JP2015093427A - 分包用積層材および分包用包装袋 - Google Patents

分包用積層材および分包用包装袋 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた静電防止機能を持ち、かつ耐カール性等に優れると共に、粉末状あるいは顆粒状の内容物を充填包装するのに有用な分包用積層材を提供する。【解決手段】本発明の分包用積層材6aは、基材層1と、基材層の一方の面に設けられた静電防止層3と、基材層の他方の面に設けられたシーラント層2とを備え、シーラント層は、エチレン系重合体100重量部に対してモノグリセリン脂肪酸エステル0.03〜0.7重量部、ポリグリセリン脂肪酸エステル0.03〜0.7重量部、及び脂肪酸アミド0.01〜0.3重量部含有する材料からなり、厚さ方向両側の面の静電電位が0.3キロボルト以下であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、医薬品、食品、化粧品などを包装するための分包用積層材およびそれを用いた分包用包装袋に関するものであり、さらに詳しくは、粉末あるいは顆粒状の医薬品等を充填包装するのに有用な分包用積層材およびそれを用いた分包用包装袋に関するものである。
従来、合成樹脂のフィルムないしシートを使用した種々の包装用袋が提案されており、種々の医薬品の充填包装に使用されている。例えば、粉末状あるいは顆粒状の医薬品であれば、分包の包装形態で包装されている。
近年、医薬品を充填包装する分包用包装袋の材料となる分包用積層材として、セロハンに低密度ポリエチレン等を積層したラミネ−トフィルム等が、手で容易に引き裂くことができ、袋の内容物を目で確認できることから汎用されている(特許文献1)。
内服薬、外服薬の投与期間は、人体に対する安全性の観点から、従来、薬事法により「内服薬、外服薬は、1回14日分以内」と規制されていたが、2002年度に「保険医療機関及び保険医療養担当規則」が改正され、原則として投与期間の限度がなくなり、厚生労働大臣が定める内服薬及び外用薬ごとに1回14日分、30日分、及び90日分を限度とする内容に改正された。
このため分包用包装袋には、従来よりも長い期間医薬品が保存されることになった。そのため、保存中の医薬品の変質をより確実に防止できる分包用包装袋への要望が高まっている。
しかしながら、従来のセロハンを積層したラミネートフィルム等で形成した分包用包装袋では、分包用包装袋を透過する水分を防止する機能(以下、「防湿性」と称する。)が不充分であり、長期間保存すると、吸湿により医薬品が変質してしまうという問題があった。また、セロハンを基材とした分包用包装袋では、吸湿によるカール発生のため、薬剤等を充填しにくくなることがあるという問題があった。
またセロハンは、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルム等のプラスチックフィルムと比較してコストパフォーマンスに劣るという欠点がある。
そのため、近年セロハンの代替として延伸フィルムで形成された分包用包装袋が提案されている(特許文献2)。この分包用包装袋では、シーラント層に静電防止剤が混入されており、静電防止剤を添加し過ぎると、包装時のシール適性が低下してしまう。一方で、シール適性を保とうとすると、静電防止効果が得られず、内容物の充填時に充填機が帯電してしまい充填ができなくなったり、基材層にゴミが付着したりするという問題がある。
実公平1−37635号公報 特開2005−305830号公報
本発明は、優れた静電防止機能を持ち、かつ耐カール性等に優れると共に、粉末状あるいは顆粒状の内容物を充填包装するのに有用な分包用積層材およびそれを用いた分包用包装袋を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、基材層と、前記基材層の一方の面に設けられた静電防止層と、前記基材層の他方の面に設けられたシーラント層とを備え、前記シーラント層は、エチレン系重合体100重量部に対してモノグリセリン脂肪酸エステル0.03〜0.7重量部、ポリグリセリン脂肪酸エステル0.03〜0.7重量部、及び脂肪酸アミド0.01〜0.3重量部含有する材料からなり、厚さ方向両側の面の静電電位が0.3キロボルト以下であることを特徴とする分包用積層材である。
前記シーラント層は押出ラミネート法により形成されてもよい。
また、JISK6922−1で測定した前記エチレン系重合体の密度が915kg/m以下であってもよい。
本発明の分包用積層材は、前記基材層と前記シーラント層との間にバリア層を備えてもよい。
前記基材層は、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレンの少なくとも1つを含んで構成されてもよい。
本発明の第二の態様は、本発明の分包用積層材を用いて形成され、対向する前記シーラント層が接合されて形成された複数の区切りシールで区切られた複数の収納部を有し、前記区切りシールに複数の細孔を有する切り離し補助部を備えることを特徴とする分包用包装袋である。
本発明の分包用積層材は、優れた静電防止機能を持ち、かつ耐カール性に優れるため、粉末状あるいは顆粒状の内容物を充填包装する分包用包装袋を製造するのに有用である。
本発明の第一実施形態の分包用積層材を示す断面図である。 本発明の第二実施形態の分包用積層材を示す断面図である。 本発明の分包用包装袋の一例を示す模式図である。 同分包用包装袋の変形例を示す模式図である。 本発明の分包用包装袋におけるミシン目の一態様を示す断面図である。 本発明の分包用包装袋におけるミシン目の一態様を示す断面図である。
以下本発明を実施するための形態を、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第一実施形態の分包用積層材(以下、単に「積層材」と称する。)6aを示す断面図である。積層材6aは、延伸フィルム等からなる基材層1と、基材層1の一方の面に設けられた静電防止層3と、基材層1の他方の面に、アンカーコート層(以下、「AC層」と称する。)4を介して、設けられたシーラント層2とを備えた積層構造を有している。
基材層1としては延伸フィルムが適しており、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムやナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルムが挙げられる。また、基材層1は単層のフィルムに限られず、2種類以上積層したものが用いられてもよい。基材層1の厚さは特に制限をされないが、包装材料としての適性、他のフィルムを積層あるいは蒸着層を形成する場合の加工性等を考慮すると、5〜30μmの範囲が好ましい。
静電防止層3は、基材層1の外表面に優れた静電防止効果を付与するものであり、静電防止層を形成する材料を基材層1の一方の面側に塗布し、乾燥硬化させことにより設けられている。
静電防止層3を形成する材料としては、揮発性の溶剤を用いたアニオン系、カチオン系、非イオン系等の各種の静電防止剤を使用することができる。これらの静電防止剤から適宜選択したものを、グラビア方式、ロールコート方式、リップコート方式等で所定量(例えば塗工量1g〜10g/m(ウエット塗布量))基材層1に塗工し、所定の温度で所定時間(例えば約90℃で数秒間)乾燥して硬化させることで、好適な静電防止性を発揮する静電防止層3を形成することができる。
シーラント層2は、積層材6aを用いて分包用包装袋を形成する際に、ヒートシールにより接合される層である。シーラント層3は、エチレン系重合体、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、およびスリップ剤としての脂肪酸アミドが配合された材料で形成されている。各成分の比率は、エチレン系重合体100重量部に対して、モノグリセリン脂肪酸エステル0.03〜0.7重量部、ポリグリセリン脂肪酸エステル0.03〜0.7重量部、脂肪酸アミド0.01〜0.3重量部となるように設定されている。
シーラント層におけるエチレン系重合体としては、ヒートシール性に優れるポリオレフィン系樹脂が好ましく、低密度ポリエチレンが特に好ましい。
モノグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えばモノグリセリンラウリン酸エステル、モノグリセリンパルミチン酸エステル、モノグリセリンステアリン酸エステル、モノグリセリンオレイン酸エステル、モノグリセリンリノール酸エステル等を挙げることができる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えばジグリセリンラウリン酸エステル、ジグリセリンパルミチン酸エステル、ジグリセリンステアリン酸エステル、ジグリセリンオレイン酸エステル、ジグリセリンリノール酸エステル等のジグリセリン脂肪酸エストリジグリセリンステアリン酸エステル、トリグリセリンオレイン酸エステル、トリグリセリンリノール酸エステル等のトリグリセリン脂肪酸エステル類、ヘキサグリセリンステアリン酸エステル、ヘキサグリセリンオレイン酸エステル、ペンタグリセリンステアリン酸エステル、ペンタグリセリンオレイン酸エステル、デカグリセリンステアリン酸エステル、デカグリセリンオレイン酸エステル等が挙げられ、これらの化合物は単独又は混合物のいずれにおいても使用できる。
モノグリセリン脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルは、シーラント層2に静電防止効果を付与する。
脂肪酸アミド(アマイド)としては、例えばエルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミドを挙げることができる。
AC層4は、基材層1とシーラント層2との密着性を高めるものである。AC層4の材料としてはポリウレタン系、ポリエチレンイミン系、イソシアネート系、ポリブタジエン系のもの等が適している。また、本発明の積層材において、AC層は必須ではなく、例えば基材層1の表面に、前処理としてコロナ処理、低温プラズマ処理、イオンボンバード処理等を施したり、公知の薬品処理、溶剤処理等を施したりすることにより密着性を高めてもよい。
シーラント層2の形成方法には特に制限はないが、上述の配合材料を、例えば公知の溶融押出法でAC層4上に積層することにより好適に形成することができる。シーラント層2の厚みにも特に制限はないが、例えば30〜50μm程度であると、分包用包装袋を好適に形成することができる。
本実施形態の積層材6aは、上記のように構成されることにより、包装袋を形成した時に外側の面となる側に静電防止層3が位置するため、包装袋の外側となる面の静電電位を、0.3キロボルト(kv)以下にすることができる。また、シーラント層2の材料が上述の配合材料となっているため、包装袋の内側となる面の静電電位も0.3kv以下とすることができる。その結果、厚さ方向の両側で優れた静電防止効果を発揮し、カールを好適に防ぐとともに、分包機を用いた薬剤等の内容物充填も好適に行うことができる。
図2は、本発明の第二実施形態の積層材6bを示す断面図である。本実施形態の積層材6bと第一実施形態の積層材6aとの異なる点は、基材層1の一方の面にバリア層5が設けられている点である。AC層4は、バリア層5上に設けられている。
バリア層5は、ガスバリア性を有し、密封された包装袋の内外をガスが透過することを抑制する。バリア層5の材料としては、金属、無機酸化物やガス透過率の低い樹脂等が使用でき、例えば、アルミ蒸着、アルミナ蒸着、二酸化珪素蒸着や、塩化ビニリデン樹脂コートにより形成することができる。
本実施形態の積層材6bにおいても、第一実施形態の積層材6aと同様に、厚さ方向の両側で優れた静電防止効果を発揮し、カールを好適に防ぐとともに、分包機を用いた薬剤等の内容物充填も好適に行うことができる。さらに、バリア層を備えることでガスバリア性が向上され、充填された内容物を長期間好適に保存することができる。
本発明の積層材は、シーラント層2を対向させるように折り曲げ、周縁部のシーラント層2をヒートシールにより接合することで、包装袋を形成することができる。さらに、内部空間を複数の空間に仕切るように線状または帯状にヒートシール接合を加えることで、互いに独立した複数の充填空間を備える分包用包装袋とすることができる。
図3は本発明の積層材を用いて形成した分包用包装袋(以下、単に「包装袋」と称する。)10の一例を示す模式図である。包装袋10は、シーラント層が対向するように本発明の積層材を折り曲げて、開放された周縁部11をヒートシールで接合すると共に、長手方向Xに所定間隔を空けて設けられ長手方向Xに直交する方向Yに延びる複数の帯状の区切りシール7をヒートシール接合により形成することで製造されている。
このような構成により、包装袋10は、長手方向Xに並んで配置された複数の収納部13を有している。区切りシール7には、区切りシール7と平行に延びるミシン目8が形成されており、区切りシール7を切断して容易に収納部13毎に切り離すことができる。なお、図3では、充填される内容物の一例として、カプセル薬9aを示している。
図4は、包装袋10の他の例を示す模式図である。この包装袋では、区切りシール7の幅方向中間部に方向Yに延びる非接合領域7aが設けられ、ミシン目(切り離し補助部)8が非接合領域7aに沿って設けられている。このようにすると、ミシン目8の手切れ性が向上され、収納部13毎の切り離しがさらに容易になる。図4では、充填される内容物の一例として、顆粒薬9bを示している。
ミシン目8を形成すると、包装袋に細孔が形成されるが、この細孔の態様には特に制限はなく、適宜設定することができる。図5には、ミシン目の細孔の一例として、積層材6bで形成した包装袋における、ミシン目を設けた部位の断面図を示している。この例では、細孔12aが積層材6b全体を貫通するように形成されている。
図6には、積層材6aで形成した包装袋における、ミシン目を設けた部位の断面図の一例を示している。この例では、細孔12aが基材層1および静電防止層3のみを貫通するように形成されている。このような積層材は、基材層1に静電防止層3を積層した後にミシン目を形成し、その後にAC層4やシーラント層2を形成することで製造可能である。
細孔の態様に関わらず、ミシン面を設けることで手切れ性はある程度向上するが、より好ましくは積層材の全層を貫通してミシン目を形成した方が、より安定した手切れ性を確保することができる。
本発明の積層材および包装袋について、実施例および比較例を用いてさらに説明する。
基材層として、厚さ12μmの2軸延伸PETフィルム(東洋紡株式会社製、商品名「E5100」)を使用した。静電防止剤(三井物産プラスチィックス株式会社製、商品名「スタティサイド」)をグラビアコート方式で基材層の一方の面に塗布(塗工量3g/m(ウエット))し、90℃の雰囲気中で35〜40mの風量で乾燥することにより静電防止層を形成した。
続いて基材層の他方の面にウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製、商品名「A3210」)を塗工してAC層を形成した。AC層上に、低密度ポリエチレン(密度915kg/m)100質量部に対してモノグリセリンステアリン酸エステルを0.25質量部、ジグリセリンステアリン酸エステルを0.25質量部、またスリップ剤としてエルカ酸アミドを0.1質量部となるように配合した材料を溶融押出法により押し出し積層し、実施例1の分包用積層材を作製した。
なお、本発明における密度は、JIS K 6922−1に記載のプラスチック−ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料−第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎に基づいて測定した。
この分包用積層材を長方形に切り出し、幅方向の中心を通り長手方向に延びる折り目でシーラント層が対向するように2つ折りし、開放された周縁部をヒートシールで接合した。さらに、長手方向に所定間隔を空けて区切りシールを複数形成し、周縁部に各収納部に対応した開封用の切れ線を設け、区切りシールに積層材全体を貫通する細孔からなるミシン目(穴径1mm、ピッチ1mm)を形成し、実施例1の包装袋を作製した。
基材層として、2軸延伸ポリエステルフィルムを用いた。基材層の一方の面にアルミナ蒸着膜からなるバリア層を積層し、その上にAC層及びシーラント層を設けた。それ以外は実施例1と同様の手順で実施例2の積層材を作製した。
さらに、実施例2の積層材を用いて、実施例2の包装袋を作製した。包装袋の作製手順は実施例1と同様である。
<比較例1>
基材層の一方の面に静電防止層を設けず、かつ密度920kg/mの低密度ポリエチレンを用いた点を除き、実施例1と同様の手順で比較例1の積層材および包装袋を作製した。
<比較例2>
基材層の一方の面に静電防止層を設けず、かつ密度920kg/mの低密度ポリエチレンを用いた点を除き、実施例2と同様の手順で比較例2の積層材および包装袋を作製した。
<評価>
各実施例および各比較例の積層材及び包装袋について、静電電位、内容物充填適正、摩擦係数、カール、手切れ性、バリア性、エア抱きおよびシワの有無、および密度を評価した。各項目の測定方法を下記に示す。なお、各項目の後に続く括弧内の内容は、積層材および包装袋のいずれを用いて評価したかを示す。
静電電位(積層材)
アキレス株式会社製帯電圧測定器AS−miniを用いて、基材層及びシーラント層の静電電位の測定を行った。
内容物充填適正(包装袋)
包装袋を薬剤用分包充填機にかけ、収納部10箇所について内容物の充填を行い、投入不良やその他の不具合がないか確認した。内容物として顆粒状薬剤を用いた。
充填適性は、以下の3段階で評価した。
○:良好
△:充填は出来るが、外観悪い(エアだき、シワの発生)
×:不良(充填不可)
摩擦係数(積層材)
JIS K7125に記載の摩擦係数試験方法に基づいて測定した。
カール(積層材)
積層材を2cm×2cmの大きさにカットし、その試験片のカールの有無を目視で判断した。耐カール性の判断基準は、
良好(○):カール無し
不良(×):カールあり
とした。
手切れ性(包装袋)
包装袋を手でミシン目に沿って引き裂いた際のカット性を官能評価した。カットは各例につき10回ずつ行った。
評価基準は
良好(○):ミシン目に沿ってスムーズにカット可能
不良(×):ミシン目に沿ってカットしにくい
とした。
バリア性(包装袋)
JIS K 7129に記載のプラスチック−フィルム及びシート−水蒸気透過度の求め方(機器測定法)に基づいて測定した。
エア抱きおよびシワ(包装袋)
分包用包装袋の外観を目視にて観察し、以下の評価基準で評価した。
良好(○):エア抱き、シワの発生無し
不良(×):エア抱き、シワの発生あり
結果を表1に示す。
Figure 2015093427
実施例の積層材では、比較例の積層材に比較して、静電防止層3を設けた側の面の静電電位が低下していた。これに伴い、実施例の包装袋では、比較例の包装袋に比較して薬の充填適正が大幅に良くなった。
また、実施例の積層材では、カールに関しても改善が見られた。これは、静電防止層3を備えることにより、積層材の表裏で静電電位のバランスが取れたことによると考えられる。
バリア性に関してはバリア層を設けた包装袋において大幅に改善された。このバリア性は、冒頭に説明した医薬品の長期間保存要求にも十分対応できるものであると考えられた。
また、比較例ではエア抱きやシワの発生が確認されたが、これは、シーラント層に含まれる低密度ポリエチレンの密度が高いことによるものと考えられた。
以上、本発明の各実施形態および実施例について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
例えば、基材層の表面にウレタン系インキ等を用いて印刷層を設けてもよい。
また、本発明の分包用包装袋に充填される内容物は、図に例示した薬剤に限られず、食品や化粧品等の各種の固形、顆粒状、粉末状の物品が収容されてもよい。
1 基材層
2 シーラント層
3 静電防止層
4 アンカーコート層
5 バリア層
6a、6b 分包用積層材
7 区切りシール
8 ミシン目(切り離し補助部)
10 分包用包装袋
11 周縁部
12a、12b 細孔
13 収納部

Claims (6)

  1. 基材層と、
    前記基材層の一方の面に設けられた静電防止層と、
    前記基材層の他方の面に設けられたシーラント層と、
    を備え、
    前記シーラント層は、エチレン系重合体100重量部に対してモノグリセリン脂肪酸エステル0.03〜0.7重量部、ポリグリセリン脂肪酸エステル0.03〜0.7重量部、及び脂肪酸アミド0.01〜0.3重量部含有する材料からなり、
    厚さ方向両側の面の静電電位が0.3キロボルト以下であることを特徴とする分包用積層材。
  2. 前記シーラント層が押出ラミネート法により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の分包用積層材。
  3. JISK6922−1で測定した前記エチレン系重合体の密度が915kg/m以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の分包用積層材。
  4. 前記基材層と前記シーラント層との間にバリア層を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の分包用積層材。
  5. 前記基材層がポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレンの少なくとも1つを含んで構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の分包用積層材。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の分包用積層材を用いて形成され、
    対向する前記シーラント層が接合されて形成された複数の区切りシールで区切られた複数の収納部を有し、
    前記区切りシールに複数の細孔を有する切り離し補助部を備えることを特徴とする分包用包装袋。
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