JP2015114962A - 電子機器、梱包された電子機器、電子機器と接続される操作機器、及びコンピュータプログラム - Google Patents

電子機器、梱包された電子機器、電子機器と接続される操作機器、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】工場出荷のために梱包された状態であってもファームウェア等の更新作業等を容易に行なうことが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、自機の動作を制御するための情報を記憶した不揮発性メモリを備える。画像形成装置100は、電力を供給するための電源プラグコード52が接続される電源用コネクタ230を持つ。この画像形成装置100は、電源用コネクタ230に接続された電源プラグコード52を介して電力が供給されたことに応答して、外部の情報処理端末400との接続を可能とする梱包モードで起動する。さらに画像形成装置100は、梱包モードにおいて情報処理端末400との接続処理を実行した後、情報処理端末400からの指示に応じて不揮発性メモリに記憶された情報を書換える。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子機器に関し、特に、電子機器の動作を制御するファームウェア等を更新するための技術に関する。
情報機器(電子機器)の1種として、多くの事業所(会社、事務所等)に画像形成装置(代表的にはコピー機)が導入されている。このような画像形成装置の1つである複合機(MFP(Multifunction Peripheral))のように、コピー機能、画像通信機能(代表的にはファクシミリ機能)、ネットワーク対応のプリント機能、及びスキャナ機能のような複数の機能を有するものも多くなってきている。
複合機等の画像形成装置は例えば紙搬送機構及び走査機構等の機構部を持つ。そのため、工場出荷の際には、輸送中の振動及び落下による衝撃等に備えて、モータ、動力伝達機構、及び筐体を構成するカバー等をテープで固定したり、ネジ等の金具又はロック機構等で固定したりするのが一般的である。こうして固定された画像形成装置は、梱包材で梱包されて出荷される。
画像形成装置等の電子機器においては、ファームウェアを格納するためにフラッシュメモリを用いたものが知られている。このような電子機器では、工場出荷のために梱包された後に、顧客仕向けに合わせた設定変更、バージョンアップのためのファームウェアのアップデート(以下「ファームアップ」と呼ぶことがある。)等が行なわれることがある。
出荷後にファームアップを行なう場合、通常、工場出荷時の梱包を開梱した状態で行なう必要がある。この場合、開梱作業を伴うためにファームアップ等の作業に手間がかかる。特に、大型の電子機器では運搬及び開梱設置に大きさ作業負担を伴う。そのため、大型の電子機器ではファームアップ等の作業により手間がかかる。
さらに画像形成装置等の電子機器では、上記のように、梱包のために機構部等が金具又はロック機構等の固定部材で固定されている。ファームアップ等を行なう際に機構部等が固定された状態で電源が投入されると、固定された機構部等が初期化処理に伴い強制的に動作を開始して当該機構部等が損傷するおそれがある。そのため、こうした電子機器において出荷後にファームアップを行なう場合、従来では、梱包保管された製品を作業エリアに運搬し、完全に開梱してからカバーを開けて機構部の固定部材を全て外した後、ファームウェアの書換えをしていた。ファームウェアの書換え後は、再び機構部に固定部材を全て取付けてカバーを閉め、再梱包をしていた。こうした作業は非常に手間がかかる上、作業を誤り易いという問題があった。
こうした問題に対して、後掲の特許文献1は、工場出荷のために梱包されたものであってもファームウェアの書換えを容易に行なうことが可能なプリンタを提案する。このプリンタには、各種操作を行なうための操作部が設けられている。プリンタに電源が投入されると、当該プリンタは電源投入時の操作部の操作状態を読取る。操作部の操作状態が所定の状態にある場合に、プリンタはモータドライバによるモータ群の駆動を禁止した状態で自機を起動させてファームウェアの書換えを行なう。
特開2007−313783号公報
特許文献1に記載のプリンタは、モータドライバによるモータ群の駆動を禁止した状態で自機を起動させてファームウェアの書換操作を行なうために、オペレータによって当該プリンタが備える操作部が操作される。特許文献1では、梱包を完全に開梱する必要はないものの、操作部を操作するために梱包材の一部を開梱する必要がある。そのため、特許文献1に記載の技術では、ファームアップ等の作業に手間がかかるという従来の問題を十分に解決できない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の1つの目的は、工場出荷のために梱包された状態であってもファームウェア等の更新作業等を容易に行なうことが可能な電子機器を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の局面に係る電子機器は、自機の動作を制御するための情報を記憶した不揮発性メモリを備える電子機器である。この電子機器は、当該電子機器に電力を供給するためのコードが接続される接続部と、接続部に接続されたコードを介して電力が供給されたことに応答して、外部の操作機器との接続を可能とする梱包モードで自機を起動するための起動手段と、起動手段により起動された梱包モードにおいて操作機器との接続処理を実行するための接続手段と、接続手段により接続された操作機器からの指示に応じて、不揮発性メモリに記憶された情報を書換えるための書換手段とを含む。
電子機器は、自機に電力が供給されたことに応答して、外部の操作機器との接続を可能とする梱包モードで起動する。電子機器は、梱包モードにおいて操作機器との接続処理を実行する。操作機器が接続されると、この操作機器を操作することにより、不揮発性メモリに記憶された情報を書換えることができる。電子機器は、操作機器からの指示に応じて、不揮発性メモリに記憶された情報を書換える処理を実行する。不揮発性メモリを書換える処理として、電子機器は、例えばファームウェアのアップデート、又は顧客仕向けに合わせた設定変更等の処理を実行できる。
工場出荷のために梱包された状態であっても、梱包材に設けられた例えば開口等を介して接続部にコードを接続することにより電子機器に電力を供給できる。電子機器の操作は外部の操作機器を用いて行なうことができるので、梱包を開梱することなく不揮発性メモリに記憶された情報を書換える処理を実行できる。したがって、工場出荷のために梱包された状態でファームウェア等の更新作業等を行なうことができる。
好ましくは、梱包モードは実行された動作の履歴情報を記録しないモードであり、書換手段は、接続手段により接続された操作機器からの指示に応じて、動作履歴情報の記録をせずに、不揮発性メモリに記憶された情報を書換えるための手段を含む。
より好ましくは、電子機器は機構部を駆動するための駆動手段をさらに含み、起動手段は、駆動手段による機構部の駆動を禁止した状態で自機を起動する。
さらに好ましくは、電子機器はさらに、接続コードが接続されるコード接続部を含み、接続手段は、コード接続部に接続された接続コードを介して、有線により操作機器と接続するための有線接続手段を含む。
さらに好ましくは、接続手段は、無線により操作機器と接続するための無線接続手段を含む。
さらに好ましくは、操作機器は接続コードを介して接続部と接続され、電子機器はさらに、接続部に接続された接続コードを介して操作機器から電力の供給を受けるための手段を含み、起動手段は、接続コードを介して電力が供給されたことに応答して、操作機器との接続を可能とする梱包モードで自機を起動するための手段を含み、接続手段は、接続部に接続された接続コードを介して、有線により操作機器との接続処理を実行するための有線接続手段を含む。
さらに好ましくは、電子機器はさらに、ユーザからの操作を受付けるための操作受付手段と、操作受付手段が操作を受付けることにより不揮発性メモリに記憶された情報を書換える処理を実行する通常モードと起動手段により起動される梱包モードとを選択的に設定するためのモード設定手段とを含み、起動手段は、モード設定手段による設定に応じて、梱包モードで自機を起動するための手段を含む。
さらに好ましくは、電子機器は画像形成装置である。
この場合において、好ましくは、電子機器には所定の種類のオプション装置が接続可能であり、オプション装置はファームウェアを記憶した不揮発性の記憶部を含み、電子機器はさらに、記憶部に記憶されたファームウェアを更新するための情報を受信するための受信手段と、受信手段が受信した情報を記憶するための記憶手段と、オプション装置が接続されたことに応答して、記憶手段に記憶された情報を用いて、オプション装置の記憶部に記憶されたファームウェアを更新するための手段とを含む。
本発明の第2の局面に係る梱包された電子機器は、梱包材によって梱包された、上記第1の局面に係る電子機器である。この梱包された電子機器において、梱包材は、接続部にコードを接続するための開口部を形成する切込み部を含む。
本発明の第3の局面に係る操作機器は、上記第1又は第2の局面に係る電子機器と接続される操作機器である。この操作機器は、ユーザによる操作を受付けるための、表示装置を持つ表示操作手段と、電子機器から当該電子機器の状態を取得するための状態取得手段と、状態取得手段が取得した電子機器の状態に基づいて、電子機器が梱包モードで起動されているか否かを判定するための判定手段と、判定手段による判定結果が肯定であることに応答して、電子機器との接続処理を実行するための手段と、接続処理の実行によって電子機器と接続された状態に設定されたことに応答して、電子機器を操作する操作画面を表示装置に表示するよう表示操作手段を制御するための手段と、表示操作手段が受付けた操作画面の操作に応じて、不揮発性メモリに記憶された情報を書換える指示を電子機器に送信するための指示送信手段とを含む。
本発明の第4の局面に係るコンピュータプログラムは、ユーザによる操作を受付けるための、表示装置を持つ表示操作装置が接続されるコンピュータを電子機器に接続される操作機器として機能させるコンピュータプログラムである。このコンピュータプログラムは、当該コンピュータを、電子機器から当該電子機器の状態を取得するための状態取得手段と、状態取得手段が取得した電子機器の状態に基づいて、電子機器が操作機器と接続可能な梱包モードで起動されているか否かを判定するための判定手段と、判定手段による判定結果が肯定であることに応答して、電子機器との接続処理を実行するための手段と、接続処理の実行によって電子機器と接続された状態に設定されたことに応答して、電子機器を操作する操作画面を表示するよう表示操作装置を制御するための手段と、表示操作手段が受付けた操作画面の操作に応じて、電子機器に搭載された不揮発性メモリに記憶された情報を書換える指示を当該電子機器に送信するための指示送信手段として機能させる。
以上より、本発明によれば、工場出荷のために梱包された状態であってもファームウェア等の更新作業等を容易に行なうことが可能な電子機器を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す画像形成装置を梱包する梱包材の外観を示す斜視図である。 図2に示す梱包材によって梱包された状態の画像形成装置を示す図である。 梱包材に設けられた開口部を説明するための図である。 梱包材に設けられた開口部を介して画像形成装置の電源用コネクタ及び接続用コネクタにそれぞれ電源プラグコード及び接続コードが接続された状態を示す図である。 通常モードと梱包モードとの違いを説明するための図である。 図1に示す画像形成装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理端末(図1に示す画像形成装置に接続される情報処理端末)のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 図1に示す画像形成装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図9のステップS1000の詳細なフローである。 図8に示す情報処理端末で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理端末のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 図12に示す画像形成装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図13に示す情報処理端末で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置を説明するための図である。 本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置を説明するための図である。 図17に示す画像形成装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係る画像形成装置を説明するための図である。 図19に示す画像形成装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態に係る画像形成装置を説明するための図である。 図21に示す画像形成装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図22のステップS1400の詳細なフローである。 図21に示す画像形成装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。以下では、電子機器の1種である画像形成装置に本発明を適用した例について説明する。
(第1の実施の形態)
[全体構成]
図1を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100は、コピー機能及びプリンタ機能等を備える複合機(MFP)である。この画像形成装置100は、レーザー光を露光に利用する、所謂レーザー方式(電子写真方式)の印刷機能を備える。しかし、他の形式の印刷機能を備えたものであってもよい。
画像形成装置100は主として装置本体102と自動原稿搬送装置104とを含み、画像データに基づいて所定のシート(記録用紙)に多色又は単色の画像を形成する。画像形成装置100は、外部からの入力により、又は画像形成装置100が備える原稿読取機能により画像データを含むジョブを取得して、取得したジョブを実行する。装置本体102の上面には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台(図示せず。)が設けられている。この原稿載置台上に自動原稿搬送装置104が取付けられている。自動原稿搬送装置104はトレイ上にセットされた原稿を原稿載置台上に自動で搬送する。
装置本体102の一方の側部には、手差し給紙トレイ200が設けられており、他方の側部には排紙処理部210が設けられている。排紙処理部210は複数の排紙トレイ212を含む。装置本体102の上側には、ユーザによる操作を受付ける操作部190が設けられている。この操作部190は、タッチパネルディスプレイ192を含む。タッチパネルディスプレイ192は、液晶パネル等で構成された表示パネルと、表示パネルの上に配置され、タッチされた位置を検出するタッチパネルとを含む。さらに装置本体102の下側には、複数枚(例えば約500枚)の記録用紙を収納可能な給紙トレイ220(220a及び220b)が配設されている。手差し給紙トレイ200及び給紙トレイ220にはそれぞれ給紙ローラ(図示せず。)が設けられており、この給紙ローラによって記録用紙が1枚単位で連続的に給送される。
図5を参照して、装置本体102の側部(例えば装置本体102の裏側(正面に対して反対側の側部))には、画像形成装置100に電力を供給するための電源プラグコード52が接続される電源用コネクタ230が設けられている。電源用コネクタ230の近傍には、外部装置と通信するための接続コード54が接続される接続用コネクタ240が設けられている。
画像形成装置100は、例えば紙搬送機構及び走査機構等の機構部を持つ。このため、工場出荷の際には、輸送中の振動及び落下による衝撃等に備えて、これら機構部等がネジ等の金具又はロック機構等の固定部材(図示せず。)で固定される。こうして固定された画像形成装置100は、梱包材で梱包されて出荷される。
図2を参照して、画像形成装置100を梱包する梱包材300は例えば段ボールからなる梱包箱である。梱包材300の側面には、コの字状のスリット(切込み)310が設けられている。このスリット310によって、梱包材300の側面に矩形状の開口部312、及びこの開口部312を覆うカバー部314が形成される。カバー部314は開口部312に対して開閉可能とされている。スリット310はまた、画像形成装置100が梱包材300で梱包された状態において、電源用コネクタ230及び接続用コネクタ240に対応する位置に開口部312が位置するように形成されている。
図3を参照して、画像形成装置100は静電気防止用のビニールカバー350で覆われた状態で梱包される。図4を参照して、ビニールカバー350の所定領域にはこの領域をめくることを可能とする切込み352が形成されている。この切込み352は、電源用コネクタ230及び接続用コネクタ240に対応する位置に形成されている。そのため、ビニールカバー350の切込み352は、画像形成装置100が梱包材300で梱包された状態において、梱包材300に設けられた開口部312の内側の領域に位置する。カバー部314を持ち上げると、開口部312の内側の領域にビニールカバー350の切込み352が露出する。
再び図5を参照して、ビニールカバー350の切込み352に沿って当該ビニールカバー350をめくると、電源用コネクタ230及び接続用コネクタ240が外部に露出する。開口部312を介して外部に露出された電源用コネクタ230には電源プラグコード52が接続される。電源用コネクタ230に接続された電源プラグコード52を介して、梱包された状態の画像形成装置100に電力を供給することが可能となる。開口部312の内側の領域には、画像形成装置100の電源スイッチ(図示せず。)が配置されており、電源スイッチをオンすることによって画像形成装置100に電力が供給される。
本実施の形態では、梱包された状態の画像形成装置100に電力が供給されると、当該画像形成装置100はメカニカルな制御を行なわない「梱包モード」で起動する。この梱包モードは、特定の機能のみが実行可能なモードであって、機構部等の駆動を禁止した状態で画像形成装置100を起動させる。梱包モードでは、機構的な動作要求に対して、全て要求が完了し、動作が正常に行なわれたものとして応答する。梱包モードで起動すると、画像形成装置100は接続用コネクタ240を介して外部の情報処理端末400と接続可能な状態となる。情報処理端末400は画像形成装置100と接続されることによって当該画像形成装置100を操作する拡張操作パネル(操作機器)として機能する。なお、本実施の形態では、例えば製品生産時の梱包前の設定情報初期化工程において、画像形成装置100の起動時に梱包モードで起動するように予め設定されている。梱包モードへの移行又は梱包モードの解除の設定操作は、操作部190から行なわれる。
工場出荷のために梱包された後に、顧客仕向けに合わせた設定変更、バージョンアップのためのファームウェアのアップデート等を行なう場合、本画像形成装置100では情報処理端末400を操作することによって行なわれる。これにより、画像形成装置100のファームアップ等を梱包された状態で行なうことが可能となる。梱包モードでは、動作履歴情報(「累積動作情報」ともいう。)の記録が行なわれないため、ファームウェアのアップデート等を行なった後に工場出荷状態に戻すための履歴情報の初期化作業が不要となる。
画像形成装置100は、梱包モードに加えて、機構部の初期化を行なって通常動作に移行するための通常の起動モードである「通常モード」を持つ。図6を参照して、通常モードで画像形成装置100が起動されると、当該画像形成装置100は各ハードウェアの初期化を行なった後、各ソフトウェア制御の初期化を行なう。通常モードではさらに、メカニカルな動作を伴うイニシャル処理が実行された後、動作履歴の記憶を開始する。一方、梱包モードで画像形成装置100が起動されると、当該画像形成装置100は必要なハードウェアの初期化を行なった後、各ソフトウェア制御の初期化を行なう。梱包モードでは、起動処理時にメカニカルな動作を伴わず、動作履歴の記憶も行なわれない。画像形成装置100は例えば各部への電源供給ラインにソフト的に制御可能な切換えスイッチを備えており、起動チェックの段階で梱包モードのソフトウェアがこの切換えスイッチのオンオフを制御して、特定のハードウェア(特定の基板)にのみ電力が供給されるようになっている。すなわち、梱包モードでは、起動チェックの段階でファームアップ等の処理に必要なハードウェア(基板)に対するチェックのみが行なわれる。
[ハードウェア構成]
《画像形成装置100》
図7を参照して、画像形成装置100は、操作部190に加えて、制御部110、原稿読取部120、画像処理部130、画像形成部140、給紙部150、機構駆動部160、通信インターフェイス(以下「インターフェイス」を「I/F」と記す。)170及びNIC(Network Interface Card)180を含む。
制御部110は、実質的にコンピュータであって、画像形成装置100全体を制御するCPU(Central Processing Unit)112、プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)114、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)116、及び記憶装置118を含む。記憶装置118は、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であり、ハードディスクドライブ(HDD)118a及びフラッシュメモリ118bを含む。CPU112には、BUSライン194が接続されており、このBUSライン194には、ROM114、RAM116及び記憶装置118が電気的に接続される。
CPU112は、操作部190等からの指示に応じて各種コンピュータプログラムを実行することによって、画像形成装置100の各部の動作及び情報処理装置等の外部機器との通信等の所望の処理を実行する。上記の各種コンピュータプログラムは、予めROM114又は記憶装置118に記憶されており、所望の処理の実行時において、当該ROM114又は記憶装置118から読出されてRAM116に転送される。CPU112は、CPU112内の図示しないプログラムカウンタと呼ばれるレジスタに格納された値によって指定される、RAM116内のアドレスからプログラムの命令を読出し、解釈する。CPU112はまた、読出された命令によって指定されるアドレスから演算に必要なデータを読出し、そのデータに対し命令に対応する演算を実行する。実行の結果も、RAM116、記憶装置118及びCPU112内のレジスタ等の、命令によって指定されるアドレスに格納される。
記憶装置118には、画像形成装置100の一般的な動作を実現するためのコンピュータプログラムが記憶される。このコンピュータプログラムは、ネットワーク50及びNIC180を介して、情報処理装置等から提供される。なお、このコンピュータプログラムは、そのコンピュータプログラムが記録された、例えばDVD又はUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記憶媒体によって提供されてもよい。すなわち、例えばコンピュータプログラムの記録媒体としてのDVDが、画像形成装置100内に内蔵されるDVDドライブ(図示せず。)に装着され、そのDVDからコンピュータプログラムが読出されて記憶装置118にインストールされてもよい。記憶装置118は、他に、画像データ等を含む各種データを記憶する。
フラッシュメモリ118bには、画像形成装置100の動作を制御するためのファームウェア、及び顧客仕向けに合わせた各種設定情報等が記憶されている。フラッシュメモリ118bは書換可能な不揮発性の記憶装置であるため、これらの情報を書換えることが可能である。
BUSライン194には、さらに、原稿読取部120、画像処理部130、画像形成部140、給紙部150、機構駆動部160、通信I/F170、NIC180及び操作部190が電気的に接続される。
原稿読取部120は、スキャナ及びCCD(Charge−Coupled Device)ラインセンサ(以上いずれも図示せず。)を含む。スキャナは、ユーザによって手動で、又は、自動原稿搬送装置104によって、原稿載置台上に載置された原稿の画像表面に対し光源(図示せず。)から光を照射することによって得られる反射光像をCCDラインセンサ上に結像させ、光源を移動させながら原稿をスキャンする。CCDラインセンサは、結像した反射光像を順次光電変換して画像データとして画像処理部130に対して出力する。すなわち、原稿読取部120は、原稿のコピー時又はスキャン時に、原稿載置台に載置される原稿からスキャナによって画像情報を読取り、読取った画像情報をCCDラインセンサによって電気信号に変換して画像データとして画像処理部130に対して出力する。
画像処理部130は、MPU(Micro Processing Unit、図示せず。)を含む。画像処理部130は、原稿読取部120、又は、情報処理装置等から受信した画像データに対して、例えば、ラスタライズ処理等の所定の画像処理を含む各種処理を施して所定の階調の印刷データを作成し、画像形成部140に対して出力する。
画像形成部140は、画像データによって示される画像をカラー又は単色で記録用紙に印刷するものであって、例えば、感光体ドラム、帯電装置、レーザースキャンユニット(LSU)、現像装置、転写装置、クリーニング装置、定着装置、及び除電装置等を備えている。画像形成部140には、例えば、搬送路が設けられており、給紙部150から給紙されてきた記録用紙が搬送路に沿って搬送される。
給紙部150は、給紙トレイ220及び手差し給紙トレイ200を含む。給紙部150は、給紙トレイ220に収納された記録用紙、又は手差し給紙トレイ200に載置された記録用紙を1枚ずつ引出して記録用紙を画像形成部140の搬送路へと送り出す。給紙部150は記録用紙の給紙を検出するセンサ(図示せず。)をさらに含む。画像形成部140の搬送路に沿って記録用紙が搬送されている途中で、記録用紙が感光体ドラムと転写装置との間を通過し、さらに定着装置を通過して、記録用紙に対する印刷が行なわれる。
感光体ドラムは、一方向に回転し、その表面は、クリーニング装置と除電装置によりクリーニングされた後、帯電装置により均一に帯電される。レーザースキャンユニットは、印刷対象の画像データに基づいてレーザー光を変調し、このレーザー光によって感光体ドラムの表面を主走査方向に繰返し走査して、静電潜像を感光体ドラムの表面に形成する。現像装置は、トナーを感光体ドラムの表面に供給して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラムの表面に形成する。転写装置は、転写装置と感光体ドラムとの間を通過していく記録用紙に感光体ドラムの表面のトナー像を転写する。
定着装置は、記録用紙を加熱するための加熱ローラと、記録用紙を加圧するための加圧ローラとを含む。記録用紙は、加熱ローラによって加熱され、かつ、加圧ローラによって加圧されることによって、記録用紙上に転写されたトナー像が記録用紙に定着される。定着装置から排出された(印刷された)記録用紙は排紙トレイ212に排出される。
機構駆動部160は、制御部110からの指示に基づいて、自動原稿搬送装置104、原稿読取部120、画像形成部140及び給紙部150等における各機構部を駆動する。通信I/F170は接続用コネクタ240を含み、接続コード54とのインターフェイスをとる。画像形成装置100は、接続コード54及び通信I/F170を介して情報処理端末400との通信を行なうことができる。
NIC180は、ネットワーク50とのインターフェイスをとる。画像形成装置100は、このNIC180を介して、ネットワーク50上の情報処理装置等と、所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を行なうことができる。画像形成装置100は、NIC180を介して、情報処理装置から印刷ジョブ等の各種処理の実行を命令する命令信号を受信できる。
操作部190は、上記のように、表示パネルとタッチパネルとを含むタッチパネルディスプレイ192を含む。表示パネルは、画像形成装置100の状態及び各種処理の状態に関する情報等の各種情報をユーザに提供する。このタッチパネルディスプレイ192はまた、ユーザに対して対話的な操作インターフェイス(ユーザインターフェイス)を提供する。この対話的な操作インターフェイスは、タッチパネルから画像形成装置100全体の動作に対するユーザの指示を受付け、その指示の内容を表示パネルに表示するとともに、その指示に応じた制御信号を制御部110又は画像処理部130に対して出力する。
《情報処理端末400》
図8を参照して、情報処理端末400は、例えば10インチ程度の表示画面を持つタブレット型の端末機器(タブレット端末)である。この情報処理端末400は、制御部410、記憶装置420、ユーザI/F430及び通信I/F440を含む。
制御部410は、実質的にコンピュータであって、CPU412、ROM414及びRAM416を含む。CPU412には、BUSライン450が接続されており、このBUSライン450には、ROM414及びRAM416が電気的に接続される。CPU412は、ユーザI/F430等からの指示に応じて、各種コンピュータプログラムを実行することによって、情報処理端末400の各部の動作及び外部装置(本実施の形態では画像形成装置100)との通信等の所望の処理を実行する。
BUSライン450には、記憶装置420、ユーザI/F430及び通信I/F440が電気的に接続される。ROM414、RAM416、記憶装置420、ユーザI/F430及び通信I/F440は、いずれもCPU412の制御のもとに協調して動作し、本実施の形態に係る情報処理端末として情報処理端末400は種々のアプリケーションによる処理を実現する。それらアプリケーションは、例えば、梱包された状態の画像形成装置100に対してファームウェア等の更新作業等を容易に行なうことができるシステムにおける情報処理端末400を実現する。
記憶装置420は、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であり、例えばハードディスクドライブ又はフラッシュメモリドライブ等である。この記憶装置420には、情報処理端末400の一般的な動作を実現するためのコンピュータプログラム及び上記アプリケーション等が記憶される。これらのコンピュータプログラム等は、例えばネットワーク等を介して、情報処理装置等から提供される。このコンピュータプログラム等は、そのコンピュータプログラム等が記録された、例えばDVD等の記憶媒体によって提供されてもよい。記憶装置420は、他に、ファームウェア等を書換えるための各種データを記憶する。
ユーザI/F430は、例えばタッチパネルディスプレイ等の操作表示装置等を含む入出力装置からなる。通信I/F440は、接続コード54とのインターフェイスをとる。情報処理端末400は、通信I/F440及び接続コード54を介して画像形成装置100との通信を行なう。
[ソフトウェア構成]
図9を参照して、梱包された状態でファームアップ等の処理を実行するために、画像形成装置100で実行されるコンピュータプログラムの制御構造について説明する。
このプログラムは、画像形成装置100に電源が投入されたことに応じて開始する。このプログラムは、梱包モードで起動するための処理を実行するステップS1000を含む。
図10は、図9のステップS1000の詳細なフローである。図10を参照して、このルーチンは、梱包モードの起動を開始するステップS1002と、ステップS1002の後に実行され、必要なハードウェアの初期化処理を実行するステップS1004と、ステップS1004の後に実行され、各ソフトウェア制御の初期化処理を実行し、このルーチンを終了するステップS1006とを含む。
再び図9を参照して、このプログラムはさらに、ステップS1000の後に実行され、接続コード54(情報処理端末400)と接続用コネクタ240との接続が検知されたか否かを判定し、接続が検知されるまで待機するステップS1010と、ステップS1010において、接続コード54の接続が検知されたと判定された場合に実行され、情報処理端末400との接続処理を実行するステップS1020と、ステップS1020の後に実行され、情報処理端末400からの指示を受信したか否かを判定し、情報処理端末400から指示を受信するまで待機するステップS1030と、ステップS1030において、情報処理端末400から指示を受信したと判定された場合に実行され、受信した指示に基づいて処理を実行するステップS1040とを含む。
ステップS1040では、受信した指示に基づいて、情報処理端末400からファームアップ用のデータ等を取得し、取得したデータを用いてフラッシュメモリ118bに記憶されたファームウェア、又は各種設定情報等を書換える処理を実行する。
このプログラムはさらに、ステップS1040の後に実行され、情報処理端末400から新たな指示を受信したか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1050と、ステップS1050において、情報処理端末400から新たな指示を受信していないと判定された場合に実行され、画像形成装置100の電源が切断(電源断)されたか否かを判定し判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1060とを含む。
ステップS1050において、情報処理端末400から新たな指示を受信したと判定された場合は、制御はステップS1040に戻る。ステップS1060において、画像形成装置100の電源が切断(電源断)されていなと判定された場合は、制御はステップS1050に戻り、画像形成装置100の電源が切断(電源断)されたと判定された場合は、このプログラムは終了する。
図11を参照して、梱包された状態で画像形成装置100にファームアップ等の処理を実行させるために、情報処理端末400で実行されるコンピュータプログラムの制御構造について説明する。
このプログラムは、当該プログラム(アプリケーション)を起動させるユーザの操作に応じて開始する。このプログラムは、ユーザI/F430にホーム画面を表示させるステップS2000と、ステップS2000の後に実行され、自機に接続されている接続コード54と画像形成装置100の接続用コネクタ240との接続が検知されたか否かを判定し、接続が検知されるまで待機するステップS2010と、ステップS2010において、接続が検知されたと判定された場合に実行され、画像形成装置100の状態に関する情報(状態情報)を取得するステップS2020と、ステップS2020の後に実行され、取得した状態情報に基づいて画像形成装置100が梱包モードで起動されているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS2030とを含む。
このプログラムはさらに、ステップS2030において、梱包モードで起動されていない判定された場合に実行され、梱包モードが起動されていないことを通知するメッセージをユーザI/F430に表示させ、制御するステップS2030に戻すステップS2040と、ステップS2030において、梱包モードで起動されていると判定された場合に実行され、画像形成装置100との接続処理を実行するステップS2050と、ステップS2050の後に実行され、画像形成装置100を操作するための操作画面をユーザI/F430に表示させるステップS2060と、ステップS2060の後に実行され、ユーザによる操作画面の操作を受付けたか否かを判定し、操作を受付けるまで待機するステップS2070と、ステップS2070において、操作画面の操作を受付けたと判定された場合に実行され、受付けた操作に応じた指示を画像形成装置100に送信するステップS2080と、ステップS2080の後に実行され、このアプリケーションの終了操作を受付けたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS2090とを含む。ステップS2090において、終了操作を受付けていないと判定された場合は、制御はステップS2070に戻り、終了操作を受付けたと判定された場合は、このプログラムは終了する。
ステップS2070において、受付けた操作が、画像形成装置100のフラッシュメモリ118bに記憶されたファームウェア又は各種設定情報等を書換える処理を当該画像形成装置100に実行させる操作であった場合、ステップS2080では、当該指示とともに、ファームアップ用のデータ等も画像形成装置100に送信する。
[動作]
本実施の形態に係る画像形成装置100及び情報処理端末400は以下のように動作する。以下の説明では、画像形成装置100及び情報処理端末400の動作の内、本発明に関連する部分のみを説明する。他の動作は従来の動作と同様である。
図3を参照して、画像形成装置100は工場出荷時に梱包材300で梱包されているものとする。梱包材300の側面にはコの字状にスリット310が形成されている。図4を参照して、コの字状のスリット310で囲まれた内側の部分(カバー部314)を持ち上げると開口部312が得られ、この開口部312から画像形成装置100を覆う静電気防止用のビニールカバー350の一部が露出する。ビニールカバー350の露出部分には切込み352が設けられている。図5を参照して、切込み352に沿ってビニールカバー350をめくると、開口部312を介して、画像形成装置100の電源用コネクタ230及び接続用コネクタ240が露出する。
電源用コネクタ230に電源プラグコード52の一端を接続し、電源プラグコード52の他端を商業用電源(コンセント)56に接続する。これにより、梱包された状態の画像形成装置100に電力を供給することが可能となる。さらに接続用コネクタ240に接続コード54の一端を接続し、接続コード54の他端を情報処理端末400に接続する。情報処理端末400ではアプリケーションが予め起動されており、ユーザI/F430には当該アプリケーションのホーム画面が表示されているものとする(図11に示すステップS2000)。画像形成装置100の電源スイッチがオンされると、当該画像形成装置100に電力が供給される。
画像形成装置100は、電源が投入されると梱包モードで起動するように予め設定されている。画像形成装置100の電源スイッチがオンされると、画像形成装置100は梱包モードで起動する(図9に示すステップS1000)。画像形成装置100は、梱包モードで起動すると、接続コード54を介して情報処理端末400が接続されていることを検知する(ステップS1010においてYES)。情報処理端末400においても、接続コード54を介して画像形成装置100が接続されていることを検知する(図11に示すステップS2010においてYES)。
情報処理端末400は、画像形成装置100の状態情報を取得することによって、画像形成装置100が梱包モードで起動していることを認識する(ステップS2030においてYES)。梱包モードは、情報処理端末400との接続を可能とするモードである。画像形成装置100は情報処理端末400との通信を可能とするために接続処理を実行する(ステップS1020)。情報処理端末400においても画像形成装置100との通信を可能とするために接続処理を実行する(ステップS2050)。これにより、情報処理端末400は画像形成装置100と通信可能な状態となり、画像形成装置100の制御部110にアクセス可能となる。情報処理端末400は画像形成装置100と通信可能な状態になると、画像形成装置100を操作するための操作画面をユーザI/F430に表示する(ステップS2060)。この操作画面は、画像形成装置100の操作部190に表示される画面(操作画面)と同じ構成であると好ましい。
画像形成装置100のオペレータは、情報処理端末400の操作画面を操作することにより、ファームアップ等の処理の実行を画像形成装置100に対して指示できる。情報処理端末400はオペレータの操作を受付けると(ステップS2070においてYES)、受付けた操作に基づく指示を画像形成装置100に送信する(ステップS2080)。画像形成装置100は、情報処理端末400から送信された指示を受信すると(ステップS1030においてYES)、受信した指示に応じてフラッシュメモリ118bに記憶されたファームウェア又は各種設定情報等を書換える処理を実行する(ステップS1040)。すなわち、画像形成装置100の制御部110は、情報処理端末400からの指示に応じてファームアップ等の処理を実行する。本実施の形態では、ファームアップ用のデータ等は予め情報処理端末400に記憶されており、情報処理端末400から画像形成装置100に送信される。
ファームウェアを記憶したフラッシュメモリが複数の基板に搭載されており、ファームアップすべきデータが1箇所に限らず各部にある場合、オペレータは情報処理端末400の操作画面を操作して(ステップS2070)、各部のファームウェアをアップデートできる(ステップS1050においてYES、かつステップS1040)。
ファームウェア又は各種設定情報等の書換処理が終了すると、オペレータによって画像形成装置100の電源が切断される(ステップS1060においてYES)。電源用コネクタ230から電源プラグコード52が取り外され、接続用コネクタ240から接続コード54が取り外される。その後、梱包材300のカバー部314によって開口部312が閉じられる。
[作用・効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係る画像形成装置100及び情報処理端末400を利用することにより、以下に述べる効果を奏する。
画像形成装置100は、自機に電力が供給されたことに応答して、情報処理端末400との接続を可能とする梱包モードで起動する。画像形成装置100は、梱包モードにおいて情報処理端末400との接続処理を実行する。情報処理端末400が接続されると、この情報処理端末400を操作することにより、フラッシュメモリ118bに記憶されたファームウェア又は各種設定情報等の情報を書換えることができる。画像形成装置100は、情報処理端末400からの指示に応じて、フラッシュメモリ118bに記憶された情報を書換える処理を実行する。
工場出荷のために梱包された状態であっても、梱包材300に設けられた開口部312を介して電源用コネクタ230に電源プラグコード52を接続することにより画像形成装置100に電力を供給できる。画像形成装置100の操作は外部の情報処理端末400を用いて行なうことができるので、梱包を開梱することなくフラッシュメモリ118bに記憶された情報を書換える処理を実行できる。梱包モードではメカニカルな動作を伴わずに起動するため、梱包された状態で画像形成装置100を起動させた場合であっても機構部等の損傷を回避できる。
さらに梱包モードは実行された動作の履歴情報を記録しないモードであるため、情報処理端末400からの指示に応じて、動作履歴情報の記録をせずに、フラッシュメモリ118bに記憶された情報を書換えることができる。そのため、ファームアップ等の作業終了後における動作履歴情報の初期化作業を省略できる。
このように、画像形成装置100は、梱包された状態では自機に設けられた操作部190に代えて、外部の情報処理端末400によりファームアップ等を書換える操作を行なうことができる。こうした操作は、梱包を開梱する必要がないため、製品を開梱し、輸送のためのロック機構を外す等の作業を行なった上で、ファームアップ等の作業を行なう必要がない。さらに、ファームアップ等の作業終了後に起動実績(動作履歴情報)を工場出荷状態に戻すための履歴情報処理化を行なって、再梱包するといった煩雑かつ重労働を伴う作業も不要である。したがって、本実施の形態に係る画像形成装置100は、工場出荷のために梱包された状態であっても安全にファームウェア等の更新作業等を容易に行なうことができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態に係る画像形成装置は、無線通信により情報処理端末と接続する点において、接続コード54を介した有線により情報処理端末400と接続する第1の実施の形態に係る画像形成装置100と異なる。その他の点では、各画像形成装置及び各情報処理端末は同一の構成である。
[ハードウェア構成]
《画像形成装置1100》
図12を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置1100は、図7に示されるNIC180に代えてNIC182を含む。NIC182は、無線によりネットワーク50とのインターフェイスをとる機能を有する。画像形成装置1100は、このNIC182を介して、ネットワーク50上の情報処理装置等と、所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を行なうことができる。
《情報処理端末1400》
図13を参照して、本実施の形態に係る情報処理端末1400は、図8に示される通信I/F440に代えて、通信I/F442を含む。通信I/F442は、無線によりネットワーク50とのインターフェイスをとる機能をさらに含む。情報処理端末1400は、通信I/F442を介してネットワーク50に接続することにより、ネットワーク50を介して画像形成装置1100と接続される。
[ソフトウェア構成]
本実施の形態に係る画像形成装置1100では、図9に示されるプログラムに代えて、図14に示されるプログラムが実行される。図14のプログラムは、図9のプログラムにおいてステップS1100をさらに含む。ステップS1000、及びステップS1010〜ステップS1060における処理は、図9に示される各ステップにおける処理と同じである。以下、異なる部分について説明する。
図14を参照して、このプログラムは、ステップS1000の後に実行され、無線によるネットワーク50への接続処理を実行するステップS1100を含む。ステップS1100の処理が終了すると、制御はステップS1010に進む。
本実施の形態に係る情報処理端末1400では、図11に示されるプログラムに代えて、図15に示されるプログラムが実行される。図15のプログラムは、図11のステップS2010に代えて、ステップS2200を含む。ステップS2000、及びステップS2020〜ステップS2090における処理は、図11に示される各ステップにおける処理と同じである。以下、異なる部分について説明する。なお、情報処理端末1400は、通信I/F442を介して予めネットワーク50に接続されているものとする。
図15を参照して、このプログラムは、ステップS2000の後に実行され、ネットワーク50に接続されている画像形成装置1100を検出するステップS2200を含む。ステップS2200の処理が終了すると、制御はステップS2020に進む。
[作用・効果]
画像形成装置1100は無線により情報処理端末1400と接続される。そのため、接続コードを接続する作業が不要となる。したがって、そうした作業に伴う手間を省くことができる。さらに、本画像形成装置1100ではファームアップ等の作業を、無線通信を介した遠隔操作により行なうことができる。現地で画像形成装置1100のファームアップ等の作業を行なう場合、例えば現地には専門知識が不要な電源プラグコードを接続するための作業オペレータのみを配置しておけば、ファームウェアのアップデート作業等は専門知識を有する別のオペレータが遠隔操作で行なうことができる。
(第3の実施の形態)
図16を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置2100は、接続コード58を介して情報処理端末2400から電力が供給される点において、第1の実施の形態に係る画像形成装置100及び情報処理端末400と異なる。その他の点では、各画像形成装置及び各情報処理端末は同一の構成である。
本実施の形態に係る画像形成装置2100は接続用コネクタ242を含む。接続用コネクタ242は、例えばUSB端子である。画像形成装置2100は、接続コード58及び接続用コネクタ242を介して、情報処理端末2400から電力の供給を受ける。そのため、商業電源(コンセント)が近くにない場所であっても、梱包された状態で画像形成装置2100のファームアップ等を行なうことができる。
さらに、本実施の形態では、電源プラグコードを接続する作業が不要であるため、そうした作業に伴う手間を省くことができる。ファームアップ等の書換処理においては、フラッシュメモリが搭載された基板(例えば制御基板等)への電力供給さえできれば当該処理を実行可能であるため、画像形成装置2100の各部に電力を供給する必要がない。したがって、こうした構成を有することにより、省電力化にもつながる。
なお、情報処理端末2400からの給電は商業電源からの給電に比べて供給電力が小さい。本実施の形態に係る画像形成装置2100は、供給される電力が小さい場合にもファームアップ等の書換処理を効果的に行なうことを可能とするために、1つのフラッシュメモリに記憶されたファームウェアにより全ての動作を制御することが可能に構成されていると好ましい。
(第4の実施の形態)
図17を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置3100は、梱包材300の開口部312を介して操作が可能な位置に梱包モードに切換えるためのモード切換スイッチ3110が設けられている点において、第1の実施の形態に係る画像形成装置100と異なる。その他の点では、各画像形成装置は同一の構成である。
モード切換スイッチ3110は、接続用コネクタ240の近傍に配置されている。モード切換スイッチ3110を例えばオンすることにより、梱包モードで起動するよう設定される。モード切換スイッチ3110が例えばオフにされていると、通常モードで起動するよう設定される。なお、モード切換スイッチは、接続用コネクタに接続コードが挿入されたときに自動で押下されてオンされる構成であってもよい。
このように、本実施の形態に係る画像形成装置3100は、操作部190から梱包モードへの移行又は梱包モードの解除の設定操作を行なう機能に代えて、モード切換スイッチ3110の操作により梱包モードに切換える機能を有する。梱包前に予め梱包モードに設定しておく必要がないため、生産工程での人為的なミス等により梱包モードへの移行設定が正しく行なわれなかった場合等のリスクを回避できる。
[ソフトウェア構成]
本実施の形態に係る画像形成装置3100では、図9に示されるプログラムに代えて、図18に示されるプログラムが実行される。図18のプログラムは、図9のプログラムにおいてステップS1200をさらに含む。ステップS1000〜ステップS1060における処理は、図9に示される各ステップにおける処理と同じである。以下、異なる部分について説明する。
このプログラムは、モード切換スイッチ3110がオン状態か否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1200を含む。ステップS1200において、モード切換スイッチ3110がオン状態であると判定された場合は、制御はステップS1210に進み、梱包モードが起動される。一方、モード切換スイッチ3110がオン状態でない、すなわちオフ状態であると判定された場合、このプログラムは終了する。モード切換スイッチ3110がオフ状態の場合は、画像形成装置3100は通常モードで起動する。
(第5の実施の形態)
図19を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置4100は、接続コード54の挿入時に電位を切換える接続用コネクタ244が設けられている点において、第1の実施の形態に係る画像形成装置100と異なる。その他の点では、各画像形成装置は同一の構成である。
本実施の形態に係る画像形成装置4100は、図5に示される接続用コネクタ240に代えて、上記接続用コネクタ244を含む。接続用コネクタ244は、接続コード54が挿入されたときに電位を切換えることによりモードを切換えるモード切換ポートとして機能する。画像形成装置4100は、電源が投入されたときに、接続コード54の挿入によってモード切換ポートの電位が切換えられていることを検出すると、自機のモードを梱包モードに切換えて梱包モードで起動する。
[ソフトウェア構成]
本実施の形態に係る画像形成装置4100では、図9に示されるプログラムに代えて、図20に示されるプログラムが実行される。図20のプログラムは、図9のステップS1010に代えて、ステップS1300及びステップS1310を含む。ステップS1000、及びステップS1020〜ステップS1060における処理は、図9に示される各ステップにおける処理と同じである。以下、異なる部分について説明する。
このプログラムは、接続コード54の接続(挿入)によって接続用コネクタ244の電位が切換えられているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1300と、ステップS1300において、接続用コネクタ244の電位が切換えられていると判定(接続コード54の接続が検知されたと判定)された場合に実行され、自機のモードを梱包モードに切換えるステップS1310とを含む。ステップS1310の処理が終了すると、制御はステップS1000に進み、梱包モードが起動される。ステップS1300において、接続用コネクタ244の電位が切換えられていないと判定された場合は、このプログラムは終了する。この場合、画像形成装置4100は通常モードで起動する。
(第6の実施の形態)
図21を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置5100は、オプション装置5200が連結可能であり、オプション装置5200の連結時に当該オプション装置5200のファームウェア等を書換える点において、第1の実施の形態に係る画像形成装置100と異なる。その他の点では、各画像形成装置は同一の構成である。
オプション装置5200は、例えば後処理装置5200a及び大容量給紙ユニット5200b等を含む。後処理装置5200aは、後処理として画像形成済み(印刷済み)の記録用紙を例えばステープル留めするステープル処理、又は記録用紙にパンチ穴をあけるパンチ処理に対応可能である。大容量給紙ユニット5200bは、大量枚数(例えば約5000枚)の記録用紙を収納可能に構成されている。オプション装置は、他に例えば画像形成済み(印刷済み)の記録用紙を積載する大容量のスタッカ装置等であってもよい。こうしたオプション装置5200は、必要に応じて適宜組合せて用いることができる。
オプション装置5200は、当該オプション装置5200の動作を制御するためのファームウェア、及び各種設定情報等を格納するメモリ(フラッシュメモリ)5210を含む。例えば後処理装置5200aはフラッシュメモリ5210aを含み、大容量給紙ユニット5200bはフラッシュメモリ5210bを含む。オプション装置5200は、工場出荷時に画像形成装置5100とは別個に梱包されており、製品設置後に画像形成装置5100に連結されて初めてファームアップ等の処理の実行が可能となる。
本実施の形態に係る画像形成装置5100は、梱包モードにおいて自機のファームウェア、又は各種設定情報等を書換える処理の実行時に、オプション装置5200のメモリ5210を書換えるためのオプション装置用のデータを取得して記憶装置118に記憶する。オプション装置用のデータは、当該オプション装置用のデータを用いてファームアップ等を行なうオプション装置の識別情報、及びファームアップ用のデータ等を含む。
画像形成装置5100は、開梱設置後にオプション装置5200が連結されると、記憶装置118に記憶しているオプション装置用のデータ(連結されたオプション装置に対応するオプション装置用のデータ)を用いて当該オプション装置5200のファームウェア等を書換える。
[ソフトウェア構成]
本実施の形態に係る画像形成装置5100では、図9に示されるプログラムに代えて、図22に示されるプログラムが実行される。図22のプログラムは、図9のステップS1040に代えて、ステップS1400を含む。ステップS1000〜ステップS1030、ステップS1050及びステップS1060における処理は、図9に示される各ステップにおける処理と同じである。
図23は、図22のステップS1400の詳細なフローである。図23を参照して、このルーチンは、情報処理端末から取得したデータ等にオプション装置用のデータが含まれているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1410と、ステップS1410において、オプション装置用のデータが含まれていると判定された場合に実行され、オプション装置用のデータを保存するステップS1420と、ステップS1420の後、又はステップS1410において、オプション装置用のデータが含まれていないと判定された場合に実行され、情報処理端末から取得したファームアップ用のデータ等を用いてフラッシュメモリ118bに記憶されたファームウェア、又は各種設定情報等を書換える処理を実行するステップS1430とを含む。ステップS1430の処理が終了すると、このルーチンは終了する。
図24を参照して、連結されたオプション装置5200のファームウェア等を書換える処理を実行するために、画像形成装置5100で実行されるコンピュータプログラムの制御構造について説明する。
このプログラムは、通常モードで画像形成装置5100が起動されたことに応じて開始する。このプログラムは、オプション装置5200の連結を検出するステップS1500と、ステップS1500の後に実行され、記憶装置118にオプション装置用のデータが保存されているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1510と、ステップS1510において、オプション装置用のデータが保存されていると判定された場合に実行され、連結されたオプション装置5200に対してファームウェア等のアップデート処理を実行し、このプログラムを終了するステップS1520とを含む。ステップS1520において、オプション装置用のデータが保存されていないと判定された場合もこのプログラムは終了する。
[作用・効果]
画像形成装置5100には所定の種類のオプション装置5200が接続可能である。オプション装置5200はファームウェアを記憶した不揮発性のメモリ5210を含む。画像形成装置5100は、梱包モードにおいて、オプション装置5200のメモリ5210に記憶されたファームウェアを更新するためのデータを受信し、受信したデータを記憶装置118に記憶する。画像形成装置5100はさらに、オプション装置5200が接続されたことに応答して、記憶装置118に記憶されたデータ(オプション装置用のデータ)を用いて、当該オプション装置5200のメモリ5210に記憶されたファームウェアを更新する。
サービスマンが梱包を開梱した後にオプション装置5200を画像形成装置5100に接続すれば、オプション装置5200のファームアップ操作を別途行なわなくても、当該オプション装置5200のファームウェアを自動で更新できる。
ファームウェアのバージョンアップの内容によっては、画像形成装置とオプション装置とのバージョン組合せを同期してアップデートしなければならない場合がある。本実施の形態では、梱包モード時に画像形成装置5100がオプション装置用のデータを取得して保存することにより、画像形成装置5100とオプション装置5200とのバージョン同期をサービスマンが意識することなくファームウェアのアップデートができる。
(第7の実施の形態)
本実施の形態に係る画像形成装置は、梱包モードにおいて動作履歴情報の記録を行ない、梱包モードの終了時に動作履歴情報をクリアする処理を実行する点において、第1の実施の形態に係る画像形成装置100と異なる。その他の点では、各画像形成装置は同一の構成である。
画像形成装置は、梱包モードの状態でシステムシャットオフの操作が行なわれた場合に、自動的に自機の累積動作情報(動作履歴情報)をクリアする。こうした構成により、各種の累積動作情報の制御ルーチンの抑制という複雑な制御を伴うことなく、出荷状態の制御情報にクリアできる。すなわち、出荷時の状態に戻すことができる。
(変形例)
上記実施の形態では、画像形成装置の一例である複合機(MFP)に本発明を適用した例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。本発明は複合機以外の画像形成装置にも適用可能である。本発明はさらに、画像形成装置以外の電子機器にも適用可能である。こうした電子機器としては例えば大型ディスプレイ等を挙げることができる。大型ディスプレイが液晶ディスプレイであって、通常モードでの起動時にバックライトの冷却用ファンが動作する場合、大型ディスプレイが梱包モードで起動する際には当該冷却用ファンが動作しないように構成されているのが好ましい。なお、電子機器は、起動時にメカニカルな動作を伴うものであってもよいし、起動時にメカニカルな動作を伴わないものであってもよい。
上記実施の形態では、タブレット端末からなる情報処理端末に本発明を適用した例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。電子機器を操作する操作機器としての機能を備えていれば、情報処理端末はタブレット端末以外の機器であってもよい。例えば、情報処理端末はノート型又はデスクトップ型のパーソナルコンピュータ等であってもよい。
上記実施の形態では、ファームアップ用のデータ等を情報処理端末から取得する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。ファームアップ用のデータ等は、情報処理端末以外から取得するようにしてもよい。例えば、画像形成装置の接続用コネクタ近傍にUSBメモリ等の外部記憶媒体が接続される端子を設け、この端子に接続された外部記憶媒体からファームアップ用のデータ等を取得するようにしてもよい。さらに、画像形成装置がネットワークに接続される場合、ネットワーク上のサーバ装置等からファームアップ用のデータ等を取得するようにしてもよい。
上記実施の形態では、画像形成装置を操作するためのアプリケーションが情報処理端末に予めインストールされている例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。梱包モードの画像形成装置に情報処理端末が接続された際に、画像形成装置から当該画像形成装置を操作するためのアプリケーションをダウンロードして、情報処理端末に操作画面を表示する構成であってもよい。
上記実施の形態では、情報処理端末においてアプリケーションを予め起動させた状態で画像形成装置との接続処理を実行する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、情報処理端末は、画像形成装置との接続を検知してアプリケーションを起動する構成であってもよい。
上記実施の形態では、段ボールからなる梱包材を用いて電子機器を梱包する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。段ボール以外の梱包材を用いて電子機器を梱包するようにしてもよい。
上記実施の形態では、画像形成装置との接続処理後に情報処理装置に操作画面が表示される例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。画像形成装置との接続処理前に情報処理装置に操作画面が表示される構成であってもよい。この場合、画像形成装置との接続処理後に操作画面の操作が可能となるように構成されていると好ましい。
上記第2の実施の形態では、画像形成装置と情報処理端末とがネットワークを介して無線接続される例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。画像形成装置と情報処理端末とがネットワークを介さずに無線接続される構成であってもよい。例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信技術により、画像形成装置と情報処理端末とが直接無線接続される構成であってもよい。
上記第3の実施の形態では、梱包材の開口部から電源用コネクタ及び接続用コネクタの両方が露出するように構成された例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、梱包材の開口部から接続用コネクタのみが露出するような構成であってもよい。
上記で開示された技術を適宜組合せて得られる実施の形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
52 電源プラグコード
54、58 接続コード
100、1100〜5100 画像形成装置
102 装置本体
104 自動原稿搬送装置
110、410 制御部
118、420 記憶装置
120 原稿読取部
140 画像形成部
150 給紙部
160 機構駆動部
170、440、442 通信I/F
180、182 NIC
190 操作部
230 電源用コネクタ
240、242、244 接続用コネクタ
300 梱包材
310 スリット
312 開口部
400、1400、2400 情報処理端末
430 ユーザI/F
3110 モード切換スイッチ
5200 オプション装置
5210 メモリ

Claims (12)

  1. 自機の動作を制御するための情報を記憶した不揮発性メモリを備える電子機器であって、
    前記電子機器に電力を供給するためのコードが接続される接続部と、
    前記接続部に接続された前記コードを介して電力が供給されたことに応答して、外部の操作機器との接続を可能とする梱包モードで自機を起動するための起動手段と、
    前記起動手段により起動された前記梱包モードにおいて前記操作機器との接続処理を実行するための接続手段と、
    前記接続手段により接続された前記操作機器からの指示に応じて、前記不揮発性メモリに記憶された情報を書換えるための書換手段とを含む、電子機器。
  2. 前記梱包モードは実行された動作の履歴情報を記録しないモードであり、
    前記書換手段は、前記接続手段により接続された前記操作機器からの指示に応じて、動作履歴情報の記録をせずに、前記不揮発性メモリに記憶された情報を書換えるための手段を含む、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記電子機器は機構部を駆動するための駆動手段をさらに含み、
    前記起動手段は、前記駆動手段による前記機構部の駆動を禁止した状態で自機を起動する、請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記電子機器はさらに、接続コードが接続されるコード接続部を含み、
    前記接続手段は、前記コード接続部に接続された前記接続コードを介して、有線により前記操作機器と接続するための有線接続手段を含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記接続手段は、無線により前記操作機器と接続するための無線接続手段を含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記操作機器は接続コードを介して前記接続部と接続され、
    前記電子機器はさらに、前記接続部に接続された前記接続コードを介して前記操作機器から電力の供給を受けるための手段を含み、
    前記起動手段は、前記接続コードを介して電力が供給されたことに応答して、前記操作機器との接続を可能とする前記梱包モードで自機を起動するための手段を含み、
    前記接続手段は、前記接続部に接続された前記接続コードを介して、有線により前記操作機器との接続処理を実行するための有線接続手段を含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記電子機器はさらに、
    ユーザからの操作を受付けるための操作受付手段と、
    前記操作受付手段が操作を受付けることにより前記不揮発性メモリに記憶された情報を書換える処理を実行する通常モードと前記起動手段により起動される前記梱包モードとを選択的に設定するためのモード設定手段とを含み、
    前記起動手段は、前記モード設定手段による設定に応じて、前記梱包モードで自機を起動するための手段を含む、請求項1に記載の電子機器。
  8. 前記電子機器は画像形成装置である、請求項1〜7のいずれかに記載の電子機器。
  9. 前記電子機器には所定の種類のオプション装置が接続可能であり、
    前記オプション装置はファームウェアを記憶した不揮発性の記憶部を含み、
    前記電子機器はさらに、
    前記記憶部に記憶されたファームウェアを更新するための情報を受信するための受信手段と、
    前記受信手段が受信した情報を記憶するための記憶手段と、
    前記オプション装置が接続されたことに応答して、前記記憶手段に記憶された情報を用いて、前記オプション装置の前記記憶部に記憶されたファームウェアを更新するための手段とを含む、請求項8に記載の電子機器。
  10. 梱包材によって梱包された、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の電子機器であって、
    前記梱包材は、前記接続部に前記コードを接続するための開口部を形成する切込み部を含む、梱包された電子機器。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれかに記載の電子機器と接続される操作機器であって、
    ユーザによる操作を受付けるための、表示装置を持つ表示操作手段と、
    前記電子機器から当該電子機器の状態を取得するための状態取得手段と、
    前記状態取得手段が取得した前記電子機器の状態に基づいて、前記電子機器が前記梱包モードで起動されているか否かを判定するための判定手段と、
    前記判定手段による判定結果が肯定であることに応答して、前記電子機器との接続処理を実行するための手段と、
    前記接続処理の実行によって前記電子機器と接続された状態に設定されたことに応答して、前記電子機器を操作する操作画面を前記表示装置に表示するよう前記表示操作手段を制御するための手段と、
    前記表示操作手段が受付けた前記操作画面の操作に応じて、前記不揮発性メモリに記憶された情報を書換える指示を前記電子機器に送信するための指示送信手段とを含む、操作機器。
  12. ユーザによる操作を受付けるための、表示装置を持つ表示操作装置が接続されるコンピュータを電子機器に接続される操作機器として機能させるコンピュータプログラムであって、
    当該コンピュータを、
    前記電子機器から当該電子機器の状態を取得するための状態取得手段と、
    前記状態取得手段が取得した前記電子機器の状態に基づいて、前記電子機器が前記操作機器と接続可能な梱包モードで起動されているか否かを判定するための判定手段と、
    前記判定手段による判定結果が肯定であることに応答して、前記電子機器との接続処理を実行するための手段と、
    前記接続処理の実行によって前記電子機器と接続された状態に設定されたことに応答して、前記電子機器を操作する操作画面を表示するよう前記表示操作装置を制御するための手段と、
    前記表示操作手段が受付けた前記操作画面の操作に応じて、前記電子機器に搭載された不揮発性メモリに記憶された情報を書換える指示を当該電子機器に送信するための指示送信手段として機能させる、コンピュータプログラム。

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