JP2015079332A - 車両用システム - Google Patents

車両用システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015079332A
JP2015079332A JP2013215715A JP2013215715A JP2015079332A JP 2015079332 A JP2015079332 A JP 2015079332A JP 2013215715 A JP2013215715 A JP 2013215715A JP 2013215715 A JP2013215715 A JP 2013215715A JP 2015079332 A JP2015079332 A JP 2015079332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
host vehicle
vehicle
control
blind spot
spot area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013215715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6156048B2 (ja
Inventor
太司 津田
Futoshi Tsuda
太司 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013215715A priority Critical patent/JP6156048B2/ja
Publication of JP2015079332A publication Critical patent/JP2015079332A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6156048B2 publication Critical patent/JP6156048B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】自車両の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる車両用システムを提供することを目的とする。
【解決手段】車両用システム1は、自車両2の周囲の対象物を検出する検出装置3と、自車両2の走行中に当該自車両2における走行方向前方側の死角領域に、検出装置3によって検出された対象物が予め設定された第1所定時間以上留まっている場合に、自車両2を制御し、自車両2を減速させる自車両減速制御を実行可能である制御装置8とを備えることを特徴とする。したがって、車両用システム1は、自車両の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる、という効果を奏する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用システムに関する。
従来の車両用システムとして、例えば、特許文献1には、車外カメラで撮影することによって対向車両によって生じる死角領域の有無を検知し、死角領域が存在し、かつ、運転手が右折動作を継続する場合に、運転者に対して衝突危険性がある旨の警告を行って徐行を促す運転支援装置が開示されている。
特開2006−227811号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の運転支援装置は、例えば、自車両の運転者が死角領域内にある対象物を直接視認できない状態で、当該視認できない対象物に関しての警告が行われる場合があり、このような場合に当該自車両の運転者による運転の負担が増加するおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、自車両の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる車両用システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用システムは、自車両の周囲の対象物を検出する検出装置と、前記自車両の走行中に当該自車両における走行方向前方側の死角領域に、前記検出装置によって検出された前記対象物が予め設定された第1所定時間以上留まっている場合に、前記自車両を制御し、前記自車両を減速させる自車両減速制御を実行可能である制御装置とを備えることを特徴とする。
また、上記車両用システムでは、前記制御装置は、前記検出装置によって検出された前記対象物が、前記自車両の走行方向と交差する方向から当該自車両に接近してくる移動体である場合に、前記自車両減速制御を実行するものとすることができる。
また、上記車両用システムでは、前記制御装置は、前記検出装置によって検出された前記対象物の情報と、予め設定される前記自車両の情報とに基づいて、前記自車両における走行方向前方側の死角領域に含まれている前記対象物を検知する対象検知部と、前記対象検知部によって検知された前記対象物が前記自車両における走行方向前方側の死角領域に前記第1所定時間以上留まっているか否かを判定する滞留判定部とを有し、前記滞留判定部による判定結果に基づいて前記自車両減速制御を実行するものとすることができる。
また、上記車両用システムでは、前記制御装置は、前記検出装置によって検出された前記対象物と前記自車両との相対速度に基づいて、前記自車両減速制御による前記自車両の減速度を変更するものとすることができる。
また、上記車両用システムでは、注意喚起情報を出力可能である支援装置を備え、前記制御装置は、前記自車両減速制御を開始した後、予め設定される第2所定時間以上経過しても前記検出装置によって検出された前記対象物が前記自車両における走行方向前方側の死角領域に留まっている場合に、前記支援装置を制御し、前記注意喚起情報を出力させる注意喚起情報出力制御を実行可能であるものとすることができる。
また、上記車両用システムでは、前記制御装置は、前記自車両の発進の際に、前記自車両における走行方向前方側の死角領域に、前記検出装置によって検出された前記対象物が予め設定された第3所定時間以上留まっている場合に、前記自車両を制御し、前記自車両の加速を制限する自車両加速制限制御を実行可能であるものとすることができる。
本発明に係る車両用システムは、自車両における走行方向前方側の死角領域に対象物が留まっている場合に自車両減速制御を実行することで、当該死角領域内の対象物を、自車両から視認可能な領域に相対移動させることができるので、運転者に対して当該対象物の視認を促すことができ、自車両の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る注意喚起システムを表す概略構成図である。 図2は、実施形態に係る注意喚起システムの動作の一例を説明する模式図である。 図3は、実施形態に係る注意喚起システムの動作の一例を説明する模式図である。 図4は、実施形態に係る注意喚起システムにおける制御フローの一例を表すフローチャートである。 図5は、実施形態2に係る注意喚起システムにおける制御フローの一例を表すフローチャートである。 図6は、実施形態3に係る注意喚起システムの動作の一例を説明する模式図である。 図7は、実施形態3に係る注意喚起システムの動作の一例を説明する模式図である。 図8は、実施形態3に係る注意喚起システムにおける算出用アクセル開度マップの一例を表す線図である。 図9は、実施形態3に係る注意喚起システムにおける制御フローの一例を表すフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る注意喚起システムを表す概略構成図である。
図1に示す本実施形態に係る車両用システムとしての注意喚起システム1は、自車両2に搭載される。自車両2は、典型的には、4輪車両である。この注意喚起システム1は、典型的には、自車両2において一定条件下でピラー等の死角に滞留する対象物が存在する場合に、当該自車両2自体を制御して死角に存在する対象物を運転者の視野内にいれ、運転者の気づきを促すものである。これにより、この注意喚起システム1は、自車両2の運転者による運転の負荷が増加することを抑制する。本実施形態の注意喚起システム1は、図1に示す構成要素を自車両2に搭載することで実現させる。
具体的には、本実施形態の注意喚起システム1は、図1に示すように、検出装置としての対象検知センサ3と、自車両状態検出装置4と、支援装置としてのHMI(Human Machine Interface)装置5と、制動(ブレーキ)装置6と、駆動装置7と、制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)8を備える。
対象検知センサ3は、自車両2の周囲の対象物を検出するものである。対象検知センサ3が検出する対象物は、例えば、自車両2の周囲の所定の範囲内に存在する歩行者、自転車、他車両(2輪車両、4輪車両)等の移動体である。対象検知センサ3は、例えば、ミリ波レーダ、赤外線などを用いたレーダ、レーザ光を用いたレーザレーダ、UWB(Ultra Wide Band)レーダ等の近距離用レーダ、可聴域の音波又は超音波を用いたソナー等を用いてもよい。対象検知センサ3は、自車両2の周囲の対象物を検出すると共に、当該検出した対象物と自車両2との相対関係を示す相対物理量を検出する。対象検知センサ3は、例えば、上記相対物理量として、自車両2と対象物との相対位置(座標系)、相対速度(m/s)、相対距離(m)等を検出可能である。
なお、本実施形態の検出装置は、対象検知センサ3であるものとして説明したが、例えば、フロントカメラ、バックカメラ、左右のサイドカメラ等の周辺監視CCDカメラ(撮像装置)等により自車両2の周囲を撮像した画像データを解析することで自車両2の周囲の対象物を検出する画像認識装置等を用いてもよい。また、本実施形態の検出装置は、例えば、無線通信等を利用して交差点等の路側に設置された路側機やVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)センタ等のインフラストラクチャーと協調することで種々のインフラ情報を取得し、取得したインフラ情報に基づいて自車両2の周囲の対象物を検出するものであってもよい。
自車両状態検出装置4は、この注意喚起システム1が搭載された自車両2の状態を検出するものである。自車両状態検出装置4は、例えば、自車両2の車速を検出する車速センサ、運転者によるアクセルペダルの操作量(アクセル踏み込み量)に相当するアクセル開度を検出するアクセルセンサ、運転者によるブレーキペダルの操作量(ブレーキ踏み込み量)を検出するブレーキセンサ等を含んで構成される。
HMI装置5は、自車両2における運転者の運転を支援するための運転支援情報(HMI情報)を出力可能である。HMI装置5は、運転者に対して運転支援情報の提供を行うことで、運転支援を行う車載機器である。運転支援情報は、例えば、後述の注意喚起情報を含む。HMI装置5は、例えば、自車両2の車室内に設けられたディスプレイ、スピーカ等を含んで構成される。ディスプレイは、視覚情報(図形情報、文字情報)を出力する視覚情報表示装置である。スピーカは、聴覚情報(音声情報、音情報)を出力する聴覚情報(音声)出力装置である。HMI装置5は、自車両2の車室内の既設の装置、例えば、ナビゲーションシステムのディスプレイやスピーカ等が流用されてもよい。また、HMI装置5は、ディスプレイ、スピーカ以外にも、例えば、ハンドル振動、座席振動、ペダル反力などの触覚情報等を出力する触覚情報出力装置等を含んで構成されてもよい。
制動装置6は、自車両2に搭載され当該自車両2を制動可能なものである。制動装置6は、ブレーキパッド、ディスクロータ等を含んで構成され、これらが発生させる摩擦力によって自車両2の各車輪に制動力を発生させる。駆動装置7は、自車両2に搭載され当該自車両2を駆動可能なものである。駆動装置7は、内燃機関や電動機などの自車両2の走行用の動力源、変速機、動力伝達装置等を含んで構成され、動力源が発生させる動力によって自車両2の駆動輪に駆動力を発生させる。
ECU8は、自車両2の各部の駆動を制御するものであり、CPU、ROM、RAM及びインターフェースを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路を含んで構成される。ECU8は、例えば、上述の対象検知センサ3、自車両状態検出装置4等の種々のセンサ、検出器類が電気的に接続され、検出結果に対応した電気信号が入力される。また、ECU8は、HMI装置5、制動装置6、駆動装置7などの自車両2の各部に電気的に接続され、これらに駆動信号を出力する。ECU8は、各種センサ、検出器類等から入力された各種入力信号や各種マップに基づいて、格納されている制御プログラムを実行することにより、自車両2の各部に駆動信号を出力しこれらの駆動を制御する。
そして、本実施形態のECU8は、自車両2において一定条件下でピラー等の死角に滞留する対象物が存在する場合に、自車両2の制動装置6を制御し、自車両2を減速させる自車両減速制御を実行可能であり、これにより、自車両2の運転者による運転の負荷が増加することを抑制している。
具体的には、ECU8は、自車両2の走行中に当該自車両2における走行方向前方側の死角領域に、対象検知センサ3によって検出された対象物が予め設定された第1所定時間以上留まっている場合に、自車両減速制御を実行する。ここで、第1所定時間は、例えば、実車評価等に応じて予め任意に設定されるものであり、対象物が死角領域に滞留しているか否かを判定するために設定される判定時間である。
上記自車両2の死角領域は、基本的には、例えば、自車両2の形態、寸法、運転席とピラーとの位置関係、想定される運転者のアイポイント等に応じて予め定まるものである。本実施形態のECU8は、自車両パラメータとして、自車両2の形態、寸法、運転席とピラーとの位置関係、想定される運転者のアイポイント等が予め記憶されており、これらの幾何学的な配置関係に応じて、自車両2の走行方向前方側の死角領域を規定している。なお、ECU8は、例えば、自車両2の運転席に座った運転者の頭の位置等をセンシングし、これに応じて死角領域を微調整(補正)するようにしてもよい。
なお、以下の説明では、交差点での運転支援の一環として、自車両減速制御を行う場合を説明する。すなわち、本実施形態のECU8は、対象検知センサ3によって検出された対象物が、自車両2の走行方向と交差する方向から当該自車両2に接近してくる移動体である場合に、自車両減速制御を実行する。
以下、図1を参照してECU8の具体例について説明する。図1に示すECU8は、一例として、機能概念的に、HMI制御部81、制動(ブレーキ)制御部82、駆動制御部83、死角判定部84等を含んで構成される。HMI制御部81は、HMI装置5を制御するものである。制動制御部82は、制動装置6を制御するものである。駆動制御部83は、駆動装置7を制御するものである。
そして、死角判定部84は、自車両2の走行方向前方側の死角領域に対象物が滞留しているか否かを判定するものである。ここでは、死角判定部84は、対象検知部84aと、滞留判定部84bとを有する。
対象検知部84aは、対象検知センサ3によって検出された対象物の情報と、予め設定される自車両2の情報とに基づいて、自車両2における走行方向前方側の死角領域に含まれている対象物を検知する。ここで、上記対象検知センサ3によって検出された対象物の情報とは、上述したように、対象検知センサ3が検出した対象物と自車両2との相対関係を示す相対物理量である。また、上記予め設定される自車両2の情報とは、上述したように、自車両2の形態、寸法、運転席とピラーとの位置関係、想定される運転者のアイポイント等、自車両2の走行方向前方側の死角領域を規定する自車両パラメータである。対象検知部84aは、これらの情報に基づいて、自車両2において前進走行中に運転者が視線を向ける走行方向前方側の死角領域に含まれている対象物を検知する。ここでは、対象検知部84aは、より詳細には、自車両2の走行方向前方側の死角領域に含まれている対象物のうち、自車両2の走行方向と交差する方向から当該自車両2に接近してくる移動体を検知する。ここで、自車両2の走行方向と交差する方向から当該自車両2に接近してくる移動体とは、例えば、自車両2の走行路を横断しようとする歩行者や自転車、自車両2の走行路と交差する交差走行路を、当該自車両2が通過しようとしている交差点に向って走行する他車両等である。
滞留判定部84bは、対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に第1所定時間以上留まっているか否かを判定する。ここでは、滞留判定部84bは、対象検知部84aが検知した対象物として、自車両2の走行方向と交差する方向から当該自車両2に接近してくる移動体が自車両2における走行方向前方側の死角領域に第1所定時間以上留まっているか否かを判定する。
そして、上記制動制御部82は、滞留判定部84bによる判定結果に基づいて、自車両2の制動装置6を制御し、自車両2を減速させる自車両減速制御を実行する。すなわち、制動制御部82は、滞留判定部84bにより、対象検知部84aによって検知された対象物、ここでは、自車両2の走行方向と交差する方向から当該自車両2に接近してくる移動体が自車両2における走行方向前方側の死角領域に第1所定時間以上留まっていると判定された場合に、自車両2を減速させる自車両減速制御を実行する。このとき、上記HMI制御部81は、HMI装置5を制御して、対象物の検知状態や自車両減速制御が作動していることを表す表示や音声等を出力するようにしてもよい。
一方、制動制御部82は、滞留判定部84bにより、対象検知部84aによって検知された対象物(自車両2の走行方向と交差する方向から当該自車両2に接近してくる移動体)が自車両2における走行方向前方側の死角領域には存在しない、もしくは、存在していたとしても存在している時間が第1所定時間未満であると判定された場合、自車両減速制御を実行しない。
この結果、ECU8は、自車両2の走行中に当該自車両2における走行方向前方側の死角領域に、対象検知センサ3によって検出された対象物、ここでは、自車両2の走行方向と交差する方向から当該自車両2に接近してくる移動体が第1所定時間以上留まっている場合に、自車両減速制御を実行することができる。上記のように構成されるECU8によって実行される自車両減速制御は、上述したように、自車両2の制動装置6を制御し自車両2を減速させる制御である。そしてさらに言えば、当該自車両減速制御は、自車両2の走行中に、自車両2の走行方向前方側の死角領域に隠れていた対象物を、直接視認可能な領域に位置させ、自車両2の運転者に対して当該対象物の視認を促す走行中注意喚起制御(走行中死角回避制御)に相当する。
図2、図3は、実施形態に係る注意喚起システムの動作の一例を説明する模式図である。
例えば、図2に例示するように、自車両2の走行方向と交差する方向から当該自車両2に接近してくる対象物Aは、自車両2の走行中に当該自車両2における走行方向前方側の死角領域T内にある状態で自車両2との相対的な位置関係が均衡状態となってしまう場合がある。このような場合に、ECU8は、対象物Aが死角領域T内で滞留している時間が第1所定時間以上になると、自車両2の制動装置6を制御し自車両2を減速させる自車両減速制御を実行する。これにより、注意喚起システム1は、図3に例示するように、自車両2の減速中に走行方向前方側の死角領域Tと対象物Aとの相対的な位置関係を変化させることができ、上記均衡状態を打開することができる。これにより、注意喚起システム1は、対象物Aが自車両2の運転者の死角領域T内に極力位置しないようにすることができる。
この結果、注意喚起システム1は、死角領域Tに対象物Aが留まっている場合に自車両減速制御を実行することで、死角領域T内の対象物Aを、自車両2から直接視認可能な領域に相対移動させることができる。したがって、注意喚起システム1は、運転者に対して当該対象物Aの視認を促すことができ、より自然な形で運転者への注意喚起を行うことができるので、例えば、死角で視認できない対象物に関しての警告が即座に行われるような場合と比較して、自車両2の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる。
なお、ECU8の制動制御部82は、自車両減速制御を実行する場合に、自車両2の減速度を、予め設定された固定の大きさに制御してもよいし、状況に応じて可変制御してもよい。例えば、制動制御部82は、対象検知センサ3によって検出された対象物と自車両2との相対速度に基づいて、自車両減速制御による自車両2の減速度を変更するようにしてもよい。この場合、制動制御部82は、例えば、対象物と自車両2との相対速度が相対的に低いほど減速度を相対的に大きくし、対象物と自車両2との相対速度が相対的に高いほど減速度を相対的に小さくする。これにより、この注意喚起システム1は、自車両減速制御において、対象物の移動速度や自車両2の車速等に応じた適正な減速度で自車両2を減速させることができるので、死角領域内の対象物を、より迅速に、自車両2から直接視認可能な領域に相対移動させることができる。またこの場合、制動制御部82は、対象検知センサ3が検出した後続車両と自車両2との車間距離等に応じて、自車両減速制御による自車両2の減速度の上限値を設定するようにしてもよい。この場合、制動制御部82は、後続車両と自車両2との車間距離が相対的に長いほど減速度の上限値を相対的に高くし、後続車両と自車両2との車間距離が相対的に短いほど減速度の上限値を相対的に低くする。これにより、注意喚起システム1は、自車両2と後続車両との車間距離を十分に確保し十分な安全性を確保した上で、死角領域内の対象物を、より迅速に、自車両2から直接視認可能な領域に相対移動させることができる。
図4は、実施形態に係る注意喚起システムにおける制御フローの一例を表すフローチャートである。図4のフローチャートを参照して注意喚起システム1における制御フローの一例を説明する。なお、これらの制御ルーチンは、数msないし数十ms毎の制御周期で繰り返し実行される。
まず、ECU8の対象検知部84aは、対象検知センサ3の検出結果に基づいて、対象物を検知する(ステップST1)。ここでは、対象検知部84aは、自車両2における走行方向前方側の死角領域に含まれている対象物のうち、自車両2の走行方向と交差する方向から当該自車両2に接近してくる移動体を検出する。
次に、ECU8の滞留判定部84bは、ステップST1にて対象検知部84aによって検知された対象物(移動体)が自車両2における走行方向前方側の死角領域に第1所定時間以上滞留しているか否かを判定する(ステップST2)。
ECU8は、滞留判定部84bにより、対象検知部84aが対象物(移動体)を検知していない、あるいは、対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に第1所定時間以上滞留していないと判定された場合(ステップST2:No)、ステップST1に戻って以降の処理を繰り返し行う。
ECU8の制動制御部82は、滞留判定部84bにより、対象検知部84aによって検出された対象物(移動体)が自車両2における走行方向前方側の死角領域に第1所定時間以上滞留していると判定された場合(ステップST2:Yes)、自車両2を制御して自車両減速制御を実行する。すなわち、制動制御部82は、制動装置6を制御して、自車両2を規定の減速度で減速開始させる(ステップST3)。
次に、滞留判定部84bは、ステップST1にて対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域から外れたか否かを判定する(ステップST4)。
ECU8は、滞留判定部84bにより、対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に留まっていると判定された場合(ステップST4:No)、ステップST3に戻って以降の処理を繰り返し行う。
制動制御部82は、滞留判定部84bにより、対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域から外れたと判定された場合(ステップST4:Yes)、制動装置6を制御して、自車両2の減速を終了し、自車両減速制御を終了し(ステップST5)、本制御フローを終了する。
以上で説明した注意喚起システム1によれば、対象検知センサ3と、ECU8とを備える。対象検知センサ3は、自車両2の周囲の対象物を検出する。ECU8は、自車両2の走行中に当該自車両2における走行方向前方側の死角領域に、対象検知センサ3によって検出された対象物が予め設定された第1所定時間以上留まっている場合に、自車両2を制御し、自車両2を減速させる自車両減速制御を実行可能である。したがって、注意喚起システム1は、自車両2における走行方向前方側の死角領域に対象物が留まっている場合に自車両減速制御を実行することで、死角領域内の対象物を、自車両2から視認可能な領域に相対移動させることができるので、運転者に対して当該対象物の視認を促すことができ、自車両2の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる。
[実施形態2]
図5は、実施形態2に係る注意喚起システムにおける制御フローの一例を表すフローチャートである。実施形態2に係る車両用システムは、所定の条件下で注意喚起情報を出力する点で実施形態1とは異なる。その他、上述した実施形態と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する。また、車両用システムの各構成については、適宜図1等を参照する(以下で説明する実施形態でも同様である。)。
本実施形態に係る車両用システムとしての注意喚起システム201(図1参照)は、注意喚起情報を出力可能である支援装置として、上記のHMI装置5(図1参照)を備える。
そして、本実施形態のECU8は、自車両減速制御を開始した後、予め設定される第2所定時間以上経過しても対象検知センサ3によって検出された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に留まっている場合に、HMI装置5を制御し、注意喚起情報を出力させる注意喚起情報出力制御を実行可能である。すなわち、ECU8は、自車両2における走行方向前方側の死角領域に第1所定時間以上留まっている対象物を死角領域外に相対移動させるために自車両減速制御を開始したが、それでも当該対象物が一定時間(第2所定時間)以上、当該死角領域に滞留し続けている場合に注意喚起情報出力制御を実行する。この場合、ECU8は、例えば、HMI装置5を制御し、注意喚起情報として、走行方向前方側の死角領域に対象物(移動体)が存在している旨の表示や音声等を出力させる。ここで、上記第2所定時間は、例えば、実車評価等に応じて予め任意に設定されるものであり、対象物が死角領域に滞留しているか否かを判定するために設定される判定時間である。
より具体的には、本実施形態のECU8の滞留判定部84bは、制動制御部82によって自車両減速制御が開始された後、対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に第2所定時間以上留まっているか否かを判定する。そして、HMI制御部81は、滞留判定部84bによる判定結果に基づいて、自車両2のHMI装置5を制御し、注意喚起情報出力制御を実行する。
すなわち、HMI制御部81は、滞留判定部84bにより、当該対象物が、自車両減速制御が開始されてから第2所定時間以上、自車両2における走行方向前方側の死角領域に留まっていると判定された場合に、注意喚起情報出力制御を実行する。一方、HMI制御部81は、滞留判定部84bにより、当該対象物が、自車両減速制御が開始されてから第2所定時間経過する前に自車両2における走行方向前方側の死角領域から外れたと判定された場合、当該注意喚起情報出力制御を実行しない。
この結果、注意喚起システム201は、自車両減速制御を実行しても、自車両2における走行方向前方側の死角領域に対象物が留まり続けている場合に、はじめて注意喚起情報を出力する注意喚起情報出力制御を実行し、運転者に対して死角領域内に対象物が存在していることを注意喚起することができる。
なお、ECU8は、自車両減速制御と注意喚起情報出力制御とを併用してもよいが、注意喚起情報出力制御を行う場合には自車両減速制御を行わないことが好ましい。これにより、注意喚起システム201は、自車両2の自動減速と注意喚起情報の出力とが同時に発生することを回避することができるので、この点でも自車両2の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる。
次に、図5のフローチャートを参照して注意喚起システム201における制御フローの一例を説明する。ここでも、図4の説明と重複する説明についてはできる限り省略する。
ECU8の滞留判定部84bは、ステップST4にて対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に留まっていると判定した場合(ステップST4:No)、自車両減速制御を開始した後、第2所定時間以上経過したか否かを判定する(ステップST206)。ECU8は、滞留判定部84bによって、自車両減速制御を開始した後、第2所定時間以上経過していないと判定された場合(ステップST206:No)、ステップST3に戻って以降の処理を繰り返し行う。
ECU8のHMI制御部81は、滞留判定部84bによって、自車両減速制御を開始した後、第2所定時間以上経過したと判定された場合(ステップST206:Yes)、表示、音による注意喚起に切り替えて(ステップST207)、本制御フローを終了する。すなわち、HMI制御部81は、自車両減速制御を開始した後、第2所定時間以上経過しても対象検知センサ3によって検出された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に留まっていると判定された場合、HMI装置5を制御し、注意喚起情報を出力させる注意喚起情報出力制御を開始する。このとき、制動制御部82は、自車両減速制御を終了させておく。
以上で説明した注意喚起システム201は、自車両2における走行方向前方側の死角領域に対象物が留まっている場合に自車両減速制御を実行することで、死角領域内の対象物を、自車両2から視認可能な領域に相対移動させることができるので、運転者に対して当該対象物の視認を促すことができ、自車両2の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる。
さらに、以上で説明した注意喚起システム201は、注意喚起情報を出力可能であるHMI装置5を備える。そして、ECU8は、自車両減速制御を開始した後、予め設定される第2所定時間以上経過しても対象検知センサ3によって検出された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に留まっている場合に、HMI装置5を制御し、注意喚起情報を出力させる注意喚起情報出力制御を実行可能である。
したがって、注意喚起システム201は、自車両減速制御と注意喚起情報出力制御とを段階的に実行することで、段階的に強弱を付けて注意喚起を行うことができる。すなわち、注意喚起システム201は、自車両減速制御によって対象物の視認を促した後、それでも死角領域に対象物が滞留し続けている場合に注意喚起情報出力制御を実行し、運転者に対して死角領域内に対象物が存在していることを注意喚起することができる。この結果、注意喚起システム201は、より適正に自車両2の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる。
なお、注意喚起システム201は、さらに、制動装置6を制御し、制動パターンを可変とすることで、運転者に対して注意喚起を促すようにしてもよい。この場合、注意喚起システム201は、例えば、自車両減速制御から注意喚起情報出力制御に切り替わる際に、自車両減速制御のときと制動パターンを異ならせることで、運転者に対して注意喚起を促した後、注意喚起情報出力制御を開始するようにしてもよい。これにより、注意喚起システム201は、さらに適正に自車両2の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる。
[実施形態3]
図6、図7は、実施形態3に係る注意喚起システムの動作の一例を説明する模式図である。図8は、実施形態3に係る注意喚起システムにおける算出用アクセル開度マップの一例を表す線図である。図9は、実施形態3に係る注意喚起システムにおける制御フローの一例を表すフローチャートである。実施形態3に係る車両用システムは、所定の条件下で自車両加速制限制御を実行する点で実施形態1、2とは異なる。
本実施形態に係る車両用システムとしての注意喚起システム301(図1参照)は、ECU8が自車両加速制限制御を実行可能である。ECU8は、自車両2の発進の際に、自車両2における走行方向前方側の死角領域に、対象検知センサ3によって検出された対象物が予め設定された第3所定時間以上留まっている場合に、自車両2を制御し、自車両2の加速を制限する自車両加速制限制御を実行可能である。ここで、第3所定時間は、例えば、実車評価等に応じて予め任意に設定されるものであり、対象物が死角領域に滞留しているか否かを判定するために設定される判定時間である。
より具体的には、本実施形態のECU8の滞留判定部84bは、自車両2の発進の際に、対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に第3所定時間以上留まっているか否かを判定する。ここでは、滞留判定部84bは、自車両2の走行方向と交差する方向から当該自車両2に接近してくる移動体に限らず、自車両2と併走する移動体を含め、対象検知部84aが検知した対象物について当該死角領域に第3所定時間以上留まっているか否かを判定する。
そして、上記駆動制御部83は、滞留判定部84bによる判定結果に基づいて、自車両2の駆動装置7を制御し、自車両2の加速を制限する自車両加速制限制御を実行する。すなわち、駆動制御部83は、自車両2の発進時に、滞留判定部84bにより、対象検知部84aによって検出された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に第3所定時間以上留まっていると判定された場合に、自車両2の加速を制限する自車両加速制限制御を実行する。
一方、駆動制御部83は、滞留判定部84bにより、対象検知部84aによって検出された対象物が、自車両2における走行方向前方側の死角領域には存在しない、もしくは、存在していたしても存在している時間が第3所定時間未満であると判定された場合、自車両加速制限制御を実行しない。
この結果、ECU8は、自車両2の発進の際に当該自車両2における走行方向前方側の死角領域に、対象検知センサ3によって検出された対象物が第3所定時間以上留まっている場合に、自車両加速制限制御を実行することができる。上記のように構成されるECU8によって実行される自車両加速制限制御は、上述したように、自車両2の駆動装置7を制御し自車両2の加速を制限する制御である。そしてさらに言えば、当該自車両加速制限制御は、自車両2の発進の際に、自車両2の走行方向前方側の死角領域に隠れていた対象物を、直接視認可能な領域に位置させ、自車両2の運転者に対して当該対象物の視認を促す発進時注意喚起制御(発進時死角回避制御)に相当する。
例えば、図6に例示するように、自車両2の発進時に当該自車両2の右前方に位置する他車両(併走車両)等の対象物Aは、当該自車両2における走行方向前方側の死角領域T内にある状態で自車両2との相対的な位置関係が均衡状態となってしまう場合がある。このような場合に、ECU8は、対象物Aが死角領域T内で滞留している時間が第3所定時間以上になると、自車両2を制御し自車両2の加速を制限する自車両加速制限制御を実行する。これにより、注意喚起システム301は、図7に例示するように、自車両2の発進時の加速制限中に走行方向前方側の死角領域Tと対象物Aとの相対的な位置関係を変化させることができ、上記均衡状態を打開することができる。これにより、注意喚起システム301は、対象物Aが自車両2の運転者の死角領域T内に極力位置しないようにできる。
この結果、注意喚起システム301は、自車両2の発進時に死角領域Tに対象物Aが留まっている場合に自車両加速制限制御を実行することで、死角領域T内の対象物Aを、自車両2から直接視認可能な領域に相対移動させることができる。したがって、注意喚起システム301は、自車両2の発進時において、運転者に対して当該対象物Aの視認を促すことができ、より自然な形で運転者への注意喚起を行うことができるので、さらに自車両2の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる。
ここでは、駆動制御部83は、例えば、駆動力の算出に用いる算出用アクセル開度を制限し、当該制限した算出用アクセル開度に基づいて駆動装置7を制御することで、自車両2の加速を制限する自車両加速制限制御を実行する。上記算出用アクセル開度と駆動装置7が発生させる駆動力とは、算出用アクセル開度が相対的に大きくなるほど駆動装置7が発生させる駆動力が相対的に大きくなるような関係にある。駆動制御部83は、自車両加速制限制御を実行する際には、自車両加速制限制御を実行しない場合と比較して、当該算出用アクセル開度を制限することで、駆動装置7に発生させる駆動力を制限し、自車両2の加速を制限することができる。
駆動制御部83は、例えば、図8に例示する算出用アクセル開度マップ(あるいはこれに応じた数式モデル)に基づいて、算出用アクセル開度を算出する。ここでは、図8に例示する算出用アクセル開度マップは、横軸が実際のアクセル開度(実際のアクセル踏み込み量に相当)、縦軸が算出用アクセル開度を示す。算出用アクセル開度マップは、実際のアクセル開度と算出用アクセル開度との関係を記述したものである。算出用アクセル開度マップは、実際のアクセル開度と算出用アクセル開度との関係が実車評価等を踏まえて予め設定された上で、ECU8の記憶部に格納されている。この算出用アクセル開度マップでは、自車両加速制限制御を実行する場合に適用される算出用アクセル開度(実線L2)が自車両加速制限制御を実行しない場合に適用される算出用アクセル開度(点線L1)に対して、相対的に制限された小さな値となっている。ここでは、自車両加速制限制御を実行する場合に適用される算出用アクセル開度(実線L2)は、一定時間経過後に徐々に制限が徐々に解除されるように、実際のアクセル開度が増大するにしたがって徐々に点線L1に収束するように設定されている。なお、自車両加速制限制御を実行する場合に適用される算出用アクセル開度は、実線L2のような特性に限らず、例えば、実線L3のような特性であってもよい。駆動制御部83は、この算出用アクセル開度マップの実線L2又は実線L3に基づいて、自車両状態検出装置4が検出した実際のアクセル開度から算出用アクセル開度を算出し、当該算出した算出用アクセル開度に基づいて駆動装置7に発生させる駆動力を制限することで、自車両加速制限制御を実行する。
次に、図9のフローチャートを参照して注意喚起システム301における制御フローの一例を説明する。
まず、ECU8は、自車両状態検出装置4の検出結果に基づいて、自車両2が停止している状態から発進に移行したか否かを判定する(ステップST301)。ECU8は、自車両2が発進に移行していないと判定した場合(ステップST301:No)、本制御フローを終了する。
ECU8の対象検知部84aは、自車両2が発進に移行したと判定された場合(ステップST301:Yes)、対象検知センサ3の検出結果に基づいて、対象物を検知する(ステップST302)。
次に、ECU8の滞留判定部84bは、ステップST302にて対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に第3所定時間以上滞留しているか否かを判定する(ステップST303)。
ECU8は、滞留判定部84bにより、対象検知部84aが対象物を検知していない、あるいは、対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に第3所定時間以上滞留していないと判定された場合(ステップST303:No)、ステップST302に戻って以降の処理を繰り返し行う。
ECU8の駆動制御部83は、滞留判定部84bにより、対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に第3所定時間以上滞留していると判定された場合(ステップST303:Yes)、自車両2を制御して自車両加速制限制御を実行する。すなわち、駆動制御部83は、駆動装置7を制御して、自車両2の加速制限を開始させる(ステップST304)。
次に、滞留判定部84bは、ステップST302にて対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域から外れたか否かを判定する(ステップST305)。
ECU8は、滞留判定部84bにより、対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域に留まっていると判定された場合(ステップST305:No)、ステップST304に戻って以降の処理を繰り返し行う。
駆動制御部83は、滞留判定部84bにより、対象検知部84aによって検知された対象物が自車両2における走行方向前方側の死角領域から外れたと判定された場合(ステップST305:Yes)、駆動装置7を制御して、自車両2の加速制限を終了し、自車両加速制限制御を終了し(ステップST306)、本制御フローを終了する。
なお、以上の説明では、ECU8は、駆動装置7を制御して、当該駆動装置7が発生させる駆動力を制限することで、自車両2の加速を制限する自車両加速制限制御を実行するものとして説明したが、これに限らない。例えば、ECU8の制動制御部82は、自車両2の発進時に、運転者によってブレーキペダルが解放され、ブレーキ操作が解除されても、制動装置6を制御し制動を継続することで、クリープトルク分の加速等を制限し自車両2の加速を制限する自車両加速制限制御を実行するようにしてもよい。この場合であっても、注意喚起システム301は、上記と同等の動作を得ることができる。
以上で説明した注意喚起システム301は、自車両2における走行方向前方側の死角領域に対象物が留まっている場合に自車両減速制御を実行することで、死角領域内の対象物を、自車両2から視認可能な領域に相対移動させることができるので、運転者に対して当該対象物の視認を促すことができ、自車両2の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる。
さらに、以上で説明した注意喚起システム301は、自車両2の発進の際に、自車両2における走行方向前方側の死角領域に、対象検知センサ3によって検出された対象物が予め設定された第3所定時間以上留まっている場合に、自車両2を制御し、自車両2の加速を制限する自車両加速制限制御を実行可能である。
したがって、注意喚起システム301は、自車両2が停止している状態から発進に移行する際に、自車両2における走行方向前方側の死角領域に対象物が留まっている場合に自車両加速制限制御を実行することで、死角領域内の対象物を、自車両2から視認可能な領域に相対移動させることができるので、運転者に対して当該対象物の視認を促すことができ、さらに自車両2の運転者の運転負荷の増大を抑制することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る車両用システムは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態に係る車両用システムは、以上で説明した各実施形態の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
以上の説明では、車両用システムは、交差点での運転支援の一環として、自車両減速制御を行う場合を説明したがこれに限らない。すなわち、本実施形態のECU8は、対象検知センサ3によって検出された対象物が、自車両2の走行方向と交差する方向から当該自車両2に接近してくる移動体でない場合にも、自車両減速制御を実行するようにしてもよい。
以上で説明した制動装置6は、上記のものに限らず、例えば、エンジンブレーキやハイブリッド車両における回生ブレーキ等によって自車両2を制動し減速させるものであってもよい。
1、201、301 注意喚起システム(車両用システム)
2 自車両
3 対象検知センサ(検出装置)
4 自車両状態検出装置
5 HMI装置(支援装置)
6 制動装置
7 駆動装置
8 ECU(制御装置)
A 対象物
T 死角領域

Claims (6)

  1. 自車両の周囲の対象物を検出する検出装置と、
    前記自車両の走行中に当該自車両における走行方向前方側の死角領域に、前記検出装置によって検出された前記対象物が予め設定された第1所定時間以上留まっている場合に、前記自車両を制御し、前記自車両を減速させる自車両減速制御を実行可能である制御装置とを備えることを特徴とする、
    車両用システム。
  2. 前記制御装置は、前記検出装置によって検出された前記対象物が、前記自車両の走行方向と交差する方向から当該自車両に接近してくる移動体である場合に、前記自車両減速制御を実行する、
    請求項1に記載の車両用システム。
  3. 前記制御装置は、前記検出装置によって検出された前記対象物の情報と、予め設定される前記自車両の情報とに基づいて、前記自車両における走行方向前方側の死角領域に含まれている前記対象物を検知する対象検知部と、前記対象検知部によって検知された前記対象物が前記自車両における走行方向前方側の死角領域に前記第1所定時間以上留まっているか否かを判定する滞留判定部とを有し、前記滞留判定部による判定結果に基づいて前記自車両減速制御を実行する、
    請求項1又は請求項2に記載の車両用システム。
  4. 前記制御装置は、前記検出装置によって検出された前記対象物と前記自車両との相対速度に基づいて、前記自車両減速制御による前記自車両の減速度を変更する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用システム。
  5. 注意喚起情報を出力可能である支援装置を備え、
    前記制御装置は、前記自車両減速制御を開始した後、予め設定される第2所定時間以上経過しても前記検出装置によって検出された前記対象物が前記自車両における走行方向前方側の死角領域に留まっている場合に、前記支援装置を制御し、前記注意喚起情報を出力させる注意喚起情報出力制御を実行可能である、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両用システム。
  6. 前記制御装置は、前記自車両の発進の際に、前記自車両における走行方向前方側の死角領域に、前記検出装置によって検出された前記対象物が予め設定された第3所定時間以上留まっている場合に、前記自車両を制御し、前記自車両の加速を制限する自車両加速制限制御を実行可能である、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車両用システム。
JP2013215715A 2013-10-16 2013-10-16 車両用システム Expired - Fee Related JP6156048B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013215715A JP6156048B2 (ja) 2013-10-16 2013-10-16 車両用システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013215715A JP6156048B2 (ja) 2013-10-16 2013-10-16 車両用システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015079332A true JP2015079332A (ja) 2015-04-23
JP6156048B2 JP6156048B2 (ja) 2017-07-05

Family

ID=53010714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013215715A Expired - Fee Related JP6156048B2 (ja) 2013-10-16 2013-10-16 車両用システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6156048B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112016004739T5 (de) 2015-10-14 2018-07-12 Denso Corporation Fahrzeugsteuervorrichtung und Fahrzeugsteuerverfahren
WO2021140621A1 (ja) * 2020-01-09 2021-07-15 三菱電機株式会社 情報生成装置、警告装置、情報生成方法、警告方法、情報生成プログラム、および警告プログラム
JP2021128642A (ja) * 2020-02-14 2021-09-02 株式会社日立製作所 物体監視装置及び車両制御システム
US20230005374A1 (en) * 2019-09-17 2023-01-05 Mobileye Vision Technologies Ltd. Systems and methods for predicting blind spot incursions

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129974A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Alpine Electronics Inc 周辺監視装置
JP2008209343A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Hitachi Ltd 車載用レーダシステム
JP2012014257A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Toyota Motor Corp 警報装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129974A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Alpine Electronics Inc 周辺監視装置
JP2008209343A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Hitachi Ltd 車載用レーダシステム
JP2012014257A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Toyota Motor Corp 警報装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112016004739T5 (de) 2015-10-14 2018-07-12 Denso Corporation Fahrzeugsteuervorrichtung und Fahrzeugsteuerverfahren
US10661793B2 (en) 2015-10-14 2020-05-26 Denso Corporation Vehicle control apparatus and vehicle control method
DE112016004739B4 (de) 2015-10-14 2023-05-17 Denso Corporation Fahrzeugsteuervorrichtung und Fahrzeugsteuerverfahren
US20230005374A1 (en) * 2019-09-17 2023-01-05 Mobileye Vision Technologies Ltd. Systems and methods for predicting blind spot incursions
WO2021140621A1 (ja) * 2020-01-09 2021-07-15 三菱電機株式会社 情報生成装置、警告装置、情報生成方法、警告方法、情報生成プログラム、および警告プログラム
JP2021128642A (ja) * 2020-02-14 2021-09-02 株式会社日立製作所 物体監視装置及び車両制御システム
JP7386091B2 (ja) 2020-02-14 2023-11-24 株式会社日立製作所 物体監視装置及び車両制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6156048B2 (ja) 2017-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10222796B2 (en) Autonomous driving control apparatus
JP6583061B2 (ja) 自動運転制御装置
JP6355780B1 (ja) 車両退避装置および車両退避方法
JP6859902B2 (ja) 車両制御装置
CN108025767B (zh) 用于为安全超车提供驾驶辅助的系统和方法
JP6115576B2 (ja) 車両走行制御装置
JP6269606B2 (ja) 車両制御装置
JP5954901B2 (ja) 車両制御装置
US10843693B2 (en) System and method for rear collision avoidance
JP7028131B2 (ja) 報知装置
JP6304220B2 (ja) 運転支援装置
JP2006227811A (ja) 運転支援装置
JP2006199233A (ja) 車両用安全制御装置
KR101552017B1 (ko) 성능이 개선된 운전보조시스템 및 그 제어방법
JPWO2013046298A1 (ja) 車両の運転支援システム
JP2021109598A (ja) 運転支援装置
WO2018163549A1 (ja) 運転制御動作支援装置、運転制御動作支援方法及び運転制御動作支援プログラム
JP2019046392A (ja) 運転支援装置および運転支援方法
JP6156048B2 (ja) 車両用システム
KR20150051548A (ko) 운전자의 성향을 반영하는 운전보조시스템 및 그 제어방법
JP2015111398A (ja) 車両制御装置
JP2013171439A (ja) 運転支援装置
JP5915441B2 (ja) 車両制御装置
JP2014100958A (ja) 駐車支援装置及び制御装置
KR101511860B1 (ko) 운전보조시스템 및 그 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170522

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6156048

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees