JP2015106100A - 光導波路、光電気混載基板および電子機器 - Google Patents

光導波路、光電気混載基板および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】高い設計自由度を有する光導波路、光電気混載基板および電子機器を提供する。
【解決手段】光導波路1は、コア部14およびクラッド部を備える層状の光導波路であって、光導波路1の一方の面側に設けられ、少なくとも1つの発光部72A〜72Cを備える発光素子7A〜7Cおよび少なくとも1つの受光部82A〜82Cを備える受光素子8A〜8Cを群配置する複数の配置領域S1、S2、S3を有し、コア部14は、配置領域S1、S2、S3の各々に発光素子7A〜7Cおよび受光素子8A〜8Cを搭載した状態にて、各発光部からの光を、該発光部を備える発光素子が搭載されている配置領域以外の配置領域に搭載された受光部へ導くように複数形成され、複数のコア部14のうちの少なくとも2つは、互いに交差している。
【選択図】図2

Description

本発明は、光導波路、光電気混載基板および電子機器に関するものである。
近年の伝送データの大容量化に伴い、電気配線に代わる光配線が開発されている。例えば、特許文献1には、基板と、基板に搭載された発光素子および受光素子と、基板に形成され、発光素子と受光素子とを光学的に結合するコア部(光伝送路)とを有し、発光素子からの光がコア部を介して受光素子に受光されるよう構成された光電気混載基板(光電気複合配線部品)が開示されている。
ここで、例えば、更なる伝送データの大容量化を図るために、発光素子、受光素子およびコア部からなる光伝送系を複数持たせることが考えられる。しかしながら、光伝送系を複数持たせた場合には、複数のコア部が互いに交差しないように配置する必要があり、設計の自由度が著しく低下するという問題が生じる。
特開2008−113321号公報
本発明の目的は、高い設計自由度を有する光導波路、光電気混載基板および電子機器を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
(1) コア部およびクラッド部を備える層状の光導波路であって、
前記光導波路の一方の面側に設けられ、少なくとも1つの発光部を備える発光素子および少なくとも1つの受光部を備える受光素子を群配置する複数の配置領域を有し、
前記コア部は、前記複数の配置領域の各々に前記発光素子および前記受光素子を搭載した状態にて、各前記発光部からの光を、該発光部を備える前記発光素子が搭載されている配置領域以外の配置領域に搭載された前記受光部へ導くように複数形成され、
複数の前記コア部のうちの少なくとも2つは、互いに交差していることを特徴とする光導波路。
(2) 前記複数の配置領域は、二次元的に配置されている上記(1)に記載の光導波路。
(3) 複数の前記コア部は、それぞれ、前記複数の配置領域により囲まれた内側領域に形成されている上記(1)または(2)に記載の光導波路。
(4) 前記複数の配置領域により囲まれた内側領域の周方向に沿って、前記発光素子と前記受光素子とが交互に配置される上記(1)ないし(3)のいずれか一項に記載の光導波路。
(5) 複数の前記コア部のうちの最も長いコア部の長さをL1とし、最も短いコア部の長さをL2としたとき、0.8L1≦L2≦L1なる関係を満足する上記(1)ないし(4)のいずれか一項に記載の光導波路。
(6) 各前記配置領域には、該配置領域に配置される前記発光素子および前記受光素子の駆動を制御する電気素子が配置されている上記(1)ないし(5)のいずれか一項に記載の光導波路。
(7) 各前記配置領域内に、前記発光部からの光を前記コア部へ導く少なくとも1つのミラーと、前記コア部からの光を前記受光部へ導く少なくとも1つのミラーとが位置している上記(1)ないし(6)のいずれか一項に記載の光導波路。
(8) 各前記配置領域内には、前記光導波路を貫通し、前記発光部と電気的に接続される少なくとも1つの発光部用貫通配線と、前記光導波路を貫通し、前記受光部と電気的に接続される少なくとも1つの受光部用貫通配線と、が設けられている上記(1)ないし(7)のいずれか一項に記載の光導波路。
(9) 上記(1)ないし(8)のいずれか一項に記載の光導波路と、
前記光導波路に積層され、表面に電気配線を備える電気配線基板と、を有することを特徴とする光電気混載基板。
(10) 上記(9)に記載の光電気混載基板を備えることを特徴とする電子機器。
本発明によれば、複数のコア部を交差させているため、高い設計自由度を有する光導波路が得られる。また、コア部の形成に必要な領域が小さく済むため、光導波路の小型化を図ることができる。
また、本発明によれば、上記光導波路を備えているため信頼性の高い光電気混載基板が得られる。
また、本発明によれば、上記光導波路を備えているため信頼性の高い電子機器が得られる。
光導波路の一部を拡大して示す(一部切り欠いて、および透過して示す)斜視図である。 光電気混載基板の上面図である。 本発明の光電気混載基板の第2実施形態を示す平面図(上面図)である。 本発明の光電気混載基板の第3実施形態を示す平面図(上面図)である。 本発明の光電気混載基板の第4実施形態を示す平面図(上面図)である。
以下、本発明の光導波路、光電気混載基板および電子機器を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の光導波路を適用した光電気混載基板(本発明の光電気混載基板)の第1実施形態について説明する。
図1は、光導波路の一部を拡大して示す(一部切り欠いて、および透過して示す)斜視図、図2は、光電気混載基板の上面図である。
光電気混載基板は、光導波路1と、その下面に積層された電気配線基板と、これらの間に介挿され両者を接着する接着層4と、を有している。以下、光電気混載基板の各部の構成について順次説明する。
1.光導波路
光導波路1は、層状をなし、光信号を伝送し得る部材である。光導波路1は、クラッド層11、コア層13およびクラッド層12が下方からこの順で積層されてなる積層体と、この積層体の下面に積層された支持フィルム2と、この積層体の上面に積層されたカバーフィルム3と、支持フィルム2の下面側からクラッド層12の上面にかけて形成されたミラー(光路変換部)と、を有している。
また、コア層13は、図1に示すように、複数の長尺状のコア部14と、各コア部14にそれぞれ隣接して併設され(すなわち、コア層13においてコア部14の間を埋めるように設けられ)、コア部14より屈折率の低い側面クラッド部15と、を有している。このため、各コア部14は、クラッド部(側面クラッド部15および各クラッド層11、12)で囲まれ、光を伝搬することができる。複数のコア部14の配置については、後に詳細に説明する。
コア部14の屈折率は、クラッド部(側面クラッド部15および各クラッド層11、12)の屈折率より大きければよいが、その差は0.3%以上であるのが好ましく、0.5%以上であるのがより好ましい。一方、上限値は特に設定されないが、好ましくは5.5%程度とされる。屈折率差が前記下限値未満の場合、光を伝搬する効果が低下するおそれがあり、一方、屈折率差が前記上限値を上回る場合、光の伝送効率のそれ以上の向上は期待できない。
なお、前記屈折率差とは、コア部14の屈折率をA、クラッド部の屈折率をBとしたとき、次式で表される。
屈折率差(%)=|A/B−1|×100
また、コア部14の横断面における屈折率分布は、いかなる形状の分布であってもよい。例えば、屈折率が不連続的に変化したいわゆるステップインデックス(SI)型の分布であってもよく、屈折率が連続的に変化したいわゆるグレーデッドインデックス(GI)型の分布であってもよい。SI型の分布であれば屈折率分布の形成が容易であり、GI型の分布であれば屈折率の高い領域に信号光が集まる確率が高くなるため伝送効率が向上する。
なお、GI型の屈折率分布は、屈折率が連続的に変化している分布であるが、例えばコア層13中の屈折率について、コア部14の幅方向の位置を横軸、屈折率を縦軸にとったとき、コア部14の中心付近に極大を有する連続曲線からなる分布であるのが好ましい。このような屈折率分布を有するコア部14では、光信号がコア部14の中心付近を伝搬することとなる。このため、上述したように伝送効率が向上する。また、後述するようにコア部14同士が交差している場合、交差部において光信号の混信を抑制することができる。このため、コア部14が複数の交差部を通過するよう構成されている場合でも、光通信の品質が低下し難いため、光回路の設計自由度を特に高めることができるという利点がある。
さらに、上記連続曲線は、コア部14と側面クラッド部15との境界付近に極小を有する曲線であるのが好ましい。このような屈折率分布によれば、コア部14の中心付近と側面クラッド部15との境界付近との屈折率差が特に大きくなるため、コア部14の中心付近に光信号を閉じ込める作用が特に増強される。その結果、伝送効率が特に高くなるとともに、交差部において光信号の混信を特に抑制することができる。
なお、コア部14の横断面形状は特に限定されず、例えば、真円、楕円形、長円形等の円形、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形であってもよいが、四角形(矩形状)であることにより、安定した品質のコア部14を効率よく製造することができる。また、コア部14の平面視形状は、特に限定されず直線であっても曲線であってもよい。
また、コア部14の幅および高さ(コア層13の厚さ)は、特に限定されないが、それぞれ、1〜200μm程度であるのが好ましく、5〜100μm程度であるのがより好ましく、10〜70μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、光導波路1の伝送効率の低下を抑えつつコア部14の高密度化を図ることができる。
一方、複数のコア部14が並列しているとき、コア部14同士の間に位置する側面クラッド部15の幅(言い換えると、コア部14の分岐部および交差部を除く部分での幅)は、5〜250μm程度であるのが好ましく、10〜200μm程度であるのがより好ましく、10〜120μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、コア部14同士の間で光信号が混在(クロストーク)するのを防止しつつコア部14の高密度化を図ることができる。
また、複数のコア部14が並列している部分では、コア部14の幅WCOと側面クラッド部の幅WCLとの比(WCO/WCL)が0.1〜10の範囲内であるのが好ましく、0.1〜5の範囲内にあるのがより好ましく、0.2〜4の範囲内にあるのがさらに好ましい。このようにWCOとWCLの比を最適化することにより、伝送効率の低下抑制とコア部14の高密度化とを特に高度化することができる。
上述したようなコア層13の構成材料(主材料)は、例えば、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、エポキシ系樹脂やオキセタン系樹脂のような環状エーテル系樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、ポリシラン、ポリシラザン、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン、ポリオレフィン系樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、PETやPBTのようなポリエステル、ポリエチレンサクシネート、ポリサルフォン、ポリエーテル、また、ベンゾシクロブテン系樹脂やノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂のような各種樹脂材料の他、石英ガラス、ホウケイ酸ガラスのようなガラス材料等を用いることができる。なお、樹脂材料は、異なる組成のものを組み合わせた複合材料であってもよい。
また、これらの中でも特に(メタ)アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素系樹脂、およびポリオレフィン系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種が好ましく、(メタ)アクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂がより好ましい。これらの樹脂材料は、光の透過性が高いことから、特に伝送損失の小さい光導波路1が得られる。
一方、クラッド層11、12は、コア層13の下部および上部に位置する。
クラッド層11、12の平均厚さは、コア層13の平均厚さの0.05〜1.5倍程度であるのが好ましく、0.1〜1.25倍程度であるのがより好ましい。具体的には、クラッド層11、12の平均厚さは、それぞれ1〜200μm程度であるのが好ましく、3〜100μm程度であるのがより好ましく、5〜60μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、クラッド部としての機能を確保しつつ、光導波路1の必要以上の厚膜化を防止することができる。
また、クラッド層11、12の構成材料としては、例えば、前述したコア層13の構成材料と同様の材料を用いることができるが、特に(メタ)アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素系樹脂、およびポリオレフィン系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であるのが好ましく、(メタ)アクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂がより好ましい。
また、光導波路1の横断面の厚さ方向の屈折率分布についても、SI型、GI型の分布であってもよい。このうち、GI型の分布は、光導波路1の厚さ方向の位置を縦軸、屈折率を横軸にとったとき、コア部14の中心付近に極大を有する連続曲線からなる分布であるのが好ましい。さらに、上記連続曲線は、コア部14とクラッド層11、12との境界付近に極小を有する曲線であるのが好ましい。このような曲線からなる屈折率分布によれば、光導波路1の伝送効率が特に高くなるとともに、交差部において光信号の混信を特に抑制することができる。
また、光導波路1の下面には支持フィルム2が、上面にはカバーフィルム3が、それぞれ設けられている。なお、これらは必要に応じて設けられればよく、省略することもできる。
支持フィルム2およびカバーフィルム3の構成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリイミド、ポリアミド等の各種樹脂材料が挙げられる。
また、支持フィルム2およびカバーフィルム3の平均厚さは、特に限定されないが、5〜500μm程度であるのが好ましく、10〜400μm程度であるのがより好ましい。これにより、外力や外部環境からコア層13やクラッド層11、12を確実に保護することができる。
また、光導波路1には、支持フィルム2の下面側からクラッド層12の上面にかけて空洞部60が形成されている。そして、この空洞部60の内面のうち、コア部14を横断する領域は、コア部14の光路を変換するミラー(光路変換部)となる。
空洞部は、支持フィルム2の下面から掘り込み加工等により形成されたものであり、縦断面形状が三角形、台形等をなしていることが。また、ミラーは、コア部14の途中を斜めに横断する平面であり、コア部14の光軸に対して45°傾斜している。コア部14を伝搬してきた光は、ミラーにより反射され、その光路が上方に90°変換される。また、伝搬してきた光は、ミラーで反射されコア部14に入射される。
なお、ミラーとコア部14の光軸とがなす角度は、上記の45°に限定されず、コア部14の光路を変換して光導波路1の外部と光接続し得る角度であればよい。例えば、30〜60°程度であるのが好ましく、42〜47°程度であるのがより好ましい。
また、必要に応じて、空洞部の内面に反射膜が成膜されていてもよい。この反射膜としては、例えば、Au、Ag、Al等の金属膜や、コア部14より低屈折率の材料の膜等が挙げられる。金属膜の形成方法としては、例えば、真空蒸着のような物理蒸着法、CVDのような化学蒸着法、めっき法等が挙げられる。
また、ミラーはコア部14の途中ではなく、側面クラッド部15内であってコア部14の延長線上に設けられてもよい。
なお、空洞部には、必要に応じて、何らかの材料が充填されていてもよい。この場合、充填される材料の屈折率は、コア部14の屈折率より小さいのが好ましい。
また、ミラーは、例えば湾曲させた導波路等、その他の構造の光路変換部で代替することもできる。
2.電気配線基板
電気配線基板は、接着層を介して光導波路1に積層されている。接着層としては、特に限定されず、例えば、接着剤を用いてもよいし、両面に接着性を有する接着シートを用いてもよい。
電気配線基板は、コア基板とその両面に積層されたビルドアップ層とを備えた多層基板と、この多層基板の下面に設けられたバンプと、を有している。このような電気配線基板は、このバンプを介して他の回路に実装可能なインターポーザーとして用いられる。
コア基板は、電気配線基板5を支持する基板であり、その構成材料としては、例えば、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、各種ビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂等の各種樹脂材料が挙げられる。この他、紙、ガラス布、樹脂フィルム等を基材とし、この基材に、フェノール系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、シアネート樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素系樹脂等の樹脂材料を含浸させたもの、具体的には、ガラス布・エポキシ銅張積層板、ガラス不織布・エポキシ銅張積層板等のコンポジット銅張積層板に使用される絶縁性基板の他、ポリエーテルイミド樹脂基板、ポリエーテルケトン樹脂基板、ポリサルフォン系樹脂基板等の耐熱・熱可塑性の有機系リジッド基板や、アルミナ基板、窒化アルミニウム基板、炭化ケイ素基板等のセラミックス系リジッド基板等であってもよい。
また、コア基板には貫通孔が設けられており、貫通孔内にはコア基板の両面に積層されたビルドアップ層同士を電気的に接続する貫通配線が形成されている。
一方、ビルドアップ層は、絶縁層と導体層とを交互に積層することにより形成される。導体層にはパターニングが施され、電気配線が形成されている。また、絶縁層には貫通孔が設けられており、貫通孔内には絶縁層の両面に設けられた電気配線同士を接続する貫通配線が形成されている。
これらの導体層および貫通配線は、それぞれ、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、亜鉛、錫、金、銀のような金属単体、またはこれらの金属元素を含む合金等の導電性材料で構成される。
また、絶縁層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素のようなケイ素化合物、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂のような樹脂材料等により構成される。
このようにして、ビルドアップ層内には、面方向のみでなく厚さ方向にも広がる電気回路を構築することができ、電気回路の高密度化を図ることができる。
なお、このような多層基板は、いかなる工法で形成されたものであってもよいが、一例としてアディティブ法、セミアディティブ法、サブトラクティブ法等の各種ビルドアップ工法により形成される。
また、本発明の光電気混載基板が備える電気配線基板は、上述した電気配線基板5のような多層基板を含むものに限定されず、例えば多層基板を単層の電気配線基板(リジッド基板)で代替したものであってもよく、ポリイミド基板、ポリエステル基板、アラミドフィルム基板のような各種フレキシブル基板で代替したものであってもよい。また、多層基板は、コア基板を含まないコアレスの多層基板で代替することもできる。
また、電気配線基板は、多層基板の上面に設けられたソルダーレジスト層を有している。ソルダーレジスト層を設けることにより、電気配線基板の導体層を酸化や腐食等から保護するとともに、多層基板の上面の平滑化を図り、接着層と多層基板との密着性を高めることができる。なお、ソルダーレジスト層のうち、導体層との接続部には図示しない開口が形成されている。
ソルダーレジスト層は、各種樹脂材料で構成され、必要に応じて無機フィラーを含む。ソルダーレジスト層の平均厚さは、特に限定されないが5〜100μm程度であるのが好ましく、10〜50μm程度であるのがより好ましく、20〜40μm程度であるのがさらに好ましい。ソルダーレジスト層の厚さを前記範囲内に設定することにより、導体層の保護や多層基板の上面の平滑化を図りつつ、ソルダーレジスト層の十分な光透過性を確保することができる。すなわち、ソルダーレジスト層の平均厚さが前記下限値を下回る場合、導体層の保護が不十分になったり、多層基板の上面を十分に平滑化させることができず接着層の密着性が低下するおそれがあったりする。一方、ソルダーレジスト層の平均厚さが前記上限値を上回る場合、ソルダーレジスト層の光透過性が低下し、多層基板の上面の視認性が低下して、電気配線基板を視認しつつ光導波路1に対して正確な加工を施すのが困難になるおそれがある。
なお、この電気配線基板には、図示しない電気素子が搭載されていてもよい。電気素子としては、例えば、IC、LSI、RAM、ROM、コンデンサー、コイル、抵抗、ダイオード等が挙げられる。
図2は、光導波路1の平面図(上面図)である。図2に示すように、光導波路1の上面には、互いに離間する3つの配置領域S1、S2、S3が設けられている。配置領域S1、S2、S3には、それぞれ、発光素子7、受光素子8および電気素子9が一組となって互いに近接して群配置されている。
なお、以下では、説明の便宜上、配置領域S1に配置されている発光素子7、受光素子8および電気素子9を「発光素子7A」、「受光素子8A」および「電気素子9A」とも言い、配置領域S2に配置されている発光素子7、受光素子8および電気素子9を「発光素子7B」、「受光素子8B」および「電気素子9B」とも言い、配置領域S3に配置されている発光素子7、受光素子8および電気素子9を「発光素子7C」、「受光素子8C」および「電気素子9C」とも言う。
発光素子7は、素子本体と、素子本体の下面に設けられた発光部72および発光部72に対応して形成された一対の端子と、各端子から下方に突出するよう設けられたバンプと、を有している。また、バンプは、貫通配線の上面に接続されている。これにより、発光素子7が光導波路1に固定されるとともに、発光素子7の端子と貫通配線とが電気的に接続される。発光部の数は、特に限定されず、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。一般的に用いられる発光素子7では、発光部を4〜48つ有しているため、以下では、発光部が12つである場合について代表して説明する。
発光素子7としては、例えば、面発光レーザー(VCSEL)、レーザーダイオード(LD)、発光ダイオード(LED)、有機EL素子等を用いることができる。
受光素子8は、発光素子7と同様の構成となっている。すなわち、受光素子8は、素子本体の下面に設けられた受光部および受光部に対応して形成された一対の端子と、端子から下方に突出するよう設けられたバンプと、を有している。また、バンプは、貫通配線の上面に接続されている。これにより、受光素子8が光導波路1に固定されるとともに、受光素子8の端子と貫通配線とが電気的に接続される。受光部の数は、特に限定されず、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。以下では、受光部が発光部の数に対応した12つである場合について代表して説明する。
受光素子8としては、例えば、フォトダイオード(PD、APD)を用いることができる。
このように、各配置領域S1、S2、S3に、発光素子7および受光素子8とともに電気素子9を配置することによって、電気素子9と、各素子7、8との間の配線距離を短くすることができる。これにより、電気素子9と各素子7、8との間の信号伝送容量の増大、伝送速度の高速化、発熱量の低減等が図られるとともに、ノイズ等の発生を抑えることができる。また、光電気混載基板の小型化を図ることができる。
図2に示すように、3つの配置領域S1、S2、S3は、光導波路1の上面に2次元的に配置されている。言い換えれば、配置領域S1、S2、S3は、一列に沿って並ぶことなく、1つの配置領域(例えば、配置領域S1)が、他の2つの配置領域(例えば、配置領域S2、S3)を通る直線上からずれるように配置されている。このような配置とすることにより、3つの配置領域S1、S2、S3の内側に、これら3つの配置領域S1、S2、S3で囲まれた領域であって、コア部14を形成するための内側領域S9を形成することができる。
本実施形態では、内側領域S9に全てのコア部14が形成されている。このように、内側領域S9に全てのコア部14を形成することにより、配置領域S1、S2、S3の外側へのコア部14のはみ出しが防止され、コア部14の引き回しスペースが小さくなる。そのため、光導波路1の小型化を図ることができる。また、各コア部14の全長を短くすることができるとともに、各コア部14の全長の差をより小さくすることができるため、光伝搬特性が向上する。
特に、本実施形態では、配置領域S1、S2、S3が互いの離間距離がほぼ等しくなるように設けられている。言い換えれば、配置領域S1、S2、S3が内側領域S9の周方向に沿ってほぼ等間隔となるように設けられている。これにより、コア部14同士の交差角θを比較的大きく保ち易くなり、コア部14の交差部14’での混信を抑えることができる。なお、交差角θは、交差するコア部14の双方の屈折率分布がSI型の分布である場合、交差角θは、30〜90°であるのが好ましく、40〜90°であるのがより好ましく、45〜90°であるのがさらに好ましい。一方、少なくとも一方のコア部14の屈折率分布がGI型の分布である場合、GI型の分布がもつ特性上、交差損失の交差角依存性が小さいため、交差角θは、10〜90°であるのが好ましく、20〜90°であるのがより好ましく、30〜90°であるのがさらに好ましい。このような角度とすることにより、交差部14’での混信をより確実に防止することができる。
また、1つの交差部14’では3つ以上のコア部14が交差していてもよいが、交差角θが前記範囲内に収まるよう交差数が適宜調整される。また、交差部14’において3つ以上のコア部14が交差している場合、各交差角θは、互いに等しくても異なっていてもよい。
また、本実施形態では、内側領域S9の周方向に沿って発光素子7と受光素子8とが交互に配置されている。このように、発光素子7と受光素子8とを交互に配置することにより、交差部14’の数を少なくすることができる。交差部14’毎に交差角θを考慮しなければならいため、交差部14’の数をなるべく少なくすることによって、コア部14の引き回し自由度が増し、内側領域S9のさらなる小型化を図ることができる。また、引き回しの自由度が向上することによって、コア部14を直線的に引き回すことが可能となり、コア部14の長さを抑えることができる。
配置領域S1では、発光素子7Aと受光素子8Aとが内側領域S9の周方向に並んで配置されており、これら素子7A、8Aの外側(内側領域S9と反対側)に電気素子9Aが配置されている。また、発光素子7Aが有する12個の発光部72Aは、発光素子7Aと受光素子8Aの並び方向に沿って一列に並んでいる。同様に、受光素子8Aが有する12個の受光部82Aも、発光素子7Aと受光素子8Bの並び方向に沿って一列に並んでいる。発光素子7A、受光素子8Aおよび電気素子9Aをこのように配置することにより、互いの隙間が小さくなり、配置領域S1の省スペース化を図ることができる。
配置領域S2では、発光素子7Bと受光素子8Bとが内側領域S9の周方向に並んで配置されており、これら素子7B、8Bの外側(内側領域S9と反対側)に電気素子9Bが配置されている。また、発光素子7Bが有する12個の発光部72Bは、発光素子7Bと受光素子8Bの並び方向に沿って一列に並んでいる。同様に、受光素子8Bが有する12個の受光部82Bも、発光素子7Bと受光素子8Bの並び方向に沿って一列に並んでいる。発光素子7B、受光素子8Bおよび電気素子9Bをこのように配置することにより、互いの隙間が小さくなり、配置領域S2の省スペース化を図ることができる。
配置領域S3では、発光素子7Cと受光素子8Cとが内側領域S9の周方向に並んで配置されており、これら素子7C、8Cの外側(内側領域S9と反対側)に電気素子9Cが配置されている。また、発光素子7Cが有する12個の発光部72Cは、発光素子7Cと受光素子8Cの並び方向に沿って一列に並んでいる。同様に、受光素子8Cが有する12個の受光部82Cも、発光素子7Cと受光素子8Cの並び方向に沿って一列に並んでいる。発光素子7C、受光素子8Cおよび電気素子9Cをこのように配置することにより、互いの隙間が小さくなり、配置領域S3の省スペース化を図ることができる。
各配置領域S1、S2、S3にて、電気素子9を発光素子7および受光素子8の外側に配置することにより、例えば、電気素子9と接続される貫通配線によって、コア部14の引き回しが制限されることがないため、コア部14の引き回しの自由度が高まる。また、コア部14の引き回しの自由度が高まることにより、コア部14の長さを短くでき、また、コア部14を直線的に引き回すことができる。そのため、光導波路1の光伝搬特性が向上する。
次に、複数のコア部14の引き回しについて説明する。
複数のコア部14には、12個の発光部72Aのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する6つの発光部72Abと、12個の受光部82Bのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する6つの受光部82Baとを接続する直線状の6つのコア部14aが含まれている。
6つのコア部14aは、互いにほぼ平行となっている。これにより、コア部14a同士の交差を防止でき、交差部14’の数を抑えることができる。ただし、少なくとも1つのコア部14aが他のコア部14aの少なくとも1つと交差していてもよい。交差させることによって、各コア部14aの長さを調節することができ、交差していない場合と比較して、6つのコア部14aの長さの差をより短くすることができる場合がある。
各コア部14aの両端にはミラーが形成されている。発光部72Abの光軸および受光部82Baの光軸は、ミラーを介してコア部14aの光軸と一致するよう配置されている。これにより、各発光部72Abから出射した光は、ミラーで反射してコア部14aに導かれ、コア部14aを伝搬した光はミラーで反射して受光部82Baに到達する。すなわち、発光部72Abと受光部82Baとが光学的に接続される。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Aのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する6つの発光部72Aaと、12個の受光部82Cのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する6つの受光部82Cbとを接続する直線状の6つのコア部14bが含まれている。
6つのコア部14bは、互いにほぼ平行となっている。ただし、少なくとも1つのコア部14bが他のコア部14bの少なくとも1つと交差していてもよい。平行な場合、交差する場合の効果は、それぞれ、コア部14aで説明したものと同様である。
各コア部14bの両端にはミラーが形成されている。発光部72Aaの光軸および受光部82Cbの光軸は、ミラーを介してコア部14bの光軸と一致するよう配置されている。これにより、各発光部72Aaから出射した光は、ミラーで反射してコア部14bに導かれ、コア部14bを伝搬した光はミラーで反射して受光部82Cbに到達する。すなわち、発光部72Aaと受光部82Cbとが光学的に接続される。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Bのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する6つの発光部72Baと、12個の受光部82Aのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する6つの受光部82Abとを接続する直線状の6つのコア部14cが含まれている。
6つのコア部14cは、互いにほぼ平行となっている。ただし、少なくとも1つのコア部14cが他のコア部14cの少なくとも1つと交差していてもよい。平行な場合、交差する場合の効果は、それぞれ、コア部14aで説明したものと同様である。
各コア部14cの両端にはミラーが形成されている。発光部72Baの光軸および受光部82Abの光軸は、ミラーを介してコア部14cの光軸と一致するよう配置されている。これにより、各発光部72Baから出射した光は、ミラーで反射してコア部14cに導かれ、コア部14cを伝搬した光はミラーで反射して受光部82Abに到達する。すなわち、発光部72Baと受光部82Abとが光学的に接続される。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Bのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する6つの発光部72Bbと、12個の受光部82Cのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する6つの受光部82Caとを接続する直線状の6つのコア部14dが含まれている。
6つのコア部14dは、互いにほぼ平行となっている。ただし、少なくとも1つのコア部14dが他のコア部14dの少なくとも1つと交差していてもよい。平行な場合、交差する場合の効果は、それぞれ、コア部14aで説明したものと同様である。
各コア部14dの両端にはミラーが形成されている。発光部72Bbの光軸および受光部82Caの光軸は、ミラーを介してコア部14dの光軸と一致するよう配置されている。これにより、各発光部72Bbから出射した光は、ミラーで反射してコア部14dに導かれ、コア部14dを伝搬した光はミラーで反射して受光部82Caに到達する。すなわち、発光部72Bbと受光部82Caとが光学的に接続される。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Cのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する6つの発光部72Caと、12個の受光部82Bのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する6つの受光部82Bbとを接続する直線状の6つのコア部14eが含まれている。
6つのコア部14eは、互いにほぼ平行となっている。ただし、少なくとも1つのコア部14eが他のコア部14eの少なくとも1つと交差していてもよい。平行な場合、交差する場合の効果は、それぞれ、コア部14aで説明したものと同様である。
各コア部14eの両端にはミラーが形成されている。発光部72Caの光軸および受光部82Bbの光軸は、ミラーを介してコア部14eの光軸と一致するよう配置されている。これにより、各発光部72Caから出射した光は、ミラーで反射してコア部14eに導かれ、コア部14eを伝搬した光はミラーで反射して受光部82Bbに到達する。すなわち、発光部72Caと受光部82Bbとが光学的に接続される。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Cのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する6つの発光部72Cbと、12個の受光部82Aのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する6つの受光部82Aaとを接続する直線状の6つのコア部14fが含まれている。
6つのコア部14fは、互いにほぼ平行となっている。ただし、少なくとも1つのコア部14fが他のコア部14fの少なくとも1つと交差していてもよい。平行な場合、交差する場合の効果は、それぞれ、コア部14fで説明したものと同様である。
各コア部14fの両端にはミラーが形成されている。発光部72Cbの光軸および受光部82Aaの光軸は、ミラーを介してコア部14fの光軸と一致するよう配置されている。これにより、各発光部72Cbから出射した光は、ミラーで反射してコア部14fに導かれ、コア部14fを伝搬した光はミラーで反射して受光部82Aaに到達する。すなわち、発光部72Cbと受光部82Aaとが光学的に接続される。
以上、複数のコア部14について詳細に説明した。本実施形態では、各コア部14bと、各コア部14cと、各コア部14eとが、互いに交差し、それぞれの交差角θがほぼ60°となっている。このように、交差角θが十分に大きく確保されているため、交差部14’での混信を効果的に防止することができる。また、本実施形態では、各コア部14a、14d、14fが他のコア部と交差していないため、交差部14’の数が少なく抑えられている。
また、前述したように、各コア部14(14a〜14f)をそれぞれ直線的に形成することができるため、各コア部14の長さを短く抑えることができるとともに、全コア部14の長さの差を小さく抑えることもできる。全コア部14のうちの最も長いコア部14の長さをL1とし、最も短いコア部14の長さをL2としたとき、0.8L1≦L2≦L1なる関係を満足するのが好ましく、0.9L1≦L2≦L1なる関係を満足するのがより好ましく、L1=L2なる関係(すなわち、全コア部14の長さが等しい関係)を満足するのがさらに好ましい。これにより、例えば、各コア部14での位相ずれを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、複数のミラーがそれぞれ対応する発光部72または受光部82の真下に、重なるようにして形成されている。そのため、光電気混載基板の平面視にて、配置領域S1には、各発光部72Aに対応するミラーと、各受光部82Aに対応するミラーとが位置している。また、配置領域S2には、各発光部72Bに対応するミラーと、各受光部82Bに対応するミラーとが位置している。また、配置領域S3には、各発光部72Cに対応するミラーと、各受光部82Cに対応するミラーとが位置している。このように、各配置領域S1、S2、S3内にミラーを配置することによって、例えば、ミラーを、各配置領域S1、S2、S3に発光素子7、受光素子8および電気素子9を配置(固定)する際のアライメントマークとして用いることができる。また、ミラーによって各配置領域S1、S2、S3の位置を知ることができる。そのため、発光素子7、受光素子8および電気素子9を簡単にかつ精度よく配置することができる。
なお、電気素子9の搭載位置については光導波路1の上面に限定されない。電気素子9は、例えば電気配線基板上に載置されてもよい。この場合、貫通配線を省略することができるので、光電気混載基板に比べて電気回路の配線長をより短くすることができる。
また、貫通配線の位置は、発光素子7、受光素子8および電気素子9の真下に限定されない。例えば、光導波路1の上面に沿って敷設された電気配線と、この電気配線に接続されたランド部とを設け、ランド部上に各素子7、8、9を載置するとともに、ランド部から引き出された電気配線の途中または終端部の下方に貫通配線を設けるようにしてもよい。この場合、貫通配線の位置を比較的自由に選択できるため、電気回路の設計自由度をより高めることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の光電気混載基板の第2実施形態について説明する。
図3は、本発明の光電気混載基板の第2実施形態を示す平面図(上面図)である。
以下、第2実施形態について説明するが、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、図3において第1実施形態と同様の構成部分については、先に説明したのと同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3に示す光電気混載基板は、内側領域S9の周方向での発光素子7と受光素子8との並びが異なる以外は、前記光電気混載基板と同様である。
図3に示すように、配置領域S3では、内側領域S9に向かって左側に発光素子7Cが位置し、右側に受光素子8Cが位置している。すなわち、配置領域S3での発光素子7と受光素子8の位置が前述した第1実施形態と逆になっている。
<第3実施形態>
次に、本発明の光電気混載基板の第3実施形態について説明する。
図4は、本発明の光電気混載基板の第3実施形態を示す平面図(上面図)である。
以下、第3実施形態について説明するが、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、図4において第1実施形態と同様の構成部分については、先に説明したのと同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4に示す光電気混載基板は、コア部14の引き回しが異なる以外は、前記光電気混載基板と同様である。
図4に示すように、6つのコア部14aは、発光素子7Aが備える12個の発光部72Aのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する6つの発光部72Abと、受光素子8Bが備える12個の受光部82Bのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する6つの受光部82Bbとを接続している。
また、6つのコア部14eは、発光素子7Cが備える12個の発光部72Cのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する6つの発光部72Cbと、受光素子8Bが備える12個の受光部82Bのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する6つの受光部82Baとを接続している。また、各コア部14eは、配置領域S1の外側をまわって発光部72Cbと受光部82Baとを接続している。
また、6つのコア部14fは、発光素子7Cが備える12個の発光部72Cのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する6つの発光部72Caと、受光素子8Aが備える12個の受光部82Aのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する6つの受光部82Aaとを接続している。
図4に示す光電気混載基板では、各コア部14eを図4に示すように引き回すようにしたことにより、各コア部14eに交差部14’が存在しないため、図2に示す光電気混載基板に比べて交差損(交差部14’を光信号が通過する際の伝送損失)の分だけ伝送損失を低減することができる。同様に、図2に示す光電気混載基板に比べて、各コア部14b、14cに存在する交差部14’の数が減少するため、その分だけ伝送損失を低減することができる。
このような図4に示す光電気混載基板は、例えば交差部14’の存在が伝送損失に大きく影響するようなタイプの信号を伝送する必要がある場合、この信号を各コア部14eに通すことによって、全体の伝送損失の低減を図ることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の光電気混載基板の第4実施形態について説明する。
図5は、本発明の光電気混載基板の第4実施形態を示す平面図(上面図)である。
以下、第4実施形態について説明するが、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、図5において第1実施形態と同様の構成部分については、先に説明したのと同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5に示す光電気混載基板は、配置領域の数が異なる以外は、光電気混載基板と同様である。
図5に示すように、本実施形態では、光導波路1上に4つの配置領域S1、S2、S3、S4が設けられている。そして、配置領域S1、S3が図5中縦方向(第1方向)に対向配置しており、配置領域S2、S4が図6中横方向(第1方向に直交する第2方向)に対向配置している。
配置領域S1、S3では、発光素子7Aと受光素子8Cとが対向配置しており、受光素子8Aと発光素子7Cとが対向配置している。また、配置領域S2、S4では、発光素子7Bと受光素子8Dとが対向配置しており、受光素子8Bと発光素子7Dとが対向配置している。
発光素子7Aと受光素子8Cの離間距離(受光素子8Aと発光素子7Cの離間距離)をD1とし、発光素子7Bと受光素子8Dの離間距離(受光素子8Bと発光素子7Dの離間距離)をD2としたとき、0.8D2≦D1≦1.2D2なる関係を満足するのが好ましく、0.9D2≦D1≦1.1D2なる関係を満足するのがより好ましく、D1=D2であるのがさらに好ましい。これにより、全コア部14の長さの差をより小さくすることができる。
複数のコア部14には、12個の発光部72Aのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する4つの発光部72Abと、12個の受光部82Bのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する4つの受光部82Baとを接続する直線状の4つのコア部14gが含まれている。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Aのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する4つの発光部72Aaと、12個の受光部82Dのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する4つの受光部82Dbとを接続する直線状の4つのコア部14hが含まれている。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Aのうちの中央に位置する4つの発光部72Acと、12個の受光部82Cのうちの中央に4つの受光部82Ccとを接続する直線状の4つのコア部14iが含まれている。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Bのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する4つの発光部72Baと、12個の受光部82Aのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する4つの受光部82Abとを接続する直線状の4つのコア部14jが含まれている。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Bのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する4つの発光部72Bbと、12個の受光部82Cのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する4つの受光部82Caとを接続する直線状の4つのコア部14kが含まれている。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Bのうちの中央に位置する4つの発光部72Bcと、12個の受光部82Dのうちの中央に4つの受光部82Dcとを接続する直線状の4つのコア部14lが含まれている。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Cのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する4つの発光部72Caと、12個の受光部82Bのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する4つの受光部82Bbとを接続する直線状の4つのコア部14mが含まれている。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Cのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する4つの発光部72Cbと、12個の受光部82Dのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する4つの受光部82Daとを接続する直線状の4つのコア部14nが含まれている。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Cのうちの中央に位置する4つの発光部72Ccと、12個の受光部82Aのうちの中央に4つの受光部82Acとを接続する直線状の4つのコア部14oが含まれている。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Dのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する4つの発光部72Daと、12個の受光部82Cのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する4つの受光部82Cbとを接続する直線状の4つのコア部14pが含まれている。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Dのうちの内側領域S9に向かって右側に位置する4つの発光部72Dbと、12個の受光部82Aのうちの内側領域S9に向かって左側に位置する4つの受光部82Aaとを接続する直線状の4つのコア部14qが含まれている。
また、複数のコア部14には、12個の発光部72Dのうちの中央に位置する4つの発光部72Dcと、12個の受光部82Bのうちの中央に4つの受光部82Bcとを接続する直線状の4つのコア部14rが含まれている。
<電子機器>
上述したような本発明の光電気混載基板は、前述したように、電気配線基板を基準にしつつ光導波路に正確な加工を容易に施し得るものであるため、例えば光電気混載基板に光素子を搭載する場合、光素子と電気配線基板とを導通抵抗の増大や断線等を招くことなく確実に接続することができる。その結果、信頼性の高い光モジュールを効率よく製造することができる。また、このような光電気混載基板を備えることにより、高品質の光通信を行い得る信頼性の高い電子機器が得られる。
本発明の光電気混載基板を備える電子機器としては、例えば、携帯電話、ゲーム機、ルーター装置、WDM装置、パソコン、テレビ、ホーム・サーバー等の電子機器類が挙げられる。これらの電子機器では、いずれも、例えばLSI等の演算装置とRAM等の記憶装置との間で、大容量のデータを高速に伝送する必要がある。したがって、このような電子機器が本発明の光電気混載基板を備えることにより、電気配線に特有なノイズ、信号劣化等の不具合が解消され、その性能の飛躍的な向上が期待できる。
さらに、光導波路部分では、電気配線に比べて発熱量が大幅に削減される。このため、冷却に要する電力を削減することができ、電子機器全体の消費電力を削減することができる。
以上、本発明の光導波路、光電気混載基板および電子機器を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明の光導波路、光電気混載基板および電子機器の各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、配置領域が3つまたは4つの構成について説明したが、配置領域の数は、これに限定されない。例えば、配置領域は、5つ以上であってもよい。
1 光導波路
11、12 クラッド層
13 コア層
14、14a〜14r コア部
14’ 交差部
15 側面クラッド部
2 支持フィルム
3 カバーフィルム
7、7A〜7D 発光素子
72A、72Aa〜72Ac 発光部
72B、72Ba〜72Bc 発光部
72C、72Ca〜72Cc 発光部
72D、72Da〜72Dc 発光部
8、8A〜8D 受光素子
82A、82Aa〜82Ac 受光部
82B、82Ba〜82Bc 受光部
82C、82Ca〜82Cc 受光部
82D、82Da〜82Dc 受光部
9、9A〜9D 電気素子
S1、S2、S3、S4 配置領域
S9 内側領域

Claims (10)

  1. コア部およびクラッド部を備える層状の光導波路であって、
    前記光導波路の一方の面側に設けられ、少なくとも1つの発光部を備える発光素子および少なくとも1つの受光部を備える受光素子を群配置する複数の配置領域を有し、
    前記コア部は、前記複数の配置領域の各々に前記発光素子および前記受光素子を搭載した状態にて、各前記発光部からの光を、該発光部を備える前記発光素子が搭載されている配置領域以外の配置領域に搭載された前記受光部へ導くように複数形成され、
    複数の前記コア部のうちの少なくとも2つは、互いに交差していることを特徴とする光導波路。
  2. 前記複数の配置領域は、二次元的に配置されている請求項1に記載の光導波路。
  3. 複数の前記コア部は、それぞれ、前記複数の配置領域により囲まれた内側領域に形成されている請求項1または2に記載の光導波路。
  4. 前記複数の配置領域により囲まれた内側領域の周方向に沿って、前記発光素子と前記受光素子とが交互に配置される請求項1ないし3のいずれか一項に記載の光導波路。
  5. 複数の前記コア部のうちの最も長いコア部の長さをL1とし、最も短いコア部の長さをL2としたとき、0.8L1≦L2≦L1なる関係を満足する請求項1ないし4のいずれか一項に記載の光導波路。
  6. 各前記配置領域には、該配置領域に配置される前記発光素子および前記受光素子の駆動を制御する電気素子が配置されている請求項1ないし5のいずれか一項に記載の光導波路。
  7. 各前記配置領域内に、前記発光部からの光を前記コア部へ導く少なくとも1つのミラーと、前記コア部からの光を前記受光部へ導く少なくとも1つのミラーとが位置している請求項1ないし6のいずれか一項に記載の光導波路。
  8. 各前記配置領域内には、前記光導波路を貫通し、前記発光部と電気的に接続される少なくとも1つの発光部用貫通配線と、前記光導波路を貫通し、前記受光部と電気的に接続される少なくとも1つの受光部用貫通配線と、が設けられている請求項1ないし7のいずれか一項に記載の光導波路。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載の光導波路と、
    前記光導波路に積層され、表面に電気配線を備える電気配線基板と、を有することを特徴とする光電気混載基板。
  10. 請求項9に記載の光電気混載基板を備えることを特徴とする電子機器。
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