JP2015087483A - システムおよびその制御方法、情報処理装置およびその制御方法、画像形成装置およびその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷データに基づいてトナーを定着する際のページ毎の定着温度を調整する印刷装置に対し、ページごとの温度調整をふまえた消費電力量の管理ができていなかった。【解決手段】印刷データの印刷処理を行う際に当該印刷データを構成するページごとに定着手段の温度を制御する画像形成装置と接続された情報処理装置であって、ページごとの定着温度の情報を含むジョブ履歴情報を前記画像形成装置から収集する収集手段と、画像形成装置ごとに、定着温度に応じて定義される消費電力量の情報を保持する保持手段と、前記収集手段にて収集されたジョブ履歴情報と、前記保持手段にて保持された情報とから、前記画像形成装置にて消費された消費電力量を算出する算出手段とを有し、前記算出手段は、前記ジョブ履歴情報に含まれるページごとの定着温度の情報から、当該ジョブ履歴情報が示す印刷処理の実行により消費される消費電力量を算出する。【選択図】図4
Description
本発明は、システムおよびその制御方法、情報処理装置およびその制御方法、画像形成装置およびその制御方法、並びにプログラムに関する。
近年、二酸化炭素(CO2)等の温室効果ガスの排出量を低減するために、プリンタや複写機、複合機などの画像形成装置(以下、デバイスとも記す)の使用時における消費電力量の低減や、用紙の使用量を削減することが求められている。このため、デバイス使用時におけるCO2排出量、消費電力量をユーザが認識可能にすること(いわゆる「見える化」)が求められている。さらに、両面印刷や、集約印刷を行うことで、デバイス使用時におけるCO2排出量、消費電力量、及び用紙使用量を削減することが求められている。例えば、特許文献1には、複写機で、印刷・コピー操作を行うときに、印刷条件に基づいてCO2排出量を算出し表示する。さらに、印刷上限値に収めるための印刷条件を表示する技術が開示されている。これによれば、今から行う印刷の印刷条件によってCO2排出量がどのように変化するかを把握することができる。
一方、オフィス全体で既に行われた印刷やコピーに関して、両面印刷や、集約印刷をどの程度行ったか、実際にはどの程度のCO2排出量、消費電力量、及び用紙使用量をさらに削減できたのかといった情報も得ることが、環境負荷を削減する為には求められている。例えば、特許文献2には、実際に実行されたジョブに対して設定変更を行った場合の環境負荷量の変化を分析して、その結果を確認できるようなシミュレーションの手法を提供することができる。
ところで、熱定着機能を使用して画像形成を行う電子写真方式の画像形成装置においては、画像形成装置の消費電力量の大部分は、その熱定着機能により消費されたものである。そのような画像形成装置では、定着を行う際には、定着ユニット内のヒートローラなどの温度が略一定に保たれるよう制御される。熱定着機能の消費電力量を削減する為に、用紙へ定着するトナー載り量についてページ毎に検知して、トナー載り量の検知結果に基づいて、各ページの定着温度を決定する技術が知られている。トナーを定着するために必要十分な定着温度まで下げるように、ページ毎の定着温度を調整する制御を行うことにより、熱定着機能の消費電力量を抑制する。
しかしながら、特許文献2に記載のシステムでは、印刷処理にかかる消費電力量について、ジョブ種別(コピー、プリント)、カラー種別(カラー、白黒)や用紙サイズ毎の印刷ページ数、両面印刷枚数のみで算出する。つまり、上述したページ毎の定着温度を調整する制御を行う場合については考慮しておらず、実際の印刷処理にかかる消費電力量とは結果が異なってしまう。
そこで、本発明は、印刷データに基づいて画像形成装置がトナーを定着する際のページ毎の定着温度を調整する制御を実施する場合に、印刷処理にかかる消費電力量を検出する精度の向上を目的とする。
上記課題を解決するために本願発明は以下の構成を有する。すなわち、印刷データの印刷処理を行う1または複数の画像形成装置と、情報処理装置とを含むシステムであって、前記1または複数の画像形成装置は、印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷処理を行う際のページごとの定着手段の定着温度を決定する決定手段と、前記印刷データの印刷処理を行う際に、前記決定手段により決定した定着温度となるように前記定着手段の温度を制御する制御手段と、前記決定手段により決定したページごとの定着温度の情報を含む、前記印刷データに対する印刷処理の内容を、ジョブ履歴情報として記録する記録手段と、を有し、前記情報処理装置は、ジョブ履歴情報を前記1または複数の画像形成装置から収集する収集手段と、画像形成装置ごとに、定着温度に応じて定義される消費電力量の情報を保持する保持手段と、前記収集手段にて収集されたジョブ履歴情報と、前記保持手段にて保持された情報とから、前記1または複数の画像形成装置にて消費された消費電力量を算出する算出手段と、を有し、前記情報処理装置の算出手段は、前記ジョブ履歴情報に含まれるページごとの定着温度の情報から、当該ジョブ履歴情報が示す印刷処理の実行により消費される消費電力量を算出する。
画像形成装置がトナーを定着する際のページ毎の定着温度を調整する制御を実施する場合に、各ページ単位で異なる定着温度を考慮した、より精度の高い消費電力量の算出を可能とする。
以下、図面を参照しながら発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態では、画像処理装置として、スキャン、プリント、コピーなどの複数の機能を有するデジタル複合機(MFP:Multi−Function Peripheral)を例に説明する。
<第1の実施形態>
[システムの全体構成]
本発明に係るシステムは、ホストコンピュータ101と、画像形成装置102、103と、分析サーバ104とを含む。ホストコンピュータ101、画像形成装置102、103、及び分析サーバ104は、イーサネット(登録商標)等の既知の技術によるネットワーク105により相互に通信可能に接続されている。
[システムの全体構成]
本発明に係るシステムは、ホストコンピュータ101と、画像形成装置102、103と、分析サーバ104とを含む。ホストコンピュータ101、画像形成装置102、103、及び分析サーバ104は、イーサネット(登録商標)等の既知の技術によるネットワーク105により相互に通信可能に接続されている。
情報処理装置であるホストコンピュータ101は、ユーザが使用して画像データを生成し、印刷指示等を行う。画像形成装置102、103は、ネットワーク105を介して受信した印刷データを受け取り、電子写真技術やインクジェット技術等の既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行うデバイスである。画像形成装置102、103は、スキャナを介して原稿を読み取り、コピーを行ったり、画像データに変換してEmail等で送信したりする機能を有する。画像形成装置102、103は、スキャナ機能を有さず、プリンタ機能のみを有するものであっても構わない。分析サーバ104は、画像形成装置102、103から各種情報を取得し、消費電力分析を行う。
なお、本実施形態では、分析サーバ104を画像形成装置102、103とは別の構成として設けているが、同様の機能を有するモジュールを画像形成装置102、103の内部に設けるように構成しても構わない。この場合、分析サーバ104と画像形成装置102、103との間で行われるネットワーク通信は、システムバス等を介した装置内でのデータの受け渡しに置き換える事ができる。また、図1では、画像形成装置を2つのみ示したが、より多くの画像形成装置が含まれても良い。
[ホストコンピュータの構成]
図2を用いて、ホストコンピュータ101などの情報処理装置のハードウェア構成の例を説明する。
図2を用いて、ホストコンピュータ101などの情報処理装置のハードウェア構成の例を説明する。
ホストコンピュータ101は、ROM202又は大規模記憶装置であるハードディスク211に記憶されたソフトウェアを実行するCPU201を備える。CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスを総括的に制御する。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ205(KBDC)は、ホストコンピュータ101に備えられたキーボード209からの指示入力を制御する。ディスプレイコントローラ206(DISPC)は、例えば液晶ディスプレイ等で構成されるディスプレイ210(DISPLAY)の表示を制御する。ディスクコントローラ207(DKC)は、ハードディスク211(HD)を制御する。ネットワークインタフェースカード208(NIC)は、ネットワーク105を介して、他のノードと双方向にデータをやりとりする。
図3を用いて、ホストコンピュータ101の機能的な構成を説明する。ホストコンピュータ101は、印刷アプリケーション401、プリンタドライバ402、印刷ジョブ送信部403、Webブラウザ404、及びHTTP通信部405を備える。印刷アプリケーション401は、プリンタドライバ402に対して描画命令等を送信することにより印刷指示を行う。プリンタドライバ402は、印刷アプリケーション401から受けた描画命令等を画像形成装置が解釈可能な印刷データ、すなわちPDL(Page Description Language)に変換する。更に、プリンタドライバ402は、デバイス認証が設定されている場合、ユーザ認証ダイアログを表示し、ユーザに画像形成装置を使用するためのユーザ名およびパスワードの入力を要求する。プリンタドライバ402は、入力されたユーザ名およびパスワードを、ネットワーク105を経由して印刷を実行する画像形成装置に送信して認証要求を行う。
画像形成装置では、後述する認証処理部712でユーザ名およびパスワードを照合し、認証の成否を返信する。画像形成装置における認証が失敗した場合には、プリンタドライバ402は、印刷をキャンセルする。認証が成功した場合には、プリンタドライバ402は、入力されたユーザ名をジョブオーナー情報として付加して印刷ジョブを作成する。プリンタドライバ402は、デバイス認証が設定されていない場合には、ホストコンピュータ101へログインしているユーザ名をジョブオーナー情報として印刷ジョブに付加して印刷ジョブを作成する。
続いて、プリンタドライバ402は、設定部(不図示)において設定された管理コードの入力有無設定を参照し、管理コード入力が「有り」に設定されている場合には管理コード入力画面(不図示)を表示する。管理コードは、課金対象の指定や印刷目的などを任意に指定可能なコードである。ユーザが管理コードを入力すると、プリンタドライバ402は管理コードをジョブに付加する。続いて、プリンタドライバ402は、作成した印刷ジョブデータを印刷ジョブ送信部403に送信する。
印刷ジョブ送信部403は、プリンタドライバ402より受け取った印刷ジョブを画像形成装置に送信する。Webブラウザ404は、HTML(Hyper Text Markup Language)データを解釈し、ディスプレイ210へ画面描画を行う。さらに、Webブラウザ404は、キーボード等の入力手段からのユーザ操作を受け付け、HTTP通信部405へ要求を送信する。HTTP通信部405は、Webブラウザ404からの通信要求を受けて画像処理装置等とNIC208を経由してHTTP又はHTTPSなどのプロトコルを用いて通信を行い、Webページの要求、Webページデータの受信等を行う。
[分析サーバの構成]
分析サーバ104の内部のハードウェア構成は、ホストコンピュータ101と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する(図2参照)。
分析サーバ104の内部のハードウェア構成は、ホストコンピュータ101と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する(図2参照)。
図4を用いて、分析サーバ104の機能的な構成を説明する。分析サーバ104は、インタフェース部501、分析処理部502、ジョブ履歴収集部503、及びデバイス情報管理部505を備える。インタフェース部501は、NIC208及びネットワーク105を経由して、画像形成装置102、103との通信を行う。分析処理部502は、ジョブ履歴や電源状態履歴を元に画像形成装置の消費電力の分析処理を行う。ジョブ履歴収集部503は、インタフェース部501を経由して画像形成装置102、103よりジョブ履歴を収集して保管する。デバイス情報管理部505は、インタフェース部501を経由して画像形成装置102、103より能力情報や設定情報等の情報を取得して保管する。
[画像形成装置の動作説明]
図5は、本実施形態に係る電子写真方式の画像形成装置102、103の一部の構成例を示す。ここでは、中間転写体28を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置を示し、図5を用いて、電子写真方式の画像形成装置102における画像形成の動作を説明する。
図5は、本実施形態に係る電子写真方式の画像形成装置102、103の一部の構成例を示す。ここでは、中間転写体28を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置を示し、図5を用いて、電子写真方式の画像形成装置102における画像形成の動作を説明する。
画像形成装置は、帯電手段として、Y、M、C、Kの色毎に感光体22Y、22M、22C、22Kを帯電させるための4個の注入帯電器23Y、23M、23C、23Kを備える。各注入帯電器は、スリーブ23YS、23MS、23CS、23KSを備える。感光体22Y、22M、22C、22Kは、駆動モータ40Y、40M、40C、40Kの駆動力が伝達され、画像形成動作に応じて回転駆動する。
画像形成装置は、露光手段として、各感光体へ感光光を照射するスキャナ部24Y、24M、24C、24Kを備え、各感光体の表面を選択的に露光することにより、静電潜像を形成する。
画像形成装置は、現像手段として、静電潜像を可視化するために、YMCKの色毎に現像を行う4個の現像器26Y、26M、26C、26Kを備える。各現像器には、スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSが設けられている。なお、各々の現像器26は脱着が可能である。
画像形成装置は、転写手段として、中間転写体28を備える。各感光体から中間転写体28へ単色トナー像を転写するために、中間転写体28が回転する。そして、感光体22Y、22M、22C、22Kとその対向に位置する一次転写ローラ27Y、27M、27C、27Kの回転に伴って、各単色トナー像が中間転写体28に転写される。一次転写ローラ27にバイアス電圧を印加すると共に各感光体の回転速度と中間転写体28の回転速度に差をつけることにより、効率良く単色トナー像を中間転写体28上に転写することで一次転写が行われる。
更に、ステーション毎に単色トナー像が中間転写体28上に重ね合わされていき、重なった多色トナー像が中間転写体28の回転に伴って二次転写ローラ29まで搬送される。記録媒体11が給紙トレイ21aから二次転写ローラ29へ狭持搬送され、記録媒体11に中間転写体28上の多色トナー像が転写される。そして、二次転写ローラ29にバイアス電圧が印加され、静電的にトナー像が転写されることで二次転写が行われる。二次転写ローラ29は、記録媒体11上に多色トナー像を転写している間、位置29aで記録媒体11に当接し、印刷処理後は位置29bに離間する。
画像形成装置は、定着手段として、記録媒体11に転写された多色トナー像を熱定着させるために、記録媒体11を加熱する定着ローラ32と、記録媒体11を定着ローラ32に圧接させるための加圧ローラ33を備えた定着装置31を有する。定着ローラ32と加圧ローラ33は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ34、35が内蔵されている。定着装置31は、多色トナー像を保持した記録媒体11を定着ローラ32と加圧ローラ33により搬送するとともに、熱および圧力を加え、トナーを記録媒体11に定着させる。また、定着装置31は温度センサ(不図示)を備え、定着に十分な温度が確認された際に、定着動作が行われるように制御される。
トナー定着後の記録媒体11は、その後、排出ローラ(不図示)によって排紙トレイ(不図示)に排出して画像形成動作を終了する。
クリーニング手段30は、二次転写後に中間転写体28上に残ったトナーをクリーニングする。ここでクリーニングされた廃トナーは、クリーナ容器(不図示)に蓄えられる。
画像形成装置102は、給紙手段として、記録媒体11が積載された給紙トレイ21a、およびユーザが記録媒体11の手差しが可能な手差しユニット21bを備え、これらの位置から画像形成位置へ搬送することで、記録媒体11の給紙を行う。
[画像形成装置の構成]
図6は、本実施形態に係る画像形成装置102、103のブロック図である。図6に示す様に、画像形成装置102は大きくコントローラ部301とプリンタ部302に分けられる。コントローラ部301とプリンタ部302はそれぞれ、CPU304、315、ROM305、316、およびRAM306、317を備える。各CPUは、ROM内の初期プログラムに従って、メインプログラムをROMより読み出し、RAMに記憶する。RAMは、プログラム格納用や、ワーク用のメインメモリとして使用される。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置102、103のブロック図である。図6に示す様に、画像形成装置102は大きくコントローラ部301とプリンタ部302に分けられる。コントローラ部301とプリンタ部302はそれぞれ、CPU304、315、ROM305、316、およびRAM306、317を備える。各CPUは、ROM内の初期プログラムに従って、メインプログラムをROMより読み出し、RAMに記憶する。RAMは、プログラム格納用や、ワーク用のメインメモリとして使用される。
画像生成部309は、クライアントPC103等から受信する印刷データを用いて、印刷処理が可能なラスターイメージデータを生成する。そして、画像生成部309は、RGBデータおよび各画素のデータ属性を示す属性データとして画素毎に出力する。なお、画像生成部309は、クライアントPC等から受信した画像データではなく、画像形成装置自体に読取手段を設け、該読取手段で読み取った画像データを扱う構成としても良い。ここでの読取手段とは、例えばCCD(Chaerged Couple Device)あるいはCIS(Contact Image Sencor)を含む。また、読み取った画像データに対して、所定の画像処理を行う処理部を併せて設けるように構成しても良い。あるいは、画像形成装置自体に読取手段を設けず、インターフェース(不図示)を介して、外部の読取手段から画像データを受け取るように構成しても良い。
色変換処理部310は、RGBデータをトナー色に合わせてCMYK変換し、CMYKデータを生成する。この段階での画像データは、CMYKのトナー載り量を示したデータになっており、画素単位に各色に対応する値として例えば0〜255の8bitで表現される。具体的には、各色の値が“0”であればトナー未使用を示し、値が大きくなるにつれて濃度は濃くなり、“255”で各色最大の濃さを意味する。トナー載り量は、“255”で100%を意味し、CMYKの各色のトナー載り量を足し合わせた値がその画素のトナー載り量を表す。
トナー載り量検知部311は、色変換処理部310で生成されたCMYKデータに対して、トナー載り量の検知を行う。トナー載り量検知の具体的な方法に関しては図10を用いて後述する。画像処理部308は、トナー載り量検知が終了したCMYKデータと属性データをハーフトーン処理部312へ送る。また、画像処理部308は、1ページ分のトナー載り量検知が終了した時点で、トナー載り量情報を定着温度算出部325へ通知する。
定着温度算出部325は、トナー載り量検知部311により検知したトナー載り量から定着に必要な最低温度を算出する。なお、トナー載り量情報からそのトナー載り量のページを定着するために必要な最低温度の算出方法については図11を用いて後述する。
ハーフトーン処理部312は、色変換処理部310で生成されたCMYKデータ各色に対して、ハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理部312の具体的な構成としては、スクリーン処理によるもの、あるいは誤差拡散処理によるものが挙げられる。スクリーン処理は、所定の複数のディザマトリクスを用いて、入力画像データをN値化する処理である。また、誤差拡散処理は、入力画像データを所定の閾値と比較することにより、N値化し、その際の入力画像データと閾値との差分を以降にN値化処理する周囲画素に対して拡散させる処理である。
プリンタ通信IF313とコントローラ通信IF321は、コントローラ部301とプリンタ部302との間で通信を行うためのIF部である。ここで通信される情報としては、画像データのほか、コントローラ部301からの制御信号や、トナー載り量検知部311により検知したトナー載り量情報等がある。
プリンタ部302の定着温度制御部319は、定着温度算出部325により決定した目標温度を基に、定着器320の温度制御を行う。スキャナ通信IF323は、コントローラ部301とスキャナ324との間で通信を行うためのIF部である。スキャナ324は、画像形成装置102、103に備えられたスキャナ324をCPU304より制御し、紙原稿の読み取りを行う。
パネルコントローラ(PanelC)326は、画像形成装置102、103に備えられた操作パネル327からの指示入力を制御する。ネットワークインターフェースカード(NIC)328は、ネットワーク105を介して、他のノードとデータをやり取りする。
図7を用いて、画像形成装置102、103の機能的な構成を説明する。インタフェース部701は、ネットワーク105と接続され、ホストコンピュータ101から印刷ジョブを受信したり、分析サーバ104へ電源状態を通知したりする。また、インタフェース部701は、分析サーバ104からのジョブ履歴取得要求を受けてジョブ履歴を送信する。印刷データ格納部702は、RAM306に、印刷ジョブデータを一時的に格納する。
UI制御部710は、パネルコントローラ326を経由して操作パネル327を制御し、ユーザの画像形成装置102、103へのログイン要求や、コピー指示や、スキャン送信指示などを受け付ける。UI制御部710は、ユーザからのログイン要求を受けると、認証処理部712にユーザ名や、パスワード等の認証情報を送り認証要求を行う。UI制御部710は、認証処理部712で認証が成功すると、認証IDを受け取る。続いて、UI制御部710は、設定部(不図示)において設定された管理コード入力有無設定を参照し、管理コード入力が「有り」に設定されている場合には、UI制御部710は、管理コード入力画面を表示する。ユーザが管理コードを入力すると、UI制御部710は、管理コードを保持する。
その後、UI制御部710は、ログアウト要求を受けるまでユーザ名、認証ID、及び管理コードを保持し、ユーザ操作によりコピー等のジョブ発行が指示されると、ジョブ管理部703へジョブ発行要求と共にユーザ名、認証ID、及び管理コードを送る。また、操作パネル327からログアウト操作がなされると、UI制御部710は、ログアウト処理を行う。また、UI制御部710は、動作設定情報としてタイムアウト時間に関する値を管理し、操作パネル327にタイムアウト時間の値として設定された時間にわたって操作が行われなかった場合には、ログアウト処理を行う。タイムアウト時間の設定値は、外部モジュール(例えば、分析サーバ104等)からも参照可能とする。UI制御部710は、ログアウト処理において、認証処理部712にユーザ名、認証ID、及びログアウト要因情報と共にログアウト通知を行い、認証情報や認証IDを破棄する。
ジョブ管理部703は、印刷ジョブを解析し、ユーザ名や管理コード、印刷部数やカラー印刷等の出力属性情報を取得し、ジョブの開始時刻と共にジョブ情報として管理する。操作パネル327からのジョブ(例えば、印刷ジョブ)が発行された場合には、ジョブ管理部703は、UI制御部710から出力属性情報やユーザ名等を受信する。一方、Webブラウザからのジョブが発行された場合には、ジョブ管理部703は、リモートUI制御部711から出力属性情報やユーザ名等を受信する。
印刷データ展開部704は、ジョブ管理部703に格納されたジョブ情報に従い、印刷データ格納部702から印刷データを取得して画像生成処理を行い、イメージデータを生成する。スキャナ制御部705は、CPU304を制御し、原稿のスキャンを行ってイメージデータを作成する。イメージ格納部706は、印刷データ展開部704もしくはスキャナ制御部705が生成したイメージデータをRAM306に一時的に格納する。プリンタ制御部707は、プリンタエンジン709を制御し、イメージ格納部706に格納されたイメージデータの印刷を行わせる。プリンタエンジン709は、イメージ格納部706に格納されたイメージデータを電子写真技術やインクジェット技術等の既知の印刷技術を用いて印刷用紙等のメディアに実際に印刷するプリンタ装置である。
ジョブ履歴管理部708は、図8を用いて後述するジョブ履歴情報などを管理する。ジョブ管理部703は、ジョブの処理が完了すると、管理しているジョブ情報をジョブ履歴情報としてジョブ履歴管理部708に送信する。そして、ジョブ履歴管理部708は、受信したジョブ履歴情報を保管する。また、ジョブ履歴管理部708は、分析サーバ104からの要求に応答してジョブ履歴情報を分析サーバ104に送信する。
リモートUI制御部711は、HTTP又はHTTPSサーバとして機能し、ホストコンピュータ101上で動作するWebブラウザ404からの要求を受け付ける。リモートUI制御部711は、Webブラウザ404からの要求を受け付けると、セッション情報から認証情報を取得し、認証処理部712にアクセス可否を問い合わせる。リモートUI制御部711は、アクセスが許可された場合には要求されたHTMLデータをWebブラウザ404に送信する。一方、アクセスが許可されない場合には、リモートUI制御部711は、ログインフォーム画面(不図示)を表示するためのHTMLデータをWebブラウザ404に送信する。リモートUI制御部711は、Webブラウザ404からログインフォームへの入力データを受信すると、認証処理部712へ認証要求を出す。その後、認証が成功した場合には、リモートUI制御部711は、要求されたHTMLデータをWebブラウザ404に送信する。
認証処理部712は、画像形成装置102、103の認証処理及び管理を行う。認証処理部712は、ユーザが、操作パネル327やWebブラウザ404のログインフォームへ入力したログイン名およびパスワード等を元にユーザ認証を行う。また、認証処理部712は、プリンタドライバ402からの認証要求を受け、ユーザ名およびパスワードの照合を行う。その後、認証が成功した場合には、認証処理部712は、認証IDを発行し、認証の成否と共に操作パネル327やWebブラウザ404に返信する。認証処理部712は、認証情報テーブルを保持し、該テーブルに登録されたユーザ名およびパスワードと比較することによりユーザ認証を行う。なお、画像形成装置は、認証サーバ(不図示)との通信を行い、認証サーバ側で保持する認証情報テーブルを使用してユーザ認証を行ってもよい。
[テーブル構成]
図8を用いて、本実施形態に係るジョブ履歴情報テーブル、印刷ページ情報テーブル、及び定着温度ページ数情報テーブルに関して説明を行う。
図8を用いて、本実施形態に係るジョブ履歴情報テーブル、印刷ページ情報テーブル、及び定着温度ページ数情報テーブルに関して説明を行う。
(ジョブ履歴情報テーブルの一例)
図8(a)を用いてジョブ履歴情報テーブルについて説明する。ジョブ履歴ID801は、ジョブ履歴をシステム内で一意に識別するための識別情報(識別子)である。デバイスID802は、画像形成装置を識別するための識別情報である。デバイスIDとしては例えば、MACアドレスやIPアドレスを用いることが考えられる。ジョブタイプ803は、ジョブの種類を示し、例えば、ホストコンピュータ101からの印刷であるプリントや、コピー、スキャン、ファクス、画像形成装置内に保存された文書を印刷するボックスプリント等が挙げられる。
図8(a)を用いてジョブ履歴情報テーブルについて説明する。ジョブ履歴ID801は、ジョブ履歴をシステム内で一意に識別するための識別情報(識別子)である。デバイスID802は、画像形成装置を識別するための識別情報である。デバイスIDとしては例えば、MACアドレスやIPアドレスを用いることが考えられる。ジョブタイプ803は、ジョブの種類を示し、例えば、ホストコンピュータ101からの印刷であるプリントや、コピー、スキャン、ファクス、画像形成装置内に保存された文書を印刷するボックスプリント等が挙げられる。
両面枚数806は、該当ジョブにより両面印刷された枚数が記録される。ジョブなどで指定される4ページの原稿データを両面印刷した場合には、2ページが1枚の出力用紙に印刷され物理ページの合計2枚となる。このときには、両面枚数が2枚とカウントされる。両面枚数806の代わりに、該当ジョブが両面設定で印刷されたか否かを記録するようにしてもよい。両面枚数が1枚以上である場合には、両面印刷されたと判定することができる。
集約設定807は、該当ジョブの集約印刷設定が記録される。例えば、集約設定807が「2in1」である場合、2ページの原稿データ(論理ページ数が2)を出力用紙の1つの面(物理ページ数が1)に集約印刷されたことを示す。また、集約印刷枚数を記録するようにしてもよい。部数808は、該当ジョブの部数設定が記録される。文書名809は、該当ジョブの印刷アプリケーション401によりジョブに設定される文書名である。この文書名809の情報により、印刷アプリケーション種別が判定可能である。管理コード810は、該当ジョブにユーザが付加するコードであり、印刷目的などを示す。管理コードは、印刷アプリケーション401から印刷指示後に表示される管理コード指定ダイアログ(不図示)や、UI制御部710において認証画面(不図示)で指定できるようにしてもよい。
(印刷ページ情報テーブルの一例)
続いて、図8(b)を用いて印刷ページ情報テーブルについて説明する。印刷ページ情報テーブルには、ジョブ履歴情報テーブルに格納されたジョブ履歴情報の印刷ページに関する詳細情報を記録する。
続いて、図8(b)を用いて印刷ページ情報テーブルについて説明する。印刷ページ情報テーブルには、ジョブ履歴情報テーブルに格納されたジョブ履歴情報の印刷ページに関する詳細情報を記録する。
ジョブ履歴ID901は、ジョブ履歴をシステム内で一意に識別するための識別情報であり、ジョブ履歴情報テーブルのジョブ履歴ID801において同じ値を持つジョブ履歴と関連付けられる。例えば、レコード811とレコード911は、ジョブ履歴ID(801,901)が“1000”であるため関連付けられ、レコード911の印刷ページ情報は、レコード811の示すジョブにおいて印刷されたページについての詳細情報を示している。
カラー種別902は、印刷がカラー、白黒、もしくはクリア(透明で光沢を持たせる効果のある色材を用いた特殊印刷)で行われたかなどを示す。図示しないが、その他にも、単色カラー、2色カラー、シルバーなど様々な印刷方法を示す属性を設定することもできる。ページサイズ903は、印刷ページのサイズが記録される。また、A4、B5などの既定の用紙サイズや、高さ×幅で指定することも可能である。ページ数904は、該当ジョブによりカラー種別902、ページサイズ903で印刷されたページ数が記録される。
1つのジョブで複数のカラー種別、ページサイズが混載する印刷が行われた場合、複数の行(レコード)でそれぞれ記録する。例えば、レコード914、915、および916は、ジョブ履歴IDが“1003”であるジョブに関する詳細情報である。該ジョブでは、白黒・A4で5ページ(レコード914)、カラー・A4で5ページ(レコード915)、白黒・A3で5ページ(レコード916)の計15ページ印刷されたことを示している。
(定着温度ページ数情報テーブルの一例)
続いて、図8(c)を用いて定着温度ページ数情報テーブルについて説明する。定着温度ページ数情報テーブルには、ジョブ履歴情報テーブルに格納されたジョブ履歴情報の定着温度ページ数に関する詳細情報を記録する。
続いて、図8(c)を用いて定着温度ページ数情報テーブルについて説明する。定着温度ページ数情報テーブルには、ジョブ履歴情報テーブルに格納されたジョブ履歴情報の定着温度ページ数に関する詳細情報を記録する。
ジョブ履歴ID1001は、ジョブ履歴をシステム内で一意に識別するための識別情報であり、印刷ページ情報テーブルのジョブ履歴ID901と同様にジョブ履歴情報テーブルのジョブ履歴ID801において同じIDを持つジョブ履歴と関連付けられる。
定着温度ページ数情報テーブルにおいて、定着温度200度ページ数1002、定着温度195度ページ数1003、定着温度190度ページ数1004、定着温度185度ページ数1005、定着温度180度ページ数1006は、該当ジョブの定着温度ごとのページ数を記録する。
本実施形態のシステムにおいて、ページ毎に定着器320の定着温度を調整する制御を実施する際に、定着温度算出部325が算出したページ毎の定着温度が記録される。なお、定着温度200度ページ数1002、定着温度195度ページ数1003、定着温度190度ページ数1004、定着温度185度ページ数1005、定着温度180度ページ数1006のページ数は、規定の用紙サイズ毎に記録するように構成してもよい。つまり、画像形成装置の機能や対応する用紙に応じて、上記に示した200度〜180度の5度刻みのテーブル構成に限定するものではなく、刻み幅や、対応する温度の幅(上限値および下限値)を変更してもよい。本実施例においては、説明の簡略化のためA4換算のページ数で記録する例について説明する。
図8で示す情報により、例えば、ジョブ履歴のレコード811は、画像形成装置Aで2013/5/25_14:25に開始し、2013/5/25_14:40に終了したコピージョブが実行されたことを示している。更に、このジョブでは、カラー・A4で10ページ印刷が行われ、定着温度200度で2ページ、定着温度195度で2ページ、定着温度190度で6ページの内訳で定着されたことを示している。なお、ジョブ履歴情報テーブル、印刷ページ情報テーブル、定着温度ページ数情報テーブルをジョブタイプ毎に作成するように構成してもよい。
(消費電力テーブル)
図9を用いて、分析処理部502が管理する消費電力テーブルの説明を行う。
図9を用いて、分析処理部502が管理する消費電力テーブルの説明を行う。
(定着温度200度の際の印刷時の消費電力テーブルの一例)
図9(a)を用いて、定着温度200度である場合の消費電力テーブルについて説明する。消費電力テーブルには、画像形成装置ごとに、1ページ印刷する場合に消費する消費電力量が格納されている。
図9(a)を用いて、定着温度200度である場合の消費電力テーブルについて説明する。消費電力テーブルには、画像形成装置ごとに、1ページ印刷する場合に消費する消費電力量が格納されている。
デバイスID1101は、画像形成装置を識別するための識別情報である。定着温度1121は、印刷する際の定着温度を示す。ジョブタイプ1122は、プリントやコピーなどジョブのタイプを示す。カラー種別1123は、印刷がカラー印刷、白黒印刷、もしくはクリア印刷(不図示)であるかを示す。ページサイズ1124は、印刷ページサイズを示す。ここでは用紙サイズをLarge、Smallという2つに区別しているが、A4、B5サイズなど具体的な用紙サイズを指定するようにしてもよい。本実施形態では、B4以上のサイズを“Large”とし、B4より小さいサイズを“Small”と分類する。両面1125は、印刷が、両面印刷、もしくは片面印刷を示す。
例えば、レコード1102は、定着温度が200度、ジョブタイプがプリントのカラー印刷、ページサイズが“Large”、片面印刷のときの1ページ印刷するときに消費される電力を示しており、画像形成装置Aの消費電力量は“2Wh”である。消費電力は、デバイスの機種ごとや、オプションの有無で異なるため、個別に設定可能としている。
[ジョブ履歴収集処理]
分析サーバ104のジョブ履歴収集部503は、インタフェース部501を介して画像形成装置102、103と通信し、ジョブ履歴管理部708で管理されているジョブ履歴を収集する。取得したジョブ履歴は、ジョブ履歴情報テーブル(図8(a))、印刷ページ情報テーブル(図8(b))、定着温度ページ数情報テーブル(図8(c))と同等もしくは拡張された形式のテーブルで、ジョブ履歴収集部503に保管される。複数の画像形成装置からジョブ履歴情報を収集する場合、それら画像形成装置の識別情報を登録することで収集対象とすることが考えられる。
分析サーバ104のジョブ履歴収集部503は、インタフェース部501を介して画像形成装置102、103と通信し、ジョブ履歴管理部708で管理されているジョブ履歴を収集する。取得したジョブ履歴は、ジョブ履歴情報テーブル(図8(a))、印刷ページ情報テーブル(図8(b))、定着温度ページ数情報テーブル(図8(c))と同等もしくは拡張された形式のテーブルで、ジョブ履歴収集部503に保管される。複数の画像形成装置からジョブ履歴情報を収集する場合、それら画像形成装置の識別情報を登録することで収集対象とすることが考えられる。
[トナー載り量検知方法]
次に図10を用いて本実施形態に係る画像形成装置におけるトナー載り量検知方法について詳細に説明する。ここで、トナー載り量とは単位面積あたりのトナー量のことを意味し、単位を%として説明する。具体的には、CMYK各色の最大値を100%とした時に、2色分の最大値を重ねた場合、その画素では200%のトナー載り量と定義される。各色は、階調性を持っているため、各色が0〜100%までの間の値を取りうる。例えば、フルカラー印刷モードでCMYKの4色トナーをフルに利用した場合、最大トナー載り量は400%となる。一方、K単色のモノクロ画像の場合、最大トナー載り量は100%となる。
次に図10を用いて本実施形態に係る画像形成装置におけるトナー載り量検知方法について詳細に説明する。ここで、トナー載り量とは単位面積あたりのトナー量のことを意味し、単位を%として説明する。具体的には、CMYK各色の最大値を100%とした時に、2色分の最大値を重ねた場合、その画素では200%のトナー載り量と定義される。各色は、階調性を持っているため、各色が0〜100%までの間の値を取りうる。例えば、フルカラー印刷モードでCMYKの4色トナーをフルに利用した場合、最大トナー載り量は400%となる。一方、K単色のモノクロ画像の場合、最大トナー載り量は100%となる。
まず、トナー載り量検知部311はCMYKデータを受信すると、画素ごとのトナー載り量を算出する。図10(a)は、1ぺージ分の画像データの一部を表しており、画素1401は、最小単位である1画素を示している。また、ブロック1402は、3×3画素単位の画素ブロックを示している。また、図10(a)の1画素内の枠に示した数値がトナー載り量検知部311により検知した画素ごとのトナー載り量を示す。
続いて、トナー載り量検知部311は、3×3画素のブロックを単位として、ブロック内のトナー載り量の平均値を算出する。ここで、ブロック内の平均値を算出する理由としては、一般に画像を定着するために必要な温度は1画素単位のトナー載り量ではなく、一定範囲内のトナー量に依存することが多いためである。また、ここではブロック内の平均値を算出しているが、ブロック内の最小値もしくは最大値を使用する構成であっても良い。なお、図10(b)のブロック1403はそれぞれ、1ブロックを示し、1ブロックの枠内に記載した数値は各ブロック内のトナー載り量の平均値を表している。
続いて、トナー載り量検知部311は、1ページ分のブロック内のトナー載り量の平均値算出が終了した段階で、1ページ内の全てのブロックの平均値の中からその最大値を対象ページのトナー載り量情報として定着温度算出部325に通知する。
[トナー載り量に基づく定着温度算出方法]
次にトナー載り量検知部311で検知したトナー載り量情報を基に、対象ページの定着に最低限必要な定着温度の算出方法について、図11を用いて説明する。
次にトナー載り量検知部311で検知したトナー載り量情報を基に、対象ページの定着に最低限必要な定着温度の算出方法について、図11を用いて説明する。
前述したように、トナー載り量とは画像上の単位面積あたりのトナー量のことを意味する。定着不良なくトナーを定着させるためには、定着器320の温度を対象ページ中のトナー載り量の最大値が確実に定着できる定着温度に設定する必要がある。印刷する画像データに応じて最大トナー載り量が異なるため、定着に必要な温度も画像データごとに異なる。このとき、最大トナー載り量が大きいほど必要とする定着温度も高くなる。
図11は、本実施形態に係るトナー載り量と定着温度の関係を示す図である。図11において、横軸はトナー載り量を示し、縦軸は定着に必要な温度を示す。例えばトナー載り量検知部311による検知結果が200%の場合、図11により、定着に必要な最低温度はT1となる。また、トナー載り量検知部311による検知結果が100%の場合、対象ページの定着に必要な最低温度はT3となる。印刷ページ中に現れる最大トナー載り量を定着可能な温度まで、定着器320の温度が上がっていれば、画像全体で定着不良等の問題が起る事はない。そのため、トナー載り量検知部311により検知したトナー載り量情報から、対象ページ定着に必要な最低温度を求めることが可能になる。
図11のグラフで示されるトナー載り量と定着温度の関係は、定着器320の温度制御で用いられるため、例えばルックアップテーブルの形で記憶部307やRAM306等に記憶しておく。またこの図11のグラフで示される関係を温度制御可能な状態に正規化して格納することで、情報量を減らしてもよい。また、図11では、トナー載り量の総量を示しているが、色ごとの対応関係を示す複数のルックアップテーブルを用いても構わない。
[画像形成装置の処理フロー]
本実施形態に係る画像形成装置102、103における処理フローについて、図12、図13を用いて説明する。図12は、制御モジュールであるコントローラ部301が備えるCPU304による制御手順を示す。図13は制御モジュールであるプリンタ部302が備えるCPU315による制御手順を示す。
本実施形態に係る画像形成装置102、103における処理フローについて、図12、図13を用いて説明する。図12は、制御モジュールであるコントローラ部301が備えるCPU304による制御手順を示す。図13は制御モジュールであるプリンタ部302が備えるCPU315による制御手順を示す。
(コントローラ部における処理)
まず、CPU304が印刷画像データをスプール処理し、ジョブ履歴を発行するまでの処理について図12を用いて説明する。
まず、CPU304が印刷画像データをスプール処理し、ジョブ履歴を発行するまでの処理について図12を用いて説明する。
S1201にて、CPU304は、スキャナ324やホストコンピュータ101などより入力された印刷ジョブを受け取ると(S1201にてYES)、印刷処理を開始する。CPU304は、印刷ジョブごとにS1203〜S1212の処理を実行する。更に、各印刷ジョブに含まれる印刷ページごとにS1204〜S1210の処理を実行する。S1204にて、CPU304は、画像生成部309により、受け取った印刷ジョブの印刷データを用いて印刷処理が可能なラスターイメージデータを生成する。そしてRGBデータを画素毎に出力する。
S1205にて、CPU304は、色変換処理部310により、RGBデータをトナー色に合わせてCMYK変換し、CMYKデータを生成する。S1206にて、CPU304は、トナー載り量検知部311により、生成されたCMYKデータに対し、ページのトナー載り量を検知する。尚、トナー載り量検知方法については、図10を用いて前述した通りである。
S1207にて、CPU304は、定着温度算出部325により、S1206にて検知したトナー載り量情報を基に、対象ページを定着するために最低限必要な定着温度を算出する。ここで、トナー載り量情報から、対象ページを定着するために最低限必要な温度を算出する方法については、図11を用いて前述した通りである。S1208にて、CPU304は、S1207にて決定した対象ページを印刷するために最低限必要な定着温度を、プリンタ通信IF313を通して、プリンタ部302のCPU315に通知する。
S1209にて、CPU304は、ハーフトーン処理部312により、例えばスクリーン処理あるいは誤差拡散処理による手法により、S1205にて生成されたCMYKデータに対してN値化を行う。S1210にて、CPU304は、S1209により生成された印刷画像データを、RAM306に蓄積するスプール処理を行う。
S1211にて、プリンタ部302のCPU315は、印刷ジョブの印刷処理が終了したことを示す通知が受信されたか否かをチェックする。印刷ジョブの終了通知を受信した場合(SS1211にてYES)、S1212へ進む。印刷ジョブの終了通知を受信していない場合(S1211にてNO)、プリンタ部302のCPU315は、終了通知を受信するまで待機する。
S1212にて、CPU304は、ジョブ管理部703により、ジョブが完了すると管理するジョブ情報をジョブ履歴情報としてジョブ履歴管理部708に送信し、ジョブ履歴管理部708が保管する。
図14にジョブ管理部703で管理するジョブ情報の一例を示す。ジョブ管理部703(CPU304)は、S1205で算出したページの定着温度の情報より、印刷ジョブを定着する際の、定着温度毎のページ数を算出する。そして、ジョブ管理部703は、図14に示すように、算出した定着温度毎のページ数を、ジョブタイプ、開始時刻、終了時刻、両面枚数、集約設定、部数、カラー種別、及びページサイズと共にジョブ情報として生成する。
生成したジョブ情報は、ジョブ履歴情報としてジョブ履歴管理部708へ送信され、ジョブ履歴管理部708内のジョブ履歴情報テーブル、印刷ページ情報テーブル、および定着温度ページ数情報テーブルへ格納される。ジョブ履歴管理部708内のジョブ履歴情報テーブル、印刷ページ情報テーブル、及び定着温度ページ数情報テーブルは、図8に示した分析サーバ104内の各テーブルと同様の構成である為、説明を割愛する。
(出力処理)
次にプリンタ部302のCPU315が印刷画像データを定着し、出力するまでの処理について図13を用いて説明する。
次にプリンタ部302のCPU315が印刷画像データを定着し、出力するまでの処理について図13を用いて説明する。
S1301にて、CPU315は、コントローラ部301からの印刷指示があるか否かを判断し、指示があった場合(S1301にてYES)、S1302へ移行する。S1302にて、CPU315は、ページの目標の定着温度情報を受信しているか否かを判断し、受信している場合には(S1302にてYES)、S1303へ移行する。
S1303にて、CPU315は、現在の定着温度と、受信したページの目標の定着温度を考慮し、定着器320の温度を制御する。具体的には、制御目標ページまでに目標の温度に到達するために必要であれば、CPU315は、定着器320の温度を上げる。目標温度に対し、定着温度を下げることが可能であれば、CPU315は、温度を下げる制御を行う。
S1304にて、CPU315は、ページ終了か否かの判断を行い、ページ終了していなければ(S1304にてNO)、S1301からの処理を繰り返す。ページ終了していれば(S1304にてYES)、本処理フローを終了する。
図18は、図13で示した処理フローで実施される定着器320の温度制御の一例を示す図である。図18において、横軸は印刷ページ数を示し、縦軸はそのページを定着する際の定着温度を示す。なお、ページ数の下にそのページのトナー載り量を%で示す。
図18では、10ページ分のデータを受信し、1ページ目と10ページ目のトナー載り量が200%、6ページ目と7ページ目のトナー載り量が125%、それ以外のページのトナー載り量が100%の場合を示している。
以上により、生産性を落とすことなくトナー載り量に応じた定着器の温度制御が可能となり、電力消費を低減するこができる。
[分析処理]
分析サーバ104の分析処理部502における分析処理を、図15、図16のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは温室効果ガスとしてCO2を例にとって説明するが、消費電力に応じて生じる他の要素を用いても構わない。
分析サーバ104の分析処理部502における分析処理を、図15、図16のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは温室効果ガスとしてCO2を例にとって説明するが、消費電力に応じて生じる他の要素を用いても構わない。
図15は、CO2排出量を求める分析処理の全体の処理手順に関するフローチャートである。S1501にて、分析処理部502は、ジョブ履歴収集部503から本実施形態に係る分析処理を未実行のジョブ履歴を取得する。分析サーバ104は、本分析処理が済んだジョブ履歴IDを記録しておき、次回の分析処理の実行時にはそれ以降のジョブ履歴を取得する。ジョブ履歴収集部503は、ジョブ履歴IDを指定されるとジョブ履歴情報テーブル、印刷ページ情報テーブル、及び定着温度ページ数情報テーブルより指定されたジョブ履歴ID以降のジョブ履歴情報を分析処理部502に返す。
続いて、分析処理部502は、取得した未処理のジョブ履歴ごとにS1503〜S1504の処理を行う。S1503にて、分析処理部502は、ジョブ履歴の情報に基づき、ジョブの実行に際しての消費電力量、及びCO2排出量を求める分析処理を行う。本工程の詳細は、図16を用いて後述する。
S1504にて、分析処理部502は、計算結果を集計結果テーブル5023に格納する。集計結果テーブル5023は、分析処理部502に格納される。
[分析処理の詳細]
図16は、ジョブの消費電力量、CO2排出量を求める分析処理を説明するためのフローチャートを示す。図15のS1503における処理の詳細を示している。ジョブの消費電力量、CO2排出量を求める分析処理は、ジョブ履歴に基づき実際のジョブの処理実績についての消費電力、及び電力消費によるCO2排出量を計算する。
図16は、ジョブの消費電力量、CO2排出量を求める分析処理を説明するためのフローチャートを示す。図15のS1503における処理の詳細を示している。ジョブの消費電力量、CO2排出量を求める分析処理は、ジョブ履歴に基づき実際のジョブの処理実績についての消費電力、及び電力消費によるCO2排出量を計算する。
S1602の処理を、図8(b)を参照し、ジョブ履歴に関して印刷ページごとに行う。例えば、ジョブ履歴IDが“1002”であるジョブ履歴に関しては、レコード913を対象に処理を行う。
S1602にて、分析処理部502は、図9(a)〜(c)に示した消費電力テーブルを参照して、対象となるジョブ履歴に関する、片面および両面の1ページあたりの印刷時の消費電力量を取得する。ここでは、各定着温度のページ数、ジョブタイプ803、ページサイズ903、カラー種別902、対象デバイス(デバイスID802)などに基づいて、該当する消費電力量を取得する。
例えば、ジョブ履歴IDが“1002”のジョブ履歴を対象に処理する場合、図9(b)により、ジョブタイプが“コピー”、ページサイズが“A4”(すなわち、“Small”に相当)、カラー種別が“カラー”である。そして、各定着温度のページ数は、図9(c)により、定着温度200度ページ数は“2”、定着温度185度ページ数は“2”、定着温度180度ページ数は“6”である。
定着温度200度の場合における片面の1ページあたりの印刷時の消費電力量は、図9(a)の列1112であり、ジョブ履歴IDが“1002”に対応するデバイスIDは“複合機A”であるため、これに該当する行1126の“1.7[Wh]”を取得する。
同様に、定着温度185度の場合における片面の1ページあたりの印刷時の消費電力量は、図9(b)の列1212であり、ジョブ履歴IDが“1002”に対応するデバイスIDは“複合機A”である。そのため、これに該当する行1226の“1.5[Wh]”を取得する。
同様に、定着温度180度の場合における片面の1ページあたりの印刷時の消費電力量は図9(c)の列1312であり、ジョブ履歴IDが“1002”に対応するデバイスIDは“複合機A”である。そのため、これに該当する行1326の“1.4[Wh]”を取得する。
続いて、S1604にて、分析処理部502は、以下の式でジョブの消費電力量を求める。
ジョブの消費電力量=(定着温度200度の片面1ページ消費電力量)×(定着温度200度ページ数)+・・・+(定着温度180度の片面1ページ消費電力量)×(定着温度180度ページ数)
例えばジョブ履歴IDが“1002”のジョブ履歴の場合、1.7[Wh]×2[ページ]+1.5[Wh]×2[ページ]+1.4[Wh]×6[ページ]=14.8[Wh]がジョブの消費電力となる。
ジョブの消費電力量=(定着温度200度の片面1ページ消費電力量)×(定着温度200度ページ数)+・・・+(定着温度180度の片面1ページ消費電力量)×(定着温度180度ページ数)
例えばジョブ履歴IDが“1002”のジョブ履歴の場合、1.7[Wh]×2[ページ]+1.5[Wh]×2[ページ]+1.4[Wh]×6[ページ]=14.8[Wh]がジョブの消費電力となる。
S1604にて、分析処理部502は、印刷ジョブの消費電力量よりジョブのCO2排出量を求める。ここでは図示していないが、分析処理部502は、CO2排出量原単位[kg/Wh]を保持し、これを係数として以下の式よりジョブ処理に関するCO2排出量を求める。
ジョブのCO2排出量=(ジョブの消費電力量)×(CO2排出量原単位)
本処理後、図15に記載の処理に戻る。
ジョブのCO2排出量=(ジョブの消費電力量)×(CO2排出量原単位)
本処理後、図15に記載の処理に戻る。
図17を用いて、消費電力量、及びCO2排出量の分析結果を示す表示画面の一例を説明する。ホストコンピュータ101のWebブラウザ404から分析サーバ104のインタフェース部501にアクセスし、集計結果の表示用データの取得要求を送信する。インタフェース部501は要求を受信すると、分析処理部502より集計結果を取得して、HTMLなどのWebブラウザ404上で表示可能な形式の表示用データを生成する。インタフェース部501は、作成したHTMLなどの表示用データをWebブラウザ404に送信する。Webブラウザ404は受信した表示用データを解釈し、集計結果をディスプレイ210に表示する。図17は、Webブラウザ404によりディスプレイに表示した内容を示している。
表示内容としては、例えば、以下の項目が含まれる。集計項目1701は、CO2排出量や消費電力、印刷ページ数を含む集計項目を選択するためのドロップダウンリストである。グラフ1702は、実績の消費電力によるCO2排出量を示しており、集計結果1703に示す複合機Aの消費電力によるCO2排出量に基づく表示となる。同様に、集計結果1704は画像形成装置B、集計結果1705は画像形成装置C、集計結果1706は画像形成装置Dの集計結果をそれぞれ表示している。
図17で示すように、算出したCO2排出量を集計して集計結果を表示することでユーザに提示し、ユーザはCO2排出量をディスプレイ210上で確認することができる。
以上、第一の実施形態の画像形成装置は、トナーを定着する際のページ毎の定着温度を調整する制御を実施する場合において、各ページ単位で異なる定着温度を考慮した、より精度の高い消費電力量をユーザに通知するという効果を奏する。
<第二の実施形態>
第一の実施形態においては、ページの定着温度情報を基に1ページ辺りの消費電力量を算出し、それらを合計することにより印刷ジョブの消費電力量を求める制御方法について説明してきた。第2の実施形態では、更にページ間の温度の変化量に対して定着器が消費する電力量を算出し、それを加味する印刷ジョブの消費電力量を求める制御方法について説明する。
第一の実施形態においては、ページの定着温度情報を基に1ページ辺りの消費電力量を算出し、それらを合計することにより印刷ジョブの消費電力量を求める制御方法について説明してきた。第2の実施形態では、更にページ間の温度の変化量に対して定着器が消費する電力量を算出し、それを加味する印刷ジョブの消費電力量を求める制御方法について説明する。
図19を使用して、印刷ジョブの定着温度毎のページ数が同じであっても、印刷ジョブの消費電力量が変わる例について説明する。図19(a)、(b)は、10ページ分の印刷ジョブであり、どちらも定着温度T1のページ数が5ページ、定着温度T5のページ数が5ページと同じである。しかし、図19(a)は1ページ目から5ページ目までの連続した5ページが同じ定着温度T1であり、6ページ目から10ページ目までの連続した5ページが同じ定着温度T5である。
一方、図19(b)は1ページ目、3ページ目、5ページ目、7ページ目、9ページ目の5ページが同じ定着温度T1であり、2ページ目、4ページ目、6ページ目、8ページ目、10ページ目の5ページが同じ定着温度T5である。つまり、図19(b)の場合、定着温度T1と定着温度T5のページが交互となるページ順番となっているので、定着温度T5から定着温度T1への温度上昇が5回、ページの間で必要になり、その分消費電力量が大きくなる。
図20に、ページ間の温度上昇の変化量と定着ローラ32内のヒータ34(以下、定着ヒータ34)駆動の関係図を示す。2001、2011、2021は、それぞれページ間で5度、10度、15度上昇する際の、目標の定着ローラ表面温度を示している。2002、2012、2022は、それぞれページ間で5度、10度、15度上昇する際の、実際の定着ローラ表面温度を示している。2003、2013、2023は、それぞれページ間で5度、10度、15度上昇する際の、定着ヒータ34の駆動のON/OFFを示している。
図20に示すように、温度上昇の変化量が、5度、10度、15度の大きくなるにつれて、ページ間での定着ヒータ34の駆動する時間が大きくなる。
図21に、定着ヒータ駆動時間と定着温度の関係図を示す。図21に示すように、定着ヒータ34の駆動時間が大きくなるほど、定着温度は大きくなり、ほぼ比例関係となる。よって、ページ間の定着温度の温度上昇の変化量が大きいほど、定着器320が消費する電力量が大きくなる。
そこで第二の実施形態においては、ページ間の定着温度の温度上昇の変化量より、ページ間で消費する定着器320の消費電力量を求める制御を行う。
以下、ページ間の温度の変化量に対して定着器が消費する電力量を算出し、それを加味する印刷ジョブの消費電力量を求める制御方法についてフローチャートに従って説明する。
[分析処理]
図22は、第二の実施形態における分析処理の詳細を説明するためのフローチャートを示す。S2201〜S2203の処理は、第一の実施形態における図16のS1601〜S1603の処理と同様である為の、説明を割愛する。
図22は、第二の実施形態における分析処理の詳細を説明するためのフローチャートを示す。S2201〜S2203の処理は、第一の実施形態における図16のS1601〜S1603の処理と同様である為の、説明を割愛する。
S2204にて、分析処理部502は、ページ間の定着温度の温度上昇の変化量より、ページ間の温度上昇による定着器320の消費電力量を求める。図23に、第二の実施形態に係る、ジョブ管理部703で管理するジョブ情報の一例を示す。第二の実施形態では、ジョブ管理部703(CPU304)は、図14に示した定着温度毎のページ数(集計値)の代わりに、S1205で算出したページそれぞれの定着温度の情報を個別に記録する。
図24を用いて、ページ定着温度情報テーブルに関して説明を行う。第二の実施形態では、図8(c)に示した定着温度ページ数情報テーブルの代わりに、図24に示すページ定着温度情報テーブルを使用する。
ページ定着温度情報テーブルは、ジョブ履歴ID毎に、画像形成装置102、103のジョブ履歴管理部708と、分析サーバ104のジョブ履歴収集部503にそれぞれ作成される。ページID2401は、印刷ジョブに含まれる各ページを一意に識別するためのページ番号であり、1ページ目より順番に通し番号が付与される。定着温度2402は、ページの定着温度であり、ジョブ情報より取得したページの定着温度が記録される。
S2204にて、分析処理部502は、図24に示したページ定着温度情報テーブルを参照し、ページ間の定着温度の温度上昇の変化量の総和を算出する。例えば、図24に示すジョブ履歴IDが“1002”であるジョブ履歴の場合、ページ間の定着温度の温度が上昇しているのは、ページID2401が“5”と“6”の間の“5度”、“9”と“10”の間の“20度”である。よって、ページ間の定着温度の温度上昇の変化量の総和は、“25度”となる。
次に、分析処理部502は、ページ間の定着温度の温度上昇による定着器320の消費電力量を算出する。図示していないが、分析処理部502は、定着温度に対する消費電力量原単位[Wh/度]を保持し、これを係数として以下の式より、定着器320の消費電力量を求める。
定着器の消費電力量=(ページ間の定着温度の温度上昇の変化量の総和)×(定着温度に対する消費電力量原単位)
例えば、着温度に対する消費電力量原単位が0.02[Wh/度]の場合、25[度]×0.02[Wh/度]=0.5[Wh]が定着器320の消費電力となる。
定着器の消費電力量=(ページ間の定着温度の温度上昇の変化量の総和)×(定着温度に対する消費電力量原単位)
例えば、着温度に対する消費電力量原単位が0.02[Wh/度]の場合、25[度]×0.02[Wh/度]=0.5[Wh]が定着器320の消費電力となる。
S2205にて、分析処理部502は、S2203でページの定着温度より算出した、ページ辺りの消費電力量を合計した消費電力量と、ページ間の定着温度の温度上昇による定着器320の消費電力量より、ジョブの消費電力量を求める。ここでは、以下の式でジョブの消費電力消費を求める。
ジョブの消費電力量=(ページ辺りの消費電力量を合計した消費電力量)+(ページ間の定着温度の温度上昇による定着器の消費電力量)
例えばジョブ履歴IDが“1002”のジョブ履歴の場合、14.8[Wh]+0.5[Wh]=15.3[Wh]がジョブの消費電力となる。
ジョブの消費電力量=(ページ辺りの消費電力量を合計した消費電力量)+(ページ間の定着温度の温度上昇による定着器の消費電力量)
例えばジョブ履歴IDが“1002”のジョブ履歴の場合、14.8[Wh]+0.5[Wh]=15.3[Wh]がジョブの消費電力となる。
S2206の処理は、第一の実施形態における図16のS1604と同様の処理を行う為、説明を割愛する。本処理後、図15に記載の処理に戻る。
以上、第二の実施形態の画像形成装置は、ページ間の温度の変化量に対して定着器が消費する電力量を考慮した、より精度の高い消費電力量の算出結果をユーザに通知することができる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (15)
- 印刷データの印刷処理を行う1または複数の画像形成装置と、情報処理装置とを含むシステムであって、
前記1または複数の画像形成装置は、
印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷処理を行う際のページごとの定着手段の定着温度を決定する決定手段と、
前記印刷データの印刷処理を行う際に、前記決定手段により決定した定着温度となるように前記定着手段の温度を制御する制御手段と、
前記決定手段により決定したページごとの定着温度の情報を含む、前記印刷データに対する印刷処理の内容を、ジョブ履歴情報として記録する記録手段と、
を有し、
前記情報処理装置は、
ジョブ履歴情報を前記1または複数の画像形成装置から収集する収集手段と、
画像形成装置ごとに、定着温度に応じて定義される消費電力量の情報を保持する保持手段と、
前記収集手段にて収集されたジョブ履歴情報と、前記保持手段にて保持された情報とから、前記1または複数の画像形成装置にて消費された消費電力量を算出する算出手段と、
を有し、
前記情報処理装置の算出手段は、前記ジョブ履歴情報に含まれるページごとの定着温度の情報から、当該ジョブ履歴情報が示す印刷処理の実行により消費される消費電力量を算出することを特徴とするシステム。 - 前記情報処理装置の算出手段は更に、前記ジョブ履歴情報に含まれるページごとの定着温度の情報から、ページ間の定着温度の変化量を算出し、当該変化量から消費電力量を算出することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 前記情報処理装置の保持手段は更に、消費電力量に応じて排出される温室効果ガスの情報を保持し、
前記情報処理装置の算出手段は更に、前記温室効果ガスの情報と、算出された消費電力量とから、前記ジョブ履歴情報が示す印刷処理の実行により排出される温室効果ガスの排出量を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。 - 前記情報処理装置は更に、前記算出手段にて算出された消費電力量もしくは温室効果ガスの排出量の情報をユーザに提示する提示手段を有することを特徴とする請求項3に記載のシステム。
- 前記情報処理装置の保持手段は更に、消費電力量の情報と印刷設定とを関連付けて保持し、
前記情報処理装置の算出手段は更に、前記ジョブ履歴情報に含まれる印刷設定に基づいて画像形成装置にて消費された消費電力量を算出する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシステム。 - 前記印刷設定は、ジョブタイプ、カラー種別、ページサイズ、および両面印刷のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項5に記載のシステム。
- 前記画像形成装置の決定手段は、前記印刷データを形成する際のトナー載り量に応じて各ページに対する前記定着手段の定着温度を決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシステム。
- 印刷データの印刷処理を行う際に当該印刷データを構成するページごとに定着手段の温度を制御する画像形成装置と接続された情報処理装置であって、
ページごとの定着温度の情報を含む前記画像形成装置による印刷データに対する印刷処理の内容を示すジョブ履歴情報を前記画像形成装置から収集する収集手段と、
画像形成装置ごとに、定着温度に応じて定義される消費電力量の情報を保持する保持手段と、
前記収集手段にて収集されたジョブ履歴情報と、前記保持手段にて保持された情報とから、前記画像形成装置にて消費された消費電力量を算出する算出手段と、
を有し、
前記算出手段は、前記ジョブ履歴情報に含まれるページごとの定着温度の情報から、当該ジョブ履歴情報が示す印刷処理の実行により消費される消費電力量を算出することを特徴とする情報処理装置。 - 印刷データの印刷処理を行う画像形成装置であって、
印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷処理を行う際のページごとの定着手段の定着温度を決定する決定手段と、
前記印刷データの印刷処理を行う際に、前記決定手段により決定した定着温度となるように前記定着手段の温度を制御する制御手段と、
前記決定手段により決定したページごとの定着温度の情報を含む、前記印刷データに対する印刷処理の内容を、ジョブ履歴情報として記録する記録手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記記録手段は、前記ジョブ履歴情報を記録する際に、定着温度ごとのページ数を集計することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 印刷データの印刷処理を行う1または複数の画像形成装置と、情報処理装置とを含むシステムにおける制御方法であって、
前記1または複数の画像形成装置において、
印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷処理を行う際のページごとの定着手段の定着温度を決定する決定工程と、
前記印刷データの印刷処理を行う際に、前記決定工程により決定した定着温度となるように前記定着手段の温度を制御する制御工程と、
前記決定工程により決定したページごとの定着温度の情報を含む、前記印刷データに対する印刷処理の内容を、ジョブ履歴情報として記録する記録工程と、
を有し、
前記情報処理装置において、
ジョブ履歴情報を前記1または複数の画像形成装置から収集する収集工程と、
画像形成装置ごとに、定着温度に応じて定義される消費電力量の情報を記憶部に保持する保持工程と、
前記収集工程にて収集されたジョブ履歴情報と、前記記憶部にて保持された情報とから、前記1または複数の画像形成装置にて消費された消費電力量を算出する算出工程と、
を有し、
前記情報処理装置の算出工程において、前記ジョブ履歴情報に含まれるページごとの定着温度の情報から、当該ジョブ履歴情報が示す印刷処理の実行により消費される消費電力量を算出することを特徴とするシステムの制御方法。 - 印刷データの印刷処理を行う際に当該印刷データを構成するページごとに定着手段の温度を制御する画像形成装置と接続された情報処理装置の制御方法であって、
ページごとの定着温度の情報を含む前記画像形成装置による印刷データに対する印刷処理の内容を示すジョブ履歴情報を前記画像形成装置から収集する収集工程と、
画像形成装置ごとに、定着温度に応じて定義される消費電力量の情報を記憶部に保持する保持工程と、
前記収集工程にて収集されたジョブ履歴情報と、前記記憶部にて保持された情報とから、前記画像形成装置にて消費された消費電力量を算出する算出工程と、
を有し、
前記算出工程において、前記ジョブ履歴情報に含まれるページごとの定着温度の情報から、当該ジョブ履歴情報が示す印刷処理の実行により消費される消費電力量を算出することを特徴とする制御方法。 - 印刷データの印刷処理を行う画像形成装置の制御方法であって、
印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷処理を行う際のページごとの定着手段の定着温度を決定する決定工程と、
前記印刷データの印刷処理を行う際に、前記決定工程により決定した定着温度となるように前記定着手段の温度を制御する制御工程と、
前記決定工程により決定したページごとの定着温度の情報を含む、前記印刷データに対する印刷処理の内容を、ジョブ履歴情報として記録する記録工程と、
を有することを特徴とする制御方法。 - コンピュータを、
印刷データの印刷処理を行う際に当該印刷データを構成するページごとに定着手段の温度を制御する画像形成装置による印刷データに対する印刷処理の内容を示すジョブ履歴情報を前記画像形成装置から収集する収集手段、
画像形成装置ごとに、定着温度に応じて定義される消費電力量の情報を保持する保持手段、
前記収集手段にて収集されたジョブ履歴情報と、前記保持手段にて保持された情報とから、前記画像形成装置にて消費された消費電力量を算出する算出手段、
として機能させ、
前記算出手段は、前記ジョブ履歴情報に含まれるページごとの定着温度の情報から、当該ジョブ履歴情報が示す印刷処理の実行により消費される消費電力量を算出することを特徴とするプログラム。 - コンピュータを、
印刷データに基づいて、当該印刷データの印刷処理を行う際のページごとの定着手段の定着温度を決定する決定手段、
前記印刷データの印刷処理を行う際に、前記決定手段により決定した定着温度となるように前記定着手段の温度を制御する制御手段、
前記決定手段により決定したページごとの定着温度の情報を含む、前記印刷データに対する印刷処理の内容を、ジョブ履歴情報として記録する記録手段、
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2013224621A JP2015087483A (ja) | 2013-10-29 | 2013-10-29 | システムおよびその制御方法、情報処理装置およびその制御方法、画像形成装置およびその制御方法、並びにプログラム |
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JP2017167836A (ja) * | 2016-03-16 | 2017-09-21 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置、プログラム |
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- 2013-10-29 JP JP2013224621A patent/JP2015087483A/ja active Pending
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