JP2015116709A - 画像処理装置、インクジェット記録装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、インクジェット記録装置及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性の低下を抑制するとともに、コストアップを抑えて仕上がりを良好にすることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供する。【解決手段】CPU201は、ページデータから表面画像を形成するための所定の画像サイズの表面画像データを生成するとともに、表面画像を形成したときに生じる記録媒体の収縮率から特定される縮小率で表面画像データの画像サイズよりも縮小した裏面画像を形成するための裏面画像データをページデータから生成する。CPU201は、縮小された裏面画像データの画像サイズが表面画像データの画像サイズと同じになるように、裏面画像データに余白領域を付加する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、インクジェット記録装置及び画像処理方法に関する。
従来、用紙等の記録媒体にインクを付与して記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。このようなインクジェット記録装置においては、記録媒体の搬送方向とは垂直の方向に延び、記録媒体の幅よりも大きい長さに亘って配列されたノズル列を有する記録ヘッドを備え、記録媒体を搬送させながらインクを吐出することにより画像形成を行ういわゆるシングルパス形式のものがある。シングルパス形式のインクジェット記録装置は、高速で印刷が可能なことから生産性が高いものである。
さらに、このようなシングルパス形式のインクジェット記録装置においては、記録媒体の表面に対して表面画像を形成した後、記録媒体の表裏を反転させ、反転させた記録媒体の裏面に対して裏面画像を形成する両面印刷が可能なものがある。
このような両面印刷が可能なインクジェット記録装置では、表面への画像形成において記録媒体の表面に付与されたインクを硬化又は乾燥させた後に裏面への画像形成が行われる。そのため、インクの硬化又は乾燥の過程で記録媒体の収縮が行われる。したがって、表面画像及び裏面画像をそのままの画像サイズでそれぞれ印刷した場合には、表面画像が記録媒体の収縮に伴って縮小された状態で裏面画像が形成されるため表面画像と裏面画像とで形成された画像のサイズが整合せず、好ましくない仕上がりとなってしまう。
このような問題に鑑み、従来では、記録媒体の収縮率を予め予測しておき、これに基づいて裏面画像を縮小させて印刷することにより、表面画像と裏面画像とで形成された画像のサイズを整合させるようにしたものがある(例えば、特許文献1〜3)。
また、トンボを含む画像を記録媒体の表面及び裏面に形成するものであって、熱負荷による記録媒体の伸縮率を予め記憶しておき、これを考慮して記録媒体の裏面に形成されるトンボの位置を一致させるために余白領域に空白ラインの挿入及び間引きを行うようにしたものがある(例えば、特許文献4)。
特開2011−121237号公報 特開2001−282042号公報 特開2002−314800号公報 特開2008−93911号公報
しかしながら、上記特許文献の何れも、表面画像と裏面画像とで画像サイズを整合させることができるので、仕上がりを良好なものとすることができるが、裏面画像の画像データは縮小加工されることから、表面画像の画像データにおける画像サイズと裏面画像の画像データにおける画像サイズは異なるものとなる。そのため、これらの画像データを印刷エンジンにそのまま送信して印刷する場合には、印刷条件が異なることによる各種設定の切り替えを行う必要があることから、そのために、例えば、切り替えスイッチや変倍に係るコマンド送受信のための通信モジュール等、印刷エンジンにおけるハードウェア構成の変更が必要となり、コストアップとなってしまう。また、安価なハードウェア構成で実現させるためには表裏で同様の回路構成で実現しようとすると、設定の切り替えを行うために時間がかかるため、印刷速度が低下し、あるいは、印刷を一時停止させなければならないことから、設定データの2面管理が必要となり、生産性を低下させる原因となってしまう。
本発明の課題は、生産性の低下を抑制するとともに、コストアップを抑えて仕上がりを良好にすることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ページデータから生成された画像データに基づいて、記録媒体の表面にシングルパスでインクを吐出して表面画像を形成した後、記録媒体の表裏を反転させ、記録媒体の裏面にシングルパスでインクを吐出して裏面画像を形成するインクジェット記録装置で使用される前記画像データを生成する画像処理装置において、
前記ページデータから表面画像を形成するための所定の画像サイズの表面画像データを生成するとともに、前記表面画像を形成したときに生じる記録媒体の収縮率から特定される縮小率で前記表面画像データの画像サイズよりも縮小した前記裏面画像を形成するための裏面画像データを前記ページデータから生成する画像処理部と、
縮小された前記裏面画像データの画像サイズが前記表面画像データの画像サイズと同じになるように、前記裏面画像データに余白領域を付加する画像補正部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、
前記画像処理部及び前記画像補正部は、前記ページデータからラスター・イメージによる画像データを生成するRIP処理部に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、
前記画像補正部による処理はソフトウェアによって実行されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は3に記載の画像処理装置において、
前記画像処理部による処理はソフトウェアによって実行されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像処理装置において、
前記画像処理部は、前記表面画像を形成したときに生じる記録媒体の縦方向の収縮率及び横方向の収縮率からそれぞれ特定される縦方向の縮小率及び横方向の縮小率で前記表面画像データの画像サイズよりも縮小した前記裏面画像データを生成することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置において、
前記画像処理部は、画像形成する記録媒体の種類に応じて縮小率を特定することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の画像処理装置において、
前記画像処理部は、画像形成する記録媒体の温度に応じて縮小率を特定することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の画像処理装置において、
前記画像処理部は、記録媒体における表面画像を構成するドット率に応じて縮小率を特定することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載の画像処理装置において、
前記画像処理部は、記録媒体に吐出するインクの温度に応じて縮小率を特定することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の画像処理装置において、
前記画像処理部は、前記ページデータに基づいてページを複数のバンドに分割してバンド単位で画像データの生成処理を行うことにより前記画像データを生成し、
前記画像補正部は、前記バンド単位で前記裏面画像データに余白領域を付加することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載の画像処理装置において、
前記インクジェット記録装置は、所定方向に回転する画像形成ドラムの外周面上に供給された記録媒体の端部を該画像形成ドラムの回転方向とは垂直の方向に延びた爪部により挟持することによって該記録媒体を前記画像形成ドラムに保持させ、該画像形成ドラムに保持された記録媒体にインクを吐出して画像の形成を行うものであり、
前記記録媒体は、前記爪部により挟持される位置から一端までの第1の領域と前記爪部により挟持される位置から他端までの第2の領域とにより構成され、
前記画像処理部は、前記爪部により挟持される位置を基準として前記第1の領域及び前記第2の領域をそれぞれ前記縮小率で縮小した裏面画像データを生成し、
前記画像補正部は、前記第1の領域及び前記第2の領域について、それぞれ縮小した量に応じた余白領域を付加することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、インクジェット記録装置において、
請求項1〜11の何れか一項に記載の画像処理装置を備えたことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、画像処理方法において、
ページデータから生成された画像データに基づいて、記録媒体の表面にシングルパスでインクを吐出して表面画像を形成した後、記録媒体の表裏を反転させ、記録媒体の裏面にシングルパスでインクを吐出して裏面画像を形成するインクジェット記録装置で使用される前記画像データを生成する画像処理方法において、
前記ページデータから表面画像を形成するための所定の画像サイズの表面画像データを生成するとともに、前記表面画像を形成したときに生じる記録媒体の収縮率から特定される縮小率で前記表面画像データの画像サイズよりも縮小した前記裏面画像を形成するための裏面画像データを前記ページデータから生成する画像処理ステップと、
縮小された前記裏面画像データの画像サイズが前記表面画像データの画像サイズと同じになるように、前記裏面画像データに余白領域を付加する画像補正ステップと、
を含むことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の画像処理方法において、
画像処理ステップ及び画像補正ステップは、前記ページデータからラスター・イメージによる画像データを生成するRIP処理部において行われることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の画像処理方法において、
前記画像補正ステップにおける処理はソフトウェアによって実行されることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項13又は15に記載の画像処理方法において、
前記画像処理ステップにおける処理はソフトウェアによって実行されることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項13〜16の何れか一項に記載の画像処理方法において、
前記画像処理ステップにおいて、前記表面画像を形成したときに生じる記録媒体の縦方向の収縮率及び横方向の収縮率からそれぞれ特定される縦方向の縮小率及び横方向の縮小率で前記表面画像データの画像サイズよりも縮小した前記裏面画像データを生成することを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項13〜17の何れか一項に記載の画像処理方法において、
前記画像処理ステップにおいて、画像形成する記録媒体の種類に応じて縮小率を特定することを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、請求項13〜18の何れか一項に記載の画像処理方法において、
前記画像処理ステップにおいて、画像形成する記録媒体の温度に応じて縮小率を特定することを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、請求項13〜19の何れか一項に記載の画像処理方法において、
前記画像処理ステップにおいて、記録媒体における表面画像を構成するドット率に応じて縮小率を特定することを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、請求項13〜20の何れか一項に記載の画像処理方法において、
前記画像処理ステップにおいて、記録媒体に吐出するインクの温度に応じて縮小率を特定することを特徴とする。
請求項22に記載の発明は、請求項13〜21の何れか一項に記載の画像処理方法において、
前記画像処理ステップにおいて、前記ページデータに基づいてページを複数のバンドに分割してバンド単位で画像データの生成処理を行うことにより前記画像データを生成し、
前記画像補正ステップにおいて、前記バンド単位で前記裏面画像データに余白領域を付加することを特徴とする。
請求項23に記載の発明は、請求項13〜22の何れか一項に記載の画像処理方法において、
前記インクジェット記録装置は、所定方向に回転する画像形成ドラムの外周面上に供給された記録媒体の端部を該画像形成ドラムの回転方向とは垂直の方向に延びた爪部により挟持することによって該記録媒体を前記画像形成ドラムに保持させ、該画像形成ドラムに保持された記録媒体にインクを吐出して画像の形成を行うものであり、
前記記録媒体は、前記爪部により挟持される位置から一端までの第1の領域と前記爪部により挟持される位置から他端までの第2の領域とにより構成され、
前記画像処理ステップにおいて、前記爪部により挟持される位置を基準として前記第1の領域及び前記第2の領域をそれぞれ前記縮小率で縮小した裏面画像の裏面画像データを生成し、
前記画像補正ステップにおいて、前記第1の領域及び前記第2の領域について、それぞれ縮小した量に応じた余白領域を付加することを特徴とする。
請求項24に記載の発明は、請求項13〜23の何れか一項に記載の画像処理方法において、
前記インクジェット記録装置によって記録媒体の表面に所定のチャート画像を形成するチャート画像形成ステップと、
記録媒体の表面に形成された前記チャート画像を読み取る画像読取ステップと、
読み取った前記チャート画像の画像サイズを検出する画像サイズ検出ステップと、
検出した前記チャート画像の画像サイズに基づいて前記記録媒体の収縮率を求める収縮率算出ステップと、
をさらに含むことを特徴とする。
本発明によれば、生産性の低下を抑制するとともに、コストアップを抑えて仕上がりを良好にすることができる。
本実施の形態に係る画像形成システムのシステム構成図である。 コントローラーの機能的構成を示すブロック図である。 RIP処理部の機能的構成を示すブロック図である。 画像形成について説明する概略ブロック図である。 インクジェット記録装置の主要構成を示す図である。 ドラムの外観を示す斜視図である。 ヘッドユニットの内部構成を示す図である。 ドラムとクリーニング部との位置関係及びヘッドユニットの移動前後の位置を示す斜視図である。 インクジェット記録装置の機能的構成を示すブロック図である。 表面画像が収縮する現象について説明する図である。 裏面画像データへの余白領域の付加について説明する図である。 裏面変倍率テーブルについて説明する図である。 裏面変倍率テーブルの作成要領について説明するフローチャートである。 画像データを生成する処理について説明するフローチャートである。 裏面画像データへの余白領域の付加についての別の態様について説明する図である。 表面画像が収縮する現象について説明する図である。 裏面画像データへの余白領域の付加についての別の態様について説明する図である。
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成システムについて、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成システム1000の構成の一態様である。画像形成システム1000は、例えば、クライアントPC10と、コントローラー20と、インクジェット記録装置30とを備えて構成されている。
クライアントPC10は、ネットワークNを介してコントローラー20にページデータを送信する機能を有する。クライアントPC10には、プリンタドライバプログラム(以下、プリンタドライバと称することがある。)がインストールされている。クライアントPC10は、このプリンタドライバの機能を用いて画像形成時に適用されるプリント条件のデータ(印刷要求データ等)、ページ印刷用制御データ(画像データ等)等を含んだページデータを生成しコントローラー20に送信する。ページデータとして例えばPS(PostScript:ポストスクリプト(登録商標))や、PCL(Printer Control Language)、PDF(Portable Document Format)、XPS(XML Paper Specification)といったページ記述言語(PDL:Page Description Language)のデータである。ページデータとしては、上記に限定されず、例えば、ビットマップデータ等のデータを用いることができる。また、ページデータは、ページ単位のデータに限定されず、行単位のデータとしてもよい。
画像処理装置としてのコントローラー20は、PC(Personal Computer)である。コントローラー20は、ネットワークNを介して接続されたクライアントPC10よりページデータを取得する。そして、コントローラー20は、取得したページデータに基づいてRIP(Raster Image Processer)処理を行い、ラスター・イメージによる画像データを生成し、インクジェット記録装置30に出力する。
コントローラー20は、例えば、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)201と、RAM(Random Access Memory)202と、ROM(Read Only Memory)203と、操作部204と、表示部205と、記憶部206と、通信部207と、I/F(InterFace)208と、を含んで構成されている。
CPU201は、ROM203に記憶された各種プログラムを実行する。さらに、CPU201は、当該実行に係るプログラムに基づいて各部に出力信号を出力し、コントローラー20の動作全般を統括制御する。
また、CPU201は、RIP処理部211を備えており、クライアントPC10から取得したページデータに基づいてRIP処理を行う。RIP処理部211の詳細については後述する。
RAM202は、CPU201により実行される各種プログラム及び当該プログラムに係るデータを一時的に記憶するためのワークエリアを形成する。
ROM203は、不揮発性の半導体メモリ等で構成される。ROM203は、CPU201が実行する各種プログラムを、当該CPU201が読み取り可能なプログラムコードの形態で格納する媒体である。また、ROM203は、CPU201が当該プログラムの実行に必要とするパラメーターやファイル等を記憶する。
操作部204は、カーソルキー、文字入力キー及び各種機能キーを備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスと、を備える。操作部204は、ユーザーによる操作入力を受け付けるのと、操作内容に応じた操作信号をCPU201に出力する。
表示部205は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される。表示部205は、CPU201からの指示に従って、各種操作画面や各種処理結果を表示する。
記憶部206は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置である。記憶部206は、例えば、入力デバイスの色値から出力デバイスとしてのインクジェット記録装置30の色値に変換するためのデバイスリンクプロファイルや、後述する裏面変倍率テーブル(図12参照)等が記憶されている。
通信部207は、ネットワークインターフェースカード等の通信用のインターフェイスを備え、クライアントPC10等の外部装置とネットワークNを介して通信を行う。
I/F208は、インクジェット記録装置30とCPU201との間でデータのやり取りを行うためのインターフェイスである。
次に、RIP処理部211について、図3を参照しながら説明する。
RIP処理部211は、図3に示すように、PDL解析処理部211a、画像処理部211b、変倍処理部211c、画像補正部211d及び色変換部211eを備えている。
PDL解析処理部211aは、クライアントPC10から受信されたページデータに含まれるPDLのコマンドを解析し、描画オブジェクトの属性情報(座標、色値等)を含む中間データに変換する。
画像処理部211bは、中間データを参照し、描画オブジェクトの属性情報に基づいて、解像度、印字領域等、出力デバイスの特性に合わせた条件で描画処理を行い、ラスター・イメージによる画像データを生成する。
変倍処理部211cは、後述する裏面変倍率テーブルを参照し、当該テーブルに記述された変倍率でラスター化された画像データに対して縮小する処理を行う。本実施の形態では、用紙等の記録媒体の表面及び裏面に画像を形成する両面印刷を実施する場合に、表面に対する画像形成の過程で記録媒体の収縮が生じるが、裏面に形成する画像を、収縮される表面の画像に整合させるため、記録媒体の収縮率に応じて裏面に形成する画像の画像データを縮小する処理を行う。画像データの縮小は、例えば、画像データの中心を基準として行う。
画像補正部211dは、変倍処理部211cにより画像サイズが縮小された画像データを所定の画像サイズにするために、印刷を行わない白画像のデータからなる余白領域を当該画像データに付加して画像データを補正する処理を行う。本実施の形態では、このようにして画像データを補正することにより、変倍処理部211cによって縮小された裏面の画像データの画像サイズを、表面の画像データの画像サイズに合わせることができる。
さらに、上述したように、表裏の画像サイズを合わせてから、画像処理装置からインクジェット記録装置30へ該画像データを入力するようにすると、画像サイズが異なることにより必要となる各種の切替設定等が不要となり、このためのハードウェア構成の変更が不要となり、コストアップを抑制することができる。
なお、電子写真方式で画像の倍率変更をエンジン側で実現する場合、ポリゴンの回転速度や、ドラム回転速度の調整で実現が比較的容易に可能であるが、インクジェットシングルパス方式では、入力画像に対して適切な間引き処理を行うロジックを開発する必要があり、ハードウェアで実現するためには大きなコスト負担、ソフトウェアで実施する場合には、大きな処理負担となる。
また、表裏の画像サイズを同一とすることに加えて1ジョブ中においてクライアントPC10からコントローラー20に送信されるページデータの画像サイズが同一となるようにすることにより、さらにハードウェアのコストを低減することができる。
色変換部211eは、上述したようにして生成された画像データに記述された色値を印刷用の色空間の色値に色変換する。
RIP処理部211は、CPU201により制御されるが、専用のハードウェアにより実現されることとしてもよい。
次に、画像処理装置以降のインクジェット記録装置30において行われる画像形成を実行するための処理手順について、図4を参照しながら説明する。本実施の形態における画像形成は、図4に示すような各部機能により実現される。
なお、本実施の形態では、後述する制御部325(図9参照)がハードウェア処理によって以下に示す各部機能を実現し、各部を機能させるための回路や専用のプロセッサ等を備える構成としたが、一部又は全てをソフトウェア処理によって実現するように構成してもよい。
また、以下の処理をインクジェット記録装置30において行う構成としたが、一部をコントローラー20において行う構成としてもよい。
図4に示すように、制御部325は、インク量制限部325a、エッジ検出部325b、歪み補正部325c、シェーディング補正部325d、1次ガンマ補正部325e、ハーフトーン処理部325f、繋ぎ補正部325g、ノズル欠補正部325h、搬送方向補正部325i及び画像形成処理部325jを備えている。制御部325は、入力した画像データを画像形成部302のヘッドユニット302a(図5参照)毎の画像データである吐出画像データに変換した後、各吐出画像データに対してインク量制限部325a、エッジ検出部325b、歪み補正部325c、シェーディング補正部325d、1次ガンマ補正部325e、ハーフトーン処理部325f、繋ぎ補正部325g、ノズル欠補正部325h及び搬送方向補正部325iの各機能部による補正を行った後、画像形成処理部325jによる画像形成処理を実行する。
インク量制限部325aは、YMCKの各色のインクの量を制限する。具体的には、例えば、インク量制限部325aは、各色のインクの量が最大400%とされているものを、色再現精度を維持しながら各色のインクの量を、例えば、最大320%に制限する等の補正を行う。なお、各色のインクの量の制限の程度は任意に設定することができる。
エッジ検出部325bは、ハーフトーン処理を行う際にエッジ部分を保存するためのTag情報を生成する。
歪み補正部325cは、記録ヘッド371(図7参照)の位置ずれによって生じる画像の歪みを補正する。
シェーディング補正部325dは、記録ヘッド371毎のインクの吐出量の相違、インクの飛行曲り、ノズル毎のインクの吐出量のばらつき等により生ずる濃度の不均一を補正する。
1次ガンマ補正部325eは、ハーフトーン処理を行った際に生じるドットゲインを抑制するためのガンマ補正を行う。
ハーフトーン処理部325fは、AMスクリーンやFMスクリーンを用いたハーフトーン処理を行う。
繋ぎ補正部325gは、記録ヘッド371の繋ぎ部分における記録ヘッド371間のノズルの対応関係についての設定を行う。
ノズル欠補正部325hは、ノズルの吐出不良を検出し、これに基づいて画像データの補完を行う。
搬送方向補正部325iは、ノズル毎のインクの吐出速度のばらつきによる着弾ずれを補正する。
画像形成処理部325jは、上述したようにして各種補正が実施された画像データに基づき、画像形成部302を制御して記録媒体P上に画像を形成する。
なお、コントローラー20からインクジェット記録装置30に画像データを出力する前にRIP処理部211における画像補正部211dによって裏面画像データの画像サイズが表面画像データの画像サイズと同じとなっているので、インクジェット記録装置30の上述した処理において画像サイズの相違による設定変更等が必要なく、設定変更に係る時間がかからないので生産性の低下を防止することができる。また、インクジェット記録装置30の制御部325における処理の一部又は全てをハードウェアによって処理を実行している場合、コントローラー20において表面画像データの画像サイズと同じ画像サイズの裏面画像データがインクジェット記録装置30に出力されるので、インクジェット記録装置30の制御部325に係る回路構成等の設計変更を行う必要がなく、コストを削減することができる。
また、コントローラー20においても裏面画像データの画像サイズを表面画像データの画像サイズに合わせる処理を行う画像補正部211dにおいて回路構成等の設計変更によるコストを低減する観点から、画像補正部211dにおける処理をソフトウェアによって実行することが好ましい。ソフトウェアに裏面画像データの画像サイズを表面画像データの画像サイズに合わせる処理を行わせることによって、例えば、裏面の縮小率が変動し、画像サイズを合せるために付加する余白領域が変化する場合においてもソフトウェアを動作させるプログラム等を変更すればよく、付加する余白領域の変化に対応して回路等を構成しておく必要がなく、コストを削減することができる。
さらに、画像処理部211bにおける処理をソフトウェアによって実行するように構成しておくと、表面に対して裏面の縮小率が変動した場合でも、縮小率に応じて回路を設ける必要がない上に設定を切り替える必要がないので、コスト及び処理量の低減の観点から好ましい。
次に、インクジェット記録装置30の主要構成について、図5を参照しながら説明する。
インクジェット記録装置30は、図5に示すように、供給部32、本体部31及び排出部33を備える。供給部32、本体部31及び排出部33は、所定の方向(図5に示すA方向)に沿って並設されている。
供給部32は、本体部31に設けられた画像形成部302により画像が形成される記録媒体P(例えば、用紙等)を収容するとともに、記録媒体Pを一枚ずつ本体部31に供給する。
本体部31は、供給部32から供給された記録媒体Pに対して画像を形成し、排出部33に排出する。
本体部31は、記録媒体Pを搬送する搬送部301と、記録媒体Pに画像を形成する画像形成部302と、画像形成部302により画像が形成された記録媒体Pにエネルギーを照射する照射部303と、搬送部301に搬送される記録媒体P上の画像を読み取る読取部304と、搬送部301に搬送される記録媒体Pを加熱するヒーター305とを備える。
搬送部301は、ヒーター305、画像形成部302、照射部303及び読取部304に記録媒体Pを搬送する。
具体的には、搬送部301は、例えば、円筒状のドラム301aを有する。ドラム301aは、円筒の円中心を通る軸を中心に回転可能に設けられて、ドラム301aの円筒状の外周面で記録媒体Pを担持する。搬送部301は、ドラム301aを回転させることで、外周面に担持された記録媒体Pの一面をヒーター305、画像形成部302、照射部303及び読取部304に対向させながら搬送する。
画像形成部302、照射部303、読取部304及びヒーター305は、回転するドラム301aの外周面が通過する位置の近傍に、当該外周面に沿って設けられる。具体的には、ヒーター305、画像形成部302、照射部303及び読取部304は、図5に示すように、ドラム301aの外周面の通過により記録媒体Pが搬送される搬送経路のうち、供給部32から供給された記録媒体Pを排出部33側に搬送する搬送経路に沿って、上流側から下流側に向かって、ヒーター305、画像形成部302、照射部303及び読取部304の順に設けられる。
ここで、ドラム301aの具体的構成について、図6を参照しながら説明する。
ドラム301aは、その外周面上で記録媒体Pを担持するための爪部351及び吸気部352を備える。
爪部351は、図6に示すように、ドラム301aの外周面上の所定位置において円筒状のドラム301aの回転軸方向(X方向)に沿って設けられた複数の爪を有する。爪部351は、ドラム301aの外周面と協働して記録媒体Pの先端近傍を挟持する。
吸気部352は、図6に示すように、爪部351によって先端近傍が挟持された記録媒体Pが沿うドラム301aの外周面上に設けられた複数の吸気孔と、当該吸気孔を介してドラム301a内に気体を吸引するように吸引力を生じさせる図示しない吸引力発生部(例えば、空気ポンプやファン等)を有する。すなわち、吸気部352は、吸気孔からの吸気により生じる吸引力により、記録媒体Pをドラム301aの外周面に沿わせるように吸い寄せる。
なお、図6では、記録媒体Pの一部がドラム301aの外周面からめくり上がっているが、これは吸気孔を図示することを目的としたものであり、画像形成部302による画像形成時には記録媒体Pの全体がドラム301aの外周面上に沿うように担持される。
図5に示すように、搬送部301は、ドラム301aの回転角度を検知する検知部301b(図9参照)を有し、検知部301bにより検知されたドラム301aの回転角度により、ドラム301aの外周面に担持されて搬送される記録媒体Pの位置を検知可能に設けられている。検知部301bは、例えば、ドラム301aの回転軸に設けられたエンコーダーであるが、一例であってこれに限られるものでなく、ドラム301aの回転角度を検知可能な構成であれば何れのものであってもよい。
また、搬送部301は、記録媒体Pの表裏を反転させる機構を有している。
具体的には、搬送部301は、例えば、図5に示すように、スイッチバック部315を有する。スイッチバック部315は、スイッチバックにより記録媒体Pの表裏を反転して搬送する。
より具体的には、スイッチバック部315は、例えば、図5に示す2つのシリンダー(第1シリンダー315a、第2シリンダー315b)と一対のベルトループ(ベルトループ315c)とを有して構成されている。
記録媒体Pは、ドラム301aから図5における時計方向に回転するシリンダー311を介して図5における反時計方向に回転する第1シリンダー315aに受け渡され、続いて図5における時計方向に回転する第2シリンダー315bに受け渡される。記録媒体Pの後端が第2シリンダー315bと図5における反時計方向に周回するベルトループ315cのニップ部近傍に到達すると、ベルトループ315cは図5における時計方向に逆転し、記録媒体Pを吸着してドラム301aまで搬送する。ここで、ベルトループ315cによりドラム301aに戻された記録媒体Pは、画像が形成された面がドラム301aの外周面に当接する状態でドラム301aに再び担持される。すなわち、記録媒体Pは、スイッチバック部315により表裏が反転される。また、ドラム301aに戻された記録媒体Pの搬送方向に沿った先端部は、戻される前にドラム301aにより搬送されていたときの後端部となる。すなわち、記録媒体Pは、スイッチバック部315により反転するように搬送されることで表裏が反転した状態となる。
このように、搬送部301は、スイッチバック部315により記録媒体Pの両面を順次画像形成部302に対向させて搬送することが可能に設けられている。
スイッチバック部315の第1シリンダー315aがドラム301aから記録媒体Pの搬送を引き継ぐ位置は、記録媒体Pの搬送方向における照射部303の下流側である。また、ベルトループ315cがドラム301aに記録媒体Pを戻すことで、戻された記録媒体Pは、画像形成部302の上流側から再度画像形成部302に搬送されることとなる。
画像形成部302は、記録媒体Pに画像を形成する。
具体的には、画像形成部302は、例えば、ドラム301aに担持された記録媒体Pにインクを吐出する複数のヘッドユニット302aを有する。ヘッドユニット302aは、記録媒体Pに吐出されるインクの色(例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色)毎に個別に設けられ、搬送方向に沿って並設されている。係るヘッドユニット302aを有する画像形成部302は、インクの吐出により記録媒体Pに画像を形成する。
ここで、ヘッドユニット302aの具体的構成について、図7を参照しながら説明する。図7は、ヘッドユニット302aの内部構成を示す図である。図7(A)は、ヘッドユニット302aを側方から見た場合の内部構成の概略図である。図7(B)は、ヘッドユニット302aを上方から見た場合の内部構成の概略図である。なお、ここでいう上方とは、ドラム301aの外周面と対向するヘッドユニット302aの一面(下面)側をヘッドユニット302aの下方としている。また、側方から見た場合とは、ヘッドユニット302aの上下方向及びX方向に沿うヘッドユニット302aの一側面を正面としてヘッドユニット302aを見た場合を指す。
ヘッドユニット302aは、ドラム301aに対して所定距離をおいてドラム301aの外周面に沿うように配置される。
また、図7(A)及び図7(B)に示すように、ヘッドユニット302aは、複数の記録ヘッド371と、各記録ヘッド371に供給するインクを貯留するインクタンク372と、インクタンク372から各記録ヘッド371に通じる図示しないインク経路において吐出前のインクを加熱により温度調整するインクヒーター373とを有している。
記録ヘッド371は、ドラム301aの回転軸方向(X方向)に平行な方向であって、記録媒体Pの搬送方向に直交する方向に沿って並んだ複数のノズル371aを有する。記録ヘッド371は、複数のノズル371aから選択的にインクを吐出し、ドラム301aに担持された記録媒体Pに画像を形成する。すなわち、記録ヘッド371は、複数のノズル371aがヘッドユニット302aの下面側に露出するように設けられる。図7(B)に示す記録ヘッド371は、X方向に沿うノズルの列が2列設けられた配置の複数のノズル371aを有する。
複数の記録ヘッド371は、例えば、図7(B)に示すように、2つの記録ヘッド371を一組とし、記録ヘッド371の各組がX方向に沿って複数設けられた記録ヘッド371の列をなすように配置されている。さらに、記録ヘッド371の列は複数設けられ、隣接する列の記録ヘッド371の組どうしの位置関係がX方向に直交する方向(搬送方向F)について千鳥状となるように配置されている。
インクタンク372から各記録ヘッド371に至るインク経路には、供給圧力の調整機構が設けられ、各記録ヘッド371のノズル371aからインクがこぼれ出ないように、大気圧よりも若干低い圧力に供給圧力が調整されている。
インクヒーター373は、供給されるインクの温度を検出する温度センサーが併設されており、供給されるインク温度を監視しつつ、適正な温度となるように制御されている。なお、本実施の形態では、インクの温度は使用するインクの種類や色によって異ならせているが、インクの温度はインクの性質に応じて適宜の温度に設定されることが好ましい。
また、ヘッドユニット302aは、前述したように、画像形成に用いられる各色(YMCK)について個別に設けられる。図5に示すインクジェット記録装置30には、ドラム301aの回転に伴い搬送される記録媒体Pの搬送方向に沿って、上流から、Y、M、C、Kの色の順に、各色に対応したヘッドユニット302aが設けられている。
また、図8に示すように、ヘッドユニット302aのX方向の幅は、ドラム301aにより担持、搬送される記録媒体PのX方向の幅を十分カバーできる幅(例えば、ドラム301aの幅より小さいがこれに近い幅)に設定されており、画像形成に際してヘッドユニット302aはドラム301aに対して位置が固定される。すなわち、インクジェット記録装置30は、ワンパス方式のインクジェット記録装置であり、ヘッドユニット302aは、X方向に沿って並んで配置された複数の記録ヘッド371による複数のノズル371aが、画像形成の際に記録ヘッド371と記録媒体Pとが相対的に移動する方向に直交する方向(X方向)について、記録媒体P上に形成される画像の幅に応じた数となるよう設けられる。
また、画像形成部302は、図8に示すように、クリーニング部360が設けられている。
4つのヘッドユニット302aは、画像形成部302内において、それぞれがX方向に沿って個別に移動可能に支持されている。具体的には、ヘッドユニット302aは、図8に示すように、X方向に沿って並ぶドラム301aとクリーニング部360との間を移動可能に設けられている。ヘッドユニット302aは、画像形成の際に、下面がドラム301aと対向する位置に移動し、各種のメンテナンスの際に、下面がクリーニング部360と対向する位置に移動する。
クリーニング部360は、メンテナンスの際にヘッドユニット302aから吐出されたインクを受け止めて集約する図示しない廃インク部等を有し、メンテナンスの際にヘッドユニット302aから吐出されたインクにより画像形成部302内が汚損されることを防止する。
図5に示すように、照射部303は、例えば、高圧水銀ランプ等のランプを有し、当該ランプの発光により紫外線等のエネルギー線を照射する。照射部303は、ドラム301aの外周面の近傍であって、ドラム301aの回転による記録媒体Pの搬送方向について各ヘッドユニット302aの下流側に位置するよう設けられる。照射部303は、ドラム301aに担持されてインクが吐出された記録媒体Pに対してエネルギー線を照射して当該エネルギー線の作用により記録媒体P上のインクを硬化させる。
なお、紫外線を発するランプは高圧水銀ランプに限らず、数百[Pa]〜1メガ[Pa]程度の動作圧力を有する水銀ランプ、殺菌灯として利用可能な光源、冷陰極管、紫外線レーザー光源、メタルハライドランプ、発光ダイオード等が挙げられるが、紫外線をより高照度で照射可能であって省電力な光源(例えば、発光ダイオード等)であることが望ましい。また、エネルギー線は紫外線に限らず、インクの性質に応じてインクを硬化させる性質を有するエネルギー線であればよく、光源もエネルギー線に応じて置換される。
読取部304は、搬送部301に搬送される記録媒体P上に形成された画像を読み取る。
具体的には、読取部304は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー等の撮像素子、記録媒体Pを照らす照明、撮像素子と記録媒体Pとの射線上に設けられるレンズ等を有し、照明により照らされた記録媒体Pからの反射光を撮像素子により検知して、検知結果に応じた電気信号を出力する。読取部304の撮像素子から出力された電気信号に基づいて、読取結果に応じたデータが生成され、読取結果として処理される。
ヒーター305は、例えば、赤外線照射を行う非接触型のハロゲンランプ等からなるランプヒーターであり、ランプヒーターからの照射光を一様にドラム301aの外周面に対する垂直方向となるように反射する反射板を有しており、効率良くドラム301aの外周面上を照射して加熱する。
このヒーター305は、ドラム301aの外周面における供給部32から記録媒体Pが供給される位置よりも搬送方向下流側であって、各ヘッドユニット302aよりも搬送方向上流側に位置している。つまり、このヒーター305は、ドラム301aの外周面上の画像形成前の記録媒体Pを加熱するために設けられている。
ヒーター305は、使用される記録媒体Pの種類に応じて加熱温度が変化するように制御される。
排出部33は、本体部31のドラム301aからシリンダー311、ベルトループ312、排出切替ガイド313を介して排出された記録媒体Pがユーザーに回収されるまで、記録媒体Pを待機させる。なお、後述する制御部325により、記録媒体Pがシリンダー311を介して排出部33に排出されるか、スイッチバック部315に搬送されるかが制御される。
また、排出部33は、記録媒体Pを待機させるためのメイントレー33aとは別個に設けられたサブトレー33bを備えていてもよい。制御部325は、排出切替ガイド313を制御して、記録媒体Pをメイントレー33aに排出するか、サブトレー33bに排出するか排出先を切り替える。
次に、インクジェット記録装置30の主要構成について、図9を参照しながら説明する。
インクジェット記録装置30は、例えば、設定部321、I/F322、制御部325及び表示部326等が本体部31に備えられている。
設定部321は、インクジェット記録装置30の動作に係る各種の設定のための入力に用いられるボタン、キー、タッチパネル等の入力装置を有し、当該入力装置に対するユーザーの操作に応じた設定内容に対応する信号を制御部325に出力する。
具体的には、設定部321は、例えば、ユーザーの操作に応じて、画像形成部302による画像の形成を記録媒体Pの片面又は両面の何れに行うかを設定するための信号を制御部325に出力する。
I/F322は、例えば、コントローラー20と制御部325との間でデータのやり取りを行うためのインターフェイスであり、画像形成部302により形成される画像の元となる画像データを取得する。
制御部325は、インクジェット記録装置30の各部の動作を制御する。
具体的には、制御部325は、例えば、CPU、RAM、ROM等を有する。
CPUは、ROM等の記憶装置から処理内容に応じた各種のプログラムやデータ等を読み出して実行し、実行された処理内容に応じてインクジェット記録装置30の各部の動作を制御する。RAMは、CPUにより処理される各種のプログラムやデータ等を一時的に記憶する。ROMは、CPU等により読み出される各種のプログラムやデータ等を記憶する。
また、制御部325は、ヘッドユニット302aのヘッドアライメント処理、繋ぎ部処理、不吐出ノズル設定処理及びノズル欠補正処理を行なったり、コントローラー20からの画像データに対してハーフトーン処理を行なったりする。
表示部326は、制御部325の制御下で、インクジェット記録装置30の動作に係る各種の表示を行う。
具体的には、表示部326は、例えば、タッチパネル形式による入力を行うための入力装置と一体的に設けられたLCD等の表示装置を有し、当該表示装置により各種の表示を行う。なお、LCDは、あくまで表示装置の一例であり、他の表示装置(例えば、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等)であってもよい。
本実施の形態に係るインクジェット記録装置30では、上述したように、記録媒体Pの表面に対して画像を形成した後、スイッチバック部315によって記録媒体Pの表裏を反転させた後、裏面に対して画像を形成することが可能となっている。
このような工程を経る場合、例えば、図10(A)に示すように、所定の画像サイズである表面画像データに基づいて、記録媒体Pの表面に形成した画像は、照射部303によるインクの硬化の過程で記録媒体Pが収縮し、表面画像は、例えば、図10(B)に示すように収縮して表されるようになる。記録媒体Pの収縮率は、使用する用紙の種別、用紙の加熱温度、インクの種類、インクの加熱温度及び記録媒体Pの表面全体に対するインクの吐出量を示すドット率によって異なっている。また、使用する用紙の種別によっては、縦方向と横方向とで収縮率が異なる。
そのため、本実施の形態では、記録媒体Pの収縮率を考慮して、図11(A)に示すように、記録媒体Pの裏面に形成する画像の裏面画像データを変倍処理部211cにより予め縮小する。
裏面画像データの縮小は、例えば、図12に示す裏面変倍率テーブルに基づいて行われる。これらのテーブルは、例えば、コントローラー20の記憶部206に予め記憶されている。
図12(A)は、使用する記録媒体Pの種類毎の幅方向(横方向)と長さ方向(縦方向)のそれぞれの収縮率を考慮して縮小率が設定された紙種別裏面変倍率テーブルである。縮小率は、記録媒体Pの性質により、幅方向と長さ方向とで異なっている。なお、幅方向と長さ方向とで縮小率が同一であるテーブルとしてもよい。図12(A)に示すように、例えば、記録媒体Pとしてコート紙Aが用いられる場合には、裏面画像データを幅方向で−0.04%、長さ方向で−0.08%縮小させる。また、記録媒体Pとしてコート紙Bが用いられる場合には、裏面画像データを幅方向で−0.09%、長さ方向で−0.05%縮小させる。また、記録媒体Pとしてアート紙Aが用いられる場合には、裏面画像データを幅方向で−0.07%、長さ方向で−0.12%縮小させる。また、記録媒体Pとしてアート紙Bが用いられる場合には、裏面画像データを幅方向で−0.08%、長さ方向で−0.06%縮小させる。また、記録媒体Pとして上質紙Aが用いられる場合には、裏面画像データを幅方向で−0.13%、長さ方向で−0.14%縮小させる。また、記録媒体Pとして上質紙Bが用いられる場合には、裏面画像データを幅方向で−0.08%、長さ方向で−0.14%縮小させる。なお、使用する記録媒体の種類は上述したものに限定されず、また、縮小率も使用する記録媒体の性質に応じて適宜設定されるものである。また、例えば、使用するインクの種類や記録媒体の種類等によりヒーター305による記録媒体への加熱温度を変化させる場合に、その加熱温度に応じて縮小率を設定するようにしてもよい。
図12(B)は、ヘッドユニット302aから吐出するインクの種類に応じて縮小率が設定されたインク種別裏面変倍率テーブルである。図12(B)に示すように、例えば、インクAが用いられる場合には、裏面画像データを幅方向及び長さ方向でそれぞれ−0.04%縮小させる。また、インクBが用いられる場合には、裏面画像データを幅方向及び長さ方向でそれぞれ−0.06%縮小させる。なお、縮小率は、使用するインクの熱履歴等を考慮して適宜設定することができる。また、例えば、使用するインクの種類や色によってインクヒーター373によるインクへの加熱温度を変化させる場合に、その加熱温度に応じて縮小率を設定するようにしてもよい。
図12(C)は、上述したドット率に応じて縮小率が設定されたドット率別裏面変倍率テーブルである。図12(C)に示すように、例えば、ドット率が30%である場合には、裏面画像データを幅方向及び長さ方向でそれぞれ−0.01%縮小させる。また、ドット率が50%である場合には、裏面画像データを幅方向及び長さ方向でそれぞれ−0.05%縮小させる。また、ドット率が80%である場合には、裏面画像データを幅方向及び長さ方向でそれぞれ−0.12%縮小させる。また、ドット率が100%である場合には、裏面画像データを幅方向及び長さ方向でそれぞれ−0.15%縮小させる。なお、テーブルに記述がないドット率については、例えば、テーブルに記述された当該ドット率の前後のドット率に対応する縮小率を補間して当該ドット率に対応する縮小率を求めるようにしてもよい。例えば、ドット率が60%の縮小率は、ドット率50%の縮小率とドット率80%の縮小率とを補間して求めることができる。
なお、紙種別裏面変倍率テーブルにインク種別裏面変倍率テーブル及びドット率別裏面変倍率テーブルを適用する場合には、例えば、記録媒体Pの種類に対応する縮小率に、インクの種類及びドット率に対応する縮小率に応じた係数を乗ずるようにして紙種別、インク種別及びドット率が考慮された縮小率を求めることができる。
また、本実施の形態では、上述したように、予め裏面変倍率テーブルを作成しておいてもよいが、例えば、インクジェット記録装置30の画像形成部302により記録媒体Pの表面に所定の画像サイズのチャート画像を形成し、これを読取部304にて読み取って、チャート画像の画像サイズを検出し、その検出結果からチャート画像の収縮率を求め、これに基づいて裏面変倍率テーブルを生成するようにしてもよい。
上述したようにして裏面画像データを縮小すると、裏面画像データの画像サイズが表面画像を形成したときに使用した表面画像データの画像サイズよりも小さくなってしまう。そのため、本実施の形態では、図11(B)に示すように、縮小した裏面画像データの画像サイズを表面画像データの画像サイズに整合させるように、縮小した裏面画像データの周囲に、印刷を行わない白画像のデータからなる余白領域Qを付加することにより、裏面画像データの補正を行う。この処理は、上述した画像補正部211dによって行われる。これにより、インクジェット記録装置30において、表面と裏面とで画像サイズが異なることを意識させないようにすることができるので、ハードウェア構成の変更が不要であり、また、画像サイズが異なることによる設定の切り替えが不要となるため、印刷速度の低下を抑制することができるようになる。例えば、インクジェット記録装置30において、記録媒体の搬送方向に対して交差する方向における記録画像の幅(長さ)よりも、記録ヘッドの幅の方が長くなっており、ノズル列も同様に記録画像の幅よりも長くなっている場合、全ノズルに対して吐出か不吐出かを設定する必要があるので、RIP処理部211側から入力された画像データの画像サイズに合わせて画像データの存在しない領域に対応するノズルを不吐出ノズルと設定する必要がある。ここで、本実施の形態のように、画像補正部211dによる余白領域を付加する処理を行わないと、表面と裏面で画像サイズが異なるので、インクジェット記録装置30(ハードウェア)で上述の吐出/不吐出を設定する処理を表面と裏面とで別途行う必要があり、処理が煩雑となる。一方、上述した不吐出ノズルの設定を行う前に余白領域を付加する処理を行っておくと、表面と裏面とが同じ画像サイズなので、インクジェット記録装置30(ハードウェア)で上述した吐出/不吐出を設定する処理を行う必要がなく、表面の設定をそのまま適用することができるので、ノズルの吐出/不吐出の設定の切り替えが不要であり、印刷速度の低下を防止することができる。また、表面の設定をそのまま適用することができるので上述した切り替えに必要なハードウェア構成(回路)を用意する必要がなく、コストアップを抑制することができる。
次に、上述した裏面変倍率テーブルの作成要領について、図13を参照しながら説明する。この処理は、表面チャート画像を形成する記録媒体の種類毎、インクの種類毎に実施される。なお、記録媒体の加熱温度やインクの加熱温度毎にこの処理を実施するようにしてもよい。また、表面チャート画像については、ドット率を変更させながら複数出力する。
まず、インクジェット記録装置30の制御部325は、所定の画像サイズの表面チャート画像を画像形成部302により記録媒体Pの表面に形成させる(ステップS101)。制御部325は、読取部304によって記録媒体Pの表面に形成された表面チャート画像を読み取る(ステップS102)。制御部325は、読み取った表面チャート画像から当該表面チャート画像の画像サイズを検出する(ステップS103)。制御部325は、検出した画像サイズから記録媒体Pの収縮率を算出する(ステップS104)。制御部325は、算出した収縮率に基づいて上述した裏面変倍率テーブルを作成する(ステップS105)。作成された裏面変倍率テーブルは、例えば、I/F322を介してコントローラー20に出力される。コントローラー20に入力された裏面変倍率テーブルは、記憶部206に記憶される。
次に、記録媒体Pの両面に画像を形成するための画像データを生成する処理について、図14を参照しながら説明する。この処理は、コントローラー20のCPU201により実行される処理である。
まず、CPU201は、RIP処理部211のPDL解析処理部211aを機能させて、記録媒体Pの表面に形成する表面画像に係る表面ページデータの解析を行い、中間データを生成する(ステップS201)。次に、CPU201は、画像処理部211bを機能させて、中間データに基づいて表面画像データを生成する(ステップS202)。このとき、必要に応じて、変倍処理部211cによる画像データの縮小・拡大処理や、画像補正部211dによる余白領域を付加する処理を行うようにしてもよい。次に、CPU201は、色変換部211eを機能させて、色変換を行う色変換処理を実行する(ステップS203)。CPU201は、以上のようにして生成された表面画像データをインクジェット記録装置30に出力する(ステップS204)。
続いて、CPU201は、PDL解析処理部211aを機能させて、記録媒体Pの裏面に形成する裏面画像に係る裏面ページデータの解析を行い、中間データを生成する(ステップS205)。次に、CPU201は、画像処理部211bを機能させて、中間データに基づいて裏面画像データを生成する(ステップS206)。CPU201は、変倍処理部211cを機能させて、裏面変倍率テーブルを用いて裏面画像データの縮小を行う裏面画像データ変倍処理を実行する(ステップS207)。CPU201は、画像補正部211dを機能させて、縮小した裏面画像データに余白領域を付加して画像サイズを表面画像データと同じにする画像補正処理を実行する(ステップS208)。その後、CPU201は、色変換部211eを機能させて、色変換を行う色変換処理を実行する(ステップS209)。CPU201は、以上のようにして生成された裏面画像データをインクジェット記録装置30に出力する(ステップS210)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、CPU201は、ページデータから表面画像を形成するための所定の画像サイズの表面画像データを生成するとともに、表面画像を形成したときに生じる記録媒体Pの収縮率から特定される縮小率で表面画像データの画像サイズよりも縮小した裏面画像を形成するための裏面画像データをページデータから生成する。CPU201は、縮小された裏面画像データの画像サイズが表面画像データの画像サイズと同じになるように、裏面画像データに余白領域を付加する。その結果、印刷エンジンにおいて、表面と裏面とで画像サイズが異なることによる各種設定の切り替えが不要となり、ハードウェア構成の変更が不要となってコストアップを抑え、また、設定の切り替えのために印刷速度を低下させる必要がないので、生産性の低下を抑制して、仕上がりを良好にすることができるようになる。
また、本実施の形態によれば、CPU201は、表面画像を形成したときに生じる記録媒体Pの長さ方向の収縮率及び幅方向の収縮率からそれぞれ特定される長さ方向の縮小率及び幅方向の縮小率で表面画像データの画像サイズよりも縮小した裏面画像データを生成する。その結果、記録媒体の性質に応じて適切に裏面画像データを縮小することができる。
また、本実施の形態によれば、CPU201は、画像形成する記録媒体Pの種類に応じて縮小率を特定する。その結果、記録媒体の種類によって異なる記録媒体の収縮率に応じて適切に裏面画像データを縮小することができる。
また、本実施の形態によれば、CPU201は、画像形成する記録媒体Pの温度に応じて縮小率を特定する。その結果、記録媒体への加熱温度によって異なる記録媒体の収縮率に応じて適切に裏面画像データを縮小することができる。
また、本実施の形態によれば、CPU201は、記録媒体Pにおける表面画像を構成するドット率に応じて縮小率を特定する。その結果、インクの使用量に応じて異なる記録媒体の収縮率に応じて適切に裏面画像データを縮小することができる。
また、本実施の形態によれば、CPU201は、記録媒体Pに吐出するインクの温度に応じて縮小率を特定する。その結果、使用するインクへの加熱温度によって異なる記録媒体の収縮率に応じて適切に裏面画像データを縮小することができる。
なお、本発明の実施の形態における記述は、本発明に係る画像処理装置の一例であり、これに限定されるものではない。画像処理装置を構成する各機能部の細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
また、本実施の形態では、1ページ分のページデータの解析を行い、画像データを生成するようにしたが、例えば、1ページ分のページデータを複数のバンドに分割し、バンド毎に画像データ化し、縮小し、余白領域を付加するようにしてもよい。例えば、裏面ページデータを解析する際に、記録媒体Pの搬送方向に4つのバンドに分割し、それぞれについて画像データを作成し、裏面変倍率テーブルを用いて裏面画像データの縮小を行うと、図15(A)に示すように、裏面画像データはバンドB1〜B4に分割して表される。そして、図15(B)に示すように、画像補正部211dにより、バンドB1には裏面画像データの先端部分と両側端部分にそれぞれ余白領域Q1が付加され、バンドB2には裏面画像データの両側端部分にそれぞれ余白領域Q2が付加され、バンドB3には裏面画像データの両側端部分にそれぞれ余白領域Q3が付加され、バンドB4には裏面画像データの後端部分と両側端部分にそれぞれ余白領域Q4が付加される。
すなわち、上記実施の形態によれば、CPU201は、ページデータに基づいてページを複数のバンドに分割してバンド単位で画像データの生成処理を行うことにより画像データを生成する。CPU201は、バンド単位で裏面画像データに余白領域を付加する。その結果、メモリ容量を小さくして画像データを生成することができるので、コストの削減を図ることができるようになる。
また、本実施の形態では、画像データの中心を基準として裏面画像データを縮小させるようにしたが、実際には、記録媒体Pは、先端近傍がドラム301aの爪部351に挟持されるので、図16(A)に示すように、表面画像が形成された記録媒体Pが挟持位置Rを爪部351にて挟持された場合には、表面画像は、図16(B)に示すように、挟持位置Rから先端までの領域を第1の領域Y1とし、挟持位置Rから後端までの領域を第2の領域Y2とした場合、挟持位置Rを基準として第1の領域Y1及び第2の領域Y2がそれぞれ収縮する。
そこで、図17(A)に示すように、第1の領域Y1及び第2の領域Y2について、それぞれ裏面変倍率テーブルを適用し、挟持位置Rを基準として裏面画像データの縮小をそれぞれ行った後、図17(B)に示すように、裏面画像データの画像サイズを表面画像データの画像サイズと同一にするために、第1の領域Y1及び第2の領域Y2のそれぞれについて、縮小した量に応じた余白領域Qを付加するようにしてもよい。このとき、第1の領域Y1と第2の領域Y2とで縮小率を異ならせるようにしてもよい。
すなわち、上記実施の形態によれば、CPU201は、爪部351により挟持される位置を基準として第1の領域Y1及び第2の領域Y2をそれぞれ所定の縮小率で縮小した裏面画像データを生成する。CPU201は、第1の領域Y1及び第2の領域Y2について、それぞれ縮小した量に応じた余白領域を付加する。その結果、画像形成ドラムの外周面上に供給された記録媒体の端部を画像形成ドラムの回転方向とは垂直の方向に延びた爪部により挟持することによって記録媒体を画像形成ドラムに保持させ、画像形成ドラムに保持された記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置において、より適正な画像を形成させることができるので、画質の低下を抑制することができるようになる。
また、本実施の形態では、裏面変倍率テーブルとして、紙種別、インク種別及びドット率別のものを用いるようにしたが、何れか1つ又は2つのみを用いるようにしてもよい。また、紙種別、インク種別及びドット率別に限らず、他の要素に基づく裏面変倍率テーブルを用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、シングルパスタイプのインクジェット記録装置に適用したが、いわゆるフラットベッド型のインクジェット記録装置に適用することもできる。すなわち、記録媒体を反転して両面に画像を形成することができる態様であれば、何れのタイプのインクジェット記録装置にも適用することができる。
また、本実施の形態では、縮小した裏面画像データに余白領域を付加して裏面画像データの画像サイズが表面画像データの画像サイズと同一になるように画像データの補正を行うようにしたが、例えば、表面画像データの画像サイズと同一の白画像データに縮小した裏面画像データを重畳するように合成して表面画像データの画像サイズと同一の画像サイズである裏面画像データを生成するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、インクジェット記録装置30とコントローラー20とが別体となって構成されていたが、インクジェット記録装置30がコントローラー20を有する構成であってもよい。
20 コントローラー(画像処理装置)
30 インクジェット記録装置
201 CPU(画像処理部、画像補正部)
211 RIP処理部
211c 変倍処理部
211d 画像補正部
301 搬送部
301a ドラム(画像形成ドラム)
302 画像形成部
303 照射部
304 読取部
315 スイッチバック部
325 制御部
351 爪部

Claims (24)

  1. ページデータから生成された画像データに基づいて、記録媒体の表面にシングルパスでインクを吐出して表面画像を形成した後、記録媒体の表裏を反転させ、記録媒体の裏面にシングルパスでインクを吐出して裏面画像を形成するインクジェット記録装置で使用される前記画像データを生成する画像処理装置において、
    前記ページデータから表面画像を形成するための所定の画像サイズの表面画像データを生成するとともに、前記表面画像を形成したときに生じる記録媒体の収縮率から特定される縮小率で前記表面画像データの画像サイズよりも縮小した前記裏面画像を形成するための裏面画像データを前記ページデータから生成する画像処理部と、
    縮小された前記裏面画像データの画像サイズが前記表面画像データの画像サイズと同じになるように、前記裏面画像データに余白領域を付加する画像補正部と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理部及び前記画像補正部は、前記ページデータからラスター・イメージによる画像データを生成するRIP処理部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像補正部による処理はソフトウェアによって実行されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理部による処理はソフトウェアによって実行されることを特徴とする請求項1又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像処理部は、前記表面画像を形成したときに生じる記録媒体の縦方向の収縮率及び横方向の収縮率からそれぞれ特定される縦方向の縮小率及び横方向の縮小率で前記表面画像データの画像サイズよりも縮小した前記裏面画像データを生成することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像処理部は、画像形成する記録媒体の種類に応じて縮小率を特定することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像処理部は、画像形成する記録媒体の温度に応じて縮小率を特定することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像処理部は、記録媒体における表面画像を構成するドット率に応じて縮小率を特定することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像処理部は、記録媒体に吐出するインクの温度に応じて縮小率を特定することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像処理部は、前記ページデータに基づいてページを複数のバンドに分割してバンド単位で画像データの生成処理を行うことにより前記画像データを生成し、
    前記画像補正部は、前記バンド単位で前記裏面画像データに余白領域を付加することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記インクジェット記録装置は、所定方向に回転する画像形成ドラムの外周面上に供給された記録媒体の端部を該画像形成ドラムの回転方向とは垂直の方向に延びた爪部により挟持することによって該記録媒体を前記画像形成ドラムに保持させ、該画像形成ドラムに保持された記録媒体にインクを吐出して画像の形成を行うものであり、
    前記記録媒体は、前記爪部により挟持される位置から一端までの第1の領域と前記爪部により挟持される位置から他端までの第2の領域とにより構成され、
    前記画像処理部は、前記爪部により挟持される位置を基準として前記第1の領域及び前記第2の領域をそれぞれ前記縮小率で縮小した裏面画像データを生成し、
    前記画像補正部は、前記第1の領域及び前記第2の領域について、それぞれ縮小した量に応じた余白領域を付加することを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の画像処理装置。
  12. 請求項1〜11の何れか一項に記載の画像処理装置を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  13. ページデータから生成された画像データに基づいて、記録媒体の表面にシングルパスでインクを吐出して表面画像を形成した後、記録媒体の表裏を反転させ、記録媒体の裏面にシングルパスでインクを吐出して裏面画像を形成するインクジェット記録装置で使用される前記画像データを生成する画像処理方法において、
    前記ページデータから表面画像を形成するための所定の画像サイズの表面画像データを生成するとともに、前記表面画像を形成したときに生じる記録媒体の収縮率から特定される縮小率で前記表面画像データの画像サイズよりも縮小した前記裏面画像を形成するための裏面画像データを前記ページデータから生成する画像処理ステップと、
    縮小された前記裏面画像データの画像サイズが前記表面画像データの画像サイズと同じになるように、前記裏面画像データに余白領域を付加する画像補正ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  14. 画像処理ステップ及び画像補正ステップは、前記ページデータからラスター・イメージによる画像データを生成するRIP処理部において行われることを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
  15. 前記画像補正ステップにおける処理はソフトウェアによって実行されることを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
  16. 前記画像処理ステップにおける処理はソフトウェアによって実行されることを特徴とする請求項13又は15に記載の画像処理方法。
  17. 前記画像処理ステップにおいて、前記表面画像を形成したときに生じる記録媒体の縦方向の収縮率及び横方向の収縮率からそれぞれ特定される縦方向の縮小率及び横方向の縮小率で前記表面画像データの画像サイズよりも縮小した前記裏面画像データを生成することを特徴とする請求項13〜16の何れか一項に記載の画像処理方法。
  18. 前記画像処理ステップにおいて、画像形成する記録媒体の種類に応じて縮小率を特定することを特徴とする請求項13〜17の何れか一項に記載の画像処理方法。
  19. 前記画像処理ステップにおいて、画像形成する記録媒体の温度に応じて縮小率を特定することを特徴とする請求項13〜18の何れか一項に記載の画像処理方法。
  20. 前記画像処理ステップにおいて、記録媒体における表面画像を構成するドット率に応じて縮小率を特定することを特徴とする請求項13〜19の何れか一項に記載の画像処理方法。
  21. 前記画像処理ステップにおいて、記録媒体に吐出するインクの温度に応じて縮小率を特定することを特徴とする請求項13〜20の何れか一項に記載の画像処理方法。
  22. 前記画像処理ステップにおいて、前記ページデータに基づいてページを複数のバンドに分割してバンド単位で画像データの生成処理を行うことにより前記画像データを生成し、
    前記画像補正ステップにおいて、前記バンド単位で前記裏面画像データに余白領域を付加することを特徴とする請求項13〜21の何れか一項に記載の画像処理方法。
  23. 前記インクジェット記録装置は、所定方向に回転する画像形成ドラムの外周面上に供給された記録媒体の端部を該画像形成ドラムの回転方向とは垂直の方向に延びた爪部により挟持することによって該記録媒体を前記画像形成ドラムに保持させ、該画像形成ドラムに保持された記録媒体にインクを吐出して画像の形成を行うものであり、
    前記記録媒体は、前記爪部により挟持される位置から一端までの第1の領域と前記爪部により挟持される位置から他端までの第2の領域とにより構成され、
    前記画像処理ステップにおいて、前記爪部により挟持される位置を基準として前記第1の領域及び前記第2の領域をそれぞれ前記縮小率で縮小した裏面画像の裏面画像データを生成し、
    前記画像補正ステップにおいて、前記第1の領域及び前記第2の領域について、それぞれ縮小した量に応じた余白領域を付加することを特徴とする請求項13〜22の何れか一項に記載の画像処理方法。
  24. 前記インクジェット記録装置によって記録媒体の表面に所定のチャート画像を形成するチャート画像形成ステップと、
    記録媒体の表面に形成された前記チャート画像を読み取る画像読取ステップと、
    読み取った前記チャート画像の画像サイズを検出する画像サイズ検出ステップと、
    検出した前記チャート画像の画像サイズに基づいて前記記録媒体の収縮率を求める収縮率算出ステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項13〜23の何れか一項に記載の画像処理方法。
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