JP2016172813A - 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート - Google Patents
化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016172813A JP2016172813A JP2015053291A JP2015053291A JP2016172813A JP 2016172813 A JP2016172813 A JP 2016172813A JP 2015053291 A JP2015053291 A JP 2015053291A JP 2015053291 A JP2015053291 A JP 2015053291A JP 2016172813 A JP2016172813 A JP 2016172813A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- group
- general formula
- resin composition
- thermosetting resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 *C(C[N+](*)(*)C(C=C1)=CC=C*1C(*)=O)=C Chemical compound *C(C[N+](*)(*)C(C=C1)=CC=C*1C(*)=O)=C 0.000 description 1
Landscapes
- Epoxy Resins (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
Description
エポキシ樹脂系の熱硬化を低温で行う技術として、カチオン重合を用いることは広く知られている。
また、特許文献2には、六フッ化アンチモンと同等の活性を有するテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートアニオンを使用したカチオン硬化触媒が開示されている。
これらのカチオン硬化触媒は低温硬化の活性を有するものの、そのままではエポキシ樹脂と配合した場合の保存安定性は極めて不十分であるという問題がある。
この点において、カチオン解離を別な方法で促す技術として、ラジカルにより酸発生させる技術が開示されている。例えば、非特許文献1には以下の構造によるラジカルを開始種としたオニウム塩解離及びシクロヘキセンオキシド(CHO)の重合方法について記載されている。かかる技術では、確かにラジカル種を併用することによりオキシラン化合物の重合促進効果が得られるようである。
しかし、かかる技術では、低温硬化活性が充分とはいえず、改良の余地があった。
また、オニウム塩系熱カチオン重合触媒の保存安定性を解決するため、例えば、特許文献6には、特定の鉄芳香族化合物塩若しくは特定のオニウム塩を添加する技術が開示されている。かかる技術を用いると保存安定性は改善するものの、低温硬化活性を著しく低下させる量が必要となるため、低温硬化性との両立は不十分である。
したがって、低温かつ短時間で硬化が可能で、かつ硬化前の保存安定性が確保できる熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シートの提供が求められているのが現状である。
また、別途、ラジカル重合性化合物を重合させるために有機ホウ素化合物を用いる技術がいくつか開示されている(例えば特許文献7あるいは特許文献8)。これらは、アクリル樹脂のようなラジカル重合性化合物を重合させるための技術として用いられており、カチオン重合性化合物の重合に用いられている例は無い。また、本発明の本文中に記載のようなカチオン重合を用いた熱硬化性樹脂組成物の保存安定性を向上させる効果については何ら記載がない。
<1> 下記一般式(1)で表されることを特徴とする化合物である。
<2> カチオン硬化成分と、前記<1>に記載の前記一般式(1)で表される化合物と、ラジカル発生剤とを含有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物である。
<3> 前記一般式(1)のZが、SbF6、B(C6F5)4、及びC(CF3SO2)3のいずれかである前記<2>に記載の熱硬化性樹脂組成物である。
<4> さらに、下記一般式(2)の化合物を含有することを特徴とする前記<2>から<3>のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物である。
<5> 前記ラジカル発生剤が、有機過酸化物である前記<2>から<4>のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物である。
<6> 前記カチオン硬化成分が、脂環式エポキシ、オキセタン化合物、及びビニルエーテル化合物の少なくともいずれかを含有する前記<2>から<5>のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物である。
<7> 更にフェノキシ樹脂を含有する前記<2>から<6>のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物である。
<8> 前記<2>から<7>のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物を含有することを特徴とする熱硬化性シートである。
本発明の下記一般式(1)の化合物について説明する。下記一般式(1)化合物は、低温でカチオン硬化する熱硬化性樹脂組成物の保存安定性を向上させるカチオン系硬化触媒として有用である。
前記R3のアルキル基としては、例えば炭素数1〜4のアルキル基が挙げられ、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基等が挙げられる。
前記R3のアルコキシカルボニル基としては、例えば炭素数1〜8のアルコキシカルボニル基が挙げられ、具体的には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基等が挙げられる。
前記R3のアリールオキシカルボニル基としては、例えば置換、無置換のフェノキシカルボニル基、トリロキシカルボニル基、キシリロキシカルボニル基、ナフトキシカルボニル基等が挙げられ、置換基としては、例えばヒドロキシル基、アルコキシ基、カルボキシル基等が挙げられる。
前記Yのアルコキシ基としては、例えば炭素数1〜20のアルコキシ基が挙げられる。アルコキシ基の炭化水素部は前記アルキル基記載と同様である。その中で、原料入手の観点で好ましくはメトキシ基、エトキシ基、2−メチルブトキシ基、3−ブチルブトキシ基である。
前記Yの置換、無置換のアリール基としては、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等が挙げられ、置換基としては、例えばヒドロキシル基、アルコキシ基、カルボキシル基等が挙げられる。
前記Yの置換、無置換のアリールオキシ基としては、たとえば、フェノキシ基、1−ナフトキシ基、2−ナフトキシ等が挙げられ、置換基としては、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、カルボキシル基等が挙げられる。
前記R8のアルキル基としては、炭素数1〜10のアルキル基が挙げられ、特に炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基が好ましい。具体的には、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基が挙げられる。
この中で、より低温硬化性が得られる点で、SbF6 −、B(C6F5)4 −、及びC(CF3SO2)3 −が好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、カチオン硬化成分と、カチオン系硬化触媒として作用する上記一般式(1)で表される特定の構造の化合物と、ラジカル発生剤とを少なくとも含有する。
好ましくは、下記一般式(2)で表される化合物や膜形成樹脂を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
上記要件を満たす、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、低温短時間硬化性及び保存安定性の両方に優れたものとなる。
そこで、本発明者は、種々の実験を行い、熱硬化性樹脂組成物の含有成分について研究を重ねた結果、特定の化合物と熱によりラジカルを発生するラジカル発生剤とを組み合わせて含有させ、カチオン系硬化触媒としての特定の化合物を活性化させることにより、保存安定性を確保しつつ、かつ低温短時間硬化性に優れた熱硬化樹脂組成物が得られることを見出した。
本発明の化合物が非特許文献1記載の化合物に対して低温短時間硬化性が優れる理由は明らかではないが、ラジカル発生剤から発生したラジカルが本発明の化合物に付加した後に生成するアミンのカチオンラジカルの生成速度が非特許文献1記載の構造のものよりも高く、その後のプロトン放出を迅速に行っている結果、より低温でカチオン硬化が進行するものと考えている。
前記カチオン硬化成分としては、カチオン系硬化触媒としての特定の化合物の作用により硬化する成分であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エポキシ化合物、ビニルエーテル化合物、オキセタン化合物、及び環状エーテル化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記熱硬化性樹脂組成物に含有される一般式(1)で表される化合物は、前述したとおりである。
前記熱硬化性樹脂組成物における前記一般式(1)で表される化合物の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記熱硬化性樹脂組成物の不揮発分に対して、0.5質量%〜20質量%が好ましく、2質量%〜15質量%がより好ましい。
前記ラジカル発生剤としては、熱によりラジカルを発生するものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アゾ系化合物、有機及び無機過酸化物などが挙げられる。これらの中でも、保存安定性が得やすい点で、有機過酸化物が好ましい。
前記有機過酸化物としては、例えば、ジアシルパーオキサイド、パーオキシジカーボネート、パーオキシエステル、パーオキシケタール、ジアルキルパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、シリルパーオキサイドが挙げられる。これらのうち、低温活性が得やすい点で、ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル、パーオキシジカーボネート、パーオキシケタールが好ましい。
また、これら熱によりラジカルを発生する化合物は複数を併用して用いることができる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物には、下記一般式(2)の化合物を含有することが好ましい場合がある。
特に、反応活性の高い脂環式エポキシ、オキセタン化合物、及びビニルエーテル化合物のいずれかを含むカチオン硬化成分を含む熱硬化性樹脂組成物に含有させると、下記一般式(2)の化合物は有効な保存性良化剤として作用する。
前記炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−ブチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられ、置換基を有してもよいベンジル基としては、ベンジル基、p−シアノベンジル基、p−ニトロベンジル基、p−メチルベンジル基、p−t−ブチルベンジル基等が挙げられる。
前記一般式(2)の化合物の少なくとも2つは置換又は無置換のアリール基であるが、アリール基の数が少なくなるとその構造自体の安定性が得られなくなる傾向があり、3つおよび4つが置換又は無置換のアリール基であることが好ましい。
これらのうち、熱硬化性樹脂組成物への溶解性あるいは相溶性を考慮すると、オニウムカチオンが好ましい。
本発明の特異性として、通常はカチオン硬化時にカチオントラップ作用を有する化合物を含有させることはカチオン硬化の遅延を招くのであるが、本発明の前記一般式(1)の化合物と前記一般式(2)の化合物の組み合わせでは、硬化遅延が起こりにくいことが判明した。この理由は明らかではないが、本発明の前記一般式(1)の化合物のラジカル解離時に生成するカチオンラジカルに、前記一般式(2)の化合物のボレートアニオンが電子供与する結果、ボレートアニオンが分解し、カチオントラップ能力を失い、カチオン硬化の遅延がなくなるものと考えている。
本発明の熱硬化性樹脂組成物では、必要に応じて膜形成樹脂を含有することができる。膜形成樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリアクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、製膜性、加工性の点からフェノキシ樹脂が特に好ましい。
使用される2官能エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビフェニルジグリシジルエーテル、メチル置換ビフェニルジグリシジルエーテルなどが挙げられる。
また、2官能フェノール類としては、例えば、ハイドロキノン類、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビスフェノールS、ビスフェノールフルオレン、メチル置換ビスフェノールフルオレン、ジヒドロキシビフェニル、メチル置換ジヒドロキシビフェニル等のビスフェノール類などが挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チキソトロピー剤、充填剤、レベリング剤、酸化防止剤、重合禁止剤、光安定剤、着色剤、導電性付与剤、接着付与剤などが挙げられる。
特に、重合禁止剤、あるいは酸化防止剤を含有することは、本発明の熱硬化性樹脂組成物の保存中のラジカルトラップとして機能し、保存安定性を向上させる場合があり好ましい。
フェノール系重合禁止剤の例としては、ハイドロキノン、2−t−ブチルハイドロキノン、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,3−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェノール、p−メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、4−アリル−2−メトキシフェノール、4−t−ブチルカテコール、4,4’チオビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−アミルヒドロキノン、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−〔β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト〕メタン、ビス〔3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、1,3,5−トリス(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)−2−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)トリオン、α−トコフェノール等が挙げられる。
スピントラップ剤の例としては、ジフェニルピクリルヒドラジルラジカル、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシラジカル、1,1,3,3−テトラメチルイソインドール−2−オキシラジカル等が挙げられる。
これらのうち、酸性環境でも機能するという観点でフェノール系重合禁止剤が好ましい。
上記重合禁止剤あるいは酸化防止剤の熱硬化性樹脂組成物への含有量としては、前記一般式(1)の化合物に対して、0.1mol%から3mol%が好ましい。
本発明の前記熱硬化性シートは、本発明の前記熱硬化性樹脂組成物を含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
前記熱硬化性シートは、保管性、使用時のハンドリング性などの観点から、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリイミドフィルム等に必要に応じてシリコーン等で剥離処理した基材フィルムに、前記熱硬化性樹脂組成物からなる熱硬化性接着層が5μm〜50μmの平均厚みで形成されていることが好ましい。
金属を接着する接着シートとして使用される場合、組成中にシランカップリング剤を含有することが好ましい。シランカップリング剤の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばエポキシ系シランカップリング剤、アクリル系シランカップリング剤、チオール系シランカップリング剤、アミン系シランカップリング剤などが挙げられる。
導電性を付与する接着シートとして使用される場合、組成中に導電性粒子を含有することが好ましい。導電粒子の種類は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば金、銀、銅、スズ、ニッケル等の金属粒子、金属酸化物あるいはシリカ等の無機粒子に金属メッキあるいは蒸着等により金属を被覆した粒子、樹脂粒子に金属メッキあるいは蒸着等により金属を被覆した粒子などが挙げられる。粒子の形状も特に制限はなく、球状、針状、不定形、細かい突起を有する形状等が挙げられる。
<化合物p−1の合成>
攪拌器、温度計を設置した200mL三口フラスコに4−ジメチルアミノアセトフェノン5.00g(0.0368mol)、2−(ブロモメチル)アクリル酸エチル8.52g(0.0441mol)、アセトニトリル25gを入れ、フラスコを遮光状態にして攪拌をしながらp−トルエンスルホン酸銀10.27g(0.0368mol)をアセトニトリル25gに溶解したものを室温にてゆっくり添加した。その後、さらに遮光下で室温24時間撹拌し反応させた。反応終了後、濾過により析出した臭化銀を除去し、溶液を減圧によりアセトニトリルを留去することで結晶を析出させた。この結晶を酢酸エチルで洗浄し、減圧濾過により結晶を取り出し、24時間減圧乾燥することで下記構造式(p−1)で表される化合物p−1の白色結晶12.93gを得た。
<化合物p−2の合成>
合成例p−1において、4−ジメチルアミノアセトフェノンを4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチル7.11g(0.0368mol)とした以外は、合成例p−1と同様にして下記構造式(p−2)で表される化合物p−2の白色結晶13.29gを得た。
<化合物p−3の合成>
合成例p−1において、4−ジメチルアミノアセトフェノンを4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル10.21g(0.0368mol)とした以外は、合成例p−1と同様にして下記構造式(p−3)で表される化合物p−3の白色結晶13.44gを得た。
<化合物p−4の合成>
合成例p−1において、4−ジメチルアミノアセトフェノンを4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチル7.11g(0.0368mol)とし、さらに、2−(ブロモメチル)アクリル酸エチルを3−ブロモ−2−メチル−1−プロペン5.95g(0.0441mol)とした以外は、合成例p−1と同様にして下記構造式(p−4)で表される化合物p−4の白色結晶12.20gを得た。
<化合物p−5の合成>
合成例p−1において、4−ジメチルアミノアセトフェノンを4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチル7.11g(0.0368mol)とし、さらに、2−(ブロモメチル)アクリル酸エチルをアリルブロミド5.34g(0.0441mol)とした以外は、合成例p−1と同様にして下記構造式(p−5)で表される化合物p−5の白色結晶10.89gを得た。
<化合物p−6の合成>
合成例p−1において、4−ジメチルアミノアセトフェノンをN,N−ジメチルアニリン4.46g(0.0368mol)とした以外は、合成例p−1と同様にして下記構造式(p−6)で表される化合物p−6の白色結晶12.39gを得た。
<化合物p−7の合成>
合成例p−1において、4−ジメチルアミノアセトフェノンをN,N−ジメチルアニリン4.46g(0.0368mol)とし、さらに、2−(ブロモメチル)アクリル酸エチルを3−ブロモ−2−メチル−1−プロペン5.95g(0.0441mol)とした以外は、合成例p−1と同様にして下記構造式(p−7)で表される化合物p−7の白色結晶9.72gを得た。
<化合物p−8の合成>
合成例p−1において、4−ジメチルアミノアセトフェノンをN,N−ジメチルアニリン4.46g(0.0368mol)とし、さらに、2−(ブロモメチル)アクリル酸エチルをアリルブロミド5.34g(0.0441mol)とした以外は、合成例p−1と同様にして下記構造式(p−8)で表される化合物p−8の白色結晶8.71gを得た。
<一般式(1)化合物1−Aの合成>
攪拌器を設置した500mL三口フラスコに合成例p−1で合成した化合物(p−1)3g(0.00670mol)と純水100gを入れ、室温で撹拌し溶解させた。そこに、攪拌しながらテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートナトリウムの3質量%水溶液156.79g(0.00670mol)をゆっくり添加し、白色結晶を析出させた。さらに2時間、室温にて攪拌を行い、その後減圧濾過にて結晶を取り出し、純水にて洗浄を行った後、24時間減圧乾燥することで、構造式(1−A)で表される一般式(1)化合物1−Aの白色結晶6.21g(収率97.0%)を得た。
<<1H−NMR分析>>
測定装置:Varian製 Mercury plus300
溶媒:アセトン
[結果(δ値)]
1.15(3H、t、(a))、2.64(3H、s、(b))、3.98(6H、s、(c))、4.03(2H、q、(d))、5.00(2H,s、(e))、6.14&6.71(1H、s、(f))、8.15〜8.24(4H、m、(g)、(h))
測定装置:ACQUITY ULPCシステム WATERS社
[結果]
276(ESCI+)(アンモニウムカチオン)
679(ESCI−)(ボレートアニオン)
<<IR分析>>
[結果(cm−1)]
3064、2996、2967、2908、1695、1644、1513、1459、1270、1081、973、900、775、755、682、661
<一般式(1)化合物2−Aの合成>
実施例1において、化合物p−1を化合物p−2 3.2g(0.00670mol)に代えた以外は、実施例1と同様にして、構造式(2−A)で表される一般式(1)化合物2−Aの白色結晶6.29g(収率95.3%)を得た。
<<1H−NMR分析>>
溶媒:アセトン
[結果(δ値)]
1.16(3H、t、(a))、1.37(3H、t、(b))、3.99(6H、s、(c))、4.04(2H、q、(d))、4.39(2H、q、(e))、5.01(2H、s、(f))、6.15&6.72(1H、s、(g))、8.15〜8.25(4H、m、(h)、(i))
[結果]
306(ESCI+)(アンモニウムカチオン)
679(ESCI−)(ボレートアニオン)
<<IR分析>>
[結果(cm−1)]
3064、3000、2906、1772、1697、1644、1513、1459、1371、1288、1081、973、902、769、755、698、682、661
<一般式(1)化合物3−Aの合成>
実施例1において、化合物p−1を化合物p−3 3.76g(0.00670mol)に代えた以外は、実施例1と同様にして、構造式(3−A)で表される一般式(1)化合物3−Aの白色結晶7.06g(収率98.5%)を得た。
<<1H−NMR分析>>
溶媒:アセトン
[結果(δ値)]
0.84〜0.97(6H、m、(b)、(c))、1.15(3H、t、(a))、1.19〜1.51(8H、m、(d)、(e)、(f)、(g))、1.71〜1.79(1H、m、(h))、3.99(6H、s、(i))、4.03(2H、q、(j))、4.30(2H、q、(k))、5.01(2H、s、(l))、6.17&6.71(2H、s、(m))、8.16〜8.25(4H、m、(n)、(o))
[結果]
390(ESCI+)(アンモニウムカチオン)
679(ESCI−)(ボレートアニオン)
<<IR分析>>
[結果(cm−1)]
3122、2965、1710,1643、1513、1454、1274、1081、971、854,773,684,661
<一般式(1)化合物4−Aの合成>
実施例1において、化合物p−1を化合物p−4 2.81g(0.00670mol)に代えた以外は、実施例1と同様にして、構造式(4−A)で表される一般式(1)化合物4−Aの白色結晶5.98g(収率96.3%)を得た。
<<1H−NMR分析>>
溶媒:DMSO
[結果(δ値)]
1.27(3H、s、(a))、1.32(3H、t、(b))、3.62(6H、s、(c))、4.34(2H、q、(d))、4.52(2H、s、(e))、5.12&5.30(1H、s、(f))、8.09〜8.17(4H、m、(g)、(h))
[結果]
248(ESCI+)(アンモニウムカチオン)
679(ESCI−)(ボレートアニオン)
<<IR分析>>
[結果(cm−1)]
3126、2991、1712、1644、1511、1455、1276、1081、971、769、755、684、661
<一般式(1)化合物5−Aの合成>
実施例1において、化合物p−1を化合物p−5 2.72g(0.00670mol)に代えた以外は、実施例1と同様にして、構造式(5−A)で表される一般式(1)化合物5−Aの白色結晶5.75g(収率93.9%)を得た。
<<1H−NMR分析>>
溶媒:DMSO
[結果(δ値)]
1.32(3H、t、(a))、3.60(6H、s、(b))、4.34(2H、q、(c))、4.55(2H、d、(d))、5.42〜5.48(2H、m、(e))、5.57〜5.70(1H、m、(f))8.03〜8.16(4H、m、(g)、(h))
[結果]
234(ESCI+)(アンモニウムカチオン)
679(ESCI−)(ボレートアニオン)
<<IR分析>>
[結果(cm−1)]
3124、2998、1714、1643、1608、1513、1455、1419、1371、1276、1199、1083、1016、973、889、854、769、755、698、684、661
<一般式(1)化合物2−Bの合成>
実施例1において、化合物p−1を化合物p−2 3.2g(0.00670mol)に代え、さらに、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートナトリウムの3質量%水溶液をヘキサフルオロアンチモン酸ナトリウム3質量%水溶液57.80g(0.00670mol)に代えた以外は、実施例1と同様にして、構造式(2−B)で表される一般式(1)化合物2−Bの白色結晶2.74g(収率87.1%)を得た。
<<1H−NMR分析>>
溶媒:アセトン
[結果(δ値)]
1.16(3H、t、(a))、1.38(3H、t、(b))、4.00(6H、s、(c))、4.04(2H、q、(d))、4.40(2H、q、(e))、5.01(2H、s、(f))、6.16&6.73(1H、s、(g))、8.16〜8.26(4H、m、(h)、(i))
[結果]
306(ESCI+)(アンモニウムカチオン)
235(ESCI−)(アンチモナートアニオン)
<一般式(1)化合物4−Bの合成>
実施例1において、化合物p−1を化合物p−4 2.81g(0.00670mol)に代え、さらにテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートナトリウムの3質量%水溶液をヘキサフルオロアンチモン酸ナトリウム3質量%水溶液57.80g(0.00670mol)に代えた以外は、実施例1と同様にして、構造式(4−B)で表される一般式(1)化合物4−Bの白色結晶2.37g(収率85.9%)を得た。
<<1H−NMR分析>>
溶媒:DMSO
[結果(δ値)]
1.27(3H、s、(a))、1.31(3H、t、(b))、3.62(6H、s、(c))、4.34(2H、q、(d))、4.53(2H、s、(e))、5.12&5.30(1H、s、(f))、8.09〜8.18(4H、m、(g)、(h))
[結果]
248(ESCI+)(アンモニウムカチオン)
235(ESCI−)(アンチモナートアニオン)
<比較化合物6−Aの合成>
実施例1において、化合物p−1を化合物p−6 2.72g(0.00670mol)に代えた以外は、実施例1と同様にして、構造式(6−A)で表される比較化合物6−Aの白色結晶5.95g(収率97.3%)を得た。
<比較化合物7−Aの合成>
実施例1において、化合物p−1を化合物p−7 2.33g(0.00670mol)に代えた以外は、実施例1と同様にして、構造式(7−A)で表される比較化合物7−Aの白色結晶5.39g(収率94.1%)を得た。
<比較化合物8−Aの合成>
実施例1において、化合物p−1を化合物p−8 2.23g(0.00670mol)に代えた以外は、実施例1と同様にして、構造式(8−A)で表される比較化合物8−Aの白色結晶5.46g(収率96.8%)を得た。
<比較化合物6−Bの合成>
実施例1において、化合物p−1を化合物p−6 2.72g(0.00670mol)に代え、さらに、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートナトリウムの3質量%水溶液をヘキサフルオロアンチモン酸ナトリウム3質量%水溶液57.80g(0.00670mol)に代えた以外は、実施例1と同様にして、構造式(6−B)で表される比較化合物6−Bの白色結晶2.76g(収率87.5%)を得た。
<一般式(2)化合物101の合成>
攪拌器を設置した200mL三口フラスコにトリメチルアニリニウムクロライド1g(0.00583mol)と純水20gを入れ、室温で撹拌し溶解させた。そこに、攪拌しながらn−ブチルトリフェニルボレートリチウムの3質量%水溶液59.5g(0.00583mol)をゆっくり添加し、白色結晶を析出させた。さらに4時間、室温にて攪拌を行い、その後減圧濾過にて結晶を取り出し、純水にて洗浄を行った後、24時間減圧乾燥することで、構造式(101)で表される一般式(2)化合物101の白色結晶2.09g(収率82.3%)を得た。
<一般式(2)化合物102の合成>
一般式(2)化合物の合成例1において、トリメチルアニリニウムクロライドを1−メチルピリジニウムクロライド0.755g(0.00583mol)に代えた以外は、一般式(2)化合物の合成例1と同様にして、構造式(102)で表される一般式(2)化合物102の白色結晶2.16g(収率77.8%)を得た。
<一般式(2)化合物103の合成>
一般式(2)化合物の合成例1において、トリメチルアニリニウムクロライドをジフェニルヨードニウムクロライド1.85g(0.00583mol)に代えた以外は、一般式(2)化合物の合成例1と同様にして、構造式(103)で表される一般式(2)化合物103の白色結晶3.06g(収率90.5%)を得た。
<一般式(2)化合物104の合成>
一般式(2)化合物の合成例1において、トリメチルアニリニウムクロライドをトリフェニルスルホニウムブロミド2.00g(0.00583mol)に代えた以外は、一般式(2)化合物の合成例1と同様にして、構造式(104)で表される一般式(2)化合物104の白色結晶3.07g(収率93.5%)を得た。
東京化成工業株式会社製 テトラフェニルホスホニウム=テトラフェニルボレートを用意した。
東京化成工業株式会社製 テトラフェニルホスホニウム=テトラp-トリルボレートを用意した。
表1−1から表1−10に示す配合にしたがって熱硬化性樹脂組成物を作製した。
作製した熱硬化性樹脂組成物をシリコーン系離型処理された剥離PET(ポリエチレンテレフタレート)にコーティングし、60℃に設定された熱風循環オーブン中で5分間乾燥することにより、平均厚み15μmの熱硬化性シートを作製した。
なお、表1−1から表1−10における各材料は、以下のとおりである。
YP−70:新日鐵住金化学株式会社製、ビスフェノールA/ビスフェノールF共重合型フェノキシ樹脂
FX−316:新日鐵住金化学株式会社製、ビスフェノールF型フェノキシ樹脂
YL980:三菱化学株式会社製、ビスフェノールAタイプエポキシ樹脂
YL983U:三菱化学株式会社製、ビスフェノールFタイプエポキシ樹脂
CEL2021P:ダイセル化学工業株式会社製 脂環式エポキシ
OXT−121:東亞合成株式会社製 キシリレンビスオキセタン
パーロイルL:日油株式会社製、ジラウロイルパーオキサイド
パーヘキサHC:日油株式会社製 1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン
AO−80:株式会社ADEKA製 商品名:アデカスタブAO−80(セミヒンダー
ド型酸化防止剤)
P3B:昭和電工株式会社製、テトラブチルアンモニウム=n―ブチルトリフェニルボレート
BP3B:昭和電工株式会社製、テトラブチルアンモニウム=n―ブチルトリス−tert−ブチルフェニルボレート
N3B:昭和電工株式会社製、テトラブチルアンモニウム=n―ブチルトリナフチルボレート
作製した実施例8〜74及び比較例1〜36の熱硬化性シート(平均厚み15μm)の低温短時間硬化性及び保存安定性を、エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製の示差走査熱量測定装置DSC6200を用いて評価した。
各熱硬化性シート1.5mgをDSC6200用の直径5mmのアルミ容器に入れ、クランプカバーをして、評価用サンプルを作製した。本サンプルをヒーター板に各々5秒間押し付けた後、示差走査熱量測定を行い、その発熱量と押し付ける前の発熱量から反応率を算出した。ヒーター板の温度は120℃及び130℃とした。
示差走査熱量測定による発熱挙動はエポキシ樹脂の硬化反応挙動を反映していることが当業界ではよく知られている。よって、ヒーター板による加熱前後の発熱量の比率は熱硬化性シート中のエポキシ樹脂の反応率を反映していると言える。
実用的な観点では、低温短時間硬化性としては、130℃で65%を超えていることが目安となる。
結果を表2−1から表2−10に示す。
−測定条件−
昇温速度 10℃/min(25℃〜300℃)
N2ガス 100mL/min
サンプル重量 約1.5mg
保存安定性は、25℃/65%Rhの暗所環境下にて1週間放置前後の示差走査熱量測定における発熱量変化から減少率を算出することで評価した。先に記載した通り、示差走査熱量測定による発熱挙動はエポキシ樹脂の硬化反応挙動を反映しているので、放置前後の発熱量の変化量は放置中でのエポキシの反応進行量を反映する。放置前後で発熱量の変化が少ないほど保存安定性が高いと言える。実用的な観点では、具体的には、10%以下の減少に抑えることで熱硬化性シートとしての機能は維持できる。保存安定性の評価結果を表2−1〜表2−10に示す。
−測定条件−
昇温速度 10℃/min(25℃〜300℃)
N2ガス 100mL/min
サンプル重量 約5mg
一般式(1)以外の比較化合物を使用した比較例1〜4及び比較例20〜23は、低温硬化性が劣っていた。また、本発明の一般式(1)の化合物はラジカル発生剤を含有することで顕著に低温短時間硬化性が発現する(比較例5〜11と実施例8〜14参照)が、比較化合物を使用したものはラジカル発生剤を含有させても低温短時間硬化性が顕著に発現しない(比較例1〜4と比較例12〜15参照)ことがわかる。
従って、低温硬化性と保存安定性の両立を図るうえで、本発明の一般式(1)で表される特定の構造を有する化合物、及びラジカル発生剤を含有させることが有効であることがわかった。
また、本発明の一般式(1)で表される特定の構造を有する化合物、及びラジカル発生剤を含有したものは低温硬化性および保存性が優れる(実施例8〜14および29〜35)が、さらに一般式(2)の化合物を含有することで低温短時間硬化性を維持しつつ保存安定性を向上させることがわかる(実施例22〜28および36〜71および74)。
一方、一般式(1)以外の比較化合物と一般式(2)の化合物を使用した比較例16〜19及び比較例24〜36は低温硬化性が劣っていた。
また、実施例51と実施例72および73の比較より、重合禁止剤の含有は保存安定性を向上させる好ましい態様であることもわかる。
以上より、低温硬化性と保存安定性の両立、特により優れた保存安定性を確保するうえで、本発明の一般式(1)で表される特定の構造を有する化合物及びラジカル発生剤に対し、さらに一般式(2)の化合物を含有させることは有効であった。
Claims (8)
- 下記一般式(1)で表されることを特徴とする化合物。
- カチオン硬化成分と、請求項1に記載の前記一般式(1)で表される化合物と、ラジカル発生剤とを含有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
- 前記一般式(1)のZが、SbF6、B(C6F5)4、及びC(CF3SO2)3のいずれかである請求項2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
- さらに、下記一般式(2)の化合物を含有することを特徴とする請求項2から3のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 前記ラジカル発生剤が、有機過酸化物である請求項2から4のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 前記カチオン硬化成分が、脂環式エポキシ、オキセタン化合物、及びビニルエーテル化合物の少なくともいずれかを含有する請求項2から5のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 更にフェノキシ樹脂を含有する請求項2から6のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 請求項2から7のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物を含有することを特徴とする熱硬化性シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015053291A JP6442333B2 (ja) | 2015-03-17 | 2015-03-17 | 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015053291A JP6442333B2 (ja) | 2015-03-17 | 2015-03-17 | 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016172813A true JP2016172813A (ja) | 2016-09-29 |
JP6442333B2 JP6442333B2 (ja) | 2018-12-19 |
Family
ID=57008828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015053291A Active JP6442333B2 (ja) | 2015-03-17 | 2015-03-17 | 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6442333B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017214472A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 日立化成株式会社 | 接着剤組成物及びフィルム状接着剤組成物 |
WO2021117604A1 (ja) * | 2019-12-13 | 2021-06-17 | デクセリアルズ株式会社 | 接着剤組成物、接着フィルム及び接続構造体 |
WO2021193576A1 (en) * | 2020-03-23 | 2021-09-30 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Dual-curable adhesive composition |
JP2023014078A (ja) * | 2016-05-31 | 2023-01-26 | 株式会社レゾナック | 接着剤組成物 |
JP2023017871A (ja) * | 2016-05-31 | 2023-02-07 | 株式会社レゾナック | 接着剤組成物及びフィルム状接着剤組成物 |
JP7481011B2 (ja) | 2021-01-04 | 2024-05-10 | 協立化学産業株式会社 | 熱カチオン重合性樹脂組成物 |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58500858A (ja) * | 1981-06-05 | 1983-05-26 | ゼネラル エレクトリツク カンパニイ | エポキシ成形配合物 |
JPH021470A (ja) * | 1988-03-03 | 1990-01-05 | Sanshin Chem Ind Co Ltd | スルホニウム化合物およびその製造方法 |
JPH055006A (ja) * | 1990-11-16 | 1993-01-14 | Nippon Kayaku Co Ltd | カチオン重合性有機材料組成物および当該組成物の安定化法 |
JPH09176112A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-08 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 感エネルギー線酸発生剤、感エネルギー線酸発生剤組成物および硬化性組成物 |
WO2009057600A1 (ja) * | 2007-11-01 | 2009-05-07 | Adeka Corporation | 塩化合物、カチオン重合開始剤およびカチオン重合性組成物 |
JP2011132416A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Nagase Chemtex Corp | 熱硬化性樹脂組成物及び有機無機複合樹脂 |
CN102504055A (zh) * | 2011-11-11 | 2012-06-20 | 江西科技师范学院 | 一种水性反应性的二苯甲酮类光引发剂及其合成方法 |
JP2013091687A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd | 特定のポリグリセリン構造を有するエポキシ樹脂、及び該化合物を含有するエポキシ樹脂組成物 |
JP2013185013A (ja) * | 2012-03-06 | 2013-09-19 | Daicel Corp | 脂環式エポキシ基含有重合体、硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
JP2015108090A (ja) * | 2013-12-05 | 2015-06-11 | デクセリアルズ株式会社 | 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート |
WO2015083585A1 (ja) * | 2013-12-05 | 2015-06-11 | デクセリアルズ株式会社 | 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート |
-
2015
- 2015-03-17 JP JP2015053291A patent/JP6442333B2/ja active Active
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58500858A (ja) * | 1981-06-05 | 1983-05-26 | ゼネラル エレクトリツク カンパニイ | エポキシ成形配合物 |
JPH021470A (ja) * | 1988-03-03 | 1990-01-05 | Sanshin Chem Ind Co Ltd | スルホニウム化合物およびその製造方法 |
JPH055006A (ja) * | 1990-11-16 | 1993-01-14 | Nippon Kayaku Co Ltd | カチオン重合性有機材料組成物および当該組成物の安定化法 |
JPH09176112A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-08 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 感エネルギー線酸発生剤、感エネルギー線酸発生剤組成物および硬化性組成物 |
WO2009057600A1 (ja) * | 2007-11-01 | 2009-05-07 | Adeka Corporation | 塩化合物、カチオン重合開始剤およびカチオン重合性組成物 |
JP2011132416A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Nagase Chemtex Corp | 熱硬化性樹脂組成物及び有機無機複合樹脂 |
JP2013091687A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd | 特定のポリグリセリン構造を有するエポキシ樹脂、及び該化合物を含有するエポキシ樹脂組成物 |
CN102504055A (zh) * | 2011-11-11 | 2012-06-20 | 江西科技师范学院 | 一种水性反应性的二苯甲酮类光引发剂及其合成方法 |
JP2013185013A (ja) * | 2012-03-06 | 2013-09-19 | Daicel Corp | 脂環式エポキシ基含有重合体、硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
JP2015108090A (ja) * | 2013-12-05 | 2015-06-11 | デクセリアルズ株式会社 | 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート |
WO2015083585A1 (ja) * | 2013-12-05 | 2015-06-11 | デクセリアルズ株式会社 | 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
ONEN A. ET AL.: "Synthesis of a novel addition-fragmentation agent based on Michler's ketone and its use as photo-ini", POLYMER, vol. (2001) Vol.42(16), p.6681-6685, JPN6018033248, ISSN: 0003867460 * |
YURTERI S. ET AL.: "Benzophenone based addition fragmentation agent for photoinitiated cationic polymerization", EUROPEAN POLYMER JOURNAL, vol. (2002) Vol.38(9), p.1845-1850, JPN6018033245, ISSN: 0003867459 * |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7173250B2 (ja) | 2016-05-31 | 2022-11-16 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 接着剤組成物及びフィルム状接着剤組成物 |
JP2021185256A (ja) * | 2016-05-31 | 2021-12-09 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 接着剤組成物及びフィルム状接着剤組成物 |
JP7013638B2 (ja) | 2016-05-31 | 2022-02-01 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 接着剤組成物及びフィルム状接着剤組成物 |
JP2017214472A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 日立化成株式会社 | 接着剤組成物及びフィルム状接着剤組成物 |
JP2023014078A (ja) * | 2016-05-31 | 2023-01-26 | 株式会社レゾナック | 接着剤組成物 |
JP2023017871A (ja) * | 2016-05-31 | 2023-02-07 | 株式会社レゾナック | 接着剤組成物及びフィルム状接着剤組成物 |
JP7226636B2 (ja) | 2016-05-31 | 2023-02-21 | 株式会社レゾナック | 接着剤組成物及びフィルム状接着剤組成物 |
JP7302724B2 (ja) | 2016-05-31 | 2023-07-04 | 株式会社レゾナック | 接着剤組成物 |
WO2021117604A1 (ja) * | 2019-12-13 | 2021-06-17 | デクセリアルズ株式会社 | 接着剤組成物、接着フィルム及び接続構造体 |
CN114729252A (zh) * | 2019-12-13 | 2022-07-08 | 迪睿合株式会社 | 粘接剂组合物、粘接膜和连接结构体 |
JP7462408B2 (ja) | 2019-12-13 | 2024-04-05 | デクセリアルズ株式会社 | 接着剤組成物、接着フィルム及び接続構造体 |
WO2021193576A1 (en) * | 2020-03-23 | 2021-09-30 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Dual-curable adhesive composition |
JP7481011B2 (ja) | 2021-01-04 | 2024-05-10 | 協立化学産業株式会社 | 熱カチオン重合性樹脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6442333B2 (ja) | 2018-12-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6442333B2 (ja) | 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート | |
KR102585184B1 (ko) | 경화성 에폭시/티올 수지 조성물을 포함하는 (메트)아크릴레이트 매트릭스를 포함하는 접착제 필름, 테이프 및 방법 | |
TWI568762B (zh) | An esterified epoxy resin, a method for producing the same, and a hardening composition containing the same | |
TW201430041A (zh) | 環氧樹脂硬化劑 | |
JP2011122100A5 (ja) | ||
CN108137789B (zh) | 用于柔性基底的可固化粘合剂组合物 | |
KR101716915B1 (ko) | 염기 및 라디칼 발생제, 및 그것을 이용한 조성물 및 그의 경화 방법 | |
JP2008179701A (ja) | 潜在性硬化剤 | |
JP6251557B2 (ja) | 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート | |
JP6397784B2 (ja) | 熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート | |
JP2017002246A (ja) | エポキシ化合物、部分エステル化エポキシ化合物及びそれらを含む硬化性組成物 | |
TW201809021A (zh) | 硬化性組成物、硬化物之製造方法及其硬化物 | |
JP2014185115A (ja) | 新規な包接化合物 | |
JP6166988B2 (ja) | 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート | |
JP2007091702A (ja) | スルホニウム化合物および重合組成物 | |
KR102239537B1 (ko) | 화합물, 열경화성 수지 조성물 및 열경화성 시트 | |
JP6165409B2 (ja) | 両末端にポリグリシジルブロックを有するアクリル樹脂及びその製造方法、それを用いた樹脂組成物 | |
JP2015505891A (ja) | ヒドロキシエステル樹脂 | |
JP6865606B2 (ja) | 熱潜在性重合開始剤 | |
JP6442271B2 (ja) | 化合物、熱硬化性樹脂組成物、及び熱硬化性シート | |
JP6726053B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物及びその硬化物 | |
JP2012153605A (ja) | アダマンタン化合物及びその製造方法 | |
JP2003105060A (ja) | 制振性を有する熱硬化性樹脂組成物およびそれを用いた接着剤 | |
JP2015157936A (ja) | フルオレン骨格を有するエポキシ化合物及びその製造方法 | |
JP2016026264A (ja) | 両末端にポリグリシジルブロックを有するアクリル樹脂及びその製造方法、それを用いた樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171211 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180813 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180828 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181012 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181126 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6442333 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |