JP2015093701A - 分包用積層材および分包用包装袋 - Google Patents
分包用積層材および分包用包装袋 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015093701A JP2015093701A JP2013234152A JP2013234152A JP2015093701A JP 2015093701 A JP2015093701 A JP 2015093701A JP 2013234152 A JP2013234152 A JP 2013234152A JP 2013234152 A JP2013234152 A JP 2013234152A JP 2015093701 A JP2015093701 A JP 2015093701A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packaging
- layer
- laminated material
- laminated
- sealant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
図1は、本発明の分包用積層材の第1実施形態を示す断面図である。本実施形態の分包用積層材は、基材層となる延伸フィルム1の一方の面に、静電防止層2とシーラント層3とを順に積層した構造になっている。
2軸延伸ポリエステルフィルム1として、厚さ12μmの2軸延伸PETフィルム(東洋紡社製、商品名「E5100」)を使用し、高分子静電誘導防止AC剤(アルテック社製、商品名「PA100」)をグラビアコート方式で前記の透明な2軸延伸ポリエステルフィルム1の片面に塗布し、90℃の雰囲気中で35〜40m2の風量で乾燥し、塗工量3g/m2(ウエット)の静電防止層2を得た。続いて前記のように得られた静電防止層2の面に、スリップ剤としてエルカ酸アミドを0.1質量部となるように配合した低密度ポリエチレン(密度915kg/m3)を溶融押出法により押し出し積層して、厚さ45μmのシーラント層3を形成し、本発明の分包用積層材を作製した。
次に、前記のように得られた長尺の分包用積層材を、長手方向の中心線に設けた折り目を介して該シーラント層3が内面側となるように2つ折りし、長手方向と直角に所定間隔でヒートシール部を順次設け、前記ヒートシール部間の折り目と反対側の端辺に開口部を設け、さらに、該ヒートシール部の開口部側に手で切り易くするための細孔構造を形成して分包用包装袋を作製した。
実施例1において、2軸延伸ポリエステルフィルム1の一方の面にアルミナ蒸着膜からなるバリア層4を積層し、このバリア層4側に静電防止層2とシーラント層3を積層したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の分包用積層材及び分包用包装袋を作製した。
実施例1おいて、ポリエチレンイミンを主成分として含有する高分子静電誘導防止AC剤を塗布する代わりに、ウレタン系アンカーコート剤(三井化学社製、商品名「A3210」)を2軸延伸ポリエステルフィルム1に塗布し、シーラント層3として低密度ポリエチレン(密度919kg/m3)を100質量部、静電防止剤を構成するグリセリンステアリン酸エステルを0.25質量部、ジグリセリンステアリン酸エステルを0.25質量部、スリップ剤としてエルカ酸アミドを0.1質量部となるように配合したこと以外は実施例1と同様にして比較例1の分包用積層材及び分包用包装袋を作製した。
比較例1において、2軸延伸ポリエステルフィルム1の一方の面にアルミナ蒸着膜からなるバリア層4を積層したこと以外は比較例1と同様にして、比較例2の分包用積層材及び分包用包装袋を作製した。
実施例1,2及び比較例1,2で作製した分包用積層材及び分包用包装袋について、下記<静電電位の測定方法>、<摩擦係数の測定方法>、<カールの評価方法>及び<手切れ性の評価>に記した方法に従って測定・評価した。その結果を表1に示す。
アキレス社製帯電圧測定器AS-miniを用いて、2軸延伸ポリエステルフィルム(基材層)及びシーラント層の静電電位の測定を行った(単位:kV)。
JIS K7125 摩擦係数試験方法に基づいて測定した。
分包用積層材を2cm×2cmの大きさにカットし、その試験片のカールの有無を目視で判断した。耐カール性の判断基準は、
良好(○):カール無し
不良(×):カール有り
とした。
手切れ性の評価基準は、分包用包装袋にミシン目(穴径1mm、ピッチ1mm)を形成し、手でミシン目に沿って引き裂いた際の手切れ性を官能評価した。評価基準は
良好(○):ミシン目に沿ってスムーズにカット可能
不良(×):ミシン目に沿ってカットし難い
とした。
また、本発明に係る実施例1,2は、比較例1,2と比べ、手切れ性が良好であった。
2軸延伸ポリエステルフィルム1として、厚さ12μmの2軸延伸PETフィルム(東洋紡社製、商品名「TF110」)を使用し、高分子静電誘導防止AC剤(アルテック社製、商品名「PA100」)をグラビアコート方式で前記の透明な2軸延伸ポリエステルフィルム1の片面に塗布し、90℃の雰囲気中で35〜40m2の風量で乾燥し、塗工量3g/m2(ウエット)の静電防止層2を得た。続いて前記のように得られた静電防止層2の面に、スリップ剤としてエルカ酸アミドを0.1質量部となるように配合した低密度ポリエチレン(密度915kg/m3)を溶融押出法により押し出し積層して、厚さ45μmのシーラント層3を形成し、本発明の分包用積層材を作製した。
次に、前記のように得られた長尺の分包用積層材を、長手方向の中心線に設けた折り目を介して該シーラント層3が内面側となるように2つ折りし、長手方向と直角に所定間隔でヒートシール部を順次設け、前記ヒートシール部間の折り目と反対側の端辺に開口部を設け、分包用包装袋を作製した。
実施例3において、2軸延伸ポリエステルフィルム1(東洋紡社製、商品名「TF110」)の一方の面にアルミナ蒸着膜からなるバリア層4を積層し、このバリア層4側に静電防止層2とシーラント層3を積層したこと以外は実施例3と同様にして、実施例4の分包用積層材及び分包用包装袋を作製した。
実施例3において、ポリエチレンイミンを主成分として含有する高分子静電誘導防止AC剤を塗布する代わりに、ウレタン系アンカーコート剤(三井化学社製、商品名「A3210」)を2軸延伸ポリエステルフィルム(東洋紡社製、商品名「E5100」)に塗布し、シーラント層として低密度ポリエチレン(密度919kg/m3)を100質量部、静電防止剤を構成するグリセリンステアリン酸エステルを0.25質量部、ジグリセリンステアリン酸エステルを0.25質量部、スリップ剤としてエルカ酸アミドを0.1質量部となるように配合したこと以外は実施例3と同様にして比較例3の分包用積層材及び分包用包装袋を作製した。
比較例3において、2軸延伸ポリエステルフィルム1(東洋紡社製、商品名「E5100」)の一方の面にアルミナ蒸着膜からなるバリア層を積層したこと以外は比較例3と同様にして、比較例4の分包用積層材及び分包用包装袋を作製した。
実施例3,4及び比較例3,4で作製した分包用積層材及び分包用包装袋について、下記<静電電位の測定方法>、<摩擦係数の測定方法>、<カールの評価方法>及び<手切れ性の評価>に記した方法に従って測定・評価した。その結果を表2に示す。
アキレス社製帯電圧測定器AS-miniを用いて、2軸延伸ポリエステルフィルム(基材層)及びシーラント層の静電電位の測定を行った(単位:kV)。
JIS K7125 摩擦係数試験方法に基づいて測定した。
分包用積層材を2cm×2cmの大きさにカットし、その試験片のカールの有無を目視で判断した。耐カール性の判断基準は、
良好(○):カール無し
不良(×):カール有り
とした。
手切れ性の評価基準は、分包用包装袋にミシン目(穴径1mm、ピッチ1mm)を形成し、手でミシン目に沿って引き裂いた際の手切れ性を官能評価した。評価基準は
良好(○):ミシン目に沿ってスムーズにカット可能
不良(×):ミシン目に沿ってカットし難い
とした。
また、本発明に係る実施例3,4は、比較例3,4と比べて、耐カール性に優れており、さらに手切れ性も良好であった。
Claims (8)
- 基材層となる延伸フィルムの一方の面に静電防止層、シーラント層を順に積層した積層材であって、前記静電防止層が静電気誘導防止性を有する架橋性重合体を主成分とするものからなると共に、延伸フィルム表面及びシーラント表面の静電電位測定値が0.3kV以下であることを特徴とする分包用積層材。
- 前記シーラント層が押出ラミネート用樹脂組成物からなることを特徴とする請求項1に記載の分包用積層材。
- 前記シーラント層がポリエチレン系樹脂からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の分包用積層材。
- 前記シーラント層が、JISK6922‐1で測定した密度が915kg/m3以下の低密度ポリエチレンからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の分包用積層材。
- 前記シーラント層が、樹脂100質量部に対して、スリップ剤として脂肪酸アミド0.01〜0.3質量部が配合された樹脂組成物からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の分包用積層材。
- 前記基材層となる延伸フィルムと静電防止層の間に、無機酸化物の薄膜からなるバリア層が設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の分包用積層材。
- 前記基材層がポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリプロピレンからなる群から選択される樹脂からなる1層又は2層以上の延伸フィルムである請求項1〜6のいずれか1項に記載の分包用積層材。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の分包用積層材を用いて、長手方向の中心線に設けた折り目を介して該シーラント層が内面側となるように2つ折りし、長手方向の端縁部をヒートシールし、長手方向と直角に所定間隔でヒートシール部を順次設け、前記ヒートシール部間の折り目と反対側の端辺に開口部を設け、さらに、該ヒートシール部の開口部側に手で切り易くするための細孔構造を形成してなることを特徴とする分包用包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013234152A JP2015093701A (ja) | 2013-11-12 | 2013-11-12 | 分包用積層材および分包用包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013234152A JP2015093701A (ja) | 2013-11-12 | 2013-11-12 | 分包用積層材および分包用包装袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015093701A true JP2015093701A (ja) | 2015-05-18 |
Family
ID=53196375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013234152A Pending JP2015093701A (ja) | 2013-11-12 | 2013-11-12 | 分包用積層材および分包用包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015093701A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105128476A (zh) * | 2015-05-27 | 2015-12-09 | 苏州贤聚科技有限公司 | 一种高刚性防静电聚丙烯复合材料及其制备方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6083631U (ja) * | 1983-11-15 | 1985-06-10 | 株式会社東京商会 | 薬剤分包紙 |
JP2005305830A (ja) * | 2004-04-21 | 2005-11-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 分包用積層体およびそれを用いた分包用包装袋 |
JP2011168315A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Toppan Printing Co Ltd | 分包用積層材および分包用包装袋 |
JP2013136405A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Showa Denko Packaging Co Ltd | 自動包装適性に優れた無塵包装袋 |
-
2013
- 2013-11-12 JP JP2013234152A patent/JP2015093701A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6083631U (ja) * | 1983-11-15 | 1985-06-10 | 株式会社東京商会 | 薬剤分包紙 |
JP2005305830A (ja) * | 2004-04-21 | 2005-11-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 分包用積層体およびそれを用いた分包用包装袋 |
JP2011168315A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Toppan Printing Co Ltd | 分包用積層材および分包用包装袋 |
JP2013136405A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Showa Denko Packaging Co Ltd | 自動包装適性に優れた無塵包装袋 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105128476A (zh) * | 2015-05-27 | 2015-12-09 | 苏州贤聚科技有限公司 | 一种高刚性防静电聚丙烯复合材料及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2011168315A (ja) | 分包用積層材および分包用包装袋 | |
JP7228329B2 (ja) | 臭気吸着性能を有する積層体およびそれを用いた包装袋 | |
JPWO2015186585A1 (ja) | 易カット性の吸収性積層体、及びそれを用いた包装袋 | |
US20140272380A1 (en) | Co-extruded plastic film with a foam core and a method for coating the film on a substrate | |
JPWO2018003978A1 (ja) | 包装シート及び包装体 | |
JP2020049913A (ja) | 包装材及び該包装材を用いた包装袋、並びに、該包装材の製造方法 | |
JP6145269B2 (ja) | ブリスターパック用プッシュ―スルーホイルとしてのカバーホイル | |
JP7003550B2 (ja) | 滑性および耐ブロッキング性の良好な積層フィルム、および、これを用いた包装材、包装体 | |
JP2019038182A (ja) | 手切り開封用低吸着性積層体と、該積層体を用いた包装材料及び包装体 | |
JP2022084741A (ja) | 手切り開封用低吸着性積層体と、該積層体を用いた包装材料及び包装体 | |
JP2015093701A (ja) | 分包用積層材および分包用包装袋 | |
JP2007230637A (ja) | 耐ピンホール性を付与した包装フィルム及び包装袋 | |
JP2021011018A (ja) | 包装材用積層体 | |
JP3836164B2 (ja) | バリヤー性包装材料およびその製造方法 | |
JP6864986B2 (ja) | 包装袋 | |
JP6735527B2 (ja) | 非吸着性シーラントフィルム及びそれよりなる包装材用積層体 | |
JP6746879B2 (ja) | シーラントフィルム、多層フィルム、および包装体 | |
CN116018269A (zh) | 层叠体及自立袋 | |
JP2012246016A (ja) | 粉状物包装用の積層フィルム | |
JP2015093427A (ja) | 分包用積層材および分包用包装袋 | |
JPWO2004011252A1 (ja) | 積層包装材料及び包装袋 | |
JP2006056146A (ja) | 積層シート | |
JP2006150981A (ja) | 易引裂性包装用積層材料、その製造方法およびそれを用いた包装袋 | |
JP6064326B2 (ja) | 包装袋 | |
JP7543800B2 (ja) | 医薬品または食品包装用の易手切れ性吸湿積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161020 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170724 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170801 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170925 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20170926 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20171205 |