JP2015115280A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常使用中にはガス排出弁を腐食に対して保護する機能を維持し、電池容器内の圧力が上昇した際にはガス排出弁による圧力解放を阻害しない保護膜を備えた二次電池を提供する。【解決手段】扁平捲回型二次電池100の電池蓋6は、電池外側に露出した部分の略全面を、ガス排出弁10に水等の液体や異物が付着するのを防ぎ、ガス排出弁10を腐食から保護する機能を有する保護膜111によって覆われており、保護膜111には、電池容器1のガス排出弁10に対向する位置に破断部121が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、ガス排出弁を備えた電池容器とガス排出弁を腐食から保護する保護膜とを有する二次電池に関する。
一般に、車載用リチウムイオン二次電池には、異常が発生し、電池容器内の圧力が上昇した場合に、その圧力を解放するためのガス排出弁が電池容器に備えられている。ガス排出弁は、電池容器内の圧力が上昇した際に、電池容器の一部に設けられた例えば溝のような周囲より薄い部分が破断することによって、電池容器内部の圧力を解放するものである。ガス排出弁の薄い部分は、水等の液体や異物によって、腐食されやすい。ガス排出弁の腐食を防ぐ方法として、ガス排出弁に保護膜を設ける技術が知られている(特許文献1)。
特開2010−49883号公報
保護膜には腐食からの保護とガス排出性の両立が求められるが、特許文献1の技術の場合、保護膜が第1固着部と第2固着部により電池ケースに固着されており、ガス排出弁が作動した際に内圧を解放するためには、第1固着部と第2固着部の両方を剥離する必要がある。
第1固着部や第2固着部の固着力が強すぎると、ガス排出弁作動時に保護膜が剥離できずに、内圧を解放できない恐れがある。また、第1固着部や第2固着部の固着力が弱すぎると、通常使用時に一部または全部が剥離してしまい、腐食に対する保護の機能を失う恐れがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通常使用中に腐食に対する保護機能を維持し、電池容器内の圧力が上昇した際にはガス排出弁による圧力解放を阻害しない保護膜を備えた二次電池を提供することである。
上記課題を解決する本発明の二次電池は、電池容器のガス排出弁が保護膜で覆われた二次電池であって、該保護膜は、前記ガス排出弁に対向する位置に破断部を有することを特徴としている。
本発明によれば、ガス排出弁の保護膜は通常使用中に剥離する恐れがなく、ガス排出弁が作動した際に破断部が破断することによって、ガス排出弁からの電池容器内の圧力の解放を阻害しない。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
扁平捲回形二次電池の外観斜視図。 扁平捲回形二次電池の分解斜視図。 捲回群の分解斜視図。 保護膜の破断部の概略図。 図4のA-A線断面図。 破断部の他の一例を示す概略図。 破断部の他の一例を示す概略図。 破断部の他の一例を示す概略図。
以下、図面を参照して、本発明を適用した二次電池の実施の形態について説明する。
図1は、扁平捲回形二次電池の外観斜視図、図2は、扁平捲回形二次電池の分解斜視図である。
扁平捲回形二次電池100は、電池缶1および電池蓋6からなる角形の電池容器を備えている。電池缶1は、相対的に面積の大きい一対の対向する幅広側面1bと相対的に面積の小さい一対の対向する幅狭側面1cとを有する側面と底面1dを有しており、上部には開口部1aが上方に向かって開口形成されている。
電池缶1内には、捲回群3と電解液が収容され、電池缶1の開口部1aが電池蓋6によって封止されている。電池蓋6は、略矩形平板状であって、電池缶1の開口部1aを塞ぐように溶接されて電池缶1が封止されている。電池蓋6には、正極外部端子14と、負極外部端子12が設けられている。正極外部端子14と負極外部端子12を介して捲回群3に充電され、また外部負荷に電力が供給される。電池蓋6には、ガス排出弁10が一体的に設けられ、電池容器内の圧力が上昇すると、ガス排出弁10が開いて内部からガスが排出され、電池容器内の圧力が低減される。これによって、扁平捲回形二次電池100の安全性が確保される。ガス排出弁10は、電池蓋6の長辺方向に沿って延在するように設けられている。ガス排出弁10は、電池蓋6の厚みを周囲よりも薄くすることによって形成されており、本実施形態では、平面視略長方形の薄肉部の対角線上に2本の開裂線を設けることによって構成されている。
電池蓋6は、電池外側に露出した部分の略全面を保護膜111によって覆われている。保護膜111は、例えばポリエステルなどの合成樹脂製材料からなるシート部材によって構成されている。保護膜111は、裏面に設けられた接着シート112(図5を参照)により電池蓋6に接着されている。保護膜111は、ガス排出弁10に水等の液体や異物が付着するのを防ぎ、ガス排出弁10を腐食から保護している。
保護膜111は、周囲より厚みが薄い薄肉の破断部121を有している。破断部121は、ガス排出弁10に対向する位置に配置されている。破断部121は、ガス排出弁10が作動した際に破断することによって、電池内部から外へのガスの流路を形成し、内部からのガスの排出を阻害しない。破断部121は、ガス排出弁10から電池容器内のガスが排出されると、そのガスの圧力や熱により破断して外部にガスを排出することができる。なお、図1では、保護膜111を透明な部材により示しているが、透明ではなく、半透明あるいは何らかの色を有していてもよい。
扁平捲回形二次電池100の電池缶1は、矩形の底面1dと、底面1dから立ち上がる角筒状の側面1b、1cと、側面1b、1cの上端で上方に向かって開放された開口部1aを有している。電池缶1内には、絶縁保護フィルム2を介して捲回群3が収容されている。
捲回群3は、扁平形状に捲回されているため、断面半円形状の互いに対向する一対の湾曲部と、これら一対の湾曲部の間に連続して形成される平面部とを有している。捲回群3は、捲回軸方向が電池缶1の横幅方向に沿うように、一方の湾曲部側から電池缶1内に挿入され、他方の湾曲部側が上部開口側に配置される。
捲回群3の正極箔露出部34cは、正極集電板(集電端子)44を介して電池蓋6に設けられた正極外部端子14と電気的に接続されている。また、捲回群3の負極箔露出部32cは、負極集電板(集電端子)24を介して電池蓋6に設けられた負極外部端子12と電気的に接続されている。これにより、正極集電板44および負極集電板24を介して捲回群3から外部負荷へ電力が供給され、正極集電板44および負極集電板24を介して捲回群3へ外部発電電力が供給され充電される。
正極集電板44と負極集電板24、及び、正極外部端子14と負極外部端子12を、それぞれ電池蓋6から電気的に絶縁するために、ガスケット5および絶縁板7が電池蓋6に設けられている。また、注液口9から電池缶1内に電解液を注入した後、電池蓋6に注液栓11をレーザ溶接により接合して注液口9を封止し、扁平捲回形二次電池100を密閉する。
ここで、正極外部端子14および正極集電板44の形成素材としては、例えばアルミニウム合金が挙げられ、負極外部端子12および負極集電板24の形成素材としては、例えば銅合金が挙げられる。また、絶縁板7およびガスケット5の形成素材としては、例えばポリブチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイド、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂等の絶縁性を有する樹脂材が挙げられる。
また、電池蓋6には、電池容器内に電解液を注入するための注液口9が穿設されており、この注液口9は、電解液を電池容器内に注入した後に注液栓11によって封止される。ここで、電池容器内に注入される電解液としては、例えばエチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を適用することができる。
正極外部端子14、負極外部端子12は、バスバー等に溶接接合される溶接接合部を有している。溶接接合部は、電池蓋6から上方に突出する直方体のブロック形状を有しており、下面が電池蓋6の表面に対向し、上面が所定高さ位置で電池蓋6と平行になる構成を有している。
正極接続部14a、負極接続部12aは、正極外部端子14、負極外部端子12の下面からそれぞれ突出して先端が電池蓋6の正極側貫通孔46、負極側貫通孔26に挿入可能な円柱形状を有している。正極接続部14a、負極接続部12aは、電池蓋6を貫通して正極集電板44、負極集電板24の正極集電板基部41、負極集電板基部21よりも電池缶1の内部側に突出しており、先端がかしめられて、正極外部端子14、負極外部端子12と、正極集電板44、負極集電板24を電池蓋6に一体に固定している。正極外部端子14、負極外部端子12と電池蓋6との間には、ガスケット5が介在されており、正極集電板44、負極集電板24と電池蓋6との間には、絶縁板7が介在されている。
正極集電板44、負極集電板24は、電池蓋6の下面に対向して配置される矩形板状の正極集電板基部41、負極集電板基部21と、正極集電板基部41、負極集電板基部21の側端で折曲されて、電池缶1の幅広面に沿って底面側に向かって延出し、捲回群3の正極箔露出部34c、負極箔露出部32cに対向して重ね合わされた状態で接続される正極側接続端部42、負極側接続端部22を有している。正極集電板基部41、負極集電板基部21には、正極接続部14a、負極接続部12aが挿通される正極側開口穴43、負極側開口穴23がそれぞれ形成されている。
捲回群3の扁平面に沿う方向でかつ捲回群3の捲回軸方向に直交する方向を中心軸方向として捲回群3の周囲には絶縁保護フィルム2が巻き付けられている。絶縁保護フィルム2は、例えばPP(ポリプロピレン)などの合成樹脂製の一枚のシートまたは複数のフィルム部材からなり、捲回群3の扁平面と平行な方向でかつ捲回軸方向に直交する方向を巻き付け中心として巻き付けることができる長さを有している。
図3は、捲回群の一部を展開した状態を示す分解斜視図である。
捲回群3は、負極電極32と正極電極34を間にセパレータ33、35を介して扁平状に捲回することによって構成されている。捲回群3は、最外周の電極が負極電極32であり、さらにその外側にセパレータ33、35が捲回される。セパレータ33、35は、正極電極34と負極電極32との間を絶縁する役割を有している。
負極電極32の負極合剤層32bが塗布された部分は、正極電極34の正極合剤層34bが塗布された部分よりも幅方向に大きく、これにより正極合剤層34bが塗布された部分は、必ず負極合剤層32bが塗布された部分に挟まれるように構成されている。正極箔露出部34c、負極箔露出部32cは、平面部分で束ねられて溶接等により接続される。尚、セパレータ33、35は幅方向で負極合剤層32bが塗布された部分よりも広いが、正極箔露出部34c、負極箔露出部32cで端部の金属箔面が露出する位置に捲回されるため、束ねて溶接する場合の支障にはならない。
正極電極34は、正極集電体である正極電極箔の両面に正極活物質合剤を有し、正極電極箔の幅方向一方側の端部には、正極活物質合剤を塗布しない正極箔露出部34cが設けられている。負極電極32は、負極集電体である負極電極箔の両面に負極活物質合剤を有し、正極電極箔の幅方向他方側の端部には、負極活物質合剤を塗布しない負極箔露出部32cが設けられている。正極箔露出部34cと負極箔露出部32cは、電極箔の金属面が露出した領域であり、捲回軸方向の一方側と他方側の位置に配置されるように捲回される。
負極電極32に関しては、負極活物質として非晶質炭素粉末100重量部に対して、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を添加、混練した負極合剤を作製した。この負極合剤を厚さ10μmの銅箔(負極電極箔)の両面に溶接部(負極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、銅箔を含まない負極活物質塗布部厚さ70μmの負極電極32を得た。
尚、本実施形態では、負極活物質に非晶質炭素を用いる場合について例示したが、これに限定されるものではなく、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi等)、またはそれの複合材料でもよく、その粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。
正極電極34に関しては、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のPVDFとを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練した正極合剤を作製した。この正極合剤を厚さ20μmのアルミニウム箔(正極電極箔)の両面に溶接部(正極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、アルミニウム箔を含まない正極活物質塗布部厚さ90μmの正極電極34を得た。
また、本実施形態では、正極活物質にマンガン酸リチウムを用いる場合について例示したが、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物や層状結晶構造を有すコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムやこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、正極電極、負極電極における塗工部の結着材としてPVDFを用いる場合について例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。
また、本実施形態では、捲回群3は不図示の軸芯を有している。軸芯としては例えば、正極箔34a、負極箔32a、セパレータ33のいずれよりも曲げ剛性の高い樹脂シートを捲回して構成したものを用いることができる。
図4は、本実施の形態における保護膜の破断部の概略図、図5は、図4のA−A線断面である。
破断部121は、凹溝122を有している。凹溝122は、図4に示すように、直線形状を有しており、ガス排出弁10の長辺に沿う方向に延在して設けられている。本実施形態では、2本が中央で交差して設けられており、ガス排出弁10の開裂線に沿って配置されている。凹溝122の数は、2本に限定されるものではなく、さらに追加してもよい。
凹溝122は、図5に示すように、保護膜111の表面111bに設けられている。凹溝122は、保護膜111の他の部分よりも厚みが薄くなっている。図5では、凹溝122の断面形状が三角形である場合を例に示したが、台形や多角形、曲線などの断面形状であってもよい。保護膜111の裏面111aには、保護膜111を電池蓋6に貼着するための接着シート112が設けられている。接着シート112は、アクリル系の接着剤を使用したシールを用いている。
破断部121は、電池容器内の圧力上昇によりガス排出弁10がガスを排出すると、そのガスの圧力と熱の少なくとも一方によって破断し、電池内部から外へのガスの流路を形成し、内部からのガスの排出を阻害せず、円滑に外部にガスを排出することができる。特に、破断部121は、凹溝122が保護膜111の表面111bに設けられているので、ガス排出弁10からガスが排出されて外側に膨張した際に裂け易くなっており、より容易に破断することができる。また、破断部121は、凹溝122がガス排出弁10の開裂線に沿って設けられているので、ガス排出弁10が開裂線で開裂して通過してきたガスを、凹溝122に当てることができ、より容易に破断させることができ、破断後はガスの排出を阻害しないという効果を有する。
保護膜111は、図1に示すようにガス排出弁10の周囲だけではなく、電池蓋6の露出部分略全面を覆っている。したがって、電池蓋6全体を腐食から保護できることに加えて、保護膜111を電池蓋6に固着する固着力を強大なものにすることができ、保護膜111が電池蓋6から剥離してしまうのを防ぐことができるという効果を有する。
図1、図2、図4では、破断部121の形状を2本の直線が交差している形状で示したが、本発明はこれに限定されるものではない。図6〜図8に示すように、破断部121の形状は、直線や円形、点であってもよい。
図6は、破断部の他の一例を示す概略図である。
破断部121は、直線形状の凹溝123を有している。凹溝123は、ガス排出弁10の長辺に沿う方向に延在して設けられている。本実施形態では、1本がガス排出弁10の長辺方向中心軸に沿って設けられている。凹溝123の数は、1本に限定されるものではなく、さらに追加してもよい。凹溝123は、図5の凹溝122と同様に、保護膜111の表面111bに設けられている。凹溝123は、ガス排出弁10に対向する位置よりも外側まで延在している。すなわち、凹溝123の両端部は、ガス排出弁10よりも外側に突出した位置に配置されている。
破断部121は、電池容器内の圧力上昇によりガス排出弁10がガスを排出すると、そのガスの圧力と熱の少なくとも一方によって凹溝123が開裂し、電池内部から外へのガスの流路を形成し、内部からのガスの排出を阻害せず、円滑に外部にガスを排出することができる。凹溝123は、ガス排出弁10に対向する位置よりも外側まで延在しているので、ガス排出弁10からガスが排出されて外側に膨張した際に、ガス排出弁10よりも大きく裂けることができ、破断後はガスの排出を阻害しないという効果を有する。
図7は、破断部の他の一例を示す概略図である。
破断部121は、周状に連続する楕円形状の凹溝124を有している。凹溝124は、長軸がガス排出弁10の長辺に沿う方向に延在して設けられている。凹溝124は、図5の凹溝122と同様に、保護膜111の表面111bに設けられている。
破断部121は、電池容器内の圧力上昇によりガス排出弁10がガスを排出すると、そのガスの圧力と熱の少なくとも一方によって凹溝124が開裂し、電池内部から外へのガスの流路を形成し、内部からのガスの排出を阻害せず、円滑に外部にガスを排出することができる。凹溝124は、周状に連続する楕円形状を有しているので、より大きく開口し、破断後はガスの排出を阻害しないという効果を有する。
図8は、破断部の他の一例を示す概略図である。
破断部121は、互いに所定間隔をおいて平面状に広がる複数の凹み穴125を有している。複数の凹み穴125は、ガス排出弁10の長辺に沿う方向に所定間隔をおいて複数列をなし、かつ、ガス排出弁10の短辺方向に沿う方向に所定間隔をおいて複数行をなすように、配置されている。複数の凹み穴125の大きさ、配置位置、配置間隔、配置数は、図8に示す例に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。凹み穴125は、図5の凹溝122と同様に、保護膜111の表面111bに設けられている。
破断部121は、電池容器内の圧力上昇によりガス排出弁10がガスを排出すると、そのガスの圧力と熱の少なくとも一方によって、幾つかの凹み穴125が保護膜111を貫通して複数の小さい貫通孔を形成し、さらに各貫通孔が互いにつながって徐々に広がり、最終的に大きな開口となる。したがって、電池内部から外へのガスの流路が形成され、内部からのガスの排出を阻害せず、円滑に外部にガスを排出することができる。複数の凹み穴125は、ガス排出弁10の開裂線の形状等に影響を受けることなく、同等に機能することができ、高い汎用性を有している。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 電池缶
2 絶縁保護フィルム
3 捲回群
5 ガスケット
6 電池蓋
7 絶縁板
9 注液口
10 ガス排出弁
11 注液栓
12 負極外部端子
14 正極外部端子
32 負極電極
33 セパレータ
34 正極電極
35 セパレータ
100 二次電池
111 保護膜
112 接着シート
121 破断部
122〜124 凹溝
125 凹み穴

Claims (9)

  1. 電池容器のガス排出弁が保護膜で覆われた二次電池であって、
    該保護膜は、前記ガス排出弁に対向する位置に破断部が設けられていることを特徴とする二次電池。
  2. 前記破断部は、凹溝を有することを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記凹溝は、前記保護膜の表面に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記凹溝は、直線形状を有していることを特徴とする請求項3に記載の二次電池。
  5. 前記凹溝は、複数本が交差して設けられていることを特徴とする請求項4に記載の二次電池。
  6. 前記凹溝は、前記ガス排出弁に対向する位置よりも外側まで延在していることを特徴とする請求項5に記載の二次電池。
  7. 前記ガス排出弁は、長方形を有しており、
    前記凹溝は、前記ガス排出弁の長辺に沿う方向に延在して設けられていることを特徴とする請求項6に記載の二次電池。
  8. 前記凹溝は、周状に連続する円形状を有していることを特徴とする請求項3に記載の二次電池。
  9. 前記破断部は、互いに所定間隔をおいて平面状に広がる複数の凹み穴を有することを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
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