JP2007152711A - 画像処理装置及び画像処理装置のバージョンアップ案内方法 - Google Patents
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Abstract
【解決課題】既に梱包され出荷待ち状態となっている装置本体に対して、梱包前に設定した所定の処理プログラムよりも、新しいバージョンの処理プログラムが存在した場合に、梱包状態、かつ電源不投入状態の装置本体に対して、少なくとも開梱された時点で、新バージョンが存在することを、確実、かつ遅滞なくユーザーに報知する。
【解決手段】既に梱包が完了し、コントローラ32等の処理プログラムのバージョンアップができない状況下において、無線タグ36に新しいバージョンのファームウェアが存在することを示す情報を記憶させることで、ユーザー側で開梱し、最初の電源が投入されたときに、この無線タグ36に記憶された情報を読出し、現在のバージョンとの比較を行うことで、ユーザーに迅速にバージョンアップの情報を報知することができる。
【選択図】図3
【解決手段】既に梱包が完了し、コントローラ32等の処理プログラムのバージョンアップができない状況下において、無線タグ36に新しいバージョンのファームウェアが存在することを示す情報を記憶させることで、ユーザー側で開梱し、最初の電源が投入されたときに、この無線タグ36に記憶された情報を読出し、現在のバージョンとの比較を行うことで、ユーザーに迅速にバージョンアップの情報を報知することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、装置本体内に、予め記憶された処理プログラムに基づいて起動するコントローラと、当該コントローラの制御に基づいて画像処理を実行する画像処理部と、を備えた画像処理装置に関するものである。
従来、画像処理装置としては、原稿画像を読み取る画像読取装置(読取機能)、読み取った画像データや外部インターフェースから入力される画像データに基づいて、所定の記録用紙に画像を形成する画像形成装置(複写機能、プリント機能)等がある。また、上記画像読取装置と画像形成装置とが複合的に組み合わされて装置も開発されている。
上記複数の機能は、メインコントローラに組み込まれた所定の処理プログラム(以下、「ファームウェア」或いは「FW」という)によって一括制御されており、このファームウェアは、出荷前にメーカー側で設定(インストール)するのが一般的である。
ところで、出荷前にファームウェアを組み込み梱包をし終えた時期と、実際に出荷する時期との間には、所定の期間が発生する。
この期間中においても、ファームウェアの開発が進められており、所謂バージョンが更新される場合がある。このような場合、ユーザーに届いたときにメインコントローラに設定されているファームウェアのバージョンは、その時点で古いバージョンということになる。
上記画像処理装置がメーカー側で梱包され、出荷待ちの時期に、上記バージョンアップされた場合、メーカー側で再度開梱するようなことをすれば、納期の遅れ、資材の無駄を招くことになるため、通常は、古いバージョンのまま出荷せざるを得ない状況となっている。
この古いバージョンを最新のバージョンに書き換える場合、ユーザーは、適宜、インターネット上のメーカーサイトの情報を確認したり、ユーザー登録を受けたメーカー側からダイレクトメール等で知らせるといった手段を講じるしかなかった。
ところで、近年、無線によって情報を記憶可能であり、かつ電源が不要な媒体として、無線タグが注目されている。
例えば、特許文献1では、情報記憶機能付の記録剤格納カートリッジに対応可能な出力装置を提供することが提案されている。
この特許文献1では、記録剤格納カートリッジと、この記録剤格納カートリッジに内蔵される記憶媒体である無線タグとを有するとともに、無線タグとの通信を行なうリーダ・ライターと、記録剤格納カートリッジの制御を行なう出力エンジンと、記録剤に関わる複数のプロファイルフォーマットと、識別情報の関連性を記憶する機能を行なう不揮発メモリを有する。このような構成により、記録剤格納カートリッジに、記録剤に関するプロファイル情報を記憶することが可能な記憶媒体を内蔵し、出力機器にカートリッジが装着された際、当該カートリッジに充填されている記録剤に関わるプロファイル情報を読み出すことができる。
このような無線タグを用いることで、梱包された画像処理装置に対して梱包資材の外から情報を送信することは可能である。
特開2002−086864公報
しかしながら、特許文献1では、情報の受け側、すなわち出力エンジンに電源が投入された状態で、リーダ・ライターが動作し、無線タグから情報を読み取る構成となっており、梱包された画像処理装置、すなわち、電源の投入されることのない装置に対して情報を送信するという観点では無線タグが使用されているものではない。
本発明は上記事実を考慮し、既に梱包され出荷待ち状態となっている装置本体に対して、梱包前に設定した所定の処理プログラムよりも、新しいバージョンの処理プログラムが存在した場合に、梱包状態、かつ電源不投入状態の装置本体に対して、少なくとも開梱された時点で、新バージョンが存在することを、確実、かつ遅滞なくユーザーに報知することができる画像処理装置、及びそのバージョンアップ案内方法を得ることが目的である。
第1の発明は、装置本体内に、予め記憶された処理プログラムに基づいて起動するコントローラと、当該コントローラの制御に基づいて画像処理を実行する画像処理部と、を備えた画像処理装置であって、前記装置本体に設けられ、前記処理プログラムのバージョン情報を無線通信によって書き込み可能な無線タグと、前記装置本体への電源投入時に、前記無線タグから前記バージョン情報を読み取るバージョン情報読取手段と、前記バージョン情報読取手段で読み取った読取バージョン情報と、既に設定済の前記処理プログラムの設定バージョン情報とを比較するバージョン情報比較手段と、前記バージョン情報比較に手段の比較の結果、読取バージョン情報が新しいと判断した場合に、前記処理プログラムの設定バージョンの改訂であるバージョンアップを促す情報を報知する報知手段と、を有している。
第1の発明によれば、装置本体に電源が投入されると、バージョン情報読取手段では、無線タグからバージョン情報を読み取る。
バージョン情報比較手段では、上記無線タグから読み取ったバージョン情報(読取バージョン情報)と、既に設定済の処理プログラムのバージョン情報(設定バージョン情報)とを比較する。
この比較の結果、読取バージョン情報の方が新しい場合には、バージョンアップを促す情報を報知する(報知手段)。報知手段としては、例えば、装置本体に設けられたユーザインタフェースの表示部にバージョンアップを行う旨のメッセージを表示したり、外部インタフェースと接続されているPC(パーソナルコンピュータ)等へ情報を送信することで、PC側のモニタにバージョンアップを行う旨のメッセージを表示することが挙げられる。
また、画像処理装置が直接、或いは前記PCを介してインターネット等のネットワークに接続されている場合には、メーカー側のサイトへ自動的にアクセスし、新バージョンのデータを要求したり、データ自体をダウンロードしたりすることも可能である。
上記第1の発明において、前記無線タグには、前記装置本体が既に梱包が完了し、かつ出荷時の最新のバージョン情報が、梱包資材の外から書き込まれることを特徴としている。
前記無線タグには、出荷前の梱包終了後等、設定した処理プログラムの書き換えができないとき、当該梱包資材の外から無線通信によって無線タグに新バージョンが存在することを示す情報を書き込む。この情報は、存在の有無のみであるため、現状の仕様の廉価な無線タグ(比較的記憶容量の少ない無線タグ)であっても適用可能であり、全ての画像処理装置に設けることがあっても、膨大なコストアップにつながることはなく、バージョンアップ情報をユーザーに対して案内する手間やコストよりも、極めて効率よく、かつ低コストでバージョンアップ情報を伝えることができる。
また、上記第1の発明の画像処理装置は、像担持体に表面に対して近接される帯電部材へ所定の電圧を印加することで、前記像担持体の表面を一様に帯電するための帯電手段を備え、前記一様に帯電された像担持体へ画像データに応じて光ビームを照射することで静電潜像を形成した後、トナーを含む現像剤を供給することで現像し、記録媒体へトナー画像を転写、並びに転写したトナー画像を定着することで画像を形成する画像形成エンジンを有する画像形成装置を含み、前記無線タグが、前記トナーを貯留し、かつ着脱可能なトナーカートリッジに取り付けられていることを特徴としている。
トナーカートリッジに無線タグを貼り付け、トナーカートリッジ内の現像剤に関する情報や、リサイクルされるトナーカートリッジ自体のリサイクル回数情報等を記録し、これを装置本体に装着したときに、装置本体側に情報を送出することがなされており、このような既存の無線タグが存在するのであれば、この無線タグを利用することが可能である。
第2の発明は、画像処理装置の所定の位置に無線タグを貼り付け、前記画像処理装置を梱包する際に、当該画像処理装置の画像処理部を制御するコントローラに対して、現時点で最新バージョンの処理プログラムを設定し、梱包後の出荷までの所定の時期に、梱包資材の外から前記無線タグへ前記所定の時期において最新のバージョン情報を書き込み、出荷先での開梱後、画像処理装置への最初の電源投入時に、無線タグに書き込まれたバージョンを読み取り、当該読み取った読取バージョンと前記コントローラに設定されている設定バージョンとを比較して、前記読取バージョンの方が新しい場合に、前記処理プログラムの設定バージョンの改訂であるバージョンアップを促す報知を実行することを特徴としている。
第2の発明によれば、画像処理装置の所定の位置に無線タグを貼り付け、前記画像処理装置を梱包する際に、当該画像処理装置の画像処理部を制御するコントローラに対して、現時点で最新バージョンの処理プログラムを設定する。
上記梱包後、出荷までの間に、処理プログラムの開発は進められており、出荷時には、設定したバージョンが最新ではなくなる場合がある。
そこで、梱包後の出荷までの所定の時期に、梱包資材の外から前記無線タグへ前記所定の時期において最新のバージョン情報を書き込んでおく。
出荷先、すなわちユーザー側では、届いた画像処理装置を開梱し、最初の電源投入を行うと、無線タグに書き込まれたバージョンを読み取る。
読み取った読取バージョンと前記コントローラに設定されている設定バージョンとを比較して、前記読取バージョンの方が新しい場合に、前記処理プログラムの設定バージョンの改訂であるバージョンアップを促す報知を実行する。
これにより、ユーザーは現在設定されているバージョンよりもさらに新しいバージョンの処理プログラムが存在することを認識し、メーカーへの問い合わせ等、迅速な対応をとることができる。
なお、報知の実行は、例えば、ユーザインタフェースの表示部にバージョンアップを行う旨のメッセージを表示したり、外部インタフェースと接続されているPC(パーソナルコンピュータ)等へ情報を送信することで、PC側のモニタにバージョンアップを行う旨のメッセージを表示することが挙げられる。
また、画像処理装置が直接、或いは前記PCを介してインターネット等のネットワークに接続されている場合には、メーカー側のサイトへ自動的にアクセスし、新バージョンのデータを要求したり、データ自体をダウンロードしたりすることも可能である。
以上説明した如く本発明では、既に梱包され出荷待ち状態となっている装置本体に対して、梱包前に設定した所定の処理プログラムよりも、新しいバージョンの処理プログラムが存在した場合に、梱包状態、かつ電源不投入状態の装置本体に対して、少なくとも開梱された時点で、新バージョンが存在することを、確実、かつ遅滞なくユーザーに報知することができるという優れた効果を有する。
図1(A)には、本発明の実施の形態に係る画像処理装置10の概要が示されている。画像処理装置10の装置本体11内には、画像形成エンジン12が備えられており、画像形成コントローラ14によってその駆動が制御されるようになっている。
画像形成エンジン12は、図示しない外部インターフェースを介して、ネットワーク接続されたPCから入力される画像データに基づいて、所定の記録用紙に画像を形成する役目を有している。
なお、装置本体11には、画像形成エンジン12の他、図示しない画像読取装置が搭載可能であり、原稿に記録された画像を読み取り、その画像データを前記画像形成エンジン12へ送出する、所謂複写機能を有している。さらには、電話回線を接続することで、FAX受信した画像データに基づいて画像を形成することも可能である。
画像形成エンジン12は、中央に像担持体である感光体ドラム16を備え、その周囲に帯電ロール18、光走査装置20、現像部22、転写ロール24が配設されている。図1(A)における画像形成エンジン12では、現像部22としてYMCKの各色の現像ユニットが搭載された回転体を持ち、感光体ドラム16に順次YMCKの各色の画像データに応じた静電潜像が形成され、転写ロール24において、中間転写ベルト26に重ねて転写され、図示しない記録用紙へ最終的に転写する構造である。
なお、上記画像形成エンジン部12の構造に限らず、本実施の形態では、CMYKの各色に独立して対応する感光体ドラムが記録用紙の搬送方向に直線状に配列され、順次中間転写ベルトへ転写していく、所謂タンデム型の画像形成エンジンであってもよい。
上記画像形成エンジン12における現像部22には、消耗品である現像剤(トナーとキャリアとで生成される)を適宜供給する必要があり、このため、画像形成エンジン部12には、トナーカートリッジ装填部28が配設され、着脱可能なトナーカートリッジ30が装着されている。
これにより、現像剤は、トナーカートリッジ30から図示しない配管を介して現像部22の各現像ユニットに供給され、トナーカートリッジ30内の現像剤がなくなると、トナーカートリッジ30が新品等と交換されるようになっている。
このような構成の画像形成エンジン部12の駆動系をもちろん、各部の電圧供給制御、温度制御等を実行する画像形成コントローラ14は、装置本体11の他の機能(複写、FAX受信等)を統括して制御するメインコントローラ32に接続されている。前記PC等からの画像データは、このメインコントローラ32を介して画像形成コントローラ14へ送出され、例えば、ラスタデータ等、画像形成エンジン12に対応する形式に変換され、画像形成処理されるようになっている。
このメインコントローラ32には、ユーザーインタフェース(以下、「U/I」という)34が接続されている。U/I34には、各種指示操作を実行する操作部と、装置本体11内の処理状況をユーザーへ報知するための表示部とで構成されている。
図1(B)に示される如く、前記トナーカートリッジ30には、無線タグ36が貼り付けられている。この無線タグ36には、主としてトナーカートリッジ30自体のリサイクル回数や、現像剤に関する情報が記憶されている。
この無線タグ36は、トナーカートリッジ30がトナーカートリッジ装填部28に装填された状態で、装置本体11に配設された無線タグ情報読取装置38(図1(A)参照)に接続されたリーダー部38Aに対向するようになっている。リーダー部38Aは、各トナーカートリッジ30に対向している。
図1(A)に示される如く、無線タグ情報読取装置38は、前記画像形成コントローラ14に接続されており、この画像形成コントローラ14を介してメインコントローラ32に無線タグ36に記憶された情報を送出する。
ところで、本実施の形態の画像処理装置10をメーカーから出荷先であるユーザーの下へ搬出する場合、梱包資材(例えば、ダンボールや木枠)40に梱包した状態で運搬し、ユーザーの指定する場所で開梱して設置する。
このとき、メーカー側では、梱包する前に、メインコントローラ32や画像形成コントローラ14等の不揮発性メモリや記憶媒体(例えば、HDD)に処理を実行するための処理プログラム(ファームウェア)をインストールしておく。その後、梱包作業が完了すると、出荷まで倉庫等で待機することになる。
この待機期間中において、ファームウェアは開発が進んでおり、バージョンアップされる可能性があるが、既に梱包されている画像処理装置10に対しては、バージョンアップの処理ができないため、結果として、旧バージョンのファームウェアが設定された状態で出荷を余儀なくされる。
そこで、本実施の形態では、前記無線タグ36を利用し、当該無線タグ36の情報の1つ(前記現像剤等の情報を主とするならば、副の情報)として、ファームウェアのバージョンアップが存在する旨の情報(以下、「バージョンアップ情報」という)を記憶させるようにした。
図2(A)は、既に梱包された画像処理装置10が倉庫等で待機している状態を示しており、この状態のまま、図2(B)に示される如く、メーカー側のオペレータ42が無線タグ情報ライタ44を把持し、前記無線タグ36に対して無線通信によってバージョンアップ情報を送信する。
このバージョンアップ情報は、梱包資材を通過して無線タグ36へと到達し、無線タグ36には、このバージョンアップ情報が記憶される。言い換えれば、新しいバージョンのファームウウェア自体の情報ではないが、新バージョンの存在を示す情報を、梱包が完了した画像処理装置10に付加することが可能となる。
図3には、メインコントローラ32における無線タグの副情報を管理するための制御を機能的に示したバージョン情報管理制御部45のブロック図が示されている。
メインコンローラ32には、処理実行制御部46が設けられ、前述した各機能の処理の実行を制御している。この処理実行制御部46は、設定バージョン情報メモリ48に接続されている。この設定バージョン情報メモリ48には、常にメインコントローラ32や画像形成コントローラ14の処理プログラム(ファームウェア)の最新の設定バージョン情報が送出され、更新記憶されている。
また、この処理実行制御部46は、電源投入判別部50に接続されている。この電源投入判別部50には、装置本体11に電源が投入された時点で電源投入信号が入力されるようになっている。この電源投入判別部50は、画像形成コントーラ14に接続されている。画像形成コントローラ14では、電源投入判別部50に前記電源投入信号が入力された時点で、前記無線タグ情報読取装置48を起動し、無線タグ情報読取装置48におけるリーダ部48Aによって、無線タグ36から副情報であるバージョン情報を読み取るようになっている。
画像形成コントローラ14は、情報解析部52に接続され、前記電源投入判別部50からの信号に同期して、無線タグ情報読取装置48(リーダ部48A)によって読み取った情報解析し、読取バージョン情報を得る。
情報解析部52には、設定バージョン情報読出部54と比較部56とが接続されている。
情報解析部52において、読取バージョン情報を得ると、当該読取バージョン情報を比較部56へ送出すると共に、この送出と同期する読出指示信号を設定バージョン情報読出部54へ送出する。
この読出指示信号を受けた設定バージョン情報読出部54は、前記設定バージョン情報メモリ48から設定バージョン情報を読み出して、前記比較部56へ送出する。
比較部56では、設定バージョン情報と読取バージョン情報とを比較して、新旧を判断する。
この比較部56における比較結果は、判別部58へ送出されるようになっている。判別部58では、読取バージョン情報の方が設定バージョン情報よりも新しいと判別した場合に、U/Iドライバ60に対して起動信号を出力する。この起動信号によるU/Iドライバ60では、U/I34に対してバージョンアップされていることを示すメッセージを表示するように動作する。
一方、判別部58は、ネット接続状態管理部62に接続されている。このネット接続状態管理部62には、前記処理実行制御部46からネット接続情報が入力されるようになっており、現在の画像処理装置10のネット接続状態が認識されるようになっている。
このネット接続状態管理部62は、データ送出指示部64及び自動ダウンロード実行指示部66に接続されている。
ここで、前記ネット接続状態管理部62において、認識したネット接続状態がイントラネット(例えば、LAN)接続状態である場合に、このLAN上のホストPCへバージョンアップされていることを示す情報をデータ送出指示部64へ送出する。この結果、処理実行制御部46に対して、ホストPCのモニタ上にバージョンアップを促す画像を表示するように指示する。
一方、前記ネット接続状態管理部62において、インターネット接続であると認識した場合には、自動ラウンロード実行指示部66に対して、ダウンロード指示信号を送出する。これにより、ダウンロード実行指示部66では、処理実行制御部46に対して、インターネットを介してメーカー側のサイト等に自動的にアクセスし、最新のバージョンのファームウェアをダウンロードし、コントローラ32や画像形成コントローラ14の処理プログラムの更新を実行するように指示する。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
図2(A)に示される如く、製造、組立が完了した画像処理装置10は、所定の梱包資材(例えば、ダンボールや木箱)40によって梱包処理され、封入される。このとき、メインコントローラ32及び画像形成コントローラ14には、当該梱包時点で最新のバージョンである処理プログラム(ファームウェア)がインストールされる。
この梱包された画像処理装置10は、出荷時期まで倉庫等で待機することになるが、この期間中も処理プログラムの開発は進んでおり、結果として出荷時にはバージョンアップされていることがある。
この場合、既に梱包された画像処理装置10に対してバージョンアップができない。
そこで、本実施の形態では、トナーカートリッジ30に貼り付けられた無線タグ36に対して、梱包資材40の外から無線タグ情報ライタ44を用いて、バージョンアップがなされている旨の情報(例えば、バージョンアップ(エディションアップ等も含む)される毎に更新される数字等)を無線送信する。
すなわち、図2(B)に示される如く、メーカー側のオペレータ42が前記無線タグ情報ライタ44を把持し、所定のキー入力後に梱包された画像処理装置10に向けて送信すると、その電波は梱包資材40を通過して無線タグ36へと到達する。
無線タグ36は、自身の機能として電源のない状況下で情報の読み書きが可能であるため、無線タグ情報ライタ44から送信したデータ(バージョンアップ情報)は確実に記憶される。
次に、出荷先においては、梱包された画像処理装置10を開梱して取り出し、所定の位置へ設置し、電源を投入する(図2(C)参照)。この電源投入時に、メインコントローラ32が起動して、バージョン情報管理制御部45における無線タグ36の副情報を管理する。
図4は、この電源投入時(最初の電源投入時のみでよい)に起動されるバージョン情報管理制御部45での制御の流れを示すフローチャートである。
電源が投入されると(図2(C)参照)、ステップ100では、メインコントローラ32から画像形成コントローラ14へバージョン情報の要求を実行し、次いでステップ102へ移行してリーダ部38Aによって無線タグ36の情報を読み取る。
次のステップ104では、画像形成コントローラ14からメインコントローラ32の情報解析部52へ情報を送出する。
次のステップ106では、バージョン情報のレベルを比較する。すなわち、読み取ったバージョン情報(読取バージョン情報)と、設定バージョ情報メモリ48に記憶されている設定バージョン情報とを比較し、その新旧を比較する。
このステップ106において、設定バージョン情報の方が新しい(読取バージョン情報≦設定バージョン情報)と判定された場合は、現在メインコントローラ32や画像形成コントローラ14にインストールされている処理プログラムは最新のものであると判断し、このルーチンは終了する。
一方、ステップ106において、読取バージョン情報の方が新しい(読取バージョン情報>設定バージョン情報)と判定された場合は、ステップ108へ移行してU/I34にバージョンアップを促す表示を実行する(図2(D)参照)。
次いでステップ110へ移行して、画像処理装置10のネット接続状態を判別する。
このステップ110において、ネットワーク接続がないと判別された場合は、このルーチンは終了する。
また、ステップ110において、イントラネット(LAN等)に接続されていると判別された場合は、ステップ112へ移行してLANに接続されているホストPCのモニタに対してバージョンアップを促す表示を指示し、このルーチンは終了する。
さらに、ステップ110において、インターネットに接続されていると判別された場合は、ステップ114へ移行してメーカ側のサイトへアクセスし、自動的に最新バージョンのファームウェアをダウンロードし、処理プログラムを更新するように指示し、このルーチンは終了する。
以上説明したように本実施の形態では、既に梱包が完了し、コントローラ32等の処理プログラムのバージョンアップができない状況下において、無線タグ36に新しいバージョンのファームウェアが存在することを示す情報を記憶させることで、ユーザー側で開梱し、最初の電源が投入されたときに、この無線タグ36に記憶された情報を読出し、現在のバージョンとの比較を行うことで、ユーザーに迅速にバージョンアップの情報を報知することができる。
なお、本実施の形態では、トナーカートリッジ30に貼り付けられた無線タグ36を適用し、その副情報としてバージョン情報を記録するようにしたが、これは、既存の装置のトナーカートリッジ30に無線タグ36が設けられていることが前提であり、特にトナーカートリッジ30に貼り付けられた無線タグ36を利用することが必須ではない。
言い換えれば、新規に装置本体11の何れかの場所にバージョン情報専用の無線タグ36を設け、この無線タグ36と対向するようにリーダ部38Aを配設すればよい。
また、本実施の形態の画像処理装置10がインターネットに接続されている場合、無線タグ36の情報がなくても、メーカーのサイトに自動的にアクセスし、最新のバージョンが存在するか否かを判断し、バージョンアップされていれば自動的にダウンロードすることが考えられるが、このような場合、全ての製品に対してこのような処理を実行する必要があり、無駄なアクセスとなるばかりでなく、メーカー側の対応が煩雑となる。
すなわち、イントラネット上からインターネットへのアクセスが制限(セキュリティのため)されるような環境では、その許可を必要としたり、最悪はウィルスの感染の原因ともなりかねないため、厳重なセキュリティ管理が必要となる。
これに対して、無線タグ36によってバージョンアップされている機種のみに限定してアクセスを許可することで、無駄なアクセスを省くことができ、セキュリティ対策を含め、メーカー側の対応を簡素化することができる。
10 画像処理装置
11 装置本体
12 画像形成エンジン
14 画像形成コントローラ
16 感光体ドラム
18 帯電ロール
20 光走査装置
22 現像部
24 転写ロール
26 中間転写ベルト
28 トナーカートリッジ装填部
30 トナーカートリッジ
32 メインコントローラ
34 U/I(報知手段)
36 無線タグ
38 無線タグ情報読取装置(バージョン情報読取手段)
38A リーダー部(バージョン情報読取手段)
40 梱包資材
42 オペレータ
44 無線タグ情報ライタ
45 バージョン情報管理制御部
46 処理実行制御部
48 設定バージョン情報メモリ
50 電源投入判別部
52 情報解析部(バージョン情報読取手段)
54 設定バージョン情報読出部
56 比較部(バージョン情報比較手段)
58 判別部
60 U/Iドライバ(報知手段)
62 ネット接続状態管理部
64 データ送出指示部
66 自動ダウンロード実行指示部
11 装置本体
12 画像形成エンジン
14 画像形成コントローラ
16 感光体ドラム
18 帯電ロール
20 光走査装置
22 現像部
24 転写ロール
26 中間転写ベルト
28 トナーカートリッジ装填部
30 トナーカートリッジ
32 メインコントローラ
34 U/I(報知手段)
36 無線タグ
38 無線タグ情報読取装置(バージョン情報読取手段)
38A リーダー部(バージョン情報読取手段)
40 梱包資材
42 オペレータ
44 無線タグ情報ライタ
45 バージョン情報管理制御部
46 処理実行制御部
48 設定バージョン情報メモリ
50 電源投入判別部
52 情報解析部(バージョン情報読取手段)
54 設定バージョン情報読出部
56 比較部(バージョン情報比較手段)
58 判別部
60 U/Iドライバ(報知手段)
62 ネット接続状態管理部
64 データ送出指示部
66 自動ダウンロード実行指示部
Claims (4)
- 装置本体内に、予め記憶された処理プログラムに基づいて起動するコントローラと、当該コントローラの制御に基づいて画像処理を実行する画像処理部と、を備えた画像処理装置であって、
前記装置本体に設けられ、前記処理プログラムのバージョン情報を無線通信によって書き込み可能な無線タグと、
前記装置本体への電源投入時に、前記無線タグから前記バージョン情報を読み取るバージョン情報読取手段と、
前記バージョン情報読取手段で読み取った読取バージョン情報と、既に設定済の前記処理プログラムの設定バージョン情報とを比較するバージョン情報比較手段と、
前記バージョン情報比較に手段の比較の結果、読取バージョン情報が新しいと判断した場合に、前記処理プログラムの設定バージョンの改訂であるバージョンアップを促す情報を報知する報知手段と、
を有する画像処理装置。 - 前記無線タグには、前記装置本体が既に梱包が完了し、かつ出荷時の最新のバージョン情報が、梱包資材の外から書き込まれることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記請求項1及び請求項2に記載の画像処理装置が、
像担持体に表面に対して近接される帯電部材へ所定の電圧を印加することで、前記像担持体の表面を一様に帯電するための帯電手段を備え、前記一様に帯電された像担持体へ画像データに応じて光ビームを照射することで静電潜像を形成した後、トナーを含む現像剤を供給することで現像し、記録媒体へトナー画像を転写、並びに転写したトナー画像を定着することで画像を形成する画像形成エンジンを有する画像形成装置を含み、
前記無線タグが、前記トナーを貯留し、かつ着脱可能なトナーカートリッジに取り付けられていることを特徴とする画像処理装置。 - 画像処理装置の所定の位置に無線タグを貼り付け、
前記画像処理装置を梱包する際に、当該画像処理装置の画像処理部を制御するコントローラに対して、現時点で最新バージョンの処理プログラムを設定し、
梱包後の出荷までの所定の時期に、梱包資材の外から前記無線タグへ前記所定の時期において最新のバージョン情報を書き込み、
出荷先での開梱後、画像処理装置への最初の電源投入時に、無線タグに書き込まれたバージョンを読み取り、
当該読み取った読取バージョンと前記コントローラに設定されている設定バージョンとを比較して、
前記読取バージョンの方が新しい場合に、前記処理プログラムの設定バージョンの改訂であるバージョンアップを促す報知を実行することを特徴とする画像処理装置のバージョンアップ案内方法。
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Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
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US8314957B2 (en) | 2008-05-16 | 2012-11-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Processing apparatus, method of controlling the same, and storage medium |
JP2018112803A (ja) * | 2017-01-10 | 2018-07-19 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | ソフトウェアアップデートシステム、電子機器および管理サーバー |
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-
2005
- 2005-12-05 JP JP2005350380A patent/JP2007152711A/ja active Pending
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