JP2015081635A - ボールねじ装置用シール - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部材の損傷や、グリースの漏れを抑えることができるボールねじ装置用シールを提供する。
【解決手段】ボールねじ装置1のナット20に設けられたシール部材40の外周縁部には、ねじ軸10の転動溝11、又は転動溝11,11間のランド部12に摺接する内周縁部に対応する箇所に、ねじ軸10の軸方向に突出又は凹んだガイド部50が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ボールねじ装置に用いられるシールに関する。
従来より、回転運動を直線運動に変換する機構として、ボールねじ装置が知られている。ボールねじ装置は、外周面に螺旋状の転動溝が形成されたねじ軸と、内周面にねじ軸の転動溝と対向する螺旋状の転動溝が形成されたナットとを備える。該ナットは両転動溝間に介装された多数のボールを介してねじ軸の外周側に螺合され、ねじ軸を回転させることによりねじ軸の軸方向に移動させることができるようになっている。そして、このようなボールねじ装置においては、ナットの軸方向の両端部に、シール部材(以下、シールということがある。)が設けられることが多い。このシール部材は、ナットに外嵌され、ナットとねじ軸との間への外部からの塵芥等の侵入を防止し、かつナットとねじ軸との間に介在する潤滑剤の外部への漏出を防止している。
ここで、ねじ軸の外周面には転動溝が形成されているため、軸方向と垂直な方向のねじ軸の断面形状は、単純な円形ではない。したがって、シール部材の形状精度の誤差、あるいは取り付け誤差によって、ねじ軸とシール部材との間に隙間が発生し易く、これを防ぐためにシール部材の精度の管理及び調整に多大な労力が掛かってしまう。ねじ軸に対するシール部材の締め代を大きく形成すれば、形状精度の誤差や取り付け誤差を吸収し、このような隙間の発生を抑えることができるが、同時にねじ軸に対するシール部材の接触圧力が高くなる。すなわち、ねじ軸に対するシール部材の摩擦抵抗が増大してしまう。そうすると、ボールねじ装置の作動性が悪くなるおそれがある。また、摩擦による発熱が増えることで、ボールねじ装置による位置決め精度が低下する一因になる。
そこで、潤滑剤の密封性を向上させるために、内周面を、ねじ軸の断面形状(転動溝に接触する範囲及び転動溝間のランド部に接触する範囲)に類似する非円形状にしたシール部材が提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。さらに、ねじ軸の転動溝をゴシックアーク形状(非単一円弧)にした場合にも密封性を満足するように、シール部材の内周側の先端部(リップ)の形状を球状にして、ボールねじ装置の動作中のシール性も高める技術も提案されている。
特開平9−303517号公報 特開2006−300192号公報
上述したように、従来のシール部材は、その内周形状や、内周側の先端部の形状を検討するなど、シール部材の形状によって解決する傾向にある。
しかしながら、シール部材をナットに配置して、ねじ軸と位相を合わせる作業は大変手間が掛かるため、シール部材の内周面の形状を非円形とした結果、シール部材の取付誤差や取付不良が発生することがあった。
具体的には、作業者がシール部材の内周面の非円形形状を見極めるのは困難であり、シール部材をねじ軸と組み合わせたときの位相の正確性は作業者の感覚に頼っていた。
したがって、シール部材の取付誤差や取付不良は、シール部材の損傷や、グリースの漏れなど潤滑不良を引き起こす可能性があるため、改善する余地があった。
そこで、本発明は上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、シール部材の損傷や、グリースの漏れを抑えることができるボールねじ装置用シールを提供することにある。
上記目的を達成するためのボールねじ装置用シールのある態様は、軸方向に延び、外周面に螺旋状の転動溝が設けられたねじ軸と、
上記転動溝に対向する転動溝を内周面に有し、該転動溝と上記ねじ軸の転動溝との間に配置された複数のボールを介して上記ねじ軸に螺合する円筒状のナットとを有するボールねじ装置に設けられ、
上記ナットの内径側に設けられ、内周縁部が上記ねじ軸の外周面に摺接することにより上記ナットと上記ねじ軸との隙間をシールする環状のボールねじ装置用シールであって、
上記シール部材の上記軸方向の少なくとも一方の端面には、上記ねじ軸の上記転動溝、又は該転動溝間のランド部に摺接する上記内周縁部に対応する箇所に、上記軸方向に突出又は凹んだガイド部が設けられる。
ここで、上記ボールねじ装置用シールにおいては、上記ガイド部が、上記シール部材の上記軸方向の両端面に設けられてもよい。
また、上記ボールねじ装置用シールにおいては、上記ガイド部が、上記ねじ軸の周方向に連続して設けられてもよい。
また、上記ボールねじ装置用シールにおいては、上記ガイド部が、上記ねじ軸の周方向に複数列設されてもよい。
本発明によれば、シール部材の損傷や、グリースの漏れを抑えることができるボールねじ装置用シールを提供することができる。
ボールねじ装置用シールのある実施形態におけるボールねじ装置の構成を示す要部の部分断面図である。 ボールねじ装置用シールのある実施形態における構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 ボールねじ装置用シールのある実施形態における内周縁の形状を説明する図であり、(a)はねじ軸の断面図、(b)はねじ軸の断面図、(c)は本実施形態のシール部材の正面図、(d)は従来のシール部材の正面図である。 ボールねじ装置用シールの他の実施形態における構成を示す図であり、(a)〜(f)は部分断面図である。 ボールねじ装置の他の実施形態における接近量を説明する図である。
以下、本発明に係るボールねじ装置用シールの実施形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書においては、ねじ軸が延びる長手方向を軸方向とし、軸方向と直交する方向を径方向とする。また、これらの方向は、ナット及びシール部材については、ねじ軸に組み付けられた状態において同様とする。
図1は、ボールねじ装置用シールのある実施形態における構成を示す要部の部分断面図である。
(ボールねじ装置の構成)
図1に示すように、本実施形態のボールねじ装置用シールは、ねじ軸10と、ナット20と、ボール30とを備えたボールねじ装置1に設けられる。ナット20は、ねじ軸10に所定の隙間をもって嵌められ、略円筒状をなすナット20の内径はねじ軸10の外径よりも大きい。
ねじ軸10の外周面には、断面が略半円形状をなす螺旋状の転動溝11が設けられている。また、ナット20の内周面には、転動溝11と同じリードで断面が略半円形状をなす螺旋状の転動溝21が設けられている。これらの半円形状はいずれもボール30の半径よりも大きい曲率半径をなす。そして、これらの転動溝11,21で形成される断面略円状の軌道内にボール30が転動可能に介装され、ナット20はこれらのボール30を介してねじ軸10に螺合されている。このような構成をなすことによって、ボールねじ装置は、ねじ軸10を回転させることにより、ナット20をねじ軸10の軸方向に移動させることができる。
(ボールねじ装置用シール)
ナット20の軸方向の両端部には、それぞれシール部材取り付け用の円形の凹部22が形成されている(図1には一方側の凹部22のみ図示)。各凹部22の内径側には、ねじ軸10に外嵌しナット20とねじ軸10との間隙をシールするための環状のシール部材40が設けられている。
図2は、シール部材40の構成を示す図であり、(a)は正面図(ねじ軸10の軸方向から見た外観図)、(b)は図2(a)の2b−2b線に沿う断面図である。
図2(a),(b)に示すように、シール部材40は、外径側の環状の芯材41と、芯材41の内周側に固定された環状の本体部42と、本体部42の内径部から径方向内方に突出して形成されたリップ部43とを有する。リップ部43は、周方向の全周に亘って形成されている。リップ部43の内径側は開口部となっており、該開口部にねじ軸10が挿通される。
芯材41は、金属や硬質の合成樹脂からなり、円形に形成されている。芯材41には径方向内方に突出する凸部41aが形成され、本体部42の外周面には、この凸部41aに対応する凹部42aが形成され、これら凸部41aと凹部42aとが嵌合することにより芯材41に本体部42が固定されている。本体部42及びリップ部43は、エラストマーやゴム等の軟弾性材料から形成されている。本体部42及びリップ部43は同一材料から一体に形成されている。このように構成されたシール部材40は、芯材41の外周面側がナット20の凹部22の内周面に嵌合されることによりナット20に固定されている。
リップ部43は、図2(b)に示すように、本体部42の内径部からナット20の軸方向外方に向かって傾斜して延在するシール片44と、シール片44の内径側端部に形成された摺接部45とから構成されている。摺接部(内周縁部)45はねじ軸10の外周面に摺接する部分である。
シール片44は、円錐台の側面部の形状と類似した形状に形成され、周方向の全周に亘って形成されている。摺接部45の断面形状は略円形に形成され、シール片44の内径側端部の全周に亘って形成されている。したがって、摺接部45は、略環状に連続する円環部を形成している。シール部材40は、リップ部43の摺接部45がねじ軸10の外周面に摺接することにより、ナット20とねじ軸10との間隙をシールしている。特に、摺接部45の断面形状を略円形とすることにより、摺接部45のねじ軸10との接触位置(例えばねじ軸10の転動溝11内における転動溝11の溝面との接触位置)に関わらず、摺接部45とねじ軸10との接触状態を一定に保つことができる。
摺接部45の断面の径寸法は、図2(b)に示すように、シール片44の内径側端部の厚さ寸法よりも大きく形成されている。このように形成することにより、ねじ軸10に対して摺動している状態における摺接部45の変形を抑制している。また、摺接部45の断面の径寸法は、ねじ軸10の転動溝11の幅寸法よりも小さく形成されている。このように形成することにより、摺接部45のねじ軸10との接触面積を小さくし、ねじ軸10に対するシール部材40の摩擦抵抗を小さく抑えている。
リップ部43を図1に示す方向、すなわちナット20の軸方向(ねじ軸10の軸方向と同義)の外方に向かって傾斜させて、シール部材40を配置することにより、ナット20とねじ軸10との間隙への外部からの塵芥等の侵入を効果的に防止している。なお、リップ部43を本体部42からナット20の軸方向の内方に向かって傾斜させて、シール部材40を配置すれば、ナット20とねじ軸10との間に潤滑剤を介在させた場合に、潤滑剤の漏出を効果的に防止することができる。
図2(a)に示すように、シール部材40の内周縁を軸方向から見た形状、すなわちリップ部43の摺接部45を軸方向から見た形状は、径方向外方に凸の円弧を複数組み合わせた非円形形状(略真円とは異なる円形形状)となっている。隣り合う円弧同士は滑らかに連続している。なお、以下の説明において、リップ部43の摺接部45を軸方向から見た形状のことを、「シール部材40の内周縁の形状」という。
[シール部材の内周縁の形状]
ここで、シール部材40の内周縁の形状を、図3(a)〜(d)を参照してさらに詳しく説明する。図3は、本実施形態のシール部材40の内周縁の形状を説明する図であり、(a)はねじ軸の断面図、(b)はねじ軸の断面図、(c)は本実施形態のシール部材の正面図、(d)は従来のシール部材の正面図である。図3(c)に示すように、シール部材40の内周縁の形状は、芯材41がなす円形状に比べて少しずつずれているため、シール部材40のどの部分がねじ軸10の転動溝11に当接する部分かが判別しにくい。
ここで、シール部材40をねじ軸10の端部10a(図3(b)参照)から挿入する場合、シール部材40の内周とねじ軸10の断面の位相とを合わせて挿入しないとシール部材40を無理やりねじ軸10に押込むことになる。これは、シール部材40の損傷につながる。図3(d)に示すような従来のシール部材140では、シール部材40の内周とねじ軸10の断面の位相とを合わせるための目印となり得るものがないため、ねじ軸10に対してシール部材140を挿入する際の正確な位相合わせは困難であった。なお、図3(d)において、符号141,142,143は、それぞれ、図2(a)及び図3(c)における「芯材41」、「本体部42」、「リップ部43」に対応する部材である。
そこで、本実施形態のシール部材40では、図2(b),図3(c)に示すように、ねじ軸10の転動溝11、又は該転動溝11,11間のランド部12に摺接する内周縁部(摺接部45)に対応するガイド部50を設けた。このガイド部50は、図2(a)においてハッチング表示された部分である。
このガイド部50は、シール部材40の軸方向(ねじ軸10の軸方向と平行)の少なくとも一方の端面(図2(b)では一方の端面のみ)に設けられ、その端面に対して上記軸方向に突出又は凹んだ形状で設けられる。例えば、ねじ軸10の転動溝11に対応するガイド部50が設けられる範囲は、シール部材40の周方向に280°以下であり、好ましくは、図2(a)に示すように、シール部材40の周方向に240°以下である。
以上説明したように、転動溝11に対応して設けられたガイド部50をシール部材40に設けることにより、作業者は軸方向からガイド部50を視認しながらねじ軸10とシール部材40との位相合せを容易かつ確実に行うことができる。また、軸方向からガイド部50を視認しながらシール部材40をねじ軸10に正確な位相で装着するので、シール部材40を破損する可能性が低くなる。その結果、シール部材の損傷や、取付誤差や取付不良がなくなり、ボールねじ装置が作動しているときのグリース漏れやガタツキ、騒音などを低減することができる。
なお、このガイド部50は、シール部材40(本体部42)に一体形成で意図約に形成するものとし、例えば、芯材41と本体部42とのつなぎ目が結果的にガイド部50と同様の機能を有する目印になったとしても、それはガイド部ではないものとする。
(他の実施形態)
次に、本発明に係るボールねじ装置用シールの他の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態の説明では、シール部材40の軸方向の少なくとも一方の端面に、ねじ軸10の転動溝11又はランド部12に摺接する内周縁部に対応する箇所にガイド部が設けられていることを前提に、ガイド部50の形状が異なるだけである。よって、上述の実施形態と同様の構成、作用、及び効果については説明を省略する。
図4は、ボールねじ装置用シールの他の実施形態における構成を示す図であり、(a)〜(f)はシール部材の内周面がねじ軸10と接触する部分の断面図である。
上述の実施形態では、図2(b)に示すように、本体部42の内周側に凹部を形成することによってガイド部50としたが、シール部材40に設けられるガイド部50の態様は、図4(a)〜(f)に示すような態様でもよい。
具体的には、図4(a)に示すように、本体部42の外周側に凹部を形成することによってガイド部50とする態様でもよい。また、図4(b)に示すように、本体部42の中央部付近に凹部(溝形状)を形成することによってガイド部50とする態様でもよい。また、図4(c)に示すように、本体部42の中央部付近に凸部を形成することによってガイド部50とする態様でもよい。
また、図4(d),(e)に示すように、本体部42の軸方向の両端面42b,42cに凹部(切り欠き)を形成することによってガイド部50とする態様でもよい。この態様は、図2(b)や図4(a)〜(c)に示すガイド部50が、本体部42の軸方向(ねじ軸10の軸方向と平行)の一方の端面42bのみに設けられた態様に対するものである。このように、本体部42の軸方向の両端面42b,42cにガイド部50を設けることによって、シール部材40の軸方向の設置向きを考慮しなくてよいので、シール部材40の汎用性が高まるという効果を奏する。なお、図4(d)に示す態様は、図2(b)に示すガイド部50の態様を本体部42の軸方向の両端面42b,42cにおいて組み合わせた態様である。また、図4(e)に示す態様は、図2(b)に示すガイド部50の態様と、図4(a)に示すガイド部50の態様とを本体部42の軸方向の両端面42b,42cにおいて組み合わせた態様である。
また、図4(e)に示すように、本体部42の軸方向の一方の端面42bに、目視可能な微小な突起を形成することによってガイド部50とする態様でもよい。
また、上述の実施形態では、ガイド部50を転動溝11を基準として本体部42に設けたが、ランド部12を基準として設けても同様の効果を奏する。
さらに、シール部材40に設けられるガイド部50の態様としては、軸方向のどちらかに凹形状又は凸形状のガイド部50を設けてもよいし、ガイド部50を周方向に連続するように設けてもよいし、複数の分断されたガイド部50が周方向に列をなして設けられてもよい。
これにより、目視では明確になり得なかったシール部材40の非円形状、並びに転動溝11及びランド部12との位置合わせ箇所が明確になり、シール部材40をねじ軸10に挿入する際の位相合わせが容易になる。
[接近量]
ここで、例えば、図2(b)に示すガイド部50は、シール部材40の内周縁部(摺接部45)の形状と同形状になっているが、ガイド部50は、必ずしもシール部材40の内周縁に接するように設けられる必要はない。ガイド部50とシール部材40の内周縁との間隔の最小値(接近量)dは、図5に示すように、ねじ軸10の外径の1/20以内であることが好ましい。
本実施形態のボールねじ装置用シールは、例えば、アクチュエータ等に用いられるボールねじ装置に好適である。
以上、本発明に係るボールねじ装置用シールについて説明したが、本発明に係るボールねじ装置用シールは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。例えば、本発明に係るボールねじ装置用シールは、上記ボールねじ装置の代わりにローラねじ装置に用いられるシール部材としてもよい。
10 ねじ軸
11 転動溝
20 ナット
21 転動溝
30 ボール(転動体)
40 シール部材
50 ガイド部
上記目的を達成するためのボールねじ装置用シールのある態様は、軸方向に延び、外周面に螺旋状の転動溝が設けられたねじ軸と、
上記転動溝に対向する転動溝を内周面に有し、該転動溝と上記ねじ軸の転動溝との間に配置された複数のボールを介して上記ねじ軸に螺合する円筒状のナットとを有するボールねじ装置に設けられ、
上記ナットの内径側に設けられ、内周縁部が上記ねじ軸の外周面に摺接することにより上記ナットと上記ねじ軸との隙間をシールするシール部材と、
上記シール部材の上記軸方向の少なくとも一方の端面に設けられ、上記ねじ軸の上記転動溝、又は該転動溝間のランド部に摺接する上記内周縁部に対応する箇所に、上記軸方向に突出又は凹んだガイド部とを有する
ボールねじ装置用シールのある実施形態におけるボールねじ装置の構成を示す要部の部分断面図である。 ボールねじ装置用シールのある実施形態における構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 ボールねじ装置用シールのある実施形態における内周縁の形状を説明する図であり、(a)はねじ軸の断面図、(b)はねじ軸の断面図、(c)は本実施形態のシール部材の正面図、(d)は従来のシール部材の正面図である。 ボールねじ装置用シールの他の実施形態における構成を示す図であり、(a)〜(f)は部分断面図である。 ボールねじ装置用シールの他の実施形態における接近量を説明する図である。
上記目的を達成するためのボールねじ装置用シールのある態様は、軸方向に延び、外周面に螺旋状の転動溝が設けられたねじ軸と、
上記転動溝に対向する転動溝を内周面に有し、該転動溝と上記ねじ軸の転動溝との間に配置された複数のボールを介して上記ねじ軸に螺合する円筒状のナットとを有するボールねじ装置に設けられ、
上記ナットの内径側に設けられ、内周縁部が上記ねじ軸の外周面に摺接することにより上記ナットと上記ねじ軸との隙間をシールする環状のボールねじ装置用シールであって、
記軸方向の少なくとも一方の端面には、前記ねじ軸の前記転動溝、又は該転動溝間のランド部に摺接する前記内周縁部に対応する箇所に、
周方向に280°以下で、径方向の寸法が周方向に漸増し、かつ漸減して前記軸方向に突出又は凹んだガイド部が設けられ
前記ガイド部と当該シールの内周縁との間隔の最小値を前記ねじ軸の外径の1/20以内とした

Claims (4)

  1. 軸方向に延び、外周面に螺旋状の転動溝が設けられたねじ軸と、
    前記転動溝に対向する転動溝を内周面に有し、該転動溝と前記ねじ軸の転動溝との間に配置された複数のボールを介して前記ねじ軸に螺合する円筒状のナットとを有するボールねじ装置に設けられ、
    前記ナットの内径側に設けられ、内周縁部が前記ねじ軸の外周面に摺接することにより前記ナットと前記ねじ軸との隙間をシールする環状のボールねじ装置用シールであって、
    前記シール部材の前記軸方向の少なくとも一方の端面には、前記ねじ軸の前記転動溝、又は該転動溝間のランド部に摺接する前記内周縁部に対応する箇所に、前記軸方向に突出又は凹んだガイド部が設けられたことを特徴とするボールねじ装置用シール。
  2. 前記ガイド部が、前記シール部材の前記軸方向の両端面に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ装置用シール。
  3. 前記ガイド部が、前記ねじ軸の周方向に連続して設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボールねじ装置用シール。
  4. 前記ガイド部が、前記ねじ軸の周方向に複数列設されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボールねじ装置用シール。
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