JP2015103351A - 導光板、照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源から出射され入射した光を出射面における輝度の均一化と出射効率の向上を図って出射することができる導光板および照明装置を提供すること。【解決手段】第1主平面8Aと第2主平面9Aとを有する楔型の第1導光板4と、第1主平面8Bと第2主平面9Bとを有する楔型のおよび第2導光板5を有し、各導光板の第1主平面8A,8Bまたは第2主平面9,9Bのいずれか一方には、凸条部11A,11Bが端面7A,7Bから離れるに従って配置密度が高くなるように形成され、導光板は、第2主平面9Aと第2主平面9Bとが隣接し対向するように重ねて配置され、周縁部12A,12Bに光拡散部13A,13Bが光源3A,3Bと導光板との重なり方向において重ならない位置に配置され、第1導光板4または第2導光板5のいずれか一方の第1主平面の外側には、反射面6が配置されていること。【選択図】図2

Description

本発明は、導光板および照明装置に関する。
従来、特許文献1から3に開示されるように、LED(Light Emitting Diode)光源から出射された光を出射面から面光源として出射させる導光板が知られている。かかる導光板においては、LEDから出射され入射した光を出射する出射面における輝度の均一化と出射効率の向上を図ることが要求されている。
特開2008−77946号公報 特開2010−218693号公報 特開平10−339815号公報
そこで、本発明は、光源から出射され入射した光を出射面における輝度の均一化と出射効率の向上を図って出射することができる導光板および照明装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の導光板は、端面と、この端面に対して直交する第1主平面と、端面に対して鋭角で交差する第2主平面とを有し、端面から入射した光を第1主平面と第2主平面との間を導光させることができる第1導光板および第2導光板を有し、各導光板の第1主平面または第2主平面のいずれか一方の主平面には複数の凹凸部が端面から離れるに従って配置密度が高くなるように形成され、各導光板は、互いに第2主平面が隣接し対向するように重ねて配置され、各導光板の他方の主平面の周縁部のうち、端面側に対して導光方向反対側の周縁部に光拡散部が形成され、この光拡散部は、他方の導光板の端面に配置される光源と各導光板との重なり方向において重ならない位置に配置され、第1導光板または第2導光板のいずれか一方の第1主平面の外側には、反射面が配置されていることとする。
また、上記発明に加えて、導光板は、第1導光板および第2導光板の各端面にそれぞれ複数の光源が並列される場合、光拡散部は、他方の導光板の端面に並列される光源と光源との間に対応する位置に配置されることとする。
また、上記発明に加えて、第1導光板においては、凹凸部は、第2主平面に形成され、光拡散部は、第1主平面に形成され、第2導光板においては、凹凸部は、第1主平面に形成され、光拡散部は、第2主平面に形成されていることとする。
また、上記発明に加えて、第1導光板および第2導光板においては、凹凸部は、第2主平面に形成され、光拡散部は、第1主平面に形成されていることとする。
また、上記発明に加えて、導光板は、第1導光板の第2主平面と第2導光板の第2主平面との間には間隙が形成されていることとする。
また、上記発明に加えて、導光板は、導光板の第1導光板の側に、第1導光板の第1主平面から出射した光が入射する光入射面と、この光入射面から入射した光が出射する光出射面を有する拡散板が配置され、拡散板は、導光板側に突出し、第1導光板の第1主平面の周縁部のうち少なくとも第1導光板の端面側の周縁部と、端面側に対して導光方向反対側の周縁部とに対向する位置に設けられ、各周縁部から出射する光が入射する光入射面である周縁光入射面を有する凸条部を有することとする。
また、上記発明に加えて、各周縁部と凸条部の光入射面との間には、周縁部から出射した光が周縁光入射面に入射する光量を制限する光遮蔽部が備えられていることとする。
上記課題を解決するために、本発明の照明装置は、上述の導光板と、この導光板の端面に光を入射する光源とを有することとする。
本発明の第1の実施の形態に係る照明装置の構成を示す斜視図である。 図1に示す切断線A−Aにおける照明装置の断面の構造を示す断面図である。 反射板を取り除いた状態の照明装置を、下方から見た斜視図である。 図1に示す照明装置において、一方のLEDのみを点灯させたときの、第1主平面における輝度分布を示す図である。 図1に示す照明装置において、他方のLEDのみを点灯させたときの、第1主平面における輝度分布を示す図である。 図1に示す照明装置において、前後に配置されるLEDを点灯させたときの輝度分布を示す図である。 第1導光板と第2導光板との間に、スペーサあるいは凸条部を配置した構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る照明装置の構成を示す斜視図である。 図8に示す切断線D−Dにおける照明装置の断面の構造を示す断面図である。 第2導光板の変形例を示す図である。 本発明の照明装置1を2個並列させたパネル型照明装置の1例を示す平面図である。 単一真球粒子による散乱光強度の角度分布(Α、Θ)を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態に係る照明装置1および導光板2について、図面を参照しながら説明する。なお、導光板2は、照明装置1の構成に併せて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置1の構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す切断線A−Aにおける照明装置1の断面の構造を示す断面図である。図2においては、構成を判り易くするため、ハッチングが省略されている。図3は、反射板6を取り除いた状態の照明装置1を、下方から見た斜視図である。なお、以下の各実施の形態の説明において、導光板2の光の導光方向を前後方向とし、矢視X1方向を前方(前側)、矢視X2方向を後方(後側)として説明する。また、LED3AおよびLED3Bの並列方向を左右方向とし、矢視Y1方向を左方(左側)、矢視Y2方向を右方(右側)として説明する。そして、導光板2からの光の出射方向を上下方向とし、矢視Z1方向を上方(上側)、矢視Z2方向を下方(下側)として説明する。
(照明装置1)
図1,2に示すように、照明装置1は、導光板2と、光源としてのLED3A,3Bとを有する。導光板2は、第1導光板4と、第2導光板5と、反射面を構成する反射板6とを有し、反射板6の側から第2導光板5、第1導光板4の順で上下方向に重ねて配置されている。第1導光板4には、複数のLED3Aが備えられている。LED3Aは、左右方向に並列されている。また、第2導光板5には、複数のLED3Bが備えられ、LED3BもLED3Aと同様に、左右方向に並列されている。第1導光板4に対して配置されるLED3Aと、第2導光板5に対して配置されるLED3Bとは、導光板2を前後方向に挟んで反対側に配置されている。
なお、LED3A,3Bに代えて、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp:冷陰極蛍光管)、電球(たとえば白熱電球)や蛍光灯などを光源として用いてもよい。LEDは、他の光源と比べ、消費電力および発熱量が小さく、また、小型化しやすい点等で優れている。したがって、光源としては、LEDを用いることが好ましい。
(第1導光板4)
第1導光板4は、たとえば、透明なアクリル樹脂から形成される充実構造である。第1導光板4は、平面視において矩形であり、全体として上下方向に扁平した板状体を呈し、端面7Aと、第1主平面8Aと、第2主平面9Aと、端面10Aとを有する。また、第1導光板4は、後述する光散乱粒子が多数含有される光散乱導光体にて形成されている。光散乱導光体を用いることで、第1導光板4内に入射した光を第1導光板4内で散乱させることができる。
端面7Aは、第1導光板4の後端面であり、左右方向に長く上下方向に扁平した矩形を呈している。第1主平面8Aと第2主平面9Aとは、端面7Aの上下に配置されている。第1主平面8Aは、端面7Aに対して直交し、第2主平面9Aは、端面7Aに対して鋭角に配置されている。第2主平面9Aの端面7Aに対する角度は、第1導光板4内を導光する光の導光状態に応じて適宜に設定するものであり、たとえば、85度〜88度の角度で配置することができる。端面10Aは、第1導光板4の前端面であり、端面7Aと平行な面である。したがって、第1導光板4は、後方から前方に向かって、第1主平面8Aと第2主平面9Aとの上下の間隔が狭くなる、いわゆる楔型を呈している。
第1導光板4の第2主平面9Aには、凹凸部として、第1主平面8Aの側に突出する(第1導光板4の内部から見て内部側に突出する)複数の凸条部11Aが形成されている。凸条部11Aは、第2主平面9Aに溝を形成することで形成することができる。凸条部11Aは、第2主平面9Aの左端部から右端部に亘って形成される。また、凸条部11Aは、端面7Aから離れるに従って、言い換えれば、端面7Aから端面10Aに向かうに従って、隣接する凸条部11Aの間隔が狭くなるように形成されている。つまり、凸条部11Aは、端面7Aから離れるに従って、配置密度が高くなるように形成されている。
第1導光板4の第1主平面8Aの周縁部のうち、端面10A側の周縁部12Aには、光拡散部13Aが形成されている。光拡散部13Aは、第2導光板5に対して備えられる複数のLED3B(図3参照)の隣接するLED3B同士の間に対応する位置に形成されている。すなわち、光拡散部13Aは、第2導光板5に対して備えられるLED3Bと上下方向において重ならない位置に形成される。したがって、周縁部12Aの左右の端縁にも光拡散部13Aは形成されている。また、光拡散部13Aは、前方から後方に向かって左右方向の幅が狭くなる形状を呈している。すなわち、光拡散部13Aは、端面10A側を底辺とする三角形を呈している。
光拡散部13Aは、第1主平面8Aの光拡散部13Aに対応する位置を粗面化処理を施すことにより形成される。粗面化処理により、第1主平面8Aに、たとえば、ドット状の微細な凹凸が多数形成され、該凹凸の集合により光拡散部13Aが形成される。
(第2導光板5)
第2導光板5も第1導光板4と同様に、たとえば、透明なアクリル樹脂から形成される充実構造である。第2導光板5は、平面において矩形であり、全体として上下方向に扁平した板状体を呈し、端面7Bと、第1主平面8Bと、第2主平面9Bと、端面10Bとを有する。また、第2導光板5も、後述する光散乱粒子が多数含有される光散乱導光体にて形成されている。
端面7Bは、第2導光板5の前端面であり、左右方向に長く上下方向に扁平した矩形を呈している。第1主平面8Bと第2主平面9Bとは、端面7Bの上下に配置されている。第1主平面8Bは、端面7Bに対して直交し、第2主平面9Bは、端面7Bに対して鋭角に配置されている。第2主平面9Bの端面7Bに対する角度は、第2導光板5内を導光する光の導光状態に応じて適宜に設定するものであり、たとえば、85度〜88度の角度で配置することができる。第1導光板4の端面7Aと第2主平面9Aとの成す角度と、第2導光板5の端面7Bと第2主平面9Bとの成す角度とは同一とされている。端面10Bは、第2導光板5の後端面であり、端面7Bと平行な面である。したがって、第2導光板5は、前方から後方に向かって、第1主平面8Bと第2主平面9Bとの上下の間隔が狭くなる、いわゆる楔型を呈している。
第2導光板5の第2主平面9Bには、凹凸部として、第1主平面8Bの側に突出する(第2導光板5の内部から見て内部側に突出する)複数の凸条部11Bが形成されている。凸条部11Bは、第2主平面9Bに溝を形成することで形成することができる。凸条部11Bは、第2主平面9Bの左端部から右端部に亘って形成される。また、凸条部11Bは、端面7Bから離れるに従って、言い換えれば、端面7Bから端面10Bに向かうに従って、隣接する凸条部11Bの間隔が狭くなるように形成されている。つまり、凸条部11Bは、端面7Bから離れるに従って、配置密度が高くなるように形成されている。
第2導光板5の第1主平面8Bの周縁部のうち、端面10B側の周縁部12B(図3参照)には、光拡散部13Bが形成されている。第1導光板4に対して備えられる複数のLED3Aの隣接するLED3A同士の間に対応する位置に形成されている。すなわち、光拡散部13Bは、第1導光板4に対して備えられるLED3Aと上下方向において重ならない位置に形成される。したがって、周縁部12Bの左右の端縁にも光拡散部13Bは形成されている。また、光拡散部13Bは、後方から前方に向かって左右方向の幅が狭くなる形状を呈している。すなわち、光拡散部13Bは、端面10B側を底辺とする三角形を呈している。
光拡散部13Bは、第1主平面8Bの光拡散部13Bに対応する位置に粗面化処理を施すことにより形成される。粗面化処理により、第1主平面8Bに、たとえば、ドット状の微細な凹凸が多数形成され、該凹凸の集合により光拡散部13Bが形成される。
なお、本実施の形態に示す照明装置1においては、第1導光板4と第2導光板5とは、同一構成のものが用いられ、端面7Aと端面7Bとを前後に配置すると共に、第2主平面9Aと第2主平面9Bとが対向するように配置されている。
(反射板6)
反射板6は、第2導光板5の第1主平面8Bと対向する面に、たとえば、アルミ蒸着を施すことで反射面6Aが形成されている。反射板6は、第1主平面8Bの全面に対向する形状であることが好ましい。すなわち、反射板6は、平面視において第2導光板5と同一の形状か、あるいは第1主平面8Bよりも若干輪郭において大きいことが好ましい。これにより、後述するように第1主平面8Bから出射した光を第2導光板5側に反射させる光量を増やすことができる。なお、反射板6を備える代わりに、第2導光板5の第1主平面8Bに反射シートを貼着したり、あるいは、第1主平面8Bに直接、たとえば、アルミ蒸着を施すことで、第1主平面8Bの外側に反射面を形成してもよい。
(第1導光板4、第2導光板5および反射板6の配置)
上述の第1導光板4と第2導光板5とは、端面7A(端面10A)と端面7B(端面10B)とを前後方向で互いに反対方向となるように、かつ、第2主平面9Aと第2主平面9Bとが対向するように配置される。第1導光板4と第2導光板5とは、上下方向の厚さが増す側と減少する側とが互い違いになるように配置されている。また、反射板6は、反射面6Aを第2導光板5の第1主平面8Bに平行に対向するように配置される。第1導光板4と第2導光板5とが上記のように、上下方向の厚さが増す側と減少する側とが互い違いになるように配置されることで、導光板2は全体として、前後方向で厚さが同じ直方体を呈することになる。
(出射光の輝度の均一化および出射効率の向上)
次に、照明装置1のLED3A,3Bの出射光が、導光板2に入射し、導光板2から出射するまでの進行の様子を説明する。
先ず、LED3Aから出射し第1導光板4に入射した光の進行について説明する。LED3Aから出射した光は、第1導光板4の端面7Aから第1導光板4内に入射する。端面7Aから第1導光板4に入射した光の一部は、直接、第1主平面8Aから第1導光板4の上方に出射する。また、他の一部の光は、第2主平面9Aから第2導光板5の側に出射し、第2導光板5を透過し、反射面6Aで反射され、第2導光板5および第1導光板4を透過して第1主平面8Aから上方に出射する。
また、他の一部の光は、第1主平面8Aと第2主平面9Aとの間で反射を繰り返しながら、第1主平面8Aに対して臨界角よりも大きな角度で入射したときに、第1主平面8Aから第1導光板4の上方に出射する。第2主平面9Aは、光の進行方向(前方)に向かって上方、すなわち第1主平面8Aの側に向かう傾斜面となっている。
したがって、第1主平面8Aと第2主平面9Aとの間で反射する光は、第2主平面9Aで反射するたびに、第1主平面8Aへの入射角が大きくなり、第1主平面8Aに対して臨界角よりも大きな角度で入射したときに、第1主平面8Aから第1導光板4の上方に出射する。さらに、第1主平面8Aと第2主平面9Aとの間で反射を繰り返しながら、第2主平面9Aに対して臨界角よりも大きな角度で入射したときに第2主平面9Aから第2導光板5の側に出射し、第2導光板5を透過し、反射面6Aで反射され、第2導光板5および第1導光板4を透過して第1主平面8Aから上方に出射する光もある。
第2主平面9Aの前方には、凸条部11Aが形成されている。凸条部11Aの後面は、第2主平面9Aの傾斜角よりも大きな角度の傾斜面を有する。したがって、凸条部11Aを形成することにより、第1主平面8Aに臨界角よりも大きな角度で入射する光の量を増やすことができる。第1導光板4においては、前方に向かうに従って、凸条部11Aの形成密度が多くなる。したがって、第1導光板4においては、凸条部11Aを設けることで、凸条部11Aを設けない場合に比べて、前端側における第1主平面8Aからの光の出射量の増加を図ることができる。
LED3Aから出射した光による第1主平面8Aにおける輝度は、LED3Aに近いほど高く、LED3Aから離れるに従って低くなる。しかしながら、上述したように、第2主平面9AをLED3Aから離れるに従って(前方に向かうに従って)第1主平面8Aに近づくように傾斜させ、かつ、凸条部11Aを前方に向かうに従って配置密度が高くなるように形成することで、LED3Aから離れる従って輝度が高くなるようにすることができる。なお、凸条部11Aを凹部(第1導光板4の内部からみて外側に凹む)としてもよい。しかしながら、凸条部11Aとした方が、出射効率を上げることができる。
次に、LED3Bから出射し第2導光板5に入射した光の進行について説明する。LED3Bから出射した光は、第2導光板5の端面7Bから第2導光板5内に入射する。端面7Bから第2導光板5に入射した光の一部は、直接、第2主平面9Bから第1導光板4の側に出射し、第1導光板4を透過して第1主平面8Aから第1導光板4の上方に出射する。また、他の一部の光は、直接、第1主平面8Bから反射面6Aに出射し、反射面6Aで反射され、第2導光板5および第1導光板4を透過して第1主平面8Aから上方に出射する。
また、他の一部の光は、第1主平面8Bと第2主平面9Bとの間で反射を繰り返しながら、第1主平面8Bに対して臨界角よりも大きな角度で入射したときに、第1主平面8Bから反射面6Aの側に出射する。そして、反射面6Aで反射され、第2導光板5および第1導光板4を透過して第1主平面8Aから上方に出射する。
第2主平面9Bは、光の進行方向(後方)に向かって下方、すなわち第1主平面8Bの側に向かう傾斜面となっている。したがって、第1主平面8Bと第2主平面9Bとの間で反射する光は、第2主平面9Bで反射するたびに、第1主平面8Bへの入射角が大きくなり、第1主平面8Bに対して臨界角よりも大きな角度で入射したときに、第1主平面8Bから反射面6Aの側に出射する。そして、反射面6Aで反射され、第2導光板5および第1導光板4を透過して第1主平面8Aから上方に出射する。さらに、第1主平面8Bと第2主平面9Bとの間で反射を繰り返しながら、第2主平面9Bに対して臨界角よりも大きな角度で入射したときに第2主平面9Bから第1導光板4の側に出射し、第1導光板4を透過し第1主平面8Aから上方に出射する光もある。
第2主平面9Bの前方には、凸条部11Bが形成されている。凸条部11Bの前面は、第2主平面9Bの傾斜角よりも大きな角度の傾斜面を有する。したがって、凸条部11Bを形成することにより、第1主平面8Bに臨界角よりも大きな角度で入射する光の量を増やすことができる。第2導光板5においては、後方に向かう従って、凸条部11Bの形成密度が多くなる。したがって、第2導光板5においては、凸条部11Bを設けることで、凸条部11Bを設けない場合に比べて、後端側における第1主平面8Bから反射面6A側に出射する光の出射量の増加を図ることができる。
LED3Bから出射した光による第1主平面8Bにおける輝度は、LED3Bに近いほど高く、LED3Bから離れるに従って低くなる。しかしながら、上述したように、第2主平面9BをLED3Bから離れるに従って(後方に向かうに従って)第1主平面8Bに近づくように傾斜させ、かつ、凸条部11Bを後方に向かうに従って配置密度が高くなるように形成することで、LED3Bから離れるに従って輝度が高くなるようにすることができる。なお、凸条部11Bを凹部(第2導光板5の内部から見て外側に凹む)としてもよい。しかしながら、凸条部11Bとした方が、出射効率を上げることができる。
図4は、照明装置1において、LED3Aのみを点灯させたときの、第1主平面8AのS1−S2(前後方向)、M1−M2(後側左右方向)およびN1−N2(前側左右方向)における輝度分布を示す図である。図5は、照明装置1において、LED3Bのみを点灯させたときの、第1主平面8AのS1−S2(前後方向)、M1−M2(後側左右方向)およびN1−N2(前側左右方向)における輝度分布を示す図である。図6は、照明装置1において、LED3AおよびLED3Bの両方を点灯させたときの、第1主平面8AのS1−S2(前後方向)、M1−M2(後側左右方向)における輝度分布を示す図である。
図6に示すように、照明装置1の第1主平面8Aにおける輝度分布は極めて均一な状態となっている。これは、第1導光板4については、LED3Aから離れるに従って輝度が高くなるようにし、かつ、第2導光板5については、LED3Bから離れるに従って輝度が高くなるようにしたことによる。また、第1導光板4および第2導光板5を光散乱導光体により構成したことによる。
隣接するLED3AとLED3Aとの間の上方には、LED3Aの照射角の範囲外となってしまう部分がある。そのため、第1主平面8AのLED3Aが配置される側の縁部、すなわち、第1導光板4の端面7A側の周縁部14において、隣接するLED3AとLED3Aとの間の上方の領域の輝度は低下し易い。
第2導光板5の端面10B側の周縁部12B(図3参照)には、光拡散部13Bが形成されている。光拡散部13Bは、LED3Bから出射し第2導光板5内を導光してきた光および反射面6Aで反射された光を拡散し第1導光板4側に放射する。この光拡散部13Bは、互いに隣接するLED3A同士の間に対応する位置に形成されている。したがって、LED3AとLED3Aとの間の上方の輝度が低下し易い領域の輝度を、光拡散部13Bから放射される光により向上させることができる。これにより、第1主平面8Aの後端側の縁部における輝度の均一化を図ることができる。
また、隣接するLED3BとLED3Bとの間の上方にも、LED3Bの照射角の範囲外となってしまう部分がある。そのため、第1主平面8AのLED3Bが配置される側の縁部、すなわち、第1主平面8Bの前側の周縁部12Aにおいて、隣接するLED3BとLED3Bとの間の上方の領域の輝度は低下し易い。
第1導光板4の端面10A側の周縁部12A(図1参照)には、光拡散部13Aが形成されている。光拡散部13Aは、主に、LED3Aから出射し第1導光板4内を導光してきた光および反射面6Aで反射された光を拡散し第1主平面8Aに放射する。この光拡散部13Aは、互いに隣接するLED3B同士の間に対応する位置に形成されている。したがって、LED3BとLED3Bとの間の上方の輝度が低下し易い領域の輝度を、光拡散部13Aから放射される光により向上させることができる。これにより、第1主平面8Aの前端側の周縁部12Aにおける輝度の均一化を図ることができる。
なお、光拡散部13Aは、端面10A側に近いほど密に凹凸が形成され、端面10Aから遠ざかるにしたがって粗となるように形成することが好ましい。また、光拡散部13Bも、端面10B側に近いほど密に凹凸が形成され、端面10Bから遠ざかるにしたがって粗となるように形成することが好ましい。このようにすることによって、隣接するLED3AとLED3Aとの間、および隣接するLED3BとLED3Bとの間の暗くなる位置や、LED3AやLED3Bが配置されない左右の端部位置における明るさの落ち込みを効果的に低減でき、導光板2の光射出面である第1主平面8Aの輝度の均一化をより効果的に図ることができる。
なお、光拡散部13A,13Bは、粗面化処理によって形成された微細な凹凸面で構成されているが、光拡散部13A,13Bは、たとえば、微細な複数のレンズ形状の凹凸部等で形成してもよい。光拡散部13A,13Bの凹凸形状は、凸レンズ形状、凹レンズ形状、円錐形状の凹凸部としたり、V字形状の溝を設ける構造としてもよい。
以上のように、導光板2は、第1導光板4と第2導光板5とを有する。そして、第1導光板4は、端面7Aと、この端面7Aに対して直交する第1主平面8Aと、端面7Aに対して鋭角で交差する第2主平面9Aとを有する。また、第2導光板5は、端面7Bと、この端面7Bに対して直交する第1主平面8Bと、端面7Bに対して鋭角で交差する第2主平面9Bとを有する。第1導光板4の第2主平面9Aには、第1主平面8Aの側に突出する複数の凸条部11Aが端面7Aから離れるにしたがって配置密度が高くなるように形成されている。また、第2導光板5の第2主平面9Bには、第1主平面8Bの側に突出する複数の凸条部11Bが前端面7Bから離れるにしたがって配置密度が高くなるように形成されている。そして、第1導光板4と第2導光板5とは、第2主平面9Aと第2主平面9Bとを隣接し対向させ、また、第2主平面9Aの第1主平面8Aに対する傾斜方向と第2主平面9Bの第1主平面8Bに対する傾斜方向が互い違いになるように配置されている。さらに、第2主平面9Aには光拡散部13Aが形成され、第2主平面9Bには光拡散部13Bが形成されている。そして、第1主平面8Bの外側には反射面6Aが配置されている。
照明装置1は、上述の構成の導光板2を備える。そのため、照明装置1は、端面7Aから入射したLED3Aの光、および前端面7Bから入射したLED3Bの光を、第1主平面8Aから輝度を均一化させた状態で、かつ、出射効率の向上を図って出射させることができる。
導光板2の凸条部11Aは、端面7Aと端面10Aとの間の幅のうち、端面10A側6割に設けることが好ましい。端面7A側4割程度までは、LED3Aから出射し第1主平面8Aに臨界角よりも大きな角度で入射する光量が多いが、4割程度を超えた以降に全反射する光量が少なくなり、また、LED3Aからの距離も離れるため光の強度も低下する。そのため、凸条部11Aを形成することで、第1主平面8Aから光が出射することが促され、第1主平面8Aにおける輝度分布の均一化が図られる。
また、凸条部11Bについても、前端面7Bと端面10Bとの間の幅のうち、端面10B側6割に設けることが好ましい。第2導光板5においても、前端面7Bから端面10Bに向かって4割程度を超えた以降に全反射する光の光量が少なくなり、また、LED3Aからの距離も離れるため光の強度も低下する。しかしながら、凸条部11Bを形成することで、第2導光板5から第1導光板4に出射する光の光量を多くでき、第1主平面8Aから光が出射することが促され、第1主平面8Aにおける輝度分布の均一化が図られる。
上述の実施の形態においては、凸条部11A,11Bは、左右方向に亘って形成されているが、左右方向に断続的に形成してもよい。また、凸条に代えて、たとえば、円錐状、あるいはボス状に突出する(第1導光板4の内側あるいは第2導光板5の内部から見て内側に突出する)突起部を複数形成してもよい。
第2主平面9Aと第2主平面9Bとが接触していると、その接触部部分に塵埃や油分・水分が付着した場合に、その付着した部分で光の屈折異常が起こり輝点や暗点を発生させ易い。そのため、第2主平面9Aと第2主平面9Bとの間には、間隙15を形成することが好ましい。
たとえば、図7の上段(A)に示すように、第2主平面9Aと第2主平面9Bとの間にスペーサ16を配置することで、第2主平面9Aと第2主平面9Bとの間に間隙15を形成することができる。スペーサ16は、間隙15の前端と後端のみに配置してもよいし、間隙15の左右の縁部のみに設けてもよい。また、スペーサ16を枠状に構成し間隙15の前端、後端および左右の縁部に設けてもよい。また、図7の下段(B)に示すように、第1導光板4の後端部に第2導光板5側に突出する凸条部4Aを形成するとともに、第2導光板5の前端部に第1導光板4側に突出する凸条部5Aを形成することで、第2主平面9Aと第2主平面9Bとの間に間隙15を形成することができる。
(第2の実施の形態)
図8,9に示すように、導光板2は、第1主平面8Aの上方に拡散板20と、光遮蔽部としての遮光板21を備えた構成としてもよい。拡散板20は、導光板2の第1導光板4の側に、第1主平面8Aから出射した光が入射する光入射面22と、この光入射面22から入射した光が出射する光出射面23を有する。また、拡散板20の前後には、凸条部24が形成されている。凸条部24は、第1導光板4側に突出し、第1導光板4の端面7A側の周縁部14(図1,2参照)と、端面7Aに対して光の導光方向反対側に位置する端面10A側の周縁部12Aとに対向する位置に設けられる。凸条部24の下面には、各周縁部12A,14から出射する光が入射する光入射面である周縁光入射面25が形成されている。拡散板20の前後の凸条部24の間は、凹部26として形成されている。凹部26の底面である光入射面22は、第1主平面8Aから出射した光が入射する光入射面として形成されている。
拡散板20としては、後述する光散乱粒子が多数含有される光散乱導光体が用いられている。拡散板20に光散乱導光体を用いることで、拡散板20内に入射した光が拡散板20内で散乱され、光出射面23から出射する光の輝度分布の均一化を図ることができる。
拡散板20は、平面視において矩形であり、拡散板20の外周の側面(前後左右の側面)は、第1導光板4の外周の側面(端面7A、端面10A、および左右の側面)と同一面内に配置されるか、それよりも外側に突出している。図8,9に示す拡散板20は、前後方向において、凸条部外側面27が第1導光板4の端面7Aおよび端面10Aよりも外側に突出し、左右方向において、第1導光板4の左右の側面と同一面内に配置されている。
拡散板20の外周の側面を、第1導光板4の外周の側面と同一面内に配置されるか、それよりも外側に突出させることで、照明装置1の平面視における外形が拡散板20により規定される。なお、本実施の形態に係る照明装置1において、凸条部24は、拡散板20の周縁部のうち、前後のみに形成されているが、拡散板20の左右側にも形成してもよい。拡散板20の全周にわたって凸条部24を形成することで、拡散板20の剛性を高めることができる。
凸条部24の外側の側面である凸条部外側面27は、空気に接する面である。また、凸条部24の内側の側面である凸条部内側面28も空気に接する面である。したがって、周縁光入射面25から凸条部24内に入射した光の一部は、凸条部外側面27および凸条部内側面28で全反射され、光出射面23から出射することができる。凸条部外側面27と凸条部内側面28とは互いに平行な面であり、周縁光入射面25は、凸条部外側面27と凸条部内側面28とに直交する面である。
凸条部24の周縁光入射面25は、LED3A,3Bあるいは周縁部12A,14から出射する光が遮光板21により遮蔽される領域である遮光領域Bと、遮光板21により遮蔽されることなく入射する領域である入射領域Cとを有する。すなわち、凸条部24の周縁光入射面25と、周縁部12A,14との間に遮光板21を配置することにより、周縁部12A,14から出射した光が周縁光入射面25に入射する光量を制限することができる。
遮光領域Bは、LED3A,3Bから出射された光を導光板2を介さずに直接拡散板20に入射させない広さ(前後の幅寸法)を少なくとも有する。また、遮光領域Bの広さ(前後方向の幅寸法)と入射領域Cの広さ(前後方向の幅寸法)とは、周縁部12A,14から周縁光入射面25に入射する光が光出射面23から出射する際に、光出射面23の全体の明るさが均一となるように設定される。周縁部12A,14から周縁光入射面25に入射した光は主に、光出射面23の周縁部から出射することになる。光出射面23の周縁部の明るさが、該周縁部よりも内側の明るさに近づくように、遮光領域Bの広さおよび入射領域Cの広さが設定される。
続いて、照明装置1において、LED3A,3Bから出射された光が光出射面23から出射するまでの光の経路について説明する。LED3A,3Bから出射された光は、導光板2内を導光することで輝度の均一化が図られた状態で第1主平面8Aから出射する。
第1主平面8Aから出射された光は、拡散板20の光入射面22および周縁光入射面25に入射され、拡散板20内を進行し光出射面23から出射される。拡散板20には光散乱粒子が含有されている。そのため、拡散板20内に入射した光が拡散板20内で散乱され、光出射面23から出射する光の輝度分布の均一化を図ることができる。
LED3A,3Bから出射される光は、LED3A,3Bに近い位置では明るく、遠くなるに従い暗くなる。しかしながら、照明装置1では、第1導光板4の端面7AにLED3Aを備え、第2導光板5の端面7BにLED3Bを備え、相互に前後に向かって光が進行するので、前後からの光とが互いに補完しあうことで、導光板2の第1主平面8Aの輝度が均一化される。
導光板2のLED3A,3Bに近い周辺部12A,14には、遮光板21が配置されている。遮光板21により、LED3A,3Bから直接あるいは周縁部12A,14から凸条部24へ入射する光が制限され、周縁光入射面25の一部は遮光領域Bとなっている。つまり、LED3A,3Bから出射され周縁光入射面25に向かう光の一部は遮光領域Bすなわち遮光板21より遮蔽される。
一方、入射領域Cでは、第1主平面8Aから凸条部24の周縁光入射面25に向けて出射された光の一部が入射される。凸条部24の周縁光入射面25から入射された光の一部は、凸条部24の凸条部内側面28と凸条部外側面27とで全反射されながら、また、光散乱粒子で散乱されながら進み、拡散板20の光出射面23の主として凸条部24の配置領域上方、すなわち光出射面23のLED3A,3Bが配置される側の周縁部から出射される。すなわち、凸条部24内に入射された光の一部は、凸条部外側面27と凸条部内側面28とで全反射されながら、また、光散乱粒子で散乱されながら進むことで、光出射面23から拡散状態で出射される。凸条部24に入射した光は主として凸条部24の配置位置上方から出射する。
以上説明した照明装置1は、遮光板21により遮光領域Bが形成されている。これにより、LED3A,3Bの出射光が、拡散板20に直接入射することを防止されている。また、導光板2に入射された光の一部は、導光板2内を光散乱粒子で散乱されながら導光され、第1主平面8Aから拡散光として出射され、拡散板20に入射される。そして、第1主平面8Aから出射した光は、拡散板20を透過し、この拡散板20でさらに拡散された状態で光出射面23から出射される。さらに、照明装置1は、拡散板20のLED3A,3Bの配置位置側の周縁部に凸条部24が形成されている。凸条部24が設けられることで、凸条部外側面27および凸条部内側面28が形成される。そのため、導光板2の周縁部12A,14から出射し凸条部24の周縁光入射面25に入射した光の一部は、凸条部24の凸条部外側面27と凸条部内側面28とで全反射されながら、また、光散乱粒子で散乱されながら進み、拡散板20の光出射面23の周縁部から拡散光を出射させられる。
つまり、遮光板21で遮光領域Bを形成することで、LED3A,3Bの出射光は拡散板20に直接入射させられることなく導光板2に入射することができる。導光板2に入射した光の一部は、導光板2内を光散乱粒子で散乱されながら導光され、第1主平面8Aから拡散光として出射し、拡散板20に入射される。これにより、LED3A,3Bの出射光が拡散板20に直接入射した場合にLED3A,3Bの部分が点光源のように見えてしまうことを防止しできる。
また、拡散板20に凸条部24が設けられているため、周縁部12A,14から出射した光は凸条部24の周縁光入射面25から凸条部24内に導光され、凸条部24の凸条部内側面28と凸条部外側面27とで全反射させながら、また、光散乱粒子で散乱され、拡散板20の光出射面23の周縁部から拡散光として出射させれる。これにより、遮光板21を備える構成とした場合にも、光出射面23の遮光板21が備えられる側の周縁部に、遮光板21により遮光され縁取りされたような暗部が生じることを防止できる。
したがって、照明装置1は、LED3A,3Bが点光源に見えることによる見栄えが悪くなることを排除しながら、光出射面23の周縁部が縁取りされたように暗くならずに周縁部を含めて光出射面23の全体の明るさの均一化を図ることができる。
なお、凸条部24の光の入射領域Cの大きさは、凸条部24の幅寸法を大きくする、または小さくすることで調整可能である。つまり、拡散板20の光出射面における中央部と周縁部の明るさの均一化は、導光板2から出射された光の凸条部24への入射量を調整することで容易に行うことができる。
本実施の形態における照明装置1において、遮光領域Bは、たとえば、周縁光入射面25に遮光性を有するテープを貼着したり、あるいは、遮光性を有する塗料の塗布を施すことで形成することができる。
導光板2と周縁光入射面25との間に遮光板21を設けない構成としてもよい。かかる構成とした場合においても、周縁光入射面25から凸条部24内に入射した光が、凸条部24内を。凸条部外側面27と凸条部内側面28とで全反射されながら、また、光散乱粒子で散乱されながら進むことで、光出射面23から拡散状態で出射される。そのため、光出射面23の周縁について輝度の低下が抑えられ、光出射面23の全体の明るさの均一化を図ることができる。
なお、第2導光板5は、図10に示すように、凸条部11Bを第1主平面8Bに形成し、光拡散部13Bを第2主平面9Bに形成する構成としてもよい。このように構成した場合には、光拡散部13Bには、反射面6Aで反射された光と加えて、第2導光板5を導光し直接光拡散部13Bに入射する光が入射する。つまり、第2導光板5の後端側から周縁部14に向けて出射する光について、光拡散部13Bによる光拡散を好適に行うことができる。これにより、周縁部14における輝度の均一化をより好適に行うことができる。
一方、図1,2,3等に示すように、第2導光板5についても第2主平面9Bに凸条部11Bを設け、第1主平面8Bに光拡散部13Bを設けることで、第2導光板5を第1導光板4と同一の形状とすることで、コストの低減や、導光板2の製造時における反射板6の配置方向の誤り(第1導光板4に配置してしまう誤り)を防止できる。
なお、図11に示すように、上述の第2の実施の形態に示す拡散板20を備えた照明装置1を複数並列させることで、大判のパネル型照明装置100を構成することができる。
図11は、照明装置1を2個並列させたパネル型照明装置100の1例を示す平面図である。図11に示すように、パネル型照明装置100は、各照明装置1を、各照明装置1の凸条部外側面27同士を密接させて配置している。
照明装置1は、前述したように、光出射面23の周縁部が縁取りされたように暗くならず、周縁部を含めて輝度が均一化されている。したがって、2つの照明装置1を並列させたときにも、つなぎ目部分が縁取りされたようにならずに、見栄えのよい大判のパネル型照明装置100を実現できる。
なお、パネル型照明装置100としては、照明装置1の配列の仕方は限定されない。たとえば、照明装置1の配列数は3個以上でもよく、配列の方向も特に限定されない。
(光散乱導光体)
上述した光散乱粒子は、たとえば、以下に説明するシリコーン粒子により形成することができる。第1導光板4、第2導光板5および拡散板20(以下、第1導光板4等と記載する。)は、体積的に一様な散乱能が与えられた導光体であり、光散乱粒子としての球形粒子を多数含んでいる。第1導光板4等の内部に光が入射すると、その光はシリコーン粒子(光散乱粒子)によって散乱することになる。
ここで、光散乱粒子(シリコーン粒子)の理論的な基礎を与えるMie散乱理論について説明する。Mie散乱理論は、一様な屈折率を有する媒体(マトリックス)中に該媒体と異なる屈折率を有する球形粒子(光散乱粒子)が存在するケースについてマックスウェルの電磁方程式の解を求めたものである。光散乱粒子に相当する光散乱粒子によって散乱した散乱光の角度に依存した強度分布I(Α、Θ)は下記(1)式で表される。Αは、光散乱粒子の光学的大きさを示すサイズパラメータであり、マトリックス中での光の波長λで規格化された球形粒子(光散乱粒子)の半径rに相当する量である。角度Θは散乱角で、入射光の進行方向と同一方向をΘ=0°にとる。
また、(1)式中のi、iは(4)式で表される。そして、(2)〜(4)式中の下添字ν付のaおよびbは(5)式で表される。上添字1および下添字νを付したP(cosΘ)は、Legendreの多項式、下添字ν付のa、bは1次、2次のRecatti−Bessel関数Ψ、ζ(ただし、「*」は下添字νを意味する。)とその導関数とからなる。mはマトリックスを基準にした光散乱粒子の相対屈折率で、m=nscatter/nmatrixである。なお、mはマトリックスを基準にした光散乱粒子の相対屈折率であり、マトリックスの屈折率nmatrixおよび光散乱粒子の屈折率nscatterとm=nscatter/nmatrixの関係にある。
Figure 2015103351
図12は、上記(1)〜(5)式に基づいて、単一真球粒子による強度分布I(Α、Θ)を示すグラフである。この図12では、原点Gの位置に光散乱粒子としての真球粒子があり、図12における下方から入射光が入射した場合の散乱光強度の角度分布I(Α、Θ)を示している。そして、原点Gから各曲線までの距離が、それぞれの散乱角方向の散乱光強度である。ひとつの曲線はΑが1.7であるときの散乱光強度、別の曲線はΑが11.5であるときの散乱光強度、さらに別の曲線はΑが69.2であるときの散乱光強度である。なお、図12においては、散乱光強度を対数目盛で示している。このため、図12では僅かな強度差として見える部分が、実際には非常に大きな差となる。
この図12に示すように、サイズパラメータΑが大きくなればなるほど(ある波長λで考えた場合は真球粒子の粒径が大きくなればなるほど)、図12における上方(照射方向の前方)に対して指向性が高く光が散乱されていることがわかる。また、実際のところ、散乱光強度の角度分布I(Α、Θ)は、入射光波長λを固定すれば、散乱子の半径rと、媒体および光散乱粒子の相対屈折率mとをパラメータとして制御することができる。
このような、単一真球粒子がN個含まれる第1導光板4等に光が入射すると、光は真球粒子により散乱される。散乱光は第1導光板4等中を進み、他の真球粒子により再度散乱される。ある程度以上の体積濃度で粒子を添加した場合には、このような散乱が逐次的に複数回行われた後、光が第1導光板4等から出射する。このような散乱光がさらに散乱されるような現象を多重散乱現象と呼ぶ。このような多重散乱においては、透明ポリマーでの光線追跡法による解析は容易ではない。しかし、モンテカルロ法により光の挙動を追跡し、その特性を解析することはできる。それによると、入射光が無偏光の場合、散乱角の累積分布関数F(Θ)は下記の(6)式で表される。
Figure 2015103351
ここで(6)式中のI(Θ)は、(1)式で表されるサイズパラメータΑの真球粒子の散乱強度である。強度Iの光が第1導光板4等に入射し、距離yを透過した後、光の強度が散乱によりIに減衰したとすると、これらの関係は下記の(7)式で表される。
Figure 2015103351
この(7)式中のτは濁度と呼ばれ、媒体の散乱係数に相当するものであり、下記の(8)式のように粒子数Nに比例する。なお、(8)式中、σは散乱断面積である。
Figure 2015103351
(7)式から長さLの第1導光板4等を散乱せずに透過する確率P(L)は下記の(9)式で表される。
Figure 2015103351
反対に光路長Lまでに散乱される確率P(L)は下記の(10)式で表される。
Figure 2015103351
これらの式からわかるように、濁度τを変えることにより、第1導光板4等内での多重散乱の度合いを制御することができる。
以上の関係式により、光散乱粒子のサイズパラメータΑと濁度τとの少なくとも1つをパラメータとして、第1導光板4等内での多重散乱が制御可能である。
ここで、第1導光板4等に含有されている光散乱粒子は、たとえば、平均粒径が2.4μmの透光性のシリコーン粒子とすることができる。また、光散乱粒子による散乱係数に相当する散乱パラメータである濁度τは、τ=0.49(λ=550nm)とすることができる。
1 … 照明装置。
2 … 導光板
3A,3B … 光源
6A … 反射面
7A,7B … 端面
8A … 第1主平面
8B … 第1導光板
9A … 第2主平面
9B … 第2導光板
11A … 凸条部(凹凸部)
11B … 凸条部(凹凸部)
12A,12B … 周縁部
13A,13B … 光拡散部
14 … 周縁部
15 … 間隙
20 … 拡散板
21 … 光遮蔽部
22 … 光入射面
23 … 光出射面
24 … 凸条部
25 … 周縁光入射面

Claims (8)

  1. 端面と、前記端面に対して直交する第1主平面と、前記端面に対して鋭角で交差する第2主平面とを有し、前記端面から入射した光を前記第1主平面と前記第2主平面との間を導光させることができる第1導光板および第2導光板を有し、
    前記各導光板の前記第1主平面または前記第2主平面のいずれか一方の主平面には、複数の凹凸部が前記端面から離れるに従って配置密度が高くなるように形成され、
    前記各導光板は、互いに前記第2主平面が隣接し対向するように重ねて配置され、
    前記各導光板の前記他方の主平面の周縁部のうち、前記端面側に対して導光方向反対側の周縁部に光拡散部が形成され、この光拡散部は、他方の導光板の前記端面に配置される光源と前記各導光板との重なり方向において重ならない位置に配置され、
    前記第1導光板または前記第2導光板のいずれか一方の前記第1主平面の外側には、反射面が配置されている、
    ことを特徴とする導光板。
  2. 請求項1に記載の導光板において、
    前記第1導光板および前記第2導光板の各前記各端面にそれぞれ複数の光源が並列される場合、前記光拡散部は、他方の導光板の前記端面に並列される光源と光源との間に対応する位置に配置される、
    ことを特徴とする導光板。
  3. 請求項1または2に記載の導光板において、
    前記第1導光板においては、前記凹凸部は、前記第2主平面に形成され、前記光拡散部は、前記第1主平面に形成され、
    前記第2導光板においては、前記凹凸部は、前記第1主平面に形成され、前記光拡散部は、前記第2主平面に形成されている、
    ことを特徴とする導光板。
  4. 請求項1または2に記載の導光板において、
    前記第1導光板および前記第2導光板においては、前記凹凸部は、前記第2主平面に形成され、前記光拡散部は、前記第1主平面に形成されている、
    ことを特徴とする導光板。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の導光板において、
    前記第1導光板の前記第2主平面と前記第2導光板の前記第2主平面との間には間隙が形成されていることを特徴とする導光板。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の導光板において、
    前記導光板の前記第1導光板の側に、前記第1導光板の前記第1主平面から出射した光が入射する光入射面と、この光入射面から入射した光が出射する光出射面を有する拡散板が配置され、
    前記拡散板は、前記導光板側に突出し、前記第1導光板の前記第1主平面の周縁部のうち少なくとも前記第1導光板の前記端面側の周縁部と、前記端面側に対して導光方向反対側の周縁部とに対向する位置に設けられ、前記各周縁部から出射する光が入射する光入射面である周縁光入射面を有する凸条部を有する、
    ことを特徴とする導光板。
  7. 請求項6に記載の導光板において、
    前記各周縁部と前記凸条部の光入射面との間には、前記周縁部から出射した光が前記周縁光入射面に入射する光量を制限する光遮蔽部が備えられている、
    ことを特徴とする導光板。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の導光板と、
    前記導光板の前記端面に光を入射する光源と、
    を有することを特徴とする照明装置。
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