示しないDC/DCコンバータを設け、高圧バッテリ20の出力電圧又は第1〜第3モータ14、16、18の出力電圧を昇圧又は降圧してもよい。
車両10の駆動系の構成としては、例えば、特開2012−050185号公報に記載のものを用いることができる。例えば、特開2012−050185号公報と同様、図示しない油圧ポンプ、ソレノイド、ワンウェイクラッチ、油圧ブレーキ等を第2及び第3モータ16、18側に設け、必要に応じて駆動ECU28で制御することにより、第2及び第3モータ16、18の動作を制御することができる(特開2012−050185号公報の図13参照)。
車速センサ50は、車速V[km/h]を検出する。アクセルペダル開度センサ52は、アクセルペダル70の開度(以下「アクセル開度θap」という。)を検出する。ブレーキペダル開度センサ54は、ブレーキペダル72の開度(以下「ブレーキ開度θbp」という。)を検出する。SOCセンサ56は、バッテリ20の充電状態(SOC:State of Charge)[%]を検出する。
モータ回転数センサ58は、第1〜第3モータ14、16、18の単位時間当たりの回転数Nmot(以下、「回転数Nmot」又は「モータ回転数Nmot」ともいう。)[rpm]を検出する。エンジン回転数センサ60は、エンジン12の単位時間当たりの回転数Ne(以下、「回転数Ne」又は「エンジン回転数Ne」ともいう。)[rpm]を検出する。電流センサ62は、モータ14、16、18の入出力電流(以下「モータ電流Imot」という。)を検出する。シフト位置センサ64は、シフトレバー74の位置(駐車レンジとしての「P」、ニュートラルレンジとしての「N」、前進走行レンジとしての「D」、後退走行レンジとしての「R」等)(以下「シフト位置Ps」という。)を検出する。
[2.減速時の制御]
(2−1.概要)
次に、車両10の減速時における減速トルク調整制御について説明する。減速トルク調整制御では、直前の駆動状態(RWD、FWD又はAWD)に応じて車両10を減速させる。
図2は、本実施形態における減速トルク調整制御のフローチャートである。ECU28は、図2のフローを用いて後ろ側モータ16、18のトルク(以下「モータトルクTmot」又は「トルクTmot」ともいう。)を制御する。ここでのモータトルクTmotは、モータ16、18それぞれのトルクの和を意味するが、モータ16、18それぞれのトルクを対象として減速トルク調整制御を行うことも可能である。
なお、モータ16、18のトルクTmotと後輪36a、36bのトルク(以下「車輪トルクTw」という。)の関係は、以下の式(1)で表される。
Tmot=(1/R)・Tw ・・・(1)
車輪トルクTwは、後輪36a、36bそれぞれのトルクの和を意味するが、後輪36a、36bそれぞれのトルクを対象として減速トルク調整制御を行うことも可能である。式(1)において、Rは、モータ16と後輪36a、36bとの間に配置された図示しない減速機の減速比である(減速機を設けない場合、Rは1となる。)。ECU28では、モータトルクTmot又は車輪トルクTwのいずれを制御対象としてもよい。
図2の各ステップS1〜S7は、所定の演算周期毎に繰り返される。
図2のステップS1、S2において、ECU28は、車両減速トルクTv[N・m]を調整する条件(減速トルク調整条件)が成立したか否かを判定する。具体的には、ステップS1において、ECU28は、車両10が走行中であるか否か(例えば、車速Vが0km/hを上回るか否か)を判定する。
車両10が走行中である場合(S1:YES)、ステップS2において、ECU28は、アクセル開度θap及びブレーキ開度θbpがいずれもゼロであるか否か(換言すると、アクセルペダル70及びブレーキペダル72が原位置にあるか否か)を判定する。アクセル開度θap及びブレーキ開度θbpがいずれもゼロである場合(S2:YES)、ステップS3に進む。車両10が走行中でない場合(S1:NO)又はアクセル開度θap若しくはブレーキ開度θbpがゼロでない場合(S2:NO)、今回の演算周期における処理を終える。
ステップS3において、ECU28は、車両10の直前の駆動状態がFWD又はAWDであるか否か(換言すると、エンジン12による走行中であるか否か)を判定する。直前の駆動状態がFWD又はAWDである場合(S3:YES)、ステップS4において、ECU28は、バッテリSOCが所定の閾値(以下「SOC閾値THsoc」又は「閾値THsoc」という。)以上であるか否かを判定する。
SOCが閾値THsoc以上である場合(S4:YES)、ステップS5において、ECU28は、エンジン走行時通常減速制御(以下「通常減速制御」ともいう。)を実行する。SOCが閾値THsoc以上でない場合(S4:NO)、ステップS6において、ECU28は、回生強化制御(回生動力選択制御)を実行する。通常減速制御については図3及び図4を参照して、回生強化制御については図5〜図8を参照して後述する。
図2のステップS3に戻り、車両10の直前の駆動状態がFWD又はAWDでなく、RWDである場合(S3:NO)、ステップS7において、ECU28は、RWD時減速制御を実行する。RWD時減速制御については図9及び図10を参照して後述する。
(2−2.エンジン走行時通常減速制御)
図3は、エンジン走行時通常減速制御のフローチャート(図2のS5の詳細)である。図4は、エンジン走行時通常減速制御におけるエンジントルクTeng及び目標モータトルクTmot_tarと目標車両減速トルクTv_tarとの関係の一例を示す図である。
ここでのエンジントルクTengは、トランスミッション30の減速比を考慮して、前輪32a、32b(車輪端)におけるトルク(車輪トルク)に換算したものである。同様に、目標モータトルクTmot_tarは、図示しない減速機の減速比を考慮して、後輪36a、36b(車輪端)におけるトルク(車輪トルク)に換算したものである。目標車両減速トルクTv_tarは、前輪32a、32b及び後輪36a、36bにおける減速トルクの合計の目標値である。
図3のステップS11において、ECU28は、各種センサから演算用検出値を取得する。ここでの演算用検出値には、例えば、車速V、モータ回転数Nmot、エンジン回転数Ne、モータ電流Imot及びシフト位置Psが含まれる。
ステップS12において、ECU28は、現在の車両減速トルクTv、エンジントルクTeng及びモータトルクTmotを算出する。車両減速トルクTvは、エンジントルクTeng及びモータトルクTmotの和である(Tv=Teng+Tmot)。エンジン走行時通常減速制御においてトルクTv、Teng、Tmotはいずれも負の値であるが、正の値として処理することも可能である。
ステップS13において、ECU28は、ステップS11で取得した車速Vに基づいて目標車両減速トルクTv_tar(以下「目標減速トルクTv_tar」又は「減速トルクTv_tar」ともいう。)[N・m]及びモータトルク制限値Tmot_lim(以下「トルク制限値Tmot_lim」又は「制限値Tmot_lim」ともいう。)[N・m]を設定する。減速トルクTv_tar及び制限値Tmot_limの設定については、回生強化制御に関連する図8を参照した説明において言及する。
ステップS14において、ECU28は、目標車両減速トルクTv_tarとエンジントルクTengの差ΔT(=Tv_tar−Teng)がモータトルク制限値Tmot_lim以上であるか否か(換言すると、目標車両減速トルクTv_tarの絶対値とエンジントルクTengの絶対値の差|Tv_tar|−|Teng|がモータトルク制限値Tmot_limの絶対値|Tmot_lim|以下であるか否か)を判定する。
差ΔTが制限値Tmot_lim以上である場合(S14:YES)、ステップS15において、ECU28は、エンジントルクTengが目標車両減速トルクTv_tarよりも小さいか(換言すると、エンジントルクTengの絶対値が目標車両減速トルクTv_tarの絶対値よりも大きいか)を判定する。エンジントルクTengが目標モータトルクTmot_tarよりも小さい場合(S15:YES)、ステップS16において、ECU28は、目標モータトルクTmot_tarとしてゼロを設定する(Tmot_tar←0)。エンジントルクTengが目標モータトルクTmot_tarよりも小さくない場合(S15:NO)、ステップS17において、ECU28は、差ΔTに応じて目標モータトルクTmot_tarを変化させる。
ステップS14において差ΔTが制限値Tmot_lim以上でない場合(S14:NO)、ステップS18において、ECU28は、目標モータトルクTmot_tarとしてモータトルク制限値Tmot_limを設定する(Tmot_tar←Tmot_lim)。
図4の例では、「変速なし」又は「1段減速」の場合、エンジントルクTengは目標車両減速トルクTv_tarに到達していない(図3のS15:NO)。この場合、ECU28は、差ΔTに応じてモータトルクTmotを発生させる(S17、S18)。なお、ここにいう「変速なし」は、車両10の減速開始からエンジン12の変速が行われていないことを意味し、「1段減速」は、車両10の減速開始からエンジン12が1段減速されたことを意味する。
一方、図4における「2段減速」の場合、エンジントルクTengは目標車両減速トルクTv_tarを超えている(目標車両減速トルクTv_tarの絶対値とエンジントルクTengの絶対値の差が負である)(S15:YES)。このため、ECU28は、モータトルクTmot(モータ16、18による減速トルク)を発生させない(S16)。なお、ここにいう「2段減速」は、車両10の減速開始からエンジン12が2段減速されたことを意味する。
図4の例における減速は、例えば、シフトレバー74の操作による減速又はECU28による自動減速のいずれの場合であってもよい(図7についても同様である。)。
(2−3.回生強化制御)
(2−3−1.全体的な流れ)
図5及び図6は、回生強化制御の第1及び第2フローチャート(図2のS6の詳細)である。図7は、回生強化制御におけるエンジントルクTeng及び目標モータトルクTmot_tarと目標車両減速トルクTv_tarとの関係の一例を示す図である。図8は、回生強化制御における車速Vと目標車両減速トルクTv_tar等との関係の一例を示す図である。
図5のステップS21において、ECU28は、各種センサから演算用検出値を取得する。ここでの演算用検出値には、例えば、車速V、モータ回転数Nmot、エンジン回転数Ne、モータ電流Imot及びシフト位置Psが含まれる。
ステップS22において、ECU28は、ステップS12と同様、現在の車両減速トルクTv、エンジントルクTeng及びモータトルクTmotを算出する。ステップS23において、ECU28は、ステップS21で取得した車速Vに基づいて目標車両減速トルクTv_tar、モータトルク制限値Tmot_lim及び補機電力補償トルクTmot_minを設定する。目標車両減速トルクTv_tar、モータトルク制限値Tmot_lim及び補機電力補償トルクTmot_minについては、図8を参照して後述する。
ステップS24において、ECU28は、車速Vが閾値THv1(以下「第1車速閾値THv1」又は「車速閾値THv1」ともいう。)未満であるか否かを判定する。閾値THv1は、モータトルク制限値Tmot_limと補機電力補償トルクTmot_minの関係を判定するための閾値であり、詳細は、図8を参照して後述する。車速Vが閾値THv1未満である場合(S24:YES)、ステップS25に進む。ステップS25〜S29は、図3のステップS14〜S18と同様であり、後述する図8の領域R1内に目標モータトルクTmot_tarを制限するための処理である。
図5のステップS24に戻り、車速Vが閾値THv1未満でない場合(S24:NO)、図6のステップS30に進む。ステップS30〜S34は、後述する図8の領域R2内に目標モータトルクTmot_tarを制限するための処理である。
図6のステップS30において、ECU28は、図5のステップS25と同様に、目標車両減速トルクTv_tarとエンジントルクTengの差ΔTがモータトルク制限値Tmot_lim以上であるか否かを判定する。
差ΔTが制限値Tmot_lim以上である場合(S30:YES)、ステップS31において、目標車両減速トルクTv_tarとエンジントルクTengの差ΔT(=Tv_tar−Teng)が補機電力補償トルクTmot_min以下であるか否か(換言すると、目標車両減速トルクTv_tarの絶対値とエンジントルクTengの絶対値の差|Tv_tar|−|Teng|が補機電力補償トルクTmot_minの絶対値|Tmot_min|以上であるか否か)を判定する。
差ΔT(=Tv_tar−Teng)が補償トルクTmot_min以下である場合(S31:YES)、目標モータトルクTmot_tarにおいて補償トルクTmot_minは確保される。そこで、ステップS32において、ECU28は、目標モータトルクTmot_tarとして差ΔTを設定する(Tmot_tar←ΔT)。差ΔTが補償トルクTmot_min以下でない場合(S31:NO)、補機電力補償トルクTmot_minを確保するため、ステップS33において、ECU28は、目標モータトルクTmot_tarとして補機電力補償トルクTmot_minを設定する(Tmot_tar←Tmot_min)。
ステップS30に戻り、差ΔTがモータトルク制限値Tmot_lim以上でない場合(S30:NO)、ステップS34において、ECU28は、ステップS18、S29と同様に、目標モータトルクTmot_tarとしてモータトルク制限値Tmot_limを設定する(Tmot_tar←Tmot_lim)。
図7の例については、車速Vが閾値THv1未満でない場合(S24:NO)を想定して説明する。図4の例と同様、図7の例では、「変速なし」又は「1段減速」の場合、エンジントルクTengは目標車両減速トルクTv_tarに到達していない。また、補機電力補償トルクTmot_minは、目標モータトルクTmot_tarの中に含まれ得る(S31:YES)。このため、ECU28は、差ΔTに応じてモータトルクTmotを発生させる(S32)。
一方、図4の例と同様、図7における「2段減速」の場合、エンジントルクTengは目標車両減速トルクTv_tarを超えている(目標車両減速トルクTv_tarの絶対値とエンジントルクTengの絶対値の差が負である)(S31:NO)。図4の例と異なり、図7の例では、エンジントルクTengが目標車両減速トルクTv_tarを超えていても、補機電力補償トルクTmot_minの分はモータトルクTmot(減速トルク)を発生させる(S33)。従って、エンジントルクTengと目標モータトルクTmot_tarの合計値と目標車両減速トルクTv_tarとの差βは、図4の差αよりも大きくなる。
(2−3−2.目標車両減速トルクTv_tar、モータトルク制限値Tmot_lim及び補機電力補償トルクTmot_min)
次に、図8を参照しながら、回生強化制御における目標車両減速トルクTv_tar、モータトルク制限値Tmot_lim及び補機電力補償トルクTmot_minについて説明する。
目標車両減速トルクTv_tarは、車速Vが閾値THv2(>THv1)以上の領域では略一定に設定される。車速Vが閾値THv2未満の領域では、車速Vが0km/hに近づくほど大きく(絶対値として小さく)なるように設定される。ここでの目標車両減速トルクTv_tarは、通常減速制御で用いるものと同一である。
モータトルク制限値Tmot_limは、モータ16、18が発生する減速トルクの最大値を示す。後に詳述するRWD時減速制御では、目標車両減速トルクTv_tarが実質的にモータトルク制限値Tmot_limと等しくなるが、通常減速制御及び回生強化制御では、エンジントルクTengの分を予め考慮して目標車両減速トルクTv_tarよりもモータトルク制限値Tmot_limを小さくしている。また、車速Vが閾値THv1以上である場合、モータトルク制限値Tmot_limは、補機電力補償トルクTmot_min以下である。
補機電力補償トルクTmot_minは、車速Vが閾値THv1以上である場合にモータ16、18に発生させる減速トルクの最小値である。補償トルクTmot_minは、車両10の補機29の消費電力(要求)に基づいて求めた減速トルクとして設定される。或いは、補償トルクTmot_minは、前側モータ14(他の電動機)の消費電力(実測値又は要求値)に基づいて求めた減速トルクとして設定されてもよい。
モータ16、18の回生電力を一定値以上に維持するためには、モータ回転数Nmotが下がると、その分、モータトルクTmotを大きくする必要がある。また、モータ回転数Nmotは、車速Vと相関関係がある。そこで、図8の補機電力補償トルクTmot_minは、車速Vが低くなるほど小さくなっている。なお、補償トルクTmot_minの設定(図5のS23)及び/又は図5のステップS24の判定に当たっては、車速Vの代わりにモータ回転数Nmotを用いてもよい。
(2−4.RWD時減速制御)
図9は、RWD時減速制御のフローチャート(図2のS7の詳細)である。図10は、RWD時減速制御における目標モータトルクTmot_tarと目標車両減速トルクTv_tarとの関係の一例を示す図である。
図9のステップS41において、ECU28は、各種センサから演算用検出値を取得する。ここでの演算用検出値には、例えば、車速V、モータ回転数Nmot、エンジン回転数Ne、モータ電流Imotが含まれる。
ステップS42において、ECU28は、現在の車両減速トルクTvを算出する。算出方法は、図3のステップS12と同様である。なお、RWD時減速制御において、車両減速トルクTvは、モータトルクTmot(車輪端換算)と同等のものとして扱うことが可能である。
ステップS43において、ECU28は、図3のステップS13と同様に、目標車両減速トルクTv_tarを設定する。
ステップS44において、ECU28は、目標車両減速トルクTv_tarと車両減速トルクTvが等しいか否かを判定する。目標車両減速トルクTv_tarと車両減速トルクTvが等しい場合(S44:YES)、ステップS45において、ECU28は、目標モータトルクTmot_tarを維持する。目標車両減速トルクTv_tarと車両減速トルクTvが異なる場合(S44:NO)、ステップS46に進む。
ステップS46において、ECU28は、目標車両減速トルクTv_tarが車両減速トルクTvよりも大きいか否か(換言すると、目標車両減速トルクTv_tarの絶対値が車両減速トルクTvの絶対値よりも小さいか否か)を判定する。
目標車両減速トルクTv_tarが車両減速トルクTvよりも大きい場合(S46:YES)、ステップS47において、ECU28は、目標モータトルクTmot_tarの絶対値を増加させる(換言すると、目標モータトルクTmot_tarを減少させる)。目標車両減速トルクTv_tarが車両減速トルクTvよりも小さい場合(S46:NO)、ステップS48において、ECU28は、目標モータトルクTmot_tarの絶対値を減少させる(換言すると、目標モータトルクTmot_tarを増加させる)。
図10の例に示すように、目標モータトルクTmot_tarは、目標車両減速トルクTv_tarに応じて変化させる。
(3.本実施形態の効果)
以上のように、本実施形態によれば、運転者によるアクセルペダル70及びブレーキペダル72(目標動力入力部)への入力に対応する目標車両減速トルクTv_tar(目標動力)が、車両10を減速させる負の値であるとき、目標車両減速トルクTv_tarとエンジントルクTeng(負のトルク)との差ΔT(第1目標回生動力)と、補機電力補償トルクTmot_min(第2目標回生動力)のうち大きい方を、目標モータトルクTmot_tar(電動機の目標回生動力)とする回生強化制御(回生動力選択制御)を実行する(図6のS31〜S33)。これにより、運転者が要求する車両減速トルクTv(制動力)を超える場合であっても、補機29等の消費電力を発生可能となる。このため、エンジン12に負のエンジントルクTengを発生させつつ、モータ16、18による回生を行うことが可能となる。従って、エンジン12が作動しているにもかかわらず、負のエンジントルクTengが減速に利用されないことに伴う悪影響を回避することが可能となる。
また、エンジン12に負のエンジントルクTengを発生させている状態であっても、モータ16、18による回生が継続され、補機29等の消費電力が生成される。このため、車両10の停止まで又は停止後の必要電力が確保し易くなり、ユーザの利便性を高めることが可能となる。
本実施形態において、駆動ECU28は、後輪36a、36b(第2駆動輪)に発生させる負のモータトルクTmot(回生トルク)の上限値であるモータトルク制限値Tmot_lim(上限負動力)を、車速Vに基づいて設定する(図5のS23)。そして、ECU28は、目標モータトルクTmot_tar(目標回生動力)がモータトルク制限値Tmot_limを超えないようにモータ16、18を制御する(図5のS25:NO→S29、図6のS30:NO→S34)。
モータ16、18による回生電力を一定値以上に保持しようとすると、低車速(低回転数Nmot)ではモータ16、18のトルクTmotが過大となり(図8の補償トルクTmot_min参照)、負のモータトルクTmotが増加してユーザに違和感を与えるおそれがある。本実施形態によれば、車速Vに応じたモータトルク制限値Tmot_limを超えないようにモータ16、18の目標モータトルクTmot_tarを制御する(S25:NO→S29)。このため、低車速時のモータトルクTmot(回生トルク)の増加に伴うユーザの違和感を回避することが可能となる。
本実施形態において、ECU28は、前輪32a、32b(第1駆動輪)のみ又は前輪32a、32b及び後輪36a、36b(第2駆動輪)の両方を駆動させるFWD又はAWD(第1駆動輪駆動状態)と、後輪36a、36bのみを駆動させるRWD(第2駆動輪単独駆動状態)とを切り替え可能である。また、ECU28は、車速Vが等しい場合、RWDの減速トルク(図10)よりも、FWD又はAWD(2段減速時)の減速トルク(図7)を大きくさせる。
これにより、FWD又はAWDのときは(回生トルクが多少大きくなっても)モータトルクTmot(回生動力)を確保し易くすると共に、RWDのときはモータトルクTmotを適切に設定し易くすることが可能となる。
本実施形態において、車両10は、モータ16、18に電力を供給すると共に、モータ16、18の回生電力を充電するバッテリ20(蓄電装置)を備える。また、ECU28は、回生強化制御(回生動力選択制御)を実行するか否かを判定するためのバッテリSOCの閾値THsoc(充電量閾値)を設定する。そして、SOCが閾値THsocを下回るとき(図2のS4:NO)、回生強化制御を実行し(S6)、SOCが閾値THsocを上回るとき(S4:YES)、通常減速制御を行うことで回生強化制御を禁止する(S5)。
これにより、バッテリSOCが閾値THsocを下回るとき、すなわち、バッテリ20の充電を要する可能性が高い場合にのみ回生強化制御を行うこととなる。このため、回生強化制御を禁止している際は、回生のためのモータトルクTmot(回生動力)の発生又は増加に伴う車両10の減速トルク(減速度)に対するユーザの違和感を発生させ難くすることが可能となる。
本実施形態において、ECU28は、アクセル開度θap(アクセルペダル70の操作量)及びブレーキ開度θbp(ブレーキペダル72の操作量)がゼロであることを回生強化制御(回生動力選択制御)の開始条件又は実行条件の1つとする(図2のS2)。
これにより、運転者によるアクセルペダル70及びブレーキペダル72の操作がない場合の減速制御において回生強化制御が行われることとなる。このため、両ペダル70、72の操作がない状態における減速度を柔軟に制御することが可能となる。
II.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
[1.車両10(適用対象)]
上記実施形態では、自動四輪車である車両10について説明した(図1)。しかしながら、例えば、回生強化制御において補機電力補償トルクTmot_minを確保する観点からすれば、自動四輪車以外であっても、エンジン12とモータ16、18の少なくとも一方とを有する車両に本発明を適用可能である。例えば、車両10は、自動三輪車及び自動六輪車のいずれかとすることも可能である。
上記実施形態では、車両10は、1つのエンジン12及び3つの走行モータ14、16、18を駆動源として有したが、駆動源はこの組合せに限らない。例えば、車両10は、前輪32用の1つ又は複数の走行モータと、後輪36用の1つ又は複数の走行モータを駆動源として有してもよい。例えば、前輪32用又は後輪36用に1つの走行モータのみを用いることができる。この場合、差動装置を用いて左右輪に駆動力を分配すればよい。また、全ての車輪それぞれに個別の走行モータ(いわゆるインホイールモータを含む。)を割り当てる構成も可能である。
図11は、本発明の変形例に係る車両10Aの駆動系及びその周辺の概略構成図である。車両10Aでは、上記実施形態に係る車両10の前輪駆動装置34及び後輪駆動装置38の構成が反対になっている。すなわち、車両10Aの前輪駆動装置34aは、車両10Aの前側に配置された第2及び第3走行モータ16a、18aを備える。また、車両10Aの後輪駆動装置38aは、車両10Aの後ろ側に直列配置されたエンジン12a及び第1走行モータ14aを備える。
[2.第1〜第3走行モータ14、16、18]
上記実施形態では、第1〜第3走行モータ14、16、18を3相交流ブラシレス式としたが、これに限らない。例えば、第1〜第3走行モータ14、16、18を3相交流ブラシ式、単相交流式又は直流式としてもよい。
[3.バッテリ20(電力源)]
上記実施形態では、第2及び第3走行モータ16、18に対する電力源としてバッテリ20及び第1モータ14(エンジン12からの駆動力により発電している場合)を用いた。しかしながら、例えば、モータ16、18に電力供給する観点からすれば、これに限らない。例えば、第1モータ14による発電を行わない構成も可能である。或いは、バッテリ20に加え又はこれに代えて、キャパシタ、燃料電池等のその他の電力源を用いることも可能である。
[4.アクセルペダル70、ブレーキペダル72及びシフトレバー74(目標動力入力部)]
上記実施形態では、エンジン12及びモータ16、18が発生する目標車両減速トルクTv_tar(目標動力)を設定するための運転者からの入力を行う目標動力入力部としてアクセルペダル70、ブレーキペダル72及びシフトレバー74を用いた。しかしながら、目標車両減速トルクTv_tar(目標動力)を設定するための運転者からの入力を行う観点からすれば、これに限らない。例えば、アクセルペダル70、ブレーキペダル72及びシフトレバー74のいずれか1つ又は2つのみを用いることも可能である。
[5.駆動ECU28による制御]
(5−1.駆動状態の切替え)
上記実施形態において、ECU28は、車両10の駆動状態としてFWD、RWD及びAWDを切替え可能とした。しかしながら、例えば、回生強化制御において補機電力補償トルクTmot_minを確保する観点からすれば、エンジン12による駆動を行う駆動状態と、モータ14、16、18のいずれかによる駆動を行う駆動状態とを含めば、これに限らない。例えば、FWDとRWDのみが可能な構成にも適用することができる。
(5−2.減速制御)
(5−2−1.制御パラメータ)
上記実施形態では、車両10の減速時の減速度又は目標動力を制御する制御パラメータとしてトルクを用いたが、減速度を制御する観点からすれば、これに限らない。例えば、トルクと相関のある駆動力又は出力を用いてもよい。
上記実施形態では、エンジン走行時通常減速制御及び回生強化制御において、モータトルク制限値Tmot_limを設定した(図3のS13、図5のS23)。しかしながら、車両減速トルクTvを目標車両減速トルクTv_tarに近付ける観点からすれば、モータトルク制限値Tmot_limを用いないことも可能である。その場合、例えば、目標車両減速トルクTv_tarとエンジントルクTengの差ΔTに基づいて目標モータトルクTmot_tarを設定することができる。
(5−2−2.補機電力補償トルクTmot_min)
上記実施形態では、エンジントルクTengとモータトルクTmotの合計値が目標車両減速トルクTv_tarを上回る状態でモータトルクTmotを発生させることを許容するのは、回生強化制御のときのみであった(図4、図7、図10)。しかしながら、例えば、バッテリSOCが低いときに充電を促進する観点からすれば、RWD時減速制御においても、モータトルクTmotが目標車両減速トルクTv_tarを上回ることを許容してもよい。換言すると、RWD時減速制御において、SOCが閾値THsoc以上である場合、目標車両減速トルクTv_tarを大きくしてもよい。
(5−2−3.その他)
上記実施形態では、車両減速トルクTvを調整する条件(減速トルク調整条件)として、アクセル開度θap及びブレーキ開度θbpがゼロであることを含んでいた(図2のS2)。しかしながら、例えば、車両10に減速トルクが発生する場面に本発明を適用する観点からすれば、減速トルク調整条件としてのアクセル開度θap及びブレーキ開度θbpはゼロ以外の閾値(開度閾値)であってもよい。また、アクセル開度θap及びブレーキ開度θbpの代わりに、単位時間当たりのアクセル開度θap及びブレーキ開度θbpの変化量を用いてもよい。
10、10A…車両 12…エンジン(内燃機関)
16、16a、18、18a…モータ(電動機)
20…高圧バッテリ(蓄電装置) 28…駆動ECU(駆動制御装置)
29…補機(電気作動補機) 32a、32b…前輪
36a、36b…後輪
70…アクセルペダル(目標動力入力部)
72…ブレーキペダル(目標動力入力部)
74…シフトレバー(目標動力入力部)
Teng…エンジントルク
THsoc…SOC閾値(残容量閾値)
Tmot_lim…モータトルク制限値(上限負動力)
Tmot_tar…目標モータトルク(目標回生動力)
Tv_tar…目標車両減速トルク(目標動力)
V…車速
θap…アクセル開度(アクセルペダルの操作量)
θbp…ブレーキ開度(ブレーキペダルの操作量)
ΔT…目標車両減速トルクとエンジントルクの差

Claims (5)

  1. 前輪及び後輪のいずれか一方である第1駆動輪に機械的に接続される内燃機関と、
    前記前輪及び前記後輪のいずれか他方である第2駆動輪に機械的に接続される電動機と、
    前記内燃機関及び前記電動機を制御する駆動制御装置と、
    前記内燃機関及び前記電動機が発生する目標動力を設定するための運転者からの入力を行う目標動力入力部と
    を備える車両であって、
    前記駆動制御装置は、前記目標動力入力部への入力に基づいて前記内燃機関及び前記電動機が発生する前記目標動力を設定し、
    前記目標動力入力部への入力に対応する前記目標動力が、前記車両を減速させる負の動力であるとき、前記駆動制御装置は、前記目標動力と前記内燃機関が発生する負の動力との差に対応する前記電動機の目標回生動力である第1目標回生動力と、前記車両の電気作動補機又は前記電動機とは異なる他の電動機の消費電力に基づいて求めた前記電動機の目標回生動力である第2目標回生動力のうち大きい方を、前記電動機の目標回生動力とする回生動力選択制御を実行する
    ことを特徴とする車両。
  2. 請求項1記載の車両において、
    前記駆動制御装置は、
    前記第2駆動輪に発生させる負の動力の上限値である上限負動力を、車速に基づいて設定し、
    前記目標回生動力が前記上限負動力を超えないように前記電動機を制御する
    ことを特徴とする車両。
  3. 請求項1又は2記載の車両において、
    前記駆動制御装置は、前記第1駆動輪のみ又は前記第1駆動輪及び前記第2駆動輪の両方を駆動させる第1駆動輪駆動状態と、前記第2駆動輪のみを駆動させる第2駆動輪単独駆動状態とを切り替え可能であり、
    前記駆動制御装置は、車速が等しい場合、前記第2駆動輪単独駆動状態の減速度よりも、前記第1駆動輪駆動状態の減速度を大きくさせる
    ことを特徴とする車両。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両において、
    前記車両は、前記電動機に電力を供給すると共に、前記電動機の回生電力を充電する蓄電装置を備え、
    前記駆動制御装置は、
    前記回生動力選択制御を実行するか否かを判定するための前記蓄電装置の充電量の閾値である充電量閾値を設定し、
    前記充電量が前記充電量閾値を下回るとき、前記回生動力選択制御を実行し、
    前記充電量が前記充電量閾値を上回るとき、前記回生動力選択制御を禁止する
    ことを特徴とする車両。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両において、
    前記目標動力入力部は、アクセルペダル及びブレーキペダルを含み、
    前記駆動制御装置は、前記アクセルペダル及び前記ブレーキペダルの操作量がゼロであることを前記回生動力選択制御の開始条件又は実行条件の1つとする
    ことを特徴とする車両。
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