JP2003231609A - 皮膚外用剤及びそれに用いられるコポリマー - Google Patents
皮膚外用剤及びそれに用いられるコポリマーInfo
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Abstract
御する効果に優れた皮膚外用剤及びそれに好適なポリマ
ー素材を提供することを課題とする。 【解決手段】式(I)、(II)及び場合により(I
V)のモノマーから誘導される構成単位を含み、(I)
が全構成単位の5〜25重量%であるコポリマー、特に
好ましくは(I)5〜9.8重量%、(II)30.2
〜45重量%、(IV)50〜60重量%を含むコポリ
マーと、他の任意成分とを混合して皮膚外用剤を得る。
ここで、R1はH又はC1〜3のアルキル基、R2は8〜
21個のFを有するC5〜12のアルキル基、R3はH
又はC1〜3のアルキル基、R4は水酸基を有していて
もよいC2〜4のアルキレン基、R5はH、C1〜20
の芳香族基、C1〜20の脂肪族炭化水素基、又はC1
〜20のアシル基、nは4〜50を表す。
Description
れを含有する皮膚外用剤に関し、更に詳細には皮膚外用
剤において刺激防御に有用なコポリマー及び該コポリマ
ーを含有する皮膚外用剤に関する。
し、生活環境において化学物質の曝露される機会が著し
く増大している。これらの化学物質は、様々な好ましく
ない影響を生体に及ぼしている。この様な生体に対する
悪影響としては、化学物質が引き起こすアレルギー、ハ
ウスシック症候群などが挙げられる。これらの疾病は前
記の状況を反映して、近年ますます増加している。ま
た、通常人であっても、肌の防御機能が低下している場
合、即ち敏感肌となっている場合が多く、様々な化学物
質による著しい刺激に苦しめられることがしばしばあ
る。
は、例えば、粘膜に対しては、マスクなどで被曝しない
ように生活の利便性を犠牲にして保護したり、既に起こ
った症状に対して対症療法的に対応しているのが現実で
あり、有効な予防策は未だ講じられていない。また、敏
感肌に対する充分満足すべき有効な刺激防御法もない。
リメタクリロイルオキシエトキシフォスファチジルコリ
ン等の水溶性のポリマーを含有するものが、皮膚のバリ
ア機能を補強し、刺激からの防御効果を有することは既
に知られていることであるが、これらのもたらす防御効
果も前記の如く充分満足の行くものと言えるものではな
かった。
状況下なされたものであり、外部環境に存在する刺激物
から生体を充分に防御する効果に優れた皮膚外用剤及び
それに好適に用いうるポリマー素材を提供することを課
題とする。
な状況に鑑み、外部環境に存在する刺激物から生体を充
分に防御する手段を求めて鋭意検討した結果、特定の構
成単位を特定量含有するコポリマーを皮膚外用剤に含有
させて投与することにより上記課題を解決できることを
見いだし、本発明を完成させるに至った。
(8)に示される皮膚外用剤及びコポリマーに関するも
のである。 (1)一般式(I)で表されるモノマーから誘導される
構成単位の一種以上と、一般式(II)で表されるモノ
マーから誘導される構成単位の一種以上とを含み、且つ
前記一般式(I)で表されるモノマーから誘導される構
成単位の含有量が全構成単位の5〜25重量%であるこ
とを特徴とするコポリマーを含有してなる皮膚外用剤。
キル基を表し、R2は8〜21個の置換フッ素原子を有
する炭素数5〜12のアルキル基を表す。)
ルキル基を表し、R4は水酸基を有していてもよい炭素
数2〜4のアルキレン基を表し、R5は水素原子、炭素
数1〜20の芳香族基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水
素基、又は炭素数1〜20のアシル基を表す。nは4〜
50の数値を表す。)
から誘導される構成単位の含有量が全構成単位の20〜
80重量%であることを特徴とする、(1)記載の皮膚
外用剤。 (3)前記一般式(II)で表されるモノマーが、下記
一般式(III)で表されるものであることを特徴とす
る、(1)又は(2)記載の皮膚外用剤。
アルキル基を表し、R7は水素原子、炭素数1〜20の
芳香族基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、又は炭
素数1〜20のアシル基を表す。qは8〜40の数値を
表す。)
る、(1)〜(3)の何れかに記載の皮膚外用剤。 (5)1)一般式(I)で表されるモノマーから誘導さ
れる構成単位の一種以上を5〜9.8重量%、 2)一般式(II)で表されるモノマーから誘導される
構成単位の一種以上を30.2〜45重量%、及び 3)一般式(IV)で表されるモノマーから誘導される
構成単位の一種以上を50〜60重量%含有してなるコ
ポリマー。
キル基を表し、R2は8〜21個の置換フッ素原子を有
する炭素数5〜12のアルキル基を表す。)
ルキル基を表し、R4は水酸基を有していてもよい炭素
数2〜4のアルキレン基を表し、R5は水素原子、炭素
数1〜20の芳香族基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水
素基、又は炭素数1〜20のアシル基を表す。nは4〜
50の数値を表す。)
ルキル基を表し、R9は炭素数1〜3のアルキル基を表
す。) (6)前記一般式(II)に表されるモノマーが、下記
一般式(III)で表されるものであることを特徴とす
る、(5)記載のコポリマー。
アルキル基を表し、R7は水素原子、炭素数1〜20の
芳香族基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、又は炭
素数1〜20のアシル基を表す。qは8〜40の数値を
表す。) (7)(5)又は(6)記載のコポリマーを含有する、
皮膚外用剤。 (8)刺激防御用であることを特徴とする、(7)記載
の皮膚外用剤。
れる化合物は、ポリマー或いはコポリマーの原料として
知られているものであり、そのうち、構成単位として一
般式(I)及び一般式(II)(又は一般式(II
I))で表されるモノマーから誘導される構成単位を含
むコポリマーを、疎水性の被膜形成剤としてネールカラ
ーなどの化粧料に使用する技術は、既に知られている。
を変えて水溶性とし、皮膚バリア機能を向上させて刺激
からの防御のために使用することは全く知られていなか
った。
記コポリマーのうち、構成単位として、1)一般式
(I)で表されるモノマーから誘導されるものの一種以
上を5〜9.8重量%、2)一般式(II)で表される
モノマーから誘導されるものの一種以上を30.2〜4
5重量%、及び3)一般式(IV)に表されるモノマー
から誘導されるものの一種以上を50〜60重量%含有
するコポリマーが特に好ましいことも知られていなかっ
た。更に加えて、かかる構成をとるコポリマー自体全く
知られていなかった。
する。 <1>本発明の皮膚外用剤 本発明の皮膚外用剤は、一般式(I)で表されるモノマ
ーから誘導される構成単位(以下、「構成単位(I)」
という)の一種以上と、一般式(II)で表されるモノ
マーから誘導される構成単位(以下、構成単位(I
I)」という)の一種以上とを、構成単位として含むコ
ポリマーを必須成分として含有するものである。以下、
この本発明の皮膚外用剤の必須成分であるコポリマー
を、「コポリマーA」という場合がある。
須構成単位の一つは、以下の一般式(I)で表されるモ
ノマーから誘導される構成単位(I)である。
のアルキル基を表し、R2は8〜21個の置換フッ素原
子を有する炭素数5〜12のアルキル基を表す。R1の
アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、
1−メチルエチル基、シクロプロピル基等が例示でき
る。R1として好ましいものは、水素原子又はメチル基
である。
子を有する炭素数5〜12のアルキル基としては、1
H,1H,5H−オクタフルオロペンチル基、1H,1
H,2H,2H−ノナフルオロヘキシル基、1H,1
H,7H−ドデカフルオロヘプチル基、1H,1H−ト
リデカフルオロヘプチル基、1H,1H,2H,2H−
ヘプタデカフルオロデシル基、1H、1H、11H−エ
イコサフルオロウンデシル基等が好ましく例示できる。
は、例えばアクリル酸又はα−アルキルアクリル酸から
誘導される酸クロリドと、フッ素原子を含むアルコール
とのエステル化反応により得ることができるが、これに
限らず種々の方法で製造することができる。また、この
ような一般式(I)で表される化合物の中には既に市販
されているものがあり、それを利用することもできる。
このような市販品の例としては、商品名「ビスコート8
F」、「ビスコート8FM」、「ビスコート17M」、
「ビスコート17FM」(いずれも大阪有機化学製)等
が挙げられる。
リマーAにおいて、上記構成単位(I)は1種のみでも
よいが、該一般式(I)を満たすものであれば2種以上
を組み合わせて構成単位とすることもできる。
(I)の1種以上を、該コポリマーを構成する全構成単
位に対して、総量で5〜25重量%、好ましくは5〜2
0重量%、より好ましくは5〜9.8重量%、更に好ま
しくは7〜9.8重量%含有する。
ある前記コポリマーに親水性の要素も必要であり、この
点から疎水性の性質を有する一般式(I)で表されるモ
ノマーから誘導される構成単位(I)の含有量の上限は
上記範囲内に定めるのが好ましいからである。なお、構
成単位(I)の割合が少なすぎると、コポリマーの親水
性が強すぎて刺激抑制効果が十分発揮されない場合があ
る。
単位のもう一つは、以下の一般式(II)で表されるモ
ノマーから誘導される構成単位(II)である。
キル基を表し、R4は水酸基を有していてもよい炭素数
2〜4のアルキレン基を表し、R5は水素原子、炭素数
1〜20の芳香族基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素
基、又は炭素数1〜20のアシル基を表す。nは4〜5
0の数値を表す。
チル基、プロピル基、1−メチルエチル基、シクロプロ
ピル基が例示できる。R3として好ましくは、水素原子
又はメチル基である。R4のアルキレン基としては、例
えば、エチレン基、プロピレン基、1−メチルエチレン
基、2−メチルエチレン基、2−ヒドロキシプロピレン
基、1−ヒドロキシ−2−メチルエチレン基、2−ヒド
ロキシ−1−メチルエチレン基などが好ましく例示でき
る。これらのうち、好ましいものはエチレン基又は2−
ヒドロキシプロピレン基である。
基としては、フェニル機、ベンジル基、トリル基、キシ
リル基等が例示できる。
は、例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、ターシャ
リーブチル基、ヘキシル基、シクロへキシル基、オクチ
ル基、2−エチルへキシル基、ラウリル基、ミリスチル
基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基などが好
適に例示できる。炭素数1〜20のアシル基としては、
アセチル基、ブテノイル基、カプリロイル基、カプリノ
イル基、ベンゾイル基、ラウロイル基、ミリストイル
基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基な
どが好適に例示できる。
いものは、炭素数1〜12のアルキル基(脂肪族炭化水
素基)である。nは4〜50の数値であり、好ましくは
8〜40である。
マーのうち特に好ましいものとして、一般式(III)
で表されるものが挙げられる。
アルキル基を表し、R7は水素原子、炭素数1〜20の
芳香族基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、又は炭
素数1〜20のアシル基を表す。qは8〜40の数値を
表す。)
ノマーを具体的に例示すれば、ポリエチレングリコール
(9)モノアクリレート、ポリエチレングリコール
(9)モノメタクリレート、メチルポリオキシエチレン
(9)アクリレート、メチルポリオキシエチレン(9)
メタクリレート、オクチルフェニルポリオキシエチレン
(10)アクリレート、オクチルフェニルポリオキシエ
チレン(10)メタクリレート、ノニルフェニルポリオ
キシエチレン(15)アクリレート、ノニルフェニルポ
リオキシエチレン(15)メタクリレート、オレイルポ
リオキシエチレン(18)アクリレート、オレイルポリ
オキシエチレン(18)メタクリレート、ポリエチレン
グリコール(23)モノアクリレート、ポリエチレング
リコール(23)モノメタクリレート、メチルポリオキ
シエチレン(23)アクリレート、メチルポリオキシエ
チレン(23)メタクリレート、セチルポリオキシエチ
レン(23)アクリレート、セチルポリオキシエチレン
(23)メタクリレート、ドデシルポリオキシエチレン
(23)アクリレート、ドデシルポリオキシエチレン
(23)メタクリレート、ラウロイルポリオキシエチレ
ン(10)アクリレート、ラウロイルポリオキシエチレ
ン(10)メタクリレート、ステアロイルポリオキシエ
チレン(40)アクリレート、ステアロイルポリオキシ
エチレン(40)メタクリレート等があげられる。な
お、カッコ内の数字はnの値を示す。
エチレングリコール、ポリエチレングリコールモノエー
テル、ポリエチレングリコールモノエステルとアクリル
酸又はメタクリル酸のクロライド、無水物とのエステル
化反応により高収率で得ることができるが、これに限ら
ず種々の方法で製造することができる。既に市販品も多
数存在するので、かかる市販品を利用することも可能で
ある。
リマーAにおいて、上記構成単位(II)は1種のみで
もよいが、該一般式(II)を満たすものであれば2種
以上を組み合わせることもできる。
I)の割合は、該コポリマーを構成する全構成単位に対
して、総量で20〜80重量%(平均重量百分率)とす
るのが好ましく、より好ましくは25%〜75重量%、
更に好ましくは30.2〜45重量%である。
おいては親水性と疎水、疎油性の両者の性質が必要とな
るからであり、一般式(II)で表されるモノマーから
誘導される構成単位(II)は親水性を担うもので、充
分な親水性を得るには前記の含有量が必要である。
とコポリマーの親水性が強すぎて刺激抑制効果が十分発
揮されない場合がある。
上記構成単位(I)及び(II)以外に、種々の構成単
位を含有することができる。
ノマーから誘導される構成単位(以下、「構成単位(I
V)」という)を含有することが好ましい。
3のアルキル基を表し、R9は炭素数1〜3のアルキル
基を表す。R8で表される基のうち、アルキル基として
はメチル基、エチル基、プロピル基、1−メチルエチル
基、シクロプロピル基が例示できる。R8の好ましいも
のとしては、水素原子又はメチル基が挙げられる。R9
で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、1−メチルエチル基、シクロプロピル基が
例示でき、これらのうちではメチル基が好ましい。
的に例示すれば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸イソプロピル等が挙げられ、ほとんどが市販品とし
て入手可能である。
リマーAにおいて、構成単位として前記構成単位(I
V)を含める場合、該構成単位(IV)は1種のみでも
よいが、一般式(IV)を満たすものであれば2種以上
を組み合わせることもできる。
V)の1種以上を含める場合、該構成単位の含有量は特
に限定されないが、好ましくは、コポリマーを構成する
全構成単位に対して、総量で15〜75重量%、より好
ましくは20〜60重量%、更に好ましくは50〜60
重量%である。構成単位(IV)を上記割合で含有する
ことにより、コポリマーの作る被膜の強度を向上させる
ことができる。
リマーAでは、これらの構成単位以外に、通常共重体で
使用されるモノマーから誘導されるものを任意に構成単
位として、本発明の効果を損なわない範囲に於いて含有
することができる。かかる任意の構成単位を誘導するモ
ノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド、アクリル
酸モノアルキルアミド、メタクリル酸モノアルキルアミ
ド等の(メタ)アクリル酸アミド類、(メタ)アクリル
酸nブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)
アクリル酸nヘキシル、(メタ)アクリル酸2エチルヘ
キシル等の炭素数4以上のアルキルを有する(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジ
ル等の(メタ)アクリル酸アリールエステル、2ヒドロ
キエチル(メタ)アクリレート、2ヒドロキプロピル
(メタ)アクリレート、4ヒドロキブチル(メタ)アク
リレート等の(メタ)アクリル酸ヒドキロキシアルキル
エステル、(メタ)アクリル酸メトキシメチル、メタ)
アクリル酸メトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アル
コキシアルキルエステル、1H,1H−トリフルオロエ
チル(メタ)アクリレート、1H,1H,3H−テトラ
フルオロプロピル(メタ)アクリレート、1H−ヘキサ
フルオロイソロピル(メタ)アクリレート等の7個以下
の置換フッ素原子を有するフルオロアルキル(メタ)ア
クリレート、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、スチレ
ン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル等が例示で
きる。
上記構成単位(I)及び(II)、さらに場合により構
成単位(IV)並びに他の構成単位を、その骨格中に含
有する共重合体であり、通常はその構成単位がランダム
に結合したランダム共重合体であるが、ブロック共重合
体あるいはグラフト共重合体であってもよい。また、そ
の平均分子量は特に制限はないが、好ましくは、GPC
(ゲルパーミエイションクロマトグラフィー)で測定し
たポリエチレングリコール換算の重量平均分子量が5,
000〜300,000、より好ましくは、7,000
〜200,000程度である。
いが、各構成単位を誘導するモノマーを溶媒中で混合
し、アクリル系モノマーの重合で通常用いられる方法に
したがって、重合反応を行うことにより得ることができ
る。
Aと、通常化粧料、皮膚外用医薬などの皮膚外用剤で使
用される他の任意の成分とから構成される。
有することもできるし、二種以上を組み合わせて含有す
ることもできる。
の好ましい含有量は、総量で0.1〜50重量%であ
り、更に好ましくは1〜40重量%である。コポリマー
Aの含有量が少なすぎると刺激抑制作用を発揮できない
場合があり、多すぎると製剤化が困難になる場合があ
る。
マー以外の任意の成分としては、例えば、スクワランや
流動パラフィン、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジ
メチコンやフェメチコンなどのシリコーン類、ホホバ油
やゲイロウなどのエステル類、ステアリン酸やオレイン
酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコールやセタノール、
オレイルアルコールなどの高級アルコール類、牛脂やオ
リーブオイル等のトリグリセライド類、ソルビタンセス
キオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレー
ト、ポリオキシエチレンステアレート等の非イオン界面
活性剤、ソジウムラウリルステアレートなどのアニオン
界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン
界面活性剤類、1,3−ブタンジオール、イソプレング
リコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリンなど
の多価アルコール類、結晶セルロースや架橋型メチルポ
リシロキサン等の粉体類、アクリル酸・メタクリル酸ア
ルキルコポリマー及び/又はその塩、カルボキシビニル
ポリマー及び/又はその塩、キサンタンガムやヒドロキ
シプロピルセルロースなどの増粘剤、ビタミンやグリチ
ルリチンなどの有効成分などが好ましく例示できる。こ
れらは用途などに応じて適宜選択される。
及び任意成分を常法に従って処理することにより製造す
ることができる。皮膚外用剤にコポリマーを含有させる
方法としては、予めコポリマーを溶解した水溶液を作成
しておき、これを皮膚外用剤を構成する他の成分と混合
させるのが好ましい。
皮膚上にバリアを形成し、以て刺激物が直接皮膚と接触
するのを防ぎ、これによって皮膚刺激の発現を抑制す
る。本発明の皮膚外用剤は、化粧料或いは皮膚外用医薬
に有用である。
成分であるコポリマーのうち、前記皮膚刺激抑制作用に
特に優れるものであって、その構成単位として、1)上
記一般式(I)で表されるモノマーから誘導される構成
単位(I)の一種以上を5〜9.8重量%、2)上記一
般式(II)で表されるモノマーから誘導される構成単
位(II)の一種以上を30.2〜45重量%、及び
3)上記一般式(IV)で表されるモノマーから誘導さ
れる構成単位(IV)の一種以上を50〜60重量%含
有する構成をとる。
刺激物からの防御能の高いバリア膜を皮膚上に構築する
コポリマーとすることができる。また、優れた水溶性を
獲得し、製剤化上の取り扱いも極めて容易となる。この
ような構成のコポリマー(以下、「コポリマーB」とい
う場合がある)は文献未記載の新規化合物である。
構成単位(I)は、上記コポリマーAに関する説明のな
かで述べたものと同様である。なお、コポリマーBにお
ける構成単位(I)の割合は、総量で5〜9.8重量
%、好ましくは6〜9.4重量%である。刺激抑制のた
めには、コポリマーBに親水性の要素も必要となるた
め、疎水性を有する一般式(I)で表されるモノマーか
ら誘導される構成単位(I)の割合が多すぎると、刺激
抑制効果が不足する場合がある。一方、この割合が少な
すぎると、逆にコポリマーの親水性が強すぎて刺激抑制
効果が低下する場合があるので好ましくない。
(I)で表されるモノマーの製造例を以下に示す。 製造例1 フルオロアルコールとしての1H,1H,2H,2H−
ノナフルオロ−1−ヘキサノール52.8g、トリエチ
ルアミン50gをテトラヒドロフラン500mlに溶解
した。氷冷、攪拌を行いながら、この溶液に、酸クロラ
イドとしてのアクリル酸クロライド18.1gをテトラ
ヒドロフラン100mlに溶解した溶液を、2時間かけ
て滴下した。滴下終了後生成した白色沈澱を濾過し、ロ
ータリーエバポレーターを用いて濾液からテトラヒドロ
フラン及びトリエチルアミンを除去した。NMR測定に
より得られた化合物が1H,1H,2H,2H−ノナフ
ルオロヘキシルアクリレートであることが確認された。 製造例2〜5 製造例1に準じて原料を変え、一般式(I)で表される
モノマーを製造した。結果を表1に示す。
構成単位(II)は、上記コポリマーAに関する説明の
なかで述べたものと同様である。また、一般式(II)
で表されるモノマーのうち特に好ましいものとして、上
記コポリマーAに関する説明のなかで述べた一般式(I
II)で表されるものが挙げられる。
I)の割合は、総量で30.2〜45重量%、好ましく
は31〜40重量%である。コポリマーBの物性におい
ては親水性と疎水、疎油性の両者の性質が必要となり、
親水性を担う構成単位(II)の割合が上記範囲であれ
ば充分な親水性を得ることができる。なお、構成単位
(II)の割合が多すぎるとコポリマーの親水性が強す
ぎて刺激抑制効果が十分発揮されない場合がある。
I)で表されるモノマーの製造例を以下に示す。 製造例6 ポリエチレングリコール化合物としてのポリエチレング
リコール#400 80g、トリエチルアミン50gを
テトラヒドロフラン500mlに溶解した。氷冷、攪拌
を行いながら、この溶液に、酸クロライドとしてのメタ
クリル酸クロライド10.5gをテトラヒドロフラン1
00mlに溶解した溶液を2時間かけて滴下した。滴下
終了後生成した白色沈澱を濾過し、ロータリーエバポレ
ーターを用いて濾液からテトラヒドロフラン及びトリエ
チルアミンを除去した。NMR測定により得られた化合
物がポリエチレングリコール(9)モノメタクリレート
であることが確認された。 製造例7〜11 製造例6に準じて、原料を変えて一般式(II)に表さ
れるモノマーを作成した。結果を表2に示す。
構成単位(IV)は、上記コポリマーAに関する説明の
なかで述べたものと同様である。なお、コポリマーBに
おける構成単位(IV)の割合は、総量で50〜60重
量%、好ましくは51〜58重量%である。構成単位
(IV)を上記割合で含有することにより、コポリマー
の作る被膜の強度を向上させることができる。よって、
構成単位(IV)の割合が少なすぎるとコポリマーBの
被膜強度が不足し、刺激抑制効果が不十分となる場合が
ある。一方、構成単位(IV)の割合が多すぎると均一
な被膜が形成されにくく、刺激抑制効果が十分発揮され
ない場合がある。
すれば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソ
プロピル等が挙げられ、ほとんどが市販品として入手可
能である。
V)以外に、通常共重体で使用されるモノマーから誘導
されるものを任意に構成単位として、本発明の効果を損
なわない範囲に於いて含有することができる。かかる任
意の構成単位を誘導するモノマーとしては、上記コポリ
マーAに関する説明において述べた他の任意の構成単位
を誘導するものと同様のものを用いることができる。か
かる任意の構成単位の含有量は、本発明の効果を損なわ
ない範囲で適宜選択することができる。
I)及び(IV)、並びに場合により他の任意の構成単
位を、その骨格中に含有する共重合体であり、通常はそ
の構成単位がランダムに結合したランダム共重合体であ
るが、ブロック共重合体あるいはグラフト共重合体であ
ってもよい。また、その平均分子量は、特に制限はない
が、好ましくは、GPCで測定したポリエチレングリコ
ール換算の重量平均分子量が5,000〜300,00
0、より好ましくは、7,000〜200,000程度
である。
いが、各構成単位を誘導するモノマーを溶媒中で混合
し、常法にしたがって重合反応を行うことにより得るこ
とができる。
に好ましくは、皮膚外用剤の構成成分として用いる。す
なわち、上記コポリマーBと、通常化粧料、皮膚外用医
薬などの皮膚外用剤で使用される他の任意の成分とによ
り、皮膚外用剤を構成することができる。
金属、布、ガラス等の表面処理剤などに用いることもで
きる。
することもできるし、二種以上を組み合わせて含有する
こともできる。
た場合、その皮膚外用剤に於けるコポリマーBの好まし
い含有量は、総量で0.1〜50重量%であり、更に好
ましくは1〜40重量%である。コポリマーBの含有量
が少なすぎると刺激抑制作用を発揮できない場合があ
り、多すぎると製剤化が困難になる場合がある。
外の任意の成分としては、上述したコポリマーAを必須
成分として含有する本発明の皮膚外用剤に関する説明で
述べたものと同様の任意成分を用いることができる。か
かる皮膚外用剤は、これらの構成成分を常法に従って処
理することにより製造することができる。皮膚外用剤に
コポリマーBを含有させる方法としては、予めコポリマ
ーBを溶解した水溶液を作成しておき、これを皮膚外用
剤を構成する他の成分と混合させるのが好ましい。
バリアを形成し、以て刺激物が直接皮膚と接触するのを
防ぎ、これによって皮膚刺激の発現を抑制する。
明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定されないこ
とは言うまでもない。 <実施例1>窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えた
フラスコに、1H,1H,2H,2H−ヘプタデカフル
オロデシルアクリレート(大阪有機化学製、商品名「ビ
スコート17F」)12.7g、メチルポリオキシエチ
レン(23)メタクリレート(新中村化学製、商品名
「NKエステルM230G」)52.7g、メチルメタ
クリレート(東京化成製)69.7g、及びイソプロピ
ルアルコール300ml、水200mlからなる混合溶
媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素
ガス置換を行った。過硫酸アンモニウム2.3gを水2
0mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、
65℃で16時間反応を行った。反応終了後、ロータリ
ーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去して
本発明のコポリマー1(分子量=45,000;なお、
ここでいう分子量は、GPCで測定したポリエチレング
リコール換算の重量平均分子量。以下同様)の水溶液を
得た。このものの13C−NMR測定、1H−NMR測
定、及びIR測定を行った結果をそれぞれ図1〜3に示
す。これにより、本発明のコポリマーが得られているこ
とが分かる。
装置を備えたフラスコに、1H,1H,7H−ドデカフ
ルオロヘプチルメタクリレート(製造例2の化合物)
1.2g、1H、1H、11H−エイコサフルオロウン
デシルアクリレート(製造例5の化合物)3.0g、ス
テアロイルポリオキシエチレン(40)アクリレート
(製造例11)22.8g、エチルアクリレート33.
0g、及びエチルアルコール200ml、水100ml
からなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けなが
ら、1時間窒素ガス置換を行った。過硫酸アンモニウム
1.0gを水10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌
を続けながら、70℃で12時間反応を行った。反応終
了後、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコ
ールを除去して本発明のコポリマー2(分子量=15
0,000)の水溶液を得た。
装置を備えたフラスコに、1H,1H−トリデカフルオ
ロヘプチルアクリレート(製造例3の化合物)3.1
g、メチルポリオキシエチレン(9)アクリレート(新
中村化学製、商品名「NKエステルAM90G」)9.
5g、オレイルポリオキシエチレン(18)メタクリレ
ート(製造例8の化合物)12.0g、メタクリル酸イ
ソプロピル(東京化成製)35.4g、及び酢酸エチル
300mlを採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1
時間窒素ガス置換を行った。過酸化ベンゾイル0.5g
を酢酸エチル10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌
を続けながら、8時間のリフラックスにより反応を行っ
た。反応終了後、水をこの溶液に添加し、フラッシング
を行って本発明のコポリマー3(分子量=10,00
0)の水溶液を得た。
装置を備えたフラスコに、1H、1H、11H−エイコ
サフルオロウンデシルアクリレート(製造例5の化合
物)4.8g、ステアロイルポリオキシエチレン(4
0)アクリレート(製造例11の化合物)22.2g、
メチルメタクリレート(東京化成製)24.0g、エチ
ルメタクリレート(東京化成製)9.0g、及びイソプ
ロピルアルコール200ml、水100mlからなる混
合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間
窒素ガス置換を行った。過硫酸アンモニウム1.0gを
水10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けなが
ら、70℃で18時間反応を行った。反応終了後、ロー
タリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去
して本発明のコポリマー4(分子量=70,000)の
水溶液を得た。
ー1〜4(本発明のコポリマーB)と、下記に製造例を
示す本発明の皮膚外用剤の必須成分であるコポリマーA
であって、本発明のコポリマーBに属さないもの(製造
例12〜17)、及びコポリマーAに属さないコポリマ
−(製造例18)について、肌に対するバリア機能を調
べた。バリア機能は肌上への物質の不透過性を以て評価
した。
た。製造例12〜18、実施例1〜4の各コポリマーの
5%水溶液をこの部位に塗布した。5分間放置した後、
ポリマーの被膜上に肌染着性色素である赤色223号
0.05%を含有するエチルヘキサン酸トリグリセライ
ド(R223/TIO)、あるいは、赤色213号0.05%を
含有する水(R213/水)を塗布し30分放置した。濡れ
ティッシュで塗布膜を除去し、肌の物理的刺激による赤
味が収まるまで待った後、測色(肉眼観察)した。油及
び水の透過能を肌の染色性実験前後での赤味すなわちa
値の変化で評価した。
した。まず、各コポリマーの5%水溶液を塗布し5分放
置した後、塗布部位に流水をかけ5分間軽くこすり、テ
ィッシュペーパーで軽くふき取ったのちコポリマーの被
膜上に肌染着性色素溶液を塗布して、30分放置した。
濡れティッシュで塗布膜を除去し、肌の物理的刺激によ
る赤味が収まるまで待った後、測色(肉眼観察)した。
透過能は、同様に肌の染色性実験前後での赤味すなわち
a値の変化で評価した。
発明の皮膚外用剤の必須成分であるコポリマーAは優れ
た物質のブロック作用を有していることが判る。中で
も、本発明のコポリマーBにおいてはこの作用が著しい
ことが判る。
1H,1H−ペンタデカフルオロオクチルメタクリレー
ト(製造例4の化合物)8.0g、ラウロイルポリオキ
シエチレン(10)アクリレート(製造例10の化合
物)32.0g及びイソプロピルアルコール200ml
を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガ
ス置換を行った。過酸化ベンゾイル0.5gをイソプロ
ピルアルコール10mlに溶解した溶液を加え、更に攪
拌を続けながら、80℃で8時間反応を行った。反応終
了後、大量のn−へキサンにこの溶液に添加し、生成し
た沈殿を乾燥した後水に溶解して本発明のコポリマー5
(分子量=8,000)の水溶液を得た。
1H,1H−トリデカフルオロヘプチルアクリレート
(製造例3の化合物)9.0g、ポリエチレングリコー
ル(9)モノメタクリレート(製造例6の化合物)3
6.0g、メタクリル酸nブチル(東京化成製)15.
0g及び酢酸エチル300mlを採り攪拌混合した。攪
拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。過酸化
ベンゾイル0.5gを酢酸エチル10mlに溶解した溶
液を加え、更に攪拌を続けながら、8時間のリフラック
スにより反応を行った。反応終了後、水をこの溶液に添
加し、フラッシングを行って本発明のコポリマー6(分
子量=15,000)の水溶液を得た。
1H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシルア
クリレート(大阪有機化学製、商品名「ビスコート17
F」)6.0g、1H,1H−トリデカフルオロエチル
メタクリレート(大阪有機化学製、商品名「ビスコート
3FM」)18.0g、メチルポリオキシエチレン(2
3)メタクリレート(新中村化学製、商品名「NKエス
テルM230G」)24.0g、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート(東京化成製)12.0g及びイソプロ
ピルアルコール180ml、水120mlからなる混合
溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒
素ガス置換を行った。過硫酸アンモニウム1.0gを水
10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けなが
ら、70℃で12時間反応を行った。反応終了後、ロー
タリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去
して本発明のコポリマー7(分子量=28,000)の
水溶液を得た。
1H,1H,11H−エイコサフルオロウンデシルアク
リレート(製造例5の化合物)1.2g、1H,1H,
5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート(大阪有
機化学製、商品名「ビスコート8FM」)1.6g、オ
レイルポリオキシエチレン(18)メタクリレート(製
造例8の化合物)26.0g、スチレン(東京化成製)
11.2g及びトルエン250mlからなる混合溶媒を
採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス
置換を行った。アゾビスイソブチロニトリル0.5gを
トルエン10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続
けながら、70℃で8時間反応を行った。反応終了後、
反応終了後、水をこの溶液に添加し、フラッシングを行
って本発明のコポリマー8(分子量=20,000)の
水溶液を得た。
1H,1H,2H,2H−ノナフルオロヘキシルアクリ
レート(製造例1の化合物)3.6g、ノニルフェニル
ポリオキシエチレン(15)アクリレート(製造例7の
化合物)18.0g、ポリエチレングリコール(23)
モノメタクリレート(製造例9の化合物)18.0g、
エチルアクリレート(東京化成製)20.4g及びエチ
ルアルコール150ml、水150mlからなる混合溶
媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素
ガス置換を行った。過硫酸カリウム1.0gを水10m
lに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、80
℃で12時間反応を行った。反応終了後、ロータリーエ
バポレーターでエチルアルコールを除去して本発明のコ
ポリマー9(分子量=100,000)の水溶液を得
た。
1H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシルア
クリレート(大阪有機化学製「ビスコート17F」)
5.6g、メチルポリオキシエチレン(23)メタクリ
レート(新中村化学製「NKエステルM230G」)2
4.4g、メチルメタクリレート(東京化成製)18.
0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(東京化成
製)12.0g及びイソプロピルアルコール180m
l、水120mlからなる混合溶媒を採り攪拌混合し
た。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。
過硫酸アンモニウム1.0gを水10mlに溶解した溶
液を加え、更に攪拌を続けながら、70℃で12時間反
応を行った。反応終了後、ロータリーエバポレーターで
イソプロピルアルコールを除去して本発明のコポリマー
10(分子量=32,000)水溶液を得た。
ないコポリマー) 窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、
1H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシルア
クリレート(大阪有機化学製「ビスコート17F」)
2.4g、メチルポリオキシエチレン(23)メタクリ
レート(新中村化学製「NKエステルM230G」)3
6.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(東京
化成製)21.6g及びイソプロピルアルコール180
ml、水120mlからなる混合溶媒を採り攪拌混合し
た。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。
過硫酸アンモニウム1.0gを水10mlに溶解した溶
液を加え、更に攪拌を続けながら、70℃で12時間反
応を行った。反応終了後、ロータリーエバポレーターで
イソプロピルアルコールを除去して目的のコポリマー1
1の水溶液を得た。
方に従って、本発明の組成物(皮膚外用剤)であるメー
ク用下地クリームを作成した。即ち、表4の成分1〜8
の混合物(イ)、及び成分9〜20の混合物(ロ)を、
それぞれ80℃に加熱し、(イ)に(ロ)を徐々に加え
て、乳化し、攪拌冷却してクリームを得た。なお、以下
の表で皮膚外用剤の処方を示す場合は、表中の数値はい
ずれも重量%である。
処方に従って、本発明の組成物であるファンデーション
を作成した。即ち、表5の成分1〜3の混合物(イ)、
成分4(ロ)、成分5〜9の混合物(ハ)、及び成分1
0〜14の混合物(ニ)をそれぞれ80℃に加熱し、
(イ)と(ロ)を良く混練りしこれに(ハ)を加えて希
釈し、成分15〜18の混合物(ホ)を分散させて、こ
れに徐々に(ニ)を加えて乳化し、、攪拌冷却してファ
ンデーションを得た。
す処方に従って、本発明の組成物である水性ゲルを作成
した。即ち、表6の成分1〜10の混合物(イ)、及び
成分11〜12の混合物(ロ)をそれぞれ攪拌混合し均
一溶液とした。(イ)を攪拌しながら徐々に(ロ)を加
えた後、静置し水性ゲルを得た。
に示す処方に従って、本発明の組成物であるスプレーを
作成した。即ち、成分1〜8を良く攪拌混合しスプレー
溶液を得た。
に示す処方に従って、本発明の組成物である化粧水を作
成した。即ち、成分1〜8を良く攪拌混合し化粧水を得
た。
下の頬部位に実施例5〜22及び比較例1〜5の組成物
(皮膚外用剤)を塗布した。
物含有エマルションを不織布に含ませ組成物塗布部位上
に重ねた。1分ごとの刺激感を次の5段階でスコア化
し、5分まで評価を続けた。5分間のスコアの総和を刺
激スコアとする。パネラー20名について同様の評価を
行いその刺激スコアの総和を各刺激物の刺激値とした。
結果を表9に示す。表中の数値は刺激値である。
価>目の下の頬部位に実施例5〜22の組成物を塗布し
た。5分間放置した後、濡れたティッシュペーパーで塗
布部位を軽く押さえた。この操作を20回繰り返した
後、刺激物水溶液或いは刺激物含有エマルションを不織
布に含ませ組成物塗布部位上に重ねた。1分ごとの刺激
感を前述と同様に5段階でスコア化し、5分まで評価を
続けた。5分間のスコアの総和を刺激スコアとした。パ
ネラー20名について同様の評価を行いその総和を各刺
激物の刺激値とした。結果を表10に示す。
も優れた刺激抑制作用を有することが判る。また、試験
例3より、コポリマーが本発明のコポリマーBであった
場合(実施例8、12、16、19、及び22)にはこ
の刺激抑制作用の持続効果が著しいことも判る。
激物から生体を充分に防御する手段を提供することがで
きる。
C−NMRスペクトル図である。
H−NMRスペクトル図である。
Rスペクトル図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式(I)で表されるモノマーから誘
導される構成単位の一種以上と、一般式(II)で表さ
れるモノマーから誘導される構成単位の一種以上とを含
み、且つ前記一般式(I)で表されるモノマーから誘導
される構成単位の含有量が全構成単位の5〜25重量%
であることを特徴とするコポリマーを含有してなる皮膚
外用剤。 【化1】 (式(I)中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアル
キル基を表し、R2は8〜21個の置換フッ素原子を有
する炭素数5〜12のアルキル基を表す。) 【化2】 (式(II)中、R3は水素原子又は炭素数1〜3のア
ルキル基を表し、R4は水酸基を有していてもよい炭素
数2〜4のアルキレン基を表し、R5は水素原子、炭素
数1〜20の芳香族基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水
素基、又は炭素数1〜20のアシル基を表す。nは4〜
50の数値を表す。) - 【請求項2】 一般式(II)で表されるモノマーから
誘導される構成単位の含有量が全構成単位の20〜80
重量%であることを特徴とする、請求項1記載の皮膚外
用剤。 - 【請求項3】 前記一般式(II)で表されるモノマー
が、下記一般式(III)で表されるものであることを
特徴とする、請求項1又は2記載の皮膚外用剤。 【化3】 (式(III)中、R6は水素原子又は炭素数1〜3の
アルキル基を表し、R7は水素原子、炭素数1〜20の
芳香族基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、又は炭
素数1〜20のアシル基を表す。qは8〜40の数値を
表す。) - 【請求項4】 刺激防御用であることを特徴とする、請
求項1〜3の何れかに記載の皮膚外用剤。 - 【請求項5】 1)一般式(I)で表されるモノマーか
ら誘導される構成単位の一種以上を5〜9.8重量%、 2)一般式(II)で表されるモノマーから誘導される
構成単位の一種以上を30.2〜45重量%、及び 3)一般式(IV)で表されるモノマーから誘導される
構成単位の一種以上を50〜60重量%含有してなるコ
ポリマー。 【化4】 (式(I)中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアル
キル基を表し、R2は8〜21個の置換フッ素原子を有
する炭素数5〜12のアルキル基を表す。) 【化5】 (式(II)中、R3は水素原子又は炭素数1〜3のア
ルキル基を表し、R4は水酸基を有していてもよい炭素
数2〜4のアルキレン基を表し、R5は水素原子、炭素
数1〜20の芳香族基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水
素基、又は炭素数1〜20のアシル基を表す。nは4〜
50の数値を表す。) 【化6】 (式(IV)中、R8は水素原子又は炭素数1〜3のア
ルキル基を表し、R9は炭素数1〜3のアルキル基を表
す。) - 【請求項6】 前記一般式(II)に表されるモノマー
が、下記一般式(III)で表されるものであることを
特徴とする、請求項5に記載のコポリマー。 【化7】 (式(III)中、R6は水素原子又は炭素数1〜3の
アルキル基を表し、R7は水素原子、炭素数1〜20の
芳香族基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、又は炭
素数1〜20のアシル基を表す。qは8〜40の数値を
表す。) - 【請求項7】 請求項5又は6記載のコポリマーを含有
する、皮膚外用剤。 - 【請求項8】 刺激防御用であることを特徴とする、請
求項7記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002250431A JP2003231609A (ja) | 2001-12-05 | 2002-08-29 | 皮膚外用剤及びそれに用いられるコポリマー |
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JP2001-371324 | 2001-12-05 | ||
JP2001371324 | 2001-12-05 | ||
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP2002250431A Pending JP2003231609A (ja) | 2001-12-05 | 2002-08-29 | 皮膚外用剤及びそれに用いられるコポリマー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003231609A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009503191A (ja) * | 2005-07-26 | 2009-01-29 | ローディア インコーポレイティド | ペンダントポリ(アルキレンオキシ)置換基を備えたポリマー及びパーソナルケア用途におけるそれらの使用 |
JP2015113298A (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-22 | 花王株式会社 | 化粧料組成物 |
WO2016136398A1 (ja) * | 2015-02-28 | 2016-09-01 | 大阪有機化学工業株式会社 | 化粧料 |
-
2002
- 2002-08-29 JP JP2002250431A patent/JP2003231609A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015113298A (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-22 | 花王株式会社 | 化粧料組成物 |
WO2016136398A1 (ja) * | 2015-02-28 | 2016-09-01 | 大阪有機化学工業株式会社 | 化粧料 |
US10624831B2 (en) | 2015-02-28 | 2020-04-21 | Osaka Organic Chemical Industry Ltd. | Cosmetic |
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