JP2015102819A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力用画像の階調の飛びにつながる画像保持体における異常を検出できるようにする。【解決手段】各画像形成ユニット10を用いて入力階調値が異なる20個の画像を含む階調用画像を中間転写ベルト20上に形成し、中間転写ベルト20の外周面に対向配置された光量検出部60を用いて、中間転写ベルト20の外周面の反射光量を測定するとともに、中間転写ベルト20の外周面上に形成された階調用画像の反射光量を測定する。そして、中間転写ベルト20の反射光量と階調用画像の反射光量とを用いて、階調用画像を構成する20個の画像のそれぞれの階調用測定値を算出し、入力階調値と階調用測定値との大小関係が逆転している割合が予め決められた閾値以上となっている場合に、中間転写ベルト20の異常が発生しているとの判断を行う。【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
公報記載の従来技術として、画像を現像出力する画像出力手段と、目標階調特性を記憶した記憶手段と、画像形成ジョブが発せられた時、階調表現された基準パターンデータにより画像出力手段に階調表現パターンを形成させるパターン形成手段と、階調表現パターンの濃度を測定する濃度測定手段と、測定濃度値による測定階調特性が目標階調特性の範囲内にあるか否かを判定する判定手段と、測定階調特性が目標階調特性の範囲内にないと判定されたとき、画像出力手段の階調特性を目標階調特性の範囲内とするように補正する階調補正手段とを備えた画像形成装置が存在する(特許文献1参照)。
また、他の公報記載の従来技術として、各画像形成手段のレジストレーション補正を行う前に、初期動作として無端ベルトを1回転させてパターン検出センサで無端ベルトの反射光量を読み取り、その時のパターン検出信号の出力信号または反射光量に応じて、無端ベルトの傷/汚れを検知し無端ベルトを交換するようにメッセージを表示する画像形成装置が存在する(特許文献2参照)。
本発明は、出力用画像の階調の飛びにつながる画像保持体における異常を検出できるようにすることを目的とする。
請求項1記載の発明は、第1の画像と、当該第1の画像の次に入力階調値が大きい第2の画像とを含む複数の画像を形成する画像形成手段と、前記複数の画像を保持する保持面を備えた画像保持体と、前記保持面に照射された光の反射光を受光する受光部と、前記保持面からの反射光を前記受光部にて受光して得た第1の受光結果と、当該保持面に保持された前記複数の画像からの反射光を当該受光部にて受光して得た第2の受光結果とを用いて算出される当該複数の画像のそれぞれの濃度値のうち、前記第1の画像の濃度値が前記第2の画像の濃度値よりも大きい場合に、前記画像保持体に異常が生じたと判断する判断手段とを含む画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、前記判断手段は、さらに、前記複数の画像のそれぞれの前記入力階調値と前記濃度値との大小関係が逆転に近い状態となっている場合に、前記画像保持体に異常が生じたと判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記判断手段は、前記複数の画像のそれぞれの前記入力階調値と前記濃度値との大小関係が逆転または逆転に近い状態となっている割合が予め決められた閾値以上となっている場合に、前記画像保持体に異常が生じたと判断することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、前記判断手段は、前記複数の画像のうちの最も前記入力階調値が低い画像を除いた画像について、当該入力階調値と前記濃度値との大小関係が逆転あるいは逆転に近い状態となっているか否かを判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、前記判断手段は、前記複数の画像のうちの前記入力階調値が中央値よりも低い画像について、当該入力階調値と前記濃度値との大小関係が逆転あるいは逆転に近い状態となっているか否かを判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、第1の画像と、当該第1の画像の次に入力階調値が大きい第2の画像とを含む複数の画像を形成する画像形成手段と、前記複数の画像を保持する保持面を備えた画像保持体と、前記保持面に照射された光の反射光を受光する受光部と、前記保持面からの反射光を前記受光部にて受光して得た第1の受光結果と、当該保持面に保持された前記複数の画像からの反射光を当該受光部にて受光して得た第2の受光結果とを用いて算出される当該複数の画像のそれぞれの濃度値に基づいて、前記画像形成手段が形成する画像の濃度を調整する調整手段と、前記第1の受光結果と前記第2の受光結果とを用いて算出される前記複数の画像のそれぞれの濃度値のうち、前記第1の画像の濃度値が前記第2の画像の濃度値よりも大きい場合に、前記画像保持体に異常が生じたと判断する判断手段とを含む画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、前記判断手段は、さらに、前記複数の画像のそれぞれの前記入力階調値と前記濃度値との大小関係が逆転に近い状態となっている場合に、前記画像保持体に異常が生じたと判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記判断手段は、前記複数の画像のそれぞれの前記入力階調値と前記濃度値との大小関係が逆転または逆転に近い状態となっている割合が予め決められた閾値以上となっている場合に、前記画像保持体に異常が生じたと判断することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、前記判断手段は、前記複数の画像のうちの最も前記入力階調値が低い画像を除いた画像について、当該入力階調値と前記濃度値との大小関係が逆転あるいは逆転に近い状態となっているか否かを判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、前記判断手段は、前記複数の画像のうちの前記入力階調値が中央値よりも低い画像について、当該入力階調値と前記濃度値との大小関係が逆転あるいは逆転に近い状態となっているか否かを判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、第1の画像と、当該第1の画像の次に入力階調値が大きい第2の画像とを含む複数の画像を形成する画像形成手段と、前記複数の画像を保持する保持面を備えた画像保持体と、前記保持面に照射された光の反射光を受光する受光部と、前記保持面からの反射光を前記受光部にて受光して得た第1の受光結果と、当該保持面に保持された前記複数の画像からの反射光を当該受光部にて受光して得た第2の受光結果とを用いて算出される当該複数の画像のそれぞれの濃度値に基づいて、前記画像形成手段が形成する画像の濃度を調整する調整手段と、前記第1の受光結果と前記第2の受光結果とを用いて算出される前記複数の画像のそれぞれの濃度値のうち、前記第1の画像の濃度値が前記第2の画像の濃度値よりも大きい場合に、前記画像保持体に異常が生じたと判断する判断手段とを含む画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、出力用画像の階調の飛びにつながる画像保持体における異常を検出できるようにすることができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、より確実に出力用画像の階調の飛びにつながる画像保持体における異常を検出できるようにすることができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画像保持体における異常の誤検知を抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、最も入力階調値が低い画像を画像保持体の異常の判断に使用する場合と比較して、画像保持体における異常の誤検知を抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、複数の画像すべてを画像保持体の異常の判断に使用する場合に比較して、判断対象となる画像を減らしつつ、画像保持体における異常の検出の精度を保つことができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画像の濃度調整とともに出力用画像の階調の飛びにつながる画像保持体における異常を検出できるようにすることができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、より確実に出力用画像の階調の飛びにつながる画像保持体における異常を検出できるようにすることができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画像保持体における異常の誤検知を抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、最も入力階調値が低い画像を画像保持体の異常の判断に使用する場合と比較して、画像保持体における異常の誤検知を抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、複数の画像すべてを画像保持体の異常の判断に使用する場合に比較して、判断対象となる画像を減らしつつ、画像保持体における異常の検出の精度を保つことができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画像の濃度調整とともに出力用画像の階調の飛びにつながる画像保持体における異常を検出できるようにすることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示した図である。
この画像形成装置は、例えば電子写真方式にて各色トナー像を形成する複数(本実施の形態では4つ)の画像形成ユニット10(具体的には10Y、10M、10C、10K)と、各画像形成ユニット10で形成された各色トナー像を転写(一次転写)して保持させる中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20に一次転写された重ねトナー像を用紙に二次転写する二次転写装置30と、二次転写された画像を用紙上に定着させる定着装置50と、画像形成装置を構成する各部の動作を制御する制御装置100とを有している。
図1は、実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示した図である。
この画像形成装置は、例えば電子写真方式にて各色トナー像を形成する複数(本実施の形態では4つ)の画像形成ユニット10(具体的には10Y、10M、10C、10K)と、各画像形成ユニット10で形成された各色トナー像を転写(一次転写)して保持させる中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20に一次転写された重ねトナー像を用紙に二次転写する二次転写装置30と、二次転写された画像を用紙上に定着させる定着装置50と、画像形成装置を構成する各部の動作を制御する制御装置100とを有している。
画像形成手段の一例としての各画像形成ユニット10すなわちイエロー(Y)の画像形成ユニット10Y、マゼンタ(M)の画像形成ユニット10M、シアン(C)の画像形成ユニット10Cおよび黒(K)の画像形成ユニット10Kは、使用されるトナーの色を除き、共通の構成を有している。そこで、イエローの画像形成ユニット10Yを例に説明を行う。
イエローの画像形成ユニット10Yは、矢印A方向に回転可能に設けられた感光体ドラム11を具備している。また、イエローの画像形成ユニット10Yは、この感光体ドラム11の周囲に矢印A方向に沿って設けられた、帯電ロール12、露光部13、現像器14、一次転写ロール15およびドラムクリーナ16を有している。
本実施の形態において、感光体ドラム11は、金属製の薄肉の円筒形ドラムの表面に有機感光層(図示せず)を形成してなり、ここでは有機感光層が負極性に帯電する材料で構成されている。また、感光体ドラム11は接地されている。
帯電ロール12は、感光体ドラム11に接触して回転可能に配置されており、感光体ドラム11の回転に従動して回転する。また、帯電ロール12には、感光体ドラム11を負の電位に帯電するための帯電バイアスが印加される。
露光部13は、帯電ロール12によって負の電位に帯電された感光体ドラム11に、レーザ光等を用いて選択的に光書き込みを行うことで静電潜像を形成する。ここで、本実施の形態の露光部13は、トナー像(画像)となる部位(画像部)に対して光を照射し、背景となる部位(背景部)に対しては光を照射しない、所謂画像部露光方式にて露光を行う。なお、露光部13における光源としては、レーザ光源以外に、LED(Light Emitting Diode)光源を用いることも可能である。
現像器14は、感光体ドラム11に対向して回転可能に配置される現像ロール14aを備えており、その内部には、対応する色のトナー(イエローの画像形成ユニット10Yではイエローのトナー)を含む現像剤を収容している。ここで、本実施の形態の現像器14では、現像剤として、磁性を有するキャリアと、予め決められた色(イエローの画像形成ユニット10Yの場合はイエロー)に着色されたトナーとを含む、所謂2成分現像剤を用いている。また、この現像剤において、キャリアは正の帯電極性を有しており、トナーは負の帯電極性を有している。現像ロール14aは磁石(図示せず)を内蔵しており、静電気力によってトナーを付着させたキャリアすなわち現像剤を、磁力によって現像ロール14aの表面に保持する。現像器14では、現像ロール14a上に保持させた現像剤(トナー)によって、感光体ドラム11上の静電潜像を現像する。この現像器14は、現像ロール14aを負の電位とするための現像バイアスを供給することで、静電潜像のうち負極性に帯電している画像部に、負極性に帯電したトナーを転移させる、所謂反転現像方式にて現像を行う。
一次転写ロール15は、中間転写ベルト20を挟んで感光体ドラム11に対向するとともに、中間転写ベルト20に接触して配置され、中間転写ベルト20の回転に従動して回転する。そして、一次転写ロール15には、トナーの帯電極性とは逆極性(この例では正極性)の一次転写バイアスが印加される。
ドラムクリーナ16は、一次転写後且つ帯電前の感光体ドラム11上の付着物(トナー等)を除去する。
ドラムクリーナ16は、一次転写後且つ帯電前の感光体ドラム11上の付着物(トナー等)を除去する。
画像保持体の一例としての中間転写ベルト20は、複数(本実施の形態では6つ)の支持ロールに回転可能に掛け渡されている。これら複数の支持ロールのうち、駆動ロール21は、中間転写ベルト20を張架するとともに、中間転写ベルト20を矢印B方向に回転駆動する。また、従動ロール22、23、26は、中間転写ベルト20を張架するとともに、駆動ロール21によって駆動される中間転写ベルト20に従動して回転する。補正ロール24は、中間転写ベルト20を張架するとともに、中間転写ベルト20の搬送方向に交差する幅方向の蛇行を規制するステアリングロール(軸方向一端部を支点として傾動自在に配設される)として機能する。さらに、バックアップロール25は、中間転写ベルト20を張架するとともに、後述する二次転写装置30の構成部材として機能する。そして、中間転写ベルト20を挟んで駆動ロール21と対向する部位には、二次転写後の中間転写ベルト20上の付着物(トナー等)を除去するベルトクリーナ27が配置される。
二次転写装置30は、中間転写ベルト20のトナー像転写面側に接触して配置される二次転写ロール31と、中間転写ベルト20の裏面側に配置されて二次転写ロール31の対向電極をなすバックアップロール25とを備えている。このバックアップロール25には、トナーの帯電極性と同極性(この例では負極性)の二次転写バイアスが印加される。一方、二次転写ロール31は接地されている。
また、画像形成装置は、用紙を搬送する用紙搬送系をさらに備えている。この用紙搬送系は、用紙収容部40、搬送ロール41、レジストレーションロール42、搬送ベルト43、および排出ロール44を備える。用紙搬送系では、用紙収容部40に積載された用紙を搬送ロール41にて搬送した後、レジストレーションロール42で一旦停止させ、その後予め決められたタイミングで二次転写装置30へと送り込む。また、二次転写装置30を通過した用紙を、搬送ベルト43を介して定着装置50へと搬送し、定着装置50から排出された用紙を、排出ロール44によって機外へと送り出す。
定着装置50は、ハロゲンランプ等の加熱源51aを内蔵するとともに、矢印C方向に回転駆動される加熱ロール51と、加熱ロール51に接触して回転可能に配置され、加熱ロール51の回転に従動して回転するとともに、加熱ロール51に圧力を付与する加圧ロール52とを有している。ここで、加熱ロール51は、用紙におけるトナー像転写面と対向する側に配置され、加圧ロール52は、用紙におけるトナー像転写面とは反対となる側に配置される。
そして、本実施の形態の画像形成装置は、黒の画像形成ユニット10Kよりも中間転写ベルト20の移動方向(B方向)下流側且つ二次転写装置30よりも中間転写ベルト20の移動方向上流側となる部位にて中間転写ベルト20の外周面(保持面の一例)に対向して配置され、中間転写ベルト20に向けて光を照射するとともに中間転写ベルト20からの反射光を検出する、受光部の一例としての光量検出部60をさらに備えている。
図2は、本実施の形態の画像形成装置における制御系の構成を説明するためのブロック図である。
算出手段、判断手段および調整手段の一例としての制御装置100は、プログラムを読み出して実行するCPU(Central Processing Unit)101と、CPU101が実行するプログラムやプログラムを実行する際に使用するデータ等を記憶するROM(Read Only Memory)102と、プログラムを実行する際に一時的に生成されるデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)103と、プログラムを実行する際に使用するデータ等を記憶するとともに、その内容を書き換え可能であって、電源を供給しなくてもその記憶内容を保持することが可能なEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)104とを備えている。
算出手段、判断手段および調整手段の一例としての制御装置100は、プログラムを読み出して実行するCPU(Central Processing Unit)101と、CPU101が実行するプログラムやプログラムを実行する際に使用するデータ等を記憶するROM(Read Only Memory)102と、プログラムを実行する際に一時的に生成されるデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)103と、プログラムを実行する際に使用するデータ等を記憶するとともに、その内容を書き換え可能であって、電源を供給しなくてもその記憶内容を保持することが可能なEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)104とを備えている。
なお、CPU101が実行するプログラムは、予めROM102に記憶させておく形態の他、例えばCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU101に提供したり、あるいは、図示しないネットワークを介してCPU101に提供したりすることも可能である。
制御装置100は、感光体ドラム11を回転駆動するドラム駆動部111、帯電ロール12に帯電バイアスを供給する帯電電源112、露光部13に設けられた光源を駆動する光源駆動部113に、それぞれ制御信号を出力する。また、制御装置100は、現像器14に設けられた現像ロール14aに現像バイアスを供給する現像電源114a、現像ロール14aを回転駆動する現像駆動部114b、そして、現像器14にトナーを補給するトナー補給部114cに、それぞれ制御信号を出力する。さらに、制御装置100は、一次転写ロール15に一次転写バイアスを供給する一次転写電源115、中間転写ベルト20を回転駆動するベルト駆動部120、そして、二次転写装置30のバックアップロール25に二次転写バイアスを供給する二次転写電源130に、それぞれ制御信号を出力する。さらにまた、制御装置100は、搬送ロール41、レジストレーションロール42、搬送ベルト43および排出ロール44を回転駆動する搬送駆動部140、定着装置50の加熱ロール51に加熱用電力を供給する定着電源150a、定着装置50の加熱ロール51を回転駆動する定着駆動部150b、光量検出部60に設けられた発光部(図示せず)を駆動する検出駆動部160に、それぞれ制御信号を出力する。また、制御装置100には、光量検出部60に設けられた受光部(図示せず)からの受光データが入力される。
なお、ドラム駆動部111、帯電電源112、光源駆動部113、現像電源114a、現像駆動部114b、トナー補給部114cおよび一次転写電源115は、イエローの画像形成ユニット10Y、マゼンタの画像形成ユニット10M、シアンの画像形成ユニット10C、黒の画像形成ユニット10Kのそれぞれに設けられる。
この例において、各帯電電源112は、負の値に設定された直流成分に交流成分(矩形波)を重畳させた帯電バイアスを、対応する帯電ロール12に供給する。なお、以下の説明においては、帯電バイアスにおける直流成分を直流帯電バイアスと呼び、帯電バイアスにおける交流成分を交流帯電バイアスと呼ぶ。ここで、直流帯電バイアスは、感光体ドラム11に設けられた有機感光層を目標とする電位(帯電電位と呼ぶ)に帯電させるためのものであり、交流帯電バイアスは、直流帯電バイアスによる有機感光層の帯電を補助するためのものである。
また、各現像電源114aは、負の値に設定された直流成分に交流成分(矩形波)を重畳させた現像バイアスを、対応する現像ロール14aに供給する。なお、以下の説明においては、現像バイアスにおける直流成分を直流現像バイアスと呼び、現像バイアスにおける交流成分を交流現像バイアスと呼ぶ。ここで、直流現像バイアスは、現像ロール14aから感光体ドラム11に設けられた有機感光層(より具体的には画像部)に、トナーを転移させるためのものであり、交流現像バイアスは、直流現像バイアスによる現像ロール14aから有機感光層へのトナーの転移を補助するためのものである。
そして、本実施の形態では、制御装置100が、一次転写電源115から一次転写ロール15に供給される一次転写バイアスを定電流制御しており、二次転写電源130から二次転写装置30(より具体的にはバックアップロール25)に供給する二次転写バイアスを定電圧制御している。
次に、図1に示す画像形成装置を用いた、用紙に対する画像形成動作(以下では、出力用画像形成動作という)について説明する。
例えばイエローの画像形成ユニット10Yでは、矢印A方向に回転する感光体ドラム11が、接触する帯電ロール12に供給される帯電バイアスによって帯電電位に帯電される。次に、露光部13による露光が開始され、帯電電位に帯電された状態で矢印A方向に回転する感光体ドラム11は、露光部13から出射される光によって画像部が選択的に露光される。その結果、帯電および露光が行われた有機感光層には、背景部が帯電電位となり、画像部が露光電位となる、イエロー用の静電潜像が形成される。
例えばイエローの画像形成ユニット10Yでは、矢印A方向に回転する感光体ドラム11が、接触する帯電ロール12に供給される帯電バイアスによって帯電電位に帯電される。次に、露光部13による露光が開始され、帯電電位に帯電された状態で矢印A方向に回転する感光体ドラム11は、露光部13から出射される光によって画像部が選択的に露光される。その結果、帯電および露光が行われた有機感光層には、背景部が帯電電位となり、画像部が露光電位となる、イエロー用の静電潜像が形成される。
続いて、感光体ドラム11に形成されたイエロー用の静電潜像は、感光体ドラム11の矢印A方向への回転に伴って、現像器14に設けられた現像ロール14aとの対向部(以下では現像領域と呼ぶ)に到達する。このとき、現像ロール14aは、表面にキャリアおよびトナーを含む現像剤(2成分現像剤)を保持した状態で回転しており、しかも現像ロール14aには、現像バイアスが供給されている。このため、現像ロール14aから感光体ドラム11に対し、イエロー用の静電潜像のうち露光電位となっている画像部に、選択的にトナーが転移する。その結果、現像領域を通過した感光体ドラム11上には、静電潜像に対応したイエローのトナー像が現像される。
それから、感光体ドラム11上に現像されたイエローのトナー像は、感光体ドラム11の矢印A方向への回転に伴って、中間転写ベルト20を挟んで一次転写ロール15と対向する一次転写位置に到達する。このとき、一次転写ロール15に一次転写バイアスが供給されることにより、矢印A方向に回転する感光体ドラム11上に形成されたイエローのトナー像は、矢印B方向に回転する中間転写ベルト20上に一次転写(静電転写)される。なお、一次転写後に感光体ドラム11上に残存するトナー等の付着物は、感光体ドラム11のさらなるA方向への回転に伴ってドラムクリーナ16との対向部に到達し、ドラムクリーナ16によってクリーニングされる。
また、他のマゼンタの画像形成ユニット10M、シアンの画像形成ユニット10Cおよび黒の画像形成ユニット10Kにおいても、イエローの画像形成ユニット10Yと同じく、帯電、露光、現像、一次転写およびクリーニングが行われる。このとき、それぞれにおける画像形成タイミングをずらすことで、中間転写ベルト20上には、これらイエロー、マゼンタ、シアンおよび黒の各色トナー像を重ね合わせた重ねトナー像が形成される。
このようにして中間転写ベルト20上に一次転写された重ねトナー像は、中間転写ベルト20の矢印B方向への回転に伴って、中間転写ベルト20を挟んで二次転写ロール31とバックアップロール25とが対向する二次転写位置に向かう。
一方、用紙収容部40から取り出された用紙は、搬送ロール41およびレジストレーションロール42により、中間転写ベルト20上の重ねトナー像が二次転写位置に到達するタイミングに合わせて、二次転写位置へと搬送される。
一方、用紙収容部40から取り出された用紙は、搬送ロール41およびレジストレーションロール42により、中間転写ベルト20上の重ねトナー像が二次転写位置に到達するタイミングに合わせて、二次転写位置へと搬送される。
このとき、二次転写位置では、二次転写装置30を構成するバックアップロール25に二次転写バイアスが供給されている。そして、二次転写位置において、二次転写ロール31とバックアップロール25との間に形成される二次転写電界の作用で、中間転写ベルト20上の重ねトナー像が用紙に二次転写(静電転写)される。
その後、重ねトナー像が二次転写された用紙は、搬送ベルト43により定着装置50へと搬送される。そして、用紙上の重ねトナー像は、定着装置50の加熱ロール51より供給された熱と、加熱ロール51および加圧ロール52から受ける圧力とによって加熱・加圧定着され、排出ロール44によって画像形成装置の機外に排出される。なお、二次転写後に中間転写ベルト20上に残存するトナー等の付着物は、中間転写ベルト20のさらなる矢印B方向への回転に伴ってベルトクリーナ27との対向部に到達し、ベルトクリーナ27によってクリーニングされる。
本実施の形態の画像形成装置では、上述した出力用画像形成動作において良好な画像を得るために、出力用画像形成動作に連動して、露光電位と直流帯電バイアス(現像電位)との電位差、および、画像信号の入力階調値Cinに階調補正を施すためのLUT(Look Up Table)の作成を含むセットアップ処理(濃度補正処理)を行っている。
図3は、図1に示す画像形成装置におけるセットアップ処理の手順を説明するためのフローチャートである。
制御装置100は、画像形成装置の外部から出力用画像の形成指示を受け付けると(ステップ10)、各画像形成ユニット10を用いた画像形成を行わない状態で、光量検出部60を用いて中間転写ベルト20の1周分の反射光量を測定する(ステップ20)。換言すると、ステップ20では、中間転写ベルト20の外周面(素面)の反射光量が、中間転写ベルト20上での周方向の位置情報に対応付けて測定される。
制御装置100は、画像形成装置の外部から出力用画像の形成指示を受け付けると(ステップ10)、各画像形成ユニット10を用いた画像形成を行わない状態で、光量検出部60を用いて中間転写ベルト20の1周分の反射光量を測定する(ステップ20)。換言すると、ステップ20では、中間転写ベルト20の外周面(素面)の反射光量が、中間転写ベルト20上での周方向の位置情報に対応付けて測定される。
次に、制御装置100は、各画像形成ユニット10を用いて、現像電位を設定するために使用する電位用画像の形成を行い(ステップ30)、さらに、中間転写ベルト20上に一次転写された電位用画像の反射光量の測定を行う(ステップ40)。
次いで、制御装置100は、ステップ20で得た中間転写ベルト20の反射光量と、ステップ40で得た電位用画像の反射光量とを用いて、電位用測定値の算出を行う(ステップ50)。なお、ステップ50では、中間転写ベルト20上での周方向の位置情報を用い、同じ位置で取得された中間転写ベルト20の反射光量と電位用画像の反射光量との比(電位用画像の反射光量/中間転写ベルト20の反射光量)に基づいて、電位用測定値を算出する。
そして、制御装置100は、ステップ50で得た電位用測定値に基づいて、電位設定(この例では現像電位の設定)を行う(ステップ60)。
続いて、制御装置100は、ステップ60による電位設定を行った状態で、各画像形成ユニット10を用いて、階調特性を設定するために使用する階調用画像の形成を行い(ステップ70)、さらに、中間転写ベルト20上に一次転写された階調用画像の反射光量の測定を行う(ステップ80)。なお、階調用画像の詳細については後述する。
次に、制御装置100は、ステップ20で得た中間転写ベルト20の反射光量(第1の受光結果の一例)と、ステップ80で得た階調用画像の反射光量(第2の受光結果の一例)とを用いて、階調用測定値の算出を行う(ステップ90)。なお、ステップ90では、中間転写ベルト20上での周方向の位置情報を用い、同じ位置で取得された中間転写ベルト20の反射光量と階調用画像の反射光量との比(階調用画像の反射光量/中間転写ベルト20の反射光量)に基づいて、濃度値の一例としての階調用測定値を算出する。また、制御装置100は、EEPROM104から、階調特性の目標値として設定された階調用目標値の取得を行う(ステップ100)。
そして、制御装置100は、ステップ90で得た階調用測定値とステップ100で得た階調用目標値とに基づいて、中間転写ベルト20の外周面の状態(表面状態)が正常であるか異常であるかを診断するベルト状態診断処理を実行し(ステップ110)、ステップ110における診断結果が、「異常あり」であったか否かを判断する(ステップ120)。なお、ステップ110の詳細については後述する。
ステップ120において肯定の判断(YES)を行った場合、制御装置100は、図示しないユーザインタフェースに、中間転写ベルト20に異常が生じていること、あるいは、中間転写ベルト20の交換を促すこと等についてのメッセージを表示させ(ステップ130)、ステップ10で指示を受け付けた出力用画像形成動作を中止し(ステップ140)、一連の処理を完了する。なお、ステップ120では、中間転写ベルト20の異常等に関するメッセージをユーザインタフェースに表示するのに代えて、中間転写ベルト20に異常が生じていることを、図示しないネットワークを介してリモート保守システム(サーバ)に報知するようにしてもかまわない。
一方、ステップ120において否定の判断(NO)を行った場合、制御装置100は、ステップ90で得た階調用測定値とステップ100で得た階調用目標値とに基づいてLUTの作成を行い(ステップ150)、作成したLUTを用いて、ステップ10で指示を受け付けた出力用画像形成動作を実行し(ステップ160)、一連の処理を完了する。
図4は、図3に示すセットアップ処理(特にステップ70および80参照)において使用される階調用画像Pの構成例を説明するための図である。なお、図4は、各画像形成ユニット10によって作成された各色のトナー像を含む階調用画像Pが、中間転写ベルト20上に一次転写された状態を示している。また、図4には、中間転写ベルト20上に一次転写された階調用画像Pと、光量検出部60との位置関係を併せて示している。ここで、階調用画像Pは、二次転写装置30によって用紙に二次転写されることなく、そのままベルトクリーナ27によって除去される。
この例において、階調用画像Pは、イエローのトナー像で構成された階調用イエロー画像PYと、マゼンタのトナー像で構成された階調用マゼンタ画像PMと、シアンのトナー像で構成された階調用シアン画像PCと、黒のトナー像で構成された階調用黒画像PKとを含んでいる。本実施の形態では、中間転写ベルト20の移動方向に沿って、階調用イエロー画像PY、階調用マゼンタ画像PM、階調用シアン画像PCおよび階調用黒画像PKが、この順で配置されている。
ここで、階調用イエロー画像PYは、中間転写ベルト20の移動方向に沿って並べられた20個の画像(第1階調用イエロー画像P1Y〜第20階調用イエロー画像P20Y)で構成されている。そして、第1階調用イエロー画像P1Y〜第20階調用イエロー画像P20Yは、番号が増加するほど(図中において右側になるほど)入力階調値Cinが大きくなる(Cin=0%〜100%)ように設定される。
また、階調用マゼンタ画像PMは、中間転写ベルト20の移動方向に沿って並べられた20個の画像(第1階調用マゼンタ画像P1M〜第20階調用マゼンタ画像P20M)で構成されている。そして、第1階調用マゼンタ画像P1M〜第20階調用マゼンタ画像P20Mは、番号が増加するほど(図中において右側になるほど)入力階調値Cinが大きくなる(Cin=0%〜100%)ように設定される。
さらに、階調用シアン画像PCは、中間転写ベルト20の移動方向に沿って並べられた20個の画像(第1階調用シアン画像P1C〜第20階調用シアン画像P20C)で構成されている。そして、第1階調用シアン画像P1C〜第20階調用シアン画像P20Cは、番号が増加するほど(図中において右側になるほど)入力階調値Cinが大きくなる(Cin=0%〜100%)ように設定される。
さらにまた、階調用黒画像PKは、中間転写ベルト20の移動方向に沿って並べられた20個の画像(第1階調用黒画像P1K〜第20階調用黒画像P20K)で構成されている。そして、第1階調用黒画像P1K〜第20階調用黒画像P20Kは、番号が増加するほど(図中において右側になるほど)入力階調値Cinが大きくなる(Cin=0%〜100%)ように設定される。
ここで、本実施の形態では、階調用イエロー画像PYを構成する第1階調用イエロー画像P1Y〜第20階調用イエロー画像P20Y、階調用マゼンタ画像PMを構成する第1階調用マゼンタ画像P1M〜第20階調用マゼンタ画像P20M、階調用シアン画像PCを構成する第1階調用シアン画像P1C〜第20階調用シアン画像P20C、および、階調用黒画像PKを構成する第1階調用黒画像P1K〜第20階調用黒画像P20Kが、それぞれ複数の画像としての機能を有している。
本実施の形態では、このようにして階調用画像Pを構成しているため、例えば階調用黒画像PKにおいては、第1階調用黒画像P1K、第2階調用黒画像P2K、第3階調用黒画像P3K、第4階調用黒画像P4K、…、第17階調用黒画像P17K、第18階調用黒画像P18K、第19階調用黒画像P19K、第20階調用黒画像P20K、の順で、階調用測定値が小さくなるはずである。これは、階調用イエロー画像PY、階調用マゼンタ画像PMおよび階調用シアン画像PCにおいても同じである。
本実施の形態の階調用測定値は、上述したように階調用画像Pの出力光量と中間転写ベルト20の出力光量との比に基づいて求まる。このため、中間転写ベルト20の表面に傷やへこみ等が生じていると、このような中間転写ベルト20の表面状態の変化が中間転写ベルト20の出力光量に影響を与えることとなってしまい、結果として、階調用測定値にも影響を与えることになってしまう。
ここで、例えば中間転写ベルト20上において第2階調用黒画像P2Kの形成対象となる位置には傷がなく、中間転写ベルト20上において第3階調用黒画像P3Kの形成対象となる位置には傷がある場合を考えてみる。この場合、第2階調用黒画像P2Kの濃度よりも第3階調用黒画像P3Kの濃度が高い状態であったとしても、第2階調用黒画像P2Kの形成対象となる位置における中間転写ベルト20の反射光量と、第3階調用黒画像P3Kの形成対象となる位置における中間転写ベルト20の反射光量とが、傷の有無により異なることに起因して、得られる階調用測定値の大小関係が逆転する(第3階調用黒画像P3Kの濃度が第2階調用黒画像P2Kの濃度よりも低いという結果が得られる)ことになってしまう。なお、ここでは、中間転写ベルト20上において第2階調用黒画像P2Kの形成対象となる位置には傷がなく、中間転写ベルト20上において第3階調用黒画像P3Kの形成対象となる位置には傷がある場合を例としたが、中間転写ベルト20上において第2階調用黒画像P2Kの形成対象となる位置には傷があり、中間転写ベルト20上において第3階調用黒画像P3Kの形成対象となる位置には傷がない場合でも、階調用測定値の大小関係が逆転することはあり得る。そして、階調用測定値の大小関係に逆転や逆転に近い状態が発生すると、その階調用測定値をもとに作成されるLUTを用いて階調補正された出力用画像に、トーンジャンプ(階調の飛び)が発生する可能性がある。
そこで、本実施の形態では、上記セットアップ処理と連動して、階調用画像Pを構成する階調用イエロー画像PY、階調用マゼンタ画像PM、階調用シアン画像PCおよび階調用黒画像PKのそれぞれについて、入力階調値Cinの大小関係において隣接する2つの階調用画像、すなわち、ある入力階調値を有する階調用画像(第1の画像)とその次に大きな入力階調値を有する階調用画像(第2の画像)の階調用測定値の大小関係が逆転あるいは逆転に近い状態であるか否かについての検査を行い、大小関係の逆転の発生状態に基づいて、中間転写ベルト20で異常が生じているか否かに関する診断(ベルト状態診断)を行っている。
図5は、図3のステップ110に示すベルト状態診断処理の手順を説明するためのフローチャート(サブルーチン)である。なお、ここでは、階調用画像Pを構成する階調用イエロー画像PY、階調用マゼンタ画像PM、階調用シアン画像PCおよび階調用黒画像PKのうちのいずれか1色に関する処理についての説明を行うが、実際には、4色のそれぞれについて、以下に説明する処理が行われる。
ベルト状態診断処理において、制御装置100は、まず、番号nを1(n=1)に設定し、且つ、異常カウント値xを0(x=0)に設定する(ステップ210)。ここで、異常カウント値xは、階調用測定値の大小関係の逆転が生じた回数をカウントした値を意味している。
次に、制御装置100は、中間転写ベルト20の使用時間の長さ等に基づいて決まるベルト経時量BTと、このベルト経時量BTに対して予め決められた経時量閾値αとを、EEPROM104から取得する(ステップ220)。ここで、ベルト経時量BTは、例えば中間転写ベルト20の使用時間が長くなるほど大きくなるように順次更新されていくものであり、経時量閾値αは、中間転写ベルト20の使用時間に関わらず一定の大きさに設定されるものである。
そして、制御装置100は、第n測定値差ΔMn(1番目は第1測定値差ΔM1)の算出を行う(ステップ230)。ここで、第n測定値差ΔMnは、図3に示すステップ90において、第n階調用画像Pnに基づいて得た第n階調用測定値Mn(1番目は第1階調用測定値M1)と、第n+1階調用画像Pn+1に基づいて得た第n+1階調用測定値Mn+1(1番目は第2階調用測定値M2)とを用い、以下の(1)式によって求められる。
ΔMn=Mn−Mn+1 …(1)
ΔMn=Mn−Mn+1 …(1)
また、制御装置100は、第n目標値差ΔTn(1番目は第1目標値差ΔT1)の算出を行う(ステップ240)。ここで、第n目標値差ΔTnは、図3に示すステップ100で得た、第n階調用画像Pnの目標値である第n階調用目標値Tn(1番目は第1階調用目標値T1)と、第n+1階調用画像Pn+1の目標値である第n+1階調用目標値Tn+1(1番目は第2階調用目標値T2)とを用い、以下の(2)式によって求められる。
ΔTn=Tn−Tn+1 (2)
ΔTn=Tn−Tn+1 (2)
それから、制御装置100は、第n階調用画像Pnに対して設定された第n係数基準値Jn(1番目は第1係数基準値J1)を、EEPROM104から取得する(ステップ250)。ここで、第n係数基準値Jnは階調用画像のそれぞれの番号に対応付けて設定されるものであり、例えばサービスマンが設定値を変更することも可能である。
そして、制御装置100は、ステップ220で得たベルト経時量BTと経時量閾値αとに基づき、ベルト経時量BTが経時量閾値α未満(BT<α)となっているか否かを判断する(ステップ260)。
ステップ260において肯定の判断(YES)を行った場合、制御装置100は、第n調整係数Knの算出を行う(ステップ270)。ステップ270において、第n調整係数Knは、ステップ250で得た第n係数基準値Jnと、ステップ220で得たベルト経時量BTと、EEPROM104から読み出した第1補正係数β1とを用い、以下の(3)式によって求められる。
Kn=Jn+BT×β1/1024 …(3)
Kn=Jn+BT×β1/1024 …(3)
一方、ステップ260において否定の判断(NO)を行った場合、制御装置100は、第n調整係数Knの算出を行う(ステップ280)。ステップ280において、第n調整係数Knは、ステップ250で得た第n係数基準値Jnと、ステップ220で得たベルト経時量BTおよび経時量閾値αと、EEPROM104から読み出した第1補正係数β1および第2補正係数β2とを用い、以下の(4)式によって求められる。
Kn=Jn+{(BT−α)×β2+BT×β1}/1024 …(4)
Kn=Jn+{(BT−α)×β2+BT×β1}/1024 …(4)
そして、制御装置100は、ステップ230で得た第n測定値差ΔMnと、ステップ240で得た第n目標値差ΔTnと、ステップ270あるいはステップ280で得た第n調整係数Knとに基づき、第n測定値差ΔMnが以下の(5)式を満足しているか否かを判断する(ステップ290)。
ΔMn≦ΔTn/(Kn/64) …(5)
ΔMn≦ΔTn/(Kn/64) …(5)
ここで、第1補正係数β1および第2補正係数β2は、ベルト経時量BTに対し、第n基準係数値Jnから第n調整係数Knを得るために、第n基準係数値Jnの補正量を算出するための係数である。
ステップ290において肯定の判断(YES)を行った場合、制御装置100は、異常カウント値xをx+1(x=x+1)とし(ステップ300)、次のステップ310へと進む。一方、ステップ290において否定の判断(NO)を行った場合、制御装置100は、異常カウント値xを変更することなく、次のステップ310へと進む。
次に、制御装置100は、番号nが、階調用画像数nmaxよりも1つ少ない数(n=nmax−1)に到達したか否かを判断する(ステップ310)。なお、この例では、図4に示したようにnmax=20となる。
ステップ310において否定の判断(NO)を行った場合、すなわち、残りの階調用画像が存在する場合、制御装置100は、番号nをn+1(n=n+1)に更新し(ステップ320)、上述したステップ230へと戻って処理を続行する。
一方、ステップ310において肯定の判断(YES)を行った場合、すなわち、すべての階調用画像に対する処理が完了している場合、制御装置100は、EEPROM104から、異常割合閾値Lを取得する(ステップ330)。ここで、異常割合閾値Lは、0%<L≦100%の範囲から選択することができ、また、異常割合閾値Lの値を変更することも可能である。
そして、制御装置100は、すべての階調用画像に対して得られた異常カウント値x(合計値)と、階調用画像数nmaxと、ステップ330で取得した異常割合閾値Lとが、以下に示す(6)式の関係を満足しているか否かを判断する(ステップ340)。
x/(nmax−1)≧L …(6)
x/(nmax−1)≧L …(6)
ステップ340において肯定の判断(YES)を行った場合、制御装置100は、中間転写ベルト20の外周面に異常が発生しているとの判定(異常判定)を行い(ステップ350)、この処理を完了する。一方、ステップ340において否定の判断(NO)を行った場合、制御装置100は、中間転写ベルト20の外周面に異常が発生していないとの判定(正常判定)を行い(ステップ360)、この処理を完了する。
なお、ここでは、1回のセットアップ処理において発生した異常カウント値xと、階調用画像数nmaxとの関係に基づいて、中間転写ベルト20の外周面に異常が生じているか否かを判定していたが、異常の判定基準はこれに限られない。例えばセットアップ処理を実行した回数および各回のセットアップ処理における異常カウント値xの両者を、累積しながら記憶していき、セットアップ処理の回数(累積値)に対する異常カウント値x(累積値)の割合が予め決められた閾値以上となった場合に、中間転写ベルト20の外周面に異常が発生したとの判定を行ってもかまわない。
図6は、入力階調値Cinと階調用測定値Mとの関係の一例を示す図である。ここで、図6には、3つの測定例(測定値A、測定値Bおよび測定値C)を示している。また、図6には、第1階調用画像P1〜第9階調用画像P9に関する結果を例示している。なお、階調用測定値Mは、反射光量に基づいて得られるものであることから、基本的に、入力階調値Cinが高くなるほど階調用測定値Mは低下する。
ただし、図6に示す例では、第1階調用画像P1とこれに隣接する第2階調用画像P2との間、第4階調用画像P4とこれに隣接する第5階調用画像P5との間、そして、第6階調用画像P6とこれに隣接する第7階調用画像P7との間で、階調用測定値Mの大小関係の逆転あるいは逆転に近い状態が発生している。そして、このような状態が発生している場合に、異常カウント値Xがインクリメントされる。
ただし、図6に示す例において、第1階調用画像P1およびこれに隣接する第2階調用画像P2は、きわめて濃度が低い領域となり、中間転写ベルト20の異常によらず逆転または逆転に近い状態が生じる可能性があるので、例えばこの領域については、判断基準から外してもかまわない。さらに、例えば、階調特性の大小関係の逆転が現れやすい入力階調値Cinが50%よりも低い領域、特にハイライト領域H(図6においては入力階調値Cinが5%〜19%となる領域)を対象として、図5に示すベルト状態診断処理を行うようにしてもかまわない。
10(10K、10Y、10M、10C)…画像形成ユニット、20…中間転写ベルト、30…二次転写装置、50…定着装置、60…光量検出部、100…制御装置、P…階調用画像、PY…階調用イエロー画像、PM…階調用マゼンタ画像、PC…階調用シアン画像、PK…階調用黒画像
Claims (6)
- 第1の画像と、当該第1の画像の次に入力階調値が大きい第2の画像とを含む複数の画像を形成する画像形成手段と、
前記複数の画像を保持する保持面を備えた画像保持体と、
前記保持面に照射された光の反射光を受光する受光部と、
前記保持面からの反射光を前記受光部にて受光して得た第1の受光結果と、当該保持面に保持された前記複数の画像からの反射光を当該受光部にて受光して得た第2の受光結果とを用いて算出される当該複数の画像のそれぞれの濃度値のうち、前記第1の画像の濃度値が前記第2の画像の濃度値よりも大きい場合に、前記画像保持体に異常が生じたと判断する判断手段と
を含む画像形成装置。 - 前記判断手段は、さらに、前記複数の画像のそれぞれの前記入力階調値と前記濃度値との大小関係が逆転に近い状態となっている場合に、前記画像保持体に異常が生じたと判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記判断手段は、前記複数の画像のそれぞれの前記入力階調値と前記濃度値との大小関係が逆転または逆転に近い状態となっている割合が予め決められた閾値以上となっている場合に、前記画像保持体に異常が生じたと判断することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 前記判断手段は、前記複数の画像のうちの最も前記入力階調値が低い画像を除いた画像について、当該入力階調値と前記濃度値との大小関係が逆転あるいは逆転に近い状態となっているか否かを判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
- 前記判断手段は、前記複数の画像のうちの前記入力階調値が中央値よりも低い画像について、当該入力階調値と前記濃度値との大小関係が逆転あるいは逆転に近い状態となっているか否かを判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
- 第1の画像と、当該第1の画像の次に入力階調値が大きい第2の画像とを含む複数の画像を形成する画像形成手段と、
前記複数の画像を保持する保持面を備えた画像保持体と、
前記保持面に照射された光の反射光を受光する受光部と、
前記保持面からの反射光を前記受光部にて受光して得た第1の受光結果と、当該保持面に保持された前記複数の画像からの反射光を当該受光部にて受光して得た第2の受光結果とを用いて算出される当該複数の画像のそれぞれの濃度値に基づいて、前記画像形成手段が形成する画像の濃度を調整する調整手段と、
前記第1の受光結果と前記第2の受光結果とを用いて算出される前記複数の画像のそれぞれの濃度値のうち、前記第1の画像の濃度値が前記第2の画像の濃度値よりも大きい場合に、前記画像保持体に異常が生じたと判断する判断手段と
を含む画像形成装置。
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