JP2968671B2 - 鋳造方法および装置 - Google Patents

鋳造方法および装置

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隆之 野村
和千 神山
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Hino Motors Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウムその他金
属の低圧鋳造に利用する。本発明は機械部品の製造に利
用する。本発明は、自動車の変速機を収容するギヤボッ
クスの製造に試験的に実施されたものであるが、広く鋳
造技術に実施することができる。
【0002】
【従来の技術】装置に固定された下金型と、その下金型
に被せられる着脱自在の上金型とを備え、その両金型の
間に形成される空間に加圧された溶湯を供給し、その空
間に溶湯が充満した状態で冷却し湯が固化したときに上
金型を取り外して鋳造品を製造する方法が広く行われて
いる。従来から行われている低圧鋳造法では、下金型の
最も低い位置に湯口を設け、その湯口に下方に接続され
たストーク(管路)から重力に逆らうように圧力により
溶湯を供給する方法がとられている。そして、冷却を行
うときには、その湯口の最も遠い所から固化が行われる
ように配慮して、鋳造品が指向性凝固し最終的に湯口が
固化したときにストーク内の圧力を下げて、鋳造品とス
トーク内との溶湯を分離する。
【0003】このような方法では、湯口の近傍を早く固
化させると早くストークと連通する溶湯を切断すること
ができるから、1回の製品を製造するタクトタイムが短
くなり量産に有利である。したがって、湯口近傍の溶湯
の通路を薄くして湯口近傍の溶湯が早く固化するように
工夫がなされている。また、従来から上金型の肉圧を湯
口の近傍で薄くしておき、その部分に上金型の上部から
冷却気流を供給して湯口の近傍の溶湯の温度を下げる工
夫がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような鋳造品の製
造工程では、湯口とストークとの間の溶湯を無理に冷却
して分離すると、鋳造品にも影響して製品が不良品とな
ってしまう。また、その冷却をゆっくり行うと鋳造品を
取り除くまでの時間がかかりタクトタイムが長くなって
製造能率が上がらない。
【0005】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、冷却ノズルを側面に向け製品部を確実に湯口部
より速く凝固させ、健全な製品を製造して不良品を少な
くすることができるとともに、タクトタイムを短くする
ことができる鋳造品の製造装置および方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、湯口近傍の上
金型に上部に開口する空洞を形成して、その空洞内にそ
の湯口と鋳造品との接合部近傍に向けて冷却用気流を吹
きつける複数のノズルを配置して、上金型と下金型との
間の空間に溶湯が充満した後でその複数のノズルから冷
却用気流(例えばエアに水を霧状に混合した気流)を湯
口近傍の側面に吹きつけることを特徴とする。
【0007】
【作用】当該接合部の溶湯が局部的に固化すると、スト
ークの圧力を下げ、ストーク内の溶湯を落下させること
により、その接合部で鋳造品とストーク内の溶湯とを切
断することができる。これは鋳造品の溶湯が未だ十分に
固化しないうちに行われる。これによりその接合部の切
断面が毎回同様の形態になって不良品が少なくなるとと
もに、製造のタクトタイムを短くすることができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明実施例における湯口部の拡大断面図、
図2は本発明実施例に係わる鋳造装置の構成を示す断面
図、図3は本発明実施例鋳造装置により鋳造された鋳造
品の断面を示す図、図4は本発明実施例鋳造装置により
鋳造された鋳造品の外観形状を示す斜視図である。
【0009】本発明実施例の要部は、図1に示すよう
に、上金型1と、下金型2とを備え、その両金型の間に
形成された空間に下方から加圧された溶湯を供給するよ
うに下金型2に湯口3が設けられ、その湯口3の近傍の
上金型1に上部に開口する空洞6が形成され、その空洞
6内に湯口3と前記空間との接合部近傍に向けて冷却用
気流を吹きつける複数のノズル7が設けられる。
【0010】下金型2は、図2に示すように、溶湯11
が蓄積された加熱保持炉12上の固定プレート13に載
置され、湯口3には溶湯11を供給するストーク4が連
接して固定される。加熱保持炉12には溶湯11を注入
する注入口14と、この注入口14に被せられる蓋15
と、溶湯11を加熱する加熱ヒータ16と、溶湯11を
ストーク4内に押し上げるための圧縮空気を供給する空
気圧供給口17とを備える。
【0011】また、上金型1は少なくとも4本のガイド
柱18に挿通され一つまたはそれ以上の金型加圧用油圧
シリンダ19により上下に摺動する可動プレート20に
固定され、空洞6内にはノズル7に接続された空気供給
管8と、冷却水を供給する給水管9と、供給された空気
および水により生じた蒸気を排出する排出管10とが配
置される。空気供給管8および給水管9は上金型1の外
部で合流していて気流となりノズル7に接続される。
【0012】このように構成された本発明実施例におけ
る鋳造装置は、金型加圧用油圧シリンダ19により上金
型1が下金型2に載置され加圧(型締め)された状態
で、加熱保持炉12内の溶湯11に空気圧供給口17か
らの圧縮空気が供給されると、溶湯11が重力に逆らう
ようにストーク4内を上昇して湯口3を経由し金型空間
内に供給される。金型空間に溶湯11が充満したとき
に、空洞6内にこの空気と冷却水との混合物が供給され
複数のノズル7から湯口3からやや離れた金型空間側の
溶湯11の部分に噴射される。
【0013】この空気および冷却水の混合物の噴射によ
り湯口3近傍の溶湯11の固化がはじまったときに、空
気圧供給口17から加熱保持炉12内への圧縮空気の供
給が停止されると、トスーク内に押し上げられていた溶
湯11は加熱保持炉に戻され、鋳造品21とストーク4
内の溶湯11とが切断される。空洞6内に供給された空
気と冷却水とは蒸気となって排出管10から排出され
る。
【0014】本発明の特徴とするところは、この空気お
よび冷却水による冷却が湯口3側に対して直接行われる
のではなく、湯口3からやや離れた位置の空洞6の内周
に向かってなされるために、湯口3とストーク4との間
の溶湯11が急激に冷却されるのが抑えられ、巣の発生
あるいは温度差によって生じる割れを防止することにあ
る。
【0015】このように、金型空間内に溶湯11が充満
しその供給が停止され湯口近傍の冷却を行うときに、空
気および冷却水を直接湯口3の方向に噴射せずに、湯口
3側からやや離れた空洞6の内周に複数のノズル7から
噴射することにより、湯口3の一部分が急激に冷却され
て金型空間内の溶湯11との間に大きな温度差が生じる
ことを防止することができる。
【0016】金型空間に充満した溶湯11が固化したと
きに、金型加圧用油圧シリンダ19を動作させ、可動プ
レート20をガイド柱18に沿って上昇させることによ
り、上金型1が下金型2から分離し、下金型2から溶湯
11が固化して形成された図3および図4に示すような
鋳造品21が取り出される。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、湯
口部の過冷を防止するとともに、押湯効果を向上させて
理想的な温度勾配をもって冷却を行うことができる。こ
れにより、毎回同じパターンで冷却することが可能とな
り、巣の発生あるいは割れなどによる不良品の発生を減
少させることができ、製造歩留りの向上およびタクトタ
イムの短縮をはかることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例における湯口部の拡大断面図。
【図2】本発明実施例に係わる鋳造装置の構成を示す断
面図。
【図3】本発明実施例鋳造装置により鋳造された鋳造品
の断面を示す図。
【図4】本発明実施例鋳造装置により鋳造された鋳造品
の外観形状を示す斜視図。
【符号の説明】
1 上金型 2 下金型 3 湯口 4 ストーク 6 空洞 7 ノズル 8 空気供給管 9 給水管 10 排出管 11 溶湯 12 加熱保持炉 13 固定プレート 14 注入口 15 蓋 16 加熱ヒータ 17 空気圧供給口 18 ガイド柱 19 金型加圧用油圧シリンダ 20 可動プレート 21 鋳造品 22 押し湯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 18/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上金型と、下金型とを備え、その両金型
    の間に形成された空間に下方から加圧された溶湯を供給
    するようにその下金型に湯口が設けられた鋳造装置にお
    いて、 その湯口近傍の上金型に上部に開口する空洞が形成さ
    れ、 その空洞内にその湯口からやや離れた位置であってその
    湯口と前記空間との接合部近傍の前記空洞の内面に向け
    て冷却用気流を吹きつける複数のノズルが設けられたこ
    とを特徴とする鋳造装置。
  2. 【請求項2】 上金型と下金型との間に形成された空間
    に、下金型に設けられた湯口から溶湯を加圧して供給
    る鋳造方法において、 その空間に溶湯が充満されたときに、その湯口近傍の上
    金型に設けられた空洞から湯口からやや離れた位置であ
    ってその湯口と前記空間との接合部近傍の前記空洞の内
    に向けて複数のノズルから冷却用気流を吹きつけるこ
    とを特徴とする鋳造方法。
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