JP2015107785A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送を停止せずに被搬送物の支持高さを変更できる搬送装置を提供する。
【解決手段】被搬送物Wの支持位置を鉛直方向に沿って変更できる支持台14を有する搬送台車10と、相互に噛み合って剛直化部を形成するとともに、相互に噛み外れて分離する一対の噛合チェーンを含む噛合チェーンユニット30、噛合チェーンユニット30の剛直化部の先端を鉛直方向に沿って移動させる噛合チェーンアクチュエータ213、および噛合チェーンアクチュエータ213を駆動する駆動部を有する同期昇降機20とを備える。同期昇降機20は、搬送台車10の走行経路の一部において搬送台車と併走し、噛合チェーンユニット30によって支持台14の支持位置を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送装置に関し、より詳しくは、被搬送物の支持高さを変更できる搬送装置に関する。
従来、自動車の組立ライン等において、作業者が被搬送物である仕掛品に対して部品の組み付け等を行えるように構成された搬送装置が知られている。また、作業者の作業を容易にするために、被搬送物の支持高さを変更できる昇降機構を備えた搬送装置が知られている。
特開2012−218698号公報には、自動車の車体を載置するための基台を備えた搬送台車の基台上に車体を載置し、搬送台車が上流から下流に向けて搬送される間に車体に部品を組み付ける車体組立ラインが記載されている。
特許第4752929号公報には、車体を支持した状態で床面上を移動することにより、車体をラインに沿って搬送する搬送装置を複数備え、複数の搬送装置に支持される各車体に対して足回り部品が組み付けられる車両の組立ラインが記載されている。
特開2012−246127号公報には、走行経路上を走行する搬送用走行体にモーター駆動の被制御装置が搭載され、この被制御装置を走行経路中の設定地点通過時に作動させるように構成された搬送設備が記載されている。
特開2007−153178号公報には、一定経路に沿って移動し、作業者が移動している自動車の車体に対して作業可能とされる搬送台車本体と、搬送台車本体に設けられて自動車の車体を支持し昇降する昇降部とを備える搬送台車が記載されている。この搬送台車の昇降部は、垂直方向に伸縮自在に連結された複数段のリフトフレームを備えている。そして、複数段のリフトフレームのうち最上段のリフトフレームが外部昇降装置により持ち上げられることにより、連結された下方のリフトフレームが上昇し、最上段のリフトフレームが外部昇降装置により支持されながら下降されることにより、連結された下方のリフトフレームが下降する。
特開2012−218698号公報 特許第4752929号公報 特開2012−246127号公報 特開2007−153178号公報
特開2012−218698号公報、特許第4752929号公報、および特開2012−246127号公報に記載された組立ラインおよび搬送設備では、多数の搬送装置が用いられる場合に、搬送装置のそれぞれに昇降機構を持たせるとコストが嵩むという問題がある。
特開2007−153178号公報に記載された搬送台車では、外部昇降装置がリフトフレームを持ち上げている間、搬送を停止しなければならない。そのため、複数の仕掛品を連続してラインに流す場合、タイミングの調整が必要になる。また、外部昇降装置の場所が固定されるため、工程の変更や設備レイアウトの変更が困難である。
本発明の目的は、搬送を停止せずに被搬送物の支持高さを変更できる搬送装置を提供することである。
ここに開示する搬送装置は、被搬送物の支持位置を鉛直方向に沿って変更できる支持台を有する搬送台車と、相互に噛み合って剛直化部を形成するとともに、相互に噛み外れて分離する一対の噛合チェーンを含む噛合チェーンユニット、前記噛合チェーンユニットの剛直化部の先端を鉛直方向に沿って移動させる噛合チェーンアクチュエータ、および前記噛合チェーンアクチュエータを駆動する駆動部を有する同期昇降機とを備え、前記同期昇降機は、前記搬送台車の走行経路の一部において前記搬送台車と併走し、前記噛合チェーンユニットによって前記支持台の支持位置を変更する。
本発明によれば、搬送を停止せずに被搬送物の支持高さを変更できる搬送装置が得られる。
図1は、本発明の実施形態1にかかる搬送装置の概略構成を示す側面図である。 図2は、支持台の内部構成を模式的に示す断面図である。 図3は、昇降駆動部の側面図である。 図4は、昇降駆動部の平面図である。 図5は、噛合チェーンアクチュエータの内部構成を模式的に示す図である。 図6は、噛合チェーンの概略構成を示す分解斜視図である。 図7は、フリクション駆動部の側面図である。 図8は、フリクション駆動部の平面図である。 図9は、フリクション駆動部の構成から、フリクションローラおよびサスペンションを抜き出して示す側面図である。 図10は、フリクション駆動部の構成から、同期ピンを抜き出して示す正面図である。 図11は、搬送装置を用いた組立ラインの平面図である。 図12は、搬送装置の動作を説明するための図である。 図13は、搬送装置の動作を説明するための図である。 図14は、搬送装置の動作を説明するための図である。 図15は、搬送装置の動作を説明するための図である。 図16は、搬送装置の動作を説明するための図である。 図17は、搬送装置の動作を説明するための図である。 図18は、本発明の実施形態2にかかる搬送装置の同期昇降機の概略構成を示す平面図である。 図19は、搬送装置の連結装置を抜き出して示す側面図である。 図20は、搬送装置の連結装置を抜き出して示す側面図である。 図21は、搬送装置の非接触給電装置を抜き出して示す背面図である。 図22は、搬送装置の支持台を模式的に示す側面図である。 図23は、搬送装置の支持台の内部構成を模式的に示す側面断面図である。
本発明の一実施形態にかかる搬送装置は、被搬送物の支持位置を鉛直方向に沿って変更できる支持台を有する搬送台車と、相互に噛み合って剛直化部を形成するとともに、相互に噛み外れて分離する一対の噛合チェーンを含む噛合チェーンユニット、噛合チェーンユニットの剛直化部の先端を鉛直方向に沿って移動させる噛合チェーンアクチュエータ、および噛合チェーンアクチュエータを駆動する駆動部を有する同期昇降機とを備える。同期昇降機は、搬送台車の走行経路の一部において搬送台車と併走し、噛合チェーンユニットによって支持台の支持位置を変更する(第1の構成)。
上記の構成によれば、同期昇降機は、駆動部によって噛合チェーンアクチュエータを駆動して噛合チェーンの剛直化部を鉛直方向に沿って移動させる。同期昇降機は、噛合チェーンによって搬送台車の支持台の支持位置を変更する。同期昇降機は、搬送台車と併走して支持台の支持位置を変更する。そのため、搬送を停止せずに被搬送物の支持高さを変更できる。
上記第1の構成において、支持台は、下部フレームと、下部フレームの内側を鉛直方向に沿って移動できるように構成された上部フレームとを含み、噛合チェーンユニットが下部フレームの内側から上部フレームの底部を支持することによって支持台の支持位置を変更する構成としても良い(第2の構成)。
上記第2の構成において、上部フレームの底部に、噛合チェーンユニットの剛直化部の先端と嵌合する凹凸が形成されていることが好ましい(第3の構成)。
上記の構成によれば、噛合チェーンユニットが多少撓んでも、上部フレームの底部に設けられた凹凸によって、噛合チェーンユニットが所定位置にガイドされる。
上記第1〜第3のいずれかの構成において、支持台は、支持位置を保持できるロック機構を有することが好ましい(第4の構成)。
上記の構成によれば、同期昇降機は、支持台の位置を変更した後、搬送台車から離れることができる。これによって、設備のレイアウトの自由度を高めることができる。また、噛合チェーンユニットが誤作動したり破損したりした場合でも、支持台が落下することがない。
上記第4の構成において、ロック機構は、ラックと、ドグとを有し、ラックとドグとが干渉することで支持台の支持位置を保持する第1ロック機構と、落下防止ピンと、差込孔とを有し、差込孔に落下防止ピンが差し込まれることで、支持台の支持位置を保持する第2ロック機構と、を含む構成としてもよい(第5の構成)。
上記の構成によれば、第2ロック機構によって支持台の支持位置を保持することができる。これによって、例えばメンテナンス時において支持台が不用意に落下することを防止でき、安全性が向上する。
上記第1〜第5のいずれかの構成において、同期昇降機は、搬送台車の走行経路の一部において搬送台車と連結し、搬送台車から推進力を受けて走行する構成としても良い(第6の構成)。
上記第6の構成において、同期昇降機は、搬送台車と連結した後、搬送台車の走行経路の他の一部において搬送台車と分離される構成としても良い(第7の構成)。
上記第6〜第7のいずれかの構成において、同期昇降機と搬送台車とを連結する連結装置をさらに備え、連結装置は、同期昇降機と搬送台車とが併走する場合に、搬送台車に対する同期昇降機の走行方向への移動を制限する保持部を有する構成としても良い(第8の構成)。
上記の構成によれば、連結装置の保持部は、搬送台車に対する同期昇降機の走行方向への移動を制限するため、同期昇降機と搬送台車との連結状態が安定する。
上記第1〜第8のいずれかの構成において、同期昇降機は、当該同期昇降機を走行させるための駆動手段をさらに備えることが好ましい(第9の構成)。
上記の構成によれば、同期昇降機が自走することができる。これによって、設備のレイアウトの自由度を高めることができる。
上記第1〜第9のいずれかの構成において、搬送台車を走行経路に沿って移動させる外部駆動源をさらに備えることが好ましい(第10の構成)。
上記の構成によれば、搬送台車には、当該搬送台車を走行させるための駆動源を搭載させなくて済む。これによって、搬送台車の構成を単純にすることができる。特に複数の搬送台を用いる場合、コストを低減できる。
上記第1〜第5のいずれかの構成において、搬送台車を走行経路に沿って移動させる外部駆動源をさらに備え、同期昇降機は、搬送台車の走行経路の一部において外部駆動源から推進力を受けて走行する構成としてもよい(第11の構成)。
上記の構成によれば、外部駆動源は、搬送台車と同期昇降機のそれぞれに対して推進力を付与する。このため、搬送台車および同期昇降機を連結させずに併走させることができる。
上記第1〜第11のいずれかの構成において、搬送台車は、複数の支持台を有し、同期昇降機は、複数の支持台に対応する、複数の噛合チェーンユニット、および複数の噛合チェーンアクチュエータを有し、複数の噛合チェーンアクチュエータは、互いに同期して作動する構成としてもよい(第12の構成)。
上記の構成によれば、複数の支持台を同期して作動させることができる。これによって、被搬送物の支持位置を安定して変更することができる。
上記第12の構成において、複数の噛合チェーンアクチュエータを駆動する駆動部は、両軸モータであってもよい(第13の構成)。
上記の構成によれば、両軸モータによって複数の支持台を同期して作動させることができる。これによって、複数の支持台を同期して作動させるための機構を別途設ける必要がなくなる。
上記第1〜第13のいずれかの構成において、非接触給電部を更に備え、非接触給電部は、同期昇降機と搬送台車とが併走している場合に、同期昇降機から搬送台車に給電する構成としてもよい(第14の構成)。
上記の構成によれば、搬送台車に給電することができる。これによって、搬送台車に電動のアクチュエータ等を設置することができる。
[実施形態1]
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
[全体の構成]
図1は、本発明の一実施形態にかかる搬送装置1の概略構成を示す側面図である。搬送装置1は、搬送台車10と、同期昇降機20とを備えている。搬送装置1は例えば、自動車の組立ラインにおいて、仕掛品Wを搬送するのに使用される。
[搬送台車10の構成]
搬送台車10は、フレーム11、ならびにフレーム11に設けられた車輪12、ピンガイド13、および支持台14を備えている。
搬送台車10は、車輪12によって、フロアFLの上を移動する。本実施形態では、搬送台車10は、車輪12を駆動する駆動源を備えていない。搬送台車10は例えば、組立ラインに設けられたフリクションドライブ等の外部駆動源によって搬送される。
ピンガイド13は、後述するように、同期昇降機20が備える同期ピン225と連結して、搬送台車10と同期昇降機20とを連結させる。
支持台14は、仕掛品Wを支持する。支持台14は、搬送台車10のフレーム11に固定された下部フレーム141と、下部フレーム141の内側を鉛直方向に沿って移動できるように構成された上部フレーム142とを含んでいる。支持台14は、上部フレーム142を移動させて、仕掛品Wの支持高さを調整することができる。
図2は、支持台14の内部構成を模式的に示す断面図である。支持台14は、下部フレーム141および上部フレーム142に加えて、ロック機構143を備えている。ロック機構143は、ラック1431と、ドグ1432と、ストッパ1433と、アクチュエータ1434とを含んでいる。
ラック1431は、上部フレーム142に固定され、上部フレーム142と一体になって移動する。ラック1431の歯1431aのそれぞれは、図2に示すように、非対称な形状を有している。歯1431aは、より具体的には、鋭角に形成された上部斜面と、鈍角に形成された下部斜面とを有している。
ドグ1432は、軸1432aを回転軸として回転できるように構成されている。軸1432a、ストッパ1433、およびアクチュエータ1434は、下部フレーム141に固定されている。ストッパ1433は、ドグ1432の回転軌道上に配置され、ドグ1432の回転角度を制限する。
上部フレーム142を上側に移動させる際には、ドグ1432が歯1431aの上部斜面に押されて回転するため、上部フレーム142の移動は妨げられない。一方、上部フレーム142を下側に移動させようとすると、ドグ1432の回転がストッパ1433によって制限されるため、ドグ1432と歯1431aとが干渉し、上部フレーム142の移動が妨げられる。
すなわち、上部フレーム142は、ロック機構143によって、下側への移動だけが制限される。なお、この制限は、図2に二点鎖線で示すように、アクチュエータ1434を駆動してドグ1432を退避させることによって、解除することができる。
搬送台車10は、上部フレーム142を移動させるための駆動源を備えていない。本実施形態では、後述するように、同期昇降機20(図1)が備える噛合チェーンアクチュエータ213の噛合チェーンユニット30によって、上部フレーム142を昇降させる。上部フレーム142の底部には、噛合チェーンユニット30の先端部をガイドするための、円錐台形状のガイド溝142aが形成されている。
[同期昇降機20の構成]
再び図1を参照して、同期昇降機20の概略構成を説明する。同期昇降機20は、ローラ212を備え、組み立てラインの一部に形成されたレールRLの上を移動する。レールRLは、搬送台車20の走行経路上に設けられている。
同期昇降機20は、上側に突出した同期ピン225を備えている。搬送台車10が同期昇降機20に近づくと、同期ピン225がピンガイド13に嵌合する。これによって、搬送台車10と同期昇降機20とが連結され、同期昇降機20は、搬送台車10と一体となって走行する。
同期昇降機20は、フリクションローラ222とその駆動モータを備え、自走できるように構成されている。
同期昇降機20は、噛合チェーンアクチュエータ213等を搭載した昇降駆動部21Aおよび21Bと、フリクションローラ222等を搭載したフリクション駆動部22とから構成されている。以下、同期昇降機20の各部の構成を詳しく説明する。
図3は、昇降駆動部21Aの側面図である。図4は、昇降駆動部21Aの平面図である。なお、昇降駆動部21Bの構成は、昇降駆動部21Aの構成と概略同じであるので、図示および詳しい説明を省略する。
昇降駆動部21Aは、フレーム211、ならびにフレーム211に設けられたローラ212、噛合チェーンアクチュエータ213、噛合チェーンアクチュエータ213を駆動するモータ(駆動部)214(図4)、および噛合チェーンアクチュエータ213に接続されたスプロケット215を含んでいる。スプロケット215は、タイミングチェーンTCによって、昇降駆動部21Bのスプロケット215と連結されている。
既述のように、ローラ212は、レールRLの上を転がり、同期昇降機20をレールRLに沿って移動させる。
図5は、噛合チェーンアクチュエータ213の内部構成を模式的に示す図である。噛合チェーンアクチュエータ213は、噛合チェーンユニット30と、スプロケット2131および2132と、チェーンガイド2133とを備えている。
噛合チェーンユニット30は、噛合チェーン30Aと噛合チェーン30Bとを含んでいる。噛合チェーン30Aの一部と噛合チェーン30Bの一部とは、相互に噛み合って剛直化部30aを形成している。
スプロケット2131は、モータ214(図4)の出力軸と同軸に形成されている。スプロケット2132は、図示しない同期歯車によって、スプロケット2131と反対方向に同じ速度で回転するように構成されている。
図5において、スプロケット2131を反時計回りに回転させると、スプロケット2132は時計回りに回転し、噛合チェーンユニット30は鉛直方向上側に移動する。このとき、噛合チェーン30Aと噛合チェーン30Bとが相互に噛み立って、剛直化部30aを形成する。一方、スプロケット2131を時計回りに回転させると、スプロケット2132は反時計回りに回転し、噛合チェーンユニット30は鉛直方向下側に移動する。このとき、噛合チェーン30Aと噛合チェーン30Bとは、チェーンガイド2133の作用によって相互に噛み外れて、水平方向に分離する。
スプロケット215(図3,図4)は、スプロケット2131(図5)と同軸に形成されている。上述のように、スプロケット215はタイミングチェーンTC(図3,図4)によって昇降駆動部21Bのスプロケット215と連結されている。すなわち、昇降駆動部21Aの噛合チェーンアクチュエータ213と、昇降駆動部21Bの噛合チェーンアクチュエータ213とは、互いに同期して動作するように構成されている。
図6は、噛合チェーン30Aの概略構成を示す分解斜視図である。噛合チェーン30Aは、複数の外プレート31、複数のピン32、複数の内リンクユニットLU、および複数の中間プレート36を備えている。なお、噛合チェーン30Bの構成は噛合チェーン30Aと同様であるため、図示および詳しい説明は省略する。
複数の内リンクユニットLUのそれぞれは、一対の内プレート33と、一対のブシュ34と、一対のローラ35とを備えている。一対の内プレート33は、ブシュ34を間に挟んで、互いに対向するように配置されている。ブシュ34は内プレート33に圧入されており、内プレート33とブシュ34とは一体になっている。一方、ローラ35は、ブシュ34を回転軸として回転できるように取り付けられている。
ピン32は、内リンクユニットLUのブシュ34の内側に挿入される。内リンクユニットLUは、ブシュ34を軸受、ピン32を回転軸として回転できるように取り付けられている。
ピン32の両端には、外プレート31が配置されている。隣接する内リンクユニットLU同士の間には、中間プレート36が配置されている。ピン32は外プレート31および中間プレート36に圧入されており、ピン32、外プレート31、および中間プレート36は一体になっている。外プレート31および中間プレート36によって、内リンクユニットLUの位置が規制される。
噛合チェーン30Aは、3つの内リンクユニットLUを備えた、3列構造のチェーンである。この構成は例示であって、噛合チェーン30Aは、内リンクユニットLUが1つで中間プレート36を備えないシングルチェーンであっても良いし、2列構造のチェーンであっても良いし、4列構造以上のチェーンであっても良い。また、噛合チェーン30Aは、ローラ35を備えない、いわゆるブシュチェーンであっても良い。
剛直化部30a以外の部分では、内リンクユニットLUは、外プレート31および中間プレート36に対して、ピン32を回転軸として回転することができる。そのため、噛合チェーン30Aおよび噛合チェーン30Bは、剛直化部30a以外の部分では、ピン32を軸として折り曲がることができる。
一方、剛直化部30aでは、噛合チェーン30Aの外プレート31、内プレート33、および中間プレート36と、噛合チェーン30Bの外プレート31、内プレート33、および中間プレート36とが相互に噛み合っている。そのため、剛直化部30aでは、内リンクユニットLUは、外プレート31および中間プレート36に対して回転することができない。これによって、噛合チェーンユニット30は、剛直化部30aでは、1本の柱状の構造体となる。
図7は、フリクション駆動部22の側面図である。図8は、フリクション駆動部22の平面図である。フリクション駆動部22は、フレーム221、ならびにフレーム221に設けられたフリクションローラ222、フリクションローラ222を駆動するモータ223(図8)、サスペンション224(図8)、および同期ピン225を備えている。
図9は、フリクション駆動部22の構成から、フリクションローラ222およびサスペンション224を抜き出して示す側面図である。サスペンション224は、固定アーム2241、ブラケット2242、ベアリング2243、可動アーム2244、およびコンプレッションスプリング2245を備えている。
固定アーム2241は、フレーム221に固定されている。固定アーム2241の一方の端部には、ブラケット2242の一端が固定されている。ブラケット2242の他端には、ベアリング2243を介して、可動アーム2244の一端が接続されている。可動アーム2244の他端には、モータ223が取り付けられている。フリクションローラ222の回転軸は、モータ223の出力軸に接続されている。
この構成によって、可動アーム2244および可動アーム2244の端部に接続されたモータ223およびフリクションローラ222は、ベアリング2243の中心を回転軸としてxz面内で回転(揺動)することができる。
固定アーム2241のブラケット2242側と反対側の端部と、可動アーム2244のブラケット2242側と反対側の端部との間には、コンプレッションスプリング2245が配置されている。コンプレッションスプリング2245の作用によって、フリクションローラ222は、フロアFLに押し付けられる。
フリクションローラ222は、モータ223に駆動され、矢印RRの方向に回転する。駆動台車20は、モータ223を駆動することによって、方向BWに走行することができる。
図10は、フリクション駆動部22の構成から、同期ピン225を抜き出して示す正面図である。図10は、換言すれば、同期ピン225をx方向マイナス側から見た図である。同期ピン225は、軸部2251と、スリーブ2252と、アーム2253と、スプリング2254と、サポート2255とを含んでいる。なお、図10では図面を見易くするために、サポート2255を仮想線(二点鎖線)として示している。
スリーブ2252およびサポート2255は、フレーム221に固定されている。サポート2255には、軸部2251の径よりも大きく、かつスプリング2254の径よりも小さい穴2255aが形成されている。軸部2251は、スリーブ2252および穴2255aの内側を通って、鉛直方向に沿って移動することができるように構成されている。
アーム2253は、水平面内であって、同期昇降機20の進行方向(x方向)と垂直な方向(y方向)に突出している。アーム2253は、軸部2251に連続して形成されている。すなわち、軸部2251とアーム2253とは、一体となって移動する。
アーム2253とサポート2255との間には、スプリング2254が配置されている。スプリング2254の作用によって、軸部2251の先端はスリーブ2252から鉛直方向上側に突出している。
アーム2253が鉛直方向下側に押し下げられると、軸部2251も下側に押し下げられる。また、その後にアーム2253に加わっていた力が取り除かれると、スプリング2254の作用によって、軸部2251の先端がスリーブ2252から鉛直方向上側に再び突出する。
[搬送装置1の動作]
以下、図11〜図17を参照して、本実施形態にかかる搬送装置1の動作の一例を具体的に説明する。
図11は、搬送装置1を用いた組立ラインの平面図である。組立ライン上には、複数の搬送台車10が配置されている。搬送台車10のそれぞれは、仕掛品Wを搬送方向FWに向かって搬送する。搬送台車10のそれぞれは、既述のように車輪12を駆動する駆動源を備えず、組立ラインに設置されたフリクションドライブFDによって搬送される。
搬送台車10の走行経路上の一部には、レールRLが設置されている。同期昇降機20は、レールRLの、搬送方向FWと反対側の端部近傍の所定の位置であるホームポジションで待機している。また、レールRLの所定の位置には、同期解除レールUR(後述)が設置されている。
図12〜図17は、搬送装置1の動作を説明するための図である。図12〜図17では、搬送台車10を断面図で示している。また、仕掛品Wの図示を省略している。
まず、図12に示すように、搬送台車10が搬送方向FWに搬送され、同期昇降機20に近づく。このとき、同期昇降機20は停止している。
図13に示すように、搬送台車10が同期昇降機20の真上まで搬送されたとき、同期昇降機20の同期ピン225が搬送台車10のピンガイド13に嵌合して、同期昇降機20と搬送台車10とが連結される。これによって、同期昇降機20は搬送台車10と併走する。より具体的には、フリクションドライブFD(図11)によって搬送台車10が搬送され、搬送台車10に押し出されて同期昇降機20が搬送される。換言すれば、同期昇降機20は、搬送台車10から推進力を受けて走行する。
このとき、同期昇降機20のフリクションローラ222は停止しているが、フロアFLとは接触している。同期昇降機20が搬送方向FWへ進む際、フリクションローラ222とフロアFLとの間の摩擦によって、同期昇降機20は搬送方向FWと反対方向の力を受ける。これによって、同期ピン225はピンガイド13に押し付けられる。この構成によって、同期昇降機20が搬送台車10から逸脱するのを防止できる。
同期昇降機20と搬送台車10とが連結した後、所定のタイミングで、噛合チェーンアクチュエータ213が駆動され、噛合チェーンユニット30が上昇を始める。
図13中に一点鎖線で示すように、噛合チェーンアクチュエータ213は、同期ピン225がピンガイド13に嵌合したとき、噛合チェーンユニット30の中心軸と上部フレーム142の中心軸とが一致するように配置されている。また、噛合チェーンユニット30が多少撓んでも、上部フレーム142の底部に設けられたガイド溝142aによって、噛合チェーンユニット30の中心軸と上部フレーム142の中心軸とが一致するようにガイドされる。
噛合チェーンユニット30が上部フレーム142に接触すると、図14に示すように、上部フレーム142は噛合チェーンユニット30に持ち上げられて上昇する。
上部フレーム142が所定の位置まで持ち上げられた後、所定のタイミングで、噛合チェーンアクチュエータ213が駆動され、噛合チェーンユニット30が下降を始める。このとき、噛合チェーンユニット30が上部フレーム142から離れても、ロック機構143の作用によって、上部ユニット142は下降しない。図15は、上部フレーム142を上昇させたまま、噛合チェーンユニット30を下限まで下降させた状態を示している。
同期昇降機20がレールRL上を所定の距離だけ進むと、同期ピン225が同期解除レールURに接触する。図16に、同期ピン225が同期解除レールURと接触した状態を示す。同期解除レールURは、図16に示すように、搬送方向FWに行くに従って鉛直方向下側に下がっていく傾斜板である。同期解除レールURによって、同期昇降機20が搬送方向FWに進むと、同期ピン225のアーム2253が押し下げられる。これによって、同期ピン225がピンガイド13から外れ、同期昇降機20と搬送台車10とが分離する。
同期昇降機20と搬送台車10とが分離するのと同期して、フリクションローラ222が駆動される。これによって、図17に示すように、同期昇降機20は、搬送方向FWと反対の方向BWに走行する。
搬送台車10は、上部フレーム142を上昇させたまま、次の工程に進む。一方、同期昇降機20は、ホームポジションまで戻り、別の搬送台車10が接近するまで待機する。
以上、本実施形態にかかる搬送装置1の動作の一例を説明した。上記の例では、上部フレーム142を上昇させる場合を説明した。しかし、本実施形態による搬送装置1によれば、これとは反対に、上部フレーム142が上昇している搬送台車10と同期昇降機20とを連結させ、上部フレーム142を下降させることも可能である。
より具体的には、同期昇降機20と搬送台車10とが連結した状態で、噛合チェーンアクチュエータ213を駆動して噛合チェーンユニット30を上昇させる。噛合チェーンユニット30と上部フレーム142とが接触した状態で、ロック機構143を解除する。ロック機構143を解除した状態で、噛合チェーンアクチュエータ213を駆動して噛合チェーンユニット30を下降する。そして、上部フレーム142を所定の位置まで下降させた後、ロック機構143によって再び上部フレーム142を固定すれば良い。
[搬送装置1の効果]
本実施形態に係る搬送装置1の構成によれば、噛合チェーンユニット30によって上部フレーム142の位置を変更することで、支持台14の支持位置を変更することができる。そのため、搬送台車10に支持台14の支持位置を変更するための駆動源を設けなくても良い。すなわち、一台の同期昇降機20によって、多数の搬送台車10の支持台14の支持位置を変更することができる。この構成によれば、搬送台車10のそれぞれに駆動源を設ける場合と比較して、コストを削減することができる。
同期昇降機20は、搬送台車10と併走して支持台14の位置を変更する。そのため、搬送を停止せずに被搬送物の支持高さを変更できる。
噛合チェーン30Aおよび噛合チェーン30Bは、剛直化部30a以外の部分では、ピン32を軸として折り曲がることができる。そのため、噛合チェーンユニット30は、剛直化部30a以外の部分で水平方向に分離させることができる。そのため、ストロークの下部にスペースを設ける必要がなく、同期昇降機20をコンパクトにすることができる。また、搬送台車10の底面の位置を高くしたり、走行経路にピットを形成したりする必要がない。
支持台14は、ロック機構143を備えている。そのため、同期昇降機20は、搬送台車10の支持台14の位置を変更した後、その搬送台車10から離れることができる。そして、別の搬送台車10の支持台14の位置を変更することができる。また、噛合チェーンユニット30が誤作動したり破損したりした場合でも、支持台14の上部フレーム142が落下することがない。
本実施形態によれば、同期昇降機20の配置を変更することで、上部フレーム142を上昇または加工させるタイミングを変更することができる。そのため、工程の変更や設備レイアウトの変更が比較的容易である。
搬送台車10は、複数の支持台14を有し、同期昇降機20は、複数の支持台14に対応する、複数の噛合チェーンユニット30、および複数の噛合チェーンアクチュエータ213を有する。複数の噛合チェーンアクチュエータ213は、互いに同期して作動する。複数の噛合チェーンアクチュエータ213により複数の支持台14を同期して作動させることができるため、被搬送物の支持位置を安定して変更することができる。
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2に係る搬送装置100について説明する。以下では、実施形態1に係る搬送装置1と相違する構成について主に説明し、共通する構成については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
[同期昇降機120の構成]
図18は、搬送装置100の同期昇降機120の概略構成を示す平面図である。同期昇降機120は、昇降駆動部121A、昇降駆動部121Bおよび駆動部214Aを備えている。昇降駆動部121Aは、噛合チェーンアクチュエータ213Aを有している。昇降駆動部121Bは、噛合チェーンアクチュエータ213Bを有している。駆動部214Aは、噛合チェーンアクチュエータ213Aおよび噛合チェーンアクチュエータ213Bを駆動する。
駆動部214Aは、両軸モータを有している。駆動部214Aの一端からは出力軸214Bが延びている。駆動部214Aの他端からは出力軸214Cが延びている。出力軸214Bおよび出力軸214Cは、一本の軸で構成されているため、出力軸214Bおよび出力軸214Cは同期回転する。出力軸214Bは、接続軸216Aおよび減速装置217Aを介して噛合チェーンアクチュエータ213Aに接続されている。出力軸214Cは、接続軸216Bおよび減速装置217Bを介して噛合チェーンアクチュエータ213Bに接続されている。接続軸216Aおよび接続軸216Bは、ユニバーサルジョイントを有している。
同期昇降機120では、噛合チェーンアクチュエータ213Aおよび噛合チェーンアクチュエータ213Bが1台の両軸モータで駆動されるため、噛合チェーンアクチュエータ213Aおよび噛合チェーンアクチュエータ213BをタイミングチェーンTCで連結することなく同期して動作させることができる。つまり、複数の支持台14を同期して作動させるための機構を別途設ける必要がなくなる。なお、駆動部214Aとして両軸モータを用いず、1台の片軸モータから駆動力を複数の噛合チェーンアクチュエータに分配するようにしてもよい。
図19および図20は、搬送装置100の連結装置220を抜き出して示す側面図である。図19および図20において、搬送台車110の搬送方向FWを前方とし、BW方向を後方とする。図20に示すように、連結装置220は、ピンガイド13、保持部16および同期ピン225を含んでいる。ピンガイド13および保持部16は、搬送台車110の下面に設けられている。同期ピン225は、同期昇降機120の上面に設けられている。
保持部16は、保持爪16Aおよびブラケット16Bを有している。保持爪16Aおよびブラケット16Bは、ピンガイド13に対して前方に配置されている。保持爪16Aは、ブラケット16Bに対して軸16Cで揺動自在に支持されている。保持爪16Aの端部161Aは、軸16Cに対して後方かつ、斜め下方向に向いている。保持爪16Aは、側面視で、ブラケット16Bに対して時計回りの方向に付勢されている。保持爪16Aの端部161Aとピンガイド13との間には、同期ピン225が嵌合する間隙が形成されている。
図19および図20を用いて、連結装置220の動作を説明する。まず、図19に示すように、停止している同期昇降機120の後方から、搬送台車110が前方に向けて移動してきたとする。同期昇降機120の同期ピン225の上部に搬送台車110の保持爪16Aが当接すると、保持爪16Aは付勢力に反して反時計回りに回動し、端部161Aが持ち上げられる。
図20に示すように、搬送台車110が同期昇降機120に対して更に前方に移動すると、保持爪16Aは、同期ピン225の前方に移動する。保持爪16Aは、端部161Aが持ち上げられた状態から、付勢力により時計回りに回動する。保持爪16Aの端部161Aは、軸16Cに対して後方かつ、斜め下方向に向いた状態に戻る。この状態で、保持爪16Aの端部161Aとピンガイド13との間に同期ピン225が嵌合し、搬送台車10と同期昇降機120とが連結装置220によって連結される。
搬送台車110のピンガイド13は、同期昇降機120の同期ピン225の後部に当接して、搬送台車110からの推進力を同期昇降機120に付与する。搬送台車110の保持爪16Aは、同期昇降機120の同期ピン225の前部に当接して、搬送台車110に対する同期昇降機120の搬送方向FWへの移動を制限する。このため、同期昇降機120と搬送台車110との連結状態が安定する。
図21は、搬送装置100の非接触給電装置230を抜き出して示す背面図である。図18および図21に示すように、搬送装置100は、非接触給電装置230を備えている。非接触給電装置230は、同期昇降機120から搬送台車110に対して、非接触で電力を供給する。同期昇降機120には、ケーブル(図示せず)を介して外部から電力が供給されている。非接触給電装置230は、出力部231および伝送部232を有する。出力部231は、同期昇降機120にブラケット231Aを介して取り付けられている。伝送部232は、搬送台車110にブラケット232Aを介して取り付けられている。出力部231および伝送部232は、連結装置220によって搬送台車10および同期昇降機120が連結している状態で、対向するように配置されている。搬送台車10は、同期昇降機120と連結して併走している状態で、非接触給電装置230により電力が供給される。同期昇降機120と搬送台車110との連結状態は連結装置220によって安定しているため、非接触給電装置230による給電が安定する。
図22は、搬送装置100の支持台24を模式的に示す側面図である。図23は、搬送装置100の支持台24の内部構成を模式的に示す側面断面図である。図22に示すように、支持台24は、下部フレーム141および上部フレーム142に加えて、ロック機構243を備えている。ロック機構243は、第1ロック機構243Aおよび第2ロック機構243Bを含んでいる。
図23に示すように、第1ロック機構243Aは、ラック2431、ドグ2432、およびアクチュエータ2434を含んでいる。本実施形態では、アクチュエータ2434としてソレノイドが用いられる。ソレノイドは、非接触給電装置230を介して供給される電力によって作動する。
ドグ2432は、軸2432aを回転軸として回転できるように構成されている。軸2432a、およびアクチュエータ1434は、下部フレーム141に固定されている。ソレノイドのプランジャ2434aとドグ2432は、リンク2435によって連結されている。リンク2435として、ロッドやチェーンを用いることができる。
上部フレーム142を上側に移動させる際には、ドグ2432が歯2431aの上部斜面に押されて回転するため、上部フレーム142の移動は妨げられない。一方、上部フレーム142を下側に移動させようとすると、ドグ2432と歯2431aとが干渉し、上部フレーム142の移動が妨げられる。
すなわち、上部フレーム142は、第1ロック機構243Aによって、下方への移動だけが制限される。なお、この制限は、図23に二点鎖線で示すように、アクチュエータ2434を駆動してドグ2432を退避させることによって、解除することができる。
図22に示すように、第2ロック機構243Bは、落下防止ピン2436および差込孔2437を含んでいる。差込孔2437は、下部フレーム141の側面に形成される孔である。差込孔2437は、ラック2431の歯2431aの側方に位置するように形成される。落下防止ピン2436は、差込部2436aを差込孔2437に差し込むことが可能である。落下防止ピン2436の差込部2436aを差込孔2437に差し込むことにより、差込部2436aと歯2431aとが干渉し、上部フレーム142の移動が妨げられる。すなわち、上部フレーム142は、第2ロック機構243Bによって、上下方向への移動が制限される。
第2ロック機構243Bによる上部フレーム142の移動の制限は、落下防止ピン2436を差込孔2437から引き抜くことによって、解除することができる。落下防止ピン2436は、メンテナンス時等に作業者が手動で操作するものであり、落下防止ピン2436を使用しないときは、差込孔2437の近傍に設けた支持部2436bに支持させておく。
[搬送装置100の効果]
本実施形態に係る搬送装置100の構成によれば、ロック機構243は、第1ロック機構243Aおよび第2ロック機構243Bを有し、第2ロック機構243Bによって支持台24の支持位置を保持することができる。これによって、例えばメンテナンス時において支持台24が不用意に落下することを防止でき、安全性が向上する。
同期昇降機120と搬送台車110とを連結する連結装置220は、保持部16を有する。保持部16は、同期昇降機120と搬送台車110とが併走する場合に、搬送台車110に対する同期昇降機120の走行方向への移動を制限する。このため、同期昇降機120と搬送台車110との連結状態が安定する。
噛合チェーンアクチュエータ213A、213Bを駆動する駆動部214Aは、両軸モータを含んでいる。両軸モータは、複数の支持台24を同期して作動させることができる。これによって、複数の支持台24を同期して作動させるための機構を別途設ける必要がなくなる。
非接触給電部230は、同期昇降機120と搬送台車110とが併走している場合に、同期昇降機120から搬送台車110に給電する。非接触給電部230は、搬送台車110に給電することができる。これによって、搬送台車110に電動のアクチュエータ等を設置することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明についての実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、発明の範囲内で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、搬送台車10がフリクションドライブFDによって搬送される場合を説明した。しかし、搬送台車10の搬送方法は任意であり、搬送台車10は例えば、ベルトコンベア等によって搬送されても良い。また、搬送台車10が、車輪12を駆動する駆動源を持っていても良い。
上記の実施形態では、同期昇降機20は、搬送台車10と連結し、搬送台車10から推進力を受けて走行する場合を説明した。しかし、同期昇降機20は例えば、フリクションローラ222をプログラム等によって制御して、搬送台車10と併走するように構成されていても良い。
上記の実施形態では、同期昇降機20は、フリクションローラ222とモータ223とによって自走できる構成を説明した。しかし、同期昇降機20が自走手段を備えず、チェーンによって牽引されたり、ベルトコンベアまたはフリクションドライブ等によって搬送されたりする構成であっても良い。
また、同期昇降機20が走行するための駆動手段を備える場合であっても、駆動手段は、フリクションローラ222とモータ223とに限定されない。例えば走行手段は車輪や摺動部材であっても良く、駆動源はエンジンであっても良い。
上記の実施形態では、下部フレーム141と上部フレーム142とを備えた支持台14を説明した。しかし、支持台14は、被搬送物の支持高さを変えられるものであれば構成は任意である。支持台14は例えば、シザー型(パンタグラフ型)のガイドを備えた支持台であっても良い。支持台14の本数は2本に限定されず、支持台14の本数は任意である。
上記の実施形態では、支持台14がロック機構143を備えている場合を説明した。しかし、支持台14がロック機構143を備えず、上部フレーム142が持ち上げられている間、駆動昇降機20が搬送台車10と併走する構成であっても良い。
搬送台車10の支持台14に設けられているロック機構143は、支持台14に設けられているアクチュエータ1434で作動することとしたが、これに限定されず、同期昇降機20からの駆動力によって作動させてもよい。
支持台14の断面形状は方形としたが、これに限定されず、例えば、断面形状を円形としてもよい。
搬送台車10および同期昇降機20が直接連結することにより、搬送台車10および同期昇降機20が併走する構成を説明したが、これに限定されない。例えば、搬送台車10および同期昇降機20を間接的に連結する構成でもよい。例えば、搬送台車10を走行経路に沿って移動させる外部駆動源としてスラットコンベアを備える。同期昇降機20は、搬送台車10の走行経路の一部において、搬送台車10からではなく、スラットコンベアから推進力を受けて走行する構成とする。この場合、外部駆動源は、搬送台車10と同期昇降機20のそれぞれに対して推進力を付与する。このため、搬送台車10および同期昇降機20を連結させずに併走させることができる。
本発明は、被搬送物の支持高さを変更できる搬送装置として産業上の利用が可能である。
1 搬送装置
10 搬送台車
11 フレーム
12 車輪
13 ピンガイド
14 支持台
20 同期駆動器
21A,21B 昇降駆動部
211 フレーム
212 ローラ
213 噛合チェーンアクチュエータ
214モータ
22 フリクション駆動部
221 フレーム
222 フリクションローラ
223 モータ
224 サスペンション
225 同期ピン
30 噛合チェーンユニット
30A,30B 噛合チェーン

Claims (14)

  1. 被搬送物の支持位置を鉛直方向に沿って変更できる支持台を有する搬送台車と、
    相互に噛み合って剛直化部を形成するとともに、相互に噛み外れて分離する一対の噛合チェーンを含む噛合チェーンユニット、前記噛合チェーンユニットの剛直化部の先端を鉛直方向に沿って移動させる噛合チェーンアクチュエータ、および前記噛合チェーンアクチュエータを駆動する駆動部を有する同期昇降機とを備え、
    前記同期昇降機は、前記搬送台車の走行経路の一部において前記搬送台車と併走し、前記噛合チェーンユニットによって前記支持台の支持位置を変更する、搬送装置。
  2. 前記支持台は、
    下部フレームと、
    前記下部フレームの内側を鉛直方向に沿って移動できるように構成された上部フレームとを含み、
    前記噛合チェーンユニットが前記下部フレームの内側から前記上部フレームの底部を支持することによって前記支持台の支持位置を変更する、請求項1に記載の搬送台車。
  3. 前記上部フレームの底部に、前記噛合チェーンユニットの剛直化部の先端と嵌合する凹凸が形成されている、請求項2に記載の搬送台車。
  4. 前記支持台は、支持位置を保持できるロック機構を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の搬送装置。
  5. 前記ロック機構は、
    ラックと、ドグとを有し、前記ラックと前記ドグとが干渉することで前記支持台の支持位置を保持する第1ロック機構と、
    落下防止ピンと、差込孔とを有し、前記差込孔に前記落下防止ピンが差し込まれることで、前記支持台の支持位置を保持する第2ロック機構と、を含む請求項4に記載の搬送装置。
  6. 前記同期昇降機は、前記搬送台車の走行経路の一部において前記搬送台車と連結し、前記搬送台車から推進力を受けて走行する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の搬送装置。
  7. 前記同期昇降機は、前記搬送台車と連結した後、前記搬送台車の走行経路の他の一部において前記搬送台車と分離される、請求項6に記載の搬送装置。
  8. 前記同期昇降機と前記搬送台車とを連結する連結装置をさらに備え、
    前記連結装置は、前記同期昇降機と前記搬送台車とが併走する場合に、前記搬送台車に対する前記同期昇降機の走行方向への移動を制限する保持部を有する、請求項6〜7のいずれか一項に記載の搬送装置。
  9. 前記同期昇降機は、当該同期昇降機を走行させるための駆動手段をさらに備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の搬送装置。
  10. 前記搬送台車を前記走行経路に沿って移動させる外部駆動源をさらに備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の搬送装置。
  11. 前記搬送台車を前記走行経路に沿って移動させる外部駆動源をさらに備え、
    前記同期昇降機は、前記搬送台車の走行経路の一部において前記外部駆動源から推進力を受けて走行する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の搬送装置。
  12. 前記搬送台車は、複数の前記支持台を有し、
    前記同期昇降機は、前記複数の支持台に対応する、複数の前記噛合チェーンユニット、および複数の前記噛合チェーンアクチュエータを有し、
    前記複数の噛合チェーンアクチュエータは、互いに同期して作動する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の搬送装置。
  13. 前記複数の噛合チェーンアクチュエータを駆動する前記駆動部は、両軸モータである、請求項12に記載の搬送装置。
  14. 非接触給電部を更に備え、
    前記非接触給電部は、前記同期昇降機と前記搬送台車とが併走している場合に、前記同期昇降機から前記搬送台車に給電する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の搬送装置。
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