JP2015101840A - 建設機械 - Google Patents

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圭太 宮坂
Keita Miyasaka
圭太 宮坂
雅幸 乘田
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雅幸 乘田
仁 渡邉
Hitoshi Watanabe
仁 渡邉
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Abstract

【課題】エンジン駆動時に熱交換器用のメンテナンスカバーを確実にロックする建設機械を提供する。【解決手段】 熱交換器27のファン26側上方の建屋カバー20に開閉可能に設けた熱交換器用のメンテナンスカバー32を備えた建設機械1であって、エンジン始動を指令するエンジン始動指令手段62と、メンテナンスカバー32の開閉状態を検出する開閉状態検出手段61と、メンテナンスカバー32をロックするロック手段40と、ロック手段40のロック状態を検出するロック状態検出手段42と、エンジン始動指令手段62の始動位置操作及び開閉状態検出手段61が検出したメンテナンスカバー32の閉状態に基づいて、ロック手段40にロック指令信号を出力し、ロック状態検出手段42からの検出信号に基づいてメンテナンスカバー32がロック状態であると判断した場合に、エンジン始動の指令信号を出力する制御手段50とを備えた。【選択図】 図7

Description

本発明は、建設機械に係り、更に詳しくは、熱交換器用のメンテナンスカバーを備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械は、エンジンの冷却水および作動油を冷却するために、ラジエータ、オイルクーラなどの熱交換器を用いている。この熱交換器は建屋カバー内に収納され、熱交換器の一方側(背面側)には、ファンが設置されている。熱交換器の冷却は、このファンによって外気を車体内部に吸い込み、この外気を熱交換器の他方側(前面側)から一方側(背面側)に通風させることにより行われている。
このため、産業廃棄物処理現場などの粉塵の多い環境で稼動させた場合、外気の吸込みに伴い車体内部へ粉塵が多量に侵入し、その結果、熱交換器の冷却フィンが目詰まりを起こしてその冷却性能が低下する場合がある。そこで、粉塵の車体内部への侵入を抑制して熱交換器の冷却効率を改善するために、凹凸形状のスクリーンを熱交換器への外気取入れ側に設けたものがある(特許文献1参照)。
特開2006−96082号公報
しかしながら、粉塵の多い現場で建設機械を使用する場合には、熱交換器の目詰まりが通常の現場に比べ多大となるので、熱交換器の清掃を定期的に行う必要がある。
熱交換器の清掃は、一般的には、メンテナンス用開口を閉塞するメンテナンスカバーをファン近傍の建屋カバーに締結しているボルトを外してメンテナンスカバーを開け、メンテナンス用開口にエアノズルを挿入し、熱交換器の背面側から前面側に向かってエアブローをする。
しかしながら、エンジン駆動時においても、ボルトを外してメンテナンスカバーを建屋カバーから取り外すことができてしまう。エンジン駆動時には、メンテナンス用の開口の内部では、熱交換器へ通風させるファンが回転しているので、熱交換器の清掃作業の安全性を確保できない可能性がある。
本発明は、上記の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、エンジン駆動時に熱交換器用のメンテナンスカバーを確実にロックする建設機械を提供するものである。
上記目的を達成するため、第1の発明は、建屋カバー内に収納され、冷却風を生起するファンの吸込み側に配置した熱交換器と、前記熱交換器の前記ファン側上方の前記建屋カバーに開閉可能に設けた熱交換器用のメンテナンスカバーとを備えた建設機械であって、エンジン始動を指令するエンジン始動指令手段と、前記メンテナンスカバーの開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、前記メンテナンスカバーをロックするロック手段と、前記ロック手段のロック状態を検出するロック状態検出手段と、前記エンジン始動指令手段の始動位置操作及び前記開閉状態検出手段が検出した前記メンテナンスカバーの閉状態に基づいて、前記ロック手段にロック指令信号を出力し、前記ロック状態検出手段からの検出信号に基づいて前記メンテナンスカバーがロック状態であると判断した場合に、エンジン始動の指令信号を出力する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記制御手段は、エンジン停止時には前記ロック手段にロック解除指令信号を出力することを特徴とする。
さらに、第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記開閉状態検出手段は、前記メンテナンスカバーに設けた第1の電気接点と、前記建屋カバーに設け、前記メンテナンスカバーが閉状態のときに前記第1の電気接点に接触すると共に前記メンテナンスカバーが開状態のときに前記第1の電気接点に非接触となる第2の電気接点とを備え、前記ロック手段は、前記メンテナンスカバーの内面に設けた係合部と、前記メンテナンスカバーに当接する前記建屋カバーの内面に設置した電動モータと、前記電動モータに連結され、前記電動モータの回動により前記係合部に係合するフックとを備え、前記ロック状態検出手段は、前記電動モータに連結された角度センサを備えたことを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、前記メンテナンスカバーの開状態をオペレータに報知する第1の報知手段と、前記メンテナンスカバーの非ロック状態をオペレータに報知する第2の報知手段とを更に備え、前記制御手段は、前記開閉状態検出手段が検出した前記メンテナンスカバーの開状態に基づいて、前記第1の報知手段に前記メンテナンスカバーの開状態の報知指令信号を出力し、前記ロック状態検出手段からの検出信号に基づいて前記メンテナンスカバーが非ロック状態であると判断した場合に、前記第2の報知手段に前記メンテナンスカバーの非ロック状態の報知指令信号を出力することを特徴とする。
本発明によれば、熱交換器用のメンテナンスカバーが閉状態で、かつ、このメンテナンスカバーがロック状態である場合に、エンジンの始動を許容するので、エンジン駆動時にメンテナンスカバーを確実にロックすることができる。この結果、エンジン駆動中にメンテナンスカバーを開閉できないので、エンジン駆動時の熱交換器の清掃作業を防止し、清掃作業の安全性を確保できる。
本発明の建設機械の一実施の形態を示す側面図である。 図1のII−II矢視から見た本発明の建設機械の一実施の形態の一部をエンジンカバーを開けた状態で示す模式図である。 図1に示す本発明の建設機械の一実施の形態を一部拡大してエンジンカバーを開けた状態で示す斜視図である。 図2に示す本発明の建設機械の一実施の形態を構成する熱交換器用のメンテナンスカバー及びそのカバーをロックする構成をIV−IV矢視から見た断面図である。 図4に示す本発明の建設機械の一実施の形態を構成する熱交換器用のメンテナンスカバー及びそのカバーをロックする構成をV−V矢視から見た図である。 図5に示す本発明の建設機械の一実施の形態を構成する熱交換器用のメンテナンスカバー及びそのカバーの開閉状態を検出する構成をVI−VI矢視から見た断面図である。 本発明の建設機械の一実施の形態を構成するメインコントローラの機能を示すブロック図及びメインコントローラへの入力信号用の電気回路図である。 本発明の建設機械の一実施の形態におけるエンジン始動の制御内容を示すフローチャート図である。 本発明の建設機械の一実施の形態におけるエンジン停止の制御内容を示すフローチャート図である。
以下、本発明の建設機械の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1乃至図7は本発明の建設機械の一実施の形態を示すもので、図1は本発明の建設機械の一実施の形態を示す側面図、図2は図1のII−II矢視から見た本発明の建設機械の一実施の形態の一部をエンジンカバーを開けた状態で示す模式図、図3は図1に示す本発明の建設機械の一実施の形態を一部拡大してエンジンカバーを開けた状態で示す斜視図、図4は図2に示す本発明の建設機械の一実施の形態を構成する熱交換器用のメンテナンスカバー及びそのカバーをロックする構成をIV−IV矢視から見た断面図、図5は図4に示す本発明の建設機械の一実施の形態を構成する熱交換器用のメンテナンスカバー及びそのカバーをロックする構成をV−V矢視から見た図、図6は図5に示す本発明の建設機械の一実施の形態を構成する熱交換器用のメンテナンスカバー及びそのカバーの開閉状態を検出する構成をVI−VI矢視から見た断面図、図7は本発明の建設機械の一実施の形態を構成するメインコントローラの機能を示すブロック図及びメインコントローラへの入力信号用の電気回路図である。なお、図2中、矢印方向は外気の流入方向を示している。図3中、X方向は図1に示す油圧ショベル1の前方向を、Y方向は油圧ショベル1の左方向を、矢印方向はメンテナンスカバー32の開閉方向を示している。
図1において、油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に俯仰可能に装設した作業装置4とを備えている。
下部走行体2は、トラックフレーム5と、トラックフレーム5の後端(図1の右側)に回転可能に支持された駆動輪6と、トラックフレーム5の前端(図1の左側)に回転可能に支持された遊動輪7と、駆動輪6と遊動輪7とに掛け回された履帯8とを備えている。
作業装置4は、ブームシリンダ9により俯仰可能に上部旋回体3に取り付けたブーム10と、アームシリンダ11により回動可能にブーム10に取り付けたアーム12と、アタッチメント用シリンダ13により回動可能にアーム12の先端に設けたフォークグラップル14とを備えている。
上部旋回体3は、下部走行体2上に旋回可能に搭載した旋回フレーム15と、旋回フレーム15の前側(図1の左側)に設けられ、オペレータが操作を行うオペレータ室16と、旋回フレーム15の後端部に設けたカウンターウェイト17と、オペレータ室16とカウンターウェイト17の間に位置し、旋回フレーム15上に設けた建屋カバー20とを備えている。
図1及び図2に示すように、建屋カバー20は、旋回フレーム15の左右両側に立設した左側面カバー21、右側面カバー(図示せず)と、左側面カバー21と右側面カバーの上端部間を水平方向に延びる上面カバー22とを備えている。左側面カバー21は、外気吸込み用開口21aを有するドアである。左側面カバー21の内側には、車体内部への粉塵の侵入を防止するネット24が設けられている。上面カバー22には、後述するエンジン25の点検用開口22aが形成されている。この開口22aには、エンジン25を外部から保護するエンジンカバー23が開閉可能に設けられている。
建屋カバー20内には、図2に示すように、エンジン25と、油圧ポンプ(図示せず)と、エンジン25に連結され、冷却風を生起するファン26と、ファン26による冷却風によりエンジン25の冷却水や油圧ポンプの作動油を冷却するラジエータ・オイルクーラ等の熱交換器27とが収容されている。
熱交換器27は、その一方側(図2の左側)が左側面カバー21に対向し、他方側(図2の右側)がファン26の吸込み側に対向するように配置されている。熱交換器27の冷却は、ファン26の回転駆動によって左側面カバー21の開口21aから車体内部に外気を吸い込み、この外気を冷却風として熱交換器27の一方側(左側面カバー21側)から他方側(ファン26側)に通過させることにより行われる。
熱交換器27のファン26側上方の上面カバー22には、エアノズル(図示せず)を挿入可能なメンテナンス用の開口31が設けられている。図2及び図3に示すように、この開口31を設けた上面カバー22には、開口31を閉塞する熱交換器用のメンテナンスカバー32がヒンジ37により開閉可能に設けられている。メンテナンスカバー32の開閉側の外面には、把持部33が設けられている。
上述した構成において、図2に示すように、建屋カバー20内に侵入した粉塵Pにより熱交換器27の目詰まりが生じた場合、熱交換器27の清掃を次のように行う。まず、エンジンカバー23を開放した状態でメンテナンスカバー32を開けて、メンテナンス用の開口31を露出させる。次に、この開口31からエアノズル(図示せず)を挿入して熱交換器27のファン26側から左側面カバー21側に向かってエアブローをする。
次に、本発明の建設機械の一実施の形態を構成する熱交換器用のメンテナンスカバーをロックする構成及びそのカバーの開閉状態を検出する構成を図4乃至図6を用いて説明する。
図4中、矢印方向はフック41の回動方向を示し、係合部34との係合状態が解除されたフック41を二点鎖線で示している。図5中、上面カバー22を省略し、係合部34との係合状態が解除されたフック41を二点鎖線で示している。図6中、矢印方向はメンテナンスカバー32の開閉方向を示し、開状態のメンテナンスカバー32を二点鎖線で示している。なお、図4乃至図6において、図1乃至図3に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図4及び図5において、熱交換器用のメンテナンスカバー32の開閉側(図4の右側)の内面には、環状の係合部34が設けられている。このメンテナンスカバー32の開閉側に当接する上面カバー22の内面には、電動モータ40が取付部材22bを介して設置されている。電動モータ40の軸部40aには、電動モータ40の回動により係合部34に係合するフック41が連結されている。電動モータ40には、電動モータ40の回転角度を介してフック41の回転角度を検出する角度センサ42が連結されている。
メンテナンスカバー32は、電動モータ40の回転駆動によりフック41が所定方向(図4では反時計回り)に回動して係合部34に係合することにより、建屋カバー20の内部からロックされる。また、フック41が所定方向とは逆方向(図4では時計回り)に回動して係合部34から離脱することにより、メンテナンスカバー32のロックが解除される。
また、図5及び図6において、メンテナンスカバー32の開閉側の内面には、ケーブル36を介して電源(図示せず)の正極側に接続された第1の電気接点35が設けられている。メンテナンスカバー32の開閉側に当接する上面カバー22の内面には、メンテナンスカバー32が閉状態のときに第1の電気接点35に接触すると共にメンテナンスカバー32が開状態のときに第1の電気接点35に非接触となる第2の電気接点43が設けられている。第2の電気接点43は、ケーブル44を介して後述するエンジンキースイッチ62(図7参照)に接続されている。
上述のように構成された第1の電気接点35と第2の電気接点43は、メンテナンスカバー32が閉じたときに閉成し、メンテナンスカバー32が開いたときに開放するスイッチとして機能し、メンテナンスカバー32の開閉状態を検出するようになっている。
次に、本発明の建設機械の一実施の形態を構成するメインコントローラ及びメインコントローラへの入力信号用の電気回路を図7を用いて説明する。なお、図7において、図1乃至図6に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
前述したエンジン25、電動モータ40、及び角度センサ42は、それぞれ制御手段としてのメインコントローラ50に接続されている。角度センサ42は、エンジン始動時及びエンジン停止時における電動モータ40(フック41)の回転角度に対応した検出信号θ1、θ2をそれぞれメインコントローラ50に出力する。
メインコントローラ50には、メンテナンスカバー32の開状態をオペレータに報知する第1の報知手段としての開状態用報知器55と、エンジン始動時におけるメンテナンスカバー32の非ロック状態をオペレータに報知する第2の報知手段としての非ロック用報知器56と、エンジン停止時におけるメンテナンスカバー32の非ロック解除状態をオペレータに報知する第3の報知手段としての非ロック解除用報知器57とが接続されている。これらの報知器55、56、57は、警告音や警告灯の点灯等によりオペレータに報知する。
また、メインコントローラ50には、このコントローラ50への入力信号用の電気回路60が接続されている。電気回路60は、前述したメンテナンスカバー32の第1の電気接点35及び上面カバー22の第2の電気接点43により構成されたスイッチ61と、エンジン25の始動・停止を指令するエンジンキースイッチ62と、リレー63とを備えている。
スイッチ61は、一端が電源の正極に接続され、他端がエンジンキースイッチ62の一端に接続されている。
リレー63は、励磁コイル63aと、可動接点63bと、第1固定接点63c、第2固定接点63dとで構成されている。励磁コイル63aの一端及び可動接点63bは、エンジンキースイッチ62の他端に接続されている。励磁コイル63aの他端及び第1固定接点63cは電源の負極に接続され、第2固定接点63dはメインコントローラ50に接続されている。このリレー63は、励磁コイル63aに通電することにより、可動接点63bを第1固定接点63cから第2固定接点63dに切り換えるものである。
電気回路60は、エンジンキースイッチ62の始動位置操作(閉成操作)、かつ、メンテナンスカバー32の閉状態に対応するスイッチ61の閉成状態により、メインコントローラ50にメンテナンスカバー32が閉状態である閉検出信号を出力するものである。
メインコントローラ50は、各検出信号を入力する入力部51と、各設定値を予め記憶する記憶部52と、検出信号の有無の判断や各検出信号と各設定値の比較判断を行う演算部53と、演算部53の判断に基づき各指令信号を出力する出力部54とを備えている。
入力部51は、電気回路60からの閉検出信号、角度センサ42からのエンジン始動時の検出信号θ1及びエンジン停止時の検出信号θ2を入力する。
記憶部52には、角度センサ42の検出信号θ1と比較する設定値θs1及び角度センサ42の検出信号θ2と比較する設定値θs2が記憶されている。
演算部53は、エンジン始動時に電気回路60からの閉検出信号の有無を判断し、閉検出信号が入力されたと判断した場合には、メンテナンスカバー32のロック指令信号を出力する。一方、閉検出信号が入力されなかったと判断した場合には、メンテナンスカバー32が開状態の報知指令信号を出力する。
また、演算部53は、角度センサ42の検出信号θ1と記憶部52に記憶された設定値θs1とを比較することで、エンジン始動時にメンテナンスカバー32がロック状態か否かを判断する。メンテナンスカバー32がロックされたと判断した場合には、エンジン始動の指令信号を出力する。一方、メンテナンスカバー32がロックされなかったと判断した場合には、メンテナンスカバー32の非ロック状態の報知指令信号を出力する。
さらに、演算部53は、エンジン停止時に、メンテナンスカバー32のロック解除指令信号を出力する。そして、角度センサ42の検出信号θ2と記憶部52に記憶された設定値θs2とを比較することで、エンジン停止時にメンテナンスカバー32がロック解除状態か否かを判断する。メンテナンスカバー32がロック解除されていないと判断した場合に、メンテナンスカバー32の非ロック解除状態の報知指令信号を出力する。
出力部54は、演算部53からのロック指令信号を電動モータ40に、エンジン始動の指令信号をエンジン25に出力する。また、演算部53からのメンテナンスカバー32が開状態の報知指令信号を開状態用報知器55に出力する。さらに、メンテナンスカバー32が非ロック状態の報知指令信号を非ロック用報知器56に、メンテナンスカバー32の非ロック解除状態の報知指令信号を非ロック解除用報知器57に出力する。
以上において、熱交換器用のメンテナンスカバー32に設けた係合部34、建屋カバー20に設置した電動モータ40、電動モータ40に連結され、係合部34に係合するフック41は、メンテナンスカバー32をロックするロック手段を構成している。メンテナンスカバー32に設けた第1の電気接点35及び建屋カバー20に設けた第2の電気接点43は、メンテナンスカバー32の開閉状態を検出する開閉状態検出手段を構成している。角度センサ42は、ロック手段のロック状態を検出するロック状態検出手段を構成している。エンジンキースイッチ62は、エンジン始動を指令するエンジン始動指令手段を構成している。
次に、本発明の建設機械の一実施の形態におけるエンジン始動時の動作を図4乃至図7及び図8のフローチャート図を用いて説明する。
図8は本発明の建設機械の一実施の形態におけるエンジン始動の制御内容を示すフローチャート図である。なお、図8において、図1乃至図7に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図6の実線で示すように、メンテナンスカバー32が閉じた状態の場合、メンテナンスカバー32の第1の電気接点35と建屋カバー20の第2の電気接点43が接触している。このため、図7に示す電気回路60のスイッチ61は、閉成状態にあり、メンテナンスカバー32の閉状態を検出している。
この状態において、図8に示すように、オペレータによりエンジンキースイッチ62が始動位置に操作(閉成)されると(ステップS1)、メインコントローラ50は、メンテナンスカバー32が閉状態か否かを判断する(ステップS2)。具体的には、メインコントローラ50は、図7に示す電気回路60からの閉検出信号の有無を判断する。閉検出信号を検出した場合には、ステップS3に進み、それ以外の場合には、ステップS4へ進む。
上述の場合、図7に示すスイッチ61が閉成状態及びエンジンキースイッチ62が始動位置(閉成状態)にあるので、リレー63の励磁コイル63aが励磁されて閉検出信号がメインコントローラ50に出力される。したがって、メインコントローラ50は、閉検出信号を検出してメンテナンスカバー32が閉状態である(YES)と判定し(ステップS2)、メンテナンスカバー32のロック指令信号を電動モータ40に出力する(ステップS3)。
これによって、図4及び図5に示す電動モータ40が所定の方向(ロック方向)に回動し、電動モータ40に連結したフック41がメンテナンスカバー32の係合部34に係合する。すなわち、メンテナンスカバー32がエンジン始動前にロックされる。このとき、角度センサ42は、図7に示すように、電動モータ40の回転角度を検出し、その検出信号θ1をメインコントローラ50に出力する。
次に、メインコントローラ50は、図8に示すように、メンテナンスカバー32がロック状態か否かを判断する(ステップS5)。具体的には、角度センサ42の検出信号θ1が記憶部52に予め記憶された設定値θs1より大きいか否かで判断する。角度センサ42の検出信号θ1が設定値θs1より大きい場合には、ステップS6に進み、それ以外の場合には、ステップS7へ進む。
上述のように、フック41がメンテナンスカバー32の係合部34に係合した場合、角度センサ42の検出信号θ1は設定値θs1より大きくなる。このため、ステップS5において、メインコントローラ50は、角度センサ42の検出信号θ1が設定値θs1より大きい(YES)と判定し、エンジン始動の指令信号をエンジン25に出力する(ステップS6)。これによって、エンジン25が始動し、エンジン始動の制御を終了する。
一方、何らかの理由により、電動モータ40の回動が不足し、フック41がメンテナンスカバー32の係合部34に係合されなかった場合、角度センサ42の検出信号θ1は設定値θs1より小さくなる。このため、メインコントローラ50は、角度センサ42の検出信号θ1が設定値θs1より小さい(NO)と判定し(ステップS5)、メンテナンスカバー32の非ロック状態の報知指令信号を非ロック用報知器56に出力する(ステップS7)。これによって、非ロック用報知器56は、メンテナンスカバー32の非ロック状態をオペレータに報知する。
メインコントローラ50は、ステップS7を実行後ステップS3に戻り、メンテナンスカバー32がロック状態になるまで上述した手順を繰り返す。
また、図6の二点鎖線で示すように、エンジン始動前にメンテナンスカバー32が開いた状態の場合、第1の電気接点35と第2の電気接点43が接続されていない。このため、図7に示す電気回路60のスイッチ61は、開放状態にあり、メンテナンスカバー32の開状態を検出している。
この状態において、エンジンキースイッチ62を始動位置に操作しても(ステップS1)、スイッチ61は開放状態にあるので、リレー63は励磁されず、電気回路60からの閉検出信号がメインコントローラ50に出力されない。
このため、図8において、メインコントローラ50は、閉検出信号を検出できず、メンテナンスカバー32が開状態である(NO)と判定し(ステップS2)、メンテナンスカバー32の開状態の報知指令信号を開状態用報知器55に出力し(ステップS4)、エンジン始動の制御を終了する。これによって、開状態用報知器55は、メンテナンスカバー32が開状態であることをオペレータに報知する。
メンテナンスカバー32の開状態を報知されたオペレータは、メンテナンスカバー32を閉めた後、エンジン25を始動させるため、再度エンジンキースイッチ62を始動位置に操作する(ステップS1)。これにより、メインコントローラ50は、上述したエンジン始動の制御手順を繰り返す。
このように、熱交換器用のメンテナンスカバー32が開いている場合には、エンジン25を始動できない。また、メンテナンスカバー32が閉じている場合には、このカバー32をエンジン始動前にロックするが、このカバー32のロック状態を確認できない場合にもエンジン25を始動できない。
このため、エンジン駆動中には、メンテナンスカバー32が確実にロックされ、エンジン駆動中にメンテナンスカバー32を開けることができない。その結果、エンジン駆動中の熱交換器27の清掃作業を防止できる。
次に、本発明の建設機械の一実施の形態におけるエンジン停止時の動作を図9のフローチャート図を用いて説明する。
図9は、本発明の建設機械の一実施の形態におけるエンジン停止の制御内容を示すフローチャート図である。図9において、図1乃至図8と同じ符号には同じ符合を付し、その部分の説明を省略する。
図9において、エンジンキースイッチ62を停止位置に操作すると、メインコントローラ50は、エンジン25を停止させる(ステップS21)。次に、メインコントローラ50は、熱交換器用のメンテナンスカバー32のロック解除指令信号を電動モータ40に出力する(ステップS22)。
これによって、電動モータ40は、メンテナンスカバー32のロック時の回動方向とは逆方向(ロック解除方向)に回動し、フック41と係合部34の係合状態が解除される。すなわち、メンテナンスカバー32のロックが解除される。このとき、角度センサ42は、電動モータ40の回転角度を検出し、その検出信号θ2をメインコントローラ50に出力する。
次に、メインコントローラ50は、メンテナンスカバー32のロックが解除されたか否かを判断する(ステップS23)。具体的には、角度センサ42の検出信号θ2が記憶部52に予め記憶された設定値θs2より大きいか否かで判断する。角度センサ42の検出信号θ2が設定値θs2より大きい場合には、制御を終了し、それ以外の場合には、ステップS24へ進む。
上述のように、フック41と係合部34との係合状態が解除された場合、角度センサ42の検出信号θ2は設定値θs2より大きくなる。このため、ステップS23において、メインコントローラ50は、角度センサ42の検出信号θs2が設定値θs2より大きい(YES)と判定し、制御を終了する。
一方、何らかの理由により、フック41と係合部34の係合状態が解除されなかった場合、角度センサ42の検出信号θ2は設定値θs2より小さくなる。このため、メインコントローラ50は、角度センサ42の検出信号θ2が設定値θs2より小さい(NO)と判定し(ステップS23)、メンテナンスカバー32の非ロック解除状態の報知指令信号を非ロック解除用報知器57に出力する(ステップS24)。これによって、非ロック解除用報知器57は、メンテナンスカバー32の非ロック解除状態をオペレータに報知する。
メインコントローラ50は、ステップS24を実行後ステップS22に戻り、メンテナンスカバー32がロック解除状態になるまで上述した手順を繰り返す。
このように、エンジン25を停止すると、メンテナンスカバー32のロック状態を解除する。このため、エンジン停止時のみメンテナンスカバー32を開閉することができ、熱交換器27の清掃が可能となる。
上述したように、本発明の建設機械の一実施の形態によれば、熱交換器用のメンテナンスカバー32が閉状態で、かつ、このメンテナンスカバー32がロック状態である場合に、エンジン25の始動を許容するので、エンジン25の駆動時にメンテナンスカバー32を確実にロックすることができる。この結果、エンジン駆動中にメンテナンスカバー32を開閉できないので、エンジン駆動時の熱交換器27の清掃作業を防止し、清掃作業の安全性を確保できる。
また、本実施の形態によれば、エンジン停止時に熱交換器用のメンテナンスカバー32のロック状態を解除するので、エンジン停止時のみメンテナンスカバー32の開閉が可能となる。この結果、エンジン停止時のみ熱交換器27の清掃作業が可能となり、清掃作業の安全性を確保できる。
さらに、本実施の形態によれば、メンテナンスカバー32が開状態のときに開状態用報知器55が作動するので、メンテナンスカバー32の開状態をオペレータに報知することができる。
また、本実施の形態によれば、メンテナンスカバー32が非ロック状態のときに非ロック用報知器56が作動するので、メンテナンスカバー32の非ロック状態をオペレータに報知することができる。
さらに、本実施の形態によれば、メンテナンスカバー32が非ロック解除状態のときに非ロック解除用報知器57が作動するので、メンテナンスカバー32の非ロック解除状態をオペレータに報知することができる。
なお、上述の実施の形態においては、建設機械として油圧ショベル1を例に示したが、本発明はこれに限らず、粉塵の多い環境で稼動するホイールローダ、油圧クレーン等の建設機械に広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
20 建屋カバー
25 エンジン
26 ファン
27 熱交換器
32 メンテナンスカバー
34 係合部(ロック手段)
35 第1の電気接点(開閉状態検出手段)
43 第2の電気接点(開閉状態検出手段)
40 電動モータ(ロック手段)
41 フック(ロック手段)
42 角度センサ(ロック状態検出手段)
50 メインコントローラ(制御手段)
55 開状態用報知器(第1の報知手段)
56 非ロック用報知器(第2の報知手段)
62 エンジンキースイッチ(エンジン始動指令手段)

Claims (4)

  1. 建屋カバー内に収納され、冷却風を生起するファンの吸込み側に配置した熱交換器と、前記熱交換器の前記ファン側上方の前記建屋カバーに開閉可能に設けた熱交換器用のメンテナンスカバーとを備えた建設機械であって、
    エンジン始動を指令するエンジン始動指令手段と、
    前記メンテナンスカバーの開閉状態を検出する開閉状態検出手段と、
    前記メンテナンスカバーをロックするロック手段と、
    前記ロック手段のロック状態を検出するロック状態検出手段と、
    前記エンジン始動指令手段の始動位置操作及び前記開閉状態検出手段が検出した前記メンテナンスカバーの閉状態に基づいて、前記ロック手段にロック指令信号を出力し、前記ロック状態検出手段からの検出信号に基づいて前記メンテナンスカバーがロック状態であると判断した場合に、エンジン始動の指令信号を出力する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記制御手段は、エンジン停止時には前記ロック手段にロック解除指令信号を出力する
    ことを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1又は2に記載の建設機械において、
    前記開閉状態検出手段は、前記メンテナンスカバーに設けた第1の電気接点と、前記建屋カバーに設け、前記メンテナンスカバーが閉状態のときに前記第1の電気接点に接触すると共に前記メンテナンスカバーが開状態のときに前記第1の電気接点に非接触となる第2の電気接点とを備え、
    前記ロック手段は、前記メンテナンスカバーの内面に設けた係合部と、前記メンテナンスカバーに当接する前記建屋カバーの内面に設置した電動モータと、前記電動モータに連結され、前記電動モータの回動により前記係合部に係合するフックとを備え、
    前記ロック状態検出手段は、前記電動モータに連結された角度センサを備えた
    ことを特徴とする建設機械。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建設機械において、
    前記メンテナンスカバーの開状態をオペレータに報知する第1の報知手段と、
    前記メンテナンスカバーの非ロック状態をオペレータに報知する第2の報知手段とを更に備え、
    前記制御手段は、前記開閉状態検出手段が検出した前記メンテナンスカバーの開状態に基づいて、前記第1の報知手段に前記メンテナンスカバーの開状態の報知指令信号を出力し、前記ロック状態検出手段からの検出信号に基づいて前記メンテナンスカバーが非ロック状態であると判断した場合に、前記第2の報知手段に前記メンテナンスカバーの非ロック状態の報知指令信号を出力する
    ことを特徴とする建設機械。
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