JP2015096341A - 水陸両用車 - Google Patents

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Abstract

【課題】水上航行時の旋回性能を確保することができる水陸両用車を提供する。
【解決手段】動力機関11からの動力により駆動される左右のプロペラ17a、17bを有する水陸両用車において、動力機関11からの動力を調整して、同じ動力又は各々異なる動力を左右のプロペラ17a、17bへ分配する左右推進力調整部として、左右のプロペラ17a、17bに各々対応して設けられ、ドライバのハンドル操作による操舵角に基づいて動力機関11からの動力伝達量を各々変化させて、左右のプロペラ17a、17bへ分配する左右の無段変速機20a、20bを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、水陸両用車に関する。
水陸両用車は、陸上走行、水上航行、水上から陸上への上陸の3つのモードで運用される。
特開平8−48295号公報
水上航行時には、例えば、噴流出口側に設けられた油圧駆動の偏向装置により、噴流方向を変えて車両を旋回するが、旋回性能の確保が課題である。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、水上航行時の旋回性能を確保することができる水陸両用車を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る水陸両用車は、
動力機関からの動力により駆動される左右の水上推進器を有する水陸両用車において、
前記動力機関からの動力を調整して、同じ動力又は各々異なる動力を前記左右の水上推進器へ分配する左右推進力調整部を備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る水陸両用車は、
上記第1の発明に記載の水陸両用車において、
前記左右推進力調整部は、前記左右の水上推進器に各々対応して設けられ、ドライバの操作による操舵角に基づいて前記動力機関からの動力伝達量を各々変化させる左右の無段変速機又は有段変速機からなる
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る水陸両用車は、
上記第1の発明に記載の水陸両用車において、
前記左右推進力調整部は、ドライバの操作による操舵角に基づいて前記左右の水上推進器による噴流量を各々調整する左右の噴流量調整部と、前記左右の水上推進器の間に設けられ、前記左右の噴流量調整部の負荷の差に応じて、前記動力機関からの動力に差をつけて前記左右の水上推進器へ分配する差動装置とを有する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る水陸両用車は、
上記第3の発明に記載の水陸両用車において、
前記噴流量調整部は、前記左右の水上推進器が各々内部に配置された左右の吸入管路と、前記左右の吸入管路の各々の出口に設けられ、当該出口から噴出する水量を調整する左右のフラップとを有する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る水陸両用車は、
上記第3の発明に記載の水陸両用車において、
前記噴流量調整部は、前記左右の水上推進器が各々内部に配置された左右の吸入管路と、前記左右の吸入管路の各々の入口に設けられ、当該入口から吸入する水量を調整する左右のスライドゲートとを有する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明に係る水陸両用車は、
上記第3の発明に記載の水陸両用車において、
前記噴流量調整部は、前記左右の水上推進器が各々内部に配置された左右の吸入管路と、前記左右の吸入管路の各々の入口に設けられ、当該入口から吸入する水量を調整する左右のルーバとを有する
ことを特徴とする。
本発明によれば、水上航行時の旋回性能を確保することができる
本発明に係る水陸両用車の実施形態の一例(実施例1)を示す図であり、(a)は、その動力伝達系統を示す概略構成図、(b)は、その水上推進器の左右推進力調整部の構成を示す概略構成図である。 本発明に係る水陸両用車の実施形態の他の一例(実施例2)を示す図であり、(a)は、その動力伝達系統を示す概略構成図、(b)は、その水上推進器の左右推進力調整部の構成を示す概略構成図である。 図2に示した水陸両用車の噴流量調整部を説明する図であり、(a)は、その側面図、(b)は、その平面図である。 本発明に係る水陸両用車の実施形態の他の一例(実施例3)を示す図であって、その水陸両用車の噴流量調整部を説明する図であり、(a)は、その側面図、(b)は、その平面図である。 本発明に係る水陸両用車の実施形態の他の一例(実施例4)を示す図であって、その水陸両用車の噴流量調整部を説明する図であり、(a)は、その側面図、(b)は、その平面図である。
本発明に係る水陸両用車の実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。なお、本発明は、水陸両用車の動力系統に関する発明であるため、その外観の図示は省略している。
[実施例1]
図1は、本実施例の水陸両用車を示す図であり、図1(a)は、その動力伝達系統を示す概略構成図、図1(b)は、その水上推進器の左右推進力調整部の構成を示す概略構成図である。
図1(a)に示すように、本実施例の水陸両用車は、エンジン(内燃機関)、モータ(電動機)等からなる動力機関11と動力機関11により駆動されて動力を伝達する動力軸12を有している。動力軸12の一端は、トランスミッション13、駆動軸14を介して、陸上走行器となる駆動輪15を駆動しており、又、動力軸12の他端は、左右推進力調整部となる無段変速機20a、20b、推進軸16a、16bを介して、水上推進器となるプロペラ17a、17bを駆動している。ここでは、図示は省略しているが、動力軸12の他端を、例えば、分岐ギヤ等を用いて、左右の動力軸に分岐しており、分岐した左右の動力軸の各々に無段変速機20a、20bを接続し、左右の無段変速機20a、20bの各々に推進軸16a、16bを接続している。
このような動力伝達系統の構成を用いて、動力機関11からの動力が、左右の駆動輪15に伝達され、又、左右のプロペラ17a、17bに伝達される。なお、ここでは、一対のプロペラ17a、17bを図示しているが、複数対としても良い。
そして、本実施例では、特許文献1に示すような偏向装置は不要であり、代わりに、左右のプロペラ17a、17bに各々対応して設けられた左右の無段変速機20a、20bを用い、動力機関11からの動力伝達量を各々変化させて、左右のプロペラ17a、17bを各々駆動している。つまり、左右推進力調整部となる無段変速機20a、20bは、動力機関11からの動力を調整して、同じ動力又は各々異なる動力を左右のプロペラ17a、17bへ分配可能である。
例えば、電子制御ユニット18は、ドライバが操作するハンドルの操舵角を検出して、左右の無段変速機20a、20bの各々に、検出した操舵角に基づく指令値Va、Vbを指令している。
ここで、本実施例の無段変速機20aは、動力機関11からの動力が動力軸12を介して伝達されるプライマリプーリ21aと、推進軸16aへ動力を伝達するセカンダリプーリ22aと、プライマリプーリ21aからセカンダリプーリ22aへ動力を伝達するベルト23aを有する構成である。同様に、無段変速機20bは、動力機関11からの動力が動力軸12を介して伝達されるプライマリプーリ21bと、推進軸16bへ動力を伝達するセカンダリプーリ22bと、プライマリプーリ21bからセカンダリプーリ22bへ動力を伝達するベルト23bを有する構成である。
そして、直進するときは、電子制御ユニット18は、左右の無段変速機20a、20bに同じ指令値(Va=Vb)を指令して、左右のプロペラ17a、17bを同じ回転数で駆動するので、本実施例の水陸両用車は直進することになる。
一方、旋回するとき、例えば、左旋回するときは、電子制御ユニット18は、左右の無段変速機20a、20bの各々に異なる指令値(Va>Vb)を指令して、一方のプロペラ17aを他方のプロペラ17bより大きい回転数で駆動するので、本実施例の水陸両用車は、左右のプロペラ17a、17bの回転数差に応じて、旋回することになる。
このように、本実施例では、左右のプロペラ17a、17bのみが左右の推進力(噴流量)を調整することになり、これらが噴流量調整部を構成することになる。そして、無段変速機20a、20bを用いて、左右のプロペラ17a、17bによる噴流量を各々調整するので、特許文献1に示すような偏向装置が無くても、旋回することが可能となり、旋回性能を確保することができる。
又、特許文献1に示すような偏向装置を有する水陸両用車では、偏向装置の設置により、車両長さが長くなる、重量が増えると言う問題があったが、本実施例の水陸両用車では、偏向装置は不要であるので、偏向装置が不要となる分、車両長さを短くでき、重量を抑えることもできる。もし、車両長さを同一とした場合には、偏向装置が不要となる分、車両後方側のスペースを広げることができる。
なお、本実施例では、左右推進力調整部として、無段変速機20a、20bを用いたが、代わりに、有段変速機を用いても良く、同様の効果を得ることができる。
[実施例2]
図2は、本実施例の水陸両用車を示す図であり、図2(a)は、その動力伝達系統を示す概略構成図、図2(b)は、その水上推進器の左右推進力調整部の構成を示す概略構成図である。又、図3は、図2に示した水陸両用車の噴流量調整部を説明する図であり、図3(a)は、その側面図、図3(b)は、その平面図である。
図2(a)に示すように、本実施例の水陸両用車も、エンジン、モータ等からなる動力機関11と動力機関11により駆動されて動力を伝達する動力軸12を有している。動力軸12の一端は、トランスミッション13、駆動軸14を介して、陸上走行器となる駆動輪15を駆動しているが、実施例1とは異なり、動力軸12の他端は、左右推進力調整部を構成する差動装置30、推進軸16a、16bを介して、水上推進器となるプロペラ17a、17bを駆動している。ここでは、動力軸12の他端に差動装置30を接続し、後述するように、差動装置30の内部で動力軸を左右に分岐し、分岐した部分に推進軸16a、16bを接続している。つまり、差動装置30は、左右のプロペラ17a、17bの間に設けられている。
このような動力伝達系統の構成を用いて、動力機関11からの動力が、左右の駆動輪15に伝達され、又、左右のプロペラ17a、17bに伝達される。なお、ここでも、一対のプロペラ17a、17bを図示しているが、複数対としても良い。
そして、本実施例では、左右のプロペラ17a、17bの間に設けられた差動装置30を用い、後述する噴流量調整部による左右のプロペラ17a、17bの負荷の差に応じて、動力機関11からの動力に差をつけて、左右のプロペラ17a、17bを駆動可能である。
ここで、図2(b)を参照して、差動装置30を説明する。差動装置30は、デフケース31の外側に設けられたリングギヤ32と、デフケース31の内側に設けられたピニオンシャフト33と、ピニオンシャフト33に回転可能に設けられた一対のピニオンギヤ34と、推進軸16a、16bの先端に各々取り付けられると共に、一対のピニオンギヤ34と噛み合うサイドギヤ35a、35bを有する構成である。つまり、左右推進力調整部を構成する差動装置30は、動力機関11からの動力を調整して、同じ動力又は各々異なる動力を左右のプロペラ17a、17bへ分配可能であり、左右のプロペラ17a、17bの負荷が異なる場合には、各々の負荷に応じて、動力機関11からの動力に差をつけて、左右のプロペラ17a、17bへ各々異なる動力を分配している。
そして、本実施例では、差動装置30と左右の噴流量調整部が左右推進力調整部を構成することになる。そこで、図3(a)、(b)を参照して、本実施例の噴流量調整部を説明する。なお、図3(a)では、一方の噴流量調整部(フラップ42aがある方)を示しているが、他方の噴流量調整部(フラップ42bがある方)も同様の構成である。
本実施例の水陸両用車において、一方の噴流量調整部は、車体10に設けた吸入管路41aと、吸入管路41aの内部に配置したプロペラ17aと、吸入管路41aに設けたフラップ42aとを有しており、他方の噴流量調整部は、車体10に設けた吸入管路41bと、吸入管路41bの内部に配置したプロペラ17bと、吸入管路41bに設けたフラップ42bとを有している。吸入管路41a、41bの入口43a、43bは、車体10の下部に設けられており、出口44a、44bは、車体10の後部に設けられており。出口44a、44bにフラップ42a、42bが設けられている。
フラップ42a、42bは、吸入管路41a、41bの出口44a、44bから噴出する噴流を偏向する機能も持つが、ここでは、出口44a、44bを塞いで、出口44a、44bから噴出する水量(噴流量)を調整する機能を主としている。そのため、出口44a、44bに設けたフラップ42a、42bは、必ずしも、出口44a、44bの外側に設ける必要はない。例えば、噴流量を調整する機能のみとする場合には、全開時のフラップ42a、42bが出口44a、44bより内側となるように取り付ければ良いし、図3(b)に示すように、噴流を偏向する機能も持たせたい場合には、全開時のフラップ42a、42bの一部が出口44a、44bより外側となるように取り付ければ良い。
このような構成を用い、フラップ42a、42bにより吸入管路41a、41bの負荷(流体のコンダクタンス)を調整して、プロペラ17a、17bによる吸入管路41a、41bからの噴流量を調整する構成となっている。
なお、フラップ42a、42bは、モータや油圧機構からなるアクチュエータ45a、45bにより、その開度を制御され、アクチュエータ45a、45bは、電子制御ユニット18により制御される構成となっている。例えば、電子制御ユニット18が、ドライバが操作するハンドルの操舵角を検出すると、アクチュエータ45a、45bの各々に、検出した操舵角に基づく指令値が指令されて、フラップ42a、42bが制御されることになる。
例えば、直進するときは、電子制御ユニット18は、アクチュエータ45a、45bに全開の開度の指令値を指令して、フラップ42a、42bを全開にする。すると、左右のプロペラ17a、17bは同じ負荷となり、同じ回転数で駆動されて、同じ噴流量となるので、本実施例の水陸両用車は直進することになる。
一方、旋回するとき、例えば、左旋回するときは、電子制御ユニット18は、アクチュエータ45a、45bの各々に異なる開度の指令値を指令する。例えば、一方のフラップ42aを全開に、他方のフラップ42bを全開より閉じた開度にする。すると、一方のプロペラ17aより他方のプロペラ17bが大きい負荷となる。他方のプロペラ17bの負荷が増大すると、負荷がかかることにより、他方のサイドギヤ35bは、ピニオンシャフト33より低速となり、そのため、ピニオンギヤ34が回転し、一方のサイドギヤ35aの回転数が増加する。このため、一方のプロペラ17aが他方のプロペラ17bより大きい回転数で駆動されて、出口44aからの噴流量が出口44bからの噴流量より大きくなるので、本実施例の水陸両用車は、左右の出口44a、44bからの噴流量に応じて、左旋回することになる。
このように、本実施例では、左右の出口44a、44bに設けた左右のフラップ42a、42bと共に、吸入管路41a、41bの内部に配置した左右のプロペラ17a、17bが、左右の出口44a、44bからの噴流量を調整することになる。つまり、左右のフラップ42a、42bの開度を各々制御すると共に、差動装置30を用いて左右のプロペラ17a、17bを差動回転させて、左右の出口44a、44bからの噴流量を調整するので、旋回することが可能となり、旋回性能を確保することができる。又、偏向装置のみの場合に比べて、本実施例の方が旋回性能は向上する。
なお、本実施例では、左右推進力調整部として、差動装置30を用いたが、代わりに、差動制限装置(LSD:Limited Slip Differential)を用いても良く、同様の効果を得ることができる。
又、本実施例では、噴流量調整部として、左右の出口44a、44bにフラップ42a、42bを設けたが、代わりに、後述するスライドゲート51a、51bやルーバ52a、52bを設けても良く、同様の効果を得ることができる。
[実施例3]
図4は、本実施例の水陸両用車の噴流量調整部を説明する図であり、図4(a)は、その側面図、図4(b)は、その平面図である。なお、図4(a)では、一方の噴流量調整部(スライドゲート51aがある方)を示しているが、他方の噴流量調整部(スライドゲート51bがある方)も同様の構成である。
本実施例の水陸両用車も、実施例2と同様に、左右のプロペラ17a、17bの間に設けた差動装置30を用いており、後述する噴流量調整部による左右のプロペラ17a、17bの負荷の差に応じて、動力機関11からの動力に差をつけて、左右のプロペラ17a、17bを駆動している。しかしながら、実施例2とは、噴流量調整部の構成の一部が異なる。そのため、同等の構成には同じ符号を付し、差動装置30の構成の説明は省略して、本実施例の水陸両用車の説明を行う。
本実施例の水陸両用車において、一方の噴流量調整部も、実施例2と同様に、プロペラ17a、吸入管路41a、入口43a、出口44aを有しているが、本実施例では、実施例2とは異なり、出口44aにフラップ42aを設ける代わりに、入口43aにスライドゲート51aを設けている。他方の噴流量調整部も、プロペラ17b、吸入管路41b、入口43b、出口44bを有し、入口43bにスライドゲート51bを設けている。
スライドゲート51a、51bは、車両前後方向に水平に移動可能に構成されており、吸入管路41a、41bの入口43a、43bの開口量を調整し、入口43a、43bから吸入する水量(吸入量)を調整して、吸入管路41a、41bからの噴流量を調整するものである。なお、スライドゲート51a、51bは、入口43a、43bの開口量を調整可能であれば、車両左右方向や他の方向に移動可能な構成として良い。
このような構成を用い、スライドゲート51a、51bにより吸入管路41a、41bの負荷(流体のコンダクタンス)を調整して、プロペラ17a、17bによる吸入管路41a、41bからの噴流量を調整する構成となっている。
なお、スライドゲート51a、51bは、モータや油圧機構からなるアクチュエータ(図示省略)により、その位置を制御され、アクチュエータは、電子制御ユニット18により制御される構成となっている。例えば、電子制御ユニット18が、ドライバが操作するハンドルの操舵角を検出すると、各々のアクチュエータに、検出した操舵角に基づく指令値が指令されて、スライドゲート51a、51bが制御されることになる。
例えば、直進するときは、電子制御ユニット18は、アクチュエータに全開となる作動量の指令値を指令して、スライドゲート51a、51bの位置を全開の位置にする。すると、左右のプロペラ17a、17bは同じ負荷となり、同じ回転数で駆動されて、同じ噴流量となるので、本実施例の水陸両用車は直進することになる。
一方、旋回するとき、例えば、左旋回するときは、電子制御ユニット18は、各々のアクチュエータに異なる作動量の指令値を指令する。例えば、一方のスライドゲート51aを全開に、他方のスライドゲート51bを半開にする。すると、一方のプロペラ17aより他方のプロペラ17bが大きい負荷となる。他方のプロペラ17bの負荷が増大すると、負荷がかかることにより、他方のサイドギヤ35bは、ピニオンシャフト33より低速となり、そのため、ピニオンギヤ34が回転し、一方のサイドギヤ35aの回転数が増加する(図2(b)参照)。このため、一方のプロペラ17aが他方のプロペラ17bより大きい回転数で駆動されて、出口44aからの噴流量が出口44bからの噴流量より大きくなるので、本実施例の水陸両用車は、左右の出口44a、44bからの噴流量に応じて、左旋回することになる。
このように、本実施例では、左右の入口43a、43bに設けた左右のスライドゲート51a、51bと共に、吸入管路41a、41bの内部に配置した左右のプロペラ17a、17bが、左右の出口44a、44bからの噴流量を調整することになる。つまり、左右のスライドゲート51a、51bの作動量を各々制御して、左右の入口43a、43bからの吸入量を調整すると共に、差動装置30を用いて左右のプロペラ17a、17bを差動回転させて、左右の出口44a、44bからの噴流量を調整するので、偏向装置を用いずに旋回することが可能となり、旋回性能を確保することができる。本実施例の場合、実施例1の場合より、左右のプロペラ17a、17bの動力差を大きく取れるので、実施例1より旋回性能が向上する。
又、吸入管路41a、41bの入口43a、43bにスライドゲート51a、51bを設けたので、陸上走行時には、スライドゲート51a、51bを全閉にすることで、吸入管路41a、41bへの異物の混入を防ぐことができる。
又、実施例1と同様に、本実施例の水陸両用車でも、偏向装置は不要であるので、偏向装置が不要となる分、車両長さを短くでき、重量を抑えることもできる。もし、車両長さを同一とした場合には、偏向装置が不要となる分、車両後方側のスペースを広げることができる。
なお、本実施例でも、差動装置30の代わりに、差動制限装置(LSD)を用いても良く、同様の効果を得ることができる。
又、本実施例では、スライドゲート51a、51bを吸入管路41a、41bの入口43a、43bに設けたが、前述したように、出口44a、44bに設けても良く、更には、吸入管路41a、41bの途中に設けても良く、同様の効果を得ることができる。
[実施例4]
図5は、本実施例の水陸両用車の噴流量調整部を説明する図であり、図5(a)は、その側面図、図5(b)は、その平面図である。なお、図5(a)では、一方の噴流量調整部(ルーバ52aがある方)を示しているが、他方の噴流量調整部(ルーバ52bがある方)も同様の構成である。
本実施例の水陸両用車も、実施例2、3と同様に、左右のプロペラ17a、17bの間に設けた差動装置30を用いており、後述する噴流量調整部による左右のプロペラ17a、17bの負荷の差に応じて、動力機関11からの動力に差をつけて、左右のプロペラ17a、17bを駆動している。しかしながら、実施例2、3とは、噴流量調整部の構成の一部が異なる。そのため、同等の構成には同じ符号を付し、差動装置30の構成の説明は省略して、本実施例の水陸両用車の説明を行う。
本実施例の水陸両用車において、一方の噴流量調整部も、実施例2、3と同様に、プロペラ17a、吸入管路41a、入口43a、出口44aを有しているが、本実施例では、実施例2とは異なり、出口44aにフラップ42aを設ける代わりに、実施例3と同様に、入口43aに複数の板部材からなるルーバ52aを設けている。他方の噴流量調整部も、プロペラ17b、吸入管路41b、入口43b、出口44bを有し、入口43bに複数の板部材からなるルーバ52bを設けている。
ルーバ52a、52bは、車両前後方向に回動可能に構成されており、吸入管路41a、41bの入口43a、43bの開口量を調整し、入口43a、43bからの吸入量を調整して、吸入管路41a、41bからの噴流量を調整するものである。なお、ルーバ52a、52bは、入口43a、43bの開口量を調整可能であれば、車両左右方向や他の方向に回動可能な構成として良い。又、ルーバ52a、52bを構成する板部材の数も適宜な数に設定可能である。
このような構成を用い、ルーバ52a、52bにより吸入管路41a、41bの負荷(流体のコンダクタンス)を調整して、プロペラ17a、17bによる吸入管路41a、41bからの噴流量を調整する構成となっている。
なお、ルーバ52a、52bは、モータや油圧機構からなるアクチュエータ(図示省略)により、その開度を制御され、アクチュエータは、電子制御ユニット18により制御される構成となっている。例えば、電子制御ユニット18が、ドライバが操作するハンドルの操舵角を検出すると、各々のアクチュエータに、検出した操舵角に基づく指令値が指令されて、ルーバ52a、52bが制御されることになる。
例えば、直進するときは、電子制御ユニット18は、アクチュエータに全開となる指令値を指令して、ルーバ52a、52bの開度を全開にする。すると、左右のプロペラ17a、17bは同じ負荷となり、同じ回転数で駆動されて、同じ噴流量となるので、本実施例の水陸両用車は直進することになる。
一方、旋回するとき、例えば、左旋回するときは、電子制御ユニット18は、各々のアクチュエータに異なる指令値を指令する。例えば、一方のルーバ52aを全開に、他方のルーバ52bを半開にする。すると、一方のプロペラ17aより他方のプロペラ17bが大きい負荷となる。他方のプロペラ17bの負荷が増大すると、負荷がかかることにより、他方のサイドギヤ35bは、ピニオンシャフト33より低速となり、そのため、ピニオンギヤ34が回転し、一方のサイドギヤ35aの回転数が増加する(図2(b)参照)。このため、一方のプロペラ17aが他方のプロペラ17bより大きい回転数で駆動されて、出口44aからの噴流量が出口44bからの噴流量より大きくなるので、本実施例の水陸両用車は、左右の出口44a、44bからの噴流量に応じて、左旋回することになる。
このように、本実施例でも、左右の入口43a、43bに設けた左右のルーバ52a、52bと共に、吸入管路41a、41bの内部に配置した左右のプロペラ17a、17bが、左右の出口44a、44bからの噴流量を調整することになる。つまり、左右のルーバ52a、52bの開度を各々制御して、左右の入口43a、43bからの吸入量を調整すると共に、差動装置30を用いて左右のプロペラ17a、17bを差動回転させて、左右の出口44a、44bからの噴流量を調整するので、偏向装置を用いずに旋回することが可能となり、旋回性能を確保することができる。本実施例の場合も、実施例1の場合より、左右のプロペラ17a、17bの動力差を大きく取れるので、実施例1より旋回性能が向上する。又、ルーバ52a、52bにより、左右の入口43a、43bから吸入する流れを整流化することもできる。
又、吸入管路41a、41bの入口43a、43bにルーバ52a、52bを設けたので、陸上走行時には、ルーバ52a、52bを全閉にすることで、吸入管路41a、41bへの異物の混入を防ぐことができる。
又、実施例1と同様に、本実施例の水陸両用車でも、偏向装置は不要であるので、偏向装置が不要となる分、車両長さを短くでき、重量を抑えることもできる。もし、車両長さを同一とした場合には、偏向装置が不要となる分、車両後方側のスペースを広げることができる。
なお、本実施例でも、差動装置30の代わりに、差動制限装置(LSD)を用いても良く、同様の効果を得ることができる。
又、本実施例では、ルーバ52a、52bを吸入管路41a、41bの入口43a、43bに設けたが、前述したように、出口44a、44bに設けても良く、更には、吸入管路41a、41bの途中に設けても良く、同様の効果を得ることができる。
本発明は、水陸両用車に好適なものである。
11 動力機関
17a、17b プロペラ(水上推進器)
20a、20b 無段変速機
30 差動装置
41a、41b 吸入管路
42a、42b フラップ
43a、43b 入口
44a、44b 出口
51a、51b スライドゲート
52a、52b ルーバ

Claims (6)

  1. 動力機関からの動力により駆動される左右の水上推進器を有する水陸両用車において、
    前記動力機関からの動力を調整して、同じ動力又は各々異なる動力を前記左右の水上推進器へ分配する左右推進力調整部を備える
    ことを特徴とする水陸両用車。
  2. 請求項1に記載の水陸両用車において、
    前記左右推進力調整部は、前記左右の水上推進器に各々対応して設けられ、ドライバの操作による操舵角に基づいて前記動力機関からの動力伝達量を各々変化させる左右の無段変速機又は有段変速機からなる
    ことを特徴とする水陸両用車。
  3. 請求項1に記載の水陸両用車において、
    前記左右推進力調整部は、ドライバの操作による操舵角に基づいて前記左右の水上推進器による噴流量を各々調整する左右の噴流量調整部と、前記左右の水上推進器の間に設けられ、前記左右の噴流量調整部の負荷の差に応じて、前記動力機関からの動力に差をつけて前記左右の水上推進器へ分配する差動装置とを有する
    ことを特徴とする水陸両用車。
  4. 請求項3に記載の水陸両用車において、
    前記噴流量調整部は、前記左右の水上推進器が各々内部に配置された左右の吸入管路と、前記左右の吸入管路の各々の出口に設けられ、当該出口から噴出する水量を調整する左右のフラップとを有する
    ことを特徴とする水陸両用車。
  5. 請求項3に記載の水陸両用車において、
    前記噴流量調整部は、前記左右の水上推進器が各々内部に配置された左右の吸入管路と、前記左右の吸入管路の各々の入口に設けられ、当該入口から吸入する水量を調整する左右のスライドゲートとを有する
    ことを特徴とする水陸両用車。
  6. 請求項3に記載の水陸両用車において、
    前記噴流量調整部は、前記左右の水上推進器が各々内部に配置された左右の吸入管路と、前記左右の吸入管路の各々の入口に設けられ、当該入口から吸入する水量を調整する左右のルーバとを有する
    ことを特徴とする水陸両用車。
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