JP6135235B2 - 光デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、光導波路を用いた光デバイスに関する。
情報容量の増大に伴い、幹線及びアクセス系といった通信分野のみならず、ルータ及びサーバ内の情報処理にも光信号を用いる光インターコネクション技術の開発が進められている。特に、ルータ及びサーバ装置内のボード間、又はボード内の短距離信号伝送に光を用いるための光伝送路としては、光ファイバに比べて配線の自由度が高く、かつ高密度化が可能な光導波路を用いることが望ましく、中でも、加工性及び経済性に優れたポリマー材料を用いた光導波路が有望である。
この光導波路とボード間等の連結は、例えば、光導波路の端部にPMTコネクタ(例えば、特許文献1参照)を取り付け、別の光導波路及び光ファイバが取り付けられているコネクタとガイドピンを用いて位置決めすることによって行うことができる。
このような汎用的なPMTコネクタ等に光導波路を連結する方法としては、まず、PMTコネクタ本体に形成された光導波路嵌合部(光導波路固定部)に、光導波路を嵌め入れて位置合わせをし、接着剤等で固定する。次いで、光導波路の上面にPMT蓋を固定し、光導波路をPMTブーツで保護することによって連結される(例えば、非特許文献1参照)。
特開2006−011210号公報
JPCA規格「PMT光コネクタの詳細規格」JPCA−PE03−01−07S−(2006) 社団法人日本電子回路工業会 平成18年5月
しかし、PMTコネクタのような剛直なコネクタに光導波路つけたまま光導波路を屈曲させると、コネクタから光導波路があらわになった部分(PMTコネクタ側端面と反対のPMTブーツ端)付近で、光導波路が破断しやすくなる課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためなされたもので、屈曲しても光導波路が破断しにくい光導波路を有する光デバイスを提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、光導波路の基板と反対面の光導波路の一部に、前記コネクタ内と前記コネクタ外との境界を挟持する被覆板を有した被覆光導波路を有する光デバイスとすることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)基板に、下部クラッド層、コアパターン、上部クラッド層が順に積層された光導波路と、前記光導波路の一端部が挿入された光導波路挿入口を有するコネクタと、前記光導波路挿入口をコネクタ内とコネクタ外の境界とし、前記上部クラッド層側の前記光導波路上に、前記コネクタ内と前記コネクタ外に亘って設けられた被覆板とを備える光デバイス、
(2)前記コネクタ内の前記光導波路の前記コアパターンに対して垂直方向の外形両端の少なくとも一部が、前記被覆板で覆われていない(1)に記載の光デバイス、
(3)前記境界における前記被覆板の幅は、前記境界における前記光導波路の幅より狭い(1)又は(2)に記載の光デバイス、
(4)前記コネクタ内の前記被覆板の長さは、0.05mm〜10mmである(1)〜(3)のいずれかに記載の光デバイス、
(5)前記コネクタ外の前記被覆板の長さは、前記コネクタ内の前記被覆板の長さより長い(1)〜(4)のいずれかに記載の光デバイス、
(6)前記コネクタ外の前記光導波路に光路変換ミラーを備える(1)〜(5)のいずれかに記載の光デバイス、
(7)前記被覆板が、前記光路変換ミラー上の前記光導波路にまで設けられている(6)に記載の光デバイス、
(8)前記光導波路がフレキシブル性を有する(1)〜(7)のいずれかに記載の光デバイス、
(9)前記被覆板がフレキシブル性を有する(1)〜(8)のいずれかに記載の光デバイス、
(10)前記被覆板が、接着層を介して前記光導波路と貼り合わされている(1)〜(9)のいずれかに記載の光デバイス、
(11)前記被覆板が、ポリイミドを主成分とする(1)〜(10)のいずれかに記載の光デバイス、
(12)前記基板が、透明である(1)〜(11)のいずれかに記載の光デバイス、
(13)前記基板が、ポリイミドを主成分とする(1)〜(12)のいずれかに記載の光デバイス、
(14)前記被覆板の厚みが前記基板の厚み以上である(1)〜(13)のいずれかに記載の光デバイス、
を提供するものである。
本発明によれば、屈曲しても光導波路が破断しにくい光導波路を有する光デバイスを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光デバイスの一態様を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光デバイスの一態様を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るコネクタ本体の一態様を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るコネクタ蓋の一態様を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るコネクタブーツの一態様を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る被覆板の形状を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光デバイスの一態様を示す断面図である。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る光デバイスは、図1及び図2に示すように、光導波路1と、光導波路1の一端部が挿入された光導波路挿入口24を有するコネクタ2と、光導波路挿入口24をコネクタ内Aとコネクタ外Bの境界Lとし、上部クラッド層14側の光導波路1上に、コネクタ内Aとコネクタ外Bに亘って設けられた被覆板3とを備える。
以下に、本発明の第1の実施の形態に係る光デバイスに用いられる各部材について詳細に説明する。
[光導波路]
光導波路1は、基板11に、下部クラッド層12、コアパターン13、上部クラッド層14が順に積層されてなる。光導波路1は、さらに上部クラッド層14側に被覆板3が配置される。光導波路1は、基板11を備えることによって、下部クラッド層12側の光導波路1の屈曲による破断を抑制し、被覆板3を設けることによって上部クラッド層14側の屈曲による破断を抑制できる。
光導波路1は、コネクタ2内の光導波路固定部25におけるコアパターン13の厚さを確保しつつ、全体の厚さを抑制するという観点から、光導波路固定部25で嵌め合わされる箇所に被覆板3を配置しないことが好ましい。光導波路固定部25が狭くて光導波路1の厚みの制限がある場合、光導波路固定部25における光導波路1上に被覆板3を設けなければ、コアパターン13の形成スペースが多くなり、下部クラッド層12及び上部クラッド層14を薄く形成する必要がなくなるため、層の厚み制御及び光伝搬特性等に好影響を与える。光導波路固定部25において被覆板3がなくても、光導波路1には基板11が備えられているため強度は保たれる。
<基板>
基板11は、光導波路1の下部クラッド層12側からの破断を抑制する効果や、光導波路1にダイシングソー等を用いて光路変換ミラーを形成する場合に、光導波路1の破断を抑制する効果がある。基板11として、柔軟性及び強靭性のあるフレキシブル性を有する材質を用いると光導波路1にフレキシブル性を付与することができるので好ましい。基板11としては、上記の観点から、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルサルファイド、ポリアリレート、液晶ポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、それらに電気配線が形成されたフレキシブルな電気配線板等が好適に挙げられる。より好適な基板11としては、寸法安定性、耐熱性、高屈曲の観点から、ポリイミド、ポリイミドを主とした積層体等が挙げられる。
基板11としては、光導波路1を伝送する光信号波長に対して透明な材質であると、光信号が基板11を透過することができるため好ましい。また、基板11としては、コアパターン13の検査に用いる検査光の波長に対して透明であると基板11越しにコアパターン13の視認性が得られるため好ましい。上記の観点から、紫外光、可視光、赤外光の少なくともいずれかの波長に対する透明性であることが好ましい。尚、基板11としては、検査に用いる検査光の波長に対して被覆板3と共に透明であれば、透過光を用いた検査が可能であるためさらに好ましい。
基板11の厚さは、特に限定はないが、5μm以上であると、強度が得やすいという利点があり、37.5μm以下であると低背な光導波路1を得られる利点がある。上記の観点から、基板11の厚さは、5〜37.5μmの範囲であることが好ましく、10〜25μmの範囲であることがより好ましい。
<下部クラッド層及び上部クラッド層>
下部クラッド層12及び上部クラッド層14は、コアパターン13よりも低屈折率で、熱及び光により硬化する樹脂であれば特に限定されず、熱硬化性樹脂や感光性樹脂を好適に使用することができる。下部クラッド層12及び上部クラッド層14を形成するクラッド層形成用樹脂は、含有する成分が同一であっても異なっていてもよく、屈折率が同一であっても異なっていてもよい。
下部クラッド層12及び上部クラッド層14の厚さに関しては、特に限定するものではないが、5〜500μmの範囲であることが好ましい。パターン形成後の厚さが5μm以上であると、光の閉じ込めに必要なクラッド厚さが確保でき、500μm以下であると、低背な光導波路1を得ることができる。上記の観点から、下部クラッド層12及び上部クラッド層14の厚さは、更に10〜100μmの範囲であることがより好ましい。
<コアパターン>
コアパターン13としては、下部クラッド層12及び上部クラッド層14より高屈折率で、用いる光信号に対して光信号の伝送に影響がない程度に透明であれば特に限定はなく、活性光線によりパターン化し得るものを用いることが好ましい。パターン化する方法の一例としては、コアパターン13を形成する樹脂層を下部クラッド層12上に積層し、露光現像することで形成することができる。上記の観点からコアパターン13を形成する樹脂としては、感光性樹脂組成物であることが好ましい。
コアパターン13の厚さについては特に限定されないが、パターン形成後の厚さが、10μm以上であると、光導波路形成後の受発光素子又は光ファイバとの結合において位置合わせトレランスが拡大できるという利点があり、100μm以下であると、光導波路形成後の受発光素子又は光ファイバとの結合において、結合効率が向上するという利点がある。上記の観点から、コアパターン13の厚さは、10〜100μmの範囲であることが好ましく、30〜90μmの範囲であることが更に好ましい。
[コネクタ]
コネクタ2は、光導波路1の上面、下面、側面を固定する光導波路固定部25と、光導波路1の厚みより厚い間隙を有する光導波路保護部26を有したコネクタであればよく、汎用の各種コネクタを用いることができる。光導波路1の用途としてのPMTコネクタが最も好適に挙げられる。コネクタ2がPMTコネクタの場合は、図3〜図5に示すようなコネクタ本体21、コネクタ蓋22、コネクタブーツ23からなる。
光導波路保護部26の光導波路1の厚み方向の間隙は、被覆板3付きの光導波路1の少なくとも一部を光導波路保護部26内に挿入する観点から、光導波路固定部25の間隙よりも、上部クラッド層14側に厚い間隙であればよい。図1に示すように、上部クラッド層14側、下部クラッド層12側両方に厚い間隙があってもよい。コネクタ2として、PMTコネクタを用いる場合には、コネクタ本体21、コネクタ蓋22、コネクタブーツ23に光導波路1を固定することによって光デバイスとすることができる。
[被覆板]
被覆板3は、図1及び図2に示すように、上部クラッド層14側の光導波路1上で、コネクタ内Aとコネクタ外Bの境界Lに亘って設けられていればよく、光導波路挿入口24に一部挿入される形で配置される。被覆板3は、コネクタ内Aとコネクタ外Bの境界Lの少なくとも一部に設けられていればよい。コネクタ内Aに挿入される被覆板3の長さは、光導波路1を屈曲させたときに、コネクタ外Bに被覆板3が残る長さであればよく、光導波路保護部26の長さ以内であれば特に限定はないが、0.05mm〜10mmであるとよく、0.2mm〜5mmであるとさらによく、0.5mm〜4mmであると尚よい。
コネクタ外Bの被覆板3の長さは、コネクタ外Bの被覆板3の終点部分での光導波路1の屈曲による破断を抑えることができるという観点から、コネクタ内Aに配置された被覆板3の長さよりも長いことが好ましい。コネクタ外Bの被覆板3の長さは、特に限定はないが、コネクタ内Aに挿入される被覆板3の長さより長ければよく、0.1〜400mmであるとよい。
また、被覆板3は、例えば図6(a)〜(c)に示すように、コネクタ内Aの光導波路1のコアパターン13に対して垂直方向の外形の両端の少なくとも一部は、被覆板3で覆われていないことが好ましい。図6(a)で示す被覆板3は、コネクタ内Aとコネクタ外Bの境界Lでテーパ形状となっている。図6(b)で示す被覆板3は、コネクタ内Aとコネクタ外Bの境界Lで曲線形状となっている。図6(c)で示す被覆板3は、コネクタ内Aとコネクタ外Bの境界Lと直交する直線形状となっている。
光導波路1のコアパターン13に対して垂直方向の外形の両端3eの少なくとも一部を、被覆板3で覆わないことにより、外形加工時にバリが発生するのを抑制でき、コネクタ2に光導波路1を挿入する際に、良好に挿入できる利点があるので好ましい。上記の観点から、コネクタ内Aの光導波路1のコアパターン13に対して垂直方向の外形の両端3eの全てが被覆板3で覆われていないことが好ましい。
また、図6(a)〜(c)に示すように、境界Lにおける被覆板3の幅は、境界Lにおける光導波路1の幅より狭いことが好ましい。境界Lにおける被覆板3の幅を境界Lにおける光導波路1の幅より狭くすることにより、境界L上の被覆板3の外形加工時にバリが発生しても、バリがコネクタ外Bとなるため、コネクタ2に光導波路1を挿入する際に、バリが干渉することなく良好に挿入できる利点があるので好ましい。
被覆板3として、柔軟性及び強靭性のあるフレキシブル性を有する材質を用いると光導波路1にフレキシブル性を付与することができるので好ましい。被覆板3としては、上記の観点から、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルサルファイド、ポリアリレート、液晶ポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、それらに電気配線が形成されたフレキシブルな電気配線板等が好適に挙げられる。より好適な被覆板3としては、寸法安定性、耐熱性、高屈曲の観点から、ポリイミド、ポリイミドを主とした積層体等が挙げられる。
被覆板3としては、コアパターン13の検査に用いる検査光の波長に対して透明であると被覆板3越しのコアパターン13の視認性が得られるため好ましい。上記の観点から、紫外光、可視光、赤外光の少なくともいずれかの波長に対する透明性であることが好ましい。
被覆板3の厚さは、光導波路保護部26に入る厚みであれば特に限定はないが、フレキシブル性を確保し、低背な光導波路1を得るという観点から、10〜75μmであることが好ましく、10〜50μmであることが更に好ましい。また、被覆板3の厚さは、基板11と同じ、または基板11よりも厚くすることで光導波路1の反りを低減できるためより好ましい。
上部クラッド層14と被覆板3とに接着力がない場合には、接着層31を介して被覆板3を貼合することが好ましい。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る光デバイスは、図7に示すように、第1の実施の形態で示した光デバイスと比して、コネクタ外Bの光導波路1に光路変換ミラー15を備える点が異なる。第2の実施の形態に係る光デバイスについて、第1の実施の形態に係る光デバイスと実質的に同様である箇所の記載については、重複した記載となるので省略する。
<光路変換ミラー>
光路変換ミラー15は、コアパターン13を伝搬した光信号を基板11や上部クラッド層14に略垂直な方向に光路変換する機能を有する45°の傾斜面であればよく、空気反射ミラーであってもよいし、切り欠き部に反射金属層を形成した金属反射ミラーであってもよい。
具体例として、光路変換ミラー15は、上部クラッド層14側からダイシングソー等を用いて、コアパターン13及び上部クラッド層14を切削除去することで形成できる。
光路変換ミラー15上(上部クラッド層14側)には、光路変換ミラー補強用の被覆板3を設けることが好ましい。光路変換ミラー15上の被覆板3と、コネクタ内Aとコネクタ外Bの境界Lを挟持する被覆板3と一体になっていると、コネクタ端部(本体側)から光路変換ミラー15までの光導波路1の屈曲による破断を抑制できるためより好ましい。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されない。
[実施例1]
<下部クラッド層の形成>
基板11としてポリイミドフィルム(ポリイミド;カプトンEN(東レデュポン製)、厚み;12.5μm)上に、17.5μm厚みの下部クラッド層12(屈折率1.496)をラミレートし、170℃で1時間の熱硬化をした。
<コアパターンの形成>
次いで、上記で形成した下部クラッド層12上に50μm厚さのコア層(屈折率1.555)形成用樹脂フィルムを積層し、コアパターン13(パターン幅;50μm、本数;12本、パターンピッチ;250μm、長さ;120mm)を露光と同時現像によるフォトリソグラフィー加工によって形成し、下部クラッド層12と同様の条件で熱硬化した。
<上部クラッド層の形成>
上記で形成したコアパターン13形成面側から、上部クラッド層形成用樹脂フィルムにて、コアパターン(光信号伝送用コアパターン、ダミーコアパターン)13を埋め込み、上部クラッド層14(屈折率1.496)を熱硬化させて、厚み100μmの光導波路1を形成した。
<光路変換ミラーの形成>
上部クラッド層14形成面側から、ダイシングソー(DAC552、(株)ディスコ社製)を用いてコアパターン13及び上部クラッド層14に対向した45°の傾斜面からなる光路変換ミラー15を1箇所設けた(一方のコアパターン13端から、15mm地点)。
<被覆板の形成>
上部クラッド層14形成面側に、熱硬化型接着剤からなる接着層(厚さ15μm)31を有するポリイミドフィルム(カプトンEN(東レデュポン製)、厚さ12.5μm)を、コアパターン13の一方端(光路変換ミラー15近傍)から98mm(外形加工時に製品幅端になる位置)〜102mm(外形加工時に、製品幅中心になる位置)の範囲にラミネート及び加熱硬化し、光路変換ミラー15上の被覆板3を形成した。
<外形加工>
得られた光導波路1の上部クラッド層14形成面側から、ダイシングソー(DAC552、(株)ディスコ社製)を用いて製品幅;3.0mm、製品長;100mm(コアパターン端からそれぞれ10mm地点)を切断した。
光導波路1上の被覆板3は、製品幅の中心での長さが92mmで形成されている。また、光導波路1上の被覆板3は、製品幅の両端での長さが88mmで形成されている。
得られた光導波路1をコネクタ2(白山製作所製、商品名;PMTコネクタ、光導波路嵌合部形状(幅3.0mm、高さ100μm))の光導波路固定部25に搭載し、光導波路保護部26内に3mm被覆板3が挿入された光デバイスを作製した。
コネクタ本体21を保持し、光導波路1の光路変換ミラー15側を、被覆板3を内側にして90°屈曲させたところ(最小曲げ半径1.5mm)光導波路1の破断はなく良好に光信号が伝搬した。次に、被覆板3を外側にして90°屈曲させたところ(最小曲げ半径1.5mm)光導波路1の破断はなく良好に光信号が伝搬した。
光導波路1の反りも良好であり、白色透過光による検査では良好にコアパターン13の視認ができた。
[実施例2]
実施例1において、被覆板3の厚みを25μmにした以外は同様の方法で光デバイスを作製した。実施例1と同様にコネクタ本体21を保持し、光導波路1の光路変換ミラー15側を、被覆板3を内側にして90°屈曲させたところ(最小曲げ半径1.5mm)光導波路1の破断はなく良好に光信号が伝搬した。次に、被覆板3を外側にして90°屈曲させたところ(最小曲げ半径1.5mm)光導波路1の破断はなく良好に光信号が伝搬した。
光導波路1の反りも実施例1よりも良好であり、白色透過光による検査では良好にコアパターン13の視認ができた。
[比較例1]
実施例1において被覆板3を形成しないで光デバイスを形成した。実施例1と同様にコネクタ本体21を保持し、光導波路1の光路変換ミラー15側を、上部クラッド層14側を内側にして90°屈曲させたところ(最小曲げ半径1.5mm)光導波路1の破断はなく良好に光信号が伝搬した。次に、上部クラッド層14側を外側にして90°屈曲させたところ(最小曲げ半径1.5mm)コネクタ内とコネクタ外の境界L付近で光導波路1が破断した。
光導波路1の反りも実施例1よりも大きかった。
[比較例2]
実施例1において、基板11を設けずに下部クラッド層12、コアパターン13、上部クラッド層14からなる厚み100μmの光導波路1を形成し、実施例1と同様に上部クラッド層14側に被覆板3を設けて光デバイスを作製した。実施例1と同様にコネクタ本体21を保持し、光導波路1の光路変換ミラー15側を、被覆板3を内側にして90°屈曲させたところコネクタ内Aとコネクタ外Bの境界L付近で光導波路1が破断した。次に、被覆板3を外側にして90°屈曲させたところ(最小曲げ半径1.5mm)光導波路1の破断はなく良好に光信号が伝搬した。
[比較例3]
実施例1において、光導波路1上の被覆板3を製品幅の中心での長さを88mmにした以外は同様の方法で光デバイスを形成した。光導波路保護部26内には被覆板3はなく、境界Lから1mm外側のコネクタ外Bの地点に被覆板3の端部がある状態である。実施例1と同様にコネクタ本体21を保持し、光導波路1の光路変換ミラー15側を、上部クラッド層14側を内側にして90°屈曲させたところ(最小曲げ半径1.5mm)光導波路1の破断はなく良好に光信号が伝搬した。次に、上部クラッド層14側を外側にして90°屈曲させたところ(最小曲げ半径1.5mm)コネクタ内Aとコネクタ外Bの境界L付近で光導波路1が破断した。
本発明の光デバイスは、屈曲しても光導波路が破断しにくい光導波路を有する光デバイスであるため、各種光学装置、光インターコネクション等の幅広い分野に適用可能である。
1…光導波路
11…基板
12…下部クラッド層
13…コアパターン
14…上部クラッド層
15…光路変換ミラー
2…コネクタ
21…コネクタ本体
22…コネクタ蓋
23…コネクタブーツ
25…光導波路固定部
26…光導波路保護部
3…被覆板
31…接着層
L…コネクタ内とコネクタ外の境界
A…コネクタ内
B…コネクタ外

Claims (14)

  1. 基板に、下部クラッド層、コアパターン、上部クラッド層が順に積層された光導波路と、
    前記光導波路の一端部が挿入された光導波路挿入口を有するコネクタと、
    前記光導波路挿入口をコネクタ内とコネクタ外の境界とし、前記上部クラッド層側の前記光導波路上に、前記コネクタ内と前記コネクタ外に亘って設けられた被覆板
    とを備え、前記コネクタ内の前記光導波路の前記コアパターンに対して垂直方向の外形両端の少なくとも一部が、前記被覆板で覆われていない光デバイス。
  2. 前記境界における前記被覆板の幅は、前記境界における前記光導波路の幅より狭い請求項1に記載の光デバイス
  3. 基板に、下部クラッド層、コアパターン、上部クラッド層が順に積層された光導波路と、
    前記光導波路の一端部が挿入された光導波路挿入口を有するコネクタと、
    前記光導波路挿入口をコネクタ内とコネクタ外の境界とし、前記上部クラッド層側の前記光導波路上に、前記コネクタ内と前記コネクタ外に亘って設けられた被覆板
    とを備え、前記境界における前記被覆板の幅は、前記境界における前記光導波路の幅より狭い光デバイス。
  4. 前記コネクタ内の前記被覆板の長さは、0.05mm〜10mmである請求項1〜3のいずれかに記載の光デバイス。
  5. 前記コネクタ外の前記被覆板の長さは、前記コネクタ内の前記被覆板の長さより長い請求項1〜4のいずれかに記載の光デバイス。
  6. 前記コネクタ外の前記光導波路に光路変換ミラーを備える請求項1〜5のいずれかに記載の光デバイス。
  7. 前記被覆板が、前記光路変換ミラー上の前記光導波路にまで設けられている請求項6に記載の光デバイス。
  8. 前記光導波路がフレキシブル性を有する請求項1〜7のいずれかに記載の光デバイス。
  9. 前記被覆板がフレキシブル性を有する請求項1〜8のいずれかに記載の光デバイス。
  10. 前記被覆板が、接着層を介して前記光導波路と貼り合わされている請求項1〜9のいずれかに記載の光デバイス。
  11. 前記被覆板が、ポリイミドを主成分とする請求項1〜10のいずれかに記載の光デバイス。
  12. 前記基板が、透明である請求項1〜11のいずれかに記載の光デバイス。
  13. 前記基板が、ポリイミドを主成分とする請求項1〜12のいずれかに記載の光デバイス。
  14. 前記被覆板の厚みが前記基板の厚み以上である請求項1〜13のいずれかに記載の光デバイス。
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