JP6025800B2 - 新規イミダゾール系化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばアニオン硬化性化合物用硬化剤として有用な新規イミダゾール系化合物に関するものである。
エポキシ化合物やエピスルフィド化合物などのアニオン硬化性化合物を硬化させるための硬化剤として、イミダゾール系化合物からなるアニオン硬化性化合物用硬化剤(以下、イミダゾール系硬化剤とも言う。)が利用されている。しかし、液状のイミダゾール系硬化剤は、一液型硬化剤として使用した場合に、顕著に保存安定性が低いという問題がある。
イミダゾール系硬化剤の保存安定性の改良策として、エポキシ−イミダゾールアダクトタイプの硬化剤を利用することが知られている(例えば、特許文献1を参照)。しかし、この硬化剤は、常温において粉末状であるため、「煩雑な混合作業を要する」、「分散安定性に問題がある」、「基材の細部に硬化剤が行き届かず、硬化不良を起こす」といった問題があった。
一方、硬化性と保存安定性を両立させたアニオン発生型硬化剤として、水分により硬化活性種として一級アミンが発生するケチミンタイプの潜在性硬化剤が知られている(例えば、特許文献2を参照)。しかし、この硬化剤に潜在性を持たせるメカニズムでは一級アミンしか発生させることができず、一級アミンを持たないイミダゾール系硬化剤にはこのメカニズムを応用することができない。また、この硬化剤は硬化時にアウトガスが発生してしまうという問題もある。
したがって、一液型硬化剤として使用した場合においても優れた保存安定性と良好な硬化性を有する硬化剤として有用な新規イミダゾール系化合物の開発が望まれていた。
特開2000−1526号公報 特開2002−249544号公報
本発明の目的は、例えば、一液型硬化剤として使用した場合においても優れた保存安定性と良好な硬化性を有し、更には、取り扱いが簡便な硬化剤として有用な新規イミダゾール系化合物を提供することにある。
本発明者らは、鋭意工夫の結果、イミダゾール骨格の1位が所定の保護基で保護された新規イミダゾール系化合物が上記課題を解決することを見出した。
本発明のイミダゾール系化合物は、イミダゾール骨格の1位の結合が熱で容易に切断される構造とするため、熱により二重結合を形成しやすい基を保護基としてイミダゾール骨格の1位の窒素原子に結合させるという技術思想に基づいて設計したものである。
具体的には、本発明のイミダゾール系化合物の保護基は、イミダゾール骨格の1位から延びるエチル基に2つの電子求引性基を有する構造を持ち、常圧条件下、50℃未満では脱離し難く、50℃以上において脱離する機能を有する。
すなわち、本発明は、下記一般式(I)で示されるイミダゾール系化合物を提供するものである。
Figure 0006025800
〔式中、R1及びR2はそれぞれ独立して炭素数4〜20のアルキル基であり、
R3〜R5はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜17のアルキル基又は炭素数6〜17のアリール基である。
ただし、R1及びR2がいずれもブチル基であり、R3〜R5がいずれも水素原子である化合物を除く。〕
本発明のイミダゾール系化合物は、例えば、エポキシ化合物やエピスルフィド化合物などの熱硬化性化合物を硬化させるための硬化剤や硬化触媒、とりわけエポキシ樹脂やエピスルフィド樹脂などの熱硬化性樹脂を硬化させるための硬化剤や硬化触媒、ウレタン硬化触媒、ウレタン発泡用触媒、有機反応触媒、ポリマー反応触媒、医薬中間体、農薬中間体、防錆剤などとして有用である。本発明のイミダゾール系化合物を硬化剤や硬化触媒として用いた場合、本発明のイミダゾール系化合物は良好な硬化性を有する上、従来のイミダゾール系硬化剤や硬化触媒に比べ、保存安定性が高いので、一液型硬化剤として使用した場合においても保存安定性を向上させることが可能となる。更に、本発明のイミダゾール系化合物は、常態において通常、液体であるものが多く、溶解作業が不要であり、均一混合性にも優れるので、取り扱いが簡便である。
図1は、合成例1により得られた、2−イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)の1H−NMRスペクトルである。 図2は、合成例2により得られた、2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの1H−NMRスペクトルである。 図3は、合成例3により得られた、2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトルである。 図4は、合成例4により得られた、2−(2−ウンデシルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトルである。 図5は、合成例5により得られた、2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトルである。 図6は、合成例6により得られた、2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)の1H−NMRスペクトルである。 図7は、合成例7により得られた、2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの1H−NMRスペクトルである。 図8は、合成例8により得られた、2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトルである。 図9は、合成例9により得られた、2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの1H−NMRスペクトルである。 図10は、合成例10により得られた、2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトルである。 図11は、合成例11により得られた、2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)の1H−NMRスペクトルである。 図12は、合成例12により得られた、2−(4−メチル−2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの1H−NMRスペクトルである。 図13は、合成例13により得られた、2−(2−メチル−4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトルである。 図14は、合成例14により得られた、2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの1H−NMRスペクトルである。 図15は、合成例15により得られた、2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトルである。 図16は、合成例16により得られた、2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトルである。
以下、本発明を詳細に説明するが、これらは望ましい実施態様の一例を示すものである。
本発明のイミダゾール系化合物は、下記一般式(I)で示されるイミダゾール系化合物である。
Figure 0006025800
式中、R1及びR2はそれぞれ独立して炭素数4〜20のアルキル基である。
R1及びR2における炭素数4〜20のアルキル基は、鎖状又は分岐状のアルキル基であり、例えば、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、デシル基、2−イソプロピル−5−メチルヘキシル基、ウンデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基などが挙げられる。アルキル基の炭素数としては、好ましくは炭素数4〜18、更に好ましくは4〜15である。
上記アルキル基は置換基を有するものであってもよく、置換基としては、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アルコキシ基、エステル基、アルキルカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、グリシジルオキシ基、オキセタニルメチルオキシ基、アミノ基、スルファニル基、アリール基、ヘテロアリール基等が挙げられる。
なお、R1及びR2は、原料が入手し易い点、合成が容易かつ安価にできる点から、炭素数が同じアルキル基であることが好ましい。
R3〜R5はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜17のアルキル基又は炭素数6〜17のアリール基である。
R3〜R5における炭素数1〜17のアルキル基は、鎖状又は分岐状のアルキル基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、デシル基、ウンデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘプタデシル基などが挙げられる。アルキル基の炭素数としては、好ましくは炭素数1〜16、更に好ましくは1〜15である。
R3〜R5における炭素数6〜17のアリール基としては、例えば、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシリル基、2,5−キシリル基、2,6−キシリル基、3,4−キシリル基、3,5−キシリル基、2,4,6−メシチル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2,3−ジメトキシフェニル基、2、4−ジメトキシフェニル基、2,5−ジメトキシフェニル基、2,6−ジメトキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、2,3,4−トリメトキシフェニル基、2,4,5−トリメトキシフェニル基、2,4,6−トリメトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3−ヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、2−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル基、2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル基、2−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル基、2,3−ジヒドロキシフェニル基、2,4−ジヒドロキシフェニル基、2,5−ジヒドロキシフェニル基、3,4−ジヒドロキシフェニル基、3−フェノキシフェニル基、4−フェノキシフェニル基、4−t−ブチルフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−ジエチルアミノフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2−ブロモフェニル基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、ナフチル基、1−ヒドロキシナフチル基、2−ヒドロキシナフチル基、1−ブロモナフチル基、アントラセニル基等が挙げられる。アリール基の炭素数としては、好ましくは炭素数6〜16、更に好ましくは6〜15である
記炭素数1〜17のアルキル基、及び炭素数6〜17のアリール基は置換基を有するものであってもよく、置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基、水酸基、アルコキシ基、アミノ基、スルファニル基、アリール基、ヘテロアリール基等が挙げられる。
本発明のイミダゾール系化合物は、上記一般式(I)においてR1及びR2がいずれもブチル基であり、R3〜R5がいずれも水素原子である化合物が除かれる。
本発明のイミダゾール系化合物の具体的な化合物としては、例えば、2−イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)、2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)、2−(4−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)、2−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)、2−(2−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)、2−(2−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)、2−(3−メトキシフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)、2−(2−フルオロフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)、2−(3−フルオロフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)、2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)、2−(4−メチル−2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(2−ウンデシルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(4−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(2−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(2−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(3−メトキシフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(2−フルオロフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(3−フルオロフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(2−メチル−4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチル、2−(4−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチル、2−(2−ヒドロキシフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ジブチル、2−(2−ヒドロキシー3−メトキシフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ジブチル、2−(2−ヒドロキシー5−メトキシフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ジブチル、2−(3−メトキシフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ジブチル、2−(2−フルオロフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ジブチル、2−(3−フルオロフェニル)イミダゾール−1−イルこはく酸ジブチル、2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチル、2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチル、2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチル、2−(4−メチル−2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルなどが挙げられる。
本発明のイミダゾール系化合物については、公知の合成条件に準じて製造することができる。
本発明のイミダゾール系化合物は、例えば、エポキシ化合物やエピスルフィド化合物などの熱硬化性化合物を硬化させるための硬化剤や硬化触媒、とりわけエポキシ樹脂やエピスルフィド樹脂などの熱硬化性樹脂を硬化させるための硬化剤や硬化触媒、ウレタン硬化触媒、ウレタン発泡用触媒、有機反応触媒、ポリマー反応触媒、医薬中間体、農薬中間体、防錆剤などとして有用である。
例示的に、本発明のイミダゾール系化合物をアニオン硬化性化合物用硬化剤として利用する場合について説明する。硬化対象であるアニオン硬化性化合物としては、例えば、エポキシ化合物又はエピスルフィド化合物が挙げられる。
なお、本発明において、アニオン硬化性化合物用硬化剤とは、硬化剤として働くもののみならず硬化促進剤(硬化助剤)として働くものも概念として含めるものである。
エポキシ化合物は、平均して一分子内に2個以上のエポキシ基を有するものである。代表的なエポキシ化合物としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールE、ビスフェノールAD、ビスフェノールS、テトラメチルビスフェノールA、テトラメチルビスフェノールF、テトラメチルビスフェノールAD、テトラメチルビスフェノールS、テトラブロモビスフェノールA等のビスフェノール類をグリシジル化したビスフェノール型エポキシ樹脂、ビフェノール、ジヒドロキシナフタレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン等のその他の2価フェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、4,4−(1−(4−(1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル)フェニル)エチリデン)ビスフェノール等のトリスフェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂、p−アミノフェノール等のアミノフェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン等のテトラキスフェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂、フェノールノボラック、クレゾールノボラック、ビスフェノールAノボラック、臭素化フェノールノボラック、臭素化ビスフェノールAノボラック等をグリシジル化したノボラック型エポキシ樹脂、グリセリンやポリエチレングリコール等の多価アルコールをグリシジル化した脂肪族エーテル型エポキシ樹脂、p−オキシ安息香酸、β−オキシナフトエ酸等のヒドロキシカルボン酸をグリシジル化したエーテルエステル型エポキシ樹脂、フタル酸、テレフタル酸のようなポリカルボン酸をグリシジル化したエステル型エポキシ樹脂、4,4−ジアミノジフェニルメタンやm−アミノフェノール等のアミン化合物のグリシジル化物やトリグリシジルイソシアヌレート等のアミン型エポキシ樹脂、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等の脂環式エポキサイド等が挙げられる。これらエポキシ化合物の1種または2種以上を混合したものを用いることができる。
また、エピスルフィド化合物は、単官能エピスルフィド化合物、または一分子内に平均して2個以上のエピスルフィド基を有するものである。代表的なエピスルフィド化合物としては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールE、ビスフェノールAD、ビスフェノールS、テトラメチルビスフェノールA、テトラメチルビスフェノールF、テトラメチルビスフェノールAD、テトラメチルビスフェノールS、テトラブロモビスフェノールA等のビスフェノール類をチオグリシジル化したビスフェノール型エピスルフィド樹脂、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールE、ビスフェノールAD、ビスフェノールS、テトラメチルビスフェノールA、テトラメチルビスフェノールF、テトラメチルビスフェノールAD、テトラメチルビスフェノールS、テトラブロモビスフェノールA等のビスフェノール類の核水添化物をチオグリシジル化した水素化ビスフェノール型エピスルフィド樹脂、ビフェノール、ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシアントラセン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン等のその他の2価フェノール類をチオグリシジル化したエピスルフィド樹脂、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、4,4−(1−(4−(1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル)フェニル)エチリデン)ビスフェノール等のトリスフェノール類をチオグリシジル化したエピスルフィド樹脂、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン等のテトラキスフェノール類をチオグリシジル化したエピスルフィド樹脂、フェノールノボラック、クレゾールノボラック、ビスフェノールAノボラック、臭素化フェノールノボラック、臭素化ビスフェノールAノボラック等をチオグリシジル化したノボラック型エピスルフィド樹脂、グリセリンやポリエチレングリコール等の多価アルコールをチオグリシジル化した脂肪族エーテル型エピスルフィド樹脂、p−オキシ安息香酸、β−オキシナフトエ酸等のヒドロキシカルボン酸をチオグリシジル化したエーテルエステル型エピスルフィド樹脂、フタル酸、テレフタル酸のようなポリカルボン酸をチオグリシジル化したエステル型エピスルフィド樹脂、4,4−ジアミノジフェニルメタンやm−アミノフェノール等のアミン化合物のチオグリシジル化物やトリグリシジルイソシアヌレート等のアミン型エピスルフィド樹脂、ジエチレントリアミンやトリエチレンテトラミン等のポリアルキレンポリアミンとアジピン酸等のジカルボン酸とのポリアミドポリアミンのチオグリシジル化物、3,4−エピチオシクロヘキシルメチル−3’,4’−エピチオシクロヘキサンカルボキシレート、ビス−(3,4−エピチオシクロヘキシル)アジペート、1,2−エピチオ−4−ビニルシクロヘキサン等の脂環式エピスルフィド、オルガノポリシロキサンとエピスルフィド樹脂やフェノールノボラック型エピスルフィド樹脂との反応で得られるシリコーン変性エピスルフィド樹脂、チオグリシジルメタクリレートや3,4−エピチオシクロヘキシルメチルメタクリレート、プロピレンスルフィド、シクロヘキサンスルフィド等のエピスルフィド化合物及びその重合体、ビス(2,3−エピチオプロピル)スルフィドやビス(2,3−エピチオプロピルチオ)エタン、ビス(5,6−エピチオ−3−チオヘキサン)スルフィド等のエピスルフィド化合物等が挙げられる。これらエピスルフィド化合物の1種または2種以上を混合したものを用いることができる。
なお、上記エポキシ化合物と上記エピスルフィド化合物とを併用してもよい。
アニオン硬化性化合物用硬化剤としての本発明のイミダゾール系化合物は、アニオン硬化性化合物100重量部に対して、通常0.1〜50重量部、好ましくは0.2〜45重量部、特に好ましくは0.3〜40重量部使用することができる。
なお、硬化性や保存安定性を調整する目的で、本発明のイミダゾール系化合物を複数併用することもできる。
アニオン硬化性化合物用硬化剤としての本発明のイミダゾール系化合物は、単独で用いることもできるし、アミン類、ポリアミン類、ヒドラジン類、酸無水物、ジシアンジアミド、オニウム塩類、ポリチオール類、フェノール類、ケチミン等の一般的に使用されている硬化剤と併用することもできる。また、公知ないし一般のアニオン硬化性化合物用硬化促進剤(硬化助剤)と併用することも可能である。また、本発明のイミダゾール系化合物は、上記公知一般の硬化剤と併用して、硬化性能を触媒的に促進させるために用いることができる。
本発明のイミダゾール系化合物とアニオン硬化性化合物とを混合する方法としては、例えば、所定量のイミダゾール系化合物とアニオン硬化性化合物を含む硬化性組成物を、ロール混練機、ニーダー、ミキサーまたは押出機等を用いて混練する。次いで、かかる混練後の硬化性組成物を加熱することにより、アニオン硬化性化合物の硬化物を得ることができる。加熱条件としては、アニオン硬化性化合物の種類、硬化剤の種類、添加剤の種類、各成分の配合量などを考慮し、加熱温度、加熱時間を適宜選択することができる。
本発明のイミダゾール系化合物をアニオン硬化性化合物用硬化剤として含有する硬化性組成物は保存安定性が高く、さらにその硬化物は、耐熱性や寸法安定性、接着性等の特性が得られることから、本発明のイミダゾール系化合物は、例えば、導電性接着剤、リレー用接着剤、チップ部品用接着剤等の接着剤、接着シート、接着フィルム、半導体等の電子部材用液状封止剤、導電性ペースト、絶縁性ペースト、アンダーフィル材、プリプレグ、絶縁ワニス、含浸ワニス等の電子材料の構成部材や、塗料または印刷インキ、有機ELやLEDの封止用シール剤及び接着剤、カラーフィルター、有機EL等の光取出し層及び光取出しフィルム、ディスプレイ基板、フレキシブルディスプレイ基板、フレキシブルディスプレイ用フィルム、半導体装置、電子部品、層間絶縁膜、配線被覆膜、光回路、光回路部品、反射防止膜、ホログラム等の光学部材又は建築材料の構成部材として広く用いることができる。これにより、例えば、プリント基板、プリント配線板、リレー材料、半導体装置、自動車や航空機等の各種パーツ、印刷物、透明封止剤、カラーフィルター、ディスプレイ基板、ディスプレイ用フィルム、半導体装置、電子部品、層間絶縁膜、配線被覆膜、光回路、光回路部品、反射防止膜、ホログラムなどの電子部材、光学部材または建築部材等が提供される。また、硬化物として形成されたパターン等は、耐熱性や絶縁性を備え、例えば、透明封止剤、カラーフィルター、ディスプレイ基板、フレキシブルディスプレイ基板、フレキシブルディスプレイ用フィルム、電子部品、半導体装置、層間絶縁膜、配線被覆膜、光回路、光回路部品、反射防止膜、その他の光学部材または電子部材として有利に使用することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
〔合成例1:2−イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)の合成〕
100mL四つ口フラスコに、ジアザビシクロウンデセン(DBU)3.8g(0.03mol)、アセトニトリル20mL、イミダゾール3.8g(0.06mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、フマル酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)20.0g(0.05mol)を滴下し、25℃で2時間反応させた。反応終了後、減圧下で溶媒を溜去した後、塩化メチレン60mLと水40mLで抽出を行った。分取した有機層を濃縮し、取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=2/3)にて精製して、液状の2−イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)を取得した。取得した2−イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)は、9.4gで収率は40%であった。
2−イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)
は、259℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)中のこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)が脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例1により得られた、2−イミダゾール−1−イルこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)の1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図1に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
7.56ppm(s,1H,Ar−H)
7.06ppm(s,1H,Ar−H)
6.97ppm(d,1H,Ar−H)
5.22ppm(t,1H,−CO−CH−)
3.99−4.18ppm(m,4H,−CO−OCH−)
3.25ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.97ppm(dd,1H,−CO−CH−)
1.63−1.72ppm(m,2H,−CH−)
1.09−1.50ppm(m,12H,−CH−,−CH−)
0.81−0.91ppm(m,24H,−CH
〔合成例2:2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの合成〕
100mL四つ口フラスコに、フマル酸ジブチル20.0g(0.09mol)、アセトニトリル30mL、2−メチルイミダゾール14.4g(0.18mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、DBU4.0g(0.03mol)を滴下し、25℃で4時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル20mLと水80mLで抽出を行い、分取した有機層を濃縮した。取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルを取得した。取得した2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルは、9.1gで収率は44%であった。
2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルは、199℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチル中のこはく酸ジブチルが脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例2により得られた、2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図2に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
6.93ppm(d,1H,Ar−H)
6.85ppm(d,1H,Ar−H)
5.18ppm(t,1H,−CO−CH−)
4.14ppm(t,2H,−CO−OCH−)
4.08ppm(t,2H,−CO−OCH−)
3.25ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.91ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.45ppm(s,3H,−CH
1.53−1.61ppm(m,4H,−CH−)
1.26−1.36ppm(m,4H,−CH−)
0.91ppm(t,3H,−CH
0.89ppm(t,3H,−CH
〔合成例3:2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の合成〕
200mL四つ口フラスコに、フマル酸ビス(2−エチルヘキシル)20.0g(0.06mol)、アセトニトリル30mL、2−メチルイミダゾール9.6g(0.12mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、DBU2.68g(0.02mol)を滴下し、25℃で18時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル20mLと水80mLで抽出を行い、分取した有機層を濃縮した。取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)を取得した。取得した2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、18.5gで収率は75%であった。
2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、251℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)中のこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)が脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例3により得られた、2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図3に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
6.92ppm(d,1H,Ar−H)
6.85ppm(d,1H,Ar−H)
5.20ppm(t,1H,−CO−CH−)
3.96−4.11ppm(m,4H,−CO−OCH−)
3.27ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.93ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.45ppm(s,3H,−CH
1.18−1.54ppm(m,18H,−CH−,−CH−)
0.80−0.91ppm(m,12H,−CH
〔合成例4:2−(2−ウンデシルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の合成〕
200mL四つ口フラスコに、フマル酸ビス(2−エチルヘキシル)20.0g(0.06mol)、アセトニトリル30mL、2−ウンデシルイミダゾール19.6g(0.09mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、DBU2.7g(0.02mol)を滴下し、25℃で22時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル20mLと水80mLで抽出を行い、分取した有機層を濃縮した。取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(2−ウンデシルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)を取得した。取得した2−(2−ウンデシルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、11.0gで収率は33%であった。
2−(2−ウンデシルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、280℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(2−ウンデシルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)中のこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)が脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例4により得られた、2−(2−ウンデシルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図4に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
6.95ppm(d,1H,Ar−H)
6.83ppm(d,1H,Ar−H)
5.22ppm(t,1H,−CO−CH−)
3.96−4.11ppm(m,4H,−CO−OCH−)
3.27ppm(dd,1H,−COCH−)
2.89ppm(dd,1H,−COCH−)
2.72ppm(m,2H,−CH−)
1.73−1.79ppm(m,2H,−CH−)
1.49−1.55ppm(m,2H,−CH−)
1.16−1.40ppm(m,32H,−CH−)
0.80−0.91ppm(m,15H,−CH
〔合成例5:2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の合成〕
200mL四つ口フラスコに、フマル酸ビス(2−エチルヘキシル)20.0g(0.06mol)、アセトニトリル30mL、2−エチル−4−メチルイミダゾール12.9g(0.12mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、DBU2.7g(0.02mol)を滴下し、25℃で24時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル20mLと水80mLで抽出を行い、分取した有機層を濃縮した。取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)を取得した。取得した2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、20.65gで収率は78%であった。
2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、246℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)中のこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)が脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例5により得られた、2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図5に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
6.54ppm(s,1H,Ar−H)
5.15ppm(t,1H,−CO−CH−)
3.99−4.11ppm(m,4H,−CO−OCH−)
3.24ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.92ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.73ppm(q,2H,−CH−)
2.15ppm(s,3H,−CH
1.50−1.54ppm(m,2H,−CH−)
1.16−1.35ppm(m,19H,−CH−,−CH
0.87−0.91ppm(m,12H,−CH
〔合成例6:2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)の合成〕
50mL四つ口フラスコに、DBU1.5g(0.01mol)、アセトニトリル10mL、2−エチル−4−メチルイミダゾール2.2g(0.02mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、フマル酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)8.0g(0.02mol)を滴下し、25℃で20時間反応させた。反応終了後、減圧下で溶媒を溜去した後、塩化メチレン30mLと水20mLで抽出を行った。分取した有機層を濃縮し、取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=2/3)にて精製して、液状の2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)を取得した。取得した2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)は、5.5gで収率は54%であった。
2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)は、284℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)中のこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)が脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例6により得られた、2−(2−エチル−4−メチルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)の1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図6に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
6.53ppm(s,1H,Ar−H)
5.14ppm(t,1H,−CO−CH−)
3.98−4.16ppm(m,4H,−CO−OCH−)
3.23ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.85ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.73ppm(q,2H,−CH−)
2.15ppm(s,3H,−CH
1.07−1.71ppm(m,17H,−CH−,−CH−,−CH
0.79−0.89ppm(m,24H,−CH
〔合成例7:2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの合成〕
200mL四つ口フラスコに、フマル酸ジブチル30.0g(0.13mol)、アセトニトリル45mL、2−フェニルイミダゾール36.8g(0.26mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、DBU6.0g(0.04mol)を滴下し、25℃で24時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル30mLと水120mLで抽出を行い、分取した有機層を濃縮した。取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルを取得した。取得した2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルは、12.2gで収率は25%であった。
2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルは、236℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチル中のこはく酸ジブチルが脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例7により得られた、2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図7に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
7.62−7.64ppm(m,2H,Ar−H)
7.45−7.47ppm(m,3H,Ar−H)
7.17ppm(d,1H,N−C(H)=C)
7.08ppm(d,1H,N−C(H)=C)
5.44ppm(t,1H,−CO−CH−)
4.16ppm(dt,2H,−CO−OCH−)
4.02ppm(dt,2H,−CO−OCH−)
3.21ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.95ppm(dd,1H,−CO−CH−)
1.50−1.59ppm(m,4H,−CH−)
1.26−1.32ppm(m,4H,−CH−)
0.89ppm(t,6H,−CH
〔合成例8:2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の合成〕
200mL四つ口フラスコに、フマル酸ビス(2−エチルヘキシル)20.0g(0.06mol)、アセトニトリル30mL、2−フェニルイミダゾール16.5g(0.12mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、DBU2.68g(0.02mol)を滴下し、25℃で24時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル20mLと水80mLで抽出を行い、分取した有機層を濃縮した。取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)を取得した。取得した2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、6.0gで収率は21%であった。
2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、255℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)中のこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)が脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例8により得られた、2−(2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図8に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
7.63−7.65ppm(m,2H,Ar−H)
7.44−7.48ppm(m,3H,Ar−H)
7.16ppm(d,1H,Ar−H)
7.06ppm(d,1H,Ar−H)
5.46ppm(t,1H,−CO−CH−)
3.91−4.14ppm(m,4H,−CO−OCH−)
3.24ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.95ppm(dd,1H,−CO−CH−)
1.48−1.52ppm(m,2H,−CH−)
1.18−1.30ppm(m,16H,−CH−)
0.80−0.90ppm(m,12H,−CH
〔合成例9:2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの合成〕
100mL四つ口フラスコに、DBU5.0g(0.03mol)、アセトニトリル15mL、4−フェニルイミダゾール9.5g(0.06mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、フマル酸ジブチル15.0g(0.07mol)を滴下し、25℃で30分反応させた。反応終了後、減圧下で溶媒を溜去した後、塩化メチレン60mLと水40mLで抽出を行った。分取した有機層を濃縮し、取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルを取得した。取得した2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルは、12.6gで収率は51%であった。
2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルは、254℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルが脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例9により得られた、2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図9に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
7.75−7.77ppm(m,2H,Ar−H)
7.61ppm(d,1H,Ar−H)
7.35−7.39ppm(m,2H,Ar−H)
7.22−7.28ppm(m,2H,Ar−H)
5.22ppm(t,1H,−CO−CH−)
4.18ppm(dt,2H,−CO−OCH−)
4.09ppm(t,2H,−CO−OCH−)
3.28ppm(dd,1H,−CO−CH−)
3.02ppm(dd,1H,−CO−CH−)
1.54−1.64ppm(m,4H,−CH−)
1.27−1.37ppm(m,4H,−CH−)
0.90ppm(t,3H,−CH
0.89ppm(t,3H,−CH
〔合成例10:2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の合成〕
100mL四つ口フラスコに、DBU2.6g(0.02mol)、アセトニトリル15mL、4−フェニルイミダゾール5.0g(0.04mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、フマル酸ビス(2−エチルヘキシル)11.8g(0.04mol)を滴下し、25℃で30分反応させた。反応終了後、減圧下で溶媒を溜去した後、塩化メチレン60mLと水40mLで抽出を行った。分取した有機層を濃縮し、取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)を取得した。取得した2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、10.8gで収率は64%であった。
2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、287℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)中のこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)が脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例10により得られた、2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図10に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
7.74−7.76ppm(m,2H,Ar−H)
7.61ppm(d,1H,Ar−H)
7.34−7.38ppm(m,2H,Ar−H)
7.22−7.27ppm(m,2H,Ar−H)
5.24ppm(t,1H,−CO−CH−)
3.97−4.15ppm(m,4H,−CO−OCH−)
3.30ppm(dd,1H,−CO−CH−)
3.03ppm(dd,1H,−CO−CH−)
1.50−1.56ppm(m,2H,−CH−)
1.20−1.34ppm(m,16H,−CH−)
0.81−0.91ppm(m,12H,−CH
〔合成例11:2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)の合成〕
50mL四つ口フラスコに、DBU1.7g(0.01mol)、アセトニトリル10mL、4−フェニルイミダゾール3.3g(0.02mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、フマル酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)9.0g(0.02mol)を滴下し、25℃で30分反応させた。反応終了後、減圧下で溶媒を溜去した後、塩化メチレン30mLと水20mLで抽出を行った。分取した有機層を濃縮し、取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)を取得した。取得した2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)は、6.9gで収率は56%であった。
2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)は、292℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)中のこはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)が脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例11により得られた、2−(4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−イソプロピル−5−メチルヘキシル)の1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図11に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
7.73−7.76ppm(m,2H,Ar−H)
7.60ppm(d,1H,Ar−H)
7.34−7.38ppm(m,2H,Ar−H)
7.22−7.27ppm(m,2H,Ar−H)
5.22ppm(t,1H,−CO−CH−)
4.00−4.20ppm(m,4H,−CO−OCH−)
3.29ppm(dd,1H,−CO−CH−)
3.02ppm(dd,1H,−CO−CH−)
1.63−1.73ppm(m,2H,−CH−)
1.07−1.49ppm(m,12H,−CH−,−CH−)
0.81−0.91ppm(m,24H,−CH
〔合成例12:2−(4−メチル−2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの合成〕
200mL四つ口フラスコに、フマル酸ジブチル30.0g(0.13mol)、アセトニトリル45mL、4−メチル−2−フェニルイミダゾール41.6g(0.26mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、DBU6.0g(0.04mol)を滴下し、25℃で24時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル30mLと水120mLで抽出を行い、分取した有機層を濃縮した。取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(4−メチル−2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルを取得した。取得した2−(4−メチル−2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルは、16.3gで収率は32%であった。
2−(4−メチル−2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルは、208℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(4−メチル−2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチル中のこはく酸ジブチルが脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例12により得られた、2−(4−メチル−2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図12に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
7.60−7.63ppm(m,2H,Ar−H)
7.42−7.58ppm(m,3H,Ar−H)
6.77ppm(d,1H,Ar−H)
5.37ppm(t,1H,−CO−CH−)
5.15ppm(dt,2H,−CO−OCH−)
4.05ppm(dt,2H,−CO−OCH−)
3.21ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.89ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.25ppm(s,3H,−CH3)
1.49−1.60ppm(m,4H,−CH−)
1.25−1.34ppm(m,4H,−CH−)
0.90ppm(t,3H,−CH
0.89ppm(t,3H,−CH
〔合成例13:2−(4−メチル−2−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の合成〕
200mL四つ口フラスコに、フマル酸ビス(2−エチルヘキシル)20.0g(0.06mol)、アセトニトリル30mL、4−メチル−2−フェニルイミダゾール18.6g(0.11mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、DBU2.7g(0.02mol)を滴下し、25℃で24時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル20mLと水80mLで抽出を行い、分取した有機層を濃縮した。取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(2−メチル−4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)を取得した。取得した2−(2−メチル−4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、8.2gで収率は28%であった。
2−(2−メチル−4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、269℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(2−メチル−4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)中のこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)が脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例13により得られた、2−(2−メチル−4−フェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図13に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
7.61−7.64ppm(m,2H,Ar−H)
7.40−7.47ppm(m,3H,Ar−H)
6.76ppm(d,1H,Ar−H)
5.39ppm(t,1H,−CO−CH−)
3.91−4.14ppm(m,4H,−CO−OCH−)
3.23ppm(dd,1H,−CH−)
2.89ppm(dd,1H,−CH−)
2.25ppm(s,3H,−CH
1.49−1.53ppm(m,2H,−CH−)
1.17−1.32ppm(m,16H,−CH−)
0.81−0.91ppm(m,12H,−CH
〔合成例14:2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの合成〕
200mL四つ口フラスコに、フマル酸ジブチル29.9g(0.13mol)、アセトニトリル45mL、2,4−ジフェニルイミダゾール43.3g(0.20mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、DBU6.0g(0.04mol)を滴下し、25℃で20時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル30mLと水120mLで抽出を行い、分取した有機層を濃縮した。取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルを取得した。取得した2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルは、12.0gで収率は20%であった。
2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルは、266℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチル中のこはく酸ジブチルが脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例14により得られた、2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ジブチルの1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図14に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
7.82−7.84ppm(m,2H,Ar−H)
7.67−7.70ppm(m,2H,Ar−H)
7.48−7.50ppm(m,3H,Ar−H)
7.35−7.39ppm(m,3H,Ar−H)
7.22−7.27ppm(m,1H,Ar−H)
5.41ppm(t,1H,−CO−CH−)
4.18ppm(t,2H,−CO−OCH−)
4.05ppm(dt,2H,−CO−OCH−)
3.25ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.99ppm(dd,1H,−CO−CH−)
1.49−1.65ppm(m,4H,−CH−)
1.26−1.33ppm(m,4H,−CH−)
0.88ppm(t,3H,−CH
0.87ppm(t,3H,−CH
〔合成例15:2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2
−エチルヘキシル)の合成〕
200mL四つ口フラスコに、フマル酸ビス(2−エチルヘキシル)20.0g(0.06mol)、アセトニトリル30mL、2,4−ジフェニルイミダゾール19.41g(0.09mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、DBU2.7g(0.02mol)を滴下し、25℃で20時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル20mLと水80mLで抽出を行い、分取した有機層を濃縮した。取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)を取得した。取得した2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、7.6gで収率は23%であった。
2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、283℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)中のこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)が脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例15により得られた、2−(2,4−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図15に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
7.81−7.84ppm(m,2H,Ar−H)
7.68−7.71ppm(m,2H,Ar−H)
7.44−7.51ppm(m,3H,Ar−H)
7.34−7.38ppm(m,3H,Ar−H)
7.22−7.26ppm(m,1H,Ar−H)
5.44ppm(t,1H,−CO−CH−)
4.01−4.16ppm(m,2H,−CO−OCH−)
3.93−4.01ppm(m,2H,−CO−OCH−)
3.30ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.98ppm(dd,1H,−CO−CH−)
1.49−1.54ppm(m,2H,−CH−)
1.18−1.31ppm(m,16H,−CH−)
0.79−0.88ppm(m,12H,−CH
〔合成例16:2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の合成〕
200mL四つ口フラスコに、フマル酸ビス(2−エチルヘキシル)12.4g(0.04mol)、アセトニトリル15mL、4,5−ジフェニルイミダゾール8.0g(0.04mol)を仕込み、25℃で撹拌した。そこに、DBU2.8g(0.02mol)を滴下し、25℃で24時間反応させた。反応終了後、酢酸エチル20mLと水80mLで抽出を行い、分取した有機層を濃縮した。取得した濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製して、液状の2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)を取得した。取得した2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、13.2gで収率は65%であった。
2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)は、259℃の温度条件下で保護基の脱離反応が開始し、2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)中のこはく酸ビス(2−エチルヘキシル)が脱離することがNMR分析により確認することができた。
なお、合成例16により得られた、2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−1−イル)こはく酸ビス(2−エチルヘキシル)の1H−NMRスペクトル(Bruker社製「Ascend400」使用、内部標準物質:テトラメトキシシラン、溶媒:CDCl)は図16に示される通りであり、その帰属は以下の通りである。
7.72ppm(s,1H,Ar−H)
7.44−7.48ppm(m,5H,Ar−H)
7.35−7.39ppm(m,2H,Ar−H)
7.11−7.21ppm(m,3H,Ar−H)
5.02ppm(t,1H,−CO−CH−)
3.97−4.11ppm(m,4H,−CO−OCH−)
3.21ppm(dd,1H,−CO−CH−)
2.99ppm(dd,1H,−CO−CH−)
1.50−1.53ppm(m,2H,−CH−)
1.21−1.31ppm(m,16H,−CH−)
0.81−0.89ppm(m,12H,−CH
なお、保護基の脱離温度の測定は下記の方法により行った。
〔脱離温度の測定〕
合成例に従って合成したイミダゾール系化合物を蓋付きのアルミパンに入れ、DSC測定(Parkin Elmer社製「Diamond DSC」使用、測定温度範囲:30℃〜350℃、昇温速度:10℃/min)を行った。
〔実施例1〜16、比較例1〜10〕
合成例1〜16で得た各イミダゾール系化合物を実施例1〜16の硬化剤として用い、また比較例の硬化剤として、合成例で得た各イミダゾール系化合物の活性種に相当するイミダゾール系化合物(比較例1〜6及び8〜10)及び従来品の微粉末のイミダゾール系潜在性硬化剤(商品名:2MI・AZ、2,4−ジアミノ−6−[2−(2−メチル−1−イミダゾリル)エチル]−3.4.5−トリアジン、日本合成化学工業株式会社製)(比較例7)を用いて、以下の評価を行った。
〔保存安定性試験(ポットライフ試験)〕
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:jER828、三菱化学株式会社製)に対し、実施例1〜16及び比較例1〜10の硬化剤を添加し、混合することでエポキシ樹脂組成物を調製した。なお、実施例1〜16の硬化剤の添加量は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂100重量部に対し、5重量部、若しくは樹脂100gに対して30mmolであり、比較例1〜10の硬化剤の添加量は、対応する実施例1〜16の硬化剤の添加量(モル数)と同じモル数に相当する重量である。
これら組成物を密閉可能な150mLガラス容器に仕込み、23℃におけるポットライフ試験を実施した。粘度はブルックフィールド粘度計で測定し、調製直後の組成物の初期粘度に対して2倍の粘度になるまでに要した時間をポットライフ値とした。保存安定性試験の結果を表1〜9に示す。
〔硬化性試験〕
上記の保存安定性試験と同様にして、実施例1〜16及び比較例1〜10の硬化剤を用いてエポキシ樹脂組成物を調製した。これら組成物について150℃における硬化性試験を実施した。硬化性試験は、各組成物をそれぞれ2g使用し、ゲルタイムテスター(株式会社安田精機製作所製)を用いて、ゲル化時間を測定することにより行った。硬化性試験の結果を表1〜9に併せて示す。
Figure 0006025800
Figure 0006025800
Figure 0006025800
Figure 0006025800
Figure 0006025800
Figure 0006025800
Figure 0006025800
Figure 0006025800
Figure 0006025800
表1〜9に示す結果から、実施例1〜16は、それぞれの活性部位に相当する比較例1〜6、8〜10と比べて、ポットライフ値が延長していることから、実施例1〜16の硬化剤は一液型硬化剤として使用した場合においても非常に優れた保存安定性を有する硬化剤であることが分かる。
また、表1、5、8に示す結果から、実施例1、7、8、14、15は、比較例1、5、9と比べてゲル化時間が短くなっており、実施例1、7、8、14、15は、比較例1、5、9よりも硬化性能に優れたものであることが分かる。
表2〜4、6、7、9に示す結果から、実施例2〜6、9〜13、及び16は、比較例2〜4、6、8及び10と比べて、ゲル化時間が若干長くなるものであるが、通常のエポキシ樹脂を硬化させる際に要する時間と同程度のゲル化時間であり、実使用に十分適用できるものであることが分かる。
また、表6に示す結果から、実施例9〜11は、微粉末状の潜在性イミダゾールを使用した比較例7に比べてゲル化時間が若干長くなるものであるが、通常のエポキシ樹脂を硬化させる際に要する時間と同程度のゲル化時間であり、実使用に十分適用できるものであることが分かる。更には、実施例9〜11は、比較例7と同等のポットライフ値を有し、比較例7と同等の優れた保存安定性を有する硬化剤であることが分かる。なお、比較例7の硬化剤は、粉末状であるので、煩雑な混合作業を要したり、均一混合性が得られず硬化不良が起こる等の問題が生ずる場合があるのに対し、実施例9〜11の硬化剤は液状であるので、均一混合性に優れ、取扱いも容易である。
〔実施例17、比較例11〕
合成例5で得た化合物を実施例17の硬化剤として用い、また比較例の硬化剤として、合成例5で得た化合物の活性種に相当するイミダゾール系化合物(比較例11)を用いて、以下の評価を行った。
〔保存安定性試験(ポットライフ試験)〕
水添ビスフェノールA型エピスルフィド樹脂(商品名:YL7007、三菱化学株式会社製)に対し、実施例17及び比較例11の硬化剤を添加し、混合することでエピスルフィド樹脂組成物を調製した。なお、実施例17の硬化剤の添加量は、水添ビスフェノールA型エピスルフィド樹脂100gに対して30mmolであり、比較例11の硬化剤の添加量は、対応する実施例17の硬化剤の添加量(モル数)と同じモル数に相当する重量である。
これらの組成物を密閉可能な150mLガラス容器に仕込み、23℃におけるポットライフ試験を実施した。粘度はブルックフィールド粘度計で測定し、調製直後の組成物の初期粘度に対して2倍の粘度になるまでに要した時間をポットライフ値とした。保存安定性試験の結果を表10に示す。
〔硬化性試験〕
上記の保存安定性試験と同様にして、実施例17及び比較例11の硬化剤を用いてエピスルフィド樹脂組成物を調製した。これら組成物について120℃における硬化性試験を実施した。硬化性試験は、各組成物をそれぞれ2g使用し、ゲルタイムテスター(株式会社安田精機製作所製)を用いて、ゲル化時間を測定することにより行った。硬化性試験の結果を表10に併せて示す。
Figure 0006025800
表10に示す結果から、実施例17は、該硬化剤の活性部位に相当する比較例11に比べて、ゲル化時間が若干長くなるものであるが、通常のエピスルフィド樹脂を硬化させる際に要する時間と同程度のゲル化時間であり、実使用に十分適用できるものであることが分かる。更には、実施例17は、比較例11に比べてポットライフ値が延長していることから、実施例17の硬化剤は一液型硬化剤として使用した場合においても非常に優れた保存安定性を有する硬化剤であることが分かる。
以上より、本発明のイミダゾール系化合物を硬化剤として使用した場合、例えば、一液型硬化剤として使用した場合においても優れた保存安定性と良好な硬化性を有するものであることが分かる。更に、本発明のイミダゾール系化合物は、常態において通常液体であるものが多く、硬化剤として用いた場合において、溶解作業が不要であり、均一混合性にも優れるため、取り扱いが簡便であることが分かる。
本発明のイミダゾール系化合物は、例えば、エポキシ化合物やエピスルフィド化合物などの熱硬化性化合物を硬化させるための硬化剤や硬化触媒、とりわけエポキシ樹脂やエピスルフィド樹脂などの熱硬化性樹脂を硬化させるための硬化剤や硬化触媒、ウレタン硬化触媒、医薬中間体、農薬中間体、防錆剤などとして有用である。本発明のイミダゾール系化合物を硬化剤として用いた場合、本発明のイミダゾール系化合物は良好な硬化性を有する上、従来のイミダゾール系硬化剤に比べ、保存安定性が高く、一液型硬化剤として使用した場合においても優れた保存安定性と良好な硬化性を有するので、エポキシ化合物やエピスルフィド化合物等のアニオン硬化性化合物の硬化剤として有用である。特に、電子材料分野におけるアニオン硬化性化合物の硬化剤として有用である。

Claims (1)

  1. 下記一般式(I)で示されるイミダゾール系化合物。
    Figure 0006025800
    〔式中、
    R1及びR2はそれぞれ独立して炭素数4〜20のアルキル基であり、
    R3〜R5はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜17のアルキル基又は炭素数6〜17のアリール基である。
    ただし、R1及びR2がいずれもブチル基であり、R3〜R5がいずれも水素原子である化合物を除く。〕
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