JP2015085368A - 鋳造用金型 - Google Patents

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【課題】低圧鋳造の際に、水平方向で指向性凝固を進行させることができ、鋳巣の無い優れた品質を備えるシリンダヘッドを得ることができる鋳造用金型を提供する。
【解決手段】鋳造用金型2は、直列に配列された4個の燃焼室14a,14b,14c,14dに対応するシリンダヘッドの低圧鋳造に用いられ、上型4と、下型5と、キャビティ6と、キャビティ6に連通する複数の湯口9とを備える。下型5の内部に、側端面5a,5bから複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿って形成され、キャビティ6内に形成されるシリンダヘッド21の重量の軽い側から下型5の中央部に向けて冷却媒体を供給すると共に、中央部で反転して該シリンダヘッド21の重量の重い側の側端面5a,5bから冷却媒体を排出する第1の冷却媒体通路17a,17bを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば内燃機関のシリンダヘッドの低圧鋳造に用いられる鋳造用金型に関する。
従来、自動車等の内燃機関として、直列に配列された複数の燃焼室を備えるものが用いられており、該内燃機関のシリンダヘッドは例えば低圧鋳造法により製造されている。前記低圧鋳造法は、密閉された保持炉内に加熱保持されている金属溶湯の表面を比較的低圧の不活性ガス、圧縮空気等により加圧し、金型のキャビティに連通する湯口を介して該溶湯を該キャビティに充填して鋳造する方法である。
前記低圧鋳造法では、前記キャビティに充填された前記溶湯が冷却されて凝固するまで、前記不活性ガス、圧縮空気等による加圧を維持する。また、前記金属としては、例えば、アルミニウム合金等の軽合金が用いられる。
ところで、前記低圧鋳造法では、鋳巣の発生を防止するために、前記溶湯がキャビティの内壁に接する部分から前記湯口に向かって指向性を持って凝固すること(以下、指向性凝固と略記する)が望ましいとされている。前記指向性凝固は、前記シリンダヘッドのような比較的大型の鋳造品の製造の際に特に重要とされる。
前記低圧鋳造法に用いられる金型は、例えば上型と下型とからなり、上型と下型との間に前記キャビティが形成され、前記湯口は下型の底部に前記複数の燃焼室の配列方向に沿って該配列方向の両側の複数箇所に設けられている。このような構造の金型では、前記キャビティの天面から底面に向かう垂直方向では前記指向性凝固を比較的容易に進行させることができるが、該キャビティの底部における水平方向では該指向性凝固を進行させることが難しいという問題がある。
前記シリンダヘッドの低圧鋳造に用いられる鋳造用金型における前記問題を解決するために、例えば、前記下型の内部に前記複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿って延在し、冷却媒体を流通させる管路を備える鋳造用金型が知られている(例えば、特許文献1参照)。前記鋳造用金型では、前記下型において、前記複数の燃焼室の配列方向に対応する方向と直交する方向の一方の側端面から前記冷却媒体を供給し、他方の側端面から排出するようにされている。
特開平5−42355号公報
しかしながら、近年、前記シリンダヘッドはガスケット面からウォータージャケット底面までの厚さが大きくなる傾向にあり、このようなシリンダヘッドの低圧鋳造では前記水平方向で指向性凝固を進行させることが難しく、鋳巣が発生しやすいという不都合がある。
本発明は、かかる不都合を解消して、前記シリンダヘッドの低圧鋳造の際に、前記水平方向で指向性凝固を進行させることができ、鋳巣の無い優れた品質を備えるシリンダヘッドを得ることができる鋳造用金型を提供することを目的とする。
本発明者らの検討によれば、前記シリンダヘッドの低圧鋳造に用いられる鋳造用金型では、前記キャビティ内に充填された前記溶湯は、前記複数の湯口に挟まれる部分で特に高温になり、この部分が前記水平方向での指向性凝固を妨げていることが判明した。また、前記キャビティ内に形成されるシリンダヘッドは、前記複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿って一方の側の重量が他方の側より軽くなっており、重量が異なる部分では前記溶湯の前記水平方向での指向性凝固が不均一になることが判明した。
そこで、本発明の鋳造用金型は、前記目的を達成するために、直列に配列された複数の燃焼室に対応すると共に該複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿って一方の側の重量が他方の側より軽いシリンダヘッドを低圧鋳造により製造する際に用いられ、上型と、下型と、該上型と該下型との間に形成され該シリンダヘッドの外形に沿う形状のキャビティと、該下型に該複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿って該燃焼室に対応する部分の両側に設けられ該キャビティに連通する複数の湯口とを備え、該下型の内部に、該複数の燃焼室の配列方向に対応する方向と直交する方向の両方の側端面から、それぞれ該複数の湯口の間に該複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿って形成され、該キャビティ内に形成されるシリンダヘッドの重量の軽い側から該下型の中央部に向けて冷却媒体を供給すると共に、該中央部で反転して該キャビティ内に形成されるシリンダヘッドの重量の重い側の該側端面から該冷却媒体を排出する第1の冷却媒体通路を備えることを特徴とする。
本発明の鋳造用金型において、前記冷却媒体は、前記第1の冷却媒体通路により、前記複数の燃焼室の配列方向に対応する方向と直交する方向の側端面から、前記複数の湯口の間を該複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿って供給される。このとき、前記冷却媒体は、前記キャビティ内に形成されるシリンダヘッドの重量の軽い側から該下型の中央部に向けて供給され、該下型の中央部で反転して、該キャビティ内に形成されるシリンダヘッドの重量の重い側において供給された側の側端面に戻り、排出される。
この結果、本発明の鋳造用金型によれば、前記複数の湯口に充填されている前記溶湯が過早に凝固することを抑制しつつ、前記冷却媒体により前記下型の中央部の該複数の湯口に挟まれる部分を局部的に冷却することができる。従って、前記キャビティ内に充填された前記溶湯が前記複数の湯口に挟まれる部分で高温になることを防止して、水平方向で該溶湯の指向性凝固を進行させることができる。
また、本発明の鋳造用金型では、前記冷却媒体は前記キャビティ内に形成されるシリンダヘッドの重量の軽い側から供給され、該シリンダヘッドの重量の重い側から排出されるので、前記溶湯を該シリンダヘッドの重量の軽い側から先に凝固させることができる。この結果、本発明の鋳造用金型によれば、前記キャビティ内に形成されるシリンダヘッドの重量が異なる部分においても前記水平方向で前記溶湯の指向性凝固を均一に進行させることができる。
従って、本発明の鋳造用金型によれば、鋳巣の無い優れた品質のシリンダヘッドを得ることができる。
また、本発明の鋳造用金型において、前記第1の冷却媒体通路は、前記複数の燃焼室の中央部に位置する燃焼室に対応する部分の下方で反転することが好ましい。このようにすることにより、前記冷却媒体により前記下型の中央部の前記複数の湯口に挟まれる部分を局部的により良く冷却することができる。
また、本発明の鋳造用金型は、前記下型の前記第1の冷却媒体通路より下方で、前記複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿う方向の前記下型の側端面から、該複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿う方向に配設された2つの前記湯口の間に、該複数の燃焼室の配列方向に対応する方向と直交する方向に形成され、前記キャビティに充填された溶湯の凝固後に冷却媒体が供給される第2の冷却媒体通路を備えることが好ましい。
本発明の鋳造用金型は、前記第2の冷却媒体通路を備えているので、前記キャビティに充填された溶湯が凝固した後に該第2の冷却媒体通路に前記冷却媒体を流通させることにより、前記湯口に充填されている溶湯の凝固が促進される。この結果、本発明の鋳造用金型はサイクルタイムを短縮させることができる。
本発明の鋳造用金型の一構成例を示す模式的断面図。 図1に示す鋳造用金型の下型の形状を示す平面図。 図1に示す鋳造用金型を用いて製造されるシリンダヘッドの模式的断面図。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1に模式的に示す本実施形態の鋳造用装置1は、内燃機関のシリンダヘッドの低圧鋳造に用いられる装置であり、鋳造用金型2と、鋳造用金型2の下方に設けられ、アルミニウム等の溶湯Mが加温保持される保持炉3とを備えている。
鋳造用金型2は、上型4と下型5とを備え、上型4と下型5との間に鋳造品としての前記シリンダヘッドの外形に沿う形状のキャビティ6が形成される。ここで、上型4は可動ダイベース7に装着されて、図示しないアクチュエータ等により上下動自在とされており、下型5は保持炉3の上部開口部を閉蓋するダイベース8に固定されている。
下型5はキャビティ6に連通する複数の湯口9を備えており、それぞれの湯口9には湯口スリーブ10が着脱自在に装着されている。また、湯口スリーブ10はその下端部が中間ストーク11に接続されており、ダイベース8を上下に貫通する中間ストーク11を介してストーク12に連通している。ストーク12はその下部が保持炉3に加温保持される溶湯M中に挿入されている。
下型5は、図2に示すように、中央にキャビティ6を形成する凹部13を備えており、凹部13の中央部が、直列に配列された4個の燃焼室14a,14b,14c,14d(図2に仮想線で示す)に対応する部分となっている。
下型5は、前記4個の燃焼室14a,14b,14c,14dの配列方向に対応する方向に沿って該燃焼室14a,14b,14c,14dに対応する部分の両側に2個ずつ、計4個の湯口9を備えている。また、下型5の直列に配列された4個の燃焼室14a,14b,14c,14dに対応する部分には、各燃焼室14a,14b,14c,14dごとに2個ずつの吸気弁形成用突起15,15と、排気弁形成用突起16,16とが形成されている。吸気弁形成用突起15は燃焼室14a,14b,14c,14dに対応する部分の左側に配置され、排気弁形成用突起16は燃焼室14a,14b,14c,14dに対応する部分の右側に配置されている。
ここで、図1は図2のI−I線に対応する断面を示しており、キャビティ6は吸気弁形成用突起15が配置される側6aの断面積が、排気弁形成用突起16が配置される側6bの断面積より広くなっている。従って、キャビティ6内に形成される前記シリンダヘッドは、前記4個の燃焼室14a,14b,14c,14dの配列方向に対応する方向に沿って、排気弁形成用突起16が配置される側6bの重量が、吸気弁形成用突起15が配置される側6aの重量よりも軽くなる。
図2に戻って、下型5の内部には、前記4個の燃焼室14a,14b,14c,14dの配列方向に対応する方向と直交する方向の側端面5a,5bから、それぞれ2個の湯口9,9の間に該4個の燃焼室14a,14b,14c,14dの配列方向に対応する方向に沿って、第1の冷却媒体通路17a,17bが形成されている。
第1の冷却媒体通路17aは、側端面5aの排気弁形成用突起16の側を冷却媒体の供給口として、下型5の中央部に向かって配設され、燃焼室14bに対応する部分の下方で反転して、側端面5aの吸気弁形成用突起15の側を該冷却媒体の排出口とするようにされている。また、第1の冷却媒体通路17bは、側端面5bの排気弁形成用突起16の側を冷却媒体の供給口として、下型5の中央部に向かって配設され、燃焼室14cに対応する部分の下方で反転して、側端面5bの吸気弁形成用突起15の側を該冷却媒体の排出口とするようにされている。
この結果、第1の冷却媒体通路17a,17bは、キャビティ6内に形成されるシリンダヘッドの重量の軽い側(排気弁形成用突起16の側)6bから前記冷却媒体を供給し、該シリンダヘッドの重量の重い側(吸気弁形成用突起15の側)6aから排出するようになっている。
また、下型5の内部には、第1の冷却媒体通路17a,17bより下方に、第2の冷却媒体通路18a,18bが形成されている。第2の冷却媒体通路18a,18bは、前記4個の燃焼室14a,14b,14c,14dの配列方向に対応する方向に沿う方向の下型5の側端面5c,5dから、湯口9,9の間に、それぞれ該4個の燃焼室14a,14b,14c,14dの配列方向に対応する方向と直交する方向に形成されている。
第2の冷却媒体通路18aは、湯口9,9の間で、下型5の側端面5cから下型5の中央部に向かって配設され、燃焼室14bの外縁部に対応する部分の下方で屈曲して一旦側端面5c方向に戻り、側端面5cの手前で再び屈曲して下型5の中央部に向かい、燃焼室14cの外縁部に対応する部分の下方で三たび屈曲して側端面5cに戻るようにされている。また、第2の冷却媒体通路18bは、湯口9,9の間で、下型5の側端面5dから下型5の中央部に向かって配設され、燃焼室14bの外縁部に対応する部分の下方で屈曲して一旦側端面5d方向に戻り、側端面5dの手前で再び屈曲して下型5の中央部に向かい、燃焼室14cの外縁部に対応する部分の下方で三たび屈曲して側端面5dに戻るようにされている。
本実施形態の鋳造用装置1では、図示しない圧入口から比較的低圧の圧縮空気等の気体を保持炉3内に供給し、溶湯Mの液面を加圧することにより、溶湯Mをストーク12及び中間ストーク11内に上昇せしめ、湯口スリーブ10を介してキャビティ6内に圧入する。そして、前記圧縮空気等の気体による加圧状態を維持したまま、キャビティ6内の溶湯Mを冷却させて凝固させることにより、鋳造品として図3に示すシリンダヘッド21を得ることができる。
図3は、図2のIII−III線に対応する断面を示しており、シリンダヘッド21は図3の左側に吸気通路22、右側に排気通路23を備えている。吸気通路22、排気通路23は湾曲しており、それぞれシリンダヘッド21の側面21a,21bと、底面21cとに開口している。
このような吸気通路22、排気通路23は、図2に示す吸気弁形成用突起15、排気弁形成用突起16上に砂中子を配置して鋳造することにより形成することができる。また、シリンダヘッド21は、内部に冷却水の通路等に用いられる空洞部24a,24b,24cを備えており、空洞部24a,24b,24cもまたキャビティ6内の対応する位置に砂中子を配置して鋳造することにより形成される。
図3に示すシリンダヘッド21の断面積は、図1に示すキャビティ6の吸気弁形成用突起15が配置される側6a、排気弁形成用突起16が配置される側6bに対応して、吸気通路22を備える側の断面積が、排気通路23を備える側の断面積より大きくなっている。従って、図3から、シリンダヘッド21は、排気通路23を備える側の重量が、吸気通路22を備える側の重量よりも軽くなることがわかる。
前述のようにしてシリンダヘッド21を鋳造するとき、キャビティ6内に充填された溶湯Mは、垂直方向では上型4から下型5方向に指向性凝固が進行する。一方、溶湯Mは、水平方向では湯口9,9に囲まれたキャビティ6の中央部に高熱となる部分ができ、放置すると前記指向性凝固の妨げとなる。
そこで、本実施形態の鋳造用装置1では、まず、第1の冷却媒体通路17a,17bに冷却媒体、例えば水を流通させる。前記水は、下型5の側端面5a,5bの排気弁形成用突起16の側から湯口9,9の間を下型5の中央部に向けて供給され、下型5の中央部で反転した後、供給された側と同一の側端面5a,5bに戻り、吸気弁形成用突起15の側から排出される。この結果、湯口9,9に囲まれたキャビティ6の中央部、より具体的には前記直列に配列された4個の燃焼室14a,14b,14c,14dの中央の2つの燃焼室14b,14cに対応する部分が局部的に冷却され、各湯口9の周囲から各湯口9へ向かって前記指向性凝固が進行する。
また、本実施形態の鋳造用装置1において、第1の冷却媒体通路17a,17bは、前記4個の燃焼室14a,14b,14c,14dの配列方向に対応する方向に対し、排気弁形成用突起16の側、即ちキャビティ6内に形成されるシリンダヘッド21の重量の軽い側から前記冷却媒体を供給し、吸気弁形成用突起15の側、即ちシリンダヘッド21の重量の重い側から排出する。この結果、キャビティ6内に形成されるシリンダヘッド21の重量の軽い側を形成する溶湯Mが先に冷却されて凝固することとなり、シリンダヘッド21の重量の異なる部分においても水平方向での前記指向性凝固を均一に進行させることができる。
このとき、第2の冷却媒体通路18a,18bには冷却媒体を流通させないようにすることにより、湯口9に充填されている溶湯Mが過早に凝固することを抑制しつつ、キャビティ6内に充填されている溶湯Mを凝固させて鋳巣の無い優れた品質のシリンダヘッド21を得ることができる。
次に、キャビティ6内に充填されている溶湯Mが凝固したならば、第2の冷却媒体通路18a,18bに冷却媒体、例えば空気を流通させる。前記空気は、下型5の側端面5c,5dから下型5の中央部に向けて供給され、第2の冷却媒体通路18a,18bの形状に従って下型5の側端面5c,5dと中央部との間を2往復した後、供給された側と同一の側端面5c,5dに戻り、排出される。この結果、湯口9に充填されている溶湯Mの凝固を促進することができ、鋳造用装置1による鋳造のサイクルタイムを短縮させることができる。
キャビティ6内の溶湯Mが凝固した後、前記加圧を解除すると、湯口9内の未凝固の溶湯Mは中間ストーク11及びストーク12を介して保持炉3に戻される。また、鋳造品としてのシリンダヘッド21は、上型4を上方に移動させて鋳造用金型2を型開きすることにより取出される。
2…鋳造用金型、 4…上型、 5…下型、 6…キャビティ、 9…湯口、 17a,17b…第1の冷却媒体通路、 18a,18b…第2の冷却媒体通路、 21…シリンダヘッド。

Claims (3)

  1. 直列に配列された複数の燃焼室に対応すると共に該複数の燃焼室の配列方向に沿って一方の側の重量が他方の側より軽いシリンダヘッドを低圧鋳造により製造する際に用いられ、
    上型と、下型と、該上型と該下型との間に形成され該シリンダヘッドの外形に沿う形状のキャビティと、該下型に該複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿って該燃焼室に対応する部分の両側に設けられ該キャビティに連通する複数の湯口とを備え、
    該下型の内部に、該複数の燃焼室の配列方向に対応する方向と直交する方向の両方の側端面から、それぞれ該複数の湯口の間に該複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿って形成され、該キャビティ内に形成されるシリンダヘッドの重量の軽い側から該下型の中央部に向けて冷却媒体を供給すると共に、該中央部で反転して該キャビティ内に形成されるシリンダヘッドの重量の重い側の該側端面から該冷却媒体を排出する第1の冷却媒体通路を備えることを特徴とする鋳造用金型。
  2. 請求項1記載の鋳造用金型において、前記第1の冷却媒体通路は、前記複数の燃焼室の中央部に位置する燃焼室に対応する部分の下方で反転することを特徴とする鋳造用金型。
  3. 請求項1又は請求項2記載の鋳造用金型において、前記下型の前記第1の冷却媒体通路より下方で、前記複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿う方向の前記下型の側端面から、該複数の燃焼室の配列方向に対応する方向に沿う方向に配設された2つの前記湯口の間に、該複数の燃焼室の配列方向に対応する方向と直交する方向に形成され、前記キャビティに充填された溶湯の凝固後に冷却媒体が供給される第2の冷却媒体通路を備えることを特徴とする鋳造用金型。
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