JP2015104989A - 車両用サスペンションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡便な手法によって、車体の挙動を抑制可能な車両用サスペンションシステムを提供する。
【解決手段】車体の挙動の一成分である車体挙動成分を抑制するために、各車輪に対応して設けられた複数のショックアブソーバのうちの、自身に対応するばね上部の(i)上下方向における実際の動作の向きと(ii)車体挙動成分による車体の挙動を想定した場合の上下方向における動作の向きとが一致するものについてのみ補正量を求め、定められた制御規則に基づいて決定された基準減衰力を補正して、各ショックアブソーバの目標減衰力を決定するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ばね上部とばね下部との相対動作に対する減衰力の大きさを変更可能に発生させるショックアブソーバを各車輪に対応して設けた車両用サスペンションシステムに関する。
下記特許文献には、ばね上部とばね下部との相対動作に対する減衰力の大きさを変更する減衰力変更機構を有して、ばね上部とばね下部との相対動作に対する減衰力を変更可能に発生させるショックアブソーバを含んで構成される車両用サスペンションシステムが記載されている。そして、その減衰力変更機構を制御して減衰力を制御する手法として、例えば下記特許文献に示すものが存在する。下記特許文献に記載の車両用サスペンションシステムは、車体の挙動をヒーブ,ロール,ピッチが合成されたものと捉え、それらヒーブ,ロール,ピッチを抑制するための減衰力をそれぞれ求めた後、それら各車体挙動に対する減衰力を各車輪に対応するショックアブソーバに分け、それらを足し合わせるようにして、各ショックアブソーバの減衰力が求められるようになっている。
特開平10−324129号公報
しかしながら、各ショックアブソーバが発生させる減衰力には、発生可能な範囲が限られているため、上記特許文献に記載のサスペンションシステムにおいては、実際に発生させる減衰力を、上述のように求めた減衰力から発生可能な範囲内に修正するようになっている。つまり、上記特許文献に記載のサスペンションシステムは、複雑な計算によって各ショックアブソーバの減衰力を求めたにも拘わらず、実際に発生させる減衰力は、発生可能な範囲内に修正したものとなってしまい、十分な制御効果が得られないという問題がある。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、比較的簡便な手法によって、車体の挙動を抑制可能な車両用サスペンションシステムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用サスペンションシステムは、車体の挙動の一成分である車体挙動成分を抑制するために、複数のショックアブソーバのうちの、自身に対応するばね上部の(i)上下方向における実際の動作の向きと(ii)車体挙動成分による車体の挙動を想定した場合の上下方向における動作の向きとが一致するものについてのみ補正量を求め、定められた制御規則に基づいて決定された基準減衰力を補正して、各ショックアブソーバの目標減衰力を決定するように構成される。
本発明の車両用サスペンションシステムは、実ばね上動作の向きと車体挙動対応ばね上動作の向きとが逆向きのばね上部に対応するショックアブソーバの減衰力に対して補正を行わないことで、補正の対象となっている車体挙動成分を抑えるだけでなく、車体挙動の他の成分をも抑えること、つまり、車体全体の挙動を抑えることが可能である。したがって、本発明のサスペンションシステムによれば、比較的簡便な手法によって、車体の挙動を抑制することが可能である。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、それらの発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から何某かの構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に相当し、請求項1に(5)項,(6)項,(7)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項2に、請求項1に(8)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項3に、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに(2)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項4に、請求項4に(3)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項5に、請求項1ないし請求項5のいずれか1つに(4)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項6に、それぞれ相当する。
(1)(a)複数の車輪に対応して設けられ、それぞれが、減衰力の大きさを変更する減衰力変更機構を有して自身に対応するばね上部とばね下部との相対動作に対する減衰力を変更可能に発生させる複数のショックアブソーバと、(b)前記複数のショックアブソーバの各々が有する前記減衰力変更機構を制御することで、それら複数のショックアブソーバの各々が発生させる減衰力を制御する制御装置とを備えた車両用サスペンションシステムであって、
前記制御装置が、
前記複数のショックアブソーバの各々が発生させる減衰力の基準となる基準減衰力を、定められた制御規則に基づいて決定する基準減衰力決定部と、
車体の挙動の一成分である車体挙動成分を抑制するために、前記複数のショックアブソーバのうちの、自身に対応するばね上部の(i)上下方向における実際の動作である実ばね上動作の向きと(ii)前記車体挙動成分による車体の挙動を想定した場合の上下方向における動作である車体挙動対応ばね上動作の向きとが一致するものについてのみ、前記基準減衰力からの補正量を決定する補正量決定部と、
前記基準減衰力と前記補正量とに基づいて、前記複数のショックアブソーバの各々が発生させる減衰力の目標となる目標減衰力を決定する目標減衰力決定部と
を含んで構成された車両用サスペンションシステム。
本項に記載の車両用サスペンションシステムは、車体挙動成分であるヒーブ,ロール,ピッチのいずれかを抑制するための制御に特徴を有している。例えば、車体挙動成分を抑制するために、上記の車体挙動対応ばね上動作を抑制する力を発生させた場合を考える。その車体挙動対応ばね上動作の向きと上記の実ばね上動作の向きとが同じ向きであれば、その車体挙動対応ばね上動作を抑制する力は、実ばね上動作を抑制するものとなる。しかしながら、車体挙動対応ばね上動作の向きと実ばね上動作の向きとが逆向きの場合には、車体挙動対応ばね上動作を抑制するための力は、実ばね上動作を助長するものとなってしまう。
本項に記載のサスペンションシステムは、車体挙動対応ばね上動作の向きと実ばね上動作の向きとが一致するばね上部に対応するショックアブソーバの減衰力に対して、ヒーブ,ロール,ピッチのうちの1つを抑えるための補正を行い、車体挙動対応ばね上動作の向きと実ばね上動作の向きとが逆向きのばね上部に対応するショックアブソーバの減衰力に対しては、そのヒーブ,ロール,ピッチのうちの1つを抑えるための補正を行わない。後に詳しく説明するが、本項に記載のサスペンションシステムは、車体挙動対応ばね上動作の向きと実ばね上動作の向きとが逆向きのばね上部に対応するショックアブソーバの減衰力に対して補正を行わないことで、ヒーブ,ロール,ピッチのうちの1つを抑えるだけでなく、車体挙動の他の成分をも抑えること、つまり、車体全体の挙動を抑えることが可能である。したがって、本項に記載のサスペンションシステムによれば、比較的簡便な手法によって、車体の挙動を抑制することが可能である。
本項に記載の「基準減衰力決定部」は、「定められた制御規則」として、例えば、車両の走行速度に応じて減衰力を決定する規則、車両の加減速に応じて減衰力を決定する規則など、従来から用いられている種々の制御規則を採用可能である。ただし、制御を簡便にするという観点からすれば、比較的単純な制御規則を採用することが望ましい。
なお、上記ショックアブソーバが発生させる減衰力Fは、ばね上部とばね下部との相対速度(以下、「ストローク速度」という場合がある)vstに依存しており、簡単には、次式のように、表すことができる。
F=ζ・vst ζ:減衰係数
したがって、ショックアブソーバが発生させる減衰力を比較する場合等においては、同じストローク速度vstであることが前提となる。そのことに鑑みて、本明細書における減衰力の大小は、減衰力発生特性の相違、具体的には、減衰係数の大小を意味することがあることとし、また、上記「減衰力変更機構」による減衰力の変更は、減衰力発生特性の変更、具体的には、減衰係数の変更を意味することがあることとする。
(2)前記制御装置が、
前記複数の車輪の各々に対応するばね上部の前記実ばね上動作の速度である実ばね上速度を取得する実ばね上速度取得部と、
前記複数の車輪の各々に対応するばね上部の前記車体挙動対応ばね上動作の速度である車体挙動対応ばね上速度を取得する車体挙動対応ばね上速度取得部と
を含んで構成され、
前記補正量決定部が、
前記実ばね上速度の向きと前記車体挙動対応ばね上速度の向きとが一致する場合に、ばね上部の実ばね上動作の向きと車体挙動対応ばね上動作の向きとが一致すると判断し、前記補正量を決定するように構成された(1)項に記載の車両用サスペンションシステム。
本項に記載の態様は、実ばね上動作方向と車体挙動対応ばね上動作方向とが一致するか否かを判定する手法を具体化した態様である。
(3)前記補正量決定部が、
前記車体挙動対応ばね上速度が高くなるほど前記補正量の大きさが大きくなるように、前記補正量を決定する(2)項に記載の車両用サスペンションシステム。
本項に記載の態様は、基準減衰力からの補正量の大きさの定め方を限定した態様である。本項に記載の態様によれば、補正量の大きさを適切な大きさとして、車体挙動成分を効果的に抑制することが可能である。
(4)前記補正量決定部が、
前記複数のショックアブソーバの各々の前記基準減衰力を、(i) 対応するばね上部の前記車体挙動対応ばね上動作の向きが上向きで、ばね上部とばね下部とが互いに離間する方向に動作している場合、あるいは、前記車体挙動対応ばね上動作の向きが下向きで、ばね上部とばね下部とが互いに接近する方向に動作している場合に増加させ、(ii) 対応するばね上部の前記車体挙動対応ばね上動作の向きが下向きで、ばね上部とばね下部とが互いに離間する方向に動作している場合、あるいは、前記車体挙動対応ばね上動作の向きが上向きで、ばね上部とばね下部とが互いに接近する方向に動作している場合に減少させるように構成された(1)項ないし(3)項のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
本項に記載の態様は、基準減衰力に対して増加させるか、減少させるかを決定する方法を具体化した態様である。ショックアブソーバが発生させる減衰力は、ばね上部とばね下部との相対動作に対して作用するものであるため、例えば、ばね上部を動作させるべき方向が上向きであっても、ばね上部とばね下部との相対動作の方向によって、基準減衰力を増加させるか、減少させるかは、異ならせることが望ましい。そして、本項に記載の態様は、車体挙動対応ばね上動作の向きと、ばね上部とばね下部との相対動作の向きとに基づいて、基準減衰力からの増減を定めた態様となっている。
(5)前記補正量決定部が、前記車体挙動成分としてのヒーブを抑制するために前記補正量を決定するものである(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
本項に記載の態様によれば、車体のヒーブを効果的に抑制しつつ、ロールおよびピッチをも抑制すること、つまり、車体の姿勢変化を抑制することが可能である。例えば、図1に示すように、前後左右に4つの車輪を有する車両が走行している際に、左前輪が凹所を通過するとともに、右後輪が凸所を通過している状態を考える。なお、車体は、重心位置において上方に向かって動作しているものとする。つまり、すべての車輪に対応するばね上部において、ヒーブによる車体挙動対応ばね上動作の向きは、上向きとなっている。一方、実際のばね上部の動作の向きは、凹所を通過する左前輪に対応するばね上部の動作が下向きで、それ以外の3つの車輪に対応するばね上部の動作が上向きとなっている。
例えば、図1に示した場合、本項に記載の態様においては、ヒーブによる車体挙動対応ばね上動作の向きと実ばね上動作の向きとが一致する右前輪,左右の後輪の3つの車輪に対応するショックアブソーバについて、基準減衰力Fからの補正量ΔFが決定され、それらショックアブソーバが発生させる減衰力の補正が行われる。この場合、車体に作用する重心まわりのモーメントは、図1に白抜きの矢印で示す方向となっている。そして、左前輪にヒーブを抑える力を作用させたとすると、その力は、車体に作用するモーメントを助長する、換言すれば、前輪側のロールおよび左輪側のピッチを助長するものとなる。つまり、本車両用サスペンションシステムにおいては、左前輪のショックアブソーバが発生させる減衰力に対してヒーブを抑制する補正を行わないことで、右前輪のショックアブソーバが発生させる減衰力によってロールを抑えるとともに、左後輪のショックアブソーバが発生させる減衰力によってピッチを抑えることができるのである。
(6)前記補正量決定部が、前記車体挙動成分としてのロールを抑制するために前記補正量を決定するものである(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
本項に記載の態様によれば、車体のロールを効果的に抑制しつつ、ピッチおよびヒーブをも抑制することが可能である。図1と同じ状態である、前後左右に4つの車輪を有する車両が走行している際に、左前輪が凹所を通過するとともに、右後輪が凸所を通過している状態を考える。ロールよる車体挙動対応ばね上動作の向きは、右前輪および右後輪に対応するばね上部の動作が上向きで、左前輪および左後輪に対応するばね上部の動作が下向きとなっている。一方、実際のばね上部の動作の向きは、凹所を通過する左前輪に対応するばね上部の動作が下向きで、それ以外の3つの車輪に対応するばね上部の動作が上向きとなっている。
上記のような場合、本項に記載の態様においては、図2に示すように、ロールによる車体挙動対応ばね上動作の向きと実ばね上動作の向きとが一致する右側の前後輪,左前輪の3つの車輪に対応するショックアブソーバについて、基準減衰力Fからの補正量ΔFが決定され、それらショックアブソーバが発生させる減衰力の補正が行われる。そして、左後輪にロールを抑える力を作用させたとすると、その力は、ヒーブおよび左輪側のピッチを助長するものとなる。つまり、本車両用サスペンションシステムにおいては、左後輪のショックアブソーバが発生させる減衰力に対してロールを抑制する補正を行わないことで、左前輪のショックアブソーバが発生させる減衰力によってピッチを抑えるとともに、右側の前後輪のショックアブソーバが発生させる減衰力によってヒーブを抑えることができるのである。
(7)前記補正量決定部が、前記車体挙動成分としてのピッチを抑制するために前記補正量を決定するものである(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
本項に記載の態様によれば、車体のピッチを効果的に抑制しつつ、ロールおよびヒーブをも抑制することが可能である。図1と同じ状態である、前後左右に4つの車輪を有する車両が走行している際に、左前輪が凹所を通過するとともに、右後輪が凸所を通過している状態を考える。ピッチよる車体挙動対応ばね上動作の向きは、右前輪および左前輪に対応するばね上部の動作が下向きで、右後輪および左後輪に対応するばね上部の動作が上向きとなっている。一方、実際のばね上部の動作の向きは、凹所を通過する左前輪に対応するばね上部の動作が下向きで、それ以外の3つの車輪に対応するばね上部の動作が上向きとなっている。
上記のような場合、本項に記載の態様においては、図3に示すように、ピッチによる車体挙動対応ばね上動作の向きと実ばね上動作の向きとが一致する左右の後輪,左前輪の3つの車輪に対応するショックアブソーバについて、基準減衰力Fからの補正量ΔFが決定され、それらショックアブソーバが発生させる減衰力の補正が行われる。そして、右前輪にピッチを抑える力を作用させたとすると、その力は、ヒーブおよび前輪側のロールを助長するものとなる。つまり、本車両用サスペンションシステムにおいては、右前輪のショックアブソーバが発生させる減衰力に対してピッチを抑制する補正を行わないことで、左前輪のショックアブソーバが発生させる減衰力によってロールを抑えるとともに、左右の後輪のショックアブソーバが発生させる減衰力によってヒーブを抑えることができるのである。
(8)前記制御装置が、
それぞれが、前記補正量決定部であって、前記車体挙動成分としてのヒーブ,ロール,ピッチのいずれかを抑制するために前記補正量を決定する複数の補正量決定部を含んで構成された(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
本項に記載の態様は、ヒーブに対する補正,ロールに対する補正,ピッチに対する補正のうちの2つ、あるいは、それらの全てを行うように構成されている。本項に記載の態様は、例えば、基準減衰力と各車体挙動成分に対する補正量とを、すべて足し合わせるような構成とすることが可能である。なお、それらを足し合わせる際に、各補正量に重み付けを設定するような構成とすることもできる。本項に記載の態様によれば、ヒーブ,ロール,ピッチのうちの2種以上のものを効果的に抑制することが可能である。
(9)前記複数の補正量決定部のうちの1つが、前記車体挙動成分としてのヒーブを抑制するために前記補正量を決定する対ヒーブ補正量決定部である(8)項に記載の車両用サスペンションシステム。
(10)前記複数の補正量決定部のうちの1つが、前記車体挙動成分としてのロールを抑制するために前記補正量を決定する対ロール補正量決定部である(8)項または(9)項に記載の車両用サスペンションシステム。
(11)前記複数の補正量決定部のうちの1つが、前記車体挙動成分としてのピッチを抑制するために前記補正量を決定する対ピッチ補正量決定部である(8)項ないし(10)項のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
上記3つの項に記載の態様は、複数の補正量決定部のうちの1つを特定した態様である。
(12)前記複数のショックアブソーバの各々が、
作動液を収容するハウジングと、そのハウジング内に摺動可能に配設されたピストンと、一端部がピストンに連結されるとともに他端部がハウジングから延び出すロッドとを有し、車両のばね上部とばね下部と繋ぐようにして配設されてそれらばね上部とばね下部との相対移動によって伸張・収縮するシリンダと、
そのシリンダの伸張と収縮との少なくとも一方に伴う作動液の流れに対して抵抗を与えることで、前記シリンダの伸張と収縮との少なくとも一方に対する減衰力を発生させるものであって、供給される電流の大きさに応じた大きさの減衰力を発生させるように構成されて前記減衰力変更機構としての機能を有する減衰力発生器と
を備えた(1)項ないし(11)項のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
本項に記載の態様は、ショックアブソーバの構成に限定を加えた態様である。本項に記載の「複数のショックアブソーバ」の各々は、減衰力発生器への供給電流に応じて、発生させる減衰力の大きさが異なる。つまり、本項に記載の態様においては、補正量決定部が、基準減衰力に応じた減衰力発生器への供給電流である基準供給電流を補正するように、その基準供給電流に対する補正量を決定するように構成することができる。そのような構成とすれば、制御範囲内での補正が容易であり、目標減衰力や目標減衰係数を決定した後に、制御範囲内に修正するようなことを回避できる。
(13)前記減衰力発生器が、
(A)弁体と、(B)その弁体を開弁させる方向と閉弁させる方向との一方に付勢する付勢部材と、 (C)可動体と、電流が供給されることでその可動体を作動させるための電磁力を発生させるコイルとを含むソレノイドとを有し、前記可動体の作動が制御されることで前記弁体の開弁圧が調整されるように構成され、
前記制御装置が、
前記コイルへの供給電流を制御して前記弁体の開弁圧を調整することで、前記複数のショックアブソーバの各々が発生させる減衰力を制御するように構成された(12)項に記載の車両用サスペンションシステム。
本項に記載の態様は、減衰力発生器を具体化した態様である。本項に記載の「減衰力発生器」は、弁体の開弁圧を変更するために、ソレノイドが直接的に弁体に力を作用させるような構造のものであってもよく、弁体の前方側と後方側との差圧を調整するような構造のものであってもよい。本項に記載の態様においては、弁体の開弁圧を調整するような構造上、シリンダが低速で伸縮するような場合には、減衰力を制御することが困難であり、減衰力を制御可能な範囲が制限される。つまり、本項に記載の態様においては、前記特許文献1に記載されているような複雑な制御は、適していない。したがって、本項に記載の態様においては、車体挙動対応ばね上動作の向きと実ばね上動作の向きとが一致するばね上部に対応するショックアブソーバの減衰力に対して、車体挙動成分を抑えるための補正を行う制御が、特に有効である。
車両の走行中においてヒーブに基づく減衰力の補正を行った場合を示す模式図である。 車両の走行中においてロールに基づく減衰力の補正を行った場合を示す模式図である。 車両の走行中においてピッチに基づく減衰力の補正を行った場合を示す模式図である。 請求可能発明の実施例としての車両用サスペンションシステムを模式的に示す図である。 図4に示す液圧式ショックアブソーバを示す断面図である。 図5に示す液圧式ショックアブソーバが備える減衰力発生器を示す断面図である。 図6に示す減衰力発生器の減衰特性を示すグラフである。 基準減衰係数と車速との関係を示すグラフである。 図4に示す制御装置よって実行されるアブソーバ制御プログラムを示すフローチャートである。 図4に示す制御装置の機能を示すブロック図である。
以下、請求可能発明を実施するための形態として、請求可能発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。また、〔発明の態様〕の各項の説明に記載されている技術的事項を利用して、下記の実施例の変形例を構成することも可能である。
[A]車両用サスペンションシステムの構成
図4に、請求可能発明の実施例である車両用サスペンションシステム10を模式的に示す。本サスペンションシステム10は、前後左右の車輪12の各々に対応する独立懸架式の4つのサスペンション装置12を備えており、それらサスペンション装置12の各々は、車輪14を保持してばね下部の一部分を構成するサスペンションロアアームと、車体に設けられてばね上部の一部分を構成するマウント部との間に、それらを連結するようにして配設されている。それらサスペンション装置12の各々は、サスペンションスプリングとしてのコイルスプリング16と、液圧式ショックアブソーバ20とを有しており、それらが互いに並列的に、ロアアームとマウント部との間に配設されている。車輪14,サスペンション装置12は総称であり、4つの車輪14のいずれに対応するものであるかを明確にする必要のある場合には、図に示すように、車輪位置を示す添え字として、左前輪,右前輪,左後輪,右後輪の各々に対応するものにFL,FR,RL,RRを付す場合がある。
上記の液圧式ショックアブソーバ20は、図5に示すように、シリンダ22と、減衰力発生器24とを主要構成要素として構成されている。シリンダ22は、ハウジング30と、ハウジング30の内部において上下方向に移動可能に配設されたピストン32と、一端部(下端部)がピストン32に連結されて他端部(上端部)がハウジング30から上方に延び出すロッド34とを含んで構成されている。ハウジング30は、ロアアームに、ロッド34の上端部は、マウント部に、それぞれ連結される。つまり、ばね上部とばね下部とが離間する方向に相対移動する場合(以下、「リバウンド動作時」若しくは「リバウンド時」と言う場合がある)に伸長し、接近する方向に相対移動する場合(以下、「バウンド動作時」若しくは「バウンド時」と言う場合がある)に収縮する。
ハウジング30は、概して二重構造をなしており、有底のメインチューブ40と、それの外周側に付設されたアウターチューブ42とを有している。ピストン32は、そのメインチューブ40の内側に摺動可能に配設されている。そして、メインチューブ40の内部は、ピストン32によって、2つの液室であるロッド側室44および反ロッド側室46が
区画形成されている。また、メインチューブ40とアウターチューブ42との間には、作動液を収容するバッファ室(「リザーバ」と呼ぶこともできる)50が区画形成されている。
そのハウジング30には、メインチューブ40とアウターチューブ42との間に、インターチューブ60が配設されている。そのインターチューブ60の内周面とメインチューブ40の外周面との間には、環状の液通路62が区画形成されている。また、メインチューブ40の内底部には、反ロッド側室46の底を区画する仕切部材64が設けられており、仕切部材64とメインチューブ40の底壁との間には、底部液通路66が形成されている。
メインチューブ40の上部には、液通路62とロッド側室44との間の作動液の流通のために、流通穴70が設けられている。また、メインチューブ40の下端に近い部分には、バッファ室50と底部液通路66との間の作動液の流通のために、底部流通穴72が設けられている。
後に詳しく説明するが、減衰力発生器24は、ロッド側室44から流出して、液通路62を介してバッファ室50に流入する作動液の通過を許容するとともに、その作動液の流れに対して抵抗を与える機能を有している。
ショックアブソーバ20において、バウンド動作時には、図5に実線の矢印で示すように、まず、シリンダ22のロッド側室44に、反ロッド側室46から、ピストン32に設けられたチェック弁80を介して、作動液が流入する。そして、そのロッド側室44に流入する作動液の量は、ロッド側室44のピストン32の動作に伴って増加する容積よりも多いため、そのロッド側室44から、流通穴70,液通路62を介しかつ減衰力発生器24を通過して、バッファ室50に作動液が流出する。その際、減衰力発生器24を通過する作動液の流れに対して与えられる抵抗によって、シリンダ22の収縮に対する減衰力、つまり、バウンド動作に対する減衰力が発生させられることになる。
一方、リバウンド動作時には、バウンド動作時と同様に、シリンダ22のロッド側室44から、流通穴70,液通路62を介しかつ減衰力発生器24を通過して、バッファ室50に作動液が流出する。その際、減衰力発生器24を通過する作動液の流れに対して与えられる抵抗によって、シリンダ22の伸長に対する減衰力、つまり、リバウンド動作に対する減衰力が発生させられることになる。なお、シリンダ22の反ロッド側室42には、図5に破線の矢印で示すように、バッファ室50から、底部流通穴72,底部液通路66,仕切部材64に設けられたチェック弁82を介して、作動液が流入するようになっている。
以下に、減衰力発生器24の構成および作用について、図6を参照しつつ説明する。なお、減衰力発生器24は、既知のもの(例えば、特開2011−132995号公報等に記載されたもの)であるため、それの説明は簡略に行うものとする。その減衰力発生器24は、自身を通過する作動液に抵抗を与えるための弁体としてのメインバルブ90と、そのメインバルブ90の開弁圧を調整するためのソレノイド92とを、主要構成要素とするものである。
メインバルブ90は、付勢部材としての圧縮コイルスプリング94によって着座する方向に付勢されている。そのメインバルブ90は、自身の前方側(図6におけるメインバルブ90の左側)の液室である高圧室96の液圧と自身の後方側(図6におけるメインバルブ90の右側)の液室である低圧室98の液圧との差圧によって作用する力が、スプリング94の付勢力を超えた場合に開弁するようになっている。つまり、図6に破線の矢印で示すように、液通路62からバッファ室50への作動液の流れが生じ、メインバルブ90は、その作動液の流れに対して抵抗を与えるようになっている。また、メインバルブ90には、高圧室96から低圧室98への作動液の流れに抵抗を与えるためのオリフィス100が設けられている。なお、そのオリフィス100を通過した作動液は、図6に実線の矢印で示すように、バッファ室50へ流れることになる。
ソレノイド92は、ポペット型のソレノイドバルブであり、弁可動体110と、励磁されることで弁可動体110を作動させるための電磁力を発生させるコイル112とを含んで構成される。弁可動体110は、ポペット型の弁頭114を備えており、その弁頭114が弁座116に離着座することで低圧室98を開閉することができるようになっている。その弁可動体110は、圧縮コイルスプリング118によって、弁頭114が離座する方向に付勢されている。一方、コイル112が励磁されることで、弁可動体110には、弁頭114が着座する方向の付勢力が作用するようになっている。
ソレノイド92は、上記のような構成から、低圧室98の開度、換言すれば、低圧室98からバッファ室50側への流出量を調整することできる。つまり、ソレノイド92は、低圧室98の液圧を調整して、メインバルブ90の開弁圧を調整することができるようになっているのである。なお、メインバルブ90の開弁圧は、ソレノイド92のコイル112に供給される電流の大きさに依存している。その電流が大きいほど、低圧室98の開度は小さく、低圧室98の液圧が高くなり、メインバルブ90の開弁圧も高くなるのである。
以上のように構成された減衰力発生器24は、図7に示すような減衰特性を有するものとなっている。ばね上部とばね下部との相対動作の速度vst(以下、ストローク速度という場合がある。)が低い場合には、メインバルブ90は開弁しておらず、減衰力Fは、メインバルブ90に設けられたオリフィス100を通過する作動液の流れに対する抵抗に依存したものとなる。そして、高圧室96と低圧室98との差圧が大きくなり、メインバルブ90が開弁すると、減衰力Fは、そのメインバルブ90を通過する作動液の流れに対する抵抗に依存したものとなるのである。上述したように、コイル112に供給される電流が大きくなるほど、メインバルブ90の開弁圧は高くなる。
減衰力発生器24は、図7にハッチングを入れた範囲において、減衰力をそれの大きさを変更可能に発生させるものとなっている。その減衰力発生器24が発生させる減衰力は、供給される電流が大きいほど大きくなる。つまり、減衰力発生器24は、自身を通過する作動液の流れに対する抵抗を自身に供給される電流の大きさに応じて変化させることで、その電流の大きさに応じた大きさの減衰力を発生させるように構成されているのである。つまり、ショックアブソーバ20の各々は、減衰力の大きさを変更する減衰力変更機構を有して、ばね上部とばね下部との相対動作に対する減衰力を変更可能に発生させるものとなっているのである。
本サスペンションシステム10は、制御装置としてのサスペンション電子制御ユニット200(以下、「ECU200」という場合がある)によって、ショックアブソーバ20の制御が行われる。ECU200は、CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータを主体として構成されたものである。そのECU200には、各ショックアブソーバ20が有する減衰力発生器24に対応して設けられて、それぞれが、対応する減衰力発生器24への電流を調整可能な駆動回路202が接続されている。それら駆動回路202は、バッテリ[BAT]204に接続されており、各ショックアブソーバ20の減衰力発生器24には、そのバッテリ204から電流が供給される。
車両には、車両走行速度(以下、「車速」と略す場合がある)を検出するための車速センサ[V]210,各車輪12に対応する車体の各ばね上部の上下加速度を検出する4つのばね上加速度センサ[Gz]212,各車輪12にショックアブソーバ20のシリンダ22のストロークを検出する4つのストロークセンサ[St]214等が設けられており、それらはECU200のコンピュータに接続されている。ECU200は、それらのセンサからの信号に基づいて、ショックアブソーバの制御を行うものとされている。ちなみに、[ ]の文字は、上記センサ等を図面において表わす場合に用いる符号である。また、ECU200のコンピュータが備えるROMには、ショックアブソーバ20の制御に関するプログラム,各種のデータ等が記憶されている。
[B]ショックアブソーバの制御
i)基準供給電流の決定
ショックアブソーバ20の制御は、基本的には、車速Vに応じた減衰力を発生させることで、車両に生じる振動を抑制するものである。詳しくは、車速Vが高くなるほど、減衰力Fが高くなるように、つまり、メインバルブ90の開弁圧が高くなるように、供給電流Iが制御される。具体的には、ECU200のRAMには、図8に示したマップデータが格納されており、そのマップデータを参照して、車速センサ210により検出された車速Vに対して、減衰力発生器24への供給電流の基準となる基準供給電流Iが決定される。つまり、本実施例のサスペンションシステム10においては、基準供給電流Iを決定することで、その時点でのストローク速度vstに対する基準減衰力が定まるようになっている。
ii)車体挙動成分に基づく補正量の決定
本実施例のサスペンションシステム10においては、車体の挙動の成分であるヒーブ,ロール,ピッチを抑制するために、基準供給電流Iの補正が行われるようになっている。具体的には、ヒーブ,ロール,ピッチごとに、各ショックアブソーバ20における基準供給電流Iからの補正量が演算され、それら補正量と基準供給電流Iとを足し合わせて目標供給電流Iが決定されるようになっている。以下に、ヒーブに基づく補正量ΔI,ロールに基づく補正量ΔI,ピッチに基づく補正量ΔIの決定方法について、順次説明する。
(a)ヒーブに基づく補正量
本サスペンションシステム10においては、車体の挙動の一成分である車体挙動成分としてのヒーブを抑制するために、4つのショックアブソーバ20のうちの、自身に対応するばね上部の(i)上下方向における実際の動作である実ばね上動作の向きと(ii)ヒーブによる車体の挙動を想定した場合の上下方向における動作である車体挙動対応ばね上動作であるヒーブ対応ばね上動作の向きとが一致するものについてのみ、基準減衰力からの補正量を決定するようになっている。換言すれば、本サスペンションシステム10は、4つのショックアブソーバ20のうちの、実ばね上動作の向きとヒーブ対応ばね上動作の向きとが逆向きのものについては、ヒーブに基づく補正を行わないようになっている。
具体的には、まず、4つのばね上加速度センサ212の検出結果に基づいて、4つのショックアブソーバ20に対応するばね上部の実ばね上速度vz_FR,vz_FL,vz_RR,vz_RLが推定される。次いで、それら4箇所の実ばね上速度に基づいて、車体挙動対応ばね上速度である車体のヒーブ速度vが、次式に従って演算される。
ここで、lは前輪の軸線と重心点との距離、lは後輪の軸線と重心点との距離である。なお、実ばね上速度v,ヒーブ速度vは、上向きが正で、下向きが負となっている。そして、ショックアブソーバ20ごとに、上述のように得られた実ばね上速度vとヒーブ速度vとが同じ符号であるか否かによって、実ばね上動作の向きとヒーブ対応ばね上動作の向きとが一致するか否かが判断される。
実ばね上動作の向きとヒーブ対応ばね上動作の向きとが一致するショックアブソーバ20において、基準供給電流の補正を行う際、ショックアブソーバ20がバウンド動作時かリバウンド動作時かによって、供給電流を、基準供給電流から大きくするか、もしくは、小さくするかが決定される。詳しく言えば、ヒーブ速度vが上向きで、リバウンド動作している場合においては、ヒーブを抑えるために、減衰力が大きくされる、つまり、供給電流が大きくされる。また、ヒーブ速度vが上向きで、バウンド動作している場合においては、ヒーブを助長しないように、供給電流が小さくされる。さらに、ヒーブ速度vが下向きで、リバウンド動作している場合においては、ヒーブを助長しないように、供給電流が小さくされる。さらにまた、ヒーブ速度vが下向きで、バウンド動作している場合においては、ヒーブを抑えるために、供給電流が大きくされる。なお、各ショックアブソーバ20のヒーブ補正量ΔIは、ヒーブ速度vが高くなるほど、それに比例して大きくされるようになっている。
各ショックアブソーバ20のヒーブ補正量ΔIは、対応する実ばね上速度vの符号とヒーブ速度vの符号とが一致する場合に、上述のように決定されるよう、次式に従って演算される。
ΔI=C・sgn(vst)・v
ここで、Cはゲイン、sgn(x)はxの符号を返す符号関数、vstはストロークセンサ214の検出結果から推定されたストローク速度である。なお、ストローク速度vstは、伸張側が正で、収縮側が負となっている。なお、実ばね上速度vの符号とヒーブ速度vの符号とが一致しない場合には、そのショックアブソーバ20のヒーブ補正量ΔIは0とされる。
(b)ロールに基づく補正量
また、本サスペンションシステム10においては、上述したヒーブに基づく補正量と同様の手法により、ロールに基づく補正量ΔIが決定される。つまり、本サスペンションシステム10においては、4つのショックアブソーバ20のうちの、自身に対応するばね上部の(i)実ばね上動作の向きと(ii)ロールによる車体の挙動を想定した場合の上下方向における動作であるロール対応ばね上動作の向きとが一致するものについてのみ、基準供給電流Iからの補正量ΔIを決定するようになっている。
具体的には、4箇所の実ばね上速度に基づいて、各ショックアブソーバ20に対応するばね上部の車体挙動対応ばね上速度であるロール速度vが、次式に従って演算される。
ここで、Tは前輪側のトレッド、Tは後輪側のトレッドである。
そして、ショックアブソーバ20ごとに、上述のように得られた実ばね上速度vとロール速度vとが同じ符号であるか否かによって、実ばね上動作の向きとロール対応ばね上動作の向きとが一致するか否かが判断される。各ショックアブソーバ20のロール補正量ΔIは、対応する実ばね上速度vの符号とロール速度vの符号とが一致する場合に、次式に従って演算される。
ΔI=C・sgn(vst)・v
また、実ばね上速度vの符号とロール速度vの符号とが一致しない場合には、そのショックアブソーバ20のロール補正量ΔIは0とされる。
(c)ピッチに基づく補正量
さらに、本サスペンションシステム10においては、上述したヒーブに基づく補正量と同様の手法により、ピッチに基づく補正量ΔIが決定される。つまり、本サスペンションシステム10においては、4つのショックアブソーバ20のうちの、自身に対応するばね上部の(i)実ばね上動作の向きと(ii)ピッチによる車体の挙動を想定した場合の上下方向における動作であるピッチ対応ばね上動作の向きとが一致するものについてのみ、基準供給電流Iからの補正量ΔIを決定するようになっている。
具体的には、4箇所の実ばね上速度に基づいて、各ショックアブソーバ20に対応するばね上部の車体挙動対応ばね上速度であるピッチ速度vが、次式に従って演算される。
そして、ショックアブソーバ20ごとに、上述のように得られた実ばね上速度vとピッチ速度vとが同じ符号であるか否かによって、実ばね上動作の向きとピッチ対応ばね上動作の向きとが一致するか否かが判断される。各ショックアブソーバ20のロール補正量ΔIは、対応する実ばね上速度vの符号とピッチ速度vの符号とが一致する場合に、次式に従って演算される。
ΔI=C・sgn(vst)・v
また、実ばね上速度vの符号とロール速度vの符号とが一致しない場合には、そのショックアブソーバ20のロール補正量ΔIは0とされる。
iii)目標減衰係数の決定
各ショックアブソーバ20の目標供給電流Iは、上述のように決定された基準供給電流I,ヒーブ補正量ΔI,ロール補正量ΔI,ピッチ補正量ΔIに基づいて、次式に従って決定される。
=I+ΔI+ΔI+ΔI
そして、この式に従って決定された目標供給電流Iとなるように、減衰力発生器24への供給電流が制御される。
[C]制御プログラム
本実施例の車両用サスペンションシステムの制御は、ECU200が、図9にフローチャートを示すアブソーバ制御プログラムをショックアブソーバ20ごとに実行することによって行われる。なお、このプログラムは、短い時間ピッチ(例えば、数μsec〜数十μsec)で繰り返し実行される。以下に、これらのフローチャートに沿って、上記制御を簡単に説明する。
上記アブソーバ制御プログラムに従えば、まず、ステップ1(以下、「ステップ」を「S」と省略する)において、車速センサ210から車速Vが取得され、その車速Vに基づき、図8に示したマップデータを参照して、基準供給電流Iが決定される。
次いで、S2において、制御対象となっているショックアブソーバ20に対応するばね上部の実ばね上速度vおよびストローク速度vstが推定される。なお、それら実ばね上速度vおよびストローク速度vstは、前回以前の当該プログラムの実行時におけるばね上加速度センサ212およびストロークセンサ214の検出値および今回の実行時における検出値に基づいて推定される。また、続くS3において、制御対象となっているショックアブソーバ20に対応するばね上部の車体挙動対応ばね上速度であるヒーブ速度v,ロール速度v,ピッチ速度vが取得される。なお、それら車体挙動対応ばね上速度の各々は、前述した計算式に基づく別のプログラム(フローチャートは省略する)によって演算されるようになっている。
続いて、S4以下において、基準供給電流の補正量の決定が行われる。まず、S4において、実ばね上速度vとヒーブ速度vとの積が0以上か否かの判定が行われる。それらの積が0以上の場合には、実ばね上速度vとヒーブ速度vとの符号が一致する、つまり、実ばね上動作の向きとヒーブ対応ばね上動作の向きとが一致すると判断される。実ばね上速度vとヒーブ速度vとの積が0以上である場合には、S5において、ヒーブ補正量ΔIが、前述の計算式に基づいて決定される。一方、実ばね上速度vとヒーブ速度vとの積が0より小さい場合には、実ばね上動作の向きとヒーブ対応ばね上動作の向きとが逆向きであるため、ヒーブに基づく補正が行われないように、S6において、ヒーブ補正量ΔIが0とされる。
次いで、S7〜S9において、上述のS4〜S6におけるヒーブ補正量の決定と同様の処理が行われ、ロール補正量ΔIが決定されるとともに、S10〜S12において、ピッチ補正量ΔIが決定される。
そして、S13において、基準供給電流Iに上記のように決定されたヒーブ補正量ΔI,ロール補正量ΔI,ピッチ補正量ΔIが加えられ、目標供給電流Iが決定される。次いで、S14において、その目標供給電流Iに基づいて、減衰力発生器24への目標供給電流Iが決定され、その電流が供給される。以上で、アブソーバ制御プログラムの1回の実行が終了する。
[D]制御装置の機能構成
上述したような制御を実行するECU200は、前述した各種の処理を実行する各種の機能部を有していると考えることができる。ECU200は、図10に示すように、(I)4つのショックアブソーバ20の各々が発生させる減衰力の基準となる基準減衰力(基準供給電流)を、定められた制御規則に基づいて決定する基準減衰力決定部250と、(II)車体の挙動の一成分である車体挙動成分を抑制するために、4つのショックアブソーバ20のうちの、自身に対応するばね上部の実ばね上動作の向きと車体挙動対応ばね上動作の向きとが一致するものについてのみ、基準減衰力からの補正量を決定する補正量決定部252,254,256と、(III)基準減衰力と補正量とに基づいて、4つのショックアブソーバ20の各々が発生させる減衰力の目標となる目標減衰力(目標供給電流)を決定する目標減衰力決定部258とを含んで構成される。
なお、ECU200は、3つの補正量決定部252,254,256を含んで構成されている。詳しくは、車体挙動成分としてのヒーブを抑制するために補正量を決定する対ヒーブ補正量決定部252、車体挙動成分としてのロールを抑制するために補正量を決定する対ロール補正量決定部254、前記車体挙動成分としてのピッチを抑制するために補正量を決定する対ピッチ補正量決定部256である。
ちなみに、本車両用サスペンションシステムのECU200においては、アブソーバ制御プログラムのS1の処理を実行する部分を含んで基準減衰力決定部250が構成され、S4〜S6の処理を実行する部分を含んで対ヒーブ補正量決定部252が構成され、S7〜S9の処理を実行する部分を含んで対ロール補正量決定部254が構成され、S10〜S12の処理を実行する部分を含んで対ピッチ補正量決定部256が構成され、S13の処理を実行する部分を含んで目標減衰力決定部258が構成されている。
また、ECU200は、4つの車輪14の各々に対応するばね上部の実ばね上速度を取得する実ばね上速度取得部260と、4つの車輪の各々に対応するばね上部の車体挙動対応ばね上速度を取得する車体挙動対応ばね上速度取得部262とを有している。上記の3つの補正量決定部252,254,256は、実ばね上速度取得部260,車体挙動対応ばね上速度取得部262によって取得された実ばね上速度と車体挙動対応ばね上速度とに基づいて、ばね上部の実ばね上動作の向きと車体挙動対応ばね上動作の向きとが一致するか否かを判定するようになっている。ちなみに、実ばね上速度取得部260は、アブソーバ制御プログラムのS2の処理を実行する部分を含んで構成され、車体挙動対応ばね上速度取得部262は、前述した計算式に基づいてヒーブ速度v,ロール速度v,ピッチ速度vを演算するプログラム(フローチャート省略)とアブソーバ制御プログラムのS3の処理を実行する部分を含んで構成されている。
[E]本車両用サスペンションシステムの特徴
以上のように構成された本実施例の車両用サスペンションシステム10は、図1ないし図3を参照して説明したように、実ばね上動作の向きと車体挙動対応ばね上動作の向きとが逆向きのばね上部に対応するショックアブソーバの減衰力に対してその車体挙動成分に対する補正量を基準減衰力に加えないことで、補正の対象となる車体挙動成分を抑えるだけでなく、車体挙動の他の成分をも抑えること、つまり、車体全体の挙動を抑えることが可能である。したがって、本実施例のサスペンションシステム10は、比較的簡便な手法によって、車体の挙動を抑制することが可能とされているのである。また、本実施例の車両用サスペンションシステムは、ヒーブに対する補正,ロールに対する補正,ピッチに対する補正の全てを行うように構成されている。本項に記載の態様によれば、ヒーブ,ロール,ピッチの各々を効果的に抑制することが可能である。
[F]変形例
上記実施例の車両用サスペンションシステム10は、ヒーブに基づく補正量,ロールに基づく補正量,ピッチに基づく補正量を、単純に足し合わせるように構成されていたが、各補正量に重み付けを行って足し合わせるように構成してもよい。そのような構成とすれば、例えば、車両に応じて重み付けを設定し、ヒーブ,ロール,ピッチのいずれかを重視したものとするなど、ヒーブ,ロール,ピッチの各々をより効果的に抑制することができる。
また、上記実施例の車両用サスペンションシステム10は、ヒーブに対する補正,ロールに対する補正,ピッチに対する補正の全てを行うように構成されていたが、制御を簡便にするという観点からすれば、それらのうちの2つを行うように構成すること、さらには、1つのみを行うように構成することが望ましい。
10:車両用サスペンションシステム 12:サスペンション装置 14:車輪 16:サスペンションスプリング 20:液圧式ショックアブソーバ 22:シリンダ 24:減衰力発生器〔減衰力変更機構〕 30:ハウジング 32:ピストン 34:ロッド 90:メインバルブ〔弁体〕 92:ソレノイド 94:圧縮コイルスプリング〔付勢部材〕 100:オリフィス 110:弁可動体〔可動体〕 112:コイル 200:サスペンション電子制御ユニット[ECU]〔制御装置〕 204:バッテリ[BAT] 210:車速センサ[V] 212:ばね上加速度センサ[Gz] 214:ストロークセンサ[St] 250:基準減衰力決定部 252:対ヒーブ補正量決定部 254:対ロール補正量決定部 256:対ピッチ補正量決定部 258:目標減衰力決定部 260:実ばね上速度取得部 262:車体挙動対応ばね上速度取得部
:基準供給電流 I:目標供給電流 ΔI:ヒーブ補正量 ΔI:ロール補正量 ΔI:ピッチ補正量 v:実ばね上速度 v:ヒーブ速度〔車体挙動対応ばね上速度〕 v:ロール速度〔車体挙動対応ばね上速度〕 v:ピッチ速度〔車体挙動対応ばね上速度〕 vst:ストローク速度

Claims (6)

  1. (a)複数の車輪に対応して設けられ、それぞれが、減衰力の大きさを変更する減衰力変更機構を有して自身に対応するばね上部とばね下部との相対動作に対する減衰力を変更可能に発生させる複数のショックアブソーバと、(b)前記複数のショックアブソーバの各々が有する前記減衰力変更機構を制御することで、それら複数のショックアブソーバの各々が発生させる減衰力を制御する制御装置とを備えた車両用サスペンションシステムであって、
    前記制御装置が、
    前記複数のショックアブソーバの各々が発生させる減衰力の基準となる基準減衰力を、定められた制御規則に基づいて決定する基準減衰力決定部と、
    車体の挙動の一成分である車体挙動成分を抑制するために、前記複数のショックアブソーバのうちの、自身に対応するばね上部の(i)上下方向における実際の動作である実ばね上動作の向きと(ii)前記車体挙動成分による車体の挙動を想定した場合の上下方向における動作である車体挙動対応ばね上動作の向きとが一致するものについてのみ、前記基準減衰力からの補正量を決定する補正量決定部と、
    前記基準減衰力と前記補正量とに基づいて、前記複数のショックアブソーバの各々が発生させる減衰力の目標となる目標減衰力を決定する目標減衰力決定部と
    を含んで構成された車両用サスペンションシステム。
  2. 前記補正量決定部が、前記車体挙動成分としてのヒーブ,ロール,ピッチのいずれか1つを抑制するために前記補正量を決定するものである請求項1に記載の車両用サスペンションシステム。
  3. 前記制御装置が、
    それぞれが、前記補正量決定部であって、前記車体挙動成分としてのヒーブ,ロール,ピッチのいずれかを抑制するために前記補正量を決定する複数の補正量決定部を含んで構成された請求項1に記載の車両用サスペンションシステム。
  4. 前記制御装置が、
    前記複数の車輪の各々に対応するばね上部の前記実ばね上動作の速度である実ばね上速度を取得する実ばね上速度取得部と、
    前記複数の車輪の各々に対応するばね上部の前記車体挙動対応ばね上動作の速度である車体挙動対応ばね上速度を取得する車体挙動対応ばね上速度取得部と
    を含んで構成され、
    前記補正量決定部が、
    前記実ばね上速度の向きと前記車体挙動対応ばね上速度の向きとが一致する場合に、ばね上部の実ばね上動作の向きと車体挙動対応ばね上動作の向きとが一致すると判断し、前記補正量を決定するように構成された請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
  5. 前記補正量決定部が、
    前記車体挙動対応ばね上速度が高くなるほど前記補正量の大きさが大きくなるように、前記補正量を決定する請求項4に記載の車両用サスペンションシステム。
  6. 前記補正量決定部が、
    前記複数のショックアブソーバの各々の前記基準減衰力を、(i) 対応するばね上部の前記車体挙動対応ばね上動作の向きが上向きで、ばね上部とばね下部とが互いに離間する方向に動作している場合、あるいは、前記車体挙動対応ばね上動作の向きが下向きで、ばね上部とばね下部とが互いに接近する方向に動作している場合に増加させ、(ii) 対応するばね上部の前記車体挙動対応ばね上動作の向きが下向きで、ばね上部とばね下部とが互いに離間する方向に動作している場合、あるいは、前記車体挙動対応ばね上動作の向きが上向きで、ばね上部とばね下部とが互いに接近する方向に動作している場合に減少させるように構成された請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
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