JP2015108090A - 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート - Google Patents

化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート Download PDF

Info

Publication number
JP2015108090A
JP2015108090A JP2013252245A JP2013252245A JP2015108090A JP 2015108090 A JP2015108090 A JP 2015108090A JP 2013252245 A JP2013252245 A JP 2013252245A JP 2013252245 A JP2013252245 A JP 2013252245A JP 2015108090 A JP2015108090 A JP 2015108090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
general formula
group
anion
acid
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013252245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6251557B2 (ja
Inventor
健 西尾
Takeshi Nishio
健 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dexerials Corp
Original Assignee
Dexerials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dexerials Corp filed Critical Dexerials Corp
Priority to JP2013252245A priority Critical patent/JP6251557B2/ja
Publication of JP2015108090A publication Critical patent/JP2015108090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6251557B2 publication Critical patent/JP6251557B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

【課題】低温かつ短時間で硬化が可能で、かつ硬化前の保存安定性が確保できる熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート、並びにそれらに使用可能で安定剤として有用な新規化合物の提供。【解決手段】カチオン硬化成分と、カチオン系硬化剤と、安定剤とを含有し、前記安定剤が、アンモニウム塩であり、前記アンモニウム塩におけるアニオンの共役酸の水中25℃でのpKaが、−1以上である熱硬化性樹脂組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート、並びにそれらに使用可能な新規化合物に関する。
近年、電子部品あるいは電子基板材料のコストダウン化が顕著であり、そのためにより安価な樹脂を材料とした部材設計が進められている。また、ディスプレイ関連材料においては、依然として軽薄短小を求められており、より薄く、より安価な部材の使用が必須となってきている。このため、必然として部材は耐熱性に劣るようになり、それら部材を接合するための接着剤はより低温で硬化できるものを要求されている。
エポキシ樹脂系の熱硬化を低温で行う技術として、カチオン重合を用いることは広く知られている。
例えば、特許文献1には、六フッ化アンチモン、六フッ化リンなどを対アニオンとして使用したスルホニウム塩がエポキシ樹脂のカチオン硬化触媒として有用であることが開示されている。特に六フッ化アンチモンを使用したスルホニウム塩は低温硬化触媒として市販されている。
また、特許文献2には、六フッ化アンチモンと同等の活性を有するテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートアニオンを使用したカチオン硬化触媒が開示されている。
これらのカチオン硬化触媒は低温硬化の活性を有するものの、そのままではエポキシ樹脂と配合した場合の保存安定性は極めて不十分であるという問題がある。
この問題を解決するため、特許文献3には、特定の鉄芳香族化合物塩若しくは特定のオニウム塩を添加する技術が開示されている。また、特許文献4には、特定のホスフィンオキサイド誘導体を添加する技術が開示されている。
しかしながら、これらの技術は保存安定性を改善はするものの、カチオン硬化触媒が有する低温硬化活性を著しく低下させるため、低温硬化との両立としては不十分であるという問題がある。
また、特許文献5〜7には、硬化促進などの目的で、熱硬化性樹脂組成物にアンモニウム塩系化合物を含有しうることが開示されている。
しかしながら、これらの技術でも、低温硬化性と、保存安定性とを両立することはできない。
したがって、低温かつ短時間で硬化が可能で、かつ硬化前の保存安定性が確保できる熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート、並びにそれらに使用可能で安定剤として有用な新規化合物の提供が求められているのが現状である。
特開平2−1470号公報 特開平9−176112号公報 特開平5−5006号公報 特許第3817620号公報 特開2013−91687号公報 特開2011−132416号公報 特開2013−185013号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、低温かつ短時間で硬化が可能で、かつ硬化前の保存安定性が確保できる熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート、並びにそれらに使用可能で安定剤として有用な新規化合物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> カチオン硬化成分と、カチオン系硬化剤と、安定剤とを含有し、
前記安定剤が、アンモニウム塩であり、
前記アンモニウム塩におけるアニオンの共役酸の水中25℃でのpKaが、−1以上であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物である。
<2> アンモニウム塩が、下記一般式(1)及び下記一般式(2)のいずれかで表される化合物である前記<1>に記載の熱硬化性樹脂組成物である。
ただし、前記一般式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のアラルキル基のいずれかを表す。Xは、アニオンを表す。
ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基を表し、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、及び炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。また、それぞれ独立して、RとR、RとR、RとR、及びRとRは、一緒になって芳香環を形成してもよい。Xは、アニオンを表す。
<3> 一般式(1)及び一般式(2)におけるXが、カルボン酸のアニオンである前記<2>に記載の熱硬化性樹脂組成物である。
<4> 一般式(1)及び一般式(2)におけるXが、安息香酸類のアニオン、ナフタレンカルボン酸類のアニオン、ジフェニル酢酸アニオン、トリフルオロ酢酸アニオン、及び2−エチルヘキサン酸アニオンのいずれかである前記<2>から<3>のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物である。
<5> カチオン硬化成分が、エポキシ化合物である前記<1>から<4>のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物である。
<6> カチオン系硬化剤が、下記一般式(3)で表されるスルホニウムボレート錯体である前記<1>から<5>のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物である。
前記一般式(3)中、Yは、スルホニウムカチオンを表し、Zは、ハロゲン原子を表す。
<7> 一般式(3)におけるYが、下記一般式(4)で表されるスルホニウムカチオンである前記<6>に記載の熱硬化性樹脂組成物である。
前記一般式(4)中、R11は、アラルキル基を表し、R12は、分岐していてもよい炭素数1〜4のアルキル基を表し、mは、1〜3の整数である。
<8> 更にフェノキシ樹脂を含有する前記<1>から<7>のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物である。
<9> 前記<1>から<8>のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物を含有することを特徴とする熱硬化性シートである。
<10> 下記一般式(1)及び下記一般式(2)のいずれかで表されることを特徴とする化合物である。
ただし、前記一般式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、無置換のアリール基、及び置換又は無置換のアラルキル基のいずれかを表す。Xは、共役酸の水中25℃でのpKaが−1以上であるアニオンを表す。
ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基を表し、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、及び炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。それぞれ独立して、RとR、RとR、RとR、及びRとRは、一緒になって芳香環を形成してもよい。Xは、共役酸の水中25℃でのpKaが−1以上であるアニオンを表す。
<11> 一般式(1)において、R及びRが、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rが、無置換のアリール基を表し、Rが、置換又は無置換のアラルキル基を表す前記<10>に記載の化合物である。
<12> 一般式(1)及び一般式(2)におけるXが、安息香酸類のアニオン、ナフタレンカルボン酸類のアニオン、ジフェニル酢酸アニオン、トリフルオロ酢酸アニオン、及び2−エチルヘキサン酸アニオンのいずれかである前記<10>から<11>のいずれかに記載の化合物である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、低温かつ短時間で硬化が可能で、かつ硬化前の保存安定性が確保できる熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート、並びにそれらに使用可能で安定剤として有用な新規化合物を提供することができる。
(熱硬化性樹脂組成物)
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、カチオン硬化成分と、カチオン系硬化剤と、安定剤とを少なくとも含有し、好ましくは膜形成樹脂を含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
<カチオン硬化成分>
前記カチオン硬化成分としては、前記カチオン系硬化剤の作用により硬化する成分であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エポキシ化合物、ビニルエーテル化合物、オキセタン化合物、及び環状エーテル化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記エポキシ化合物としては、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ポリグリシジルエーテル、ポリグリシジルエステル、芳香族エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物、ノボラック型エポキシ化合物、グリシジルアミン系エポキシ化合物、グリシジルエステル系エポキシ化合物、ビフェニルジグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレート、ポリグリシジルメタクリレート、グリシジルメタクリレートと前記グリシジルメタクリレートと共重合可能なビニル単量体との共重合体などが挙げられる。
前記脂環式エポキシ樹脂としては、例えば、シクロヘキセンオキシド含有化合物、シクロペンテンオキシド含有化合物などが挙げられる。
前記ビニルエーテル化合物としては、例えば、アルキルビニルエーテル化合物、アルケニルビニルエーテル化合物、アルキニルビニルエーテル化合物、アリールビニルエーテル化合物などが挙げられる。
前記オキセタン化合物としては、オキセタンアルコール、脂肪族オキセタン化合物、芳香族オキセタン化合物などが挙げられる。
前記熱硬化性樹脂組成物における前記カチオン硬化成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記前記熱硬化性樹脂組成物の不揮発分に対して、10質量%〜98質量%が好ましく、20質量%〜90質量%がより好ましく、30質量%〜60質量%が特に好ましい。
<カチオン系硬化剤>
前記カチオン系硬化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、特開平2−1470号公報に記載のスルホニウム塩化合物、特開平9−176112号公報に記載のスルホニウムボレート錯体、特開2008−308596号公報に記載のスルホニウムボレート錯体、特開2008−303167号公報に記載のスルホニウムボレート錯体などが挙げられる。
これらの中でも、低温硬化性に優れる点で、下記一般式(3)で表されるスルホニウムボレート錯体が好ましい。また、六フッ化アンチモン、又はテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートをアニオンに有する化合物がカチオン硬化活性を得られるため好ましい。しかしながら、六フッ化アンチモンアニオンを有する硬化剤は熱硬化時に多量のフッ素イオンを発生させることから、金属部を有する部材の接合に用いる場合、その金属部を腐食させるという問題がある。この点で、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートアニオンを有するスルホニウム塩がより好ましい。
前記一般式(3)中、Yは、スルホニウムカチオンを表し、Zは、ハロゲン原子を表す。
前記ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
前記一般式(3)におけるYとしては、下記一般式(4)で表されるスルホニウムカチオンであることが、原料が入手しやすい点、合成がしやすい点、及び結晶として取り出しやすく常温で安定である点から好ましい。
前記一般式(4)中、R11は、アラルキル基を表し、R12は、分岐していてもよい炭素数1〜4のアルキル基を表し、mは、1〜3の整数である。
前記R11のアラルキル基としては、例えば、炭素数7〜20のアラルキル基などが挙げられる。
前記アラルキル基におけるアリール基としては、例えば、芳香族炭化水素基などが挙げられる。前記芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基などが挙げられる。
前記アラルキル基におけるアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基などが挙げられる。
前記アラルキル基としては、例えば、ベンジル基、o−メチルベンジル基、(1−ナフチル)メチル基、ピリジルメチル基、アントラセニルメチル基などが挙げられる。
これらの中でも、良好な速硬化性及び入手容易性の点で(1−ナフチル)メチル基が好ましい。
前記R12の分岐していてもよい炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。これらの中でも、良好な速硬化性及び入手容易性の点でメチル基が好ましい。
前記R12がメチル基であるとき、前記R11はベンジル基ではないことが好ましい。
スルホニウム残基に結合しているフェニル基の水酸基の個数を表すmは1〜3の整数である。
そのようなフェニル基としては、mが1の場合、4−ヒドロキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3−ヒドロキシフェニル基などが挙げられる。mが2の場合、2,4−ジヒドロキシフェニル基、2,6−ジヒドロキシフェニル基、3,5−ジヒドロキシフェニル基、2,3−ジヒドロキシフェニル基などが挙げられる。mが3の場合、2,4,6−トリヒドロキシフェニル基、2,4,5−トリヒドロキシフェニル基、2,3,4−トリヒドロキシフェニル基などが挙げられる。これらの中でも、良好な速硬化性及び入手容易性の点で4−ヒドロキシフェニル基が好ましい。
前記カチオン系硬化剤としてのスルホニウムボレート錯体としては、例えば、以下のスルホニウムボレート錯体などが挙げられる。
前記一般式(3)で表されるスルホニウムボレート錯体は、例えば、特開2008−303167号公報に記載の製造方法により製造することができる。
前記熱硬化性樹脂組成物における前記カチオン系硬化剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記熱硬化性樹脂組成物の不揮発分に対して、0.5質量%〜20質量%が好ましく、2質量%〜15質量%がより好ましい。
<安定剤>
前記安定剤は、アンモニウム塩である。
前記アンモニウム塩におけるアニオンの共役酸の水中25℃でのpKaは、−1以上である。
前記安定剤は、前記熱硬化性樹脂組成物の保存性を確保し、更に対アニオンの共役酸のpKaが−1以上であることにより、保存性と低温硬化性との両立が可能となる。
前記pKaの上限値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記pKaは、9以下であることが好ましい。
前記pKaが−1以上である共役酸としては、例えば、電気化学便覧第5版(電気化学会編:丸善)のp.102〜p.104、または、以下のURLアドレスより水中におけるpKaデータを参照することができる。
http://www.chem.wisc.edu/areas/organic/index−chem.htm
前記アンモニウム塩は、下記一般式(1)及び下記一般式(2)のいずれかで表される化合物であることが、原料が入手しやすい点、合成がしやすい点、及び結晶として取り出しやすく常温で安定である点から好ましい。
ただし、前記一般式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のアラルキル基のいずれかを表す。Xは、アニオン(共役酸の水中25℃でのpKaが−1以上であるアニオン)を表す。
ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基を表し、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、及び炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。それぞれ独立して、RとR、RとR、RとR、及びRとRは、一緒になって芳香環を形成してもよい。Xは、アニオン(共役酸の水中25℃でのpKaが−1以上であるアニオン)を表す。
前記一般式(1)における前記R〜Rの炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。これらの中でも、メチル基が、熱安定性の点で好ましい。
前記一般式(1)における前記R〜Rの炭素数3〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基などが挙げられる。これらの中でも、シクロヘキシル基が、原料が入手し易い点で好ましい。
前記一般式(1)における前記R〜Rの置換又は無置換のアリール基としては、例えば、無置換の芳香族炭化水素基、置換の芳香族炭化水素基などが挙げられる。前記無置換の芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基などが挙げられる。前記置換の芳香族炭化水素基としては、例えば、置換のフェニル基、置換のナフチル基などが挙げられる。前記置換のフェニル基としては、例えば、アルキル置換のフェニル基などが挙げられる。前記アルキル置換のフェニル基におけるアルキル置換基としては、例えば、炭素数1〜4のアルキル基などが挙げられる。前記炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。
前記一般式(1)における前記R〜Rの置換又は無置換のアラルキル基としては、例えば、炭素数7〜15のアラルキル基などが挙げられる。
前記アラルキル基におけるアリール基としては、例えば、芳香族炭化水素基などが挙げられる。前記芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基などが挙げられる。前記置換基としては、例えば、炭素数1〜4のアルキル基などが挙げられる。前記炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。
前記アラルキル基におけるアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基などが挙げられる。
前記アラルキル基としては、例えば、ベンジル基、o−メチルベンジル基、p−メチルベンジル基、2,5−ジメチルベンジル基、(1−ナフチル)メチル基、フェネチル基などが挙げられる。
前記一般式(1)は、R及びRが、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rが、置換又は無置換のアリール基を表し、Rが、置換又は無置換のアラルキル基を表すことが、結晶物として製造しやすい点、及び合成が簡単である点で好ましい。
また、前記一般式(1)は、R〜Rが、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基を表すことが、安価な原料が使用可能である点で好ましい。
前記一般式(2)における前記Rの炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。これらの中でも、メチル基、エチル基が、原料が入手しやすい点で好ましい。
前記一般式(2)における前記R〜Rの炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。
前記一般式(2)において、RとR、RとR、RとR、及びRとRが形成する芳香環としては、例えば、ベンゼン環などが挙げられる。
前記一般式(1)で表されるアンモニウム塩のカチオンとしては、例えば、下記構造式(1−1)〜(1−4)で表されるカチオンなどが挙げられる。
前記一般式(2)で表されるアンモニウム塩のカチオンとしては、例えば、下記構造式(2−1)〜(2−5)で表されるカチオンなどが挙げられる。
<<一般式(1)及び一般式(2)のX>>
前記一般式(1)及び前記一般式(2)におけるXは、共役酸の水中25℃でのpKaが−1以上であるアニオンである。
前記Xとしては、カルボン酸アニオンが、原料が入手しやすい点、及び合成がしやすい点から好ましい。
前記カルボン酸アニオンとしては、例えば、下記一般式(5)で表されるアニオンなどが挙げられる。
前記一般式(5)中、R21は、炭化水素基を表す。
前記炭化水素基は、ハロゲン原子を有していてもよい。前記ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子などが挙げられる。
前記炭化水素基としては、例えば、環状構造を有する炭化水素基などが挙げられる。
前記環状構造を有する炭化水素基としては、例えば、芳香族を有する炭化水素基、脂環構造を有する炭化水素基などが挙げられる。
前記炭化水素基の炭素数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1〜15が好ましく、6〜13がより好ましい。
前記カルボン酸としては、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、芳香環を有するカルボン酸、脂環構造を有するカルボン酸、アクリル酸、トリフルオロ酢酸などが挙げられる。
前記飽和脂肪酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、2−エチルヘキサン酸などが挙げられる。
前記不飽和脂肪酸としては、例えば、オレイン酸、リノール酸などが挙げられる。
前記脂環構造を有するカルボン酸としては、例えば、1−アダマンタンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸などが挙げられる。
前記芳香環を有するカルボン酸としては、例えば、安息香酸、2−メチルベンゼンカルボン酸、2−フェニルベンゼンカルボン酸、2,6−ジメチルベンゼンカルボン酸、2−ヒドロキシベンゼンカルボン酸等の置換、又は無置換の安息香酸類(置換基を有していてもよい安息香酸);1−ナフタレンカルボン酸、2−ナフタレンカルボン酸、2−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸等のナフタレンカルボン酸類;ナフタレン酢酸、フェニルプロピオン酸、ジフェニル酢酸、トリフェニル酢酸などが挙げられる。
前記カルボン酸アニオンとしては、安息香酸類のアニオン、ナフタレンカルボン酸類のアニオン、ジフェニル酢酸アニオン、トリフルオロ酢酸アニオン、2−エチルヘキサン酸アニオンが、結晶が得られやすい点から好ましい。
前記安定剤としては、例えば、以下の安定剤などが挙げられる。
前記熱硬化性樹脂組成物における前記安定剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記カチオン系硬化剤に対して、1mol%〜10mol%が好ましく、2mol%〜5mol%がより好ましい。前記含有量が1mol%未満であると、安定化の効果を十分発現できない場合がある。前記含有量が、10mol%を超えると、低温での硬化を短時間で行うことが困難になる場合がある。
<膜形成樹脂>
前記膜形成樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリアクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、製膜性、加工性の点からフェノキシ樹脂が特に好ましい。
前記フェノキシ樹脂としては、例えば、2官能フェノール類とエピクロルヒドリンとを反応させ高分子量化したもの、あるいは2官能エポキシ樹脂と2官能フェノール類とを重付加することにより得られる樹脂などが挙げられる。
使用される2官能エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビフェニルジグリシジルエーテル、メチル置換ビフェニルジグリシジルエーテルなどが挙げられる。
また、2官能フェノール類としては、例えば、ハイドロキノン類、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビスフェノールS、ビスフェノールフルオレン、メチル置換ビスフェノールフルオレン、ジヒドロキシビフェニル、メチル置換ジヒドロキシビフェニル等のビスフェノール類などが挙げられる。
前記熱硬化性樹脂組成物における前記膜形成樹脂の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記熱硬化性樹脂組成物の不揮発分に対して、10質量%〜90質量%が好ましく、20質量%〜80質量%がより好ましく、30質量%〜60質量%が特に好ましい。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チキソトロピー剤、充填剤、レベリング剤、酸化防止剤、着色剤、導電性付与剤、接着付与剤などが挙げられる。
(熱硬化性シート)
本発明の前記熱硬化性シートは、本発明の前記熱硬化性樹脂組成物を含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
前記熱硬化性シートは、例えば、基材フィルム(剥離基材)上に前記熱硬化性樹脂組成物からなる熱硬化性接着層が形成されてなるものである。前記基材フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリイミドフィルムなどが挙げられる。
前記熱硬化性シートは、保管性、使用時のハンドリング性などの観点から、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリイミドフィルム等に必要に応じてシリコーン等で剥離処理した基材フィルムに、前記熱硬化性樹脂組成物からなる熱硬化性接着層が10μm〜50μmの平均厚みで形成されていることが好ましい。
前記熱硬化性樹脂組成物、及び前記熱硬化性シートは、電子部品分野に好ましく適用できる。特に、前記熱硬化性シートは、フレキシブルプリント配線板の端子部等と、その裏打ちするためのポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ガラスエポキシ、ステンレス、アルミニウム等の厚み50μm〜2mmの補強用シートとを接着固定するために好ましく適用でき、その適用により、フレキシブルプリント配線板の端子部と補強用シートとが、本発明の熱硬化性シートの基材フィルムを除いた熱硬化性接着層の熱硬化物で接着固定されてなる補強フレキシブルプリント配線板が得られる。
(化合物)
本発明の化合物は、下記一般式(1)及び下記一般式(2)のいずれかで表される。前記化合物は、低温でカチオン硬化する熱硬化性樹脂組成物の保存安定性を向上させる安定剤として有用である。
ただし、前記一般式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、無置換のアリール基、及び置換又は無置換のアラルキル基のいずれかを表す。Xは、共役酸の水中25℃でのpKaが−1以上であるアニオンを表す。
ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基を表し、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、及び炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。それぞれ独立して、RとR、RとR、RとR、及びRとRは、一緒になって芳香環を形成してもよい。Xは、共役酸の水中25℃でのpKaが−1以上であるアニオンを表す。
前記一般式(1)における前記R〜Rの炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。これらの中でも、メチル基が、熱安定性の点で好ましい。
前記一般式(1)における前記R〜Rの炭素数3〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基などが挙げられる。これらの中でも、シクロヘキシル基が、原料が入手し易い点で好ましい。
前記一般式(1)における前記R〜Rの無置換のアリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基などが挙げられる。
前記一般式(1)における前記R〜Rの置換又は無置換のアラルキル基としては、例えば、炭素数7〜15のアラルキル基などが挙げられる。
前記アラルキル基におけるアリール基としては、例えば、芳香族炭化水素基などが挙げられる。前記芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基などが挙げられる。前記置換基としては、例えば、炭素数1〜4のアルキル基などが挙げられる。前記炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。
前記アラルキル基におけるアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基などが挙げられる。
前記アラルキル基としては、例えば、ベンジル基、o−メチルベンジル基、p−メチルベンジル基、2,5−ジメチルベンジル基、(1−ナフチル)メチル基、フェネチル基などが挙げられる。
前記一般式(1)は、R及びRが、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rが、無置換のアリール基を表し、Rが、置換又は無置換のアラルキル基を表すことが、結晶物として製造しやすい点、及び合成が簡単である点で好ましい。
また、前記一般式(1)は、R〜Rが、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基を表すことが、安価な原料が使用可能である点で好ましい。
前記一般式(2)における前記Rの炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。これらの中でも、メチル基、エチル基が、原料が入手し易い点で好ましい。
前記一般式(2)における前記R〜Rの炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。
前記一般式(2)において、RとR、RとR、RとR、及びRとRが形成する芳香環としては、例えば、ベンゼン環などが挙げられる。
前記一般式(1)で表されるアンモニウム塩のカチオンとしては、例えば、下記構造式(1−1)、(1−3)、(1−4)で表されるカチオンなどが挙げられる。
前記一般式(2)で表されるアンモニウム塩のカチオンとしては、例えば、下記構造式(2−1)〜(2−5)で表されるカチオンなどが挙げられる。
<<一般式(1)及び一般式(2)のX>>
前記一般式(1)及び前記一般式(2)におけるXは、共役酸の水中25℃でのpKaが−1以上であるアニオンである。
前記pKaの上限値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記pKaは、9以下であることが好ましい。
前記Xとしては、カルボン酸アニオンが、原料が入手しやすい点、及び合成がしやすい点から好ましい。
前記カルボン酸アニオンとしては、例えば、下記一般式(5)で表されるアニオンなどが挙げられる。
前記一般式(5)中、R21は、炭化水素基を表す。
前記炭化水素基は、ハロゲン原子を有していてもよい。前記ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子などが挙げられる。
前記炭化水素基としては、例えば、環状構造を有する炭化水素基などが挙げられる。
前記環状構造を有する炭化水素基としては、例えば、芳香族を有する炭化水素基、脂環構造を有する炭化水素基などが挙げられる。
前記炭化水素基の炭素数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1〜15が好ましく、6〜13がより好ましい。
前記カルボン酸としては、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、芳香環を有するカルボン酸、脂環構造を有するカルボン酸、アクリル酸、トリフルオロ酢酸などが挙げられる。
前記飽和脂肪酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、2−エチルヘキサン酸などが挙げられる。
前記不飽和脂肪酸としては、例えば、オレイン酸、リノール酸などが挙げられる。
前記脂環構造を有するカルボン酸としては、例えば、1−アダマンタンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸などが挙げられる。
前記芳香環を有するカルボン酸としては、例えば、安息香酸、2−メチルベンゼンカルボン酸、2−フェニルベンゼンカルボン酸、2,6−ジメチルベンゼンカルボン酸、2−ヒドロキシベンゼンカルボン酸等の置換、又は無置換の安息香酸類(置換基を有していてもよい安息香酸);1−ナフタレンカルボン酸、2−ナフタレンカルボン酸、2−ヒドロキシ−1−ナフタレンカルボン酸、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸等のナフタレンカルボン酸類;ナフタレン酢酸、フェニルプロピオン酸、ジフェニル酢酸、トリフェニル酢酸などが挙げられる。
前記カルボン酸アニオンとしては、安息香酸類のアニオン、ナフタレンカルボン酸類のアニオン、ジフェニル酢酸アニオン、トリフルオロ酢酸アニオン、2−エチルヘキサン酸アニオンが、結晶が得られやすい点から好ましい。
前記化合物としては、例えば、以下の安定剤などが挙げられる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(合成例1)
<ジフェニル酢酸銀の合成>
攪拌器、及び温度計を設置した5L三口フラスコに水酸化ナトリウム 10.0g(0.25mol)とメタノール1,000gとを入れて撹拌後、さらにジフェニル酢酸(東京化成工業株式会社製)53.05g(0.25mol)を入れ、室温にて固形分が無くなるまで撹拌した。そこに、別途調製した硝酸銀(和光純薬工業株式会社製)5質量%水溶液849.35g(硝酸銀として0.25mol)をフラスコを遮光状態にしてから室温にて撹拌しながら10分間で滴下した。滴下直後より白色の析出物が生成した。滴下終了後さらに30分間撹拌を行った後、析出物を濾別し、メタノールで洗浄を行った後、24時間減圧乾燥することでジフェニル酢酸銀の白色結晶76.9g(収率96.4%)を得た。
(合成例2)
<1−ナフタレンカルボン酸銀の合成>
合成例1において、ジフェニル酢酸を1−ナフタレンカルボン酸(東京化成工業株式会社製)43.05g(0.25mol)に変えた以外は、実施例1と同様にして、1−ナフタレンカルボン酸銀の白色結晶66.1g(収率94.7%)を得た。
(実施例1)
<アンモニウム塩(安定剤)A1の合成>
撹拌器を設置した100mL三口フラスコにトリメチルフェニルアンモニウムクロリド(東京化成工業株式会社製)3.000g(0.01748mol)、アセトニトリル30g、及びメタノール10gを入れ室温で撹拌し均一溶液とした。フラスコを遮光状態とした後、そこに、合成例1で合成したジフェニル酢酸銀 5.577g(0.01748mol)を添加しさらに1時間撹拌した。撹拌後、遮光下でフィルターリングを行い、析出した塩化銀を除去し、濾液を減圧濃縮して透明粘調液を得た。これをさらに24時間減圧乾燥し、固化させた後、酢酸エチルで洗浄後、ろ過し、再度24時間減圧乾燥することで、下記構造式(A1)で表されるアンモニウム塩(安定剤)A1の白色結晶 5.758g(収率94.8%)を得た。
(実施例2)
<アンモニウム塩(安定剤)A2の合成>
実施例1において、ジフェニル酢酸銀を合成例2で合成した1−ナフタレンカルボン酸銀4.877g(0.01748mol)に変えた以外は、実施例1と同様にして、下記構造式(A2)で表されるアンモニウム塩(安定剤)A2の白色結晶 5.169g(収率96.2%)を得た。
(実施例3)
<アンモニウム塩(安定剤)A3の合成>
実施例1において、ジフェニル酢酸銀を安息香酸銀(メルク社製)4.002g(0.01748mol)に変えた以外は、実施例1と同様にして、下記構造式(A3)で表されるアンモニウム塩(安定剤)A3の白色結晶 3.850g(収率85.6%)を得た。
(実施例4)
<アンモニウム塩(安定剤)A4の合成>
実施例1において、ジフェニル酢酸銀をトリフルオロ酢酸銀(東京化成工業株式会社製)3.860g(0.01748mol)に変えた以外は、実施例1と同様にして、下記構造式(A4)で表されるアンモニウム塩(安定剤)A4の白色結晶 4.060g(収率93.2%)を得た。
(実施例5)
<アンモニウム塩(安定剤)A5の合成>
実施例1において、ジフェニル酢酸銀を2−ヒドロキシ安息香酸銀(サリチル酸銀、和光純薬工業株式会社製)4.283g(0.01748mol)に変えた以外は、実施例1と同様にして、下記構造式(A5)で表されるアンモニウム塩(安定剤)A5の白色結晶 4.419g(収率92.5%)を得た。
(実施例6)
<アンモニウム塩(安定剤)A6の合成>
撹拌器、冷却管、及び温度計を設置した100mL三口フラスコに、N,N−ジメチル−p−トルイジン(東京化成工業株式会社製)5.0g(0.03698mol)、ベンジルクロライド(東京化成工業株式会社製)5.149g(0.04068mol)、及びメタノール30gを入れ、50℃にて5時間撹拌して反応させた。冷却後、減圧によりメタノールを留去することで赤褐色の粘調液状物を得た。これに、酢酸エチル100gを撹拌しながらゆっくり加え、白色結晶を析出させた。減圧濾過によりこの結晶を取り出し、酢酸エチルで洗浄した後、再度、減圧濾過をし、更に24時間減圧乾燥し、N−ベンジル−N,N−ジメチル−4−メチルアニリニウムクロリドの白色結晶 8.249g(収率85.2%)を得た。
次に、撹拌器を設置した100mL三口フラスコに、この白色結晶1.5gとメタノール30gを入れ、室温で撹拌し均一溶液とした。フラスコを遮光状態とした後、そこに合成例1で合成したジフェニル酢酸銀1.829g(0.00573mol)を添加しさらに1時間撹拌した。撹拌後、遮光下でフィルターリングを行い、析出した塩化銀を除去し、濾液を減圧濃縮して透明粘調液を得た。これをさらに24時間減圧乾燥し、固化させた後、酢酸エチルで洗浄後、ろ過し、再度24時間減圧乾燥することで、下記構造式(A6)で表されるアンモニウム塩(安定剤)A6の白色結晶 2.352g(収率93.8%)を得た。
(実施例7)
<アンモニウム塩(安定剤)A7の合成>
撹拌器を設置した100mL三口フラスコに、テトラエチルアンモニウムクロリド(東京化成工業株式会社製)3.0g(0.01811mol)、アセトニトリル30g、及びメタノール10gを入れ室温で撹拌し均一溶液とした。フラスコを遮光状態とした後、そこに合成例1で合成したジフェニル酢酸銀5.778g(0.01811mol)を添加しさらに1時間撹拌した。撹拌後、遮光下でフィルターリングを行い、析出した塩化銀を除去し、濾液を減圧濃縮して透明粘調液を得た。これをさらに24時間減圧乾燥し、固化させた後、酢酸エチルで洗浄後、ろ過し、再度24時間減圧乾燥することで、下記構造式(A7)で表されるアンモニウム塩(安定剤)A7の白色結晶 4.904g(収率79.3%)を得た。
(実施例8)
<アンモニウム塩(安定剤)A8の合成>
撹拌器を設置した100mL三口フラスコに、テトラエチルアンモニウムクロリド(東京化成工業株式会社製)3.0g(0.01811mol)、アセトニトリル30g、及びメタノール10gを入れ室温で撹拌し均一溶液とした。フラスコを遮光状態とした後、そこに2−エチルヘキサン酸銀(和光純薬工業株式会社製)4.546g(0.01811mol)を添加しさらに1時間撹拌した。撹拌後、遮光下でフィルターリングを行い、析出した塩化銀を除去し、濾液を減圧濃縮して透明粘調液を得た。これをさらにへキサンで洗浄後、デカンテーションを行い、再度24時間減圧乾燥することで、下記構造式(A8)で表されるアンモニウム塩(安定剤)A8の透明粘調液 3.734g(収率75.4%)を得た。
(実施例9)
<アンモウニウム塩(安定剤)A9の合成>
撹拌器を設置した100mL三口フラスコに、1−メチルピリジニウムクロリド(東京化成工業株式会社製)3.0g(0.02315mol)、アセトニトリル30g、及びメタノール10gを入れ室温で撹拌し均一溶液とした。フラスコを遮光状態とした後、そこに合成例1で合成したジフェニル酢酸銀7.388g(0.02315mol)を添加しさらに1時間撹拌した。撹拌後、遮光下でフィルターリングを行い、析出した塩化銀を除去し、濾液を減圧濃縮して透明粘調液を得た。これをさらに24時間減圧乾燥し、固化させた後、酢酸エチルで洗浄後、ろ過し、再度24時間減圧乾燥することで、下記構造式(A9)で表されるアンモウニウム塩(安定剤)A9の白色結晶 6.391g(収率90.4%)を得た。
(実施例10)
<アンモウニウム塩(安定剤)A10の合成>
実施例9において、1−メチルピリジニウムクロリドを1−エチルピリジニウムクロリド(東京化成工業株式会社製)3.325g(0.02315mol)に変えた以外は、実施例9と同様にして、下記構造式(A10)で表されるアンモウニウム塩(安定剤)A10の白色結晶6.115g(収率82.7%)を得た。
(比較例1)
<アンモウニウム塩B1の合成>
撹拌器、冷却管、及び温度計を設置した100mL三口フラスコに、N,N−ジメチルアニリン(東京化成工業株式会社製)5.0g(0.04126mol)、及びトルエン20gを入れ、撹拌しながら80℃に昇温した。そこに、硫酸ジメチル(和光純薬工業株式会社製)5.204g(0.04126mol)を滴下し、さらに3時間撹拌した。その後冷却、減圧ろ過し、24時間減圧乾燥することで、下記構造式(B1)で表されるアンモウニウム塩B1の白色結晶 7.071g(収率69.3%)を得た。
(比較例2)
<アンモウニウム塩B3の合成>
撹拌器を設置した100mL三口フラスコに、トリメチルフェニルアンモニウムクロリド(東京化成工業株式会社製)3.0g(0.01748mol)、アセトニトリル30g、及びメタノール10gを入れ室温で撹拌し均一溶液とした。フラスコを遮光状態とした後、そこに過塩素酸銀(和光純薬工業株式会社製)3.623g(0.01748mol)を添加しさらに1時間撹拌した。撹拌後、遮光下でフィルターリングを行い、析出した塩化銀を除去し、濾液を減圧濃縮して透明粘調液を得た。これをさらに24時間減圧乾燥し、固化させた後、酢酸エチルで洗浄後、ろ過し、再度24時間減圧乾燥することで、下記構造式(B3)で表されるアンモウニウム塩B3の白色結晶 3.637g(収率88.3%)を得た。
(比較例3)
<アンモウニウム塩B4の合成>
撹拌器、冷却管、温度計を設置した100mL三口フラスコに、ピリジン 3.0g(0.03793mol)、及びトルエン 20gを入れ、撹拌しながら70℃に昇温した。そこに、硫酸ジメチル(和光純薬工業株式会社製)4.784g(0.03793mol)を滴下し、さらに5時間撹拌した。その後冷却、減圧ろ過し、24時間減圧乾燥することで、下記構造式(B4)で表されるアンモウニウム塩B4の白色結晶 4.850g(収率62.3%)を得た。
(実施例11〜25及び比較例4〜10)
表1−1及び表1−2に示す配合にしたがって熱硬化性樹脂組成物を作製した。
作製した熱硬化性樹脂組成物をシリコーン系離型処理された剥離PET(ポリエチレンテレフタレート)にコーティングし、60℃に設定された熱風循環オーブン中で5分間乾燥することにより、平均厚み15μmの熱硬化性シートを作製した。
また、構造式(1A)〜(A10)、(B1)〜(B4)で表される化合物のアニオンの共役酸の水中25℃でのpKaを表2に示した。
表1−1及び表1−2におけるフェノキシ樹脂の配合は、溶剤分を除いた配合量であり、単位は、質量部である。エポキシ樹脂及びカチオン系硬化剤の配合の単位は、質量部である。安定剤及び構造式(B1)〜(B4)の配合は、カチオン系硬化剤に対するmol%である。
なお、表1における各材料は、以下のとおりである。
YP70:新日鐵住金化学株式会社製、ビスフェノールA/ビスフェノールF共重合型フェノキシ樹脂
FX−316:新日鐵住金化学株式会社製、ビスF型フェノキシ樹脂
YL980:三菱化学株式会社製、ビスAタイプエポキシ樹脂
YL983U:三菱化学株式会社製、ビスFタイプエポキシ樹脂
なお、配合する際、YP70及びFX−316は、メチルエチルケトンの45質量%固形分溶液を用いた。YL980及びYL983Uは、原液を用いた。構造式(1a)で表される化合物は、メチルエチルケトンの30質量%固形分溶液を用いた。また、構造式(1A)〜(A10)、(B1)〜(B4)で表される化合物は、メタノールに溶解し1質量%固形分としたものを用いた。
(実施例11〜25及び比較例4〜10の熱硬化性シートの低温硬化性及び保存安定性評価)
作製した実施例11〜25及び比較例4〜10の熱硬化性シート(平均厚み15μm)の初期の低温硬化性及び保存安定性を、エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製の示差走査熱量測定装置DSC6200により評価した。
保存安定性は25℃/65%Rhの暗所環境下にて2週間放置前後のDSCにおける発熱量変化から減少率を算出することで評価した。
当業界で良く知られているように、示差走査熱量測定による発熱挙動はエポキシ樹脂の硬化反応挙動を反映している。よってその結果による硬化開始温度及び硬化終了温度がより低いほど、その組成物が低温硬化性を有すると言える。
本発明では、硬化開始温度としてDSCチャートにおけるトータル発熱の2%に到達する温度、及び硬化終了温度はDSCチャートにおけるトータル発熱の95%に到達する温度を指標として低温硬化性を評価した。いずれも、より低温である方が低温硬化活性を有することになる。
また、放置前後の発熱量の変化量は放置中での反応進行量を反映する。放置前後で発熱量の変化が少ないほど保存安定性が高いと言える。エポキシ樹脂を用いた場合、具体的には放置前後の発熱量の変化量をトータル発熱の5%以下に抑えることで熱硬化性シートとしての機能は維持できる。
<測定条件>
昇温速度 10℃/min
ガス 100ml/min
サンプル重量 約10mg
結果を表3−1及び表3−2に示した。
(実施例11〜25及び比較例4〜10の短時間硬化性の評価)
作製した実施例11〜25及び比較例4〜10の熱硬化性シート(平均厚み15μm)の短時間硬化性を以下の方法により確認した。
<短時間硬化性の評価>
各熱硬化性シート1.5mgをエスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製の示差走査熱量測定装置DSC6200用の直径5mmのアルミ容器に入れ、クランプカバーをして、評価用サンプルを作製した。本サンプルをヒーター板に各々5秒間押し付けた後、示差走査熱量測定を行い、その発熱量と押し付ける前の発熱量から反応率を算出した。ヒーター板の温度は120℃及び130℃とした。
<測定条件>
昇温速度 10℃/min
ガス 100ml/min
サンプル重量 約1.5mg
結果を表4−1及び表4−2に示した。
表3−1、表3−2、表4−1、及び表4−2の結果より、実施例11〜25の熱硬化性樹脂組成物及び熱硬化性シートは、本発明の安定剤を添加をしていない比較例10に対し、放置前後の発熱減少率が十分抑えられており、保存安定性が図れているといえる。
さらに、実施例11〜20、及び比較例4〜7の結果より、本発明の安定剤を用いた本発明の熱硬化性樹脂組成物及び熱硬化性シートは、比較例(構造式(B1)〜(B4))の熱硬化性樹脂組成物及び熱硬化性シートに対し、放置前後の発熱減少率が抑えられており、保存安定性が優れているといえる。また、硬化開始及び硬化終了のいずれの温度も本発明の安定剤を添加したものが、より低温であることもわかる。さらに、短時間硬化性の評価においては、本発明の安定剤を添加したものが反応率が高いこともわかる。
また、実施例11、21〜23、比較例4、8、9の結果より、本発明の熱硬化性樹脂組成物及び熱硬化性シートは、本発明の安定剤の添加量を変えても保存性と低温短時間硬化性とにおいて両立が図れるのに対し、比較例の熱硬化性樹脂組成物及び熱硬化性シートは両立が困難であることがわかる。
また、本発明の安定剤及び比較化合物のアニオンの共役酸のpKa値より、pKaが−1以上で本発明の効果が得られることがわかる。
以上のことより、本発明の有用性が証明された。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、低温かつ短時間で硬化が可能で、かつ硬化前の保存安定性が確保できるため、電子部品を接合する接着剤として、好適に用いることができる。

Claims (12)

  1. カチオン硬化成分と、カチオン系硬化剤と、安定剤とを含有し、
    前記安定剤が、アンモニウム塩であり、
    前記アンモニウム塩におけるアニオンの共役酸の水中25℃でのpKaが、−1以上であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
  2. アンモニウム塩が、下記一般式(1)及び下記一般式(2)のいずれかで表される化合物である請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
    ただし、前記一般式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のアラルキル基のいずれかを表す。Xは、アニオンを表す。
    ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基を表し、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、及び炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。また、それぞれ独立して、RとR、RとR、RとR、及びRとRは、一緒になって芳香環を形成してもよい。Xは、アニオンを表す。
  3. 一般式(1)及び一般式(2)におけるXが、カルボン酸のアニオンである請求項2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  4. 一般式(1)及び一般式(2)におけるXが、安息香酸類のアニオン、ナフタレンカルボン酸類のアニオン、ジフェニル酢酸アニオン、トリフルオロ酢酸アニオン、及び2−エチルヘキサン酸アニオンのいずれかである請求項2から3のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  5. カチオン硬化成分が、エポキシ化合物である請求項1から4のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  6. カチオン系硬化剤が、下記一般式(3)で表されるスルホニウムボレート錯体である請求項1から5のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
    前記一般式(3)中、Yは、スルホニウムカチオンを表し、Zは、ハロゲン原子を表す。
  7. 一般式(3)におけるYが、下記一般式(4)で表されるスルホニウムカチオンである請求項6に記載の熱硬化性樹脂組成物。
    前記一般式(4)中、R11は、アラルキル基を表し、R12は、分岐していてもよい炭素数1〜4のアルキル基を表し、mは、1〜3の整数である。
  8. 更にフェノキシ樹脂を含有する請求項1から7のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物を含有することを特徴とする熱硬化性シート。
  10. 下記一般式(1)及び下記一般式(2)のいずれかで表されることを特徴とする化合物。
    ただし、前記一般式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、無置換のアリール基、及び置換又は無置換のアラルキル基のいずれかを表す。Xは、共役酸の水中25℃でのpKaが−1以上であるアニオンを表す。
    ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基を表し、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、及び炭素数1〜4のアルキル基のいずれかを表す。それぞれ独立して、RとR、RとR、RとR、及びRとRは、一緒になって芳香環を形成してもよい。Xは、共役酸の水中25℃でのpKaが−1以上であるアニオンを表す。
  11. 一般式(1)において、R及びRが、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rが、無置換のアリール基を表し、Rが、置換又は無置換のアラルキル基を表す請求項10に記載の化合物。
  12. 一般式(1)及び一般式(2)におけるXが、安息香酸類のアニオン、ナフタレンカルボン酸類のアニオン、ジフェニル酢酸アニオン、トリフルオロ酢酸アニオン、及び2−エチルヘキサン酸アニオンのいずれかである請求項10から11のいずれかに記載の化合物。
JP2013252245A 2013-12-05 2013-12-05 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート Active JP6251557B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013252245A JP6251557B2 (ja) 2013-12-05 2013-12-05 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013252245A JP6251557B2 (ja) 2013-12-05 2013-12-05 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015108090A true JP2015108090A (ja) 2015-06-11
JP6251557B2 JP6251557B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=53438691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013252245A Active JP6251557B2 (ja) 2013-12-05 2013-12-05 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6251557B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015209492A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 旭化成イーマテリアルズ株式会社 液状硬化剤、硬化性樹脂組成物、ファイン化学品及び組成物
JP2016166306A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 デクセリアルズ株式会社 熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート
JP2016172813A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 デクセリアルズ株式会社 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート
WO2018066257A1 (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 株式会社Moresco 接着剤組成物およびこれを含有する接着剤層、支持接合体、およびこの支持接合体を備えるガスバリア性評価装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11310698A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Dainippon Ink & Chem Inc 硬化性組成物および塗料
JP2000256534A (ja) * 1999-03-08 2000-09-19 Dainippon Ink & Chem Inc 硬化性組成物および積層塗膜形成方法
JP2008174709A (ja) * 2006-12-21 2008-07-31 Koei Chem Co Ltd 帯電防止剤及びそれを含有してなる帯電防止性樹脂組成物
WO2008152843A1 (ja) * 2007-06-15 2008-12-18 Sony Chemical & Information Device Corporation エポキシ系樹脂組成物
JP2012532963A (ja) * 2009-07-10 2012-12-20 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 電気用積層板組成物における使用のためのコア/シェルゴム
JP2013117003A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Toray Ind Inc 成形材料、炭素繊維強化複合材料および成形材料の製造方法
JP2015052048A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 旭化成イーマテリアルズ株式会社 カチオン重合性組成物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11310698A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Dainippon Ink & Chem Inc 硬化性組成物および塗料
JP2000256534A (ja) * 1999-03-08 2000-09-19 Dainippon Ink & Chem Inc 硬化性組成物および積層塗膜形成方法
JP2008174709A (ja) * 2006-12-21 2008-07-31 Koei Chem Co Ltd 帯電防止剤及びそれを含有してなる帯電防止性樹脂組成物
WO2008152843A1 (ja) * 2007-06-15 2008-12-18 Sony Chemical & Information Device Corporation エポキシ系樹脂組成物
JP2012532963A (ja) * 2009-07-10 2012-12-20 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 電気用積層板組成物における使用のためのコア/シェルゴム
JP2013117003A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Toray Ind Inc 成形材料、炭素繊維強化複合材料および成形材料の製造方法
JP2015052048A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 旭化成イーマテリアルズ株式会社 カチオン重合性組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015209492A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 旭化成イーマテリアルズ株式会社 液状硬化剤、硬化性樹脂組成物、ファイン化学品及び組成物
JP2016166306A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 デクセリアルズ株式会社 熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート
JP2016172813A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 デクセリアルズ株式会社 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート
WO2018066257A1 (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 株式会社Moresco 接着剤組成物およびこれを含有する接着剤層、支持接合体、およびこの支持接合体を備えるガスバリア性評価装置
JPWO2018066257A1 (ja) * 2016-10-07 2019-06-24 株式会社Moresco 接着剤組成物およびこれを含有する接着剤層、支持接合体、およびこの支持接合体を備えるガスバリア性評価装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6251557B2 (ja) 2017-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6251557B2 (ja) 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート
TWI473831B (zh) Liquid hardened epoxy resin composition and a binder containing the same
JP5190665B2 (ja) エポキシ系樹脂組成物
KR101222214B1 (ko) 신규한 술포늄 보레이트 착체
JP6442333B2 (ja) 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート
TW201037008A (en) Inclusion complex, curing agent, cure accelerator, epoxy resin composition, and epoxy resin composition for encapsulation of semiconductor
JP6166988B2 (ja) 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート
JP2019052273A (ja) 部分エステル化エポキシ樹脂の製造方法
TWI668244B (zh) 高溶解性改性環氧樹脂組成物
JP4961458B2 (ja) ヒドラジド化合物及びその製造方法、並びにそれを用いた硬化剤、樹脂組成物及び硬化体
JP6025800B2 (ja) 新規イミダゾール系化合物
JP2014185115A (ja) 新規な包接化合物
JP6285164B2 (ja) 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート
JP6397784B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート
JP2007091702A (ja) スルホニウム化合物および重合組成物
JPS58131953A (ja) 新規なヒドラジド及びその化合物からなるエポキシ樹脂用潜在性硬化剤
JP2011140458A (ja) ポリグリシジルエーテルの製造方法
JPWO2016117295A1 (ja) 包接化合物の製造方法
JP6442271B2 (ja) 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート
JP6865606B2 (ja) 熱潜在性重合開始剤
JP5727316B2 (ja) スルホニウム化合物の製造方法、並びにスルホニウムボレート錯体の製造方法
JP4893088B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物
JP7163078B2 (ja) トリアリールホウ素化合物を含む組成物
TW201206894A (en) Diepoxy compound, process for preparation thereof, and compositions that contain the diepoxy compound
JP2017052759A (ja) オニウム化合物の製造方法、及び硬化性樹脂組成物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170321

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170516

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171017

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6251557

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250