JP2015093427A - 分包用積層材および分包用包装袋 - Google Patents
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Abstract
Description
また、JISK6922−1で測定した前記エチレン系重合体の密度が915kg/m3以下であってもよい。
静電防止層3を形成する材料としては、揮発性の溶剤を用いたアニオン系、カチオン系、非イオン系等の各種の静電防止剤を使用することができる。これらの静電防止剤から適宜選択したものを、グラビア方式、ロールコート方式、リップコート方式等で所定量(例えば塗工量1g〜10g/m2(ウエット塗布量))基材層1に塗工し、所定の温度で所定時間(例えば約90℃で数秒間)乾燥して硬化させることで、好適な静電防止性を発揮する静電防止層3を形成することができる。
シーラント層におけるエチレン系重合体としては、ヒートシール性に優れるポリオレフィン系樹脂が好ましく、低密度ポリエチレンが特に好ましい。
モノグリセリン脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルは、シーラント層2に静電防止効果を付与する。
このような構成により、包装袋10は、長手方向Xに並んで配置された複数の収納部13を有している。区切りシール7には、区切りシール7と平行に延びるミシン目8が形成されており、区切りシール7を切断して容易に収納部13毎に切り離すことができる。なお、図3では、充填される内容物の一例として、カプセル薬9aを示している。
図6には、積層材6aで形成した包装袋における、ミシン目を設けた部位の断面図の一例を示している。この例では、細孔12aが基材層1および静電防止層3のみを貫通するように形成されている。このような積層材は、基材層1に静電防止層3を積層した後にミシン目を形成し、その後にAC層4やシーラント層2を形成することで製造可能である。
細孔の態様に関わらず、ミシン面を設けることで手切れ性はある程度向上するが、より好ましくは積層材の全層を貫通してミシン目を形成した方が、より安定した手切れ性を確保することができる。
なお、本発明における密度は、JIS K 6922−1に記載のプラスチック−ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料−第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎に基づいて測定した。
さらに、実施例2の積層材を用いて、実施例2の包装袋を作製した。包装袋の作製手順は実施例1と同様である。
基材層の一方の面に静電防止層を設けず、かつ密度920kg/m3の低密度ポリエチレンを用いた点を除き、実施例1と同様の手順で比較例1の積層材および包装袋を作製した。
<比較例2>
基材層の一方の面に静電防止層を設けず、かつ密度920kg/m3の低密度ポリエチレンを用いた点を除き、実施例2と同様の手順で比較例2の積層材および包装袋を作製した。
各実施例および各比較例の積層材及び包装袋について、静電電位、内容物充填適正、摩擦係数、カール、手切れ性、バリア性、エア抱きおよびシワの有無、および密度を評価した。各項目の測定方法を下記に示す。なお、各項目の後に続く括弧内の内容は、積層材および包装袋のいずれを用いて評価したかを示す。
アキレス株式会社製帯電圧測定器AS−miniを用いて、基材層及びシーラント層の静電電位の測定を行った。
内容物充填適正(包装袋)
包装袋を薬剤用分包充填機にかけ、収納部10箇所について内容物の充填を行い、投入不良やその他の不具合がないか確認した。内容物として顆粒状薬剤を用いた。
充填適性は、以下の3段階で評価した。
○:良好
△:充填は出来るが、外観悪い(エアだき、シワの発生)
×:不良(充填不可)
摩擦係数(積層材)
JIS K7125に記載の摩擦係数試験方法に基づいて測定した。
カール(積層材)
積層材を2cm×2cmの大きさにカットし、その試験片のカールの有無を目視で判断した。耐カール性の判断基準は、
良好(○):カール無し
不良(×):カールあり
とした。
手切れ性(包装袋)
包装袋を手でミシン目に沿って引き裂いた際のカット性を官能評価した。カットは各例につき10回ずつ行った。
評価基準は
良好(○):ミシン目に沿ってスムーズにカット可能
不良(×):ミシン目に沿ってカットしにくい
とした。
バリア性(包装袋)
JIS K 7129に記載のプラスチック−フィルム及びシート−水蒸気透過度の求め方(機器測定法)に基づいて測定した。
エア抱きおよびシワ(包装袋)
分包用包装袋の外観を目視にて観察し、以下の評価基準で評価した。
良好(○):エア抱き、シワの発生無し
不良(×):エア抱き、シワの発生あり
結果を表1に示す。
また、実施例の積層材では、カールに関しても改善が見られた。これは、静電防止層3を備えることにより、積層材の表裏で静電電位のバランスが取れたことによると考えられる。
また、比較例ではエア抱きやシワの発生が確認されたが、これは、シーラント層に含まれる低密度ポリエチレンの密度が高いことによるものと考えられた。
また、本発明の分包用包装袋に充填される内容物は、図に例示した薬剤に限られず、食品や化粧品等の各種の固形、顆粒状、粉末状の物品が収容されてもよい。
2 シーラント層
3 静電防止層
4 アンカーコート層
5 バリア層
6a、6b 分包用積層材
7 区切りシール
8 ミシン目(切り離し補助部)
10 分包用包装袋
11 周縁部
12a、12b 細孔
13 収納部
Claims (6)
- 基材層と、
前記基材層の一方の面に設けられた静電防止層と、
前記基材層の他方の面に設けられたシーラント層と、
を備え、
前記シーラント層は、エチレン系重合体100重量部に対してモノグリセリン脂肪酸エステル0.03〜0.7重量部、ポリグリセリン脂肪酸エステル0.03〜0.7重量部、及び脂肪酸アミド0.01〜0.3重量部含有する材料からなり、
厚さ方向両側の面の静電電位が0.3キロボルト以下であることを特徴とする分包用積層材。 - 前記シーラント層が押出ラミネート法により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の分包用積層材。
- JISK6922−1で測定した前記エチレン系重合体の密度が915kg/m3以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の分包用積層材。
- 前記基材層と前記シーラント層との間にバリア層を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の分包用積層材。
- 前記基材層がポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレンの少なくとも1つを含んで構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の分包用積層材。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載の分包用積層材を用いて形成され、
対向する前記シーラント層が接合されて形成された複数の区切りシールで区切られた複数の収納部を有し、
前記区切りシールに複数の細孔を有する切り離し補助部を備えることを特徴とする分包用包装袋。
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JP2013234080A JP2015093427A (ja) | 2013-11-12 | 2013-11-12 | 分包用積層材および分包用包装袋 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2013
- 2013-11-12 JP JP2013234080A patent/JP2015093427A/ja active Pending
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