JP7484155B2 - インクジェット画像形成装置および温度調整方法 - Google Patents

インクジェット画像形成装置および温度調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7484155B2
JP7484155B2 JP2019227149A JP2019227149A JP7484155B2 JP 7484155 B2 JP7484155 B2 JP 7484155B2 JP 2019227149 A JP2019227149 A JP 2019227149A JP 2019227149 A JP2019227149 A JP 2019227149A JP 7484155 B2 JP7484155 B2 JP 7484155B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
unit
temperature
image forming
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019227149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021094773A (ja
Inventor
豊 外園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2019227149A priority Critical patent/JP7484155B2/ja
Publication of JP2021094773A publication Critical patent/JP2021094773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7484155B2 publication Critical patent/JP7484155B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Description

本発明は、インクジェット画像形成装置および温度調整方法に関する。
近年、紙、布帛等の種々の記録媒体に対して高精細な画像を記録する装置として、インクジェットヘッド(以下、単にヘッドとも称する)のノズルからインクを吐出する方式によるインクジェット画像形成装置が広く普及している。
また、インクジェット画像形成装置では、両面印刷を行うために、記録媒体(以下、単に「用紙」ともいう)の表裏を反転させる反転部を備える機種がある(例えば特許文献1を参照)。
ところで、インクジェット画像形成装置では、装置の不具合の事前防止ひいては印刷画像の品質を担保するために、インク、インクを収容するタンク、ヘッド、用紙、さらには装置内の種々の部品についての温度制御(管理、調整等)を行っている。
上記のうち、用紙の温度制御は、ヘッドから用紙に吐出、着弾されるインク(ドット)の拡がり性の確保ないし均一化を図るために重要となる。
具体的には、インク着弾時(画像形成時)に用紙の温度が目標温度から乖離している場合、用紙上でのインクドットの拡がり性が悪くなり、印刷画像の品質が低下するおそれがある。このため、インクジェット画像形成装置は、印刷ジョブの実行時に用紙の温度を目標温度から所定の誤差範囲(すなわち許容範囲)内に収めるための仕組みを備えた機種が多い。
この点、特許文献1に記載のインクジェット画像形成装置では、用紙を搬送する搬送部材(「胴」とよばれる搬送ドラム)の温度を調整する等により、用紙の温度を制御している。
国際公開第2013/165003号
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット画像形成装置では、用紙の表面すなわち一面目の印刷段階での用紙の温度制御に重点が置かれており、両面印刷での裏面(二面目)の印刷段階における用紙の温度制御が十分に行えていなかった。
具体的には、特許文献1に記載の技術では、用紙の一面目の印刷段階における画像形成条件(例えば用紙の坪量、サイズ、インク着弾量など)によって、用紙の蓄熱量が変化し、ひいては二面目の印刷の際に用紙温度にばらつきが発生して、画像品質が低下しやすくなる問題があった。
本発明の目的は、用紙の二面目への画像形成時における画像品質の低下を防止することが可能なインクジェット画像形成装置および温度調整方法を提供することである。
本発明に係るインクジェット画像形成装置は、
搬送方向に従って回転しながら記録媒体を画像形成部に向けて搬送する搬送回転体と、
前記画像形成部によって表面に画像が形成された前記記録媒体の表裏を反転させて前記搬送回転体に供給する反転部と、
前記搬送方向における前記画像形成部の下流側の用紙搬送経路に配置され、前記反転部によって前記表裏が反転される前記記録媒体の温度を調整する温度調整部と、
を備え
前記搬送方向における前記画像形成部と前記反転部との間に、前記記録媒体に形成された画像にエネルギー線を照射するエネルギー線照射部が配置され、
前記画像形成部は、エネルギー線の照射により硬化するインクを前記記録媒体に吐出して前記画像を形成し、
前記温度調整部は、前記搬送方向における前記エネルギー線照射部の下流で、かつ、前記表裏が反転される前記記録媒体の後に画像形成される他の記録媒体が前記搬送回転体により搬送が開始される位置までの間であって、前記搬送方向における、前記搬送回転体に供給される前記他の記録媒体と、前記表裏が反転された前記記録媒体とが合流する合流位置の上流側で、前記反転部により前記記録媒体の前記表裏を反転させるための反転搬送路に搬送される前記記録媒体の裏面に対向するように配置されている。
本発明に係るインクジェット画像形成装置は、
搬送方向に従って回転しながら記録媒体を画像形成部に向けて搬送する搬送回転体と、
前記画像形成部によって表面に画像が形成された前記記録媒体の表裏を反転させて前記搬送回転体に供給する反転部と、
前記搬送方向における前記画像形成部の下流側の用紙搬送経路に配置され、前記反転部によって前記表裏が反転される前記記録媒体の温度を調整する温度調整部と、
を備え、
前記温度調整部は、前記反転部と協働し、前記反転部から搬送される前記記録媒体を前記搬送回転体に搬送し、且つ、温度調整可能な搬送ローラである。
本発明に係る温度調整方法は、
搬送回転体により、搬送方向に従って回転しながら記録媒体を画像形成部に向けて搬送し、
前記画像形成部により表面に画像が形成された前記記録媒体の表裏を反転させて前記搬送回転体に再び供給する前に、
前記搬送方向における前記画像形成部の下流側で、かつ、前記表裏が反転される前記記録媒体の後に画像形成される他の記録媒体が前記搬送回転体により搬送が開始される位置までの間の用紙搬送経路であって、前記搬送方向において、前記搬送回転体に供給される、前記他の記録媒体と、前記表裏が反転された記録媒体とが合流する合流位置の上流側において、前記表裏が反転され前記記録媒体の温度を調整する。
本発明によれば、用紙の二面目への画像形成時における画像品質の低下を防止することができる。
本実施の形態におけるインクジェット画像形成装置の概略構成を説明する側面図である。 図1のインクジェット画像形成装置の主要な機能を説明するためのブロック図である。 印刷ジョブ実行時における処理の概要を示すフローチャートである。 両面印刷時における特徴的な処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本実施の形態に係るインクジェット画像形成装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態における搬送ドラム方式のインクジェット画像形成装置1の概略構成を示す側面図である。また、図2は、インクジェット画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
図1に示すように、このインクジェット画像形成装置1は、記録媒体Pを給送(給紙)する給紙部11と、用紙搬送部2および画像形成部3等を備えた画像形成装置本体300と、画像が形成された記録媒体Pを排紙する排紙部28とを備えている。また、インクジェット画像形成装置1は、搬送方向における後述する画像形成部3の下流側に、エネルギー線照射部60を備えている(図2も参照)。
また、図2に示すように、インクジェット画像形成装置1は、印刷ジョブに関する種々のデータが入力および記憶されるデータ入力部10、およびインクジェット画像形成装置1全体の制御を司る制御部40を備える。
図1を参照すると、給紙部11は、記録媒体Pを格納する給紙トレイ111と、給紙トレイ111から画像形成部3に記録媒体Pを搬送して供給する媒体供給部112と、記録媒体Pの温度を測定するための非接触温度センサー113と、を有する。
給紙トレイ111は、一または複数の記録媒体Pを載置可能に設けられた板状の部材である。給紙トレイ111は、給紙トレイ111に載置された記録媒体Pの量(枚数)に応じて上下動するように設けられており、当該上下動方向について、最上の記録媒体Pが媒体供給部112により搬送される位置で保持される。
媒体供給部112は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを備え、このベルト上に記録媒体Pを載置した状態でローラーを回転させることで、記録媒体Pを給紙トレイ111から画像形成装置本体300内へ搬送する。
非接触温度センサー113は、上述した給紙動作時における記録媒体Pの温度を測定するための例えば赤外線検知方式のセンサーであり、図1に示すように、最上の記録媒体Pに対向するように位置する。
一具体例では、非接触温度センサー113は、給紙トレイ111に積載された最上の記録媒体Pから放射される赤外線を検知する第1のサーミスタと、温度補償用として周囲温度を測定する第2のサーミスタとを備え、かかる2つのサーミスタの出力を演算することにより、記録媒体Pの温度を測定する。非接触温度センサー113は、測定した最上の記録媒体Pの温度を検知信号として制御部40に出力する。
制御部40は、非接触温度センサー113および後述する他の非接触温度センサー(81,82,83)から出力される検知信号に基づいて、種々の制御を行う。
なお、非接触温度センサー113の温度検知方式はこれに限定されず、他の種々の方式を用いることが可能であり、この点、後述する非接触温度センサー81,82,83についても同様である。
画像形成装置本体300は、記録媒体Pを搬送する用紙搬送部2として、受け渡しローラー(プレヒートローラーと呼ばれることもある)51と、かかるローラー51とニップを形成する複数(図1に示す例では3つ)のコロ52と、大径(この例では3倍胴)の搬送ドラム53と、複数の搬送ローラー56~59と、を備える。以下は、上記の搬送ドラム53を「胴」と呼ぶ場合がある。
上記のうち、主として、搬送ドラム53および搬送ローラー56~59に備えられた後述の爪部によって、記録媒体Pの搬送路ないし搬送先を切り替える搬送切替部25(図2を参照)が構成される。
また、画像形成装置本体300は、後述する複数のインクジェットヘッドが配列される画像形成部3と、記録媒体P上に形成された画像(インク像)を硬化させて記録媒体Pに定着させるためのエネルギー線照射部60と、を備えている。
さらに、画像形成装置本体300は、記録媒体Pの表裏を反転させて送り出すための用紙反転部26を備えている。この例では、主として、いわゆるスイッチバック回転動作を行う搬送ローラー59と、詳細を後述する搬送ローラー70との協働動作により、用紙反転部26の機能が実現される。
受け渡しローラー51は、給紙部11の媒体供給部112により搬送された記録媒体Pを搬送ドラム53に引き渡す。具体的には、図1に示すように、受け渡しローラー51の搬送面上で記録媒体Pを保持して搬送ドラム53に引き渡すために、複数(図示の例では3つ)のコロ52が対向配置されている。
受け渡しローラー51は、給紙部11の媒体供給部112と搬送ドラム53との間の位置に設けられ、媒体供給部112から搬送された記録媒体Pの一端をコロ52とのニップ部で挟持しながら図1中の矢印で示す時計方向に回転することで、記録媒体Pを搬送ドラム53(いずれかの爪部53a~53c)へと引き渡す。
また、インクジェット画像形成装置1には、受け渡しローラー51を加熱するためのヒーターH1が設けられている。ヒーターH1は、制御部40の制御により稼働し、受け渡しローラー51を加温(プレヒート)するための熱を放射することにより、画像形成プロセスに先立って受け渡しローラー51ひいては記録媒体Pを所定温度に加温する。
搬送ドラム53は、円柱面状の外周曲面(搬送面)53e上に記録媒体Pを保持した状態で、図1の紙面に垂直な方向(以下、「直交方向」と称する)に延びた回転軸の回りで回転することで、記録媒体Pを搬送面53eに沿った搬送方向(図1中の矢印で示す反時計方向)に搬送する。
搬送ドラム53は、その搬送面53e上で記録媒体Pを保持するために、爪部53a,53b,53c,および図示しない吸気部を備える。
搬送ドラム53に設けられた3つの爪部53a,53b,53cは、受け渡しローラー51および搬送ローラー56,57および58の周長と同じ間隔で配置されている。記録媒体Pは、いずれかの爪部53a~53cにより端部が押さえられ、かつ吸気部により搬送面に吸い寄せられることで、搬送ドラム53の搬送面53eに保持される。
搬送ドラム53の爪部53a,53b,53cは、上流側の受け渡しローラー51およびコロ52から受け渡される記録媒体Pの一端を保持することにより、記録媒体Pの一端ひいては全体を搬送面53e上に保持する役割を担う。また、これら爪部53a,53b,53cは、上記の押圧状態が解除される(開方向に動く)ことにより、搬送面53eに保持された記録媒体Pの一端を下流側の搬送ローラー56の爪部56aに受け渡す役割を担う。
搬送ドラム53の爪部53a,53b,53cは、制御部40の制御により爪の開状態/閉状態が切り替えられる。具体的には、爪部(53a,53b,53c)は、上流側の受け渡しローラー51およびコロ52のニップから記録媒体Pの一端が受け渡されるタイミングで閉状態となることで、記録媒体Pの一端を保持する。また、爪部(53a,53b,53c)は、下流側の搬送ローラー56に記録媒体Pの一端を受け渡すタイミングで開状態となることで、下流側の搬送ローラー56の爪部56aに録媒体Pの一端を受け渡す。
用紙搬送部2(図1および図2を参照)は、上記の搬送ドラム53を回転させるための図示しない搬送ドラムモーターを有し、制御部40の制御の下、搬送ドラムモーターを駆動して搬送ドラム53を搬送ドラムモーターの回転量に比例した角度だけ回転させることで、記録媒体Pを搬送する。搬送ドラム53および搬送ドラムモーターは、記録媒体Pをインクジェットヘッド33~39のノズル面に対向させて搬送する役割を担っており、本発明の「搬送部」に対応する。
インクジェットヘッド(以下は単に「ヘッド」とも称する)33,35,37,39は、記録媒体Pが保持された搬送ドラム53の回転に応じた適切なタイミングで、搬送ドラム53の搬送面に対向するインク吐出面に設けられたノズル開口部から記録媒体Pに対してインクを吐出して画像を形成する。これらヘッド33~39は、そのインク吐出面と搬送ドラム53の搬送面53eとの間が所定の距離だけ離隔されるように配置される。
図1に示す例では、搬送方向の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各インクにそれぞれ対応する4つのヘッド33,35,37,39が、記録媒体Pの搬送方向上流側からY,M,C,Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。
図示しないが、一具体例では、各々のヘッド(33~39)には、インクを貯留する圧力室と、圧力室の壁面に設けられた圧電素子と、ノズルとを各々有する複数の記録素子が設けられている。この記録素子は、圧電素子を変形動作させる駆動信号が入力されると、圧電素子の変形により圧力室が変形して圧力室内の圧力が変化し、圧力室に連通するノズルからインクを吐出する。
図2を参照すると、インクジェット画像形成装置1は、装置全体の制御を司る制御部40と、データ入力部10と、ヘッド駆動部30を含む画像形成部3と、エネルギー線照射部60、用紙温度検知部80、等を備えている。
このうち、データ入力部10は、図示しないPC等の外部装置に接続される入力インターフェースやメモリー等を備える。ここで、メモリーは、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されてもよい。
データ入力部10は、制御部40の制御の下、外部装置から印刷ジョブに関するデータ(ジョブ命令、印刷される画像の画像データや種々の設定データなど)を取得(入力および記憶)し、印刷ジョブの実行時に画像データをヘッド駆動部30に出力する。
インクジェット画像形成装置1の画像形成部3は、互いに異なる色のインクを吐出する複数のヘッド33~39と、これらヘッドを駆動するヘッド駆動部30と、を備える。
ヘッド駆動部30は、制御部40の制御に基づいて各々のヘッド(33~39)に対して適切なタイミングで画像データに応じて圧電素子を変形動作させる駆動信号を供給することにより、対応するヘッド(33~39)のノズルから画像データの画素値に応じた量のインクを吐出させる。
制御部40は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)を有する。
上記のうち、CPUは、ROMに記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAMに記憶させ、当該プログラムを実行して各種の演算処理を行う。また、CPUは、インクジェット画像形成装置1の全体動作を統括制御する。
RAMは、CPUに作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。なお、RAMは、不揮発性メモリーを含んでいてもよい。
ROMは、CPUにより実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROMに代えて、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
エネルギー線照射部60は、搬送ドラム53の直交方向の幅に亘って配置された発光部を有する。エネルギー線照射部60は、搬送ドラム53に載置された記録媒体Pに対して発光部から紫外線等のエネルギー線を照射して、記録媒体P上に吐出されたインクに対して所定のエネルギーを付与して所定温度に加温することにより、記録媒体P上のインクを硬化させて定着させる。
図1に示す例では、ヘッド33,35,37,39から紫外線(UV)硬化型のインクが吐出される場合を前提とする。なお、画像形成部3で使用されるインクは、これに限定されず、例えば赤外線や電子線等の他のエネルギー線の照射により乾燥、または、硬化する性質のものであってもよい。
搬送方向におけるエネルギー線照射部60の下流側には、搬送ドラム53に対向する搬送ローラー56,搬送ローラー56に対向する搬送ローラー57,搬送ローラー57に対向する搬送ローラー58および59,搬送ローラー58に対向するベルト搬送部280が設けられている。また、搬送方向における搬送ローラー59の下流側には、搬送ドラム53とニップ部を形成し、搬送ローラー59によって搬送される記録媒体Pの後端を当該ニップ部で保持して搬送する搬送ローラー70が設けられている。
上記のうち、搬送ローラー59および搬送ローラー70(主として搬送ローラー59)は、記録媒体Pの進行方向の前後ひいては表裏を反転させる用紙反転部26(図2も参照)としての役割を担う。
また、上記の搬送ローラー56,57,58,59には、各々、制御部40の制御により開閉が切り替えられる爪部56a,57a,58a,59aを備えている。
搬送ドラム53および搬送ローラー56等の上述した各爪部は、記録媒体Pの搬送方向を切り替えるための搬送切替部25(図2を参照)の一部をなす。
図1に示すように、インクジェット画像形成装置1における搬送ローラー57と搬送ドラム53との間の空間には、搬送ドラム53の温度を調整するためのヒーターH2およびファンFが設けられている。
上記のうち、ヒーターH2は、制御部40の制御により稼働し、搬送ドラム53を加温するための熱を放射することにより、画像形成プロセスに先立って搬送ドラム53ひいては記録媒体Pを所定温度に加温する。
一方、ファンFは、制御部40の制御により稼働し、冷却用のエアーを搬送ドラム53に吹き付けることにより、画像形成プロセスに先立って搬送ドラム53ひいては記録媒体Pを所定温度に調整する。
ベルト搬送部280は、内側が3本のローラーにより支持された輪状の搬送ベルトを有する。ベルト搬送部280は、搬送ローラー57および58から受け渡された記録媒体Pを搬送ベルトにより搬送して、排紙部28に送出する。
排紙部28は、ベルト搬送部280により画像形成装置本体300から送り出された記録媒体Pが載置される板状の排紙トレイ281を有する。
図2を参照すると、インクジェット画像形成装置1の用紙温度検知部80は、複数の非接触温度センサー(以下、単に温度センサーという)を含み、かかる温度センサーの測定結果を制御部40に出力する。
ここで、用紙温度検知部80の温度センサーの一つは、上述した給紙部11に備えられた温度センサー113である。加えて、用紙温度検知部80には、図1に示すように、搬送ドラム53に対向するように配置された温度センサー81,82,83が含まれる。
上記のうち、温度センサー81は、搬送方向における受け渡しローラー51の下流側、かつ、画像形成部3(Yヘッド33)の上流側に配置されており、給紙後かつ画像形成前における記録媒体P(画像形成面側)の温度を検知し、該検知結果(検知信号)を制御部40に出力する。
また、温度センサー82は、搬送方向における画像形成部3(Kヘッド39)の下流側、かつエネルギー線照射部60の上流側に配置されており、画像形成およびエネルギー線照射後における記録媒体P(画像形成面側)の温度を検知し、該検知結果(検知信号)を制御部40に出力する。
さらに、温度センサー83は、搬送方向における搬送ローラー70の下流側、かつ受け渡しローラー51の上流側に配置されており、表裏が反転された記録媒体P(非画像形成面側)の温度を検知し、該検知結果(検知信号)を制御部40に出力する。
なお、上記の温度センサー81,82,83は、記録媒体Pが通過していないときには搬送ドラム53の温度を検知することもできる。
そして、制御部40は、上述のように配置された各々の温度センサーから出力される検知信号に基づいて、温度制御に関する様々な処理を実行する。
かかる構成の画像形成装置1では、制御部40の制御下で、以下のような画像形成の動作が行われる。以下、図3のフローチャートを参照して、印刷ジョブ(片面印刷または両面印刷)の実行時における処理の概要を説明する。
印刷ジョブの実行の際に、制御部40は、胴回転すなわち搬送ドラム53の回転を開始させるように、搬送ドラムモーターを駆動制御する(ステップS5)。続いて、制御部40は、記録媒体Pの給紙動作を開始するように給紙部11(媒体供給部112等)を制御する(ステップS10)。また、制御部40は、所定のタイミングで上述したヒーターH1およびH2を稼働させて、受け渡しローラー51および搬送ドラム53を一定温度に加温する制御を行う。
上述した各制御により、給紙部11から給紙された記録媒体Pは、媒体供給部112および受け渡しローラー51を経由して、図1中の反時計方向に回転している搬送ドラム53のいずれかの爪部(53a~53c)によって、その搬送方向先端が保持されながら搬送される。
続くステップS11において、制御部40は、印刷ジョブのデータを参照して、両面印刷を行うか否かを判定する。
ここで、制御部40は、両面印刷を行わないと判定した場合(ステップS11、NO)、片面のみ画像形成を行う即ち片面印刷ジョブであると判断して、ステップS12~ステップS14の処理を経て、ステップS22に移行する。
一方、制御部40は、両面印刷を行うと判定した場合(ステップS11、YES)、当該ジョブが両面印刷ジョブであると判断して、後述するステップS15~ステップS21の処理を経て、ステップS22に移行する。
まず、片面印刷ジョブであると判断した場合、制御部40は、搬送切替部25(上述した各爪部の開閉状態)を排紙側に設定する処理(ステップS12)を行い、Y,M,C,Kのヘッド33,35,37,39を順次駆動して該当するヘッドからインクを吐出させて、記録媒体Pに画像(インク像)を形成する処理(ステップS13)を行う。
続いて、制御部40は、エネルギー線照射部60を駆動制御して、画像が形成された記録媒体Pにエネルギー線を照射する処理(ステップS14)を行った後に、搬送ドラム53に保持されている記録媒体Pの一端を、搬送ローラー56,58,ベルト搬送部280の順で受け渡すように制御する。
この後、制御部40は、記録媒体Pの排紙(ステップS22)および胴回転停止(ステップS23)を経て、処理を終了する。
ステップS22において、制御部40は、定着プロセスを経た記録媒体Pを、搬送ドラム53から、搬送ローラー56(爪部56a)、搬送ローラー57(爪部57a)、搬送ローラー58(爪部58a)、およびベルト搬送部280の順に受け渡すように搬送の制御を行う。
かかる制御により、Y,M,C,Kのインクによるフルカラーの画像が形成された記録媒体Pが排紙部28の排紙トレイ281上に載置される。
一方、両面印刷ジョブであると判断した場合、ステップS15において、制御部40は、搬送切替部25(図2参照)を用紙反転側に設定する。
続いて、制御部40は、上述したステップS13およびS14と同様に、画像形成動作の制御(ステップS16)および記録媒体Pにエネルギー線を照射する処理(ステップS17)を行った後に、記録媒体Pの反転動作(ステップS18)の処理を実行する。
すなわち、ステップS18において、制御部40は、搬送ドラム53に保持されている記録媒体Pの一端(搬送方向の先端)を、搬送ローラー56および57の各爪部、搬送ローラー57および58の各爪部、搬送ローラー57および59の各爪部へと順次受け渡す制御を行う。
そして、制御部40は、搬送ローラー59の爪部59aに保持されている記録媒体Pの搬送方向の先端が図1中の右側に移動し、同後端が搬送ローラー70に対向する位置に来たときに、搬送ローラー59の回転方向を逆転させる(スイッチバック動作)。
このスイッチバック動作により、記録媒体Pの後端が、搬送ドラム53と搬送ローラー70とのニップに引き渡され保持される。このとき、制御部40は、搬送ローラー59の爪部59aを開く制御を行って、搬送ローラー59による記録媒体Pの保持を解除する。
かかる制御により、記録媒体Pの表裏が反転し、その後、記録媒体Pは、表裏および搬送方向の先端/後端が反転された状態で搬送ドラム53によって画像形成部3(ヘッド33~39)に向けて搬送される。
続いて、制御部40は、搬送切替部25(上述した各爪部の開閉状態)を排紙側に設定する処理(ステップS19)を行い、記録媒体Pの裏面に対する画像形成(ステップS20)およびエネルギー線照射の制御(ステップS21)を行った後に、ステップS22に移行する。
この後、制御部40は、上述と同様に、記録媒体Pの排紙(ステップS22)および胴回転停止(ステップS23)の制御を行って、一連の処理を終了する。
かかる制御により、表裏の両面に画像形成および定着処理が実行された記録媒体Pは、排紙部28の排紙トレイ281上に積載される。
ところで、多くのインクジェット画像形成装置では、不具合や故障を事前に防止し、ひいては印刷画像の品質を担保するために、インク、インクを収容するタンク、ヘッド、用紙、用紙を載置して搬送する搬送回転体(この例では搬送ドラム53)など、様々な部品等についての温度制御(管理、調整等)を実行する。
上記のうち、載置および搬送される用紙すなわち記録媒体Pの温度管理は、搬送ドラム53の温度とも密接に関係し、搬送ドラム53の温度管理とともに重要な事項となる。より詳しくは、用紙の温度は、画像形成プロセスまでの間すなわちヘッド(33~39)からインクが吐出されるまでの間は、搬送ドラム53の温度(熱エネルギー)が、載置および搬送されている用紙に伝播されることで変化する。
そして、画像形成の際に用紙の温度が適切でない場合、ヘッド(33~39)から用紙に吐出、着弾されるインク(ドット)の拡がり性が悪くなって画質が低下する場合がある。
具体的には、インク着弾時(画像形成時)に用紙の温度が目標温度(例えば40℃~50℃の範囲)から乖離している場合、用紙上でのインクドットの拡がり性の確保ないし均一化が保てなくなり、印刷画像の品質が低下するおそれがある。
このため、一般に、インクジェット画像形成装置は、印刷ジョブの実行時に、胴などの搬送回転体の温度を適正温度に制御することによって、搬送回転体に載置される用紙の温度を目標温度(上記の範囲内)に収めるようにする機種が多い。
一方、上述のように、特許文献1などの従来の技術では、用紙の表面すなわち一面目の印刷段階での用紙の温度制御に重点が置かれており、両面印刷での裏面(二面目)の印刷段階における用紙の温度制御が十分に行えていなかった。
より詳細には、特許文献1に記載の技術では、用紙の一面目の印刷段階における画像形成条件(例えば、用紙の坪量、サイズ、インク着弾量、など)によって、用紙の蓄熱量が変化し、ひいては二面目の印刷の際に用紙温度にばらつきが発生して、画像品質が低下しやすくなる問題があった。
特に、本実施の形態のように、用紙に対してエネルギー線硬化型のインクを着弾した後にエネルギー線照射のプロセスを実行する場合、エネルギー線を照射されたインクが硬化する際に、高い硬化熱が発生する。
この高い硬化熱は、用紙に伝搬されることにより、用紙表面を例えば70℃程度に上昇させる。この温度上昇の際に、インクの着弾量や着弾態様により、用紙の蓄熱量が全体的または部分的に変化し、二面目の印刷の際に用紙温度にばらつきが発生しやすい問題がある。
このような問題に対して、従来構成では、図1に示すように、搬送ドラム53と搬送ローラー57との間の空きスペースを利用して、搬送ドラム53に対向するようにヒーターH2やファンFを設けて、搬送ドラム53の温度調整をすることが多かった。
しかしながら、かかる従来構成によるヒーターH2およびファンFにおける温度調整の対象は搬送ドラム53であって、両面印刷される記録媒体Pの温度を直接に制御することができない。換言すると、ヒーターH2およびファンFは、インクジェット画像形成装置1の用紙搬送経路には配置されていない。
すなわち、両面印刷の対象となる記録媒体Pは、エネルギー線照射部60の位置を通過した後、搬送ローラー56から搬送ローラー57へ、さらには搬送ローラー59へと受け渡されるため、ヒーターH2の熱またはファンFのエアーが搬送中の記録媒体Pに直接当たることはない。
このため、用紙の第一面に、例えば、上述した硬化熱の発生などの外的な温度上昇要因によって用紙が温度上昇する場合に、かかる用紙の温度制御(第一面に画像形成された用紙の第二面側の冷却等)を効率的に行うことができない問題があった。
なお、多くの場合、両面印刷を行う場合、記録媒体Pの冷却不足が問題になるが、記録媒体Pの種類等の画像形成条件によってはこの逆、すなわち両面印刷を行う記録媒体Pの加温不足が問題になる事例も発生し得る。
例えば、記録媒体Pが薄紙のように保温性に乏しいものである場合、エネルギー線の照射時に硬化熱が発生した場合でも、その後速やかに記録媒体Pの温度が下がり、温度センサー83で検知される温度が所望の温度よりも低くなる、といったケースが発生し得る。
総じて、インクジェット画像形成装置の従来技術による構成では、両面印刷ジョブの実行時における記録媒体Pの一面目の画像形成後の温度制御を良好に実行することができなかった。
上記のような課題に鑑みて、本実施の形態では、両面印刷時における記録媒体Pの温度制御を良好に実行するために、以下のような構成を設けた。
すなわち、本実施の形態のインクジェット画像形成装置1では、記録媒体Pの搬送方向における画像形成部3(ヘッド33~39)の下流側の用紙搬送経路に、記録媒体Pの温度を調整する温度調整部を設ける。
この温度調整部は、例えば、記録媒体Pに接触して回転するローラーやベルトなどの回転部材を用いることができ、この場合、かかる回転部材の表面温度を可変させるための温度調整デバイス(装置または素子)を内蔵した構成とするとよい。
あるいは、温度調整部は、記録媒体Pに温度調整用のエアー(冷風または温風)を供給する送風ファンなどの送風部を用いてもよい。この場合も、記録媒体Pに供給されるエアーの温度を可変させるための温度調整デバイスを内蔵した構成とするとよい。
図1に示すインクジェット画像形成装置1では、画像形成部3(ヘッド39)の下流側の近傍にエネルギー線照射部60が配置されている。また、インクジェット画像形成装置1では、搬送ドラム53と受け渡しローラー51とのニップの位置は、両面印刷される記録媒体Pの後端(搬送方向では先端)と、給紙部11から給紙された後続の記録媒体Pが搬送ドラム53に合流される合流位置となる。
上記の構成に鑑みて、両面印刷される記録媒体Pのみに対して温度調整を行えるようにする観点からは、温度調整部は、搬送方向におけるエネルギー線照射部60の下流、かつ、上述した合流位置までの間の用紙搬送経路に配置されることが望ましい。なお、本発明との関係では、上記の「合流位置」は、表裏が反転される記録媒体Pの後に画像形成される記録媒体Pが搬送ドラム53(搬送回転体)により搬送が開始される位置に対応する。
また、温度調整部は、上述した用紙反転部26(反転部)によって記録媒体Pの表裏を反転させるための反転搬送路(この例では、搬送ローラー56~同57~同59によって搬送される経路)に搬送される記録媒体Pの表面または裏面に対向するように配置される。
言い換えると、温度調整部は、第一面(表面)に画像形成された記録媒体Pにおける第一面(表面)または第二面(裏面)のいずれの温度を調整してもよい。
ここで、記録媒体Pの裏面は、次に画像形成およびエネルギー線照射が行われる面であるため、両面印刷実行時においてより直接的な温度調整を行うことができる。
一方、用紙の種類等によっては(例えば坪量の大きい厚紙など)、用紙表面のインクから発生した硬化熱が用紙裏面に伝搬される前に、発熱側である記録媒体Pの表面の温度調整(冷却)を行った方が効率的な場合もあり得る。
したがって、温度調整部は、両面印刷の対象となり、かつ第一面(表面)に画像形成された記録媒体Pにおける第一面(表面)または第二面(裏面)に対向するように配置される。
図1に示す構成例では、温度調整部を、両面印刷の対象となり、かつ第一面(表面)に画像形成された記録媒体Pにおける第二面(裏面)に対向する位置に設けることとした。
具体的には、本実施の形態では、上述した搬送ローラー70に温度調整部の機能を担わせることで、温度調整部を、記録媒体Pの搬送方向における上記の合流位置の上流側で、表裏が反転された記録媒体Pの裏面に対向するように配置する構成を採用した。
一具体例では、搬送ローラー70は、制御部40の制御の下に動作する公知のペルチェ装置、すなわちシート状の素子(熱電変換デバイス)が内蔵されたペルチェローラーとする。かかる熱電変換デバイスは、シート状の素子に印加される電圧の極性(+と-)が切り替えられることにより、冷却動作と加温動作との切り替えを行うことができるため、温度調整デバイスとして好適である。
他の具体例として、搬送ローラー70に内蔵される温度調整デバイスは、温度調整を行う冷水や温水などの流体を流通させて、通過する記録媒体Pに、かかる流体の温度を熱伝導させる、いわゆるヒートパイプ方式のものであってもよい。
付加的または代替的な例として、温度調整部を、エネルギー線照射部60の下流かつ搬送ローラー59の上流の位置で、記録媒体Pの表面(すなわち第一面への印刷およびエネルギー照射が行われた面)に対向するように配置してもよい。
この場合、エネルギー線照射部60と搬送ローラー56との間の位置、あるいは搬送ローラー57に対向する位置などの種々の位置に配置されることができる。
一方で、片面印刷で排紙される記録媒体Pの温度調整を行わないようにする観点からは、温度調整部を、例えば、図1中の白抜き矢印Bで示す位置、すなわち搬送ローラー57に対向する位置に設けると良い。
この位置は、記録媒体Pが搬送ローラー57および搬送ローラー59を経て表裏反転される前に表面を露呈させる位置であり、かつ、片面印刷で排出される記録媒体Pは、搬送ローラー78から搬送ローラー58に受け渡されるため、この位置を通過しない。
すなわち、搬送ローラー57に対向する位置は、画像形成部3の下流の経路のうち、片面印刷で排紙される排紙経路と、両面印刷される両面搬送路と、の分岐点(この例では搬送ローラー57と搬送ローラー58とのニップ)から分岐する両面経路上の位置に該当する。
したがって、上記の位置に温度調整部を配置することにより、印刷される記録媒体Pの温度調整を行い、かつ、片面印刷で排紙される記録媒体Pについては温度調整を行わないので、省エネルギー化を図ることができる。
本実施の形態において、制御部40は、記録媒体Pの表面(第一面)の印刷に関する画像形成条件に応じて、搬送ローラー70(温度調整デバイス)における設定温度を変える制御を行う。かかる観点からは、搬送ローラー70および制御部40は、本発明における「温度調整部」に対応する。
上記の「画像形成条件」には、記録媒体Pの表面に形成される画像(インク像)を構成するインクの量(以下は便宜のため「表面インク量」という)、記録媒体Pのサイズ(同「用紙サイズ」という)、記録媒体Pの表面に形成される画像のサイズ(同「表面画像サイズ」という)、使用されるインクの種類、記録媒体Pの種類(材質、坪量、など)、装置の周囲の温湿度、等、様々な条件を含めることができる。
一具体例では、制御部40は、画像形成条件として、表面インク量、用紙サイズ、および画像サイズを含め、これらの値(言い換えると記録媒体Pの表面に形成される画像の態様)に応じて搬送ローラー70における設定温度を決定する。これらの値、特に表面インク量は、エネルギー線が照射されたインクが硬化する際に発生する硬化熱のエネルギーを推定するのに重要な要素となる。
他の具体例では、制御部40は、画像形成条件として、記録媒体Pの坪量と、搬送ドラム53または記録媒体Pの温度変化量(℃)を含め、これらの値に応じて搬送ローラー70における設定温度を決定する。
より具体的には、制御部40は、記録媒体Pの坪量が小さい場合、言い換えると保温性が低くなる薄紙の場合、搬送ドラム53の温度変化量(℃)に応じて搬送ローラー70における設定温度を決定する。
この例では、搬送ドラム53の温度変化量は、画像形成部3の最上流部(この例ではYヘッド33)の直前における搬送ドラム53の表面温度と、エネルギー線照射部60の位置の下流側近傍における表面温度と、の差分(℃)である。
本実施の形態では、かかる差分の温度を、種々の画像形成条件(表面インク量またはエネルギー線照射部60から出力されるエネルギー線のエネルギー量、種々のサイズの薄紙など)の下で実験により求めておき、画像形成条件と、差分の温度と、搬送ローラー70における設定温度と、を対応付けたテーブルを作成しておく。
一方、制御部40は、記録媒体Pの坪量が大きい場合、言い換えると熱容量が大きく保温性が高い厚紙の場合、当該記録媒体P(厚紙)の温度変化量(℃)に応じて搬送ローラー70における設定温度を決定する。
ここで、記録媒体Pの温度変化量は、画像形成前の温度センサー81で測定される記録媒体Pの温度と、画像形成後の温度センサー82で測定される記録媒体Pの温度との差分(℃)である。
なお、連続給紙時におけるジャム発生防止等の観点からは、反転部(搬送ローラー59など)から上述の合流位置までの間の領域において、両面印刷される記録媒体P(すなわち反転して合流位置に達する記録媒体P)と、次に給紙される記録媒体Pとの間で隙間(用紙間隔、例えば用紙1枚分の隙間)を確保する必要がある。
かかる搬送時に発生する隙間を有効活用する観点からは、記録媒体P間で上記の隙間(用紙間隔)が確保されている期間において、温度センサー83は搬送ドラム53の温度を検知し、また、搬送ローラー70は、記録媒体Pではなく搬送ドラム53の温度調整を行うことができる。
したがって、本実施の形態の構成によれば、両面印刷ジョブの実行時に、搬送ローラー70によって、搬送ドラム53の温度調整と表裏反転後の記録媒体Pの温度調整を交互に行うこともできる。
上記の用紙搬送態様および記録媒体Pの坪量に基づく熱容量ないし保温性を考慮すると、保温性(熱容量)の低い薄紙の場合、搬送ドラム53から記録媒体P全体に伝搬される熱の影響が大きいため、記録媒体Pの温度変化量でなく、搬送ドラム53の温度変化量に応じて搬送ローラー70における設定温度を決定した方がよいと考えられる。
加えて、記録媒体Pが薄紙の場合、搬送ローラー70における温度設定値を、搬送ドラム53の温度調整(冷却等)用の温度に設定することが望ましい。
一方、保温性(熱容量)の高い厚紙の場合、搬送ドラム53から記録媒体P全体に伝搬される熱の影響が小さくなるので、実際の記録媒体P(厚紙)の温度変化量を計測し、かつ、搬送ローラー70における設定温度値を、当該記録媒体P(厚紙)の裏面の温度調整(冷却等)用の温度に設定することが望ましい。
図1に示す例では、両面印刷される記録媒体Pの温度調整を行う温度調整部として、記録媒体Pに接触する部材すなわちローラーを使用した。温度調整部の付加的または代替的な構成として、上述のように、記録媒体Pに接触しないファン、すなわち温度調整デバイスを内蔵した送風部としてもよい。かかる構成の一具体例として、例えば公知のペルチェファンを用いるとよい。
温度調整部としてファンを用いる場合、制御部40は、当該ファンの風速、または送風するエアーの温度(風温)を変更することで記録媒体Pの温度調整を行うことができる。但し、ファンの風速を上げ過ぎると、記録媒体Pの位置ずれ等の問題が発生する可能性があるため、制御部40は、主として風温(すなわち温度調整デバイスの設定温度)を変更する制御を行うことが望ましい。
以下、図4のフローチャートを参照して、本実施の形態のインクジェット画像形成装置1の両面印刷ジョブの実行時における特徴的な処理(制御内容)について説明する。
両面印刷ジョブの実行の際に、制御部40は、使用する記録媒体Pの坪量から、当該記録媒体Pが薄紙であるか否かを判定する(ステップS110)。
ここで、制御部40は、記録媒体Pが薄紙ではないと判定した場合(ステップS110、NO)、記録媒体Pが厚紙または普通紙であると判断して、後述するステップS120~ステップS150の処理を経てステップS180に移行する。
一方、制御部40は、記録媒体Pが薄紙であると判定した場合(ステップS110、YES)、後述するステップS160およびステップS170の処理を経てステップS180に移行する。
(薄紙ではないと判定された場合)
ステップS120において、制御部40は、用紙温度検知部80を構成する温度センサーの出力(検知信号)の監視を開始する。
より具体的には、制御部40は、一面目の印刷実行の段階で、使用される記録媒体Pの移動(図3中のステップS16,S17等を参照)に伴って、順次、温度センサー113(給紙時)、同81(インク吐出前)、同82(インク吐出後かつエネルギー線照射前)によって検知される記録媒体Pの表面の温度を記憶する(ステップS120)。
続くステップS130において、制御部40は、ステップS120において記憶された値と、上述した種々の画像形成条件(表面インク量など)に基づいて、表裏反転後(この例では搬送ローラー70に到達する際)の記録媒体Pの温度(この例では裏面の温度)を推定する。
一具体的では、ステップS130において、制御部40は、かかる記録媒体Pに吐出(着弾)される表面インク量および画像の態様(形成される位置等)に基づいて、発生する硬化熱のエネルギー量および用紙表面の温度上昇量(℃)を求める。そして、制御部40は、かかる温度上昇量を温度センサー82により検知された温度に加えることで、エネルギー線照射部60によりエネルギー線が照射された直後の記録媒体Pの表面温度を特定する。
続いて、制御部40は、特定された記録媒体Pの表面温度に基づき、各温度センサー113、81、82によって検知された記録媒体Pの表面の温度(温度変化の推移)、保温性の指標となる当該記録媒体Pの坪量、機内の図示しない温湿度センサーによって検出される温湿度などから、搬送ローラー70に到達する際の記録媒体Pの裏面の温度を推定する。
次のステップS140において、制御部40は、当該推定された記録媒体Pの裏面の温度が目標温度の範囲内(例えは40℃~50℃)になるか否かを判定する。
ここで、制御部40は、推定された記録媒体Pの裏面の温度が目標温度の範囲内になると判定した場合(ステップS140、YES)、ステップS150をスキップしてステップS180に移行する。
一方、制御部40は、推定された記録媒体Pの裏面の温度が目標温度の範囲内にならないと判定した場合(ステップS140、NO)、搬送ローラー70に到達する際の記録媒体Pの温度を調節する必要があり判断して、ステップS150に移行する。
ステップS150において、制御部40は、搬送ローラー70を通過した記録媒体Pの裏面の温度が目標温度の範囲内になるように、搬送ローラー70(すなわち温度調整部)の設定温度を変更し、ステップS180に移行する。
より具体的には、ステップS150において制御部40は、推定された記録媒体Pの裏面の温度が目標温度の上限を超えている場合は、搬送ローラー70(温度調整部)の冷却能力を高めるべく、熱電変換デバイスの設定温度を下げるように変更する。
逆に、制御部40は、推定された記録媒体Pの裏面の温度が目標温度の下限を超えている場合は、搬送ローラー70(温度調整部)の冷却能力を低くする(落とす)べく、熱電変換デバイスの設定温度を上げるように変更する。
なお、制御部40は、表裏反転後の記録媒体Pが搬送ローラー70および搬送ドラム53によって搬送される際には、図1に示す温度センサー83の検知結果により、記録媒体Pの裏面の温度が実際に目標温度内に収まっているかを確認することができる。このため、制御部40は、温度センサー83の検知結果を、次に両面印刷される記録媒体Pの温度調整にフィードバックしてもよい。
(薄紙であると判定された場合)
記録媒体Pが薄紙であると判定された後のステップS160において、制御部40は、上述したテーブルを参照して、現在の画像形成条件に対応した搬送ドラム53の目標温度を決定する。
続くステップS170において、制御部40は、所定のタイミングで搬送ローラー70の温度調整部(温度調整デバイス)を稼働させて、搬送ドラム53の所定領域の表面温度を調整する(この例では下げる)処理を行い、ステップS180に移行する。
ここで、搬送ドラム53の「所定領域」とは、表裏反転動作後の記録媒体P(薄紙)が再び搬送ドラム53に供給され、搬送ドラム53で搬送される領域である。
ステップS180において、制御部40は、印刷ジョブが終了したか否かを判定し、印刷ジョブが終了したと判定した場合(ステップS180、YES)、上述した一連の処理を終了する。
一方、制御部40は、未だ印刷ジョブが終了していないと判定した場合(ステップS180、NO)、ステップS110に処理を戻し、印刷ジョブが終了した(ステップS180、YES)と判定されるまでは、上述した各ステップの処理を繰り返し行う。
かかる制御を行う本実施の形態によれば、両面印刷実行時における記録媒体Pの冷却等の温度調整を、厚紙または薄紙の別、さらには画像形成条件に応じて好適に行うことができる。
このように、インクジェット画像形成装置1は、搬送方向に従って記録媒体Pを画像形成部3に向けて搬送する搬送体としての搬送ドラム53と、表面に画像が形成された記録媒体Pの表裏を反転させて搬送ドラム53に供給する反転部(搬送ローラー59等)と、搬送方向における画像形成部3の下流側の用紙搬送路に配置され、表裏が反転される記録媒体Pの温度を調整する温度調整部の役割を担う搬送ローラー70と、を備える。
かかる構成によれば、一面目に画像が形成された記録媒体Pの第二面は、かかる第二面への画像形成に先立って搬送ローラー70(温度調整部)によって所定温度(例えば一面目への画像形成前と同等の温度)に調整され、かかる温度調整後に再び画像形成部3に向けて搬送される。
したがって、本実施の形態のインクジェット画像形成装置1によれば、用紙の二面目への画像形成時における品質を担保することができる。
上述した実施の形態では、温度調整部の構成を、後続する用紙(第一面への画像形成が行われる新たな記録媒体P)との合流位置の近傍の上流側の用紙搬送経路(両面搬送路)の位置に設けた。一方、温度調整部の配置は、これに制限されるものではなく、搬送方向におけるエネルギー線照射部60の下流かつ上述した合流位置の上流であればよい。
したがって、他の構成例として、搬送方向におけるエネルギー線照射部60の下流かつ、反転部を構成する搬送ローラー59の上流の位置(例えばエネルギー線照射部60の近傍の下流側の位置)に温度調整部(上述したペルチェローラーやペルチェファンなど)を設けても構わない。この場合、用紙中で熱が直接的に発生し昇温している表面(画像形成面)側を冷却する構成となり、用紙全体の冷却等を速やかに行うことができる。
あるいは、上述した温度調整部の構成を、スイッチバック動作を行う上述した搬送ローラー59の内部に設けてもよい。この場合、搬送ローラー59の表面全体ではなく、記録媒体Pが載置される表面部分、すなわち用紙先端が保持される爪部59aから用紙後端側に対応する部分までの表面温度を可変できる構成とすればよい。
一方で、図1で上述したような合流位置の直近上流側の用紙搬送経路の位置に温度調整部を設ける構成では、表裏反転動作中に多少なりとも温度が下がった後の状態の用紙に対する冷却等を行うことから、温度調整に必要なエネルギー消費量を抑えられるメリットがある。
加えて、かかる温度調整部の配置によれば、搬送ドラム53の温度調整(主として冷却)を行うための装置を別個に設ける必要がなくなる(すなわち図1中に示す冷却ファンFを省略できる)ことが分かった。したがって、図1で説明した構成例によれば、両面印刷時の用紙の温度制御を簡易かつ低コストに実現できるメリットがある。
また、本実施の形態によれば、後のインクの広がりに直接関係する用紙の第二面(裏面)側の温度調整(冷却等)を行う構成であることから、次に画像が形成される用紙の第二面に対するより直接的な温度調整を行うことができる。
他の変形例として、搬送ドラム53に対する搬送ローラー70のニップ圧を調整可能な構成としてもよい。一具体例では、搬送ローラー70の回転軸に電磁ソレノイド等(図示せず)を接続して、制御部40の制御に基づき、搬送ローラー70の搬送ドラム53に対するニップ圧を調整できるようにする。
かかる構成によれば、上述したステップS150の処理で、制御部40は、熱電変換デバイスの設定温度を下げるとともに、上述した搬送ドラム53に対するニップ圧を上げるように制御することで、搬送ローラー70(温度調整部)の冷却能力をより高めることができる。
さらには、制御部40の制御により、搬送ローラー70を、搬送ドラム53に対して退避ないし離間させる動作を行う構成としてもよい。
一具体例では、制御部40は、両面印刷される記録媒体Pが搬送ローラー70に供給されるまでは、搬送ローラー70を搬送ドラム53から離間させておく。
そして、制御部40は、両面印刷のためスイッチバック搬送される記録媒体Pの一端が搬送ローラー59から搬送ローラー70に渡されるタイミングで、搬送ローラー70を搬送ドラム53の方向に移動させる。
かかる動作を行うことで、例えば、搬送ローラー70の表面温度の変更に多少の時間がかかる等の都合により、予め温度調整部の機能をオンとしておくような場合でも、搬送ローラー70から搬送ドラム53に伝達される熱の影響を最小限に抑えることができる。
上述の実施の形態では、画像形成部3の下流側の用紙搬送経路に、単一の温度調整部(ペルチェローラーやペルチェファンなど)を設ける構成について説明した。他の構成例として、上述した温度調整部(ペルチェローラーやペルチェファンなど)は、搬送ドラム53の回転軸方向、言い換えると搬送される記録媒体Pの幅方向に沿って、複数配列する構成としてもよい。
かかる構成とする場合、制御部40は、記録媒体Pの表面に印刷される画像の態様、あるいは当該記録媒体Pの幅に応じて、温度調整部の設定温度を設定ないし変更する制御を行う。この結果、例えば、主として表面インク量が多い記録媒体Pの領域を冷却し、他の領域は冷却しすぎないように、対応する温度調整部(ローラーまたはファン)の温度や風量を調整することができる。
さらには、温度調整部が複数のローラー(温度調整ローラー)を配列した構成の場合、制御部40の制御により、上述したニップ圧、或いは搬送ドラム53に対してニップさせる温度調整ローラーとニップさせない温度調整ローラーとを適宜切り替えるようにしてもよい。
このような構成および制御とすることにより、記録媒体Pの部分的な温度変化が発生した場合にも柔軟に対応して、当該記録媒体Pの裏面(二面目)への印刷画像の品質の維持ないし向上を図ることができる。
上述した各実施の形態の構成は、コストや設置スペース等の事情に応じて、適宜、組み合わせることができる。
上述した説明では、本実施の形態の特徴的な構成および制御をインクジェット画像形成装置に適用した場合について説明した。一方、上記の特徴的な構成および制御は、例えば胴状の搬送部材を用いて記録媒体を搬送するオフセット印刷機など、本実施形態と同様に、搬送部材ひいては記録媒体の温度に関する課題が生じる種々の装置に適用し得る。
その他、上記実施の形態および実施例は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 インクジェット画像形成装置
2 用紙搬送部
3 画像形成部
10 データ入力部
11 給紙部
25 搬送切替部
26 用紙反転部
28 排紙部
30 ヘッド駆動部
33,35,37,39 ヘッド(画像形成部)
28 排紙部
40 制御部(温度調整部)
51 受け渡しローラー
52 コロ
53 搬送ドラム(回転部材)
56,57,58 搬送ローラー
59 搬送ローラー(反転部)
60 エネルギー線照射部
70 搬送ローラー(温度調整部)
80 用紙温度検知部
81,82,83 温度センサー
280 ベルト搬送部
300 画像形成装置本体
H1,H2 ヒーター
P 記録媒体

Claims (14)

  1. 搬送方向に従って回転しながら記録媒体を画像形成部に向けて搬送する搬送回転体と、
    前記画像形成部によって表面に画像が形成された前記記録媒体の表裏を反転させて前記搬送回転体に供給する反転部と、
    前記搬送方向における前記画像形成部の下流側の用紙搬送経路に配置され、前記反転部によって前記表裏が反転される前記記録媒体の温度を調整する温度調整部と、
    を備え
    前記搬送方向における前記画像形成部と前記反転部との間に、前記記録媒体に形成された画像にエネルギー線を照射するエネルギー線照射部が配置され、
    前記画像形成部は、エネルギー線の照射により硬化するインクを前記記録媒体に吐出して前記画像を形成し、
    前記温度調整部は、前記搬送方向における前記エネルギー線照射部の下流で、かつ、前記表裏が反転される前記記録媒体の後に画像形成される他の記録媒体が前記搬送回転体により搬送が開始される位置までの間であって、前記搬送方向における、前記搬送回転体に供給される前記他の記録媒体と、前記表裏が反転された前記記録媒体とが合流する合流位置の上流側で、前記反転部により前記記録媒体の前記表裏を反転させるための反転搬送路に搬送される前記記録媒体の裏面に対向するように配置されている、
    インクジェット画像形成装置。
  2. 搬送方向に従って回転しながら記録媒体を画像形成部に向けて搬送する搬送回転体と、
    前記画像形成部によって表面に画像が形成された前記記録媒体の表裏を反転させて前記搬送回転体に供給する反転部と、
    前記搬送方向における前記画像形成部の下流側の用紙搬送経路に配置され、前記反転部によって前記表裏が反転される前記記録媒体の温度を調整する温度調整部と、
    を備え、
    前記温度調整部は、前記反転部と協働し、前記反転部から搬送される前記記録媒体を前記搬送回転体に搬送し、且つ、温度調整可能な搬送ローラである、
    インクジェット画像形成装置。
  3. 前記温度調整部は、前記反転部により前記記録媒体の前記表裏を反転させるための反転搬送路に搬送される前記記録媒体の裏面に対向するように配置されている、
    請求項に記載のインクジェット画像形成装置。
  4. 前記搬送方向における前記画像形成部と前記反転部との間に、前記記録媒体に形成された画像にエネルギー線を照射するエネルギー線照射部が配置され、
    前記画像形成部は、エネルギー線の照射により硬化するインクを前記記録媒体に吐出して前記画像を形成し、
    前記温度調整部は、前記搬送方向における前記エネルギー線照射部の下流、かつ、前記表裏が反転される前記記録媒体の後に画像形成される記録媒体が前記搬送回転体により搬送が開始される位置までの間に配置されている、
    請求項2に記載のインクジェット画像形成装置。
  5. 前記温度調整部は、前記搬送方向における、前記搬送回転体に供給される記録媒体と、前記表裏が反転された記録媒体とが合流する合流位置の上流側で、前記表裏が反転された前記記録媒体の裏面に対向する位置に設けられている、
    請求項記載のインクジェット画像形成装置。
  6. 前記温度調整部は、前記記録媒体の表面に前記画像を形成する際の画像形成条件に応じて、前記記録媒体の温度を調整する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のインクジェット画像形成装置。
  7. 前記温度調整部は、前記記録媒体の坪量に応じて、当該記録媒体の温度を直接的に調整する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のインクジェット画像形成装置。
  8. 前記温度調整部は、前記記録媒体が薄紙である場合、前記搬送回転体の温度を調整することによって、当該記録媒体の温度を間接的に調整する、
    請求項7に記載のインクジェット画像形成装置。
  9. 前記温度調整部は、前記記録媒体が薄紙以外である場合、前記搬送回転体により搬送されている前記記録媒体の温度に応じて、当該記録媒体の温度を直接的に調整する、
    請求項7または8に記載のインクジェット画像形成装置。
  10. 前記温度調整部は、表面温度が可変であり、前記記録媒体に接触する回転部材を備える、
    請求項1から9のいずれか一項に記載のインクジェット画像形成装置。
  11. 前記温度調整部は、前記記録媒体に温度調整用のエアーを供給する送風部を備える、
    請求項1に記載のインクジェット画像形成装置。
  12. 搬送される前記記録媒体の幅方向に沿って、複数の前記温度調整部が配置されている、
    請求項1に記載のインクジェット画像形成装置。
  13. 画像形成条件に応じて、前記複数の前記温度調整部による調整態様を変更する制御部を備える、
    請求項12に記載のインクジェット画像形成装置。
  14. 搬送回転体により、搬送方向に従って回転しながら記録媒体を画像形成部に向けて搬送し、
    前記画像形成部により表面に画像が形成された前記記録媒体の表裏を反転させて前記搬送回転体に再び供給する前に、
    前記搬送方向における前記画像形成部の下流側で、かつ、前記表裏が反転される前記記録媒体の後に画像形成される他の記録媒体が前記搬送回転体により搬送が開始される位置までの間の用紙搬送経路であって、前記搬送方向において、前記搬送回転体に供給される、前記他の記録媒体と、前記表裏が反転された前記記録媒体とが合流する合流位置の上流側において、前記表裏が反転され前記記録媒体の温度を調整する、
    温度調整方法。
JP2019227149A 2019-12-17 2019-12-17 インクジェット画像形成装置および温度調整方法 Active JP7484155B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019227149A JP7484155B2 (ja) 2019-12-17 2019-12-17 インクジェット画像形成装置および温度調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019227149A JP7484155B2 (ja) 2019-12-17 2019-12-17 インクジェット画像形成装置および温度調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021094773A JP2021094773A (ja) 2021-06-24
JP7484155B2 true JP7484155B2 (ja) 2024-05-16

Family

ID=76430160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019227149A Active JP7484155B2 (ja) 2019-12-17 2019-12-17 インクジェット画像形成装置および温度調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7484155B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024033684A (ja) * 2022-08-31 2024-03-13 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録システム及び記録方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274270A (ja) 2008-05-13 2009-11-26 Fujifilm Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP2012020548A (ja) 2010-07-16 2012-02-02 Fujifilm Corp インクジェット記録装置
JP2012121287A (ja) 2010-12-10 2012-06-28 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録装置
JP2015116709A (ja) 2013-12-18 2015-06-25 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、インクジェット記録装置及び画像処理方法
WO2016190335A1 (ja) 2015-05-26 2016-12-01 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
JP2019073027A (ja) 2015-06-30 2019-05-16 株式会社小森コーポレーション 印刷装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274270A (ja) 2008-05-13 2009-11-26 Fujifilm Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP2012020548A (ja) 2010-07-16 2012-02-02 Fujifilm Corp インクジェット記録装置
JP2012121287A (ja) 2010-12-10 2012-06-28 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録装置
JP2015116709A (ja) 2013-12-18 2015-06-25 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、インクジェット記録装置及び画像処理方法
WO2016190335A1 (ja) 2015-05-26 2016-12-01 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
JP2019073027A (ja) 2015-06-30 2019-05-16 株式会社小森コーポレーション 印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021094773A (ja) 2021-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5217575B2 (ja) ターゲット搬送装置及び記録装置
JP5977713B2 (ja) 画像ドラム加熱および冷却システムを有するインクジェットプリンタ
JP2009018582A (ja) 連続媒体ウェブのヒータ
JP5398675B2 (ja) 予熱領域全体を通じて媒体の温度と大きさを均一に保つ方法
JP5224524B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6701680B2 (ja) 乾燥装置及びこれを備えた液体を吐出する装置
JP6718390B2 (ja) 印刷装置
JP7484155B2 (ja) インクジェット画像形成装置および温度調整方法
JP5755415B2 (ja) 画像記録装置および乾燥制御方法
JP2012126132A (ja) 操作不能インクリザーバを有するプリンタにおける印刷方法
JP2010162830A (ja) 被記録材の乾燥方法
JP2010145835A (ja) 画像形成装置
JPWO2017002647A1 (ja) 印刷装置
US8721024B2 (en) Inkjet printer having an image drum heater and cooler
JP5970689B2 (ja) 乾燥装置
JP5343576B2 (ja) 画像形成装置
US20240066903A1 (en) Ink jet recording system and recording method
JP2015186888A (ja) 液体吐出装置及び加熱部制御方法
JP7419777B2 (ja) 画像形成装置および冷却方法
JP7238465B2 (ja) 液体吐出装置、媒体加熱装置及び加熱方法
JP2020066202A (ja) 画像形成装置、方法およびプログラム
JP7306112B2 (ja) インクジェット画像形成装置および画像形成条件変更方法
JP2021115736A (ja) 画像形成装置および温度調整方法
JP2022088971A (ja) 画像形成装置、及び画像形成装置の加熱方法
JP2011005673A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231024

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20231225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7484155

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150