JP2015081381A - 鉄族金属イオン含有液の処理方法及び処理装置 - Google Patents

鉄族金属イオン含有液の処理方法及び処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄族金属イオン含有液の電着処理において、鉄族金属イオン含有液の液性状に影響を受けることなく、鉄族金属イオンを効率的に液中から析出させて除去する。【解決手段】陽極2を備えた陽極室2Aと陰極3を備えた陰極室3Aとをカチオン交換膜5で隔離し、陽極室2Aに鉄族金属イオン含有液を導入し、陰極室3Aに陰極液を導入し、陽極2と陰極3間に通電することにより、陽極室2A内の液中の鉄族金属イオンをカチオン交換膜5を透過させて陰極室3A内の液中に移動させ、陰極3上に鉄族金属を析出させる。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄族金属イオン含有液の処理方法及び処理装置に係り、詳しくは、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)といった鉄族金属イオンを含有する液から、当該イオンを除去する方法及び装置に関する。本発明は、特に、原子力発電所において発生する除染廃液や、原子力発電所で使用されたイオン交換樹脂から鉄族金属イオンを溶離させた溶離液等の原子力発電所等から生じる鉄族金属イオンを含有する廃液の処理に好適に用いられる。
原子力発電所では、放射性物質に汚染された一次冷却系の機器や配管、これらを含む系統の金属部材表面から放射性物質を化学的に除去した際に、多量の除染廃液が発生する。これらの除染廃液は、Fe、Co又はNiといった鉄族金属イオンを含んでおり、Co−60(コバルト60)、Ni−63(ニッケル63)といった放射性物質も多く含んでいる。通常、除染廃液は、イオン交換樹脂により溶解しているイオン成分が除去され、除染液として再利用される。このため、放射性物質を多く含むイオン交換樹脂の廃棄物が発生するという問題がある。
また、原子力発電所等において、原子炉水浄化系(CUW)、燃料貯蔵プール水浄化系(FPC)といった直接燃料棒に触れ、放射性物質を含む冷却水系の浄化に使用されたイオン交換樹脂は、放射性物質を多く吸着しているため、高線量率の廃棄物として、発電所に設置された樹脂タンクに貯留されている。
これらの放射性物質を含む廃棄物は、最終的にセメント等の固化助材と混練して安定化した後に、埋設処分される。埋設処分する際の費用は、内包する放射性物質の量で異なり、放射性物質濃度が高いほど高額となる。このため、高線量率の廃棄物はできるだけ減容した後に、固化体の埋設廃棄物とすることが経済的である。具体的には、イオン交換樹脂から放射性物質を固形物として分離し、遮蔽容器内に封じ込めることができれば、減容化の面で望ましい。放射性物質が除去された廃イオン交換樹脂は、処分費用が安価な低線量率の廃棄物であり、さらに、廃イオン交換樹脂を焼却可能なレベルまで放射性物質を除去できれば、焼却処理により、大幅な減容が達成できる。
このような高線量の廃樹脂の処理方法として、特許文献1や特許文献2に提案されるように、フェントン法や超臨界水酸化等の湿式酸化により廃樹脂を分解する方法があるが、これらの方法を適用した場合、いずれの場合も高線量率の廃液が多量に発生する。その高線量率の廃液を最終的に処分する際には、さらに蒸発濃縮し、その濃縮液をセメントと混練する等の方法により固化体として安定化することが必要となる。この場合、セメント等の固化助材を新たに添加するため、その分最終処分される高線量率の廃棄物量が増加し、廃棄物量の低減に至らないという問題がある。
特許文献3には、廃樹脂に硫酸を通液し、イオン状の放射性物質を溶離し、溶離液から拡散透析により放射性物質を分離し、硫酸を循環再利用する技術が開示されている。また、特許文献4には、廃樹脂をシュウ酸水溶液に浸漬して表面の金属クラッドを溶解するとともに、樹脂に吸着している金属イオンをシュウ酸水溶液に溶離する廃樹脂処理方法が開示されている。これらの場合も、放射性物質を含む廃液が生成するが、その固化処理までは網羅されていない。
一方で、イオン状の放射性物質を含む廃液から放射性物質を除去する方法として、特許文献5には、放射性陽イオンが溶解した汚染除去溶液を、電着セルを通過させながら通電し、放射性陽イオンを放射性金属粒子として陰極に堆積させて、汚染除去溶液を再生・再利用する技術が開示されている。その際に、放射性金属粒子を堆積させた陰極は、陰極液を陰極全体に注いで放射性金属粒子を脱離させるとの記載がある。
特公昭61−9599号公報 特許第3657747号公報 特開2004−28697号公報 特開2013−44588号公報 特許第4438988号公報
特許文献5では、放射性陽イオンが溶解した汚染除去溶液を、直接電着セルの陰極側に導入しながら通電し、放射性陽イオンを放射性金属粒子として陰極に堆積させているが、この方法では、陰極液性状は汚染除去溶液に依存して変化するため、陰極液を電着に適した液性状に調整することができない。汚染除去溶液が酸性の廃液の場合には、陰極表面で析出した放射性金属成分が酸性の廃液に再び溶解するため、析出が起こらないか、もしくは析出速度が著しく低下する。また、廃液が中性又はアルカリ性の場合には、陰極表面近傍で水酸化物の沈殿物が形成され、陰極表面に放射性金属を電着させて回収することが困難となる。このため、廃液から放射性物質を電着法により効率的に回収するためには、陰極室に直接廃液を導入するのは好ましくなく、陰極液を電着に適した液性とすることが重要となる。
本発明は、鉄族金属イオン含有液の電着処理において、鉄族金属イオン含有液の液性状に影響を受けることなく、鉄族金属イオンを効率的に液中から析出させて除去する鉄族金属イオン含有液の処理方法及び処理装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、陽極を備えた陽極室と陰極を備えた陰極室とをカチオン交換膜で隔離した電着槽の陽極室に鉄族金属イオン含有液を導入し、陰極室に陰極液を導入して、陽極と陰極間に通電することにより、陽極室内の液中の鉄族金属イオンを陰極室内の陰極液中に移動させて陰極上に鉄族金属を析出させるようにすることにより、鉄族金属イオン含有液の液性状に左右されることなく、適切な電着条件にて鉄族金属を電着除去することができることが分かり、本発明を完成させた。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
[1] 陽極を備えた陽極室と陰極を備えた陰極室とをカチオン交換膜で隔離し、該陽極室に鉄族金属イオン含有液を導入し、該陰極室に陰極液を導入し、該陽極と該陰極間に通電することにより、該陽極室内の液中の鉄族金属イオンを該カチオン交換膜を透過させて該陰極室内の液中に移動させ、該陰極上に該鉄族金属を析出させることを特徴とする鉄族金属イオン含有液の処理方法。
[2] 前記鉄族金属は、鉄、コバルト、及びニッケルから選ばれる1種以上であることを特徴とする[1]に記載の鉄族金属イオン含有液の処理方法。
[3] 前記鉄族金属イオン含有液は、pH2未満の酸廃液であることを特徴とする[1又は[2]に記載の鉄族金属イオン含有液の処理方法。
[4] 前記陰極液は、ジカルボン酸及びその塩並びにトリカルボン酸及びその塩から選ばれる1種以上の添加剤を含むことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれかに記載の鉄族金属イオン含有液の処理方法。
[5] 陽極を備えた陽極室と、陰極を備えた陰極室と、該陽極室と陰極室とを隔離するカチオン交換膜とを有する電着槽と、該陽極及び陰極間に通電する通電手段と、該陽極室に鉄族金属イオン含有液を通液する通液手段と、該陰極室に陰極液を通液する通液手段とを有し、該陽極と該陰極間に通電することにより、該陽極室内の液中の鉄族金属イオンを該カチオン交換膜を透過させて該陰極室内の液中に移動させ、該陰極上に該鉄族金属を析出させることを特徴とする鉄族金属イオン含有液の処理装置。
[6] 前記鉄族金属は、鉄、コバルト、及びニッケルから選ばれる1種以上であることを特徴とする[5]に記載の鉄族金属イオン含有液の処理装置。
[7] 前記鉄族金属イオン含有液は、pH2未満の酸廃液であることを特徴とする[5]又は[6]に記載の鉄族金属イオン含有液の処理装置。
[8] 前記陰極液は、ジカルボン酸及びその塩、並びにトリカルボン酸及びその塩から選ばれる1種以上の添加剤を含むことを特徴とする[5]乃至[7]のいずれかに記載の鉄族金属イオン含有液の処理装置。
本発明によれば、鉄族金属イオン含有液を導入する陽極室と、鉄族金属を析出させる陰極室をカチオン交換膜で隔離していることから、鉄族金属イオン含有液の液性状に左右されることなく、効率良く鉄族金属の電着が可能である。特に、鉄族金属イオン含有液が、酸廃液である場合、従来法では陰極に電着する鉄族金属が溶解してしまったり、鉄族金属の電着速度が著しく低下したりするが、本発明によれば、陽極室に酸廃液が導入されても、陰極室を電着に適した条件とすることができる。
本発明の実施の形態の一例を示す処理装置の系統図である。 本発明の実施の形態の他の例を示す処理装置の系統図である。 比較参考例2の電着結果を示すグラフである。 参考例1〜7及び比較参考例6の電着結果を示すグラフである。 長時間連続電着試験時の電圧の経時変化を示すグラフである。
以下に図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の鉄族金属イオン含有液の処理装置の実施の形態の一例を示す系統図である。
図1の電着装置は、電着槽1内の陽極2を備えた陽極室2Aと、陰極3を備えた陰極室3Aとをカチオン交換膜5で隔離し、陽極室2Aに鉄族金属イオン含有液を通液し、陰極室3Aに陰極液を通液し、陽極2と陰極3間を通電することにより、陽極室2A内の液中の鉄族金属イオンをカチオン交換膜5を透過させて陰極室3A内の液中に移動させ、陰極3上に鉄族金属を析出させるものである。
図1において、10は鉄族金属イオン含有液貯槽であり、ポンプPにより、配管11を経て鉄族金属イオン含有液を陽極室2Aに導入し、排出液を配管12を経て鉄族金属イオン含有液貯槽10に戻す循環系が形成されている。また、20は、陰極液貯槽であり、ポンプPにより配管21を経て陰極液を陰極室3Aに導入し、排出液を配管22を経て陰極液貯槽20に戻す循環系が形成されている。
カチオン交換膜を設けずに、廃液を直接陰極を浸漬した槽に導入してしまうと、廃液がpH2未満、特にpH1未満の強酸性であった場合、適度にアルカリによりpHを調整しなければ、陰極に電着した鉄族金属が再溶解するか、電着自体が起こらないといった問題が生じる。これに対して、図1に示すようなカチオン交換膜を配した装置では、陰極側の陰極液を電着に適した条件にしておけば、廃液が上記pHの強酸性の液であっても、良好に鉄族金属を電着除去することができる。
また、強酸性の廃液から鉄族金属イオンを除去して再利用する場合、アルカリで廃液をpH調整してしまうと、強酸性の液としての再利用が困難となるが、図1の装置では、廃液の酸性度を低下させることなく、鉄族金属イオンをカチオン交換膜を通して廃液から除去し、処理液を再利用することが可能である。
本発明では、図1に示すように、カチオン交換膜を通して、鉄族金属イオンを陰極液に移行させるため、鉄族金属イオン濃度が0.1〜10000mg/L、特に1〜1000mg/L程度の低濃度の廃液であっても効率良く処理することができる。
本発明で用いる陰極液のpHは、1〜9とすることが好ましく、2〜8とすることがより好ましい。陰極液のpHが低すぎると、陰極上に電着した鉄族金属の再溶解が起こり、電着速度が低下する恐れがある。また、陰極液のpHが高すぎると、鉄族金属の水酸化物が液中に懸濁物質として発生しやすくなる。このため陰極液のpHが上記範囲外となる場合には、アルカリや酸により、適宜pH調整を行うのが好ましい。
また、本発明においては、陰極液に鉄族金属イオンの電着に適した錯化剤(以下、「本発明の添加剤」と称す場合がある。)を添加することが好ましい。
本発明の添加剤としては、分子内に2つのカルボキシル基を有するジカルボン酸及びその塩(以下、「ジカルボン酸(塩)」と称す場合がある。)、並びに分子内に3つのカルボキシル基を有するトリカルボン酸及びその塩(以下、「トリカルボン酸(塩)」と称す場合がある。)から選択されるものが好ましい。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を混合して使用してもよい。ジカルボン酸(塩)、トリカルボン酸(塩)は、そのキレート効果で電着中の懸濁物質の発生を抑制し、電着効果の向上に優れた効果を奏する。
これに対して、分子内に1つのカルボキシル基を持つモノカルボン酸では、鉄族金属イオンとの結合力が弱く、液中で鉄族金属の水酸化物からなる懸濁物質が発生する、陰極に均一に電着しないといった問題が生じる。また、分子内に4つ以上のカルボキシル基を有するカルボン酸を用いると、鉄族金属イオンとの結合力が強すぎて、液中に鉄族金属が保持され、電着の速度が著しく低下するという問題が生じる。
ジカルボン酸(塩)、トリカルボン酸(塩)としては、下記式(1)で表されるものが、特に、懸濁物質が生じにくく、かつ電着が速やかに進むようになる点で好ましい。下記式(1)で表されるジカルボン酸(塩)やトリカルボン酸(塩)は、分子内のカルボキシル基同士の間に1〜3個の炭素原子が存在するものであり、その形状に由来して、鉄族金属イオンとの間に適度な結合力が得られると推測される。
OOC−(CHX−(NH)−(CX−CX−COOM
…(1)
(式(1)中、X,X,Xは各々独立にH又はOHを表し、X,Xは各々独立にH、OH又はCOOMを表し、M,M,Mは各々独立にH、1価のアルカリ金属又はアンモニウムイオンを表し、a,b,cは各々独立に0又は1の整数を表す。ただし、式(1)において、XとXは同時にCOOMとなることはない。)
本発明に好適なジカルボン酸としては、例えば、シュウ酸(エタン二酸、HOOC−COOH)、マロン酸(プロパン二酸、HOOC−CH−COOH)、コハク酸(ブタン二酸、HOOC−CH−CH−COOH)、グルタル酸(ペンタン二酸、HOOC−CH−CH−CH−COOH)、リンゴ酸(2−ヒドロキシブタン二酸、HOOC−CH−CH(OH)−COOH)、酒石酸(2,3−ジヒドロキシブタン二酸、HOOC−CH(OH)−CH(OH)−COOH)、イミノ二酢酸(HOOC−CH−NH−CH−COOH)などが挙げられるが、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、イミノ二酢酸が特に好ましい。トリカルボン酸としては、クエン酸(HOOC−CH−COH(COOH)−CH−COOH)、1,2,3−プロパントリカルボン酸などが挙げられるが、クエン酸が特に好ましい。また、これらのジカルボン酸、トリカルボン酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩やアンモニウム塩が挙げられる。
本発明においては、鉄族金属イオン含有液が鉄族金属イオンを複数種含む場合、ジカルボン酸(塩)及び/又はトリカルボン酸(塩)と共にアンモニウム塩を共存させることが好ましい。例えば、CoとFeを含む鉄族金属イオン含有液を本発明により処理する場合、アンモニウム塩を添加しない場合には、通常FeよりもCoの方が電着速度が速く、Coの電着層の上にFeの電着層が生成する形となるが、アンモニウム塩を添加することにより、CoとFeの電着速度がほぼ同等となり、CoとFeが合金状に電着するようになる。CoとFeの電着速度が異なり、Co層とFe層に分かれて電着すると、CoとFeの物性の違いにより、電着物の浮きや剥がれが起きやすくなって、継続的な電着処理ができなくなる恐れがある。
アンモニウム塩としては、液中でアンモニウムイオンを生じるものであればよく、例えば、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、シュウ酸アンモニウム及びクエン酸アンモニウムが好適である。これらのアンモニウム塩は、1種のみを用いてもよく、2種以上を混合して使用してもよい。特に、シュウ酸アンモニウム等のジカルボン酸アンモニウムやクエン酸アンモニウム等のトリカルボン酸アンモニウムを用いると、アンモニウム塩と本発明の添加剤とを兼ねることができ、ジカルボン酸やトリカルボン酸のキレート効果による懸濁物質の発生抑制効果とCoとFeの電着速度を調整できる効果を1剤で得ることが可能である。
本発明で用いる陰極液中の上記の本発明の添加剤の濃度については特に制限はないが、陽極室に導入される鉄族金属イオン含有液中の鉄族金属イオンの合計モル濃度に対して、陰極室に導入される陰極液中の本発明の添加剤のモル濃度が0.1〜50倍、特に0.5〜10倍であることが好ましく、陰極液としては、例えば、本発明の添加剤を0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜5重量%含むpH1〜9、好ましくはpH2〜8の水溶液が用いられる。本発明の添加剤の量が少な過ぎると、本発明の添加剤を用いたことによる懸濁物質抑制の効果を十分に得ることができず、多過ぎるとキレート効果が大きくなり過ぎて電着速度が低下する。
本発明の添加剤は、電着槽の陽極に接触してしまうと酸化分解してしまうが、本発明の電着槽は、カチオン交換膜により陽極室と陰極室が隔てられているため、添加剤が含まれる電着液は陽極と直接接触することはないため、添加剤が酸化されて無駄に消費されることがない。そのため、本発明では、陰極液に補充する添加剤は非常に少ない量でよく、薬品使用量を少なくできる。
また、アンモニウム塩を用いる場合、アンモニウム塩は、陰極液中の濃度が0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜5重量%となる量で用いることが好ましい。アンモニウム塩の濃度が低過ぎるとアンモニウム塩を用いたことによる上記効果を十分に得ることができず、高過ぎると効果の向上がなく、薬品使用量が多くなる。
電着条件(電流値、電流密度、温度等)には特に制限はないが、電流密度については陰極面積に対して5〜600mA/cmとするのが電着効率の面で好ましい。
本発明における鉄族金属イオン含有液は、通常、鉄、マンガン、コバルト及びニッケルのうち1種以上、特には鉄、コバルト及びニッケルのうちの1種以上のイオンを含有する液であるが、鉄族金属以外の金属が含まれていても問題ない。特に、本発明は、原子力発電所において発生する除染廃液や、原子力発電所で使用されたイオン交換樹脂から鉄族金属イオンを溶離させた溶離液といった、原子力発電所等から生じる放射性鉄族金属イオン含有廃液、とりわけ、pHが2未満の酸廃液の処理に好適であり、これらの廃液から、鉄族金属イオンを効率的に除去して処理液を再利用することができる。
以下に、本発明を、原子力発電所で使用された廃イオン交換樹脂の除染工程に適用した例を、図2を参照して説明する。図2において、図1に示す部材と同一機能を奏する部材には同一符号を付してある。
図2の装置は、廃イオン交換樹脂から鉄族金属イオンを溶離させた溶離液を貯留する溶離液貯槽30と、廃イオン交換樹脂40が充填された充填塔である溶離槽8と、溶離槽8から排出される酸廃液を貯留する酸廃液貯槽である鉄族金属イオン含有液貯槽10と、鉄族金属イオン含有液貯槽(酸廃液貯槽)10からの酸廃液が導入される電着槽1と、電着槽1に供給される陰極液を貯留する陰極液貯槽20とを備える。電着槽1は、陽極2を有する陽極室2Aと陰極3を有する陰極室3Aとがカチオン交換膜5で隔離された構成とされており、鉄族金属イオン含有液貯槽(酸廃液貯槽)10からの酸廃液は陽極室2Aに通液され、陰極液は陰極室3Aに通液される。9A,9Bは熱交換器である。
溶離液貯槽30内の溶離液は、ポンプPにより配管31を経て溶離槽8に送給される過程で熱交換器9Aで60℃以上、好ましくは70〜120℃、より好ましくは80〜100℃に加温された後、溶離槽8に上向流で通液され、流出液(酸廃液)は配管32を経て、熱交換器9Bで電着槽4内のカチオン交換膜8の劣化が小さい60℃未満の温度、例えば10℃以上60℃未満に冷却された後鉄族金属イオン含有液貯槽(酸廃液貯槽)10に送給される。鉄族金属イオン含有液貯槽(酸廃液貯槽)10内の酸廃液は、ポンプPにより配管11を経て電着槽1の陽極室2Aに導入され、電着処理液は配管34より溶離液貯槽30に循環され、溶離液として再利用される。
一方、電着槽1の陰極室3Aには、陰極液貯槽20内の陰極液がポンプPにより配管21を経て導入され、配管22を経て陰極液貯槽20に戻される。
溶離液貯槽30には適宜酸が配管33より補給され、陰極液貯槽20には配管23より陰極液が補給される。
この装置では、加熱された溶離液を廃イオン交換樹脂40が充填された溶離槽8に通液することにより、廃イオン交換樹脂40に吸着しているイオン状の放射性核種が溶離除去されるとともに、廃イオン交換樹脂40に混入又は樹脂粒子内に入り込んでいるクラッドが溶解除去される。廃イオン交換樹脂40と接触して、イオン状の放射性核種やクラッド溶解物を含む溶離液(酸廃液)は、鉄族金属イオン含有液貯槽(酸廃液貯槽)10を経て電着槽1の陽極室2Aに導入される。この電着槽1の陽極2と陰極3に通電することにより、酸廃液中の放射性金属イオンやクラッド由来の鉄イオン等の鉄族金属イオンがカチオン交換膜5を透過して陰極室3Aに移動して、陰極3上に電着される。電着槽1で鉄族金属イオンが除去された酸廃液の処理液は、溶離液貯槽30に戻され、循環再利用される。
陰極室3A内の陰極液は、ポンプPにより陰極液貯槽20との間を循環させ、陰極液の減少分を陰極液貯槽20に添加しつつ循環再利用する。
図2の装置で、廃イオン交換樹脂の除染に用いる溶離液としては60℃以上に加温した酸溶離液を用いることが好ましく、このように加温した酸溶離液を用いることにより、廃イオン交換樹脂のカチオン交換樹脂に吸着している放射性金属イオンをHイオンとイオン交換して溶離除去できるとともに、廃イオン交換樹脂中に混入しているクラッドをも効率良く溶解除去することが可能となる。
酸溶離液としては、硫酸、塩酸、硝酸といった無機酸や、ギ酸、酢酸、シュウ酸といった有機酸の水溶液を用いることができる。これらの酸は1種のみを用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよいが、加温して用いる際に揮発しにくく、危険物に該当しない硫酸及び/又はシュウ酸を用いることが好ましい。
溶離液中の酸濃度は、用いる酸に応じて好適な濃度が存在し、例えば、硫酸濃度は、5〜40重量%が好ましく、10〜30重量%がより好ましい。また、シュウ酸濃度は、0.1〜40重量%が好ましく、1〜20重量%がより好ましい。上記範囲よりも酸濃度が低いと、クラッドの主成分であるヘマタイト(α−Fe)の溶解効率が低下する。即ち、クラッドは、廃イオン交換樹脂に混入又は樹脂内に入り込んだ形で存在しており、その主成分が難溶性のヘマタイトであり、低濃度の酸では溶解することは困難である。溶離液中の酸濃度が高いと後段の電着槽における、水素発生量が過多となり、電着効率が低下する。
図2の装置では、放射性廃イオン交換樹脂に含まれているコバルト−60やニッケル−63のように、溶解することにより金属カチオンとなるものを陰極に電着させることにより、放射性物質を高濃縮することができる。一方で、放射線量が極低レベルに低減された廃イオン交換樹脂を得ることができ、処理後の廃イオン交換樹脂は焼却処理が可能となる。そして、廃イオン交換樹脂を焼却して焼却灰とすることにより1/100〜1/200の容量に廃棄物量を低減することができる。
図1,2は、本発明の実施に好適な処理装置の一例を示すものであって、本発明の処理装置は、何ら図示のものに限定されるものではない。
図1,2の装置では、電着槽1は閉鎖系となっているが、陰極から水素ガスが発生するため、上部を開放した開放系とするのが好ましい。また、金属が電着した陰極を交換する際にも、電着槽の上部が開放されていた方が交換が容易となる。また、図2において、溶離液は、溶離槽8に上向流で通液されているが、下向流であってもよい。ただし、廃イオン交換樹脂が粉末状である場合には、通液の際に差圧上昇しやすいため、上向流とすることが好ましい。また、電着槽1において、酸廃液と陰極液とはカチオン交換膜5を介して逆方向に通液されてもよい。更に、溶離槽8に導入される溶離液と排出される酸廃液とを熱交換することも可能である。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
(1)鉄族金属(Fe、Co)を含んだ硫酸廃液の電着
1)試験条件
<実施例1>
CoCl及びFeClと硫酸を水に溶解させて表1に示す性状の模擬酸廃液を調製し、また、クエン酸を水に溶解させて表1に示す性状の模擬電着液(陰極液)を調製して、図1の装置を用いて、Co、Feの電着試験を行った。電着条件は表1の通りである。陽極はPtメッキTi板、陰極はCu板を使用した。6hr通電後の模擬酸廃液中のCo及びFeを原子吸光光度計にて測定した。
<比較例1、2>
表2に示す性状の模擬酸廃液を400mL調製して500mLビーカーに入れ、この中に陰極(Cu板)と陽極(PtメッキTi板)を挿入して通電を行った(カチオン交換膜は使用せず)。電着条件は表2の通りである。6hr後の模擬酸廃液中のCo及びFeを原子吸光光度計にて測定した。
Figure 2015081381
Figure 2015081381
2)結果
実施例1においては、6hrの通電により、模擬酸廃液中のCoが19%、Feが10%除去でき、陰極に黒色の電着物が得られた。比較例1、2では、通電6hr後も液中のCoとFeの除去率は0%であり、陰極に電着物は見られなかった。実施例1及び比較例1、2より、強酸廃液を直接陰極に接触させることなく、カチオン交換膜を介して金属イオンを陰極室に移動させて電着させる方法が有効であることがわかる。
(2)ジカルボン酸、トリカルボン酸の共存下によるCo、Feの電着
1)試験条件
CoCl及びFeClと表3に示す添加剤を用いて、表3に示す組成の液を400mL調製し、懸濁物質が発生しなかったものについて、比較例1と同様に電着試験を行った。通電は8hr行った。
2)結果
表3に通電前後での懸濁物質の発生の有無と液pHを示した。
通電前後の両方において懸濁物質がない参考例1〜7、比較参考例2,6について、液中のCoとFeの濃度の経時変化を解析した結果を図3、4に示す。8hrの通電結果から、参考例1〜7は、経時的にCo及びFeを同時電着できていることがわかる。
Figure 2015081381
(3)連続電着試験
電着を継続的に行うことができれば、電極単位面積当たりの電着量を大きくすることが可能となり、廃棄物量の低減につながる。そのため、Co、Feを補充しながら長時間の連続電着が可能かを確認した。
1)試験方法
CoCl及びFeClとクエン酸を用いて、100mg−Co/L、100mg−Fe/L、クエン酸3,350mg/L(CoとFeの合計モル量に対して5モル倍)、pH2.2の液を500mLビーカーに400mLを調製し、比較例1と同様の条件にて電着試験を開始し、2hrごとに固体塩化物のCoとFeを50mg/L相当分ずつ追加添加して、長時間の電着試験を行った。
2)結果と考察
通電により、陰極には黒色の電着物が付着した。連続試験時の電圧の経時変化を示す図5より、通電を継続しても電圧は上昇しておらず、陰極の析出物は導電性であることがわかる。本試験により、長時間安定して電着処理できることがわかった。
1 電着槽
2 陽極
2A 陽極室
3 陰極
3A 陰極室
4 電源
5 カチオン交換膜
8 溶離槽
9A,9B 熱交換器
10 鉄族金属イオン含有液貯槽(酸廃液貯槽)
20 陰極液貯槽
30 溶離液貯槽
40 廃イオン交換樹脂

Claims (8)

  1. 陽極を備えた陽極室と陰極を備えた陰極室とをカチオン交換膜で隔離し、該陽極室に鉄族金属イオン含有液を導入し、該陰極室に陰極液を導入し、該陽極と該陰極間に通電することにより、該陽極室内の液中の鉄族金属イオンを該カチオン交換膜を透過させて該陰極室内の液中に移動させ、該陰極上に該鉄族金属を析出させることを特徴とする鉄族金属イオン含有液の処理方法。
  2. 前記鉄族金属は、鉄、コバルト、及びニッケルから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の鉄族金属イオン含有液の処理方法。
  3. 前記鉄族金属イオン含有液は、pH2未満の酸廃液であることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄族金属イオン含有液の処理方法。
  4. 前記陰極液は、ジカルボン酸及びその塩並びにトリカルボン酸及びその塩から選ばれる1種以上の添加剤を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鉄族金属イオン含有液の処理方法。
  5. 陽極を備えた陽極室と、陰極を備えた陰極室と、該陽極室と陰極室とを隔離するカチオン交換膜とを有する電着槽と、該陽極及び陰極間に通電する通電手段と、該陽極室に鉄族金属イオン含有液を通液する通液手段と、該陰極室に陰極液を通液する通液手段とを有し、該陽極と該陰極間に通電することにより、該陽極室内の液中の鉄族金属イオンを該カチオン交換膜を透過させて該陰極室内の液中に移動させ、該陰極上に該鉄族金属を析出させることを特徴とする鉄族金属イオン含有液の処理装置。
  6. 前記鉄族金属は、鉄、コバルト、及びニッケルから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項5に記載の鉄族金属イオン含有液の処理装置。
  7. 前記鉄族金属イオン含有液は、pH2未満の酸廃液であることを特徴とする請求項5又は6に記載の鉄族金属イオン含有液の処理装置。
  8. 前記陰極液は、ジカルボン酸及びその塩、並びにトリカルボン酸及びその塩から選ばれる1種以上の添加剤を含むことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の鉄族金属イオン含有液の処理装置。
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