JP6497226B2 - 鋳造成形品、及び該鋳造成形品を製造する低圧鋳造装置 - Google Patents

鋳造成形品、及び該鋳造成形品を製造する低圧鋳造装置 Download PDF

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Description

本発明は、鋳造成形品、及び該鋳造成形品を製造する低圧鋳造装置に係り、更に詳細には、薄肉かつ複雑な形状であっても、鋳造欠陥の発生を防止できる鋳造成形品、及び該鋳造成形品を製造する低圧鋳造装置に関する。
自動車に搭載されるエンジンはシリンダヘッドを有する。上記シリンダヘッドは、低圧鋳造装置によって作製される中空の鋳造成形品である。
近年においては、自動車構成部品の軽量化への要請から、シリンダヘッドの厚みが可及的に薄く設定されるが、低圧鋳造法装置(方法)では、薄肉化すると湯廻り性が低下して鋳造欠陥が生じ易い。
特許文献1の特開2014−50883号公報には、湯口とキャビティとを連通させるファンゲートの形状を、キャビティ側に拡がる扇形状にすると共に、キャビティに向けて断面積を漸次減少させ、上記ファンゲートをキャビティの側面下部に接続することで薄肉化を可能にした低圧鋳造装置が開示されている。
特開2014−50883号公報
しかしながら、特許文献1に記載の低圧鋳造装置は、サスペンションメンバを作製するものであり、薄肉化されたシリンダヘッドの成形には不向きである。
つまり、サスペンションメンバは、概して、内部形状が単純で肉厚もおよそ均一なものであるのに対し、シリンダヘッドは内部形状が複雑で充填経路が屈曲しており、かつ肉厚が不均一なものである。
また、サスペンションメンバは、水平方向に大きいものであるため、溶湯が略水平方向に流れて成形されるが、シリンダヘッドは略直方体形状であるため、溶湯は略垂直方向に流れる。また、シリンダヘッドの作製ではキャビティ下の湯口スペースが限られる。
このように、シリンダヘッドは、内部構造や湯廻りの状態等が、サスペンションメンバとは大きく異なるものであり、湯口を薄くすることによっては、鋳造欠陥の発生を防止しつつ薄肉化することができない。
図1にシリンダヘッドの概略図を示す。図1(a)は、シリンダヘッドの底部、すなわち、燃焼室側から見た平面図であり、図1(b)は、図1(a)中、A−A’の断面図である。
シリンダヘッド100は、一般的に、図1(b)に示すように、底部110と、該底部の外周から立ち上がる外壁部120とによって、略直方体形状の外形が形成され、必要に応じて、上記外壁部2から斜め上方に突出する、インテークポート等の突出部150が形成される。
シリンダヘッドの内部には、上記外壁部2によって橋架されたアッパーデッキ等の棚部130を備える。
なお、底部110の底面は、図示しないシリンダブロックに臨むガスケット面となる。
上記シリンダヘッド100は、低圧鋳造法によって作製されるものであり、キャビティの下部に接続されたファンゲート12から溶湯が供給され、キャビティ上方に向けて充填される。
キャビティに供給された溶湯は、まず、図1(b)の矢印で示すように、底部1方向と外壁部方向に分かれて流れ、溶湯面が上昇することで、外壁部等を介して棚部130に溶湯が充填される。
しかし、薄肉化されたシリンダヘッドは溶湯流路、すなわちキャビティが狭く形成されるため、湯廻り性が低下する。特に、上層の棚部130への充填経路は、例えば、インテークポートやエクゾーストポート等を迂回するものとなるため、ファンゲート12接続部からの充填距離が長く、かつ屈曲したものとなる。したがって、上層の棚部130には充分な溶湯が充填されず、鋳造欠陥が生じ易い。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、薄肉かつ複雑な形状であっても鋳造欠陥の発生を防止できる鋳造成形品、及び該鋳造成形品を製造する低圧鋳造装置を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、湯廻りし難い上層の棚部とファンゲート接続部とを直接繋ぐ縦壁を設けることで、充填経路が短くなって湯廻り性が向上し、鋳造欠陥の発生防止をできるだけでなく、上記縦壁によって鋳造成形品全体の剛性が向上し、さらなる薄肉化が可能になることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の鋳造成形品は、底部と、該底部の外周から立ち上がる外壁部と、該外壁部に橋架された棚部と、鋳造装置の湯道によって上記底部の下面に形成された複数の方案部と、を備える。
そして、上記複数の方案部のうちの少なくとも一つが、上記底部の外周よりも内側に形成され、さらに、上記底部の外周よりも内側に形成された方案部と上記棚部とを直接繋ぐ縦壁を有し、上記複数の方案部のうちの少なくとも一つが、上記底部の下面に向けて上り傾斜を有し、その傾斜角度が、溶湯を外壁部方向と底部方向とに分散させ得る角度であることを特徴とする。
また、本発明の低圧鋳造装置は上記鋳造成形品を製造するものである。この低圧鋳造装置は、鋳型のキャビティの下側に、上記キャビティから離間して配置された湯口と、該湯口とキャビティとを連通させる複数のファンゲートとを備える。
そして、上記キャビティが、上記ファンゲートによって成形される鋳造成形品の複数の方案部のうち、上記底部の外周よりも内側に形成された方案部と上記棚部とを直接繋ぐ縦壁を形成する部位を有し、
上記複数のファンゲートが、キャビティの下面に接続され、上記複数のファンゲートのうち少なくとも一つが上記キャビティに向けて上り傾斜を有し、その傾斜角度が溶湯を外壁部方向と底部方向とに分散させ得る角度であることを特徴とする。
本発明によれば、湯廻りし難い上層の棚部と、溶湯が供給されるファンゲート接続部とを、直接繋ぐ縦壁を設けることとしたため、上記上層の棚部までの充填経路が短くなって、湯廻り性が向上して薄肉化が可能になり、軽量化と鋳造欠陥の発生防止とを両立できる鋳造成形品を提供することができる。
(a)は、シリンダヘッドを燃焼室側から見た平面図である。(b)は、シリンダヘッドの内部形状の一例を示す図である。 本発明のシリンダヘッドに設ける方案部及び縦壁の位置の一例を示す図である。 本発明の低圧鋳造装置の一例を示す概略図である。 溶湯の加圧及びキャビティの減圧パターンの一例を示すグラフである。 ファンゲートの一例を示す概略図である。
本発明の実施の形態に係る鋳造成形品としてのシリンダヘッドについて詳細に説明する。シリンダヘッドは、シリンダブロックと共にエンジンを構成する最も基礎的な部品である。
図2に本発明の本発明の鋳造成形品の概略図を示す。図2(a)は、シリンダヘッドの底部、すなわち、シリンダヘッドの燃焼室側から見た平面図であり、図2(b)は、図2(a)中、A−A’の断面図、図2(c)は、B−B’の断面図である。
なお、図2(a)に示す方案部160は接続される箇所を示しており、扇状の部分を省略している。
上記鋳造成形品は、図2(b)に示すように、底部110、該底部110の外周から立ち上がる外壁部120、及び該外壁部に橋架された複数の棚部を備える。上記棚部は、略水平方向に拡がりを有する部位であり、例えば、アッパーデッキ131、吸気ポート壁132、排気ポート壁133等である。
そして、上記底部110の底面には、低圧鋳造装置の湯道によって形成される、溶湯が固化した方案部160が一体的に連なる。
なお、上記底部110の底面は、シリンダブロックに臨むガスケット面であり、上記方案部160が除去されてシリンダヘッド100となる。
具体的には、図2(b)に示すように、底部110には、燃焼室200の天井面となる燃焼室壁111に連続して、吸気ポート210を形成する吸気ポート壁132、及び、排気ポート220を形成する排気ポート壁133、及び点火プラグ取付孔230を形成するプラグ壁170がそれぞれ設けられている。
なお、上記吸気ポート及び排気ポートは、外壁部から突出して突出部150を形成していてもよい。
上記吸気ポート210及び排気ポート220の上方にはアッパーデッキ131が設けられ、さらに、アッパーデッキの上方には、吸気ポート210又は排気ポート220を開閉するバルブが備えられるバルブガイド部134が設けられており、複数層の棚部を有する。
また、燃焼室壁111、吸気ポート壁132および排気ポート壁133の周囲には、冷却水が通流する中空のウォータジャケット140が形成されている。
本発明のシリンダヘッドは、図2(c)に示すように、上記方案部160、すなわち、ファンゲートの接続部と上記アッパーデッキ131等の棚部とを直接繋ぐ縦壁180を備える。上記縦壁180によって、上記棚部までの充填経路が短くなり、かつ直線的になるため、湯廻り性が向上して鋳造欠陥の発生が防止されると共に、鋳造成形品全体の剛性が向上して、さらなる薄肉化が可能になって軽量化される。
上記方案部160及び該方案部160から延びる上記縦壁180は、図2(a)、図2(c)に示すように、燃焼室壁111間の上部に設けることが好ましい。
ウォータジャケット140内に縦壁180を設けることによって、アッパーデッキ131への湯廻り性が向上するだけでなく、シリンダヘッド全体の剛性が向上し、また冷却水の流れをも向上させることができる。
すなわち、シリンダヘッド100は、上方からの投影面積が概して小さいものであり、キャビティ下の湯口スペースの確保が困難である。また、方案部160の除去が必要であるため、燃焼室200の近傍にファンゲート12を接続すると圧縮等に影響を及ぼすことが懸念されるため、底部110の外周部から溶湯を供給することが多い。
したがって、燃焼室上部の略水平方向に拡がるアッパーデッキ131等の棚部は、上記底部110の外周部に設けられたファンゲート12から離れ、かつ充填経路が屈曲しているため、特に湯廻りし難い箇所である。
本発明においては、上記縦壁180を設けることで、外壁部120を介さずに溶湯の充填が可能になり、湯廻り性が向上する。
また、後述するキャビティ側に拡がる扇形状のファンゲートを用いることで湯口スペースが確保されると共に、方案部160の肉厚が薄くなるため、方案部160の除去が容易である。
次に、本発明の低圧鋳造装置について説明する。
図3に示す低圧鋳造装置1は、周知の基本構造を有するものであり、テーブル状の固定盤2と、固定盤2の下側に配置した保持炉3と、固定盤2に立設した一対の支柱4に沿って昇降駆動される可動盤5を備えている。固定盤2には、鋳型6の下型(固定型)6Lが設けてあり、可動盤5には、鋳型6の上型(可動型)6Uが設けてある。鋳型6は、上型6U及び下型6Lとの間に、鋳物の成形空間であるキャビティCを形成する。
可動盤5の上面には、一対のガイドポスト7と、ガイドポスト7により上下に案内されるエジェクタプレート8と、エジェクタプレート8を昇降駆動するシリンダ9が設けてある。エジェクタプレート8には、可動盤5及び上型6Uを摺動自在に貫通する適数のエジェクタピン10が設けてある。
また、低圧鋳造装置1は、図示を省略したが、可動盤5を昇降させる駆動装置、保持炉3に収容した溶湯を加熱するためのヒータ、及び鋳造時に保持炉3内を加圧するためのガス供給装置などを備えており、保持炉3内を加圧することによりストーク(図示せず)を介して溶湯をキャビティCに供給する。
さらに、低圧鋳造装置1は、より好ましい実施形態として、図3中に仮想線で示すように、鋳型6のキャビティC内のガスを吸引する減圧装置Vを備えたものとすることができる。
溶湯の充填時において、減圧手段Vにより補助的にキャビティC内の空気の吸引を行うことにより、溶湯の湯廻り性が向上し、鋳造成形品の品質を高めることができる。
上記減圧手段Vを備える場合は、図4に加減圧のパターンを示すように、保持炉内の溶湯を所定の初期圧力(+P1)まで加圧して、溶湯を湯口11まで上昇させる。その後、保持炉内の溶湯を充填圧力(+P2)まで加圧すると共に、キャビティ内を減圧(−P)して、キャビティ内に溶湯を充填する。
本発明の低圧鋳造装置は、低圧鋳造法に基づいて、鋳造成形品としてシリンダヘッドを成形するものであり、具体的には、図2に示す自動車用エンジンのシリンダヘッドを製造するものであり、アルミニウム又はアルミニウム合金等を用いる。
シリンダヘッドは一般的に略直方体形状をしており、水平方向の広がりが小さいものでるため、キャビティ下の湯口スペースが限られる。したがって、複数の湯口を配設する場合には、シリンダヘッドの外周部に湯口が接続されることが多い。
しかし、シリンダヘッドは内部構造が複雑であるため、溶湯充填経路が屈曲し、かつ溶湯の流れる距離が長くなるので、シリンダヘッドの中央上部の略水平な棚状部位に溶湯が廻り難く、特に薄肉化したシリンダヘッドでは鋳造欠陥が生じ易い。
本発明の低圧鋳造装置1は、湯口をキャビティCから離間してキャビティCの下側に配置し、キャビティCの下面と湯口11と連通させるファンゲート12を配置している。
上記ファンゲート12は、図5に示すように、平面視でキャビティ側に拡がる扇形状をしており、広範囲に溶湯を供給できると共に、キャビティに向かって断面積が漸次減少し、キャビティ側の開口部の厚さが、キャビティの肉厚と同等の間隔であるので、キャビティ内に流れ込む溶湯に乱流が生じ難い。
上記ファンゲート12は、キャビティの下面に接続され、キャビティに向けて上り傾斜を有するものであることが好ましい。シリンダヘッドは、水平方向だけでなく、垂直方向に多くの溶湯を流して形成するものであるため、キャビティの下面から上り傾斜で供給することで、溶湯が上方に流れやすくなる。
具体的には、キャビティ外周部に接続されるファンゲートから溶湯の流れを外壁部120方向と底部110方向に分散させて、シリンダヘッド全体への湯廻りを向上させることができる。また、キャビティ中央部に接続されるファンゲートを、上記縦壁180の方向に向けることでさらに湯廻性を向上できる。
上記傾斜角度は、キャビティの形状等にもよるが35°〜55°であることが好ましい。
上記ファンゲート12は、砂型等の断熱部材で形成することができる。
また、本発明の低圧鋳造装置の鋳型のキャビティCは、図2(c)に示す、ファンゲートの接続部とシリンダヘッドの中央上部の略水平な棚状部位とを直接繋ぐ、縦壁180を形成するものである。したがって、上記棚状部位への充填経路が短くなり、かつ直線的になる。
さらに、ファンゲートの接続部断面積を、ファンゲート間で異ならせることもできる。
キャビティの内部形状によってファンゲートが供給する溶湯量が異なることがあり、充填時間の差を小さくすることでエアの巻き込み等、鋳造欠陥の発生を防止できる。
本発明の低圧鋳造装置は、図2(a)に示すように、キャビティの外周から内側、具体的には、底部の燃焼室壁111と燃焼室壁111との間に接続するファンゲートを備える。キャビティの下面中央部からも溶湯を供給することで、溶湯の充填経路長を全体的に短くすることができる。
そして、上記キャビティは、燃焼室壁111間のファンゲート接続部と上記アッパーデッキ131等の棚部とを直接繋ぐ縦壁を形成する。したがって、シリンダヘッドの中央上部のアッパーデッキ131等の略水平な棚状部位にも溶湯が廻り易くなる。
また、シリンダヘッドが、略直方体の外壁部から突出する吸気ポート等の突出部150を有するものである場合は、該突出部直下にファンゲートを設け、該ファンゲートを略垂直方向に接続することが好ましい。
また、上記湯口は、図5に示すように、上端部が閉塞された断面円形の空洞部であって、上端部近傍の側部にファンゲート12が接続してあり、ファンゲート12との接続部よりも上位側(上端部)にトラップ用空間11Aを備えている。
低圧鋳造装置は、湯口11の上端部にトラップ用空間11Aを備えているので、キャビティCに溶湯を充填する際に、溶湯表面の酸化皮膜や前ショットの凝固殻をトラップ用空間11Aで捕らえ、不純物のない溶湯のみをファンゲート12に送り込むことができる。
また、ファンゲート12がキャビティC側に上り傾斜を成しているので、通過する溶湯への空気の巻き込みを防ぐことができる共に、溶湯を上方に向けて供給できる。
低圧鋳造装置1の動作について説明する。
上記構成を備えた低圧鋳造装置1は、図3に示すように、鋳型6内に砂型13や中子50をセットした後、エジェクタプレート8とともにエジェクタピン10を引き上げた状態にすると共に、可動盤5を下降させて鋳型6の上型6Uと下型6Lを閉じる。
次に、保持炉3内を加圧することにより溶湯をキャビティCに充填する。この際、減圧手段Vを作動させてキャビティC内の空気を吸引することも有効である。
そして、低圧鋳造装置1は、キャビティC内の溶湯が凝固したのち、可動盤5を上昇させて鋳型6を開く。その後、上型6Uと下型6Lとの間に図示しない鋳物受けを配置し、エジェクタプレート8とともにエジェクタピン10を下降させて鋳物を鋳型6から外し、さらに、中子50及び方案部160を除去する。
本発明の低圧鋳造装置は、その構成が上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の細部を適宜変更することができる。
また、本発明の低圧鋳造装置は、低圧鋳造法に基づいて薄肉で内部構造が複雑な各種鋳物を成形することが可能である。
1 低圧鋳造装置
2 固定盤
3 保持炉
4 支柱
5 可動盤
6 鋳型
7 ガイドポスト
8 エジェクタプレート
9 シリンダ
10 エジェクタピン0
11 湯口
12 ファンゲート
C キャビティ
V 減圧装置
100 シリンダヘッド
110 底部
111 燃焼室壁
120 外壁部
130 棚部
131 アッパーデッキ
132 吸気ポート壁
133 排気ポート壁
134 バルブガイド部
140 ウォータジャケット
150 突出部
160 方案部
170 プラグ壁
180 縦壁
200 燃焼室
210 吸気ポート
220 排気ポート
230 点火プラグ取付孔

Claims (8)

  1. 底部と、該底部の外周から立ち上がる外壁部と、該外壁部に橋架された棚部と、
    鋳造装置の湯道によって上記底部の下面に形成された複数の方案部と、を備える鋳造成形品であって、
    上記複数の方案部のうちの少なくとも一つが、上記底部の外周よりも内側に形成され、
    さらに、上記底部の外周よりも内側に形成された方案部と上記棚部とを直接繋ぐ縦壁を有し、
    上記複数の方案部のうちの少なくとも一つが、上記底部の下面に向けて上り傾斜を有し、その傾斜角度が、溶湯を外壁部方向と底部方向とに分散させ得る角度であることを特徴とする鋳造成形品。
  2. 上記傾斜角度が、35°〜55°であることを特徴とする請求項1に記載の鋳造成形品。
  3. 上記方案部が、上記底部の下面に向かって断面積が漸次減少し、かつ平面視で底部の下面側に拡がる扇形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋳造成形品。
  4. 上記鋳造成形品が、シリンダヘッドであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の鋳造成形品。
  5. 底部と、該底部の外周から立ち上がる外壁部と、
    該外壁部に橋架された棚部と、
    鋳造装置の湯道によって上記底部の下面に形成された複数の方案部と、を備え、
    上記複数の方案部のうちの少なくとも一つが、上記底部の外周よりも内側に形成され、
    さらに、上記底部の外周よりも内側に形成された方案部と上記棚部とを直接繋ぐ縦壁を有する鋳造成形品を成形する低圧鋳造装置であって、
    鋳型のキャビティの下側に、上記キャビティから離間して配置された湯口と、
    該湯口とキャビティとを連通させる複数のファンゲートとを、備えるものであり、
    上記キャビティが、上記ファンゲートによって成形される鋳造成形品の複数の方案部のうち、上記底部の外周よりも内側に形成された方案部と上記棚部とを直接繋ぐ縦壁を形成する部位を有し、
    上記複数のファンゲートが、キャビティの下面に接続され、上記複数のファンゲートのうち少なくとも一つが上記キャビティに向けて上り傾斜を有し、その傾斜角度が外壁部方向と底部方向とに分散させ得る角度であることを特徴とする低圧鋳造装置。
  6. 上記傾斜角度が、35°〜55°であることを特徴とする請求項5に記載の低圧鋳造装置。
  7. 上記ファンゲートが、キャビティに向かって断面積が漸次減少し、かつ平面視でキャビティ側に拡がる扇形状であることを特徴とする請求項5又は6に記載の低圧鋳造装置。
  8. 上記鋳型のキャビティ内を吸引する減圧装置を備えることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つの項に記載の低圧鋳造装置。
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