JP2015085312A - 消泡剤用オイルコンパウンドの製造方法及び消泡剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
(A)25℃における粘度が10〜100,000mm2/sである本質的に疎水性のオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)比表面積が50m2/g以上の微粉末シリカ:1〜30質量部
をコンパウンディングするに際して、
(C)下記一般式(I)で表される3官能加水分解性シラン及び/又はその部分加水分解縮合物:0.001〜5質量部、
R1(R2O)3Si (I)
(式中、R1は炭素数1〜20の一価の有機基であり、R2は同一でも異なっていてもよく、水素原子、又は置換もしくは非置換の、飽和もしくは不飽和の、炭素数が1〜20の一価炭化水素基である。)
(D)水:0〜5質量部
を混練する第一の工程、
この第一の工程で得られた混練物を熱処理する第二の工程、
この第二の工程で得られた混練物に、
(E)アルカリ触媒又は酸触媒:0.001〜5質量部
を混練する第三の工程、
この第三の工程で得られた混練物を熱処理する第四の工程、
この第四の工程で得られた混練物に、中和剤として酸又はアルカリを混練する第五の工程により製造される消泡剤用オイルコンパウンドを用いることで、アルカリ性の発泡液中でも初期消泡性及び特に消泡持続性が優れるシリコーン系の消泡剤組成物を得ることができることを見出し、本発明をなすに至った。
〔1〕
(1)(A)25℃における粘度が10〜100,000mm2/sである本質的に疎水性のオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)比表面積が50m2/g以上の微粉末シリカ:1〜30質量部、
(C)下記一般式(I)で表される3官能加水分解性シラン及び/又はその部分加水分解縮合物:0.001〜5質量部、
R1(R2O)3Si (I)
(式中、R1は炭素数1〜20の一価の有機基であり、R2は同一でも異なっていてもよく、水素原子、又は置換もしくは非置換の、飽和もしくは不飽和の、炭素数が1〜20の一価炭化水素基である。)
(D)水:0〜5質量部
を混練する第一の工程、
(2)この第一の工程で得られた混練物を熱処理する第二の工程からなる第一コンパウンディングと、
(3)この第二の工程で得られた混練物に、
(E)アルカリ触媒又は酸触媒:0.001〜5質量部
を混練する第三の工程、
(4)この第三の工程で得られた混練物を熱処理する第四の工程からなる第二コンパウンディングと、
(5)この第四の工程で得られた混練物に、中和剤として酸又はアルカリを混練する第五の工程
とを含むことを特徴とする消泡剤用オイルコンパウンドの製造方法。
〔2〕
(C)成分の3官能加水分解性シランの部分加水分解縮合物が、平均重合度2〜30で、分岐状又は直鎖状のものである〔1〕記載の消泡剤用オイルコンパウンドの製造方法。
〔3〕
〔1〕又は〔2〕記載の製造方法で得られたオイルコンパウンドを含むことを特徴とする消泡剤組成物。
この場合、消泡剤組成物は、溶液型、自己乳化型、エマルション型として調製し得、アルカリ性の発泡液用として好適である。
(A)成分
(A)成分のオルガノポリシロキサンは、本質的に疎水性のものである。ここで、本質的に疎水性とは、一部の官能基に親水性基を含有してもオルガノポリシロキサン全体として疎水性を示すことである。
R3 mSiO(4-m)/2 (II)
また、mは1.9≦m≦2.2、好ましくは1.95≦m≦2.15の正数である。
なお、オルガノポリシロキサンの末端は、R3 3Si−で示されるトリオルガノシリル基で封鎖されていても、(HO)R3 2Si−で示されるジオルガノヒドロキシシリル基で封鎖されていてもよい。
(B)成分の微粉末シリカとしては、フュームドシリカ、又は沈降シリカなどの親水性シリカが望ましく、これらは1種単独で又は2種以上を併用して用いることができる。また、シリカ微粉末の比表面積(BET法)は50m2/g以上であり、好ましくは100〜700m2/gであり、更に好ましくは150〜500m2/gである。比表面積が50m2/g未満では好ましい消泡性能が得られない。
(C)成分の下記一般式(I)で表される3官能加水分解性シラン及び/又はその部分加水分解縮合物は、(B)成分の表面疎水化処理を行うと共に、(B)成分の(A)成分に対する濡れ性、分散性を向上させるものであり、これらは1種単独で又は2種以上を併用して用いることができる。
R1(R2O)3Si (I)
(式中、R1は炭素数1〜20、好ましくは1〜10の一価の有機基であり、R2は同一でも異なっていてもよく、水素原子、又は置換もしくは非置換の、飽和もしくは不飽和の、炭素数が1〜20、好ましくは1〜10の一価炭化水素基である。)
上記式(I)で表される3官能加水分解性シランとしては、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ヘキサデシルトリメトキシシラン等を例示することができる。
また、該部分加水分解縮合物の平均重合度は2〜30であることが好ましく、より好ましくは2〜20となる数である。大きすぎると十分な消泡性能が得られない可能性がある場合がある。なお、本発明において、平均重合度は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)分析におけるポリスチレン換算の数平均重合度として求めることができる値である。
(D)成分の水は、上記(C)成分の加水分解を促進し、(B)成分の表面処理速度を増大させる役割を担っている。(B)成分には吸着水などの水を含有する場合も考えられるため、(D)成分は必須でなくてもよい。
(E)成分のアルカリ触媒としては、ポリシロキサンの平衡反応に用いられる公知のアルカリ性触媒である、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、アルコキシド又はシリコネートを用いることができ、好ましくはカリウムシリコネート及び水酸化カリウムである。また、酸触媒としては、酢酸、酪酸、マレイン酸、クエン酸等の有機酸類、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸等の無機酸類などが挙げられる。(E)成分としては、酸触媒よりもアルカリ触媒の方が好ましい。
(1)(A)25℃における粘度が10〜100,000mm2/sである本質的に疎水性のオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)比表面積が50m2/g以上の微粉末シリカ:1〜30質量部、
(C)下記一般式(I)で表される3官能加水分解性シラン及び/又はその部分加水分解縮合物:0.001〜5質量部、及び
R1(R2O)3Si (I)
(式中、R1は炭素数1〜20の一価の有機基であり、R2は同一でも異なっていてもよく、水素原子、又は置換もしくは非置換の、飽和もしくは不飽和の、炭素数が1〜20の一価炭化水素基である。)
(D)水:0〜5質量部
を混練する第一の工程、
(2)この第一の工程で得られた混練物を熱処理する第二の工程からなる第一コンパウンディングと、
(3)この第二の工程で得られた混練物に、
(E)アルカリ触媒又は酸触媒:0.001〜5質量部
を混練する第三の工程、
(4)この第三の工程で得られた混練物を熱処理する第四の工程からなる第二コンパウンディングと、
(5)この第四の工程で得られた混練物に、中和剤として酸又はアルカリを混練する第五の工程を含み、これによって消泡剤用オイルコンパウンドを製造するものである。
R4 2R6SiO−(R4 2SiO)x−(R4R5SiO)y−SiR4 2R6 (III)
−R7−O(CH2CH2O)a−(CH2(CH3)CHO)b−R8 (IV)
上記式(IV)中、R7は炭素数2〜6の二価炭化水素基であり、アルキレン基、アルケニレン基等が挙げられ、例えば、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基等が挙げられる。また、R8は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アセチル基又はイソシアン基であり、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等が挙げられる。a及びbはブロック状又はランダム状に重合してよく、その重合度はa及びbは3≦a+b≦80、好ましくは5≦a+b≦60、且つa/b=2/8〜8/2、好ましくはa/b=2.5/7.5〜7.5/2.5を満たす正数である。
なお、上記式(III)中のxは5〜200、好ましくは20〜150の整数であり、yは1〜30、好ましくは1〜20の整数である。
(CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]30−[(CH3)R'SiO]5−Si(CH3)3
R':−C3H6O−(C2H4O)30−(C3H6O)10−C4H9、
(CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]30−[(CH3)R'SiO]3−Si(CH3)3
R':−C3H6O−(C2H4O)20−(C3H6O)20−C4H9、
(CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]40−[(CH3)R'SiO]4−Si(CH3)3
R':−C3H6O−(C2H4O)21−(C3H6O)7−COCH3、
(CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]50−[(CH3)R''SiO]6−[(CH3)R'''SiO]1−Si(CH3)3
R'':−C3H6O−(C2H4O)32−(C3H6O)8−C4H9
R''':−C12H25、
(CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]135−[(CH3)R'SiO]15−Si(CH3)3
R':−C3H6O−(C2H4O)21−(C3H6O)21−CH3、
(CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]30−[(CH3)R'SiO]5−Si(CH3)3
R':−C3H6O−(C2H4O)25.5−(C3H6O)8.5−C4H9、
(CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]27−[(CH3)R'SiO]3−Si(CH3)3
R':−C3H6O−(C2H4O)23−(C3H6O)23−C4H9
HO−[CH2(CH3)CHO]35−H、
HO−[CH2(CH3)CHO]70−H、
HO−(CH2CH2O)4−[CH2(CH3)CHO]30−H、
HO−(C2H4O)25−(C3H6O)35−H、
HO−(C3H6O)30−H、
CH2=CHCH2O−(CH2CH2O)32−[CH2(CH3)CHO]8−H、
CH2=CHCH2O−(CH2CH2O)22−[CH2(CH3)CHO]22−C4H9、
CH2=CHCH2O−(CH2CH2O)10−CH3
で例示されるようなポリオキシアルキレン重合体や、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油等の非イオン性界面活性剤を用いてもよい。
なお、上記に例示した組成式は一例であり、本発明を制限するものではない。
本質的に疎水性のオルガノポリシロキサンとして、粘度が10,000mm2/sの分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されたジメチルポリシロキサン100質量部、微粉末シリカとして、アエロジル(AEROSIL)300[日本アエロジル社製、比表面積300m2/g]を5質量部、シリカ表面処理剤として、プロピルトリメトキシシラン0.3質量部、水0.3質量部をプラネタリーミキサーを使用して1時間混練した。その後、温度を150℃に昇温し、引き続き2時間混練した。100℃以下に冷却後、アルカリ性触媒として、水酸化カリウムを3質量%含有するカリウムシリコネート2質量部を添加し100℃以下で0.1時間混練した後、混練したまま温度を150℃に昇温、保持し、昇温してから合計で4時間混練した。100℃以下に冷却後、コハク酸を添加して3時間混練することで中和し、シリコーンオイルコンパウンド(a−1)を得た。
このシリコーンオイルコンパウンド(a−1)30質量部に、平均組成が下記式
R4 2R6SiO−(R4 2SiO)x−(R4R5SiO)y−SiR4 2R6
(但し、R4及びR6は−CH3、R5は−C3H6O(C2H4O)21(C3H6O)21CH3、xは135、yは15である。)
で表され、且つ粘度が2,500mm2/sであるポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン(a−2)70質量部を室温で混合して自己乳化型消泡剤組成物(A)を調製した。
実施例1のシリコーンオイルコンパウンド(a−1)20質量部と、ソルビタンモノステアレート4質量部と、ポリオキシエチレン(55)モノステアレート6質量部の混合物を加熱溶解後、水70質量部を加え、ホモミキサーで撹拌、乳化してエマルション型消泡剤組成物(B)を調製した。
本質的に疎水性のオルガノポリシロキサンとして、粘度が8,000mm2/sの分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されたジメチルポリシロキサン100質量部、微粉末シリカとして、アエロジル(AEROSIL)200[日本アエロジル社製、比表面積200m2/g]を12質量部、シリカ表面処理剤として、フェニルトリメトキシシラン0.72質量部をプラネタリーミキサーを使用して1時間混練した。その後、温度を150℃に昇温し、引き続き2時間混練した。100℃以下に冷却後、アルカリ性触媒として、水酸化カリウムを3質量%含有するカリウムシリコネート3質量部を添加し100℃以下で0.1時間混練した後、混練したまま温度を150℃に昇温し、150℃にて2時間混練した。100℃以下に冷却後、コハク酸を添加して3時間混練することで中和し、シリコーンオイルコンパウンド(c−1)を得た。
このシリコーンオイルコンパウンド(c−1)30質量部に、平均組成が下記式
R4 2R6SiO−(R4 2SiO)x−(R4R5SiO)y−SiR4 2R6
(但し、R4及びR6は−CH3、R5は−C3H6O(C2H4O)25.5(C3H6O)8.5C4H9、xは30、yは5である。)
で表され、且つ粘度が1,000mm2/sであるポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン(c−2)50質量部と、平均組成が下記式
HO−(C2H4O)25−(C3H6O)35−H
で表されるポリオキシアルキレン重合体(c−3)20質量部を室温で混合して自己乳化型消泡剤組成物(C)を調製した。
実施例3のシリコーンオイルコンパウンド(c−1)20質量部と、ソルビタンモノステアレート6質量部と、ポリオキシエチレン(55)モノステアレート6質量部の混合物を加熱溶解後、水68質量部を加え、ホモミキサーで撹拌、乳化してエマルション型消泡剤組成物(D)を調製した。
本質的に疎水性のオルガノポリシロキサンとして、粘度が10,000mm2/sの分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されたジメチルポリシロキサン100質量部、微粉末シリカとして、アエロジル(AEROSIL)300[日本アエロジル社製、比表面積300m2/g]を5質量部、シリカ表面処理剤として、プロピルトリメトキシシランを部分加水分解して平均重合度3に縮合したオリゴマー体0.3質量部、水0.3質量部をプラネタリーミキサーを使用して1時間混練した。その後、温度を150℃に昇温し、引き続き2時間混練した。100℃以下に冷却後、アルカリ性触媒として、水酸化カリウムを3質量%含有するカリウムシリコネート3質量部を添加し100℃以下で0.1時間混練した後、混練したまま温度を150℃に昇温し、150℃にて2時間混練した。100℃以下に冷却後、コハク酸を添加して3時間混練することで中和し、シリコーンオイルコンパウンド(e−1)を得た。
このシリコーンオイルコンパウンド(e−1)30質量部に、平均組成が下記式
R4 2R6SiO−(R4 2SiO)x−(R4R5SiO)y−SiR4 2R6
(但し、R4及びR6は−CH3、R5は−C3H6O(C2H4O)21(C3H6O)21CH3、xは135、yは15である。)
で表され、且つ粘度が2,500mm2/sであるポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン(e−2)70質量部を室温で混合して自己乳化型消泡剤組成物(E)を調製した。
実施例5のシリコーンオイルコンパウンド(e−1)20質量部と、ソルビタンモノステアレート4質量部と、ポリオキシエチレン(55)モノステアレート6質量部の混合物を加熱溶解後、水70質量部を加え、ホモミキサーで撹拌、乳化してエマルション型消泡剤組成物(F)を調製した。
本質的に疎水性のオルガノポリシロキサンとして、粘度が8,000mm2/sの分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されたジメチルポリシロキサン100質量部、微粉末シリカとして、アエロジル(AEROSIL)200[日本アエロジル社製、比表面積200m2/g]を12質量部、シリカ表面処理剤として、フェニルトリメトキシシランを部分加水分解して平均重合度10に縮合したオリゴマー体0.72質量部をプラネタリーミキサーを使用して1時間混練した。その後、温度を150℃に昇温し、引き続き2時間混練した。100℃以下に冷却後、アルカリ性触媒として、水酸化カリウムを3質量%含有するカリウムシリコネート3質量部を添加し100℃以下で0.1時間混練した後、混練したまま温度を150℃に昇温し、150℃にて2時間混練した。100℃以下に冷却後、コハク酸を添加して3時間混練することで中和し、シリコーンオイルコンパウンド(g−1)を得た。
このシリコーンオイルコンパウンド(g−1)30質量部に、平均組成が下記式
R4 2R6SiO−(R4 2SiO)x−(R4R5SiO)y−SiR4 2R6
(但し、R4及びR6は−CH3、R5は−C3H6O(C2H4O)25.5(C3H6O)8.5C4H9、xは30、yは5である。)
で表され、且つ粘度が1,000mm2/sであるポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン(g−2)50質量部と、平均組成が下記式
HO−(C2H4O)25−(C3H6O)35−H
で表されるポリオキシアルキレン重合体(g−3)20質量部を室温で混合して自己乳化型消泡剤組成物(G)を調製した。
実施例7のシリコーンオイルコンパウンド(g−1)20質量部と、ソルビタンモノステアレート6質量部と、ポリオキシエチレン(55)モノステアレート6質量部の混合物を加熱溶解後、水68質量部を加え、ホモミキサーで撹拌、乳化してエマルション型消泡剤組成物(H)を調製した。
本質的に疎水性のオルガノポリシロキサンとして、粘度が10,000mm2/sの分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されたジメチルポリシロキサン100質量部、微粉末シリカとして、アエロジル(AEROSIL)300[日本アエロジル社製、比表面積300m2/g]を5質量部、シリカ表面処理剤として、プロピルトリメトキシシラン0.3質量部、水0.3質量部をプラネタリーミキサーを使用して1時間混練した。その後、温度を150℃に昇温し、3時間混練し、シリコーンオイルコンパウンド(i−1)を得た。
このシリコーンオイルコンパウンド(i−1)30質量部に、平均組成が下記式
R4 2R6SiO−(R4 2SiO)x−(R4R5SiO)y−SiR4 2R6
(但し、R4及びR6は−CH3、R5は−C3H6O(C2H4O)21(C3H6O)21CH3、xは135、yは15である。)
で表され、且つ粘度が2,500mm2/sであるポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン(i−2)70質量部を室温で混合して自己乳化型消泡剤組成物(I)を調製した。
比較例1のシリコーンオイルコンパウンド(i−1)20質量部と、ソルビタンモノステアレート4質量部と、ポリオキシエチレン(55)モノステアレート6質量部の混合物を加熱溶解後、水68質量部を加え、ホモミキサーで撹拌、乳化してエマルション型消泡剤組成物(J)を調製した。
本質的に疎水性のオルガノポリシロキサンとして、粘度が10,000mm2/sの分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されたジメチルポリシロキサン100質量部、微粉末シリカとして、アエロジル(AEROSIL)200[日本アエロジル社製、比表面積200m2/g]を5質量部、アルカリ性触媒として、水酸化カリウムを3質量%含有するカリウムシリコネート2質量部を用い、窒素ガス雰囲気下、プラネタリーミキサーを使用して150℃、3時間混練した。100℃以下に冷却後、コハク酸で中和してシリコーンオイルコンパウンド(k−1)を得た。
このシリコーンオイルコンパウンド(k−1)30質量部に、平均組成が下記式
R4 2R6SiO−(R4 2SiO)x−(R4R5SiO)y−SiR4 2R6
(但し、R4及びR6は−CH3、R5は−C3H6O(C2H4O)21(C3H6O)21CH3、xは135、yは15である。)
で表され、且つ粘度が2,500mm2/sであるポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン(k−2)70質量部を室温で混合して自己乳化型消泡剤組成物(K)を調製した。
100mLのガラス瓶に不揮発分を8質量%に調整した広葉樹由来の亜硫酸パルプ廃液を50g充填し、このものを80℃で予備加熱した。
消泡性(初期):
80℃で予備加熱した試験液に、消泡剤組成物を有効成分で0.1質量%添加後、振とう機により30秒間振とうして泡立たせ、その泡高さ(液面+泡)と消泡までの時間を測定することで消泡性を評価した。
消泡性(持続性):
上記の亜硫酸パルプ廃液に各消泡剤組成物を有効成分で0.1質量%添加したものを80℃で保存した後、所定の時間(30分後、120分後)ごとに振とう機により30秒間振とうして泡立たせ、その泡高さ(液面+泡)と消泡までの時間を測定することで消泡性を評価した。
Claims (7)
- (1)(A)25℃における粘度が10〜100,000mm2/sである本質的に疎水性のオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)比表面積が50m2/g以上の微粉末シリカ:1〜30質量部、
(C)下記一般式(I)で表される3官能加水分解性シラン及び/又はその部分加水分解縮合物:0.001〜5質量部、
R1(R2O)3Si (I)
(式中、R1は炭素数1〜20の一価の有機基であり、R2は同一でも異なっていてもよく、水素原子、又は置換もしくは非置換の、飽和もしくは不飽和の、炭素数が1〜20の一価炭化水素基である。)
(D)水:0〜5質量部
を混練する第一の工程、
(2)この第一の工程で得られた混練物を熱処理する第二の工程からなる第一コンパウンディングと、
(3)この第二の工程で得られた混練物に、
(E)アルカリ触媒又は酸触媒:0.001〜5質量部
を混練する第三の工程、
(4)この第三の工程で得られた混練物を熱処理する第四の工程からなる第二コンパウンディングと、
(5)この第四の工程で得られた混練物に、中和剤として酸又はアルカリを混練する第五の工程
とを含むことを特徴とする消泡剤用オイルコンパウンドの製造方法。 - (C)成分の3官能加水分解性シランの部分加水分解縮合物が、平均重合度2〜30で、分岐状又は直鎖状のものである請求項1記載の消泡剤用オイルコンパウンドの製造方法。
- 請求項1又は2記載の製造方法で得られたオイルコンパウンドを含むことを特徴とする消泡剤組成物。
- 溶液型である請求項3記載の消泡剤組成物。
- ポリオキシアルキレン基で変性されたオルガノポリシロキサンとの併用による自己乳化型である請求項3記載の消泡剤組成物。
- エマルション型である請求項3記載の消泡剤組成物。
- アルカリ性の発泡液用である請求項3〜6のいずれか1項記載の消泡剤組成物。
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