JP2015115126A - 端子付電線 - Google Patents

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大地 芦田
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能章 山野
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幸康 坂本
貴章 伊藤
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貴章 伊藤
孝幸 寺内
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Naoya Nishimura
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Abstract

【課題】端子付電線において、圧着端子における芯線圧着部と接点部とを繋ぐ連結部が溝を形成している場合に、収縮性のチューブを用いて簡易にばらつきなく止水できること。【解決手段】芯線圧着部40及び接点部60を繋ぐ第二連結部50は、溝を形成する底板部51及び一対の側壁部52を有する。栓部材8の閉塞部80は第二連結部50の溝を埋める。栓部材8の栓側嵌合部83は、第二連結部50の端子側嵌合部53と嵌り合って溝に沿う方向の栓部材8の移動を制限する。止水チューブ7は、電線9の絶縁被覆92の部分から第二連結部50及び栓部材8までに亘る領域を収縮した状態で覆う。【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁電線と絶縁電線の端部に取り付けられた圧着端子とを含む端子付電線に関する。
一般に、ワイヤハーネスにおける電線の端部には、金属製の圧着端子が取り付けられる。以下、端部に圧着端子が取り付けられた電線のことを端子付電線と称する。特許文献1に示されるように、圧着端子は、被覆圧着部、芯線圧着部及び接点部を有する場合が多い。
被覆圧着部は、電線における絶縁被覆の端部に圧着される部分である。芯線圧着部は、電線における絶縁被覆の端部から延び出た芯線の端部に圧着される部分である。芯線圧着部は、芯線の端部の周囲を囲む状態で芯線の端部に圧着される。また、接点部は、相手側の端子と嵌り合うことによって相手側の端子に接続可能な部分である。一般に、圧着端子は、銅を主成分し表面に錫メッキが形成された金属の部材である。
端子付電線において、電線の芯線がアルミニウム線である場合、銅を主成分とする圧着端子と接触するアルミニウム線は、異種金属接触腐食によって腐食しやすい。この異種金属接触腐食を防止するためには、異種の金属が接触する部分、即ち、電線の芯線と圧着端子の芯線圧着部とが接触する部分への液体の浸入を防ぐことが有効である。
異種金属接触腐食を防止するため、特許文献1が示す端子付電線は、内側面に熱可塑性接着剤が形成された熱収縮チューブである熱可塑性接着剤付き熱収縮チューブを備える。特許文献1が示す端子付電線において、熱収縮チューブは、電線における被覆圧着部(インシュレーションバレル)が圧着された部分から芯線の先端部に亘る領域を圧着端子の外側から覆う。
特開2011−29102号公報
特許文献1が示す圧着端子において、芯線圧着部と接点部とを繋ぐ連結部は、底板部及びその底板部から起立した一対の側壁部を有している。この場合、連結部が形成する溝が芯線の先端部に通じる隙間となり、十分な止水効果(防食効果)が得られない。
また、熱収縮チューブの内側の接着剤の厚みを大きくするなどの対策では、止水性能のばらつきを抑えるための工程管理、例えば、芯線の先端部に通じる隙間を確実に塞ぐための接着剤の粘度及び量などの管理が難しい。
本発明は、端子付電線において、圧着端子における芯線圧着部と接点部とを繋ぐ連結部が溝を形成している場合に、収縮性のチューブを用いて簡易にばらつきなく止水できることを目的とする。
第1態様係る端子付電線は、以下に示される各構成要素を備える。
(1)第1の構成要素は、絶縁電線である。
(2)第2の構成要素は、芯線圧着部と連結部と接点部とを有する圧着端子である。上記芯線圧着部は、上記絶縁電線における絶縁被覆の端部から延び出た芯線の端部の周囲を囲む状態で上記芯線の端部に圧着された部分である。上記連結部は、上記芯線圧着部に連なって溝を形成する底板部及びその底板部から起立した一対の側壁部を有し、他の部材と嵌り合う端子側嵌合部が形成された部分である。上記接点部は、上記連結部に連なり相手側の端子に接続可能な部分である。
(3)第3の構成要素は、閉塞部及び栓側嵌合部を有する栓部材である。上記閉塞部は、上記圧着端子における上記連結部の溝に嵌め入れられてその溝を埋める部分である。上記栓側嵌合部は、上記端子側嵌合部と嵌り合って少なくとも溝に沿う方向の移動を制限する部分である。
(4)第4の構成要素は、上記絶縁電線及び上記圧着端子における止水領域を収縮した状態で覆う止水チューブである。上記止水領域は、上記絶縁電線及び上記圧着端子における上記絶縁電線の絶縁被覆の部分から上記圧着端子の上記連結部及び上記連結部の溝に嵌め入れられた上記栓部材までに亘る領域である。
第2態様に係る端子付電線は、第1態様に係る端子付電線の一態様である。第2態様に係る端子付電線において、上記栓部材の上記閉塞部は、一対の凹角面と凸面とを有する。上記一対の凹角面各々は、上記圧着端子の上記連結部における上記一対の側壁部各々の内側面から端面に亘る縁面に接する凹角を成す面である。上記凸面は、上記一対の凹角面の一方から他方に亘る凸状の面である。
第3態様に係る端子付電線は、第1態様又は第2態様に係る端子付電線の一態様である。第3態様に係る端子付電線において、上記端子側嵌合部は、上記圧着端子の上記連結部の内側面を上記底板部及び上記一対の側壁部に亘って横断して形成された一連の端子横断嵌合部を含む。この場合、上記栓側嵌合部は、上記端子横断嵌合部全体と嵌り合う一連の栓側帯状嵌合部を含む。
第4態様に係る端子付電線は、第1態様から第3態様のいずれか1つに係る端子付電線の一態様である。第4態様に係る端子付電線において、上記端子側嵌合部は、上記圧着端子の上記連結部における上記一対の側壁部各々の起立方向の中間位置に形成された一対の側壁嵌合部を含む。この場合、上記栓側嵌合部は、上記一対の側壁嵌合部と嵌り合う一対の栓側側面嵌合部を含む。
第5態様に係る端子付電線は、第1態様から第4態様のいずれか1つに係る端子付電線の一態様である。第5態様に係る端子付電線は、上記止水チューブの内側面と上記止水領域との間に形成され上記止水チューブと上記止水領域とを接着する接着剤をさらに備える。
第6態様に係る端子付電線は、第1態様から第5態様のいずれか1つに係る端子付電線の一態様である。第6態様に係る端子付電線において、上記栓部材は、弾性収縮した状態で上記圧着端子における上記連結部の溝に嵌り込んだ弾性部材である。
第7態様に係る端子付電線は、第1態様から第6態様のいずれか1つに係る端子付電線の一態様である。第7態様に係る端子付電線において、上記絶縁電線の上記芯線がアルミニウムを主成分とする金属の部材である。さらに、上記圧着端子が銅を主成分とする金属の部材である。
上記の各態様に係る端子付電線においては、栓部材が圧着端子の連結部が形成する溝を埋める。さらに、収縮した止水チューブが、絶縁電線の絶縁被覆の部分から圧着端子の連結部及びその連結部の溝に嵌め入れられた栓部材までに亘る止水領域を覆う。この場合、止水チューブの第1端寄りの部分が絶縁電線における絶縁被覆の輪郭面に対して全周に亘って密接する。さらに、止水チューブの第2端寄りの部分が一体にまとまった圧着端子の連結部及び栓部材の部分の輪郭面に対して全周に亘って密接する。
従って、上記の各態様によれば、収縮性の止水チューブを用いた止水により、絶縁電線の芯線と圧着端子とが接触する部分を密封することができる。
また、止水性能のばらつきを抑えるためには、予め定められた形状に成形された栓部材を圧着端子の連結部の溝における予め定められた位置にばらつきなく嵌め入れることが重要である。
上記の各態様によれば、圧着端子の端子側嵌合部及びこれと嵌り合う栓部材の栓側嵌合部が、連結部の溝に沿う方向における栓部材の移動を制限する。これにより、栓部材を圧着端子の連結部の溝における予め定められた位置にばらつきなく嵌め入れることが容易となる。従って、上記の各態様によれば、端子付電線において、圧着端子における芯線圧着部と接点部とを繋ぐ連結部が溝を形成している場合においても、収縮性のチューブを用いて簡易にばらつきなく止水することができる。
また、止水チューブは、その内側にある物における段差が形成された表面に対しては密接し難い。これに対し、第2態様においては、栓部材の閉塞部における一対の凹角面が形成された部分が、圧着端子の連結部における一対の側壁部の外側面と閉塞部の表面との境界に段差が形成されることを防ぐ。さらに、栓部材の閉塞部における凸面は、止水チューブの内側面が密接しやすい形状の面である。
従って、第2態様によれば、栓部材の閉塞部と止水チューブとの間に隙間が生じにくく、絶縁電線の芯線と圧着端子とが接触する部分への液体の浸入路を断つ止水性がより確実に確保される。
また、第3態様において、端子横断嵌合部及び栓側帯状嵌合部は、連結部の内側面を横断する範囲で嵌り合う。この場合、端子横断嵌合部及び栓側帯状嵌合部が、圧着端子における連結部の内側面と栓部材における閉塞部の表面との間において芯線の端部への液体の浸入路を遮断する役割を果たす。そのため、圧着端子における連結部の内側面と栓部材における閉塞部の表面との間について、より確実な止水が可能となる。
また第4態様においては、圧着端子の連結部における一対の側壁部各々の起立方向の中間位置に形成された一対の側壁嵌合部と一対の栓側側面嵌合部とが嵌り合う。この場合、栓部材が、予め定められた位置において圧着端子の連結部に留まる。そのため、栓部材と合体した圧着端子が様々な姿勢で取り扱われても、栓部材は、圧着端子から脱落せず、また、圧着端子における位置がずれることもない。
従って、第4態様によれば、栓部材が圧着端子に取り付けられた状態での圧着端子の取り扱いが容易となり、そのことがさらなる止水性能のばらつき抑制につながる。さらに、圧着端子への栓部材の取り付け工程及び絶縁電線への圧着端子の接続工程(圧着工程)の実行順序を任意に選択できる。そのため、端子付電線の製造手順の自由度が高まる。
また、第5態様によれば、止水チューブの内側面と止水領域との間に形成された接着剤が、止水チューブによる絶縁電線の端部の密封性をより高める。さらに、絶縁電線及び圧着端子に対する止水チューブの位置ずれを防止することができる。
また、第6態様において、栓部材は、弾性収縮した状態で圧着端子における連結部の溝に嵌り込んだ弾性部材である。この場合、栓部材を圧着端子に対してより強く密接させることができる。そのため、圧着端子における連結部の内側面と栓部材における閉塞部の表面との間について、より確実な止水が可能となる。
また、第7態様において、絶縁電線の芯線と圧着端子とが異なる種類の金属材料で構成されている。この場合、異種金属接触腐食の防止が特に必要となるため、上記の各態様の止水構造による防食効果が特に顕著となる。
実施形態に係る端子付電線1の端部の斜視図である。 端子付電線1の止水部の縦断面図である。 端子付電線1の端部の分解斜視図である。 端子付電線1が備える栓部材の斜視図である。 端子付電線1が備える栓部材の3面図である。 端子付電線1における組合せ前の圧着端子及び栓部材の図である。 端子付電線1における組合せ後の圧着端子及び栓部材の図である。 端子付電線1における止水チューブの先端部の位置の横断面図である。 端子付電線1に適用可能な第1応用例に係る止水構造に採用される栓部材の3面図である。 第1応用例に係る止水構造に採用される止水対象端子付電線の側面図である。 第1応用例における組合せ前の圧着端子及び栓部材の横断面図である。 第1応用例における組合せ後の圧着端子及び栓部材の横断面図である。 端子付電線1に適用可能な第2応用例に係る止水構造に採用される栓部材の3面図である。 第2応用例に係る止水構造に採用される止水対象端子付電線の平面図である。 第2応用例における組合せ前の圧着端子及び栓部材の横断面図である。 第2応用例における組合せ後の圧着端子及び栓部材の横断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<実施形態>
まず、図1〜8を参照しつつ、実施形態に係る端子付電線1の構成について説明する。端子付電線1は、電線9と、その端部に取り付けられた圧着端子10と、圧着端子10に取り付けられた栓部材8と、電線9の端部を覆う止水チューブ7とを備える。図2は、端子付電線1の端部における、電線9及び圧着端子10の長手方向の中心線に沿う断面の図である。また、図3は、栓部材8及び止水チューブ7が分解された状態の端子付電線1の斜視図である。
以下、電線9の中間部分から先端へ向かう方向を延伸方向と称する。即ち、延伸方向は、電線9の長手方向である。圧着端子10及び止水チューブ7は、その長手方向が延伸方向に沿う状態で電線9の端部に取り付けられている。各図に示される座標軸におけるX軸の正方向が延伸方向である。なお、電線9の両端部の間の部分を意味する。
<電線>
圧着端子10が取り付けられる対象となる電線9は、長尺な導体である芯線91と、その芯線91の周囲を覆う絶縁体である絶縁被覆92とを有する絶縁電線である。電線9の端部は、予め一定の長さの分の芯線91の周囲から絶縁被覆92が剥がれた状態、即ち、一定の長さ分の芯線91が絶縁被覆92の端から延び出た状態に加工されている。
以下、絶縁被覆92の端から延び出た芯線の端部を芯線端部910と称する。また、電線9の絶縁被覆92における端から一定の範囲(数ミリメートルから二十数ミリメートル程度の長さの範囲)の部分を被覆端部920と称する。
端子付電線1において、電線9の芯線91は、圧着端子10を構成する金属材料とは種類の異なる金属材料で構成されている。電線9の芯線91は、例えば、アルミニウムを主成分とする金属の線材である。
<圧着端子>
図1,3が示すように、圧着端子10は、延伸方向に沿って一列に並んで形成された、被覆圧着部20、第一連結部30、芯線圧着部40、第二連結部50及び接点部60を有している。
圧着端子10は、銅もしくは黄銅などの銅合金の部材又はそれらの部材に錫(Sn)メッキもしくは錫に銀(Ag)、銅(Cu)、ビスマス(Bi)などが添加された錫合金のメッキが施された導電性の部材である。
<圧着端子:被覆圧着部>
被覆圧着部20は、曲がって形成された板状の部分であり、電線9に圧着される前の状態において、電線9の被覆端部920が挿入される溝を形成している。そして、被覆圧着部20は、被覆圧着部20が形成する溝の内側に挿入された被覆端部920に対してかしめられることにより、被覆端部920の周囲を囲む状態で被覆端部920に圧着される。
<圧着端子:芯線圧着部>
芯線圧着部40は、曲がって形成された板状の部分であり、電線9に圧着される前の状態において、電線9の芯線端部910が挿入される溝を形成している。そして、芯線圧着部40は、芯線圧着部40が形成する溝の内側に挿入された芯線端部910に対してかしめられることにより、芯線端部910の周囲を囲む状態で芯線端部910に圧着される。
より具体的には、芯線圧着部40は、芯線端部910を一の方向から支える底板部及びその底板部から芯線端部910の両側へ起立して形成された起立部を有する。その起立部は、芯線端部910に対してかしめられている。
<圧着端子:第一連結部>
第一連結部30は、被覆圧着部20と芯線圧着部40とを繋ぐ部分である。第一連結部30は、曲がって形成された板状の部分であり、被覆端部920及び芯線端部910の境界部分が挿入される溝を形成している。
<圧着端子:第二連結部>
第二連結部50は、芯線圧着部40と接点部60とを繋ぐ部分である。第二連結部50は、曲がって形成された板状の部分である。第二連結部50は、芯線圧着部40に連なった底板部51及び底板部51から起立した一対の側壁部52を有している。底板部51及び一対の側壁部52は、延伸方向に沿う溝を形成している。
各図に示される座標軸のY軸方向は、一対の側壁部52が対向する方向(幅方向)である。また、各図に示される座標軸のZ軸方向は、延伸方向及び幅方向に直交する方向(高さ方向)である。
芯線端部910の先端911は、芯線圧着部40から第二連結部50が形成する溝へはみ出す場合もあるが、そうでない場合もある。なお、各図に示される例は、芯線端部910の先端911が、芯線圧着部40から第二連結部50側へわずかにはみ出している例である。
第二連結部50には、後述する栓部材8の一部と嵌り合う一連の端子横断嵌合部53が形成されている。端子横断嵌合部53は、第二連結部50の内側面を底板部51及び一対の側壁部52に亘って横断して形成されている。
端子横断嵌合部53は、後述する栓部材8の一部と嵌り合うことにより、延伸方向に沿う方向(溝に沿う方向)における栓部材8の移動を制限する。
本実施形態において、端子横断嵌合部53は、第二連結部50の内側面を底板部51及び一対の側壁部52に亘って横断して形成された一連の凹部である。なお、第二連結部50の外側面における端子横断嵌合部53に相対する部分は、一連の凸状に形成されている。
端子横断嵌合部53は、例えば、一対の側壁部52が底板部51から起立するように折り曲げられる前の板材における第二連結部50に相当する部分に対してプレス加工が施されることによって形成される。
なお、端子横断嵌合部53は、栓部材8の一部と嵌り合う端子側嵌合部の一例である。
<圧着端子:接点部>
接点部60は、圧着端子10の接続相手となる不図示の相手側端子と嵌り合うことによって相手側端子に接続可能な部分である。接点部60は、第二連結部50に連なっている。
図1が示す例では、接点部60は、相手側端子が嵌め入れられる孔である端子挿入孔61が形成された筒状の部分である。なお、接点部60が、相手側端子の端子挿入孔に嵌め入れられる棒状の導体であることも考えられる。
以下の説明において、便宜上、端子付電線1における電線9及び電線9の端部に取り付けられた圧着端子10のことを止水対象端子付電線11と称する。即ち、止水対象端子付電線11は、端子付電線1から以下に示される止水構造を除いた残りの部分である。
<止水構造>
端子付電線1において、電線9の芯線91と、圧着端子10とは、それぞれ異種の金属で構成されている。具体的には、芯線91は、アルミニウム線、即ち、アルミニウムを主成分とする金属(アルミニウムまたはアルミニウム合金)の線材である。一方、圧着端子10は、銅もしくは黄銅などの銅合金の部材、又はそれらの部材に錫(Sn)メッキもしくは錫に銀(Ag)、銅(Cu)、ビスマス(Bi)などが添加された錫合金のメッキが施された部材である。そのため、圧着端子10と接触する芯線端部910は、異種金属接触腐食によって腐食しやすい。
そこで、端子付電線1における電線9の端部には、水分などの浸入を防ぐことによって芯線端部910の腐食を防ぐ止水構造が設けられている。端子付電線1における止水構造は、栓部材8及び止水チューブ7を含む。さらに、本実施形態における止水構造は、止水チューブ7の内側に形成された接着剤6も含む。
<止水構造:栓部材>
栓部材8は、予め成形されて圧着端子10の第二連結部50に取り付けられた部材である。栓部材8は、例えば、ゴム又はゴム系材料であるエラストマー(elastic polymer)などの材料を含む弾性部材である。
なお、天然ゴム及び合成ゴムなどの加硫ゴム、並びにウレタンゴム、シリコーンゴム及びフッ素ゴムなどの熱硬化性樹脂系エラストマーは、栓部材8に適用可能なエラストマーの一例である。
図4は栓部材8の斜視図である。また、図5(a)は栓部材8の正面図、図5(b)は栓部材8の側面図、図5(c)は栓部材8の底面図である。
栓部材8は、閉塞部80及び栓側帯状嵌合部83を有している。閉塞部80は、圧着端子10における第二連結部50の溝に嵌め入れられてその溝を埋める部分である。より具体的には、閉塞部80は、第二連結部50における一対の側壁部52の間の溝内に挿入される挿入部81とその溝の開口の位置から盛り上がって形成された隆起部82とを含む。
図6は、止水対象端子付電線11における第二連結部50の部分の横断面及び第二連結部50に組み合わされる前の栓部材8の正面を示す図である。また、図7は、止水対象端子付電線11における第二連結部50の部分の横断面及び第二連結部50に組み合わされた栓部材8の正面を示す図である。なお、図6,7における止水対象端子付電線11の横断面図は、栓部材8が嵌め入れられる位置と接点部60との間の位置での断面を示す。
挿入部81は、第二連結部50における一対の側壁部52の間に挟み込まれている。さらに、挿入部81の外側面は、第二連結部50の内側面に対し、底板部51及び一対の側壁部52に亘って第二連結部50を横断する範囲で接している。
栓部材8が弾性部材である場合、栓部材8の挿入部81(閉塞部80)は、弾性収縮した状態で圧着端子10における第二連結部50の溝に嵌り込んでいる。これにより、挿入部81の外側面が、第二連結部50の内側面に対して密接する。
一方、隆起部82の表面は、後述する収縮性の止水チューブ7の内側面と密接する。さらに、本実施形態における隆起部82の表面の一部は、圧着端子10の第二連結部50における一対の側壁部52の端面と接する。
そして、挿入部81の両側面の一部と隆起部82の両側部分の下面とが、一対の凹角面801を形成している。一対の凹角面801は、第二連結部50における一対の側壁部52各々の内側面から端面に亘る縁面に接する面である。一対の凹角面801各々は、概ね270度の内角、即ち、概ね90度の外角を成している。
また、閉塞部80における隆起部82の上面は、一対の凹角面801の一方から他方に亘る凸面802である。例えば、凸面802は、一対の凹角面801の一方から他方に亘る凸状の湾曲面である。
凸面802における一対の凹角面801各々に隣接する部分が、第二連結部50の一対の側壁部52各々の外側面と面一に形成されていることが考えられる。
栓側帯状嵌合部83は、栓部材8が圧着端子10における第二連結部50の溝に嵌め入れられた状態において、第二連結部50の端子横断嵌合部53全体と嵌り合う一連の部分である。栓側帯状嵌合部83は、端子横断嵌合部53と嵌り合うことによって第二連結部50の溝に沿う方向における栓部材8の移動を制限する。
本実施形態において、栓側帯状嵌合部83は、端子横断嵌合部53全体と嵌り合う一連の凸部である。栓側帯状嵌合部83は、挿入部81の表面の一部において第二連結部50における底板部51に対向する面及び一対の側壁部52に対向する面に亘って一連に形成されている。
栓部材8が弾性部材である場合、凸状の栓側帯状嵌合部83は、弾性収縮した状態で凹状の端子横断嵌合部53に嵌り込んでいる。これにより、栓側帯状嵌合部83及び端子横断嵌合部53は、それぞれの表面が密接した状態で嵌り合う。
なお、栓側帯状嵌合部83は、圧着端子10の第二連結部50に形成された嵌合部(端子側嵌合部)と嵌り合って栓部材8の移動を制限する栓側嵌合部の一例である。
<止水構造:止水チューブ>
止水チューブ7は、収縮性のチューブであり、止水対象端子付電線11の止水領域を収縮した状態で覆う。図8は端子付電線1における栓部材8と接点部60との間の位置での横断面図である。
図1,8が示すように、止水チューブ7は、収縮した状態で内包物に対して密着している。止水チューブ7は、例えば熱収縮チューブである。熱収縮チューブは、加熱されて収縮した状態で止水対象端子付電線11の止水領域を覆う。収縮前の止水チューブ7の内径は、止水対象端子付電線11における被覆端部920から第二連結部50までに亘る部分の最大外径よりも大きい。
図3には、収縮前の止水チューブ7が示されている。また、図8において、収縮前の止水チューブ7が仮想線(二点鎖線)で描かれている。
熱収縮チューブは、例えば、ポリオレフィン、フッ素系樹脂、塩素系樹脂又は熱可塑性エラストマーなどの熱収縮性の筒状部材である。
止水チューブ8が覆う止水領域は、止水対象端子付電線11(電線9及び圧着端子10)における電線9の被覆端部920から圧着端子10の第二連結部50及び第二連結部50の溝に嵌め入れられた栓部材8までに亘る領域である。
本実施形態において、止水領域は、電線9の被覆端部920における被覆圧着部20が圧着された部分よりも中間部寄りの部分も含む。
また、端子横断嵌合部53(端子側嵌合部)及び栓側帯状嵌合部83(栓側嵌合部)は、止水チューブ7で覆われる止水領域内に形成されている。
<接着剤>
図2,8が示すように、接着剤6は、止水チューブ7の内側面と止水対象端子付電線11の止水領域との間に形成されている。接着剤6は、止水チューブ7と止水対象端子付電線11の止水領域とを接着している。止水チューブ7は、接着剤6を介して止水対象端子付電線11の止水領域に対して密着している。
止水チューブ7が熱収縮チューブである場合、接着剤6は、例えば熱可塑性の接着剤である。この場合、図3,8が示すように、接着剤6は、収縮前の熱収縮チューブの内側面全体に予め形成されている。そして、熱収縮チューブが加熱されて収縮する際に、接着剤6もその加熱によって流動化する。その後、接着剤6は、加熱の停止により固化して熱収縮チューブ(止水チューブ)を止水領域に接着する。これにより、熱収縮チューブ(止水チューブ7)は、接着剤6を介して止水対象端子付電線11の止水領域に密着する。
<効果>
端子付電線1においては、栓部材8が圧着端子10の第二連結部50が形成する溝を埋める。さらに、収縮した止水チューブ7が、電線9の被覆端部920から圧着端子10の第二連結部50及びその第二連結部50の溝に嵌め入れられた栓部材8までに亘る止水領域を覆う。この場合、止水チューブ8の第1端寄りの部分が電線9の被覆端部920の輪郭面に対して全周に亘って密接する。さらに、止水チューブ8の第2端寄りの部分が一体にまとまった圧着端子10の第二連結部50及び栓部材8の部分の輪郭面に対して全周に亘って密接する。
従って、端子付電線1が採用されれば、収縮性の止水チューブ7を用いた止水により、電線9の芯線端部910と圧着端子10とが接触する部分を密封することができる。
また、止水性能のばらつきを抑えるためには、予め定められた形状に成形された栓部材8を圧着端子10の第二連結部50の溝における予め定められた位置にばらつきなく嵌め入れることが重要である。
端子付電線1においては、圧着端子10の端子横断嵌合部53(端子側嵌合部)及びこれと嵌り合う栓部材8の栓側帯状嵌合部83(栓側嵌合部)が、第二連結部50の溝に沿う方向における栓部材8の移動を制限する。これにより、栓部材8を圧着端子10の第二連結部50の溝における予め定められた位置にばらつきなく嵌め入れることが容易となる。
従って、端子付電線1が採用されれば、圧着端子10における芯線圧着部40と接点部60とを繋ぐ第二連結部50が溝を形成している場合においても、収縮性の止水チューブ7を用いて簡易にばらつきなく止水することができる。
また、止水チューブ7は、その内側にある物における段差が形成された表面に対しては密接し難い。これに対し、端子付電線1においては、栓部材8の閉塞部80における一対の凹角面801が形成された部分が、圧着端子10の第二連結部50における一対の側壁部52の外側面と閉塞部80の表面との境界に段差が形成されることを防ぐ(図7,8参照)。さらに、栓部材8における閉塞部80の凸面802は、止水チューブ7の内側面が密接しやすい形状の面である。
従って、端子付電線1によれば、栓部材8の閉塞部80と止水チューブ7との間に隙間が生じにくく、電線9の芯線端部910と圧着端子10とが接触する部分への液体の浸入路を断つ止水性がより確実に確保される。なお、閉塞部80の凸面802が概ね凸状の湾曲面に沿う形状で形成されていれば、鈍角の角部が凸面802に形成されていても、上記の効果が得られる。
また、端子付電線1において、端子横断嵌合部53及び栓側帯状嵌合部83は、第二連結部50の内側面を横断する範囲で嵌り合う。この場合、端子横断嵌合部53及び栓側帯状嵌合部83が、圧着端子10における第二連結部50の内側面と栓部材8における閉塞部80の表面との間において芯線端部910への液体の浸入路を遮断する役割を果たす。そのため、圧着端子10における第二連結部50の内側面と栓部材8における閉塞部80の表面との間について、より確実な止水が可能となる。
また、端子付電線1において、止水チューブ7の内側面と止水領域との間に形成された接着剤6が、止水チューブ7による電線9の端部の密封性をより高める。さらに、電線9及び圧着端子10に対する止水チューブ7の位置ずれを防止することができる。
また、栓部材8が、弾性収縮した状態で圧着端子10における第二連結部50の溝に嵌り込んだ弾性部材であれば、栓部材8は、圧着端子10に対してより強く密接する。そのため、圧着端子10における第二連結部50の内側面と栓部材8における閉塞部80の表面との間について、より確実な止水が可能となる。
また、端子付電線1において、電線9の芯線91と圧着端子10とが異なる種類の金属材料で構成されている場合、異種金属接触腐食の防止が特に必要となる。より具体的には、電線9の芯線91がアルミニウムを主成分とする金属の線である場合、その芯線91が銅を主成分とする金属の圧着端子10と接触することによる腐食の防止が特に重要となる。そのような場合に端子付電線1の防食効果が特に顕著となる。
<止水構造の第1応用例>
次に、図9〜12を参照しつつ、端子付電線1に適用可能な第1応用例に係る止水構造について説明する。以下、第1応用例に係る止水構造における実施形態の止水構造と異なる点について説明する。
図9は、第1応用例に係る止水構造に採用される栓部材8Aの3面図である。図10は、第1応用例に係る止水構造に採用される止水対象端子付電線11Aの側面図である。図11は、第1応用例における組合せ前の圧着端子10A及び栓部材8Aの横断面図である。図12は、第1応用例における組合せ後の圧着端子10A及び栓部材8Aの横断面図である。図9〜12において、図1〜8に示される構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号が記されている。
第1応用例に係る止水構造は、圧着端子10Aの第二連結部50Aに形成された一対の側壁嵌合部53A、栓部材8A及び止水チューブ7を含む。
一対の側壁嵌合部53Aは、それぞれ栓部材8Aの一部と嵌り合う部分である。図10が示すように、一対の側壁嵌合部53Aは、圧着端子10Aの第二連結部50Aにおける一対の側壁部52各々の起立方向の中間位置に形成されている。本応用例における一対の側壁嵌合部53Aは、一対の側壁部52各々の起立方向の中間位置における貫通孔が形成された部分である。
栓部材8Aは、閉塞部80及び一対の栓側側面嵌合部83Aを有している。栓部材8の閉塞部80及び栓部材8Aの閉塞部80は同じ構造を有している。
また、栓部材8Aの一対の栓側側面嵌合部83Aは、圧着端子10Aにおける一対の側壁嵌合部53Aと嵌り合う部分である。本応用例における一対の栓側側面嵌合部83Aは、栓部材8Aにおける閉塞部80の側面に形成された凸部である。この凸部が側壁嵌合部53Aの貫通孔に嵌り込む。
図11,12が示す止水対象端子付電線11Aの横断面は、一対の側壁嵌合部53Aの位置での横断面である。また、図11,12が示す栓部材8Aの横断面は、栓部材8Aにおける一対の栓側側面嵌合部83Aの位置での横断面である。
第1応用例において、一対の側壁嵌合部53A及び一対の栓側側面嵌合部83Aは、止水チューブ7で覆われる止水領域内に形成されている。第1応用例に係る止水構造が端子付電線1に採用された場合も、実施形態において説明した効果と同様の効果が得られる。
また、図9,11,12が示す例では、一対の栓側側面嵌合部83A各々を成す凸部における第二連結部50の底板部51側の表面は、底板部51側からその反対側へ向けて徐々に当該凸部の頭頂部へ近づく傾斜面である。これにより、栓部材8Aが第二連結部50の溝に嵌め入れられる際に、一対の栓側側面嵌合部83Aが一対の側壁嵌合部53Aの端面に引っ掛かりにくい。
第1応用例に係る止水構造が端子付電線1に採用されれば、栓部材8Aが、予め定められた位置において圧着端子10Aの第二連結部50Aに留まる。即ち、一対の側壁嵌合部53A及び一対の栓側側面嵌合部83Aは、第二連結部50Aの溝に沿う方向及びそれに交差する方向における栓部材8Aの移動を制限する。そのため、栓部材8Aと合体した圧着端子10Aが様々な姿勢で取り扱われても、栓部材8Aは、圧着端子10Aから脱落せず、また、圧着端子10Aにおける位置がずれることもない。
従って、第1応用例によれば、栓部材8Aが圧着端子10Aに取り付けられた状態での圧着端子10Aの取り扱いが容易となり、そのことがさらなる止水性能のばらつき抑制につながる。さらに、圧着端子10Aへの栓部材8Aの取り付け工程及び電線9への圧着端子10Aの接続工程(圧着工程)の実行順序を任意に選択できる。そのため、端子付電線1の製造手順の自由度が高まる。
<止水構造の第2応用例>
次に、図13〜16を参照しつつ、端子付電線1に適用可能な第2応用例に係る止水構造について説明する。以下、第2応用例に係る止水構造における実施形態の止水構造と異なる点について説明する。
図13は、第2応用例に係る止水構造に採用される栓部材8Bの3面図である。図14は、第2応用例に係る止水構造に採用される止水対象端子付電線11Bの側面図である。図15は、第2応用例における組合せ前の圧着端子10B及び栓部材8Bの横断面図である。図16は、第2応用例における組合せ後の圧着端子10B及び栓部材8Bの横断面図である。図13〜16において、図1〜8に示される構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号が記されている。
第2応用例に係る止水構造は、圧着端子10Bの第二連結部50Aに形成された底板嵌合部53B、栓部材8B及び止水チューブ7を含む。
底板嵌合部53Bは、栓部材8Bの一部と嵌り合う部分である。図14が示すように、底板嵌合部53Bは、圧着端子10Bの第二連結部50Bにおける底板部51に形成されている。本応用例における底板嵌合部53Bは、底板部51における貫通孔が形成された部分である。
栓部材8Bは、閉塞部80及び栓側底面嵌合部83Bを有している。栓部材8の閉塞部80及び栓部材8Bの閉塞部80は同じ構造を有している。
また、栓部材8Bの栓側底面嵌合部83Bは、圧着端子10Bにおける底板嵌合部53Bと嵌り合う部分である。本応用例における栓側底面嵌合部83Bは、栓部材8Bにおける閉塞部80の底面に形成された凸部である。この凸部が底板嵌合部53Bの貫通孔に嵌り込む。
図15,16が示す止水対象端子付電線11Bの横断面は、底板嵌合部53Bの位置での横断面である。また、図15,16が示す栓部材8Bの横断面は、栓部材8Bにおける栓側底面嵌合部83Bの位置での横断面である。
第2応用例において、底板嵌合部53B及び栓側底面嵌合部83Bは、止水チューブ7で覆われる止水領域内に形成されている。第2応用例に係る止水構造が端子付電線1に採用された場合も、実施形態において説明した効果と同様の効果が得られる。
<その他の応用例>
端子付電線1において、止水チューブ7が弾性収縮した状態で止水領域を覆うゴムチューブであることが考えられる。ゴムチューブは、例えば、ゴム又はゴム系材料であるエラストマー(elastic polymer)などの材料を含む筒状の弾性部材である。
また、端子付電線1が、実施形態に示された構成から接着剤6が省略された構成を有することも考えられる。
また、端子付電線1、第1応用例及び第2応用例において、栓部材8,8A,8Bがゴム及びゴム系材料以外の材料で構成された硬質の部材であることも考えられる。例えば、栓部材8,8A,8Bが、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)又はABS樹脂などを含む合成樹脂材料の一体成形部材であることが考えられる。
実施形態において、端子横断嵌合部53が第二連結部50の内側面において一連の凸部を成す部分であり、栓側帯状嵌合部83が栓部材8の表面に形成された一連の凹部であることも考えられる。
第1応用例において、一対の側壁嵌合部53Aが、第二連結部50Aの一対の側壁部52各々の内側面において凸部を成す部分であり、一対の栓側側面嵌合部83Aが、栓部材8Aにおける閉塞部80の側面各々において凹部を成す部分であることも考えられる。
第2応用例において、底板断嵌合部53Bが第二連結部50における底板部51の内側面において凸部を成す部分であり、栓側底面嵌合部83Bが栓部材8の底面に形成された凹部であることも考えられる。
なお、本発明に係る端子付電線は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び各応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び各応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 端子付電線
10,10A,10B 圧着端子
11,11A,11B 止水対象端子付電線
20 被覆圧着部
30 第一連結部
40 芯線圧着部
50,50A,50B 第二連結部(芯線圧着部と接点部とを繋ぐ連結部)
51 第二連結部の底板部
52 第二連結部の側壁部
53 端子横断嵌合部(端子側嵌合部)
53A 側壁嵌合部(端子側嵌合部)
53B 底板嵌合部(端子側嵌合部)
6 接着剤
60 接点部
61 端子挿入孔
7 止水チューブ
8,8A,8B 栓部材
80 閉塞部
801 凹角面
802 凸面
81 挿入部
82 隆起部
83 栓側帯状嵌合部
83A 栓側側面嵌合部
83B 栓側底面嵌合部(栓側嵌合部)
9 電線(絶縁電線)
91 芯線
910 芯線端部
911 芯線の先端
92 絶縁被覆
920 被覆端部

Claims (7)

  1. 絶縁電線と、
    前記絶縁電線における絶縁被覆の端部から延び出た芯線の端部の周囲を囲む状態で前記芯線の端部に圧着された芯線圧着部と前記芯線圧着部に連なって溝を形成する底板部及び該底板部から起立した一対の側壁部を有し他の部材と嵌り合う端子側嵌合部が形成された連結部と前記連結部に連なり相手側の端子に接続可能な接点部とを有する圧着端子と、
    前記圧着端子における前記連結部の溝に嵌め入れられてその溝を埋める閉塞部及び前記端子側嵌合部と嵌り合って少なくとも溝に沿う方向の移動を制限する栓側嵌合部を有する栓部材と、
    前記絶縁電線及び前記圧着端子における前記絶縁電線の絶縁被覆の部分から前記圧着端子の前記連結部及び前記連結部の溝に嵌め入れられた前記栓部材までに亘る止水領域を収縮した状態で覆う止水チューブと、を備える端子付電線。
  2. 前記栓部材の前記閉塞部は、
    前記圧着端子の前記連結部における前記一対の側壁部各々の内側面から端面に亘る縁面に接する一対の凹角面と、
    前記一対の凹角面の一方から他方に亘る凸面と、を有する、請求項1に記載の端子付電線。
  3. 前記端子側嵌合部は、前記圧着端子の前記連結部の内側面を前記底板部及び前記一対の側壁部に亘って横断して形成された一連の端子横断嵌合部を含み、
    前記栓側嵌合部は、前記端子横断嵌合部全体と嵌り合う一連の栓側帯状嵌合部を含む、請求項1又は請求項2に記載の端子付電線。
  4. 前記端子側嵌合部は、前記圧着端子の前記連結部における前記一対の側壁部各々の起立方向の中間位置に形成された一対の側壁嵌合部を含み、
    前記栓側嵌合部は、前記一対の側壁嵌合部と嵌り合う一対の栓側側面嵌合部を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の端子付電線。
  5. 前記止水チューブの内側面と前記止水領域との間に形成され、前記止水チューブと前記止水領域とを接着する接着剤をさらに備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の端子付電線。
  6. 前記栓部材は、弾性収縮した状態で前記圧着端子における前記連結部の溝に嵌り込んだ弾性部材である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の端子付電線。
  7. 前記絶縁電線の前記芯線がアルミニウムを主成分とする金属の部材であり、
    前記圧着端子が銅を主成分とする金属の部材である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の端子付電線。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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