JP2015112549A - 横型乾式粉砕機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 無駄なエネルギー消費を抑え、長期的に安定運転ができる横型乾式粉砕機を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の横型乾式粉砕機は、粉砕室内であって、前記攪拌部材の外側に、該攪拌部材による遠心力により内側から外側に向って移動する粉砕メディアを、外側から内側に向けるデフレクタを配したことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、横型乾式粉砕機に関する。本発明の横型乾式粉砕機は、アルミナ、ジルコニア、チッカアルミ、PZT、チタン酸バリューム、その他セラミック、窒化珪素、炭化珪素、誘電材、磁性材、酸化鉄、フェライト、シリカ、電池材、カーボン、酸化マグネシューム、炭酸カルシューム、無機顔料、有機顔料、その他の乾式粉砕物等の原料を微細粒子に粉砕するための使用に特に適しているが、これに限定されるものではない。
従来、横型乾式粉砕機としては、特許4859534号公報に記載されたものが知られている。この公報に記載された横型乾式粉砕機は、粉砕室を有する筒状の粉砕タンク、この粉砕タンクの一端に設けられた原料投入部、前記粉砕タンクの他端に設けられたメディア分離部、前記粉砕室内に入れられた粉砕メディア、および前記粉砕室内に設けられ、水平回転軸の周りに回転自在に配置された攪拌部材を備える横型乾式粉砕機において、前記攪拌部材が、前記粉砕タンクの一端側に向かって徐々に小さくなるテーパー面と垂直面を有する複数の円錐台状のディスクと複数のピンを交互に備えており、前記ディスクには、ディスクの厚さ方向に斜めに延びる連通孔が形成されており、この連通孔は、前記垂直面の比較的内周側に第1開口を有し、前記テーパー面に前記第1開口より外周側に配置された第2開口を有していることを特徴とする。
この横型乾式粉砕機においては、攪拌部材の攪拌要素の一部として、円錐台形の複数のディスク用い、このディスクに、ディスクの厚さ方向に斜めに延びる連通孔を形成し、この連通孔を、前記垂直面の比較的内周側に第1開口を有し、前記テーパー面に前記第1開口より外周側に配置された第2開口を有するよう構成したので、ディスクの下流側の原料と粉砕メディアの一部が上記連通孔を通ってディスクの上流側に還流する。この還流により、粉砕室内部での砕料の滞留時間が長くなり、十分な粉砕が行われる。また、特にこの還流により、粉砕メディアに大きな運動エネルギーが与えられ、粉砕メディア間の接触確率を増大させて、粉砕能力を大きくすることもできる。これらにより、本横型乾式粉砕機においては、砕料の微粉砕が可能となった。
このような横型乾式粉砕機においては、攪拌部材で撹拌された粉砕メディアビーズは運動力を付与されて周方向に回転する。このように粉砕メディアが周方向にながれると、粉砕メディア同士の接触確率が低くなり、砕料の粉砕効率が余り高くない。また、粉砕メディアは、粉砕タンク内壁と接触摩擦しながら運動する。このような粉砕メディアの粉砕タンク内壁との接触は無駄な動力消費になる。また、砕料が粉砕されて微粉になると付着性が強くなり、粉砕タンクの内壁に付着するために熱交換が阻害され、異常発熱や付着が増長され、閉塞が発生する。
特許4859534号公報
そこで、本発明は、無駄なエネルギー消費を抑え、長期的に安定運転ができる横型乾式粉砕機を提供することを目的とする。
また、本発明は、粉砕されて微粉となった砕料の粉砕タンク内壁への付着を防止し、異常発熱や閉塞を防止することのできる横型乾式粉砕機を提供することを目的とする。
上記の目的は、下記(1)〜(14)の構成の本発明の横型乾式粉砕機により達成される。
(1)
円筒状の粉砕室およびこの粉砕室に同心状で連続し、該粉砕室に原料を供給するための円筒状の原料供給部を有する粉砕タンクと、この粉砕タンクの一端に設けられた原料投入部と、前記粉砕タンクの他端に設けられたメディアセパレータを介した原料排出部と、前記粉砕室内に入れられた粉砕メディアと、前記粉砕タンクの原料供給部および前記粉砕室内に延びる水平回転駆動軸と、前記原料供給部内に配置され、前記水平回転駆動軸に取り付けられ、該水平回転駆動軸により回転駆動されて、前記原料投入部から前記原料供給部に投入された原料を前記粉砕室に供給する原料供給部材と、前記粉砕室内に配置され、前記水平回転駆動軸に取り付けられ、該水平回転駆動軸により回転駆動されて、前記原料供給部から供給された原料を、前記原料供給部から原料排出部に向けて連続的に搬送しつつ攪拌粉砕する攪拌部材とを備える横型乾式粉砕機において、
前記粉砕室内であって、前記攪拌部材の外側に、該攪拌部材による遠心力により内側から外側に向って移動する粉砕メディアを、外側から内側に向けるデフレクタを配した
ことを特徴とする横型乾式粉砕機。
(2)
前記デフレクタは、長さ方向に延び、回転方向に間隔を置いて配置された複数の開口が設けられ、これによって複数の板状部が形成された断面が多角形状または円形のデフレクタ支持部材と、該デフレクタ支持部材の外面に固定され、半径方向外方に立ち上がった複数のデフレクタ板とを備えている前記(1)に記載の横型乾式粉砕機。
(3)
前記デフレクタ板は、前記デフレクタ支持部材の回転軸を含む面上に延びている前記(2)に記載の横型乾式粉砕機。
(4)
前記デフレクタ板は、前記デフレクタ支持部材の回転軸を含む面から傾斜して直線状に延びている前記(2)に記載の横型乾式粉砕機。
(5)
前記デフレクタ板は、前記デフレクタ支持部材の中心軸に対して斜めに直線状に延びている前記(2)に記載の横型乾式粉砕機。
(6)
前記デフレクタ板は、前記デフレクタ支持部材の周りに螺旋状に延びている前記(2)に記載の横型乾式粉砕機。
(7)
前記デフレクタは、デフレクタ回転駆動軸により、前記攪拌部材と別駆動で、該攪拌部材と差動状態で回転駆動させられるようになっている前記(1)〜(6)のいずれかに記載の横型乾式粉砕機。
(8)
前記デフレクタの周速が、前記攪拌部材の周速より小さい前記(1)〜(7)のいずれかに記載の横型乾式粉砕機。
(9)
前記デフレクタの回転方向が、前記攪拌部材の回転方向の逆である前記(1)〜(8)のいずれかに記載の横型乾式粉砕機。
(10)
前記デフレクタ板の外縁は、前記粉砕タンクの内周面に対して微小な間隔で配置され、前記粉砕タンクの内周面に付着したか、付着しようとする微細砕料を掻き出すための掻き出し部材として作用するようになっている前記(2)〜(6)のいずれかに記載の横型乾式粉砕機。
(11)
前記微小な間隔が、0.2〜0.7mmである前記(10)に記載の横型乾式粉砕機。
(12)
前記粉砕タンクの原料排出部に設けられた固定環状ディスクと、この固定環状ディスクの内側に、その外周部が前記固定環状ディスクの内周部と微小な間隔で配置され、前記デフレクタ回転駆動軸により回転駆動させられるようになっている回転ディスクとを備えたメディアセパレータを備えた前記(6)または(7)に記載の横型乾式粉砕機。
(13)
前記微小な間隔が、用いる粉砕メディアの径の1/6〜1/2.5である前記(10)に記載の横型乾式粉砕機。
(14)
前記粉砕タンクの外周側には、該粉砕タンクと間隔をおいてジャケットが設けられており、このジャケット内を、粉砕タンク、粉砕室を冷却する冷却水か加熱する加熱水が流通するようになっている前記(1)〜(13)のいずれかに記載の横型乾式粉砕機。
本発明の横型乾式粉砕機においては、前記したように、前記粉砕室内であって、前記攪拌部材の外側に、該攪拌部材による遠心力により内側から外側に向って移動する粉砕メディアを、外側から内側に向けるデフレクタを配したことにより、粉砕メディアの周方向への流れの方向を軸中心側に変換させ、これにより粉砕メディアの動きをダイナミックなものとすることにより、粉砕メディア同士の接触確率を増大させ、粉砕効率を向上させる。また、粉砕メディアの粉砕タンク内面への接触も極力抑えることができるので、無駄なエネルギー消費を抑えることができる。更にまた、粉砕されて微粉となった砕料の粉砕タンク内壁への付着を防止することにより、外側に設けた冷却用の外筒の冷却水との熱交換が良好で処理砕料の温度コントロールが容易で、異常発熱や付着による閉塞を防止することができる。この後者の効果は、前記デフレクタ板の外縁を、前記粉砕タンクの内周面に対して微小な間隔で配置し、前記粉砕タンクの内周面に付着したか、付着しようとする粉砕メディアを掻き出すための掻き出し部材として作用させるようにした場合、さらに助長される。
粉砕タンクの出口側に設けた回転型ギャップセパレータは、従来のスクリーン(ロストル)タイプに比べ、つまりにくく排出性が良好である。
本発明の実施態様による横型乾式粉砕機を示す長手方向断面図である。 図1の横型乾式粉砕機に用いられるデフレクタの斜視図である。 図1の横型乾式粉砕機に用いられるデフレクタの変形例を示す斜視図である。 図1の横型乾式粉砕機に用いられるデフレクタの他の変形例を示す斜視図である。 図1の横型乾式粉砕機における粉砕メディアの運動状態を説明する横方向断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態による横型乾式粉砕機について説明する。
図1は、本発明の実施形態による横型乾式粉砕機10を示すものであり、この横型乾式粉砕機10は、内部に粉砕室12およびこの粉砕室12に同心状で連続し、該粉砕室12に原料を供給するための円筒状の原料供給部13を有する横置き円筒形の粉砕タンク14を有している。この粉砕タンク14は、耐熱性材料であるアルミナ、アルミナジルコニアおよび窒化珪素等のセラミック製であることが好ましい。この粉砕タンク14の一端(原料の流れで上流側−以下、全ての部材、部品にについて、この側を一端という)にはケーシング16が、他端(原料の流れで下流側−以下、全ての部材、部品にについて、この側を他端という)にはメディアセパレータ18、粉砕された製品を排出する排出ボックス20がそれぞれ取り付けられている。また、上記粉砕タンク14の一端の原料供給部13には、図示したように原料投入ノズル22が設けられている。
上記粉砕タンク14内部には、上記ケーシング16から原料供給部13を介して粉砕室12に水平に延びる回転駆動軸24が延伸している。この回転駆動軸24は、粉砕タンク14と同軸に配置されている。上記原料供給部13内において、回転駆動軸24の一端側(原料投入ノズル22の下方)には、原料投入ノズル22から投入された原料である砕料に他端方向へ粉砕室12方向への推力を与える機械的推力発生手段であるスクリュー26が設けられている。回転駆動軸24上のこのスクリュー26より他端側すなわち粉砕室12内には、攪拌部材28を構成する攪拌要素である第1攪拌アーム30と第2攪拌アーム32が軸方向に間隔をおいて交互に配置されている。上記第1攪拌アーム30は、回転駆動軸24上に植設されたピン状部材である。また、上記第2攪拌アーム32は、粉砕タンク14の一端側に向かって徐々に小さくなるテーパー面34と垂直面36を有する略円錐台状のディスク38と、その外周囲に設けられた突起40とから形成されている。上記攪拌部材28は、耐摩耗性材料であるジルコニア、窒化珪素およびアルミナ等のセラミック製であることが好ましい。
前記粉砕室12内には、粉砕メディアMが収容されており、この粉砕メディアMは、直径数mm程度の粒状のものであって、粉砕室12に粉砕室12の容量の50〜80%程度充填されていることが好ましい。
この横型乾式粉砕機10においては、図示したように、原料供給部13の直径を粉砕室12の直径より小さくするとともに、機械的推力発生手段であるスクリュー26の直径もこれに応じた小さな直径とした。原料供給部13の直径は、粉砕室12の直径1/3〜1/2程度とすることが好ましい。原料供給部13の直径を上記範囲を超えて小さくすると、粉砕室12への砕料(原料)の供給が十分でなくなり、作業が効率的でなく、上記範囲を超えて大きくすると、スクリュー26の直径も大きくなり、遠心力抑制の効果が十分でなくなる。
上記回転駆動軸24は、軸受け(図示せず)によりケーシング16に回転自在に支持され、図示されていない周知の駆動機構を介して駆動源に接続されており、回転駆動される。回転駆動軸24は、上記の軸受けとスクリュー26の間の部分でオイルシール48等で軸シールされ、粉砕室12内部を密閉状態に保っている。この回転駆動軸24のオイルシール48より粉砕室12側の部分(オイルシールに隣接した部分)には、ランタンリング50が設けられており、このランタンリング50には、ガス導入通路52が連通されている。このガス導入通路52からは、エア等のガスが導入される。この導入されたガスは、ランタンリング50を介して粉砕室12内に流入するようになっており、原料がオイルシール48内に侵入するのを防止している。また、このガスは、砕料(粉体)を流動化させ、流動性を向上させる役割も行う。
上記粉砕タンク14の外周側には、該粉砕タンク14と間隔をおいてジャケット54が設けられており、このジャケット54内を、粉砕タンク、粉砕室を冷却する冷却水が流通するようになっている。図において、符号56は冷却水入口ノズル、符号58は冷却水出口ノズルをそれぞれ示している。ジャケット54内に供給する液体は、場合によっては、加熱水であってもよい。
前記粉砕室12内であって、前記攪拌部材28の外側に、該攪拌部材による遠心力により内側から外側に向って移動する粉砕メディアMを、外側から内側に向けるデフレクタ60が配されている。
前記デフレクタ60は、図2に示したように、長さ方向に延び、回転方向に間隔を置いて配置された複数の開口62が設けられ、これによって複数の板状部64が形成された断面が円形のデフレクタ支持部材66と、該デフレクタ支持部材66の外面に固定され、半径方向外方に立ち上がった複数のデフレクタ板68とを備えている。前記デフレクタ支持部材66の断面は、3角形、4角形、6角形等の多角形であってもよい。
前記デフレクタ板68は、前記板状部64上であって、前記デフレクタ支持部材66の回転軸を含む面上に延びている。
前記デフレクタ板68は、あるいは、図3に示したように、前記デフレクタ支持部材66の回転軸を含む面から傾斜して直線状に延びていてもよい。前記デフレクタ板68は、前記デフレクタ支持部材66の中心軸に対して斜めに直線状に延びていてもよい。
前記デフレクタ板68は、あるいは、図4に示したように、前記デフレクタ支持部材66の周りに螺旋状に延びていてもよい。
前記デフレクタ60は、前記回転駆動軸24とは反対側から延びるデフレクタ回転駆動軸70により、前記攪拌部材28と別駆動で、該攪拌部材28と差動状態で回転駆動させられるようになっていることが好ましい。
前記デフレクタの周速は、前記攪拌部材の周速より小さく、かつ、前記デフレクタの回転方向は、前記攪拌部材の回転方向の逆であることが好ましい。デフレクタ板の移動方向が粉砕メディアMの周方向での移動方向に対してカウンターになることで、デフレクタとしての機能をより効果的に発揮することができるようになる。
デフレクタは、上記したように回転する構造のものが好ましいが、上記したようなデフレクタ板を粉砕タンク14の内周壁に固定した構造のものであってもよい。
前記デフレクタ板68の外縁は、前記粉砕タンク14の内周面に対して微小な間隔e1で配置され、前記粉砕タンク14の内周面に付着したか、付着しようとする微細砕料を掻き出すための掻き出し部材として作用するようになっていることが好ましい。
前記微小な間隔e1は、0.2〜0.7mmであることが好ましい。
前記メディアセパレータ18は、前記粉砕タンク14の原料排出部に設けられた固定環状ディスク72と、この固定環状ディスク72の内側に、その外周部が前記固定環状ディスク72の内周部と微小な間隔e2で配置され、前記デフレクタ回転駆動軸70により回転駆動させられるようになっている回転ディスク74とを備えた構造のものであることが好ましい。前記微小な間隔e2は、用いる粉砕メディアの径の1/6〜1/2.5、特に1/6〜1/3であることが好ましい。
次に、以上の横型乾式粉砕機10の作動について説明する。
まず、適当な定量フィーダー(図示せず)で原料供給ノズル22に砕料を定量供給すると、この砕料は粉砕室12内のスクリュー26に落下し、このスクリュー26により粉砕室12の他端側に進められる。このとき、ガス導入通路52からのガスによっても、砕料の推力が促進される。
原料は、粉砕室12内部を他端に向かって搬送されながら、攪拌部材28によって粉砕メディアMと共に回転攪拌され、粉砕メディアM間で挟撃され、衝撃力や磨砕作用を受け、徐々に粉砕される。この粉砕時において、従来の横型乾式粉砕機においては、砕料と粉砕メディアMは粉砕室12の外周部分において周方向に移動する傾向があるが、本発明の横型乾式粉砕機10においては、デフレクタ60の主にデフレクタ板64が周方向に移動しようとする粉砕メディアMに作用して、砕料と粉砕メディアMの流れを、中心方向に向く成分を有する流れfに変え、粉砕メディアMの粉砕室12中心から外周方向、そして外周部から中心方向に向かう還流とする。この還流により、粉砕室内部での砕料の滞留時間が長くなり、十分な粉砕が行われる。また、特にこの還流により、粉砕メディアに大きな運動エネルギーが与えられ、粉砕メディア間の接触確率を増大させて、粉砕能力を大きくする。
十分に粉砕され、微細化された砕料は、メディアセパレータ18により粉砕メディアMと分離されて、メディアセパレータを通過し、排出ボックス20内に製品として回収される。
なお、砕料(粉体)は、微細化されると凝集を生じ、粉砕タンク14の内周面に付着堆積してしまうおそれがあるが、本発明の横型乾式粉砕機においては、前記デフレクタ板64外縁が掻き取り手段の作用を行うので、この付着堆積を防止することが出来る。また、微細化されると凝集を生じ、攪拌部材の粉砕エネルギーを加えても小さくならず、逆に大きくなってしまうという問題が生ずることがある。この問題は、原料投入ノズル22からアルコール等の粉砕助剤を加えることによって解消することができる。この粉砕助剤の投入は、前記付着堆積の問題の解決にもある程度作用する。
また、粉砕作業中は、上記ジャケット54内に冷却水を流して、粉砕室12内の温度を所定の温度に保つ。
以上説明した本発明の横型乾式粉砕機においては、該攪拌部材による遠心力により内側から外側に向って移動する粉砕メディアを、外側から内側に向けるデフレクタを配したことにより、粉砕メディアの周方向への流れの方向を軸中心側に変換させ、これにより粉砕メディアの動きをダイナミックなものとすることにより、粉砕メディア同士の接触確率を増大させ、粉砕効率を向上させる。また、粉砕メディアの粉砕タンク内面への接触も極力抑えることができるので、無駄なエネルギー消費を抑えることができる。更にまた、粉砕されて微粉となった砕料の粉砕タンク内壁への付着を防止することにより、外側に設けた冷却用の外筒の冷却水との熱交換が良好で処理砕料の温度コントロールが容易でし、異常発熱や閉塞を防止することができる。この後者の効果は、前記デフレクタ板の外縁を、前記粉砕タンクの内周面に対して微小な間隔で配置し、前記粉砕タンクの内周面に付着したか、付着しようとする粉砕メディアを掻き出すための掻き出し部材として作用させるようにした場合、さらに助長される。
また、本発明においては、メディアセパレータとして、回転型ギャップセパレータを採用したので、詰まりにくく微細化された砕料(商品)の排出性が良好である。
10 横型乾式粉砕機
12 粉砕室
13 原料供給部
14 粉砕タンク
16 ケーシング
18 メディアセパレータ
20 排出ボックス
22 原料投入ノズル
24 回転駆動軸
26 スクリュー
28 攪拌部材
30 第1攪拌アーム
32 第2攪拌アーム
34 テーパー面
36 垂直面
38 ディスク
40 突起
48 オイルシール
50 ランタンリング
52 ガス導入通路
54 ジャケット
56 冷却水入口ノズル
58 冷却水出口ノズル
60 デフレクタ
62 開口
64 板状部
66 デフレクタ支持部材
68 デフレクタ板
70 デフレクタ回転駆動軸
72 固定環状ディスク
74 回転ディスク

Claims (14)

  1. 円筒状の粉砕室およびこの粉砕室に同心状で連続し、該粉砕室に原料を供給するための円筒状の原料供給部を有する粉砕タンクと、この粉砕タンクの一端に設けられた原料投入部と、前記粉砕タンクの他端に設けられたメディアセパレータを介した原料排出部と、前記粉砕室内に入れられた粉砕メディアと、前記粉砕タンクの原料供給部および前記粉砕室内に延びる水平回転駆動軸と、前記原料供給部内に配置され、前記水平回転駆動軸に取り付けられ、該水平回転駆動軸により回転駆動されて、前記原料投入部から前記原料供給部に投入された原料を前記粉砕室に供給する原料供給部材と、前記粉砕室内に配置され、前記水平回転駆動軸に取り付けられ、該水平回転駆動軸により回転駆動されて、前記原料供給部から供給された原料を、前記原料供給部から原料排出部に向けて連続的に搬送しつつ攪拌粉砕する攪拌部材とを備える横型乾式粉砕機において、
    前記粉砕室内であって、前記攪拌部材の外側に、該攪拌部材による遠心力により内側から外側に向って移動する粉砕メディアを、外側から内側に向けるデフレクタを配した
    ことを特徴とする横型乾式粉砕機。
  2. 前記デフレクタは、長さ方向に延び、回転方向に間隔を置いて配置された複数の開口が設けられ、これによって複数の板状部が形成された断面が多角形状または円形のデフレクタ支持部材と、該デフレクタ支持部材の外面に固定され、半径方向外方に立ち上がった複数のデフレクタ板とを備えている請求項1に記載の横型乾式粉砕機。
  3. 前記デフレクタ板は、前記デフレクタ支持部材の回転軸を含む面上に延びている請求項2に記載の横型乾式粉砕機。
  4. 前記デフレクタ板は、前記デフレクタ支持部材の回転軸を含む面から傾斜して直線状に延びている請求項2に記載の横型乾式粉砕機。
  5. 前記デフレクタ板は、前記デフレクタ支持部材の中心軸に対して斜めに直線状に延びている請求項2に記載の横型乾式粉砕機。
  6. 前記デフレクタ板は、前記デフレクタ支持部材の周りに螺旋状に延びている請求項2に記載の横型乾式粉砕機。
  7. 前記デフレクタは、デフレクタ回転駆動軸により、前記攪拌部材と別駆動で、該攪拌部材と差動状態で回転駆動させられるようになっている請求項1〜6のいずれかに記載の横型乾式粉砕機。
  8. 前記デフレクタの周速が、前記攪拌部材の周速より小さい請求項1〜7のいずれかに記載の横型乾式粉砕機。
  9. 前記デフレクタの回転方向が、前記攪拌部材の回転方向の逆である請求項1〜8のいずれかに記載の横型乾式粉砕機。
  10. 前記デフレクタ板の外縁分は、前記粉砕タンクの内周面に対して微小な間隔で配置され、前記粉砕タンクの内周面に付着したか、付着しようとする微細砕料を掻き出すための掻き出し部材として作用するようになっている請求項2〜6のいずれかに記載の横型乾式粉砕機。
  11. 前記微小な間隔が、0.2〜0.7mmである請求項10に記載の横型乾式粉砕機。
  12. 前記粉砕タンクの原料排出部に設けられた固定環状ディスクと、この固定環状ディスクの内側に、その外周部が前記固定環状ディスクの内周部と微小な間隔で配置され、前記デフレクタ回転駆動軸により回転駆動させられるようになっている回転ディスクとを備えたメディアセパレータを備えた請求項6または7に記載の横型乾式粉砕機。
  13. 前記微小な間隔が、用いる粉砕メディアの径の1/6〜1/2.5である請求項10に記載の横型乾式粉砕機。
  14. 前記粉砕タンクの外周側には、該粉砕タンクと間隔をおいてジャケットが設けられており、このジャケット内を、粉砕タンク、粉砕室を冷却する冷却水か加熱する加熱水が流通するようになっている請求項1〜13のいずれかに記載の横型乾式粉砕機。
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