JP2020006306A - メディア撹拌式粉砕機 - Google Patents
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Abstract
Description
この公報に記載されたメディア撹拌式粉砕機等は、円筒状の粉砕室を有する粉砕タンクと、この粉砕タンクの一端に設けられた原料供給部と、前記粉砕タンクの他端に設けられた原料排出部と、前記粉砕室内に入れられた粉砕メディアと、前記粉砕タンクの前記粉砕室内に延びる回転駆動軸と、前記粉砕室内に配置され、前記回転駆動軸に互いに間隔をおいて取り付けられ、該回転駆動軸により回転駆動されて、前記原料供給部から供給された原料を、粉砕メディアとともに、前記原料供給部から原料排出部に向けて連続的に搬送しつつ撹拌粉砕する複数の撹拌ディスクを備える構造のものである。
前記ショートパスの発生を防止するため、従来のものにあっては、前記撹拌ディスクに開口を設けるものがあったが、十分でなかった。
(1)
円筒状の粉砕室を有する粉砕タンクと、この粉砕タンクの一端に設けられた原料供給部と、前記粉砕タンクの他端に設けられた原料排出部と、前記粉砕室内に入れられた粉砕メディアと、前記粉砕タンクの前記粉砕室内に延びる回転駆動軸と、前記粉砕室内に配置され、前記回転駆動軸に互いに間隔をおいて取り付けられ、該回転駆動軸により回転駆動されて、前記原料供給部から供給されたスラリー状原料を、粉砕メディアとともに、前記原料供給部から原料排出部に向けて連続的に搬送しつつ撹拌粉砕する複数の撹拌ディスクを備えるメディア撹拌式粉砕機において、
前記撹拌部材の間の間隔空間の少なくとも一つに、前記原料供給部から原料排出部に向けて連続的に移動する原料と粉砕メディアの混合スラリーに拡散作用をおよぼすため、前記軸方向に延びる板状の拡散部材を設け、該拡散部材の両側部と前記撹拌部材の間の隙間で、または拡散部材自体に設けられた開口で、拡散用の縮流形成路を構成したことを特徴とするメディア撹拌式粉砕機。
(2)
前記縮流形成路が、前記撹拌部材と前記拡散部材の間の隙間で構成され、その隙間の幅が用いる粉砕メディアの直径の3倍超、10倍以下である前記(1)のメディア撹拌式粉砕機。
(3)
前記縮流形成路が、前記拡散部材自体に設けられた前記開口で形成され、この開口の形状が円形であり、その直径が用いる粉砕メディアの直径の5倍超、20倍以下である前記(1)または(2)のメディア撹拌式粉砕機。
(4)
前記開口の形成位置が拡散部材の中央に形成されている前記(1)〜(3)のいずれかのメディア撹拌式粉砕機。
(5)
前記板状の拡散部材が親ネジ状に捻れて形成されている前記(1)〜(4)のいずれかのメディア撹拌式粉砕機。
(6)
前記捻れが、前記混合スラリーに、その流れに対して逆方向の推力が働く構造である前記(1)〜(5)のいずれかのメディア撹拌式粉砕機。
(7)
捻れ角が60度以下である前記(5)または(6)のメディア撹拌式粉砕機。
(8)
前記拡散部材が、一つ置きの間隔空間に設けられており、拡散部材が設けられていない間隔空間が縮流を拡流化するための空間とされている前記(1)〜(7)のいずれかのメディア撹拌式粉砕機。
(9)
横型である前記(1)〜(8)のいずれかのメディア撹拌式粉砕機。
また、上記の流れにより、大流量を流しても、粉砕メディアの原料排出部側への偏析が極力防止されるため、大流量の処理が可能となると共に、ワンパスミルを実現化できる。
図1は、本発明の実施形態による横型メディア撹拌式粉砕機10を示すものであり、この横型メディア撹拌式粉砕機10は、内部に粉砕室12を有する横置き円筒形の粉砕タンク14を有している。この粉砕タンク14は、耐熱性材料であるアルミナ、アルミナジルコニアおよび窒化珪素等のセラミック製であることが好ましい。この粉砕タンク14の一端(原料の流れで上流側−以下、全ての部材、部品について、この側を一端という)にはケーシング16が、他端(原料の流れで下流側−以下、全ての部材、部品について、この側を他端という)にはメディア分離部材(セパレータ)18、粉砕された製品を排出する製品排出部100がそれぞれ取り付けられている。また、前記粉砕タンク14の一端には、図示したように原料投入部である原料投入ノズル22が設けられている。メディア分離部材(セパレータ)18の構造は特に限定されるものでなく、例えば図示したような筒状部材19に複数のスリットや孔19aを設けたものとすることができる。
前記粉砕室12内部には、粉砕メディアMが収容されており、この粉砕メディアMは、直径0.2〜2mm程度の粒状のものであって、粉砕室12に、該粉砕室12の容量の50〜80%程度充填されていることが好ましい。
原料スラリーは、隙間32を通るとき縮流され、この縮流された原料スラリーは、隙間32を通ったのち、拡流化され、このとき、原料スラリーには、図1に示したように、粉砕タンク14の一端側から他端側に、またそれと逆向の流れf1、f2すなわち、間隔空間31aから、還流形成用空間31b、連通孔40を通って、元の間隔空間31aに戻る還流が生じる。この還流により、粉砕室内部での原料の分布が均一なものとなり、均一な粉砕が行われる。また、特にこの還流により、粉砕メディアに大きな運動エネルギーが与えられ、粉砕メディア間の接触確率を増大させて、粉砕能力を大きくするとともに、粉砕メディアの粉砕室12の出口側での偏析が防止される。
この開口34は、円形であることが望ましく、その直径は、用いる粉砕メディアの直径の5倍超、20倍以下であることが好ましい。この開口を一つ形成する場合のその形成位置は、拡散部材のほぼ中央であることが好ましい。
従って、ワンパス粉砕機を実現化することができる。このワンパス粉砕機においても、粉砕メディアの上記したような出口側すなわちメディア分離部材における偏析が防止され、ひいてはメディア分離部材の摩耗が防止される。
12 粉砕室
14 粉砕タンク
16 ケーシング
18 メディア分離部材
19 筒状部材
19a スリットや孔
22 原料投入ノズル
24 回転駆動軸
26 メカニカルシールカバ
28 撹拌機構
30 撹拌ディスク
31 間隔空間
31a 一つ置きの間隔空間
31b 還流形成用空間
32 隙間
34 縮流用開口
40 連通孔
50 拡散部材
54 ジャケット
60 スリーブ
100 製品排出部
Claims (9)
- 円筒状の粉砕室を有する粉砕タンクと、この粉砕タンクの一端に設けられた原料供給部と、前記粉砕タンクの他端に設けられた原料排出部と、前記粉砕室内に入れられた粉砕メディアと、前記粉砕タンクの前記粉砕室内に延びる回転駆動軸と、前記粉砕室内に配置され、前記回転駆動軸に互いに間隔をおいて取り付けられ、該回転駆動軸により回転駆動されて、前記原料供給部から供給されたスラリー状原料を、粉砕メディアとともに、前記原料供給部から原料排出部に向けて連続的に搬送しつつ撹拌粉砕する複数の撹拌ディスクを備えるメディア撹拌式粉砕機において、
前記撹拌部材の間の間隔空間の少なくとも一つに、前記原料供給部から原料排出部に向けて連続的に移動する原料と粉砕メディアの混合スラリーに拡散作用をおよぼすため、前記軸方向に延びる板状の拡散部材を設け、該拡散部材の両側部と前記撹拌部材の間の隙間で、または拡散部材自体に設けられた開口で、拡散用の縮流形成路を構成したことを特徴とするメディア撹拌式粉砕機。 - 前記縮流形成路が、前記撹拌部材と前記拡散部材の間の隙間で構成され、その隙間の幅が用いる粉砕メディアの直径の3倍超、10倍以下である請求項1のメディア撹拌式粉砕機。
- 前記縮流形成路が、前記拡散部材自体に設けられた前記開口で形成され、この開口の形状が円形であり、その直径が用いる粉砕メディアの直径の5倍超、20倍以下である請求項1または2のメディア撹拌式粉砕機。
- 前記開口の形成位置が拡散部材の中央に形成されている請求項1〜3のいずれかのメディア撹拌式粉砕機。
- 前記板状の拡散部材が親ネジ状に捻れて形成されている請求項1〜4のいずれかのメディア撹拌式粉砕機。
- 前記捻れが、前記混合スラリーに、その流れに対して逆方向の推力が働く構造である請求項1〜5のいずれかのメディア撹拌式粉砕機。
- 捻れ角が60度以下である請求項5または6のメディア撹拌式粉砕機。
- 前記拡散部材が、一つ置きの間隔空間に設けられており、拡散部材が設けられていない間隔空間が縮流を拡流化するための空間とされている請求項1〜7のいずれかのメディア撹拌式粉砕機。
- 横型である請求項1〜8のいずれかのメディア撹拌式粉砕機。
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JP2018128657A JP7276796B2 (ja) | 2018-07-06 | 2018-07-06 | メディア撹拌式粉砕機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111833697A (zh) * | 2020-07-03 | 2020-10-27 | 崔丽丽 | 一种大学数学概率事件教学演示装置 |
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