JP2015104905A - タイヤ加硫機、及びそれを用いたタイヤ製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】下ビードリングの種類数を減じ、下ビードリングの製作コストや保管スペースの増加を抑制する。【解決手段】タイヤ加硫機の中心機構は、生タイヤ付きの剛性中子の中心軸部を支持できかつ上下に移動しうる中子支持軸部と、この中子支持軸部を上下に移動可能に外挿保持する中子支持軸案内部とを具える。中子支持軸案内部は、上下に移動できかつ上端に前記下接続口部と接続可能な加硫機側給排口部を設けた熱流体給排筒部を具える。【選択図】図2

Description

本発明は、熱流体による内側加熱が可能な剛性中子のタイヤ成形面に形成された生タイヤを、剛性中子ごと加硫金型内に投入して加硫を行うタイヤ加硫機、及びそれを用いたタイヤ製造方法に関する。
空気入りタイヤの形成精度を高めるため、タイヤ内面形状に相当する外形形状を有する中空トロイド状の剛性中子を用いたタイヤ形成方法(以下「中子工法」という場合がある。)が提案されている。この中子工法では、剛性中子の外表面上でタイヤ構成部材を順次貼り付けることで生タイヤが形成されるとともに、該生タイヤを剛性中子ごと加硫金型内に投入して加硫成形が行われる。
そして下記の特許文献1には、前記工法に適用される剛性中子が提案されている。この提案の剛性中子は、中子本体をなす複数の中子セグメントの内部に、熱流体が充填される気密なチャンバー室を具え、これにより加硫時、剛性中子を内側加熱することが可能になっている。前記チャンバー室への熱流体の給排気は、剛性中子の下面に設けられた給排口部と、加硫金型の一部をなす下ビードリングの上面に設けられた上接続口部とが、剛性中子の加硫金型への投入により接続されることで行われる。
なお下ビードリングの下面に設けられるビードリング側熱流体流路の下接続口部は、加硫機の中心機構に設けられる加硫機側熱流体流路の上端につながり、又加硫機側熱流体流路の下端は、加硫機外部に設ける熱流体給排装置に接続される。
他方、加硫金型では、下ビードリンクを下金型に固定するタイプがある。このタイプでは、タイヤサイズの変更に伴って下金型を交換するが、このとき、同じ下ビードリンクを使用する場合、下ビードリングにおける下接続口部の高さ位置が、交換による下金型の厚さ方向の寸法差だけ変化してしまう。
そのため、下ビードリンクの下接続口部と、加硫機側熱流体流路の上端とを、ホースを用いることなくコネクタによって直接接続させる場合には、前記寸法差を吸収するために、全ての下金型に対して専用の下ビードリングが必要となる。その結果、下ビードリングの数が増し、その製作コストや保管スペースの増加を招くという問題が生じる。
特開2013−6367号公報
発明は、下ビードリンクの下接続口部と接続可能な加硫機側の給排口部を、上下に移動可能に構成することを基本として、全ての下金型に対して専用の下ビードリングを設ける必要がなくなり、下ビードリングの製作コストや保管スペースの増加を抑制しうるタイヤ加硫機、及びそれを用いたタイヤ製造方法を提供することを課題としている。
本願第1発明は、外表面にタイヤ成形面を有しかつ熱流体による内側加熱が可能しかも下面に前記熱流体の中子側給排口部を設けた剛性中子の前記タイヤ成形面に形成された生タイヤを、前記剛性中子ごと加硫金型内に投入する中心機構を有するタイヤ加硫機であって、
前記加硫金型は、生タイヤの下ビード部を下方から受ける下ビードリングを含み、かつ該下ビードリングは、前記中子側給排口部に接続可能かつ下ビードリングの上面に設けられる上接続口部と、一端が前記上接続口部に連なりかつ下ビードリング内をのびる熱流体流路の他端に連なりかつ下ビードリングの下面に設けられる下接続口部とを具えるとともに、
前記中心機構は、
前記生タイヤ付きの剛性中子の中心軸部を支持でき、かつ上下に移動することにより、上昇位置にて生タイヤ付きの剛性中子を受け取りかつ下降位置にて受け取った生タイヤ付きの剛性中子を前記加硫金型内に投入しうる中子支持軸部と、
加硫機本体側に支持され、前記中子支持軸部を上下に移動可能に外挿保持する中子支持軸案内部とを具え、
しかも前記中子支持軸案内部は、上下に移動できかつ上端に前記下接続口部と接続可能な加硫機側給排口部を設けた熱流体給排筒部を具えることを特徴としている。
本発明に係る前記タイヤ加硫機では、前記中子支持軸案内部は、
前記加硫機本体側に軸芯回りで回転自在に支持される円筒状をなし、その内周面にて前記中子支持軸部を上下に移動可能に案内するとともに、外周面に外ねじ部を形成した半径方向内側の内筒部と、
前記内筒部と同心をなし、かつ内周面に前記外ねじ部と螺合する内ねじ部を形成した前記熱流体給排筒部と、
前記加硫機本体側に固定され、かつ前記熱流体給排筒部を、その回転動を阻止しながら上下に案内する半径方向外側の外筒部とを具えるとともに、
前記中子支持軸案内部は、前記内筒部が駆動手段を介して回転することにより、前記熱流体給排筒部を上下に移動させることが好ましい。
本発明に係る前記タイヤ加硫機では、前記中子側給排口部と上接続口部、及び下接続口部と加硫機側給排口部は、それぞれ互いに自動脱着可能な自動脱着コネクタ対から形成されることが好ましい。
本願の第2発明は、第2発明のタイヤ加硫機を用いて生タイヤを加硫する加硫工程を有するタイヤ製造方法であって、加硫金型の変更に伴って、前記下ビードリングの下接続口部の高さ位置が変化した時、前記下接続口部と加硫機側給排口部との接続を行うために、前記熱流体給排筒部を上下に移動させる調整工程を具えることを特徴としている。
本発明では、タイヤ加硫機の中心機構を、生タイヤ付きの剛性中子を支持しうる中子支持軸部と、この中子支持軸部を上下に移動可能に外挿保持する中子支持軸案内部とを含んで構成している。これにより中子支持軸部は、その上昇位置にて生タイヤ付きの剛性中子を受け取ることができ、下降位置にて受け取った生タイヤ付きの剛性中子を加硫金型内に投入しうる。
又前記中子支持軸案内部は、上下に移動可能な熱流体給排筒部を具えるとともに、この熱流体給排筒部の上端に、下ビードリングの下接続口部と接続可能な加硫機側給排口部を設けている。
従って、下金型の交換に際して、下ビードリングの下接続口部の高さ位置が変化した場合にも、前記熱流体給排筒部を上下に移動させることで、前記高さ位置の変化を吸収させることができ、下接続口部と加硫機側給排口部とを、確実に接続することが可能になる。即ち、全ての下金型に対して専用の下ビードリングを設ける必要がなくなり、下ビードリングの製作コストや保管スペースの増加を抑制することが可能となる。
第1発明のタイヤ加硫機の中心機構を示す軸心方向の断面図である。 中心機構を概念的に示す斜視図である。 中子支持軸案内部を拡大して示す軸心方向の部分断面図である。 外筒部と熱流体給排筒部との間の第1、第2のガイド部を示す軸心方向と直角な部分断面図である。 (A)、(B)は、自動脱着コネクタ対を示す断面図である。 剛性中子を示す分解斜視図である。 剛性中子の底面図である。 (A)、(B)は、厚さの異なる下金型を装着した場合を示す中子支持軸案内部の部分断面図である。 調整工程を略示する部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のタイヤ加硫機1は、剛性中子2のタイヤ成形面Sに形成された生タイヤTを、剛性中子2ごと加硫金型3内に投入する中心機構4を含んで構成される。
前記剛性中子2は、熱流体による内側加熱が可能であって、その下面には、剛性中子2のチャンバー室H内に熱流体を給排気する中子側給排口部5が設けられる。
具体的には、本例の剛性中子2は、図6に示すように、外表面にタイヤ成形面Sを有する中空トロイド状の中子本体60と、この中子本体60の中心孔60Hに内挿される円筒状のコア61と、前記中子本体60の軸心方向両側に配される一対の側壁体62L、62Uとを具える。
前記中子本体60は、タイヤ周方向に分割された複数の中子セグメント63からなる。この中子セグメント63は、周方向両端面が半径方向内方に向かって周方向巾が減じる向きに傾斜する第1の中子セグメント63A、及び周方向両端面が半径方向内方に向かって周方向巾が増加する向きに傾斜しかつ前記第1の中子セグメント63Aとは交互に配される第2の中子セグメント63Bとから構成される。
図7に示すように、中子セグメント63は、タイヤ成形面Sを構成する半径方向外側の外セグメント部64oと、その半径方向内側にボルト等を介して一体連結されるブロック状の内セグメント部64iとを具える。前記外セグメント部64o内には、熱流体が充填されるチャンバー室Hが凹設されるとともに、このチャンバー室Hの開口は、前記内セグメント部64iにより封止される。又内セグメント部64iの軸心方向下面には、チャンバー室Hに通じる前記中子側給排口部5が設けられる。本例では、中子側給排口部5が、吸気用の給気口部5iと排気用の排気口部5oとからなる場合が例示される。なお符号68は案内フィンであって、チャンバー室H内で熱流体を給気側から排気側に案内する。
前記図6に示すように、前記コア61は円筒状をなし、中子本体60の前記中心孔60Hに内挿されることにより、各中子セグメント63の半径方向内側への移動を阻止する。コア61の軸心方向の一端には、側壁体62Lが固着されるとともに、他端には、側壁体62Uが例えば螺着等により着脱可能に連結される。前記コア61の外周面には、軸心方向に連続してのびる蟻溝又は蟻ほぞの一方からなる第1の蟻継ぎ部65が形成される。又各中子セグメント63の内周面(本例では内セグメント部64iの内周面)には軸心方向にのびかつ前記第1の蟻継ぎ部65に係合する蟻溝又は蟻ほぞの他方からなる第2の蟻継ぎ部66が形成される。これにより、コア61と中子セグメント63とは軸心方向にのみ移動可能に連結されるとともに、この移動は、両側の側壁体62L、62Uにより阻止される。又各側壁体62L、62Uの軸心方向の外端面には、中心軸部67が突出している。この中心軸部67は、例えば搬送装置などによって剛性中子2を把持して移動させるための把持部、及び移動した剛性中子2を例えば生タイヤ形成機、加硫機1、冷却機などに装着するための把持部として機能する。
次に、タイヤ加硫機1は、加硫金型3を支持する加硫機本体6と、この加硫機本体6に取り付きかつ生タイヤ付きの剛性中子2を加硫金型3内に投入する中心機構4とを具える。
前記図1に示すように、前記加硫金型3は、生タイヤTの下ビード部を下方から受ける下ビードリング7を含む。本例の加硫金型3は、従来と同様、前記下ビードリング7と、生タイヤTの下サイドウォール部を受ける下金型8と、上サイドウォール部を受ける上金型(図示しない)と、上ビード部を受ける上ビードリング(図示しない)と、トレッド部を受けるトレッドモールド(図示しない)とを含んで構成される。前記下ビードリング7は下金型8に固定されるとともに、上ビードリングは上金型に固定されている。
下ビードリング7は、図3に拡大して示すように、その内部を通る熱流体流路10を具える。そして下ビードリング7の上面には、前記熱流体流路10の一端が導通しかつ前記中子側給排口部5と接続可能な上接続口部11Uが設けられる。下ビードリング7の下面には、熱流体流路10の他端が導通し、かつ後述する中心機構4の加硫機側給排口部12と接続可能な下接続口部11Lが設けられる。図示されないが、本例では、前記上接続口部11U、下接続口部11L、及び加硫機側給排口部12は、中子側給排口部5と同様に、それぞれ吸気用の口部と排気用の口部とから構成されている。
前記加硫機本体6としては、従来と同様の構造が好適に採用できる。本例では、前記図1に示すように、加硫機本体6が、下金型8を支持する下部プレート13、及び前記上金型とトレッドモールドとを支持する昇降可能な上部プレート(図示しない)を含む場合が示される。なお下部プレート13及び上部プレートには、下金型8及び上金型を加熱するプラテン板等も含まれる。又前記下部プレート13には、上下に貫通しかつ中心機構4が配される中心孔13Hが形成される。
前記中心機構4は、生タイヤ付きの剛性中子2の前記中心軸部67を同心に支持しうる中子支持軸部15と、この中子支持軸部15を上下に移動可能に外挿保持する中子支持軸案内部16とを具える。
図2に示すように、前記中子支持軸部15は、前記中心孔13Hを通って上下にのびる直軸状の基体15Aの上部に、前記中心軸部67を保持するチャック部15Bを具える。チャック部15Bは、本例では所謂ボールロック機構17を有し、例えば作動空気による遠隔操作により、前記中心軸部67を着脱自在にかつ同心に保持しうる。
前記中子支持軸部15は、加硫機本体6に取り付く昇降手段18によって上下に移動する。本例の昇降手段18は、前記下部プレート13下面に固定される下向きの一対のシリンダ18Aを具え、そのロッド下端に取り付く昇降板18B上に、前記中子支持軸部15が立設される。そして中子支持軸部15の上下の移動により、中子支持軸部15は、上昇位置にて、生タイヤ付きの剛性中子2を搬送装置(図示しない)などから受け取るとともに、下降位置にて、受け取った生タイヤ付きの剛性中子2を加硫金型3内に投入する。
前記中子支持軸案内部16は、前記下接続口部11Lと接続可能な加硫機側給排口部12(図3に示す)を上端に設けた熱流体給排筒部21を具える。具体的には、本例の中子支持軸案内部16は、半径方向内側の内筒部20と、半径方向外側の外筒部22と、その間に配される熱流体給排筒部21とを含んで構成される。
図2、3に示すように、前記内筒部20は、前記加硫機本体6に軸心回りで回転自在に支持される円筒状の基体20Aを具える。該基体20Aの内周面には、前記中子支持軸部15を上下に摺動移動可能に案内する軸受け部材20Bが配される。又基体20Aの外周面には、外ねじ部20Cが形成される。本例の基体20Aは、前記下部プレート13に、取付け板23等を介して取り付く例えばリング状の軸受け部材24によって、軸心回りで回転自在に支持される。なお前記基体20Aの外周面には、前記外ねじ部20Cよりも下方位置に、前記軸受け部材24と係合することで基体20Aの上下動を阻止する例えば周方向溝であるストッパ25が配される。
又前記内筒部20は、駆動手段26によって回転駆動される。前記駆動手段26は、加硫機本体6(本例では、下部プレート13下面)に取り付くモータ26Aと、その出力を内筒部20に伝達する伝達手段26Bとを含む。本例の伝達手段26Bは、前記基体20Aの下端部に同心に固定される第1の歯車26B1と、該第1の歯車26B1に噛合しかつ前記モータ26Aの出力軸に連係する第2の歯車26B2とを含んで構成される。
前記熱流体給排筒部21は、前記内筒部20と同心な円筒状の基体21Aを有し、該基体21Aの内周面に、前記外ねじ部20Cと螺合する内ねじ部21Bを具える。又基体21Aの上端には、前記下接続口部11Lと接続可能な加硫機側給排口部12が設けられるとともに、基体21Aの下端には、本例では、熱流体給排管30の一端が接続される接続口部31が設けられる。又熱流体給排筒部21には、その内部を上下に通る熱流体流路32が設けられており、この熱流体流路32の上端が前記加硫機側給排口部12に導通し、かつ下端が前記接続口部31に導通している。なお前記熱流体給排管30の他端には、周知の熱流体給排装置(図示しない)が導通される。
前記外筒部22は、加硫機本体6に固定され、かつ前記熱流体給排筒部21を、その回転動を阻止しながら上下に案内する。具体的には、本例の外筒部22は、下部プレート13の中心孔13Hに取り付く筒状の基体22Aを具える。図4に示すように、基体22Aの内周面には、軸心方向にのびる案内溝又は案内リブの一方からなる第1のガイド部33Aが形成される。又熱流体給排筒部21の外周面には、軸心方向にのびる案内溝又は案内リブの他方からなり、かつ前記第1のガイド部33Aと係合する第2のガイド部33Bが形成される。このような第1、第2のガイド部33A、33Bからなるガイド33により、前記外筒部22は、熱流体給排筒部21を、その回転動を阻止しながら上下に案内しうる。
従って、中子支持軸案内部16は、内筒部20が駆動手段26によって回転することにより、この内筒部20と螺合する熱流体給排筒部21を、前記外筒部22によってその回転動を阻止しつつ、上下に平行移動させることができる。即ち、加硫機側給排口部12の高さ位置を、自在に調整することができる。
熱流体給排筒部21の上下の移動量は、モータ26Aによる内筒部20の回転量を制御することにより行われる。又前記回転量は、検知手段34によって検知される。前記検知手段34は、加硫機本体6(本例では、下部プレート13下面)に取り付くエンコーダ34Aと、内筒部20の回転量を前記エンコーダ34Aに伝達する伝達手段34Bとを含む。本例の伝達手段34Bは、前記基体20Aの下端部に同心に固定される第1の鎖車34B1と、該第1の鎖車34B1に無端連紐を介して前記エンコーダ34Aの出力軸に連係する第2の鎖車34B2とを含んで構成される。又図1中の符号35は、近接センサであって、前記熱流体給排筒部21の上下の限界位置を検知する。
前記中子側給排口部5と上接続口部11U、及び下接続口部11Lと加硫機側給排口部12は、それぞれ互いに自動脱着可能な自動脱着コネクタ41、42の対から形成される。
図5にその一例を示すように、一方のコネクタ41は、中心孔43を有する基筒部44と、前記中心孔43に設ける弁座43aを開閉しうる弁軸45と、この弁軸45を弁座43aに向かって付勢するバネ片46とを具える。本例の基筒部44は、被取付け物(例えば中子セグメント63、下ビードリング7、熱流体給排筒部21)に取り付く胴部44aの前方に、小径な接続筒部44bを設けた段付き筒状をなし、前記胴部44aには、被取付け物との間をシールするシールリング47が配される。前記中心孔43は、その前端部に、前方に向かって小径となるコーン面状の前記弁座43aを具える。前記弁軸45は、前記弁座43aと当接して該弁座43aを閉じる頭部45aと、この頭部45aから後方にのびかつ前記中心孔43に固定の保持筒48によって前後にスライド自在に保持される軸部45bとを具える。又前記バネ片46は、軸部45bに外挿され、常時は弁座43aを閉止する。
又他方のコネクタ42も、中心孔53を有する基筒部54と、前記中心孔53に設ける弁座53aを開閉しうる弁軸55と、この弁軸55を弁座53aに向かって付勢するバネ片56とを具える。本例では、前記基筒部54は、被取付け物(例えば中子セグメント63、下ビードリング7、熱流体給排筒部21)に取り付く胴部54aの前端側に大径な接続筒部54bを設けた段付き筒状をなし、前記胴部54aには、被取付け物との間をシールするシールリング57が配される。前記中心孔53は、前方に向かって小径となるコーン面状の前記弁座53aと、この弁座53aの前方側に配されかつ前記接続筒部44bに填り合う接続孔部53bと、弁座53aの後方側に配されかつ弁軸55を収容する収容孔部53cとを具える。なお接続孔部53bには、接続筒部44bとの間をシールするシールリング59が配される。前記弁軸55は、前記弁座53aと当接して該弁座53aを閉じる頭部55aと、この頭部55aから後方にのびかつ前記収容孔部53cに固定の保持筒58によって前後にスライド自在に保持される軸部55bと、前記頭部55aから前方にのびる突出ピン部55cとを具える。又前記バネ片56は、軸部55bに外挿され、常時は弁座53aを閉止する。
このコネクタ41、42は、コネクタ41の前記接続筒部44bが、前記コネクタ42の接続孔部53b内に挿入されることにより接続される。この接続状態(挿入状態)では、コネクタ42の弁軸55の突出ピン部55cが、コネクタ41の弁軸45の頭部45aと当接することで、双方の弁軸45、55が後退し、各弁座43a、53aを開放できる。これにより、コネクタ41、42間が導通される。本例では、中子側給排口部5と下接続口部11Lとにコネクタ41が採用され、上接続口部11Uと加硫機側給排口部12とにコネクタ42が採用される場合が示されるが、その逆であっても良い。
このような中心機構4は、熱流体給排筒部21を上下に移動可能に構成しているため、図8(A)、(B)に示すように、加硫機側給排口部12の高さ位置を、例えば位置Paから位置Pbに変更することができる。従って、タイヤのサイズ替えに伴って下金型を8aから8bに変更する場合、下金型8a、8bの厚さ方向の寸法差を、熱流体給排筒部21の上下移動Δhによって吸収することができる。即ち、タイヤのサイズ替えに伴う下金型8の変更に際して、同じ下ビードリンク7を使用する場合にも、下接続口部11Lと加硫機側給排口部12とを確実に接続させることができる。
次に、第2発明であるタイヤ製造方法は、前記タイヤ加硫機1を用いて生タイヤTを加硫する加硫工程を具える。このタイヤ製造方法では、加硫金型3の変更に伴って、前記下ビードリング7の下接続口部11Lの高さ位置が変化した時、前記下接続口部11Lと加硫機側給排口部12との接続を行うために、前記熱流体給排筒部21を上下に移動させる調整工程を具える。
図9に示すように、下金型8を変更する場合、予め変更する下金型8に、下ビードリング7を一体に固定した組立体14を形成し、この組立体14を下部プレート13上に据え付ける。このとき加硫機側給排口部12が組立体14(下接続口部11L)に当たって破損するのを防止するため、加硫機側給排口部12が下接続口部11Lと緩衝しない待機位置Yまで、予め、熱流体給排筒部21を下方側に移動させるのが好ましい。そして、組立体14の据え付け後、熱流体給排筒部21を上昇させて、下接続口部11Lと加硫機側給排口部12との接続を行う(調整工程)。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 タイヤ加硫機
2 剛性中子
3 加硫金型
4 中心機構
5 中子側給排口部
6 加硫機本体
7 下ビードリング
10 熱流体流路
11U 上接続口部
11L 下接続口部
12 加硫機側給排口部
15 中子支持軸部
16 中子支持軸案内部
20 内筒部
20C 外ねじ部
21 熱流体給排筒部
21B 内ねじ部
22 外筒部
26 駆動手段
41、42 自動脱着コネクタ対
67 中心軸部
S タイヤ成形面
T 生タイヤ

Claims (4)

  1. 外表面にタイヤ成形面を有しかつ熱流体による内側加熱が可能しかも下面に前記熱流体の中子側給排口部を設けた剛性中子の前記タイヤ成形面に形成された生タイヤを、前記剛性中子ごと加硫金型内に投入する中心機構を有するタイヤ加硫機であって、
    前記加硫金型は、生タイヤの下ビード部を下方から受ける下ビードリングを含み、かつ該下ビードリングは、前記中子側給排口部に接続可能かつ下ビードリングの上面に設けられる上接続口部と、一端が前記上接続口部に連なりかつ下ビードリング内をのびる熱流体流路の他端に連なりかつ下ビードリングの下面に設けられる下接続口部とを具えるとともに、
    前記中心機構は、
    前記生タイヤ付きの剛性中子の中心軸部を支持でき、かつ上下に移動することにより、上昇位置にて生タイヤ付きの剛性中子を受け取りかつ下降位置にて受け取った生タイヤ付きの剛性中子を前記加硫金型内に投入しうる中子支持軸部と、
    加硫機本体側に支持され、前記中子支持軸部を上下に移動可能に外挿保持する中子支持軸案内部とを具え、
    しかも前記中子支持軸案内部は、上下に移動できかつ上端に前記下接続口部と接続可能な加硫機側給排口部を設けた熱流体給排筒部を具えることを特徴とするタイヤ加硫機。
  2. 前記中子支持軸案内部は、
    前記加硫機本体側に軸芯回りで回転自在に支持される円筒状をなし、その内周面にて前記中子支持軸部を上下に移動可能に案内するとともに、外周面に外ねじ部を形成した半径方向内側の内筒部と、
    前記内筒部と同心をなし、かつ内周面に前記外ねじ部と螺合する内ねじ部を形成した前記熱流体給排筒部と、
    前記加硫機本体側に固定され、かつ前記熱流体給排筒部を、その回転動を阻止しながら上下に案内する半径方向外側の外筒部とを具えるとともに、
    前記中子支持軸案内部は、前記内筒部が駆動手段を介して回転することにより、前記熱流体給排筒部を上下に移動させることを特徴とする請求項1記載のタイヤ加硫機。
  3. 前記中子側給排口部と上接続口部、及び下接続口部と加硫機側給排口部は、それぞれ互いに自動脱着可能な自動脱着コネクタ対から形成されることを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ加硫機。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のタイヤ加硫機を用いて生タイヤを加硫する加硫工程を有するタイヤ製造方法であって、
    加硫金型の変更に伴って、前記下ビードリングの下接続口部の高さ位置が変化した時、前記下接続口部と加硫機側給排口部との接続を行うために、前記熱流体給排筒部を上下に移動させる調整工程を具えることを特徴とするタイヤ製造方法。
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