JP2015113298A - 化粧料組成物 - Google Patents

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海津 一宏
Kazuhiro Kaizu
一宏 海津
津田 ひろ子
Hiroko Tsuda
ひろ子 津田
正和 佐瀬
Masakazu Sase
正和 佐瀬
早苗 白坏
Sanae Shirotsuki
早苗 白坏
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Abstract

【課題】防腐効果に優れ、刺激が抑制された化粧料組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)パラオキシ安息香酸エステル及びフェノキシエタノールから選ばれる少なくとも1種を含む防腐剤成分、(C)水、を含有する化粧料組成物。(A)一般式(1)〜(3)でそれぞれ表される構成単位(a)〜(c)を含み、共重合体中(a)を1〜30質量%、(c)を5〜47.5質量%含み、(b)に対する(c)の質量比が0.06〜1.2である共重合体;
Figure 2015113298

(R1〜R9は、水素原子等、R10はC2〜4のアルキレン基、R11はC8〜30のアルキル基等、X1はOM等2CH2SO2M(Mは水素原子又は陽イオン基)、X2はNR1213(R12及びR13は水素原子等)又はOR14(R14はヒドロキシ基を有するC2又はC3のアルキル基)、X3は酸素原子等、nは0〜3の整数)
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料組成物に関する。
化粧料組成物には、本来の肌に保湿などの効果を与える成分のほかに、外部から汚染してくる微生物の増殖を抑制し、経時とともに死滅させ、製品の劣化を防止する目的で、防腐剤が使用されている(非特許文献1)。パラオキシ安息香酸エステル(パラベンともいう)やフェノキシエタノールは、防腐効果が高く、使用実績もあることから広く用いられている防腐剤である。
しかし、一方で、肌が敏感な人には、ヒリヒリ、チクチクといった感覚刺激や、発赤、炎症を生じる場合がある。そこで、防腐剤を配合するに際し、化粧品の品質を確保しながら、防腐剤の刺激を緩和する技術の開発が求められている。
このような課題を解決するためには、防腐剤の肌への浸透を低減させることが重要である。防腐剤の刺激を抑制する技術として、特定の高分子が、刺激物質に由来する刺激に対して防御作用を有すること(特許文献1)、防腐剤と助防腐剤を組み合わせて微生物抵抗性を向上させることにより、防腐剤そのものの配合量を低減化する技術(非特許文献2)が知られている。
南山堂、新化粧品化学、第2版、第225〜230頁 Chem. Pharm. Bull., 53(3), 271-276 (2005)
特開平9−315949号公報
従来の防腐剤を含有する化粧料組成物では、近年の高い安全性や低刺激性に対する要求を満足しうるものではなく、依然として改善の余地がある。
本発明は、防腐剤の肌への浸透を抑制し、刺激感を緩和した化粧料組成物に関する。
本発明者らは、特定の構成単位(a)、構成単位(b)及び構成単位(c)を特定の割合で含む共重合体と、特定の防腐剤成分と、水とを組み合わせて用いることにより、刺激が緩和された化粧料組成物が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C)を含有する化粧料組成物に関する。
(A)一般式(1)で表される構成単位(a)、一般式(2)で表される構成単位(b)及び一般式(3)で表される構成単位(c)を含み、
共重合体中、構成単位(a)を1質量%以上30質量%以下、構成単位(c)を5質量%以上47.5質量%以下含み、
構成単位(b)に対する構成単位(c)の質量比(構成単位(c)/構成単位(b))が0.06〜1.2である共重合体;
Figure 2015113298
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基を示し、R10は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、R11は炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す。X1はOM又はNHC(CH3)2CH2SO2M(Mは水素原子又は陽イオン基を示す)を示し、X2はNR1213(R12及びR13は水素原子又はヒドロキシ基を有していても良い炭素数1又は2のアルキル基を示す。ただし、R12及びR13が同時に水素原子の場合を除く)又はOR14(R14はヒドロキシ基を有する炭素数2又は3のアルキル基を示す)を示し、X3は酸素原子又はNHを示す。nは0〜3の整数を示す。)
(B)パラオキシ安息香酸エステル及びフェノキシエタノールから選ばれる少なくとも1種を含む防腐剤成分、
(C)水。
本発明の化粧料組成物は、防腐効果に優れ、しかも、刺激が緩和されたものである。
(A)共重合体:
本発明で用いる成分(A)の共重合体は、一般式(1)で表される構成単位(a)、一般式(2)で表される構成単位(b)及び一般式(3)で表される構成単位(c)を含むものである。
Figure 2015113298
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基を示し、R10は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、R11は炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す。X1はOM又はNHC(CH3)2CH2SO2M(Mは水素原子又は陽イオン基を示す)を示し、X2はNR1213(R12及びR13は水素原子又はヒドロキシ基を有していても良い炭素数1又は2のアルキル基を示す。ただし、R12及びR13が同時に水素原子の場合を除く)又はOR14(R14はヒドロキシ基を有する炭素数2又は3のアルキル基を示す)を示し、X3は酸素原子又はNHを示す。nは0〜3の整数を示す。)
上記一般式(1)で表される構成単位(a)は、上記式(1)で表される構造を有することから静電反発力を発現すると考えられる。また、上記一般式(2)で表される構成単位(b)と一般式(3)で表される構成単位(c)が、特定の質量比を有することによって良好な親疎水バランスを示すことができる。かかる共重合体を特定の防腐剤成分及び水とともに用いることにより、防腐効果に優れ、刺激が緩和された化粧料組成物を得ることができる。
化粧料組成物中で防腐剤が効果を発揮するためには、水中にフリーの状態で溶解していることが重要である。その反面、フリーの防腐剤は肌に浸透しやすく刺激の原因となりやすい。一方で、組成物中で一般的に使われている低分子量の界面活性剤は、パラベンやフェノキシエタノールのような防腐剤をミセル中に可溶化して、水中へのフリーの溶解量を実質的に下げるトラップ効果があると考えられている。
防腐剤と低分子量界面活性剤を含む製剤を肌に塗布した場合、低分子量界面活性剤はバルク中では防腐剤のトラップ効果があるものの、肌上で共に浸透し、結果的に感覚刺激を誘発する。
一方、高分子量でありながら、界面活性剤と同じ働きをするミセル形成性の両親媒性高分子を用いると、低分子量界面活性剤と同じようなメカニズムでパラオキシ安息香酸エステルやフェノキシエタノールをトラップする性質をもちながら、塗布後も浸透することなく肌の表面にとどまるため、防腐剤の浸透量も低減することが可能となる。さらに、本発明における特定の構造にすることにより、多くの防腐剤をトラップすることができると考えられる。
上記一般式(1)で表される構成単位(a)は、高分子に水溶性を付与するために必要な構成単位である。構成単位(a)は、下記一般式(4)で表されるモノマー(以下、モノマー(a)ともいう)を重合することにより誘導される構成単位であり、一般式(1)及び一般式(4)中におけるR1、R2、R3及びX1は、すべて同義である。
Figure 2015113298
式(1)及び式(4)中、R1、R2及びR3は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基を示し、X1はOM又はNHC(CH32CH2SO2M(Mは水素原子又は陽イオン基を示す)を示す。式(1)及び式(4)において、R1及びR2は水素原子が好ましい。R3は水素原子又はメチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。X1はOHが好ましい。
上記一般式(4)で表されるモノマーとして、具体的には、例えば、アクリル酸、メタアクリル酸、クロトン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸が挙げられる。なかでも、防腐剤の肌への浸透を抑制し、刺激感を緩和した化粧料組成物を得る観点から、アクリル酸、メタアクリル酸、クロトン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸が好ましく、アクリル酸、メタアクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸がより好ましく、アクリル酸、メタアクリル酸がさらに好ましく、アクリル酸がより好ましい。
なお、上記一般式(4)で表されるモノマー以外のモノマーを用い、重合後に適宜官能基を導入させることにより、上記一般式(1)で表される構成単位を誘導してもよい。上記一般式(4)で表されるモノマー以外のモノマーとは、例えば、エステル基やニトリル基を有するモノマーが挙げられ、加水分解することによってカルボキシル基を生成して上記一般式(1)で表される構成単位とすることができる。
成分(A)の共重合体中における構成単位(a)の含有量は、水溶性を付与する観点から、共重合体中に1質量%以上であって、好ましくは2質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、さらに好ましくは4質量%以上である。成分(A)の共重合体中における構成単位(a)の含有量は、防腐剤の浸透を抑制する観点から、共重合体中に30質量%以下であって、好ましくは27質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下であり、またさらに好ましくは8質量%以下である。また、成分(A)の共重合体中における構成単位(a)の含有量は、1質量%以上30質量%以下であって、好ましくは2〜27質量%であり、より好ましくは3〜15質量%であり、さらに好ましくは4〜10質量%であり、またさらに好ましくは4〜8質量%である。
上記一般式(2)で表される構成単位(b)は、下記一般式(5)で表されるモノマー(以下、モノマー(b)ともいう)を重合することにより誘導される構成単位であり、一般式(2)及び一般式(5)中におけるR4、R5、R6及びX2は、すべて同義である。
Figure 2015113298
式(2)及び式(5)中、R4、R5及びR6は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基を示し、X2はNR1213(R12及びR13は水素原子又はヒドロキシ基を有していても良い炭素数1又は2のアルキル基を示す。ただし、R12及びR13が同時に水素原子の場合を除く)又はOR14(R14はヒドロキシ基を有する炭素数2又は3のアルキル基を示す)を示す。式(2)及び(5)において、R4、R5及びR6は水素原子が好ましい。
モノマー(b)として、具体的には、ジメチルアクリルアミド(X2=NR1213:R12及びR13はメチル基)、ヒドロキシエチルアクリルアミド(X2=NR1213:R12は水素原子、R13はヒドロキシエチル基)、アクリル酸ヒドロキシエチル(X2=OR14:R14はヒドロキシエチル基)、メタクリル酸ヒドロキシエチル(X2=OR14:R14はヒドロキシエチル基)、アクリル酸ヒドロキシプロピル(X2=OR14:R14はヒドロキシプロピル基)、メタクリル酸ヒドロキシプロピル(X2=OR14:R14はヒドロキシプロピル基)等が挙げられる。これらのうち、重合性及び防腐剤の浸透を抑制する観点から、アクリル酸ヒドロキシエチル、ジメチルアクリルアミドが好ましく、ジメチルアクリルアミドがより好ましい。
なお、上記一般式(5)で表されるモノマー以外のモノマーを用い、重合後に適宜官能基を導入させることにより、上記一般式(2)で表される構成単位を誘導してもよい。
成分(A)の共重合体中における構成単位(b)の含有量は、親水性を向上させ、かつ、良好な親疎水バランスを保持しミセルを形成させることで防腐剤の浸透を抑制する観点から、好ましくは30質量%以上であり、より好ましくは35質量%以上であり、さらに好ましくは40質量%以上であり、またさらに好ましくは45質量%以上である。成分(A)の共重合体中における構成単位(b)の含有量は、良好な親疎水バランスを保持しミセル形成能を維持する観点から、好ましくは90質量%以下であり、より好ましくは85質量%以下であり、さらに好ましくは70質量%以下であり、またさらに好ましくは65質量%以下であり、よりさらに好ましくは60質量%以下である。また、成分(A)の共重合体中における構成単位(b)の含有量は、好ましくは30質量%以上90質量%以下であり、より好ましくは35〜85質量%であり、さらに好ましくは40〜70質量%であり、またさらに好ましくは45〜65質量%であり、よりさらに好ましくは45〜60質量%である。
上記一般式(3)で表される構成単位(c)は、下記一般式(6)で表されるモノマー(以下、モノマー(c)ともいう)を重合することにより誘導される構成単位であり、一般式(3)及び一般式(6)中におけるR7、R8、R9、R10、R11、X2及びnは、すべて同義である。
Figure 2015113298
式(3)及び式(6)中、R7、R8及びR9は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基を示し、R10は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、R11は炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す。X2は酸素原子又はNHを示し、nは0〜3の整数を示す。式(3)及び式(6)において、R7及びR8は水素原子が好ましく、R9は水素原子又はメチル基が好ましく、メチル基がより好ましく、X2は酸素原子が好ましい。nは、成分(B)を可溶化する観点から、好ましくは2以下であり、より好ましくは1以下であり、さらに好ましくは0である。R11は、ミセルを形成させることで防腐剤の浸透を抑制する観点から、好ましくは炭素数12以上であり、より好ましくは14以上であり、さらに好ましくは16以上であり、またさらに好ましくは18以上であり、好ましくは24以下であり、さらに好ましくは22以下である。また、R11は、炭素数4〜22のアルキル基又はアルケニル基が好ましい。
なかでも、構成単位(c)は、下記式(3')で表される構成単位であるのが好ましく、かかる構成単位は下記式(6')で表されるモノマーから誘導される。
Figure 2015113298
(式中、R7、R8、R9、R11は、前記と同じ意味である。)
構成単位(c)としては、具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸iso−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベヘニル等が挙げられる。なかでも、構成単位(c)は、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベヘニルが好ましく、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベヘニルがより好ましく、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベヘニルがさらに好ましい。
なお、上記一般式(6)で表されるモノマー以外のモノマーを用い、重合後に適宜官能基を導入させることにより、上記一般式(3)で表される構成単位を誘導してもよい。
成分(A)の共重合体中における構成単位(c)の含有量は、ミセルを形成させることで防腐剤の浸透を抑制する観点から、5質量%以上であり、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは25質量%以上であり、さらに好ましくは30質量%以上である。成分(A)の共重合体中における構成単位(c)の含有量は、同様の観点から、47.5質量%以下であり、好ましくは46質量%以下である。また、成分(A)の共重合体中における構成単位(c)の含有量は、5質量%以上47.5質量%以下であり、好ましくは5〜46質量%であり、より好ましくは10〜46質量%であり、さらに好ましくは25〜46質量%であり、よりさらに好ましくは30〜46質量%である。
成分(A)の共重合体において、構成単位(b)の含有量と構成単位(c)の含有量との質量比((c)/(b))は、良好な親疎水バランスを保持しミセルを形成させることで防腐剤の浸透を抑制する観点から、0.06以上であって、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.3以上であり、さらに好ましくは0.4以上であり、またさらに好ましくは0.6以上であり、よりさらに好ましくは0.70以上であり、またよりさらに好ましくは0.71以上である。構成単位(b)の含有量と構成単位(c)の含有量との質量比((c)/(b))は、同様の観点から、1.2以下であって、好ましくは1.15以下であり、より好ましくは1.13以下であり、さらに好ましくは1.1以下であり、またさらに好ましくは1.0以下であり、よりさらに好ましくは0.98以下であり、またよりさらに好ましくは0.95以下である。
また、成分(A)において、構成単位(b)の含有量と構成単位(c)の含有量との質量比((c)/(b))は、0.06〜1.2であり、好ましくは0.1〜1.15であり、より好ましくは0.3〜1.13であり、さらに好ましくは0.4〜1.1であり、またさらに好ましくは0.6〜1.0であり、よりさらに好ましくは0.70〜0.98であり、またよりさらに好ましくは0.71〜0.95である。
成分(A)の共重合体において、構成単位(a)の含有量と構成単位(b)及び構成単位(c)の合計含有量との質量比({(b)+(c)}/(a))は、良好な親疎水バランスを保持しミセルを形成させることで防腐剤の浸透を抑制する観点から、好ましくは2以上であり、より好ましくは5以上であり、さらに好ましくは9以上であり、よりさらに好ましくは12以上である。構成単位(a)の含有量と構成単位(b)及び構成単位(c)の合計含有量との質量比({(b)+(c)}/(a))は、水溶性を付与する観点から、好ましくは50以下であり、より好ましくは25以下である。また、構成単位(a)の含有量と構成単位(b)及び構成単位(c)の合計含有量との質量比({(b)+(c)}/(a))は、好ましくは2〜50であり、より好ましくは5〜25であり、さらに好ましくは9〜25であり、よりさらに好ましくは12〜25である。
成分(A)の共重合体中において、構成単位(a)、構成単位(b)、構成単位(c)は、それぞれ1種又は2種以上を用いることができる。
また、成分(A)の共重合体中における構成単位(a)、構成単位(b)及び構成単位(c)の合計含有量は、良好な親疎水バランスを保持しミセル形成能を付与し、防腐剤の皮膚への浸透を制御する観点から、好ましくは70質量%以上であり、より好ましくは80質量%以上であり、さらに好ましくは90質量%以上であり、よりさらに好ましくは95質量%以上であり、よりさらに好ましくは実質的に100質量%であり、よりさらに好ましくは100質量%である。
なお、実質的に100質量%とは、共重合体中に、構成単位(a)、構成単位(b)及び構成単位(c)以外の構成単位が不可避的に混入する場合を含む意味である。
成分(A)の共重合体は、本発明の効果を損なわない範囲において、構成単位(a)、構成単位(b)及び構成単位(c)以外の構成単位を含んでもよい。
また、本発明の効果を損なわない範囲において、架橋されていてもよいが、ミセル形成能の観点から、架橋されていないことが好ましい。
本発明で用いる成分(A)の共重合体は、公知の合成方法により得ることができる。例えば、上記モノマー(a)、モノマー(b)及びモノマー(c)を含むモノマー成分を溶液重合法で重合させることで得ることができる。
上記の溶液重合に用いられる溶媒としては、例えば、芳香族系炭化水素(トルエン、キシレン等)、低級アルコール(エタノール、イソプロパノール等)、ケトン(アセトン、メチルエチルケトン)、エーテル(テトラヒドロフラン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等)等の有機溶媒を使用することができる。溶媒量(質量基準)は、モノマー全量に対し、0.5〜10倍量が好ましい。
重合開始剤としては、公知のラジカル重合開始剤を用いることができ、例えばアゾ系重合開始剤、ヒドロ過酸化物類、過酸化ジアルキル類、過酸化ジアシル類、ケトンぺルオキシド類等が挙げられる。重合開始剤量は、モノマー全量100質量部に対し、0.01〜5質量部が好ましく、0.01〜3質量部がより好ましく、0.01〜1質量部がさらに好ましい。
重合反応は、窒素気流下、60〜180℃の温度範囲で行うのが好ましく、反応時間は0.5〜20時間が好ましい。
本発明で用いる成分(A)の重合体の重量平均分子量は、層状α−ゲルの調製を可能とする観点から、5,000〜100万が好ましく、7,000〜50万が好ましく、1万〜20万がさらに好ましい。なお、重量平均分子量はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により測定した値であり、測定条件の詳細は実施例に示す通りである。
成分(A)の共重合体の含有量は、防腐効果を維持しつつ、刺激を抑制し、べたつきを抑制する観点から、化粧料組成物中に、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.07質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.15質量%以上であり、またさらに好ましくは0.3質量%以上であり、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは3質量%以下であり、よりさらに好ましくは2質量%以下である。
(B)防腐剤成分:
本発明で用いる成分(B)の防腐剤成分は、パラオキシ安息香酸エステル及びフェノキシエタノールから選ばれる少なくとも1種を含むものである。
パラオキシ安息香酸エステルとしては、炭素数1〜4アルキル基を有するものが好ましく、具体的には、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン等が挙げられる。
これらの中では、防腐剤としての効果と、成分(A)との相互作用による浸透抑制を両立する観点から、パラオキシ安息香酸エステルが好ましく、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベンがより好ましく、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベンがさらに好ましい。
防腐効果を高める観点、及び刺激緩和を抑制する観点から、成分(B)の防腐剤成分中、パラオキシ安息香酸エステル及びフェノキシエタノールの合計の含有量は、成分(B)の防腐剤成分中、90質量%以上が好ましく、95質量%以上がより好ましく、98質量%以上がさらに好ましく、実質100質量%がよりさらに好ましい。
成分(B)の防腐剤成分の含有量は、良好な防腐効果を付与し、浸透を抑制する観点から、化粧料組成物中に、好ましくは0.1質量%以上であり、0.2質量%以上がより好ましく、0.3質量%以上がさらに好ましく、1質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、0.4質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、化粧料組成物中に、好ましくは0.1〜1質量%であり、より好ましくは0.2〜0.5質量%であり、さらに好ましくは0.3〜0.4質量%である。
また、同様の観点から、化粧料組成物中、成分(A)と成分(B)との質量比((A/(B)))は、好ましくは1/1〜50/1であり、より好ましくは4/1〜48/1であり、さらに好ましくは15/1〜45/1であり、よりさらに好ましくは20/1〜40/1である。
(C)水:
水の含有量は、良好な防腐効果を付与し、浸透を抑制する観点から、化粧料組成物中に、40質量%以上が好ましく、45質量%以上がより好ましく、50質量%以上がさらに好ましく、99.5質量%以下が好ましく、99質量%以下がより好ましく、98.8質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、化粧料組成物中に、40〜99.5質量%が好ましく、45〜99質量%がより好ましく、50〜98.8質量%がさらに好ましい。
本発明の化粧料組成物は、さらにその他の化粧料に通常用いられる有効成分や添加剤、例えば、アスコルビン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸等の水溶性ビタミン類;オウバクエキス、カンゾウエキス、アロエエキス、スギナエキス、茶エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、ハマメリス抽出液、プラセンタエキス、海藻エキス、マロニエエキス、カミツレエキス、ユズエキス、アスナロエキス、アルテアエキス、ローヤルゼリーエキス、ユーカリエキス、褐藻エキス、アスナロ抽出液等の動物や植物から得られる抽出液;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム等の塩基;クエン酸、酒石酸、乳酸、リン酸、コハク酸、アジピン酸等の酸;カルボキシビニルポリマー、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、グアーガム、キサンタンガム、カルボキシメチルキトサン、ヒアルロン酸ナトリウム、オキサゾリン変性シリコーン、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体等の増粘剤;油剤、例えば、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素油;セチルジメチルブチルエーテル、エチレングリコールジオクチルエーテル、グリセロールモノオレイルエーテル等のエーテル油;ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリオクタノイン等のエステル油などを含有することもできる。
本発明の化粧料組成物は、さらに界面活性剤を含有することができるが、良好な防腐効果を付与し、浸透を抑制する観点から、化粧料組成物中、その含有量は3質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらに好ましく、0.5質量%以下がさらにより好ましく、実質含有しないのがさらに好ましい。
界面活性剤として、非イオン性界面活性剤を含有する場合、その含有量は、化粧料組成物中、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましく、1質量%以下がさらにより好ましい。
また、界面活性剤として、アニオン界面活性剤を含有する場合、その含有量は、化粧料組成物中、3質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらに好ましく、0.5質量%以下がさらにより好ましく、実質含有しないのがさらに好ましい。
本発明の化粧料組成物は、通常の方法により製造することができる。具体的には、例えば、(A)共重合体、及び(B)防腐剤成分を混合した系を可溶化状態にした後、(C)水を添加して冷却する方法により、製造することができる。
本発明の化粧料組成物は、適量を手に取り、あるいは、織物や不織布等に含ませても良く、頭皮を除く皮膚、好ましくは顔、身体、手足等のいずれかに塗布することにより、使用することができる。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。
また、実施例で用いた、上記構成単位(a)を誘導するモノマー(a)、構成単位(b)を誘導するモノマー(b)、構成単位(c)を誘導するモノマー(c)、溶媒及び開始剤の略称、及び各モノマーから誘導される構成単位の構造を表1に示す。
Figure 2015113298
製造例1(共重合体1の製造)
表2に示すモノマー、開始剤及び溶媒を用いて、共重合体1を製造した。
すなわち、まず攪拌機、還流冷却器、温度計及び窒素導入管を有する反応器に、エタノール125.0gを仕込み、窒素雰囲気下で78℃まで昇温した。別途、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS、SIGMA−ALDRICH社製)12.5g、ジメチルアクリルアミド(DMAAm、興人社製)125.0g、ステアリルメタクリレート(SMA、新中村化学工業社製)112.5g、開始剤として2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル(和光純薬工業社製、商品名「V−601」)1.75g、及びエタノール250.0gを均一に混合し、滴下速度2.0g/min にて2時間かけて反応器内へ滴下した。滴下終了後、78℃で4時間保持して熟成した。その後、得られた反応液を50℃にて減圧乾燥し、エタノールを留去して、共重合体1を得た。
製造例2(共重合体2〜8の製造)
各モノマー、開始剤、溶媒、反応濃度を表2に示すようにする以外は、製造例1と同様にして、共重合体2〜8を得た。
製造例3(共重合体9の製造)
攪拌機、還流冷却器、温度計及び窒素導入管を有する反応器に、イソプロパノール233.3g、アクリル酸(AA、和光純薬工業社製)5.0g、ジメチルアクリルアミド(DMAAm、興人社製)55.0g、アクリル酸ベヘニル(BEA、日油社製)40.0gを入れ、均一に混合し窒素雰囲気下で30分間攪拌した。その後、78℃まで昇温し、開始剤として2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル(和光純薬工業社製、商品名「V−601」)0.35gをイソプロパノール10.0gに溶解した溶液を添加した。78℃で2時間保持して重合を行い、さらに4時間保持することにより熟成した。その後、得られた反応液を50℃にて減圧乾燥し、イソプロパノールを留去して、共重合体9を得た。
《重量平均分子量の測定》
得られた共重合体を、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に溶解させて0.5質量%溶液を調製し、これを用いてゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)にて重量平均分子量を測定した。重量平均分子量は、ポリスチレン換算値として求めた。GPC測定の条件は、以下の通りである。
カラム:α−M(昭和電工社製)を2本直列に連結して使用した。
溶離液:H3PO4濃度60mmol/L、かつLiBr濃度50mmol/L のDMF溶液
流速:1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出器:RI(示差屈折率計)
検量線:ポリスチレンを用いて作成した。
結果を表2に示す。
Figure 2015113298
実施例1〜3、比較例1〜6
表3に示す組成の化粧料組成物を製造し、浸透量を評価した。結果を表3に併せて示す。
(製造方法)
(1)実施例1〜3、比較例1、4、6:
すべての原料を計量した後、80℃、撹拌下で30分、混合溶解させる。その後室温まで冷却して、化粧料組成物を得た。
(2)比較例2、3、5
LIPIDURE PMB以外のすべての原料を計量した後、80℃、撹拌下で30分、混合溶解させる。その後室温(25℃)まで冷却する。LIPIDURE PMBを25℃で添加し、1分撹拌して、化粧料組成物を得た。
(評価方法)
化粧料組成物のシリコン膜への浸透量を、ディフュージョンセルアレイシステム(イントロテック社製)を用いて評価した。まず、アクセプターセルとして48穴プレート(MULTIWELL 48well、FALCON社製)に1.42mLのPEG400(試薬一級、和光純薬工業社製)生理食塩水(大塚生食注、大塚製薬工場社製)溶液(40質量%)を計量する。次いで、12.5cm×8.5cmのシリコーン膜(LTC−S1−75、リンテック社製)をアクセプターセルとドナーセルの間にセットする。さらに、アクセプターセル、シリコン膜、ドナーセルをディフュージョンセルアレイシステムにセットした後、ドナーセルの各セルに0.2mLの化粧料組成物を計量する。32℃、撹拌下、上記シリコーン膜を通過した、3時間後の化粧料組成物中のメチルパラベン又はフェノキシエタノールの浸透量をHPLCで測定する。
なお、メチルパラベン又はフェノキシエタノールの浸透量が少ないほど、皮膚への刺激が抑制される。
(測定条件)
HPLC(Waters e2695 Separatios Module、日本ウォーターズ株式会社製、Waters 2489 UV/Visible Detector、日本ウォーターズ社製)
カラム:ODSカラム(Inertsil OSD−3、GL Sciences社製)
溶離液:50vol%メタノール水溶液
流速:1mL/min
検出波長:255nm
Figure 2015113298
実施例4〜11、比較例7
実施例1と同様にして、表4に示す組成の化粧料組成物を製造し、浸透量を評価した。結果を表4に併せて示す。
Figure 2015113298
実施例12〜19
実施例1と同様にして、表5に示す組成の化粧料組成物を製造し、浸透量を評価した。また、べたつきのなさを評価した。結果を表5に併せて示す。
(評価方法)
専門パネラー3名が、各化粧料組成物0.55gを顔面に手指をスライドさせながら塗布したとき、塗布時及び塗布直後から3分の間のべたつきのなさを、以下の4段階の基準で評価した。結果は専門パネラー3名の評価結果の合計値で示す。
4:べたつきがなく、極めて良好である。
3:べたつきがほとんどなく、良好である。
2:ややべたつきがあるが、実使用上問題ない。
1:非常にべたつきがある。
Figure 2015113298
実施例20(化粧水)
以下に示す組成の化粧料組成物を製造した。得られた化粧料組成物は、防腐効果に優れ、刺激が抑制され、べたつきも抑制されたものであった。
(成分)
共重合体3 1.0(質量%)
カミツレエキス(カミツレKSQ、丸善製薬社製) 0.5
ジカプリン酸ネオペンチルグリコール
(エステモールN−01、日清オイリオグループ社製) 1.0
グリセリン含有水溶液
(86%グリセリン、花王社製、有効分86質量%) 10.0
水酸化カリウム(白色カセイフレーク、日本曹達社製) 0.06
カルボキシビニルポリマー
(カーボポール980、Novenon社製) 0.1
パラオキシ安息香酸メチル
(パラオキシ安息香酸メチル、エーピーアイ コーポレーション社製)
0.2
ポリエチレングリコール(ポリエチレングリコール1540、
三洋化成工業社製、分子量1540) 0.3
リン酸一水素ナトリウム 0.033
リン酸二水素ナトリウム 0.017
アルテアエキス
(ファルコレックス アルテア K、一丸ファルコス社製) 1.0
精製水 バランス
合計 100
(製造方法)
「共重合体3」1.0g、「カミツレエキス」0.5g、「ジカプリン酸ネオペンチルグリコール」1.0gを80℃にて、スパチュラで混合撹拌する。次いで、80℃に加熱した、「グリセリン含有水溶液」10.0gを添加し、80℃で30分撹拌を行う。さらに、25℃の「水酸化カリウム」0.01g、「精製水」0.99gの混合物を撹拌下添加する。さらに、80℃の「精製水」26.5gをゆっくり添加する。最後に25℃まで冷却してエマルション相を調製する。
一方、80℃撹拌下、「精製水」48.55gに、「パラ安息香酸メチルエステル」0.2g、「ポリエチレングリコール」0.3g、「リン酸一水素ナトリウム」0.033g、「リン酸二水素ナトリウム」0.017gを溶解させる。次いで、「カーボポール980」0.1gを撹拌下、分散させる。30分保持した後、25℃まで冷却する。さらに、25℃の「水酸化カリウム」0.05g、「精製水」9.95gの混合物を添加し、カーボポール相を調製した。
最後に、25℃で、エマルション相、カーボポール相、「アルテアエキス」1gを撹拌混合し、化粧組成物を得た。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C)を含有する化粧料組成物。
    (A)一般式(1)で表される構成単位(a)、一般式(2)で表される構成単位(b)及び一般式(3)で表される構成単位(c)を含み、
    共重合体中、構成単位(a)を1質量%以上30質量%以下、構成単位(c)を5質量%以上47.5質量%以下含み、
    構成単位(b)に対する構成単位(c)の質量比(構成単位(c)/構成単位(b))が0.06〜1.2である共重合体;
    Figure 2015113298
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基を示し、R10は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、R11は炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す。X1はOM又はNHC(CH3)2CH2SO2M(Mは水素原子又は陽イオン基を示す)を示し、X2はNR1213(R12及びR13は水素原子又はヒドロキシ基を有していても良い炭素数1又は2のアルキル基を示す。ただし、R12及びR13が同時に水素原子の場合を除く)又はOR14(R14はヒドロキシ基を有する炭素数2又は3のアルキル基を示す)を示し、X3は酸素原子又はNHを示す。nは0〜3の整数を示す。)
    (B)パラオキシ安息香酸エステル及びフェノキシエタノールから選ばれる少なくとも1種を含む防腐剤成分、
    (C)水
  2. 成分(B)が、メチルパラベン、エチルパラベン及びプロピルパラベンから選ばれる1種のパラオキシ安息香酸エステルを含む、請求項1記載の化粧料組成物。
  3. 成分(A)の共重合体中において、構成単位(b)の含有量が、30質量%以上90質量%以下である、請求項1又は2記載の化粧料組成物。
  4. 成分(A)の共重合体中において、構成単位(c)の含有量が、5質量%以上46質量%以下である、請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧料組成物。
  5. 成分(A)の共重合体中、構成単位(c)において、R11が炭素数4〜22のアルキル基又はアルケニル基である、請求項1〜4のいずれか1項記載の化粧料組成物。
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