JP2001282042A - 印刷装置、および印刷方法 - Google Patents
印刷装置、および印刷方法Info
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Abstract
を形成するトナーを用紙に定着させる加熱定着過程で用
紙が熱によって膨張/収縮してしまい、印刷像がオリジ
ナルのサイズと異なってしまう問題を解決するための印
刷装置、印刷方法を提供する。 【解決手段】加熱定着による用紙の伸縮率を格納した伸
縮率テーブル173を参照して、用紙の伸縮率の逆数を
変倍率としてRIP部171がページデータPDに対す
るラスタライズ処理を行う。その結果出力された印刷デ
ータPRDは用紙の伸縮率を補償した変倍が行われてい
るので、加熱定着後用紙が伸縮したとしてもオリジナル
のサイズの印刷像を形成することができる。
Description
ジデータを印刷データに変換して用紙に印刷を行うデジ
タル印刷装置、および印刷方法に関する。
ジデータを印刷データに変換し、直接用紙に印刷するこ
とができるデジタル印刷装置が存在する。さらに最近で
は、用紙の両面に印刷可能なデジタル印刷装置や用紙に
対して多色印刷が可能なデジタル印刷装置が盛んに開発
されている。
な印刷方式が使用されているが、生産性を向上するため
に高速に印刷処理を実行することができる電子写真方式
が多く使用されている。
明する。印刷部140は電子写真方式による印刷を行う
主要プロセス部分の構成である。感光体1401は表面
に光導電性を有する物質がコーティングされたドラムで
回転可能なように筐体に支持されている。まず、帯電器
1402により感光体1401を正または負の電荷で均
一に帯電させる。感光体1401は回転しておりその表
面に露光器1403が光線を照射する。露光器1403
は印刷データに基づいて印刷像を形成するように光線を
選択的に照射する。
401は部分的に放電され、その結果潜像が形成され
る。続いて現像器1404が感光体1401に印刷像を
形成するためのトナー1405を付着させる。現像器1
404においてトナー1405は感光体1401と同極
性の電荷で帯電させられているので、感光体1401の
放電された部分にのみトナー1405が付着する。感光
体1401は回転を続け転写部1406において用紙1
400にトナー1405によって形成された印刷像を転
写する。感光体1401は回転を続け、クリーニング部
1407において残余のトナーが清掃される。このよう
なプロセスが繰り返されることにより、印刷像の形成お
よび転写が連続して行われる。
は、そのままでは印刷像を形成するトナー1405が散
乱してしまう。そのため用紙1400を定着部1410
に搬送し、加熱により用紙にトナーを溶着させる。これ
により電子写真方式の印刷が完了する。
よって印刷を行う場合、加熱によって印刷像を形成する
トナーを用紙に定着させる過程で用紙が熱によって膨張
/収縮してしまい、印刷像が予想外のサイズになってし
まう問題がある。特に用紙の両面に印刷を行う両面印刷
や、用紙に対して重ね刷りをして多色印刷を行うデジタ
ル印刷装置では、用紙の膨張/伸縮により表面と裏面の
印刷像のサイズが揃わない、あるいは重ね刷りする色が
ズレてしまうなど、印刷物の品質低下に対する問題が発
生する。
決するための印刷装置、印刷方法、印刷装置のコントロ
ーラを提供することを目的としている。
ような課題を解決する為に、請求項1に係る発明は、ペ
ージ記述言語で記述されたページデータを印刷データに
変換し、該印刷データに基づいて用紙に印刷する印刷装
置であって、特定の変倍率でページデータをラスタライ
ズ処理して印刷データを出力するRIP部と、前記印刷
データに基づく印刷像を着色剤で用紙に形成する印刷像
形成部と、前記形成した印刷像を用紙に定着するため加
熱を行う加熱定着部と、を有する印刷装置において、前
記特定の変倍率は印刷像形成後行われる加熱定着による
用紙の伸縮率の逆数であること、を特徴としている。
後行われる加熱定着による用紙の伸縮率の逆数をページ
データに対する特定の変倍率として、ページデータをラ
スタライズ処理して印刷データを出力し、該印刷データ
に基づいて印刷像を着色剤で用紙に形成するので、加熱
定着により用紙が伸縮したとしても用紙の伸縮率を考慮
して変倍が行われている印刷像が用紙に定着されるた
め、当初所望したサイズの印刷像を得ることができると
いう効果を奏する。
刷装置において、複数の印刷データに基づく印刷像を同
一用紙に順次形成し加熱定着を繰り返して印刷する場
合、各印刷像を形成するときに適用される特定の変倍率
は、当該印刷像が形成された後に処理される加熱定着回
数に対応する用紙の伸縮率の逆数であること、を特徴と
している。
像を同一の用紙に順次印刷する際に用紙に対する加熱定
着が複数回行われることに着目し、各印刷像を形成する
ときに適用される特定の変倍率を、印刷像が形成された
後行われる加熱処理の回数に対応する用紙の伸縮率の逆
数と一致させることにより、複数回の加熱定着により用
紙が伸縮したとしても当初所望したサイズ通りの印刷像
を得ることができるという効果を奏する。
語で記述されたページデータを印刷データに変換し、該
印刷データに基づいて用紙に印刷する印刷装置であっ
て、特定の変倍率でページデータをラスタライズ処理し
て印刷データを出力するRIP部と、前記印刷データに
基づく印刷像を着色剤で用紙に形成する印刷像形成部
と、前記形成した印刷像を用紙に定着するため加熱を行
う加熱定着部と、を有する印刷装置において、複数の印
刷データに基づく印刷像を同一用紙に順次形成し加熱定
着を繰り返して印刷する場合、各印刷像を形成するとき
に適用される特定の変倍率と、当該印刷像が形成された
後に処理される加熱定着回数に対応する用紙の伸縮率の
逆数の比が、各印刷像を形成する全ての段階において実
質的に一致するように、各印刷像に適用される特定の変
倍率が決定されること、を特徴としている。
タをラスタライズ処理して印刷データとして出力する際
に適用される特定の変倍率について、同一用紙に印刷像
を順次形成する際の各印刷データに適用される特定の変
倍率と加熱定着回数に対応する用紙の伸縮率の逆数の比
が、各印刷像を形成する全ての段階において実質的に一
致するようにすることにより、複数の印刷像のサイズの
相対的な関係が用紙の伸縮の影響を受けずに済む、とい
う効果を奏する。
至3に記載の印刷装置において、前記RIP部は、後で
処理される加熱定着回数ごとにページデータを分類して
グループ化し、グループ化されたページデータをまとめ
て特定の変倍率でラスタライズ処理して印刷データを出
力すること、を特徴としている。
数ごとにページデータを分類してグループ化した後、そ
のグループごとに特定の変倍率でラスタライズ処理を行
うことにより効率よく特定の変倍率が適用された印刷デ
ータを得ることができる、という効果を奏する。
語で記述されたページデータを印刷データに変換し、該
印刷データに基づいて用紙に印刷する印刷装置における
印刷方法であって、特定の変倍率でページデータを順次
ラスタライズ処理して印刷データを出力するRIP工程
と、前記印刷データに基づく印刷像を着色剤で用紙に形
成する印刷像形成工程と、前記形成した印刷像を用紙に
定着するため加熱を行う加熱定着工程と、を有する印刷
方法において、前記特定の変倍率が印刷像形成後行われ
る加熱定着による用紙の伸縮率の逆数であること、を特
徴としている。
載した発明と同様の効果を奏する方法である。
る。図1は、本発明を実施した場合の印刷システムの一
例を示した図である。図1において、印刷システム10
0はコントローラ1、印刷機2、ネットワーク3、フロ
ントエンド4から構成されており、フロントエンド4が
ネットワーク3を介してコントローラ1に接続されてい
る。コントローラ1は通信線CLで印刷機2と接続され
ている。
ンピュータであり、ディスプレイ等の表示部やキーボー
ド等の入力部、ハードディスク等の記憶部を有してい
る。フロントエンド4は、記憶部に記憶されているDT
Pアプリケーションなどのソフトウェアを実行すること
により、ページデータPDを作成する。そして、作成さ
れたページデータPDを複数含むドキュメントデータD
Dとしてネットワーク3を介してコントローラ1に送信
する。なお、ドキュメントデータDD、ページデータP
Dはページ記述言語で表現されたデータである。
ータDDに含まれるページデータPDに対してラスタラ
イズ処理を行い印刷データPRDを作成する。コントロ
ーラ1によって作成された印刷データPRDは通信線C
Lを介して印刷機2に送信される。
づいて印刷像形成、加熱定着を行い、印刷を実行する。
なお、印刷機2は、同一の用紙に対して印刷像形成と加
熱定着を複数回繰り返すことにより、両面印刷や多色刷
りを行うことができる。
めの図である。コントローラ1もまたフロントエンド4
と同様に、一般のパーソナルコンピュータで構成されて
いる。具体的にはコントローラ1は、CPU11、表示
部12、入力部13、ネットワークI/F14、メディ
アドライブ15、記憶部16、RAM17を備えてお
り、さらに通信線CLを介して印刷機2に接続されてい
る。
を行う。表示部12は、オペレータに対してコントロー
ラ1の状態の表示、あるいは入力指示を行う際必要な表
示を行う。入力部13は、コントローラ1を制御するた
めの各種情報を入力するためのものであり、キーボード
やマウスなどで構成されている。ネットワークI/F1
4は、ネットワーク3を介してフロントエンド4からの
ドキュメントデータDDを受信する際に使用される。ま
た、ネットワーク3上に接続されたサーバー(図示しな
い)からCPU11が実行するためのプログラムや、各
種画像データをダウンロードする際にも使用される。メ
ディアドライブ15は、フロントエンド4で作成された
ページデータPDをオフラインで受け取る際に使用され
る。記憶部16は、ネットワークI/F14やメディア
ドライブ15を介して受信したページデータPDやラス
タライズ処理によって作成された印刷データPRDを保
存することができる。CPU11が実行するためのプロ
グラムを記憶するのも記憶部16の役割である。また、
通信線CLは印刷機2に対して印刷データPRDを送信
するために使用される。
11が記憶部16に記憶されているプログラムを実行す
るためのワークエリアであり、CPUが実行するプログ
ラムによってRIP部171、ページデータ分類部17
2、伸縮率テーブル173の機能が実現される。
成されたページ記述言語で記述された各ページ毎のペー
ジデータPDを逐次解釈してラスタライズ処理を行って
各ページ毎の印刷データPRDを出力するものである。
またページデータPDとは別に変倍に関するページ設定
(変倍率)が行われれば、RIP部171はその設定に
従ってページデータPDを変倍処理する。
ータPDの印刷像が形成された後にその印刷像が加熱定
着処理を受ける回数毎に、各ページデータPDを分類す
る。これは、同じ回数の加熱定着を受ける印刷像は同じ
変倍率で変倍処理されるので、その変倍処理を一括して
行うためである。また、ページデータ分類部172は、
加熱定着回数毎に分類された各ページデータ群PDGに
対して変倍に関するページ設定を付加する。
紙の伸縮率を格納する。この伸縮率テーブル173をC
PU11が参照し、ページデータ分類部173において
変倍に関するページ設定が各ページデータ群PDGに付
加される。RIP部171において、変倍率に基づいて
各ページデータ群PDGに含まれるページデータPDに
対してラスタライズ処理が実行され、加熱定着により用
紙の伸縮を補償するために変倍された印刷データPRD
を出力する。なお、伸縮率テーブル173を記憶部16
に設けるようにしてもよい。
された印刷機2の概略構成図である。印刷機2は、コン
トローラ1から各ページデータPD毎の印刷データPR
Dを受け取り、各ページデータの印刷像形成を順次行
う。この印刷機2は、電子写真方式を採用した印刷機
で、表面用と裏面用の2つの電子写真のプロセス部21
および22を備える。プロセス部21は、回転可能な感
光体51を備え、その周囲に、帯電器52、露光ヘッド
53、現像器54、転写部55、除電器56およびクリ
ーナー57が配置されている。露光ヘッド53は、LE
Dアレイとレンズアレイから構成され、印刷データPR
Dに基づいて選択的に各LEDの光源がON・OFF制
御される。これにより、感光体51に各ページの画像に
対応する静電潜像が形成される。続いて現像器54にお
いて、静電潜像を着色剤としてのトナーで現像して感光
体51上にトナー像(印刷像)を形成し、転写部55で
給紙部61から搬送された用紙Pに転写する。トナー像
が転写された用紙Pは、定着器62で加熱され、それに
よってトナー像が用紙Pに加熱定着される。
紙トレー64に排出される。両面印刷の場合は、さら
に、用紙Pの裏面に、プロセス部21と同じ構成のプロ
セス部22でトナー像を形成し、用紙Pは再度定着器6
3で加熱定着され、排紙トレイ64に排出される。
着部62、63、を通過するので、2回の加熱が行わ
れ、それにより用紙が伸縮する。そこで、用紙の伸縮率
を加熱定着回数毎に予め設定しておくことにより、各ペ
ージデータPDに適用される変倍率を求めることができ
る。
された伸縮率テーブル173の内容を示すための図であ
る。用紙の伸縮率というのは、式(印刷後の用紙サイズ
/印刷前の用紙サイズ)で求められる数値である。印刷
時に加熱定着を行った後の用紙サイズと印刷前の用紙サ
イズとを比較することにより、用紙の伸縮率を求めるこ
とができる。図4(a)は、例えばある材質・特性の用
紙Aに対して1乃至4回の加熱定着を行った場合の用紙
の伸縮率をテーブルにしたものである。この例では、用
紙Aの伸縮率は、1回目の定着で、 (1回印刷後の用紙サイズ/印刷前の用紙サイズ)=
0.98 となり、用紙Aは一回目の印刷後元の用紙サイズに対し
て98%のサイズに縮小する。さらに、2回目の定着
で、 (2回目印刷後の用紙サイズ/印刷前の用紙サイズ)=
0.97 となり、用紙Aは元の用紙サイズに対して97%のサイ
ズに縮小する。さらに、3回目の定着で96%のサイズ
に縮小する。なお、ここで用紙Aは加熱した際用紙サイ
ズに関係なく伸縮率が一定な材質であることを想定して
いる。
化する用紙Bを想定した伸縮率テーブルである。このテ
ーブルには、各用紙サイズに対して各定着回数の伸縮率
が設定されている。また、図4(c)は用紙の横方向、
縦方向で伸縮率が異なる用紙Cを想定した伸縮率テーブ
ルである。このテーブルには、各定着回数毎に横方向お
よび縦方向に関する独立した伸縮率が設定されている。
横方向、縦方向についての用紙の伸縮率は、式(印刷後
の用紙の幅/印刷前の用紙の幅)、および式(印刷後の
用紙の高さ/印刷前の用紙の高さ)で求めることができ
る。このような伸縮率テーブル173は、印刷機2によ
る印刷実行の前に試し刷りを行って求められた用紙の伸
縮率を設定しておく。
理を行って印刷データPRDを出力する際に、このよう
な伸縮率テーブル173を参照して用紙の伸縮率の逆数
を変倍率として設定すれば、加熱定着による用紙の伸縮
の影響を補償した印刷像を得ることができる。その説明
を図5を参照にして行う。
紙に記録される印刷像のサイズを示している。この例で
は、用紙の伸縮率が0.95、つまり加熱定着が行われ
ることにより元の用紙サイズに対して95%のサイズに
用紙が縮小してしまう場合を例示している。
形成される印刷像のオリジナルサイズ、すなわちページ
データPDで表現されているサイズを50×50とする
と、図5(a)に示すように、オリジナルのサイズのま
まで変倍処理を加えることなく印刷を行った場合、用紙
に50×50の印刷像を形成したとしても、その用紙サ
イズは加熱定着により95%のサイズ(95×95)に
縮小されてしまう。これに伴い、加熱定着後の印刷像の
サイズもまた95%縮小され47.5×47.5となっ
てしまう。
防ぐために、RIP部171は、用紙の伸縮率の逆数を
変倍率としてページデータPDをラスタライズ処理し、
変倍された印刷データPRDを出力する。図5(b)
は、用紙の伸縮率が考慮された場合の加熱定着処理前後
の印刷像を示している。ここで、100×100の用紙
に対して形成される印刷像はオリジナルサイズの50×
50ではなく、用紙の伸縮が考慮された変倍率、すなわ
ち用紙の伸縮率0.95の逆数でもってラスタライズ処
理を行い変倍処理された印刷データPRDに基づいて印
刷像が形成される。この印刷像のサイズは52.63×
52.63である。この後加熱定着によって用紙が縮小
するとこの印刷像も95%縮小するが、この印刷像は用
紙の伸縮率に対応した変倍処理が施されているのでオリ
ジナルサイズ通りの50×50のサイズの印刷像を得る
ことができる。
像形成の順序(段階)毎の加熱定着回数、伸縮率および
変倍率の関係を示すための図である。
て両面印刷を行う場合、用紙は2回の加熱定着を受ける
ことになるので2段階伸縮する。この際、第1段階で用
紙に形成される印刷像がもっとも用紙の伸縮の影響を受
けることになる。なぜならば、最終的に得られる印刷像
のサイズをオリジナルのサイズに一致させるためには、
第1段階で形成される印刷像の変倍率はそれ自身の印刷
像を定着するときに1回、次の段階で形成された印刷像
を定着するときに1回の合計2回の加熱定着を受けるた
めである。従って、第1段階(表面)に形成される印刷
像は2回の加熱定着による用紙の伸縮を考慮し、第2段
階(裏面)に形成される印刷像は、1回の加熱定着によ
る用紙の伸縮の影響を考慮しなければならない。
と加熱定着を4回順次繰り返して4つのページデータP
Dの印刷像を得る場合、図6(a)に示すように、最初
(第1段階)の印刷像PI1を用紙に形成する場合加熱
定着による影響は4回受ける。二番目(第2段階)の印
刷像PI2形成の場合は3回、三番目(第3段階)の印
刷像PI3は2回、四番目(第4段階)の印刷像PI4の
定着回数は1回ということになる。なお、ドキュメント
データDDに含まれる各ページデータPDに基づいて形
成される印刷像は、1乃至4回の加熱定着処理を受ける
ので、ページデータPDはそれぞれ定着回数毎に4つの
グループに分類することができる。
が適用を受ける加熱定着回数と、加熱定着回数により定
まる用紙の伸縮率と、ページデータPDに適用される変
倍率との関係を表にしたものである。最初(第1段階)
に形成される印刷像PI1は、4回の加熱定着工程を経
る。このため4回の定着回数に対応する伸縮率CS4
が、変倍率決定のために用いられる。ここで、印刷像P
I1の変倍率V1は、伸縮率CS4の逆数である1/C
S4となる。
の伸縮率をCS1、CS2およびCS3とすると、二番
目(第2段階)、三番目(第3段階)および四番目(第
4段階)に形成される印刷像PI2、PI3およびPI
4のそれぞれの変倍率V2、V3、V4は、それぞれの
用紙の伸縮率の逆数であり、従って次式のように決定さ
れる。 変倍率V2=1/CS3 変倍率V3=1/CS2 変倍率V4=1/CS1
された印刷データPRDに基づいて印刷機2を用いて印
刷すれば、加熱定着により用紙が伸縮したとしても、最
終的にオリジナルのページデータPDが表現していたサ
イズの印刷像を得ることができる。また、各段階で形成
された印刷像のサイズの相対的な関係も、オリジナルの
ページデータPDが表現していた関係と実質的に一致す
る。
る複数の印刷像のサイズの相対的な関係が用紙の伸縮の
影響を受けないようにするには、各変倍率は次式の関係
を満足すればよい。 V1:V2:V3:V4=1/CS4:1/CS3:1
/CS2:1/CS1 この関係は、 V1:1/CS4=V2:1/CS3=V3:1/CS
2=V4:1/CS1 と表現することもできる。すなわち、変倍率と伸縮率の
比は全ての段階において実質的に等しい。従って、各段
階の変倍率は、上記関係を満足するように設定すればよ
い。
えば、 変倍率V1=1 変倍率V2=CS4/CS3 変倍率V3=CS4/CS2 変倍率V4=CS4/CS1 である。
が表現するサイズと同じサイズの印刷像を形成すること
はできないが、各段階の印刷像のサイズの相対的な関係
を実質的に一致させることができるので、多色印刷の場
合等の重ね刷りにおける版ずれの発生を防止することが
できる。
は、印刷機2で印刷処理を行う場合のコントローラ1の
動作を説明するためのフローチャートである。ステップ
S1で、コントローラ1は、フロントエンド4からネッ
トワーク3を経て複数のページデータPDから構成され
るドキュメントデータDDを受信する。このページデー
タPDは、ページ記述言語で記述されたデータであり、
例えばPostScript(米アドビシステムズ社の
登録商標)の仕様に基づいて記述される。
用する用紙の種類・サイズを選択する。オペレータは、
コントローラ1の入力部13を操作することにより、印
刷に使用する用紙を選択することができる。また、ドキ
ュメントデータDDに、用紙の種類・サイズの情報が含
まれていれば、その情報に基づいて自動選択するように
構成してもよい。
の用紙に形成される印刷像の数として印刷像形成数Pを
設定する。図3に示した印刷機2は用紙に対して表面、
裏面のモノクロ印刷を行うことができるので、印刷像形
成数Pは表面と裏面を合わせた「2」となる。
毎にページデータPDを分類する。定着回数nは「1」
から印刷像形成数Pの間の整数を取り得る。ページデー
タPDの総数を2m、印刷像形成数Pを「2」とした場
合、CPU11がページデータ分類部172の機能を実
行することにより、用紙表面に印刷される1、3、5、
7、……2m−1ページを記述しているページデータP
D(1)、PD(3)、PD(5)、PD(7)、……
PD(2m−1)は奇数ページデータ群PDGoとして
一時的に記憶部16に記憶される。一方偶数ページを記
述したページデータPD(2)、PD(4)、PD
(6)、……PD(2m)は偶数ページデータ群PDG
eとしてやはり一時的に記憶部16に記憶する。
奇数ページデータ群PDGo、偶数ページデータ群PD
Geに対してそれぞれ変倍率V1、V2を決定するステッ
プである。CPU11は、ステップS2で選択された用
紙の伸縮率テーブル173を参照することにより、奇数
ページデータ群PDGoに適用される変倍率を求める。
奇数ページデータ群PDGoの変倍率V1は、加熱定着
回数が「2」に対応する用紙の伸縮率を伸縮率テーブル
173から読み出し、その逆数を求めることによって決
定できる。また、偶数ページデータ群PDGeの変倍率
V2については、定着回数nが「1」の伸縮率CS1を
伸縮率テーブル173から読み出し、その逆数を求める
ことによって決定できる。
倍率V1、V2に基づいて変倍処理コマンドが準備され
る。変倍処理コマンドは、ページデータPDを記述して
いる規則と同じ規則で記述される。この変倍コマンド
は、例えば、PostScriptの場合であれば、奇
数ページデータ群PDGoに対して、 V1 dup scale % となる。なお同様に、偶数ページデータ群PDGeに対
する変倍コマンドは、 V2 dup scale % となる。
が異なる場合、 Vx1 Vy1 scale % と記述することができる。ここでVx1、Vy1は、それ
ぞれ横方向、縦方向の伸縮率である。
PDGoに対してRIP部171がラスタライズ処理を
行う。CPU11は、まずステップS5で準備された奇
数ページデータ群PDGoの変倍処理コマンドをRIP
部171に出力し、続いて奇数ページデータ群PDGo
のページデータPDを出力する。RIP部171は、変
倍処理コマンドおよびページデータPDを順次解釈し、
ラスタライズ処理して奇数印刷データ群PRDGoを出
力する。この際、RIP処理部171は、変倍処理コマ
ンドで記述された変倍率、すなわち用紙の伸縮率の逆数
で変倍処理、ラスタライズ処理を行うので、用紙の伸縮
率を補償した奇数印刷データ群PRDGoを得ることが
できる。出力された奇数印刷データ群PRDGoは、一
時的に記憶部16に記憶する。あるいは、通信線CLを
介して印刷機2に奇数印刷データ群PRDGoを転送し
てもよい。
タ群PDGeに対してRIP部171がラスタライズ処
理を行う。CPU11は、ステップS5で準備された偶
数ページデータ群PDGeの変倍処理コマンドをRIP
部171に出力し、続いて偶数ページデータ群PDGe
のページデータPDを出力する。RIP部171は、変
倍処理コマンドおよびページデータPDを順次解釈し、
ラスタライズ処理して偶数印刷データ群PRDGeを出
力する。この際、RIP処理部171は、変倍処理コマ
ンドで記述された変倍率、すなわち用紙の伸縮率の逆数
で変倍処理、ラスタライズ処理を行うので、用紙の伸縮
率を補償した偶数印刷データ群PRDGeを得ることが
できる。出力された偶数印刷データ群PRDGeは、一
時的に記憶部16に記憶する。あるいは、通信線CLを
介して印刷機2に偶数印刷データ群PRDGeを転送し
てもよい。なお、ステップS6、S7については、どち
らを先に実行しても良いのは無論のことである。
ステップS6、S7で出力された奇数印刷データ群PR
DGo、偶数印刷データ群PRDGeをそれぞれ印刷機
2に転送する。印刷機2は、表面印刷用のプロセス部2
1で、奇数ページデータ群PRDGoに含まれる各印刷
データPRDに基づく印刷像を用紙の表面に順次形成
し、一方、裏面印刷用のプロセス部22で、偶数ページ
データ群PRDGoに含まれる各印刷データPRDに基
づく印刷像を用紙の裏面に順次形成する。
で形成される印刷像のサイズは、2回の加熱定着による
用紙の伸縮を考慮しており、また裏面印刷用のプロセス
部22で形成される印刷像のサイズは、1回の加熱定着
による用紙の伸縮を考慮しているので、最終的に得られ
る印刷像は、用紙の伸縮の影響を受けることなく、ペー
ジデータPDが表現しているオリジナルのサイズとな
る。
縮率の逆数との比が実質的に一致するように変倍率を決
定した場合には、それぞれの段階で形成される印刷像の
相対的なサイズの関係は、ページデータPDが表現して
いる相対的なサイズの関係と等しくなる。従って、本適
用例のような両面印刷の場合、各面に形成される印刷像
のサイズの関係がアンバランスになることなく、見栄え
のよい印刷物を得ることができる。
て、本発明を多色印刷に適用した場合の実施形態につい
て説明する。図8は多色印刷を実施する際に使用される
コントローラ200の構成を説明するための図である。
U201、表示部202、入力部203、ネットワーク
I/F204、メディアドライブ205、記憶部20
6、RAM207を備えており、さらに通信線CLを介
して印刷機400に接続している。CPU201、表示
部202、入力部203、ネットワークI/F204、
メディアドライブ205、記憶部206、および通信線
CLの機能については図2で説明したコントローラ1の
機能と同様なので説明を省略する。
06に記憶されているプログラムを実行するためのワー
クエリアであり、CPU201が実行するプログラムに
よってRIP部2071、変倍率設定部2072、伸縮
率テーブル2073、処理カウンタ2074の機能を実
現する。
成されたページ記述言語で記述されたページデータPD
を逐次解釈してラスタライズ処理を行うものである。R
IP部2071は変倍に関してページ設定が行われれ
ば、ページデータPDに対する変倍処理を実行する。変
倍率設定部2072は、ラスタライズ処理を行うページ
データPDそれぞれに対して、伸縮率テーブル2073
を参照して変倍率の設定を行う。伸縮率テーブル207
3は、加熱定着回数毎に用紙の伸縮率を格納する。さら
に、場合によっては、用紙の種類やサイズ毎に用紙の伸
縮率を格納してもよい。変倍率設定部2072は、処理
されるページデータPDにより印刷像が形成された用紙
の加熱定着回数に基づいて伸縮率テーブル2073を参
照し、そのページデータPDに適用される変倍率が決定
される。なお、変倍率は用紙の伸縮率の逆数である。
毎に決定された変倍率に基づいてラスタライズ処理を行
い、用紙の伸縮率に対応して変倍された印刷データPR
Dを出力することができる。処理カウンタ2074は、
ドキュメントデータDDに含まれるページデータPDを
計数するためのカウンタで、ページデータPDに対する
ラスタライズ処理が終了するごとに「1」加算される。
CPU201は、この処理カウンタ2074とドキュメ
ントデータDDに含まれるページデータPDの総数mm
とを比較することにより、ドキュメントデータDDに含
まれる全ページデータPDに対するラスタライズ処理の
終了を確認することができる。
接続された印刷機400を説明するための図である。印
刷機400は、2色両面印刷を行うためのものであり、
図3で示した印刷機2におけるプロセス部21、22と
同様の機能を有するプロセス部401、402、40
3、404が装備されている。ここで、プロセス部40
1、402は色CL1のトナーで印刷を行い、プロセス
部403、404は色CL2のトナーで印刷を行う。
次のように行われる。コントローラ200から印刷実行
を指示する命令とともに各ページの印刷データPRDが
印刷機400に送信される。印刷データPRDは、2色
両面印刷を行うための表面印刷データPRDsa、表面
印刷データPRDsb、裏面印刷データPRDra、裏
面印刷データPRDrbに分類することができる。
データPRDraは色CL1で印刷像を形成するための
印刷データであり、表面印刷データPRDsbおよび裏
面印刷データPRDsbは色CL2で印刷像を形成する
ための印刷データである。表面印刷データPRDsaと
裏面印刷データPRDraは、それぞれプロセス部40
1、402で印刷される。その結果、用紙の表面に表面
印刷データPRDsa、PRDsb、裏面印刷データP
RDra、PRDrbの印刷が行われ、結果として用紙
両面に2色刷りの印刷が行われる。
着部62、63に加えさらに64、65を通過するの
で、4回の加熱定着が行われ、それによって用紙が段階
的に伸縮する。従って用紙の伸縮率テーブル2073を
参照して各ページデータPDをラスタライズ処理する際
のそれぞれ変倍率を求めて印刷データPRDを出力する
必要がある。すなわち、プロセス部401、402、4
03、404で形成される印刷像は、それぞれ加熱定着
回数が4回、3回、2回、1回の用紙の伸縮率の逆数で
変倍処理されている必要がある。
際のコントローラ200の動作フローチャートである。
ステップS11において、コントローラ200は複数の
ページデータPDからなるドキュメントデータDDを受
信する。この場合、ドキュメントデータDDに含まれる
ページデータPDは、用紙の表面に色CL1、CL2で
それぞれ印刷するためのページデータPDsa、PDs
b、用紙の裏面に色CL1、CL2でそれぞれ印刷する
ためのページデータPDra、PDsbを含む。これら
のページデータに基づいて同一の用紙に対して4つのペ
ージデータPD分の印刷を行う印刷データPRDを出力
するものとする。また受信したドキュメントデータDD
のページデータPDの総数がmmであることを識別する
のもこのステップである。
たステップS2と同様に用紙の種類やサイズの選択処理
を実行する。ステップ13において、同一印刷像形成数
Pを設定する。図9に示される印刷機2002色両面の
印刷を行う場合は、印刷像形成数Pは「4」に設定され
る。また、表面印刷データPRDsa、裏面印刷データ
PRDrb、表面印刷データPRDsb、裏面印刷デー
タPRDrbの順になるよう、各ページデータPDが並
び換えられる。
の枚数を計数する処理カウンタPRTCを初期化し、
「1」をセットする。ステップS15において、コント
ローラ200は加熱定着の回数による用紙の伸縮率に対
応する変倍率でページデータPDをそれぞれラスタライ
ズ処理する。
1で詳細に説明する。ステップS51は、同一の用紙に
印刷されるページデータPDの処理数を計数する変数i
を「1」に初期化する。ステップS52は変数iの値と
印刷像形成数Pとを比較し、それによって、現在の対象
となる共通の用紙に印刷される全てのページデータPD
が処理されたかどうかを判断する。変数iの値が印刷像
形成数P以上であれば、共通の用紙に印刷される全ての
ページデータPDのラスタライズ処理が終了したと判断
して、このルーチンは終了する。一方、変数iの値が印
刷像形成数Pより小さければ、全てのページデータPD
の処理が終了していないと判断し、ステップS53に進
む。
うとする現在のページデータPDに基づく印刷像が形成
される用紙の加熱定着回数nを求めるステップである。
図11に示した印刷機400では1枚の用紙に4つのペ
ージデータPDの印刷像を段階的に形成して加熱定着す
る。第1、第2、第3および第4段階で形成される印刷
像は、それぞれ4回、3回、2回および1回の加熱定着
を受ける。これを一般的に表すと、第i段階で形成され
る印刷像が影響を受ける加熱定着回数nは、次の式、 n←P−i+1 で表すことができる。
で求められた加熱定着回数nに対応する用紙の伸縮率C
SをCPU201が伸縮率テーブル2073から取得す
る。ステップS55において、CPU201はステップ
S54で取得された伸縮率CSの逆数を変倍率Vとし
て、ページデータPDをRIP部2071でラスタライ
ズ処理する。
加算され、ステップS52に戻る。なお、ステップS5
2乃至S56は、同一の用紙に形成される全てのページ
データPDの処理が終了するまで繰り返される。図9で
示した2色両面印刷の場合は、このステップS52乃至
S56からなるループは4回行われる。
S16で処理カウンタPRTCを「1」加算する。そし
て、ステップS17において処理カウンタPRTCとペ
ージデータPDの総数mmと比較する。ここて、不等式
{(処理カウンタPRTC)<(ページデータ総数m
m)}を満足するならば、次の用紙に対して印刷像を形
成するために、ステップS15のプロセスに戻ってラス
タライズ処理を繰り返して行う。処理カウンタPRTC
がページ総数mm以上となった場合、ステップS18へ
移行する。
われたラスタライズ処理により出力された印刷データP
RDに基づく印刷を印刷機400で行う。
着により用紙が伸縮しても、ページデータPDが表現し
ていたサイズと実質的に同じサイズの印刷像が形成され
る。また、各面に形成されている2色の印刷像のサイズ
もオリジナルサイズと実質的に同じなので、色ズレが発
生しない。また、用紙の伸縮を補償するための変倍処理
は、ページデータをラスタライズ処理する際に行われる
ので、変倍処理による画質の劣化は発生しない。
例では、ステップS55において、各ページデータPD
に適用される変倍率として、そのページデータPDに対
応する印刷像が形成された後に処理される加熱定着回数
の用紙の伸縮率の逆数を用いたが、前述した両面印刷機
による本発明適用例で説明した一例のように、各段階に
おいて、用紙の伸縮率と変倍率の比が実質的に一致する
ように、各段階の変倍率を決定してもよい。この場合、
オリジナルのページデータPDが表現するサイズと同じ
サイズの印刷像を形成することはできないが、各段階の
印刷像の相対的なサイズの関係をオリジナルのページデ
ータの相対的内済図の関係と一致させることができるの
で、多色または重ね刷り印刷等の場合における版ズレの
発生を防止することができる。
ロセスを用いた印刷機における加熱定着を例に挙げて説
明したが、インクジェット方式等で印刷像が形成された
後に、用紙を加熱処理して定着もしくは光沢化するよう
な技術についても適用することができる。
例えば印刷すべきページの総数が奇数、例えば印刷ペー
ジ総数が3ページの場合、最後の3ページ目を印刷する
用紙は一度しか定着をする必要がない。そのような制御
をして印刷機に出力する場合でも2回定着が行われるも
のと見なされてしまい、3ページ目に印刷が行われる印
刷データPRDを出力するための変倍率が実情に適わな
いことになる。これを防ぐために、印刷ページ総数が奇
数ページであれば、最後のページの定着回数nは1であ
ると決定するようにしてもよい。こうすれば、より正確
なサイズの印刷像を得ることができる。
も、例えば2色で印刷すべきページの総数が奇数、例え
ば印刷ページ総数が3ページの場合、最後の3ページ目
を印刷する用紙は二度しか定着をする必要がない。その
ような制御をして印刷機に出力する場合でも4回定着が
行われるものと見なされてしまい、3ページ目に印刷が
行われる印刷データPRDを出力するための変倍率が実
情に適わないことになる。これを防ぐために、印刷ペー
ジ総数が奇数ページであれば、最後のページの定着回数
nは印刷像形成数Pと一致するようにしてもよい。こう
すれば、より正確なサイズの印刷像を得ることができ
る。
3の設定について、印刷機2および400の用紙搬送路
に用紙サイズ測定手段を付属して印刷を行う度に用紙の
サイズを測定し、測定の結果を伸縮率テーブル173お
よび2073に反映させるようにしてもよい。こうすれ
ば、より正確な伸縮率を求めることができ、ひいてはよ
り正確なサイズの印刷像を得ることができる。
から示すためのブロック図である。
の伸縮の影響を免れた印刷像を得ることができることを
示すための図である。
と定着回数、そして印刷データPRDに基づいた印刷像
形成の順序と変倍率の関係を示すための図である。
明するためのフローチャートである。
から示すブロック図である。
作を説明するためのフローチャートである。
理を詳細に説明するためのフローチャートである。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】ページ記述言語で記述されたページデータ
を印刷データに変換し、該印刷データに基づいて用紙に
印刷する印刷装置であって、特定の変倍率でページデー
タをラスタライズ処理して印刷データを出力するRIP
部と、前記印刷データに基づく印刷像を着色剤で用紙に
形成する印刷像形成部と、前記形成した印刷像を用紙に
定着するため加熱を行う加熱定着部と、を有する印刷装
置において、前記特定の変倍率は印刷像形成後行われる
加熱定着による用紙の伸縮率の逆数であること、を特徴
とする印刷装置。 - 【請求項2】複数の印刷データに基づく印刷像を同一用
紙に順次形成し加熱定着を繰り返して印刷する場合、各
印刷像を形成するときに適用される特定の変倍率は、当
該印刷像が形成された後に処理される加熱定着回数に対
応する用紙の伸縮率の逆数であること、を特徴とする請
求項1に記載の印刷装置。 - 【請求項3】ページ記述言語で記述されたページデータ
を印刷データに変換し、該印刷データに基づいて用紙に
印刷する印刷装置であって、特定の変倍率でページデー
タをラスタライズ処理して印刷データを出力するRIP
部と、前記印刷データに基づく印刷像を着色剤で用紙に
形成する印刷像形成部と、前記形成した印刷像を用紙に
定着するため加熱を行う加熱定着部と、を有する印刷装
置において、複数の印刷データに基づく印刷像を同一用
紙に順次形成し加熱定着を繰り返して印刷する場合、各
印刷像を形成するときに適用される特定の変倍率と、当
該印刷像が形成された後に処理される加熱定着回数に対
応する用紙の伸縮率の逆数の比が、各印刷像を形成する
全ての段階において実質的に一致するように、各印刷像
に適用される特定の変倍率が決定されること、を特徴と
する印刷装置。 - 【請求項4】前記RIP部は、後で処理される加熱定着
回数ごとにページデータを分類してグループ化し、グル
ープ化されたページデータをまとめて特定の変倍率でラ
スタライズ処理して印刷データを出力すること、を特徴
とする請求項2乃至3記載の印刷装置。 - 【請求項5】ページ記述言語で記述されたページデータ
を印刷データに変換し、該印刷データに基づいて用紙に
印刷する印刷装置における印刷方法であって、特定の変
倍率でページデータを順次ラスタライズ処理して印刷デ
ータを出力するRIP工程と、前記印刷データに基づく
印刷像を着色剤で用紙に形成する印刷像形成工程と、前
記形成した印刷像を用紙に定着するため加熱を行う加熱
定着工程と、を有する印刷方法において、前記特定の変
倍率が印刷像形成後行われる加熱定着による用紙の伸縮
率の逆数であること、を特徴とする印刷方法。
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