JP2015107438A - 遊技機 - Google Patents

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和也 原田
金子 健一郎
Kenichiro Kaneko
健一郎 金子
竜実 藤下
Tatsumi Fujishita
竜実 藤下
真寛 伊藤
Masahiro Ito
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俊行 坂田
Toshiyuki Sakata
俊行 坂田
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博幸 角谷
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賢一 竹内
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Masato Sugiura
正人 杉浦
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Satoshi Sugano
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Abstract

【課題】遊技状態が移行する際にメダルの払い出しが伴う遊技機を提供する。【解決手段】停止制御手段120は、役抽選により第1特定役とこの第1特定役よりも少ない遊技媒体が払い出される第2特定役とが重複して当選した遊技において、第1の操作態様でストップスイッチ34が操作されたときには、第1特定役に対応した図柄の組み合わせが表示されるように回転リール45の回転を停止させ、第2の操作態様でストップスイッチ34が操作されたときには、第2特定役に対応した図柄の組み合わせが表示されるように回転リール45の回転を停止させ、第2特定役に対応した図柄の組み合わせの表示によって、これに対応した遊技状態に移行する。【選択図】図4

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、この種の遊技機、たとえばスロットマシンでは、ボーナス遊技の終了後にメダルが減る状態を経て有利遊技(たとえばART(アシストリプレイタイム)遊技など)へ移行する仕様のもの(特許文献1参照)や、有利遊技からメダルが減る状態を経て再び有利遊技へ移行する仕様のものが知られている。
特開2011−177269号公報
上記した仕様のスロットマシンでは、メダルが減る状態におけるメダルの減少をなるべく抑えたいという要望があった。
そこで、本発明は、遊技媒体が減る状態における遊技媒体の減少を抑えることができる遊技機を提供することを目的とする。
各請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄が付された複数の回転リール45と、すべての前記回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33と、前記各回転リール45に対応して設けられ、かつ前記各回転リール45の回転を停止させるためのストップスイッチ34と、第1特定役及び第2特定役を含む複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行う役抽選手段100と、前記役抽選の結果及び前記ストップスイッチ34が操作された時点における対応する前記回転リール45の回転位置に基づいて、前記回転リール45の回転を適位置で停止させる停止制御手段120と、払出装置13による遊技媒体の払い出しを制御する払出制御手段135と、を備え、移行の図柄の組み合わせが表示されることによって、複数の遊技状態のうち、前記移行の図柄の組み合わせに対応した遊技状態へ移行可能に形成された遊技機であって、前記第1特定役は、この第1特定役に対応した図柄の組み合わせが表示されたのを契機に前記払出制御手段135により前記遊技媒体が払い出される役であり、前記第2特定役は、この第2特定役に対応した図柄の組み合わせが表示されたのを契機に前記払出制御手段135により前記第1特定役よりも少ない前記遊技媒体が払い出される役であり、前記停止制御手段120は、前記役抽選により前記第1特定役及び前記第2特定役が重複して当選した遊技において、第1の操作態様で前記ストップスイッチ34が操作されたときには、前記第1特定役に対応した図柄の組み合わせが表示されるように、前記回転リール45の回転を停止させ、第2の操作態様で前記ストップスイッチ34が操作されたときには、前記第2特定役に対応した図柄の組み合わせが表示されるように、前記回転リール45の回転を停止させ、前記第2特定役に対応した図柄の組み合わせの表示によって、これに対応した遊技状態に移行することを特徴とする。
ここで、「第1の操作態様」及び「第2の操作態様」には、操作順序や操作のタイミングなどを含む。すなわち、たとえば、第1の操作順序でストップスイッチ34が操作された場合に、第1特定役に対応した図柄の組み合わせが特定の有効入賞ライン上に停止表示されるように設定することもできるし、第1の操作のタイミングでストップスイッチ34が操作された場合に、第1特定役に対応した図柄の組み合わせが特定の有効入賞ライン上に停止表示されるように設定することもできるし、第1の操作順序及び第1の操作のタイミングでストップスイッチ34が操作された場合に、第1特定役に対応した図柄の組み合わせが特定の有効入賞ライン上に停止表示されるように設定することもできる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち本発明によれば、準備区間中における遊技媒体の減少を抑えることができる。
本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの正面図である。 入賞ラインを説明するための説明図である。 各回転リールの図柄の配列を説明するための説明図である。 スロットマシンのブロック図である。 役を説明するための説明図である。 役抽選テーブルを説明するための説明図である。 役抽選テーブルを説明するための説明図である。 役抽選テーブルを説明するための説明図である。 ストップスイッチの操作順序と有効入賞ライン上に停止表示される役との関係を説明するための説明図である。 遊技状態の移行を説明するための説明図である。 演出状態がAT状態である場合のサブ制御処理の概略を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態であって、役を説明するための説明図である。 役抽選テーブルを説明するための説明図である。 ストップスイッチの操作順序と有効入賞ライン上に停止表示される役との関係を説明するための説明図である。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図11に基づいて説明する。
以下、「前面」とは、スロットマシン10において遊技を行う際に遊技者が向き合う面をいい、「右側」とは、スロットマシン10の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て右側をいい、「左側」とは、スロットマシン10の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て左側をいう。
(スロットマシン10)
図1に概略を示すように、遊技機としてのスロットマシン10は、前面に開口部を有する箱型の筐体11を備え、筐体11の前面には、開口部を塞ぐ前扉12を備え、筐体11の内部には、3個の回転リール45を横並びに配置したリールユニット40や、スロットマシン10を制御する制御装置20や、遊技媒体としてのメダルを払い出すホッパーユニット(払出装置)13や、スロットマシン10が備える各装置に電力を供給する電源ユニットなどを備えている。3個の回転リール45のうち、左側に位置するのが左リール46であり、中央に位置するのが中リール47であり、右側に位置するのが右リール48である。以下、左リール46、中リール47及び右リール48のいずれかを指す場合には、単に、「回転リール45」と称する。
また、前扉12の略中央には、前方へ向けて突出する操作部16が設けられ、操作部16の上方には、各回転リール45の周囲に付されている図柄を遊技者に見せるための図柄表示窓15が設けられ、図柄表示窓15の上方には、画像を表示する表示装置55が設けられ、図柄表示窓15及び表示装置55の周囲縁には、演出用ランプ17が設けられている。図柄表示窓15は、図1及び図2に示すように、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄を遊技者に見せるように形成されている。
縦3列横3行に配置した合計9個の図柄が表示される位置には、図柄の並びを示す入賞ラインが設定されている。本実施の形態では、入賞ラインとして、図2に示すように、中段の表示位置の3個の図柄を通る中段入賞ラインL1と、左上・中央・右下の表示位置の3個の図柄を通る右下り入賞ラインL2と、左下・中央・右上の表示位置の3個の図柄を通る右上り入賞ラインL3と、左上・中央・右上の表示位置の3個の図柄を通るV字入賞ラインL4と、左下・中央・右下の表示位置の3個の図柄を通る小山入賞ラインL5とが設けられている。
また、図1に示すように、操作部16の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口36が設けられ、操作部16の上面左側には、スロットマシン10に電子的に貯留(クレジット)されているメダルをベットするためのベットスイッチ32が設けられ、操作部16の上面左端付近には、クレジットされているメダルを返却するための精算スイッチ35が設けられ、操作部16の前面左側には、すべての回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33が設けられ、操作部16の前面中央には、回転リール45の回転を停止させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応している左停止スイッチ56、中停止スイッチ57及び右停止スイッチ58が横並びに設けられている。左停止スイッチ56は左リール46に対応しており、中停止スイッチ57は中リール47に対応しており、右停止スイッチ58は右リール48に対応している。以下、左停止スイッチ56、中停止スイッチ57及び右停止スイッチ58のいずれかを指す場合には、「ストップスイッチ34」と称する。
また、前扉12の下部中央には、メダル払出口37が設けられ、メダル払出口37の下方には、メダル受け皿38が設けられている。さらに、前扉12には、図示しないスピーカが設けられている。
(リールユニット40)
リールユニット40は、横並びに設けた3個の回転リール45と、各回転リール45を回転させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応しているステッピングモータと、これらを支持するためのフレームとを備えている。
各回転リール45の周囲には、複数種類の図柄が所定の配列で合計21個付されている。本実施の形態では、回転リール45の周囲には、図3に示すように、「赤7」、「青7」、「白7」「BAR」、「リプレイ」、「ベル」、「スイカ」、「赤プラム」、「青プラム」及び「チェリー」の図柄が付されている。
また、ステッピングモータは、パルス信号によって駆動するものであって、入力されるパルス信号のパターンによって、加速・定速・減速のパターンが決まる。各ステッピングモータの出力軸には、対応する回転リール45がそれぞれ固定されており、ステッピングモータが駆動すると、ステッピングモータの出力軸を中心に、対応する回転リール45が回転する。また、ステッピングモータは、一のパルス信号の入力により、回転リール45の周囲に付された図柄1個分に相当する量駆動する。ステッピングモータが図柄1個分に相当する量駆動すると、対応する回転リール45が、周囲に付された図柄1個分に相当する量回転する(1コマ回転する)。
また、各回転リール45には、インデックスセンサにより検知されるインデックスが設けられており、インデックスが検知されてからのステッピングモータのパルス数により回転リール45の回転位置及び停止位置を特定できるようになっている。
(制御装置20)
制御装置20は、図4に示すように、主として遊技を制御する遊技制御装置21と、遊技制御装置21からの信号を受信して、主として遊技の演出を制御する演出制御装置22とを備えている。
遊技制御装置21は、メイン基板などとも呼ばれるものであって、CPU、RAM、ROM、及びI/Oなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、遊技制御装置21を構成するマイクロコンピュータが、役の抽選(役抽選)、回転リール45の回転・停止及びメダルの払い出しなどの遊技の進行を制御する遊技制御手段60として機能する。具体的には、遊技制御手段60は、図4に示すように、役抽選手段100と、回転制御手段110と、停止制御手段120と、停止図柄判定手段130と、払出制御手段135と、遊技状態移行制御手段140とを備えている。遊技制御装置21の入力手段としては、ベットスイッチ32、スタートスイッチ33、ストップスイッチ34、精算スイッチ35及びリールユニット40の各回転リール45のインデックスセンサなどが接続され、遊技制御装置21の出力手段としては、リールユニット40のステッピングモータや、ホッパーユニット13などが接続されている。
また、演出制御装置22は、サブ基板などとも呼ばれるものであって、遊技制御装置21と同様に、CPU、RAM、ROM、及びI/Oなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、演出制御装置22を構成するマイクロコンピュータが、役抽選の結果や、遊技の進行に応じて遊技の演出を制御する演出制御手段150として機能する。演出制御装置22の入力手段としては、遊技制御装置21が接続され、演出制御装置22の出力手段としては、表示装置55や、演出用ランプ17や、図示しないスピーカなどが接続されている。
また、遊技制御装置21と演出制御装置22との間における信号の送受信は、遊技制御装置21における役抽選に関するデータ等の内部データの信頼性を担保すべく、一方通行となるように形成されている。
また、本実施の形態では、遊技制御装置21には、遊技状態として、通常状態と、第1RT状態と、第2RT状態と、第3RT状態と、内部中状態と、ボーナス状態とが設けられている(図10参照)。また、ボーナス状態には、BB状態と、RB状態とがある。なお、遊技状態としてはこれに限られるものではない。
また、演出制御装置22には、演出状態として、AT状態が設けられている。なお、演出状態としてはこれに限られるものではない。
また、本実施の形態では、遊技として、通常遊技と、ボーナス遊技と、AT(アシストタイム)遊技(準備区間)と、ART(アシストリプレイタイム)遊技(有利遊技)とがある。AT遊技とART遊技とは、基本的に、連続して一体的に行われるものとなっている。具体的には、ART遊技を行う場合には、まずAT遊技が行われ、このAT遊技中に、遊技状態を第3RT状態へ誘導するように報知演出が行われ、ART遊技が行われる。すなわち、AT遊技は、ART遊技を開始するための準備状態である。なお、遊技としてはこれに限られるものではない。
これらの各遊技は、遊技状態及び演出状態のいずれか一方又は双方により規定されている。本実施の形態では、遊技状態が通常状態、第1RT状態又は第2RT状態でかつ演出状態がAT状態でない遊技が通常遊技である。また、遊技状態がボーナス状態である遊技がボーナス遊技である。また、演出状態がAT状態でかつ遊技状態が通常状態、第1RT状態又は第2RT状態である遊技がAT遊技である。また、演出状態がAT状態でかつ遊技状態が第3RT状態である遊技がART遊技である。
また、本実施の形態では、通常遊技及びAT遊技は、メダルの投入枚数に対する払い出し枚数の比率である出玉率が100%未満となるように設定されている。一方、ボーナス遊技及びART遊技は、出玉率が100%より大きくなるように設定されている。特に本実施の形態では、ART遊技は、出玉率が166.7%(=1回の遊技におけるメダルの純増加枚数が2枚)となるように設定されている。なお、各遊技の出玉率は、これに限られるものではない。
(役)
本実施の形態では、役として、有効入賞ライン上に所定の図柄の組み合わせが停止表示されることにより、メダルの払い出しはないがボーナス遊技へ移行するボーナス役と、有効入賞ライン上に所定の図柄の組み合わせが停止表示されることにより、メダルが払い出される小役と、有効入賞ライン上に所定の図柄の組み合わせが停止表示されることにより、メダルの払い出しはないがメダルを新たに投入することなく前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行うことができる再遊技を実行させる再遊技役とがある。ここで、「有効入賞ライン」とは、メダルのベットに応じて有効になった入賞ラインである。本実施の形態では、1回の遊技につき、メダルを3枚ベットすることが可能となっており、3枚のメダルをベットすると、5本全ての入賞ラインが有効になり、有効入賞ラインとなる。なお、本実施の形態では、3枚のメダルをベットすることにより、遊技を開始することが可能となっている。
また、ボーナス役には、図5に示すように、赤7BB役と、青7BB役と、RB役とがある。なお、ボーナス役は、所定枚数(たとえば15枚)のメダルを払い出した後に、ボーナス遊技へ移行するようにしてもよい。
また、小役には、ベル役(第1特定役)と、スイカ役と、第1役と、チェリー役と、制御1役〜制御5役とがある。たとえば、チェリー役は、「チェリー」「チェリー」「ANY」(「ANY」は、いずれの図柄であってもよいことを意味する。)の図柄の組み合わせに対応している。また、各小役には、図5に示すように、払い出し枚数が設定されている。
また、再遊技役には、リプレイA役と、リプレイB役と、リプレイC役と、リプレイD役とがある。たとえば、リプレイC役は、(「スイカ」、「赤プラム」、「白7」又は「BAR」)「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせに対応している。
(役抽選手段100)
役抽選手段100は、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行うものである。役抽選手段100は、スタートスイッチ33の操作を契機に、特に図示しないループカウンタの数値を読み取り、この数値と、ループカウンタがカウントする数値を全領域として役の当選領域が設定されている役抽選テーブルとを比較して、役の当否を決定する。
当選領域としては、一の役に対応付けられた当選領域である単独当選領域の他に、複数種類の役に対応付けられた重複当選領域を設定することができる。
本実施の形態では、役抽選テーブルには、図6及び図7に示すように、通常状態において用いられる通常役抽選テーブルと、第1RT状態において用いられる第1RT役抽選テーブルと、第2RT状態において用いられる第2RT役抽選テーブルと、第3RT状態において用いられる第3RT役抽選テーブルと、内部中状態において用いられる内部中役抽選テーブルと、ボーナス状態において用いられるボーナス役抽選テーブルとがある。なお、役抽選テーブルとしてはこれに限られるものではない。
通常役抽選テーブルには、図6に示すように、赤7BB役、青7BB役、RB役、スイカ役、チェリー役及びリプレイA役のそれぞれの単独当選領域と、「左ベルA」〜「左ベルC」、「中ベルA」〜「中ベルD」及び「右ベルA」〜「右ベルC」の10種類のベル役に関する重複当選領域と、「リプレイBC」及び「リプレイABC」の2種類の再遊技役に関する重複当選領域とがそれぞれ所定の範囲(所定の当選確率で)設定されている。また、第1RT役抽選テーブルには、赤7BB役、青7BB役、RB役、スイカ役、チェリー役及びリプレイA役のそれぞれの単独当選領域と、前記10種類のベル役に関する重複当選領域と、「リプレイAD」の再遊技役に関する重複当選領域とがそれぞれ所定の範囲(所定の当選確率で)設定されている。また、第2RT役抽選テーブル及び第3RT役抽選テーブルには、赤7BB役、青7BB役、RB役、スイカ役、チェリー役及びリプレイA役のそれぞれの単独当選領域と、前記10種類のベル役に関する重複当選領域とがそれぞれ所定の範囲(所定の当選確率で)設定されている。
また、内部中役抽選テーブルには、図7に示すように、スイカ役、チェリー役及びリプレイA役のそれぞれの単独当選領域と、前記10種類のベル役に関する重複当選領域とがそれぞれ所定の範囲(所定の当選確率で)設定されている。また、ボーナス役抽選テーブルには、ベル役の単独当選領域が設定されている。
ここで、「左ベルA」の重複当選領域には、図8(A)に示すように、ベル役と、第1役と、第2役とが対応付けられ、残りの9種類のベル役に関する重複当選領域には、ベル役と、第1役と、第2役とが対応付けられているとともに、制御1役〜制御5役のうちいずれか一又は複数の役が対応付けられている。
また、「リプレイBC」の重複当選領域には、図8(B)に示すように、リプレイB役と、リプレイC役とが対応付けられ、「リプレイABC」の重複当選領域には、リプレイA役と、リプレイB役と、リプレイC役とが対応付けられ、「リプレイAD」の重複当選領域には、リプレイA役と、リプレイD役とが対応付けられている。
なお、各役抽選テーブルにおける当選領域としてはこれに限られるものではなく、たとえば、ボーナス役と他の役との重複当選領域を設けることができる。
また、本実施の形態では、通常役抽選テーブル、第1RT役抽選テーブル及び第2RT役抽選テーブルのそれぞれは、出玉率が100%未満となるように、各当選領域が所定の当選確率に設定されている。具体的には、これらの役抽選テーブルにおいて、たとえば再遊技役の当選確率は1/7.3に設定されている。一方、ボーナス役抽選テーブル及び第3RT役抽選テーブルは、出玉率が100%より大きくなるように、各当選領域が所定の当選確率に設定されている。具体的には、第3RT役抽選テーブルにおいて、たとえば再遊技役の当選確率は1/1.2に設定されている。
また、役抽選手段100は、現在の遊技状態に対応する役抽選テーブルを適宜用いて、ループカウンタの数値との比較を行う。
そして、いずれかの役に当選すると、当選した役に対応する当選フラグが成立する。当選フラグには、ボーナス役の当選である場合に成立するボーナス当選フラグ(赤7BB当選フラグなど)と、小役の当選である場合に成立する小役当選フラグ(ベル当選フラグなど)と、再遊技役の当選である場合に成立する再遊技当選フラグ(リプレイA当選フラグなど)とがある。また、小役当選フラグ及び再遊技当選フラグは、成立した遊技においてのみ有効となるものの、ボーナス当選フラグは、次の遊技へ持ち越すことができるものとなっており、当選したボーナス役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されることにより消去されるものとなっている。
また、役抽選手段100は、役抽選の結果を示す役抽選結果コマンドを演出制御装置22へ送信する。
(回転制御手段110)
回転制御手段110は、回転リール45の回転駆動を制御するものである。回転制御手段110は、スタートスイッチ33の操作を契機に、3個すべての回転リール45の回転を通常の回転方向に開始させて、その回転速度が所定の定常速度に達するまで加速処理を行い、その後は、回転リール45を所定の定常速度で定速回転させる定速処理を行う。
(停止制御手段120)
停止制御手段120は、ストップスイッチ34の操作を契機として、役抽選の結果及びストップスイッチ34が操作された時点における対応する回転リール45の回転位置に基づいて、回転リール45の回転を適位置で停止させるものである。停止制御手段120は、各ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置を、対応するインデックスが検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数で特定しつつ、ストップスイッチ34が操作された時点で、有効入賞ライン上に直ちに停止できる図柄(すなわち、回転リール45の回転位置)を基準として、この図柄から回転方向に予め定められた個数(最大スベリコマ数、本実施の形態における最大スベリコマ数は4コマ)移動した図柄までの範囲内で、対応する回転リール45を停止させる。ここで、「コマ」とは、回転リール45の回転量であって、回転リール45の周囲に付された図柄1個分に相当する量を意味するものである。
具体的には、停止制御手段120は、役抽選の結果がいずれかの役の当選である遊技においては、各回転リール45の回転を停止させるに際し、当選した役に対応した図柄の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に極力揃うように、かつ、当選した役以外の役に対応した図柄の組み合わせについてはいずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を行い、一方、役抽選の結果がハズレの場合には、各回転リール45の回転を停止させるに際し、いずれの有効入賞ライン上にも、いずれの役に対応した図柄の組み合わせも揃わないように、蹴飛ばし制御を行う。
また、本実施の形態では、複数の当選フラグが成立している場合があり、このような場合に、停止制御手段120は、引き込み制御において、当選した複数の役のうちいずれの役を優先して引き込むかを予め設定している。具体的には、停止制御手段120は、引き込み優先順位を、「再遊技役」>「小役」>「ボーナス役」に設定しているとともに、小役間の引き込み優先順位を、払い出し枚数が多いほど優先順位が高くなるように設定している。なお、同一配当の小役が重複して当選した場合には、それらの小役の引き込み優先順位は同一となる。また、引き込み優先順位は、これに限られるものではない。
また、停止制御手段120は、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を、回転リール45の停止位置を予め定めた停止テーブルを参照して制御を行うテーブル制御や、所定の図柄を停止させるか否かを判断しながら制御を行うプログラム制御などにより行うことができる。
また、停止制御手段120は、リールユニット40の各ステッピングモータへのパルス信号の供給を停止することにより、回転リール45の回転を適位置で停止させる。
(ベル役)
つぎに、左ベルAなどのベル役に関する重複当選領域に当選した場合の停止制御について説明する。本実施の形態では、図3の図柄の配列に示すように、ベル役、第1役及び第2役のそれぞれに対応した図柄の組み合わせは、各ストップスイッチ34の操作のタイミングに関わらず、有効入賞ライン上に停止表示させることができるようになっている。
また、本実施の形態では、操作順序として、3個のストップスイッチ34に基づく6通りの操作順序(「左→中→右」、「左→右→中」、「中→左→右」、「中→右→左」、「右→中→左」及び「右→左→中」)が設定されている。そして、本実施の形態では、図9(A)に示すように、左ベルAなどのベル役に関する重複当選領域のそれぞれに対して、3通り又は4通りの操作順序が割り当てられており、割り当てられている操作順序が、各当選領域に対する正解の操作順序となっている。さらに、本実施の形態では、正解の操作順序には、第1の正解の操作順序(第1の操作態様)と第2の正解の操作順序(第2の操作態様)とがあり、割り当てられている3又は4通りの正解の操作順序のうち所定の2通りが第1の正解の操作順序として割り当てられており、正解の操作順序のうちその他の操作順序が第2の正解の操作順序として割り当てられている。
そして、本実施の形態では、停止制御手段120は、役抽選により左ベルAなどのベル役に関する重複当選領域に当選した遊技においては、図9(A)に示すように、割り当てられている第1の正解の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、ベル役に対応した図柄の組み合わせが右下り入賞ラインL2(特定の有効入賞ライン)上に停止表示されるように、回転リール45の回転を停止させ、割り当てられている第2の正解の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、ベル役に対応した図柄の組み合わせがV字入賞ラインL4(他の有効入賞ライン)上に停止表示されるように、回転リール45の回転を停止させ、割り当てられている第1及び第2の正解の操作順序以外の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、第1役に対応した図柄の組み合わせが中段入賞ラインL1上に停止表示されるようにかつ第2役に対応した図柄の組み合わせがV字入賞ラインL4上に停止表示されるように、回転リール45の回転を停止させる。
ここで、本実施の形態では、ベル役に対応した図柄の組み合わせがV字入賞ラインL4上に停止表示されると、図3の図柄の配列に示すように、「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせ(移行の図柄の組み合わせ)が中段入賞ラインL1上に同時に停止表示される。一方、ベル役に対応した図柄の組み合わせが右下り入賞ラインL2上に停止表示されると、「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせはいずれの有効入賞ライン上にも停止表示されることはない。このように、本実施の形態では、停止制御手段120は、役抽選により少なくともベル役に当選した遊技において、第1の正解の操作順序で各ストップスイッチ34が操作されたときには、ベル役に対応した図柄の組み合わせが特定の有効入賞ライン上に停止表示されるようにかつ「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されないように、回転リール45の回転を停止させ、第2の正解の操作順序で各ストップスイッチ34が操作されたときには、ベル役に対応した図柄の組み合わせが特定の有効入賞ラインとは異なる他の有効入賞ライン上に停止表示されるようにかつ「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように、回転リール45の回転を停止させ、第1及び第2の正解の操作順序以外の操作順序でストップスイッチ34が操作されたときには、ベル役に対応した図柄の組み合わせが特定の有効入賞ライン上に停止表示されないようにかつ「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されないように、回転リール45の回転を停止させる。
(再遊技役)
つぎに、再遊技役に関する重複当選領域に当選した場合の停止制御について説明する。本実施の形態では、図3の図柄の配列に示すように、リプレイA役、リプレイB役及びリプレイC役のそれぞれに対応した図柄の組み合わせは、各ストップスイッチ34の操作のタイミングに関わらず、有効入賞ライン上に停止表示させることができるようになっている。一方、リプレイD役に対応した図柄の組み合わせは、所定のストップスイッチ34の操作のタイミングに応じて、有効入賞ライン上に停止表示させることができるようになっている。
また、本実施の形態では、図9(B)に示すように、リプレイBC及びリプレイABCのそれぞれに対して、いずれかの操作順序が割り当てられており、割り当てられている操作順序が、各重複当選領域に対する正解の操作順序となっている。
そして、本実施の形態では、停止制御手段120は、役抽選によりリプレイBC又はリプレイABCに当選した遊技においては、図9(B)に示すように、割り当てられている正解の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、リプレイC役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように、回転リール45の回転を停止させ、割り当てられている正解の操作順序以外の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、リプレイB役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように、回転リール45の回転を停止させる。
また、停止制御手段120は、役抽選によりリプレイADに当選した遊技においては、右停止スイッチ58を最初に操作する順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、リプレイA役に優先してリプレイD役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように、回転リール45の回転を停止させ、右停止スイッチ58を最初に操作する順序以外の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、リプレイA役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように、回転リール45の回転を停止させる。
(停止図柄判定手段130)
停止図柄判定手段130は、すべての回転リール45の回転が停止した際に、有効入賞ライン上に停止表示された図柄の組み合わせを判定するものである。停止図柄判定手段130により、たとえば再遊技役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたと判定されると、遊技制御手段60は、再遊技を実行する制御を行う。
また、停止図柄判定手段130は、判定結果を示す判定結果コマンドを演出制御装置22へ送信する。
(払出制御手段135)
払出制御手段135は、ホッパーユニット13によるメダルの払い出しを制御するものである。払出制御手段135は、停止図柄判定手段130により、小役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたと判定された場合に、当該小役に応じて予め定められたメダルが払い出されるようにホッパーユニット13を制御する。たとえば、ベル役に対応した図柄の組み合わせが右下り入賞ラインL2又はV字入賞ラインL4上に停止表示されたと判定された場合に、払出制御手段135は、ベル役に応じて予め定められた12枚のメダルが払い出されるようにホッパーユニット13を制御する。
また、払出制御手段135は、払い出したメダルの枚数を示す払出数コマンドを演出制御装置22へ送信する。
(遊技状態移行制御手段140)
遊技状態移行制御手段140は、通常状態、第1RT状態、第2RT状態、第3RT状態、内部中状態及びボーナス状態の遊技状態の間で遊技状態の移行を制御するものである。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を他の遊技状態へ移行させることができる。
本実施の形態では、遊技状態移行制御手段140は、図10に示すように、第1RT状態において、「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせ(移行の図柄の組み合わせ)が有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件として、すなわちこれを契機として、遊技状態を、第1RT状態から通常状態へ移行させる。なお、上述の如く、この場合には、ベル役に対応した図柄の組み合わせがV字入賞ラインL4上に停止表示されるので、本実施の形態では、メダルの払い出しとともに遊技状態が通常状態へ移行する。
また、遊技状態移行制御手段140は、通常状態において、リプレイB役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件として、遊技状態を、通常状態から第2RT状態へ移行させ、また、リプレイC役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件として、遊技状態を、通常状態から第3RT状態へ移行させる。
また、遊技状態移行制御手段140は、第2RT状態において、予め定められた所定の遊技回数(本実施の形態では30回)が経過したことを条件として、遊技状態を、第2RT状態から通常状態へ移行させる。
また、遊技状態移行制御手段140は、第3RT状態において、「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件として、遊技状態を、第3RT状態から通常状態へ移行させる。この場合にも、本実施の形態では、メダルの払い出しとともに遊技状態が通常状態へ移行する。
また、遊技状態移行制御手段140は、ボーナス役に当選した遊技において当選したボーナス役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されなかったことを条件として、遊技状態を内部中状態へ移行させる。
また、遊技状態移行制御手段140は、ボーナス役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件として、遊技状態をボーナス状態へ移行させ、ボーナス状態において、予め定められた所定数を超えるメダルを払い出したことを条件として、遊技状態を第1RT状態へ移行させる。なお、赤7BB役又は青7BB役の場合にはBB状態へ移行させ、RB役の場合にはRB状態へ移行させる。
また、遊技状態移行制御手段140は、現在の遊技状態を示す状態コマンドを演出制御装置22へ送信する。
なお、遊技状態の移行条件は、これに限られるものではない。
(演出制御手段150)
演出制御手段150は、表示装置55や演出用ランプ17やスピーカを制御して、役抽選の結果や、遊技の進行に応じて、遊技の演出の実行を制御するものである。具体的には、演出制御手段150は、表示装置55に特定の画像を表示させたり、演出用ランプ17を点灯又は点滅させたり、スピーカから所定の音を出力させたりすることにより、遊技を盛り上げる演出を実行する。
演出制御手段150は、図4に示すように、AT状態制御手段160と、報知演出実行手段170と、遊技媒体カウント手段180と、遊技回数カウント手段190とを備えている。
(AT状態制御手段160)
AT状態制御手段160は、AT状態を制御するものである。AT状態は、役抽選の結果に関する情報を遊技者に対して報知する報知演出を実行する状態である。遊技者は、たとえば当選した小役が報知されると、当選した小役に対応した図柄が有効入賞ライン上に停止するようタイミングを図ってストップスイッチ34を操作することにより、報知がない場合と比較してより多くの小役を有効入賞ライン上に停止表示させることができ、ひいてはより多くの枚数のメダルを獲得することができる。このため、演出状態がAT状態である遊技は、通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技となっている。特に本実施の形態では、ベル役に当選した際に、正解の操作順序を遊技者に報知することにより、演出状態がAT状態である遊技は、通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技となっている。
そして、本実施の形態では、AT状態制御手段160は、通常遊技において、所定の契機により、演出状態をAT状態にすることを決定する。たとえば、AT状態制御手段160は、ペナルティ期間中でない通常遊技において、役抽選により所定の役(たとえばスイカ役又はチェリー役)に当選した旨の役抽選結果コマンドを受信したときに、演出状態をAT状態にするか否かをAT抽選により決定することができる。そして、AT状態制御手段160は、AT抽選で当選したときには、演出制御装置22のRAMにおける所定の記憶領域にAT予約フラグを成立させる。
ここで、「ペナルティ期間」とは、演出状態をAT状態にすることを決定することを禁止する期間、具体的にはAT抽選の実行を禁止する期間である。本実施の形態では、AT状態制御手段160は、通常遊技において、中停止スイッチ57又は右停止スイッチ58を最初に操作する順序でストップスイッチ34が操作されたときに、その後の所定回数(たとえば8回)の遊技をペナルティ期間に設定する。
また、本実施の形態では、ART遊技は、所定の遊技回数(本実施の形態では40回)の経過又は当該所定の遊技回数を1セットとするセット数の消化により終了するように形成されている。AT状態制御手段160は、セット数を管理するためのセット数カウンタを備え、演出状態をAT状態にすることを決定したときにセット数を決定し、決定したセット数をセット数カウンタに設定する。そして、1セットに係る所定の遊技回数が経過するごとに、ART遊技が終了するように制御を行う。これについては後述する。
また、AT状態制御手段160は、演出状態がAT状態でなくかつAT予約フラグが成立している場合に、遊技状態が通常状態へ移行したとき又は遊技状態が通常状態であるときに、演出制御装置22のRAMにおける所定の記憶領域にATフラグを成立させて、演出状態をAT状態に設定する。このとき、AT予約フラグは消去される。
また、AT状態制御手段160は、遊技状態が通常状態であるAT遊技において、役抽選によりリプレイBC又はリプレイABCに当選した旨を示す役抽選結果コマンドを受信したときに、セット数カウンタから1セットに相当する所定値(本実施の形態では「1」)を減算する。
また、AT状態制御手段160は、遊技状態が通常状態であるAT遊技において、現在の遊技状態が第3RT状態である旨を示す状態信号を受信したとき、すなわち遊技状態が第3RT状態へ移行したときに、後述する遊技回数カウンタに1セットに係る所定の遊技回数に相当する所定値(たとえば「40」)を設定する。
また、AT状態制御手段160は、後述する遊技回数をカウントする遊技回数カウンタが所定の閾値(本実施の形態では「0」)となった場合に、セット数カウンタが所定の閾値(本実施の形態では「0」)であるときに、ATフラグを消去して、AT状態を終了する(ART遊技が終了するように制御を行う)。なお、AT状態制御手段160は、遊技回数カウンタが所定の閾値となった場合に、セット数カウンタが所定の閾値より大きい、すなわちセット数が残っているときには、AT状態を継続する。
また、AT状態制御手段160は、後述する遊技回数カウンタが所定の閾値より大きいART遊技において、「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたときに、ATフラグを消去して、AT状態を終了する。すなわち、後述する第1ベル報知演出に従わずにストップスイッチ34が操作された結果、遊技状態が通常状態へ移行したときには、AT状態を終了する。
また、AT状態制御手段160は、演出状態がAT状態である遊技において、役抽選によりボーナス役に当選した旨を示す役抽選結果コマンドを受信した場合には、AT状態を中断し、ボーナス遊技終了後の1回目の遊技から中断したAT状態を再開する。ここで、「AT状態を中断」とは、ATフラグは消去するが、セット数カウンタや後述する遊技回数カウンタや後述する差枚数カウンタなどはリセットしないことを意味するものである。
(報知演出実行手段170)
報知演出実行手段170は、報知演出を実行するものである。本実施の形態では、報知演出として、リプレイC役に対応した図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させるためのストップスイッチ34の正解の操作順序を遊技者に報知するリプレイC報知演出と、ベル役に対応した図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させるためのストップスイッチ34の正解の操作順序を遊技者に報知するベル報知演出とが設けられている。さらに、本実施の形態では、ベル報知演出として、ベル役に対応した図柄の組み合わせを右下り入賞ラインL2上に停止表示させるためのストップスイッチ34の第1の正解の操作順序を遊技者に報知する第1ベル報知演出と、ベル役に対応した図柄の組み合わせをV字入賞ラインL4上に停止表示させるためのストップスイッチ34の第2の正解の操作順序を遊技者に報知する第2ベル報知演出とが設けられている。
そして、報知演出実行手段170は、遊技状態が通常状態であるAT遊技において、役抽選によりリプレイBC又はリプレイABCに当選した旨の役抽選結果コマンドを受信したときに、リプレイC報知演出を実行する。
また、報知演出実行手段170は、遊技状態が第1RT状態であるAT遊技(準備区間中)において、役抽選により左ベルA〜左ベルC、中ベルA〜中ベルD及び右ベルA〜右ベルCのいずれかに当選した旨の役抽選結果コマンドを受信したとき(役抽選により少なくとも第1特定役に当選した場合)に、第2ベル報知演出(報知演出)を実行する。一方、遊技状態が通常状態又は第2RT状態であるAT遊技において、役抽選により前記10種類のベル役に関する重複当選領域のいずれかに当選した旨の役抽選結果コマンドを受信したときに、第1ベル報知演出を実行する。なお、この場合には、第2ベル報知演出を実行するようにしてもよい。
また、報知演出実行手段170は、後述する遊技回数カウンタが所定の閾値より大きいART遊技において、役抽選により前記10種類のベル役に関する重複当選領域のいずれかに当選した旨の役抽選結果コマンドを受信したときに、第1ベル報知演出を実行する。なお、報知演出実行手段170は、遊技回数カウンタが所定の閾値であるART遊技においては、ベル報知演出を実行しない(ART遊技が終了するように制御を行う)。これにより、本実施の形態では、1セットのART遊技を消化した場合にセット数が残っているときには、遊技状態が第3RT状態から通常状態へ一旦移行するようにしている。そして、通常状態へ移行すると、上述したように再びリプレイC報知演出が行われて、このとき遊技状態が第3RT状態へ移行すると、後述するようにその後再び1セットに係る遊技回数のカウントが開始される。
また、報知演出実行手段170は、AT遊技において、表示装置55に「準備中」の文字を表示させて、当該遊技がART遊技を開始するための準備状態である旨を遊技者に報知する。
また、報知演出実行手段170は、ART遊技において、後述する遊技回数カウント手段190により1セットに係る遊技回数のカウントが開始されるときに、その旨を遊技者に報知するとともに、後述する遊技回数カウンタに基づいて、残りの遊技回数を遊技者に報知する。
また、報知演出実行手段170は、AT遊技及びART遊技において、後述する差枚数カウンタに基づいて、メダルの獲得枚数を表示装置55に表示させる。
また、報知演出実行手段170は、ART遊技において、後述する差枚数カウンタが「0」未満の場合に、「メダル補填中」などと表示装置55に表示させる。
(遊技媒体カウント手段180)
遊技媒体カウント手段180は、AT遊技(準備区間)においてベットされたメダルの数と払い出したメダルの数とに基づいて、AT遊技の開始時を基準としてAT遊技の終了時に増減したメダルの差枚数をカウントするものである。
ここで、「AT遊技の開始時」とは、演出状態がAT状態に設定されたとき、1セットのART遊技が終了した後に遊技状態が第3RT状態から通常状態へ移行したとき、又は、1セットのART遊技が終了した後に遊技状態が第3RT状態から通常状態へ一旦移行するまでの間にボーナス役に当選し、そのボーナス役に対応するボーナス遊技を経て遊技状態が第1RT状態へ移行したときである。
また、本実施の形態では、遊技媒体カウント手段180は、メダルの差枚数をカウントする差枚数カウンタを備えている。遊技媒体カウント手段180は、AT遊技の開始時に、差枚数カウンタを初期値(本実施の形態では「0」)にリセットする。
そして、遊技媒体カウント手段180は、AT遊技において、スタートスイッチ33の操作を契機に、ベットされたメダルの枚数(本実施の形態では3枚)に相当する所定値(本実施の形態ではメダル1枚に相当する値を「1」としている。)を差枚数カウンタから減算する。
また、遊技媒体カウント手段180は、AT遊技において、払出数コマンドを受信したときに、当該受信した払出数コマンドに基づいて、払い出したメダルの枚数に相当する所定値を差枚数カウンタに加算する。また、遊技媒体カウント手段180は、AT遊技において、再遊技役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された旨を示す判定結果コマンドを受信したときに、当該遊技においてベットされたメダルの数(3枚)に相当する所定値を差枚数カウンタに加算する。
また、本実施の形態では、遊技媒体カウント手段180は、AT遊技を経た後のART遊技においても、差枚数カウンタが「0」未満の場合には、AT遊技から継続してメダルの差枚数をカウントし、差枚数カウンタが「0」以上となったことを条件に、カウントを終了する。なお、遊技媒体カウント手段180は、AT遊技の終了時に差枚数カウンタが「0」以上の場合には、その後のART遊技においては、メダルの差枚数をカウントしない。
(遊技回数カウント手段190)
遊技回数カウント手段190は、遊技回数をカウントするものである。本実施の形態では、遊技回数カウント手段190は、遊技回数をカウントする遊技回数カウンタを備えている。遊技回数カウント手段190は、遊技回数カウンタが所定の閾値より大きくかつ差枚数カウンタが「0」以上であるART遊技において、毎遊技の実行に伴い、遊技回数カウンタから1回の遊技回数に相当する所定値(本実施の形態では「1」)を減算する。これにより、遊技回数カウント手段190は、ART遊技(有利遊技)において1セットに係る遊技回数をカウントする。
なお、遊技状態が第3RT状態以外の遊技状態である場合や、遊技状態が第3RT状態である場合であっても差枚数カウンタが「0」未満である場合には、遊技回数カウント手段190は、遊技回数のカウントを開始しない。このように、遊技回数カウント手段190は、ART遊技へ移行しても、差枚数カウンタが「0」未満である限り遊技回数のカウントを開始しない。これによって、本実施の形態では、AT遊技においてメダルが減少した場合には、その減少した数のメダルを補填したことを条件に、ART遊技の1セットに係る遊技回数のカウントを開始する。
(スロットマシン10の動作)
以下、図11に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係るスロットマシン10の演出制御装置22における処理であるサブ制御処理であって、演出状態がAT状態である場合の処理について説明する。
図11に示すステップ100において、スタートスイッチ33が操作されたか否かが判断される。ここで、操作されたと判断されると、ステップ101に進む。一方、操作されていないと判断されると、再度ステップ100となる。
ステップ101において、受信した役抽選結果コマンドに基づいて、役抽選により左ベルA〜左ベルD、中ベルA〜中ベルD及び右ベルA〜右ベルDのいずれかに当選したか否かが判断される。ここで、当選したと判断されると、ステップ102に進む。一方、当選していないと判断されると、ステップ110に進む。
ステップ102において、受信した状態コマンドに基づいて、遊技状態が第1RT状態であるか否かが判断される。ここで、第1RT状態であると判断されると、ステップ103に進む。一方、第1RT状態でないと判断されると、ステップ104に進む。
ステップ103において、報知演出実行手段170により、第2ベル報知演出が実行される。そして、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ104において、受信した状態コマンドに基づいて、遊技状態が第3RT状態であるか否かが判断される。ここで、第3RT状態であると判断されると、ステップ105に進む。一方、第3RT状態でないと判断されると、ステップ109に進む。
ステップ105において、遊技回数カウンタが「0」(所定の閾値)より大きいか否かが判断される。ここで、大きいと判断されると、ステップ106に進む。一方、大きくないと判断されると、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ106において、報知演出実行手段170により、第1ベル報知演出が実行される。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、差枚数カウンタが「0」以上であるか否かが判断される。ここで、「0」以上であると判断されると、ステップ108に進む。一方、「0」以上でないと判断されると、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ108において、遊技回数カウント手段190により、遊技回数カウンタから「1」(1回の遊技回数に相当する所定値)が減算される。これにより、1セットに係る遊技回数がカウントされる。そして、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ109において、報知演出実行手段170により、第1ベル報知演出が実行される。そして、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ110において、受信した役抽選結果コマンドに基づいて、役抽選によりリプレイBC又はリプレイABCに当選したか否かが判断される。ここで、当選したと判断されると、ステップ111に進む。一方、当選していないと判断されると、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ111において、受信した状態コマンドに基づいて、遊技状態が通常状態であるか否かが判断される。ここで、通常状態であると判断されると、ステップ112に進む。一方、通常状態でないと判断されると、当該サブ制御処理が終了する。
ステップ112において、報知演出実行手段170により、リプレイC報知演出が実行される。そして、当該サブ制御処理が終了する。
(作用・効果)
以上説明したように、本実施の形態では、役抽選により左ベルAなどのベル役に関する重複当選領域に当選した場合に、割り当てられている第1の正解の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、ベル役に対応した図柄の組み合わせを右下り入賞ラインL2上に停止表示させ、割り当てられている第2の正解の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、ベル役に対応した図柄の組み合わせをV字入賞ラインL4上に停止表示させるとともに、「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせを中段入賞ラインL1上に停止表示させる。第1RT状態又は第3RT状態において、「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示された場合には、遊技状態を通常状態へ移行させる。すなわち、本実施の形態では、遊技状態が通常状態へ移行する場合には、メダルの払い出しが伴う。
そして、本実施の形態では、遊技状態が第1RT状態であるAT遊技(準備区間)においては、第2の正解の操作順序を遊技者に報知する第2ベル報知演出を実行する。
これにより、本実施の形態によれば、遊技状態が第1RT状態であるAT遊技において、メダルの払い出しを伴いつつ遊技状態を移行させることができるので、AT遊技中におけるメダルの減少を抑えることができる。また、遊技状態が第1RT状態であるAT遊技において、第2ベル報知演出に従ってストップスイッチ34を操作することによって遊技状態を移行させることができるので、特定の小役に当選して当該特定の小役に対応した図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることができないときに停止表示されるハズレの出目(いわゆる小役のこぼし目)を移行契機とする仕様のものに比べて、AT遊技(準備区間)を短くすることができる。そして、これらにより、せっかくART遊技へ移行したにも関わらずたいしてメダルが増えていないといった不平不満をできるだけ持たれないようにすることができる。
また、本実施の形態では、役抽選により左ベルAなどのベル役に関する重複当選領域に当選した場合に、第1及び第2の正解の操作順序以外の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、第1役及び第2役のそれぞれに対応した図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に同時に停止表示させる。これにより、本実施の形態によれば、第2の正解の操作順序で操作された場合にのみ、「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることができる。
また、本実施の形態では、ART遊技を開始するための準備状態であるAT遊技においてメダルが減少した場合には、その後のART遊技においてAT遊技において減少した数のメダルを補填したことを条件に、ART遊技の1セットに係る遊技回数のカウントを開始する。また、本実施の形態では、セット間のAT遊技においてメダルが減少した場合にも、その後のART遊技においてセット間のAT遊技において減少した数のメダルを補填したことを条件に、ART遊技の1セットに係る遊技回数のカウントを開始する。
これにより、本実施の形態によれば、AT遊技において減少した数のメダルを遊技者の目に見える形で補填するので、AT遊技中のメダルの減少に対するストレスを払拭することができ、せっかくART遊技へ移行したにも関わらずたいしてメダルが増えていないといった不平不満をできるだけ持たれないようにすることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を、図12〜図14に基づいて説明する。
上記第1の実施の形態では、いずれの役にも対応しない「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせによって、遊技状態が通常状態へ移行するものであったが、本実施の形態では、役に対応した所定の図柄の組み合わせによって移行する点が相違する。すなわち、本実施の形態では、「リプレイ」「ベル」「リプレイ」の図柄の組み合わせは、遊技状態の移行条件となっていない。以下、上記第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付しそれらの詳細な説明は簡略化するとともに、相違点を中心に本発明の第2の実施の形態を説明する。
(役)
本実施の形態では、図12に示すように、小役としてさらに、「リプレイ」(「青7」、「赤7」又は「スイカ」)「リプレイ」の図柄の組み合わせ(移行の図柄の組み合わせ)に対応した特殊役(第2特定役)が設けられている。この特殊役に対しては、配当(払い出し枚数)として、12枚が設定されている。
(役抽選テーブル)
本実施の形態では、左ベルAなどのベル役に関する重複当選領域のそれぞれには、図13に示すように、さらに特殊役が対応付けられている(第1特定役及び第2特定役に少なくとも重複して当選することがあるように役抽選を行う)。
(停止制御手段120)
本実施の形態では、図3の図柄の配列に示すように、特殊役に対応した図柄の組み合わせは、ストップスイッチ34の操作のタイミングに関わらず、有効入賞ライン上に停止表示させることができるようになっている。
そして、本実施の形態では、停止制御手段120は、役抽選により左ベルAなどのベル役に関する重複当選領域に当選した遊技においては、図14に示すように、割り当てられている第1の正解の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、ベル役に対応した図柄の組み合わせがV字入賞ラインL4(特定の有効入賞ライン)上に停止表示されるように、回転リール45の回転を停止させ、割り当てられている第2の正解の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、特殊役に対応した図柄の組み合わせが中段入賞ラインL1上に停止表示されるように、回転リール45の回転を停止させ、割り当てられている第1及び第2の正解の操作順序以外の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、第1役に対応した図柄の組み合わせが中段入賞ラインL1上に停止表示されるようにかつ第2役に対応した図柄の組み合わせがV字入賞ラインL4上に停止表示されるように、回転リール45の回転を停止させる。
ここで、本実施の形態では、ベル役に対応した図柄の組み合わせがV字入賞ラインL4上に停止表示されると、図3の図柄の配列に示すように、特殊役に対応した図柄の組み合わせはいずれの有効入賞ライン上にも停止表示されることはない。このように、本実施の形態では、停止制御手段120は、役抽選によりベル役及び特殊役に少なくともに当選した遊技において、第1の正解の操作順序で各ストップスイッチ34が操作されたときには、ベル役に対応した図柄の組み合わせが特定の有効入賞ライン上に停止表示されるようにかつ特殊役に対応した図柄の組み合わせ(移行の図柄の組み合わせ)が有効入賞ライン上に停止表示されないように、回転リール45の回転を停止させ、第2の正解の操作順序で各ストップスイッチ34が操作されたときには、ベル役に優先して特殊役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように、回転リール45の回転を停止させ、第1及び第2の正解の操作順序以外の操作順序で各ストップスイッチ34が操作されたときには、ベル役に対応した図柄の組み合わせが特定の有効入賞ライン上に停止表示されないようにかつ特殊役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されないように、回転リール45の回転を停止させる。
(払出制御手段135)
本実施の形態では、払出制御手段135は、停止図柄判定手段130により、特殊役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたと判定された場合に、特殊役に応じて予め定められた12枚のメダルが払い出されるようにホッパーユニット13を制御する。
(遊技状態移行制御手段140)
本実施の形態では、遊技状態移行制御手段140は、第1RT状態又は第3RT状態において、特殊役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されたことを条件として、遊技状態を、第1RT状態又は第3RT状態から通常状態へ移行させる。
(作用・効果)
以上説明したように、本実施の形態では、遊技状態が通常状態へ移行する場合には、特殊役に応じて予め定められた枚数のメダルの払い出しが伴うので、このような構成としても、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
なお、本実施の形態では、特殊役に対応した図柄の組み合わせは、各ストップスイッチ34の操作のタイミングに関わらず、有効入賞ライン上に停止表示させることができるものであるが、所定のストップスイッチ34の操作のタイミング(操作態様)に応じて、有効入賞ライン上に停止表示させることができるようなものとしてもよい。この場合には、第2ベル報知演出として、第2の正解の操作順序とともに、所定のストップスイッチ34の操作のタイミング(停止表示させるべき図柄)を遊技者に報知するようにすることができる。
また、本実施の形態では、特殊役の払い出し枚数は、ベル役と同一の12枚であるが、これに限られるのではなく、ベル役よりも多くしてもよいし、ベル役よりも少なくしてもよい。ベル役よりも多く設定した場合には、準備区間中の出玉率を、同一の枚数に設定した場合に比べて高くすることができ、ベル役よりも少なく設定した場合には、同一の枚数に設定した場合に比べて低くすることができる。また、特殊役の払い出し枚数は、1回の遊技を開始するために必要な規定枚数(本実施の形態では3枚)以上とすることが望ましい。このようにすると、第2ベル報知演出が実行された遊技では、少なくともメダルは減少しなくなる。
また、本実施の形態では、小役として、特殊役とは異なる他の役を設け、ベル役及び特殊役の払い出し枚数をそれぞれの6枚に設定し、特殊役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されると他の役に対応した図柄の組み合わせも他の有効入賞ライン上に同時に停止表示されるように設定し、特殊役及び他の役の停止表示により12枚のメダルを払い出すようにしてもよい。この場合には、特殊役及び他の役の払い出し枚数は同数でなくてもよく、また、他の役としては、ベル役であってもよい。
(ストップスイッチ34の操作順序に応じた停止表示の変形例)
本実施の形態に係る停止制御の変形例について説明する。以下、上記第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付しそれらの詳細な説明は簡略化するとともに、相違点を中心に本変形例を説明する。
たとえば、ベル役(第1特定役)に関する重複当選領域を複数設定する。また、ベル役に対応した図柄の組み合わせは、複数の入賞ライン上に同時に停止表示させることが可能なように配列する。
そして、当選した重複当選領域に対して割り当てられている第1の正解の操作順序で各ストップスイッチ34が操作されると、ベル役に対応した図柄の組み合わせが複数の有効入賞ライン(特定の有効入賞ライン)上に同時に停止表示されかつ移行の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されないようにし、当選した重複当選領域に対して割り当てられている第2正解の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、ベル役に対応した図柄の組み合わせが、第1の正解の操作順序の場合とは異なる本数の有効入賞ライン(他の有効入賞ライン)上に、又は、第1の正解の操作順序の場合と同一の本数であって少なくとも1本は異なる有効入賞ライン(他の有効入賞ライン)上に停止表示されかつ移行の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示され、正解の操作順序以外の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、ベル役に対応した図柄の組み合わせが、第1の正解の操作順序の場合よりも少ない本数の有効入賞ライン上に停止表示され(特定の有効入賞ライン上に停止表示されないようにし)かつ移行の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されないように設定してもよい。
また、この場合には、この重複当選領域を、ベル役と、移行の図柄の組み合わせに対応した他の小役との重複当選領域として設定する。
そして、当選した重複当選領域に対して割り当てられている第2正解の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、ベル役に優先して他の小役に対応した移行の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように設定してもよい。
また、たとえば、ベル役と、ストップスイッチ34の操作のタイミングによっては対応した図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることができない他の小役との重複当選領域を複数設定する。また、ベル役と他の役とも、払い出し枚数は同数に設定する。
そして、当選した重複当選領域に対して割り当てられている第1の正解の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、他の役に優先してベル役に対応した図柄の組み合わせが特定の有効入賞ライン上に停止表示されかつ移行の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されないようにし、当選した重複当選領域に対して割り当てられている第2の正解の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、他の役に優先してベル役に対応した図柄の組み合わせが特定の有効入賞ラインとは異なる他の有効入賞ライン上に停止表示されかつ移行の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示され、正解の操作順序以外の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、ストップスイッチ34の操作のタイミングに応じて、ベル役に優先して他の役に対応した図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されかつ移行の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されないように設定してもよい。
また、この場合には、この重複当選領域を、ベル役と他の役と、移行の図柄の組み合わせに対応した特定の小役との重複当選領域として設定する。
そして、当選した重複当選領域に対して割り当てられている第2正解の操作順序で各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作されると、ベル役及び他の役に優先して特定の小役に対応した移行の図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に停止表示されるように設定してもよい。
また、この場合には、正解の操作順序以外の操作順序各ストップスイッチ34(56,57,58)が操作された場合に、他の役に対応した図柄の組み合わせを有効入賞ライン上に停止表示させることができないときには、いずれの役にも対応しない図柄の組み合わせであって予め定められた所定の図柄の組み合わせであるブランク図柄が有効入賞ライン上に停止表示されるように設定する。
そして、第1RT状態又は第3RT状態において、このブランク図柄が有効入賞ライン上に停止表示された場合にも、遊技状態が通常状態へ移行するように設定する。すなわち、移行の図柄の組み合わせ又はブランク図柄が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、遊技状態が通常状態へ移行するように設定する。
このように設定すると、ART遊技の終了後に、第2の正解の操作順序でストップスイッチ34が操作された場合、又は、正解の操作順序以外の操作順序で各ストップスイッチ34が操作された場合であってブランク図柄が有効入賞ライン上に停止表示された場合に、遊技状態を第3RT状態から通常状態へ移行させることができる。これにより、上述した実施の形態に比べて、ART遊技終了後により早く適正な遊技状態(設計者の意図する遊技状態)へ遊技状態を移行させることができるようになり、出玉率を好適に設計することができるようになる。
(他の実施の形態)
以下、上記第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付しそれらの詳細な説明は簡略化するとともに、相違点を中心に本実施形態を説明する。
上述した実施の形態では、一のベル役に関する重複当選領域に対して割り当てられている第1及び第2の正解の操作順序は、一番目の操作に係るストップスイッチ34が異なるものであるが、同一のものでもよい。たとえば、左ベルAに対して、第1の正解の操作順序として「左→中→右」の操作順序を割り当て、第2の正解の操作順序として「左→右→中」の操作順序を割り当てるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、遊技状態が第1RT状態であるAT遊技(準備区間)において、第1ベル報知演出を実行するようにしてもよい。この場合には、何回目のベル役に関する重複当選領域の当選時に第2ベル報知演出を実行するかによって準備区間の長さをある程度調節することができる。たとえば、遊技状態が第1RT状態であるAT遊技を出玉率が100%以上となるように設定した場合には、これによって、遊技者にとって有利な区間が長くなる。
また、この場合には、出玉率を定めた設定値(たとえば1〜6)に応じて、何回目のベル役に関する重複当選領域の当選時に第2ベル報知演出が実行されるかが決定されるようにしてもよい。たとえば、出玉率が高い設定値(たとえば6)程、1回目のベル役に関する重複当選領域の当選時に第2ベル報知演出が実行され易いようにすることができる。このようにすると、これによって遊技者は設定値を推測することができるようになる。
また、上述した実施の形態では、遊技回数カウンタが所定の閾値より大きいART遊技において、第1ベル報知演出に従わずにストップスイッチ34が操作された結果、遊技状態が通常状態へ移行したときには、AT状態が終了するものであったが、これに限られるものではない。たとえば、遊技状態が通常状態へ移行(転落)した場合にAT状態を継続し、その後、リプレイC報知演出を実行して遊技状態が第3RT状態へ移行(復帰)するようにして、ART遊技へ復帰するようにしてもよい。なお、この場合には、転落した通常状態においてメダルの差枚数をカウントして復帰後に補填するようにしてもよいし、しなくてもよい。
また、上述した実施の形態では、ART遊技を「有利遊技」としたが、有利遊技としてはこれに限られるものではなく、たとえばAT遊技やRT遊技としてもよい。
また、上述した実施の形態では、AT遊技を「準備区間」としたが、準備区間としてはこれに限られるものではなく、たとえばRT遊技としてもよい。
また、上述した実施の形態では、移行の図柄の組み合わせは、第1RT状態又は第3RT状態から通常状態への移行条件であるが、これに限られるものではなく、ART遊技に係る遊技状態(本実施の形態では第3RT状態)へ移行する過程におけるいずれかにおける移行条件であればよいものである。たとえば、通常状態から第3RT状態への移行条件とすることができる。
また、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形および改良なども含むものである。また、本発明は、上述した実施の形態を適宜組み合わせる、または組み替えることもできる。
10 スロットマシン(遊技機) 13 ホッパーユニット(払出装置)
33 スタートスイッチ 34 ストップスイッチ
45 回転リール
100 役抽選手段 120 停止制御手段
135 払出制御手段 170 報知演出実行手段

Claims (1)

  1. 周囲に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
    すべての前記回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    前記各回転リールに対応して設けられ、かつ前記各回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    第1特定役及び第2特定役を含む複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行う役抽選手段と、
    前記役抽選の結果及び前記ストップスイッチが操作された時点における対応する前記回転リールの回転位置に基づいて、前記回転リールの回転を適位置で停止させる停止制御手段と、
    払出装置による遊技媒体の払い出しを制御する払出制御手段と、を備え、
    移行の図柄の組み合わせが表示されることによって、複数の遊技状態のうち、前記移行の図柄の組み合わせに対応した遊技状態へ移行可能に形成された遊技機であって、
    前記第1特定役は、この第1特定役に対応した図柄の組み合わせが表示されたのを契機に前記払出制御手段により前記遊技媒体が払い出される役であり、
    前記第2特定役は、この第2特定役に対応した図柄の組み合わせが表示されたのを契機に前記払出制御手段により前記第1特定役よりも少ない前記遊技媒体が払い出される役であり、
    前記停止制御手段は、
    前記役抽選により前記第1特定役及び前記第2特定役が重複して当選した遊技において、
    第1の操作態様で前記ストップスイッチが操作されたときには、前記第1特定役に対応した図柄の組み合わせが表示されるように、前記回転リールの回転を停止させ、
    第2の操作態様で前記ストップスイッチが操作されたときには、前記第2特定役に対応した図柄の組み合わせが表示されるように、前記回転リールの回転を停止させ、
    前記第2特定役に対応した図柄の組み合わせの表示によって、これに対応した遊技状態に移行することを特徴とする遊技機。
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